JP2011143087A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない水量で所定の洗浄性能を維持する。
【解決手段】内部に洗浄槽2を有する本体と、前記洗浄槽2内に設けられるとともに洗浄水を被洗浄物に噴射する洗浄手段13と、前記洗浄手段13と前記洗浄槽2の内底部に設けられる貯水部9とを連結する循環経路と、前記循環経路内に設けられる洗浄ポンプと、を備え、前記貯水部9に向かって下方に傾斜する第1の傾斜部29及び第2の傾斜部30が前記洗浄槽2の内底部14に形成され、前記第1の傾斜部29上方には洗浄水を加熱する加熱手段を設け、前記第1の傾斜部29と第2の傾斜部30との間に隣接して設けられる水流遮断部を設けたことにより、貯水部内での渦の発生を抑制し、安定的に洗浄性能を得る食器洗い機を提供できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、食器の洗浄を行う食器洗い機に関するものである。
従来、食器の洗浄を行う食器洗い機の洗浄槽は、図14に示すように、洗浄槽内の底面コーナー部付近に貯水部101および貯水部101に隣接して貯水部101方向に傾斜させた第1の傾斜部102を有している。また、第1の傾斜部102に隣接して第2の傾斜部103を設け、第2の傾斜部103は第1の傾斜部102に向け傾斜している。傾斜方向(水流の方向)は矢印で表してある。洗浄水を加熱するヒータを有する加熱部104は第1の傾斜部102上部に設けている。
貯水部101に貯水した洗浄水は、洗浄ポンプにより加圧され、洗浄ノズル105から噴射される。噴射された洗浄水の内、第2の傾斜部103に落下した洗浄水の大半は、一旦加熱部に貯水した後に第1の傾斜部102を介して貯水部101に流れ込む。また、第2の傾斜部103に落下した残りの洗浄水は直接貯水部101に流れ込む。そしてそれぞれ流れ込んだ洗浄水は貯水部から、洗浄ポンプに移動し、加圧されて再び洗浄ノズル105から噴射される(例えば特許文献1)。
特許第3732201号公報
しかしながら、上記特許文献1の食器洗い機は、図15の矢印に示すように、洗浄ノズル105から噴出した洗浄水が集まる貯水部101は、流量差のある水流が異なる方向から流れ込んでくるために、図16のように渦101aが発生しやすい構成となっていた。渦101aの発生により洗浄ポンプは洗浄水とともに空気を吸い込んでしまうと、所定の加圧性能が得られなくなる。そのため、従来は必要以上の洗浄水を給水することで渦101aの発生を抑え、所定の洗浄性能を確保していたので使用水量が多くなるという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、貯水部内での渦の発生を抑制し、所定の洗浄性能を得る食器洗い機を提供することを目的としている。
内部に洗浄槽を有する本体と、前記洗浄槽内に設けられるとともに洗浄水を被洗浄物に噴射する洗浄手段と、前記洗浄手段と前記洗浄槽の内底部に設けられる貯水部とを連結する循環経路と、前記循環経路内に設けられる洗浄ポンプと、を備え、前記貯水部に向かって下方に傾斜する第1の傾斜部と、前記第1の傾斜部に向かって下方に傾斜する第2の傾斜部と、が前記洗浄槽の内底部に形成され、前記第1の傾斜部上方には洗浄水を加熱する加熱手段を設け、前記第1の傾斜部上方には洗浄水を加熱する加熱手段を設け、前記第1の傾斜部と第2の傾斜部との間に隣接して設けられる水流遮断部を設けたものである。
この構成により、第1の傾斜部から貯水部に流れる水量を削減し、第2および水流遮断部から貯水部に流れる洗浄水との流量差を低減した状態で水流を衝突させるため、渦の発生を抑制することができる。よって、従来必要であった渦防止用の洗浄水量を削減できる。
本発明の食器洗い機は、洗浄槽の底面を流れる洗浄水を衝突させ洗浄槽内の貯水部での渦の発生を抑制し、より少ない水量で所定の洗浄性能を得る食器洗い機を提供できる。
本発明の実施の形態1の食器洗い機の側面図 同食器洗い機の断面図 同食器洗い機の洗浄槽の傾斜方向を表す平面図 同食器洗い機の洗浄槽のX−X´断面図 同食器洗い機の洗浄槽のY−Y´断面図 同食器洗い機の洗浄槽の流れ方向を表す平面図 同食器洗い機の加熱部の近傍の洗浄水の流れの方向を表す断面図 同食器洗い機の貯水部近傍の平面図 同食器洗い機の別の例の断面図 同食器洗い機の別の例の断面図 本発明の実施の形態2の食器洗い機の平面図 同食器洗い機の貯水部近傍の平面図 同食器洗い機の断面図 従来の食器洗い機の平面図 従来の食器洗い機の洗浄水の流れの方向を示す平面図 従来の食器洗い機の貯水部近傍の断面図
第1の発明は、内部に洗浄槽を有する本体と、前記洗浄槽内に設けられるとともに洗浄水を被洗浄物に噴射する洗浄手段と、前記洗浄手段と前記洗浄槽の内底部に設けられる貯水部とを連結する循環経路と、前記循環経路内に設けられる洗浄ポンプと、を備え、前記貯水部に向かって下方に傾斜する第1の傾斜部と、前記第1の傾斜部に向かって下方に傾斜する第2の傾斜部と、が前記洗浄槽の内底部に形成され、前記第1の傾斜部上方には洗浄水を加熱する加熱手段を設け、前記第1の傾斜部と第2の傾斜部との間に隣接して設けられる水流遮断部を設けたものである。
この構成により、第2の傾斜部から第1の傾斜部に流れる洗浄水の一部を遮断し貯水部に流すことで、第1の傾斜部から貯水部に流れる水量が削減され、第2の傾斜部および水流遮断部から貯水部に流れる洗浄水との流量差を低減した状態で水流を衝突させるため、渦の発生を抑制することができる。よって、従来必要であった渦防止用の洗浄水量の削減によって、より少ない水量で所定の洗浄性能を得ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、水流遮断部を第1の傾斜部より下方に位置する溝形状に構成するとともに、水流遮断部を凹形状の水路とすることで、より多くの洗浄水が水流遮断部に流れ込んでも溢れて第1の傾斜部に流れ込むことを防ぐことができる。
第3の発明は、第1もしくは第2の発明において、水流遮断部は前記貯水部方向に傾斜したことにより、水流遮断部に流入した洗浄水を素早く貯水部に流すことができる。そのため、洗浄水はより早い時間で貯水部に回収されるため、より少ない洗浄水量で所定の洗浄性能を得ることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、第2の傾斜部は、第1の傾斜部以上の高さに形成したことで、少ない洗浄水量でも確実に加熱手段を水没させ、洗浄水の加熱効率を向上させることができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明において、水流遮断部は断面が略四角形になるように構成したことにより、水流遮断部の断面積を大きくすることで、より多くの洗浄水を水流遮断部に流すことができる。そのため、洗浄水が水流遮断部から溢れ、第1の傾斜部(ヒータ部)に流れることを防ぎ、洗浄水を安定して貯水部に素早く戻すことで、より少ない洗浄水量で所定の洗浄性能を得ることができる。
第6の発明は、第1〜第4の発明において、水流遮断部は断面が略半円状になるように構成したことにより、被洗浄物から剥離した残さいや油分が、水流遮断部のコーナー部に残り蓄積することを防ぐことで、使用者のお手入れ(例えば拭き掃除など)の手間を削減し、より使い勝手のよい食器洗い機を提供することができる。
第7の発明は、第1〜第6の発明において、水流遮断部は前記第1の傾斜部の傾斜角度より大きい傾斜角度で貯水部方向に傾斜するよう構成したことにより、下流(貯水部方向)にいくに従って水流遮断部と第1の傾斜部と高低差が大きくなる。下流にいくに従い水流遮断部に流入してくる洗浄水が増加するため、水流遮断部を流れる流量が増加するが、高低差を増すことで、溢れて第1の傾斜部(ヒータ部)に流れることを防ぎ、洗浄水を貯水部により安定して素早く水を戻すことができる。そのため、より少ない洗浄水量で所定の洗浄性能を得ることができる。
第8の発明は、第1〜第7の発明において、水流遮断部は前記第1の傾斜部に隣接して複数設けたことにより、第2の傾斜部以外(例えば洗浄槽壁面など)から第1の傾斜部に流入する洗浄水を水流遮断部によって遮断し、第1の傾斜部を通過せずに素早く貯水部に戻すことができる。そのため、より少ない洗浄水量で所定の洗浄性能を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、前方に開口部を有する本体1(固定側箱状体)において、その内側に上方に開口する洗浄槽2(可動側箱状体)が収納されている。また、洗浄槽2は、本体1の両内側面に取り付けられた両固定レール3と、両固定レール3にそれぞれ滑動自在に装着された両可動レール4とから構成されるスライドレール5により前後方向に摺動可能に構成されており、本体1の前方開口部から引き出すことができる。
スライドレール5は、図1に示すように、洗浄槽2の外壁の略下部に配置されるものである。
また、スライドレール5には、洗浄槽2や洗浄槽2内に配置される食器6などや、洗浄行程で供給される洗浄水等の荷重が加わるので、鉄やSUS等の金属部品で形成されるものである。ここで、洗浄水とは、食器6の洗浄やすすぎに用いられる液体を総称して言う。
本体1は、キッチンキャビネットA内にビルトインするのが基本的な設置形態であるが、本体1を設置場所の台上に固定して使用することも可能である。
洗浄槽2は、内部に食器6を配置する食器カゴ7が収納される。また、洗浄槽2の内底面には、給水された洗浄水を洗浄ポンプに導く貯水部9と、洗浄水を加熱するヒータ8(加熱手段)を有する加熱部を設けている。
貯水部9の上部には、多数の開口部を設けられた金属製の残さいフィルタ10を設置しており、洗浄水中に含まれる食材等の残さいを捕集する。
食器カゴ7の一部は回動式になっており、残菜フィルタ10は食器カゴ7全体を取り出すことなく取り出すことができる。11は、残さいフィルタ10の下方に設けた樹脂製の排水フィルタで、使用者が残さいフィルタ10をセットし忘れた際でも洗浄ポンプ12などに大きい残さいが進入しないように設けている。
複数の噴射孔19を有する洗浄ノズル13は、洗浄槽内底面14の略中央部に回転自在に設けられ、洗浄ポンプ12により加圧された洗浄水を食器に向けて噴出するものである。
20は、洗浄槽2内に洗浄水を供給する給水弁である。洗浄槽2に給水された洗浄水は、排水手段21により機外に排水されるものである。
送風手段22は、洗浄槽2の外壁に設けられている。乾燥行程では、送風手段22の動作によって外気が洗浄槽2内に入り、加熱手段で加熱しながら食器6を乾燥させたのちに排気口23より排気される。
温度検知手段24は、洗浄槽2の下面外壁に配置され、洗浄槽2内の洗浄水、空気および加熱手段8の温度を、洗浄槽2の下面を介して間接的に検知するものである。
制御装置26は、洗浄槽2内に洗浄水を供給する給水弁20や、温度検知手段24の出力に基づいて加熱手段8を制御する。また、洗浄手段13、給水弁20、排水手段13、送風手段22等を制御して、洗浄、すすぎ、乾燥の一連の行程を逐次制御するよう構成している。
中フタ27は、周囲にパッキン28が設けられていて、リンク機構(図示せず)を介し食器洗浄機本体1の上部に配置されている。中フタ27は、洗浄槽2が食器洗浄機本体1の所定の位置に収納される動きと連動して下方に移動し、洗浄槽2の上方の開口部を水密に塞ぐものである。
上記構成において動作を説明すると、使用者が食器洗浄機本体1から洗浄槽2を引き出し、食器カゴ7に食器6などの被洗浄物を配置し、洗浄槽2に収納する。そして、洗剤を入れた後、洗浄槽2を食器洗浄機本体1内に収納する。そして、運転を開始すると排水手段21が動作して、前回の運転等で洗浄槽2内に残っている洗浄水(「残水」という)を食器洗浄機本体1外へ排出する。
次に、給水弁20が開放して、水位検知手段(図示せず)が水位を検知するまで、所定量の洗浄水を洗浄槽2に供給する。
所定量の洗浄水が供給されると、制御装置26が洗浄ポンプ12を駆動させて洗浄水を加圧し、洗剤を溶解させた洗浄水を洗浄ノズル13に設けた噴射孔19から噴射させる。こうして、食器6などを洗浄する洗浄行程が行われる。この洗浄行程では洗浄槽2内に設けた加熱手段8に通電して、洗浄水を洗浄所定温度(例えば60℃)まで加熱し、油汚れなどの落ち難い汚れも洗浄しやすくする。
洗浄行程が所定時間行われると、排水手段21が食器6から洗い落とされた汚れを含む洗浄水を食器洗浄機本体1外へ排出する。そして、給水弁20を開放することで水道管から洗浄槽2内に新たに給水が行われ、洗浄ポンプ12を駆動させて、洗浄ノズル13に設
けた噴射孔19から再び洗浄水を噴射し、洗剤や残さい等で汚れた食器6をすすぐ行程を実行する。
このすすぎ行程が終わると、洗浄水を再び食器洗浄機本体1外へ排出する。このすすぎ行程は連続して数回繰り返される。洗浄およびすすぎ行程では、残さいは洗浄槽2に設けた残さいフィルタ10内に捕集される。
所定回数のすすぎ行程が終了すると乾燥行程が開始する。この行程では、送風手段22が動作して食器洗浄機本体1外の空気が洗浄槽2内へ送り込まれる。送り込まれた空気は加熱手段8により加熱された後、食器6を乾燥させて、洗浄槽2の前面に形成される排気口23より食器洗浄機本体1外へ排出される。乾燥行程終了後、運転を終了する。
なお、複数回行われるすすぎ行程のうち、少なくとも1回は洗浄水を加熱手段8により加熱しながら食器3をすすぐ加熱すすぎ行程であってもよい(このとき洗浄水は例えば約70℃まで加熱されるものであってもよい)。
このように構成された本実施の形態において、洗浄槽2の内底部について詳述する。
図3、図4および図5に示すように、洗浄槽内底面14のコーナー最下部に貯水部9が設けられている。
また、洗浄槽内底面14には、第1、第2及び第3の傾斜部29、30、31が形成され、水流遮断部32が設けられている。
図3および図4に示すように第1の傾斜部29は、ヒータ8(加熱手段)を上面に備え、洗浄槽内底面14の手前右側に、洗浄槽2の奥行き方向を長手方向とする略矩形に形成されている。また、第1の傾斜部29は貯水部9に向かって1度から2度の角度で下方に傾斜している。
図3および図5に示すように、第2の傾斜部30は、洗浄槽内底面14の左側に形成されるとともに第1の傾斜部29より高い位置に形成され、第1の傾斜部29および貯水部9に隣接している。第2の傾斜部30は、平面視して、洗浄ノズル13が回転した場合の略回転軌跡Bに沿って略半円状に形成されている。(この時、ノズルの軌跡外に例えば5mmほど離れた軌跡に沿っている略半円状のものでもよい)。第2の傾斜部30は第1の傾斜部29に向かって下方に傾斜する略平面で構成されてある。
また、図3に示すように第3の傾斜部31は、洗浄槽内底面14の奥左側および前左側のコーナー部に形成している。
図3および図5に示すように、水流遮断部32は、第1の傾斜部29と第2の傾斜部30との間に隣接するように形成され、第1の傾斜部29および第2の傾斜部30より低い位置に形成されている。水流遮断部32は洗浄槽2の内壁手前側と貯水部9との間を起点J1とし貯水部9まで断面が略四角形状の連続した凹部に形成されてあり、貯水部9方向に第1の傾斜部29の傾斜角度以下の傾斜角度で傾斜している。
また、洗浄槽内底面14には、食器カゴ7を設置する複数のカゴ設置部33とから構成されてある。
図4に示すように、第1の傾斜部29の上面にはステンレスなど金属からなるヒータ板8aが設けられ、加熱手段8はヒータ板8a上部の洗浄槽2側面に取り付けられてある。
加熱手段8の上面および側面には、加熱手段8を囲むようにステンレスなどの金属部品から構成されるパンチングなどにより上面および側面に開口部が設けられたヒータカバー8bが備え付けてある。
第1の傾斜部29の幅E1よりも貯水部9の幅E2の方が大きく、貯水部9の奥行方向の左側面に設けられた吸込み口18は水流遮断部32の中央より図面上で左側(洗浄槽中央側)にある。また、吸込み口18は貯水部9の側面底部近傍に設けられている。
また、図5に示すように、第2の傾斜部30は、貯水部9方向に第1の傾斜部29の傾斜角度より大きい角度Cで下方に傾斜している。第3の傾斜部31は、第2の傾斜部30に向かって第2の傾斜部30の傾斜角度Cより大きな角度Dで下方に傾斜している。
また、図6に示すように、水流遮断部32の起点J1を基点とし第2の傾斜部30の傾斜方向と平行な半直線L1および第1の傾斜部29と水流遮断部32と貯水部との接点J2を基点とし第2の傾斜部30の傾斜方向と平行な半直線L2によって第2および第3の傾斜部30、31は分割される。このうち第1の傾斜部29と隣接する側の傾斜部を加熱部側第2の傾斜部301、貯水部9と隣接する側の傾斜部を貯水部側第2の傾斜部302、水流遮断部32と隣接する側の傾斜部を遮断部側第2の傾斜部303とする。
平面視で第1の傾斜部29の面積29Aと加熱部側第2の傾斜部301の面積301Aとの合計は、貯水部側第2の傾斜部302の面積302Aと遮断部側第2の傾斜部303の面積303Aとの合計とほぼ同等の面積になるように各傾斜部および水流遮断部32は構成される。
以下に洗浄中の洗浄水の流れを説明する。洗浄ポンプ12から圧送された洗浄水は、吐出経路17を通り洗浄ノズル13の複数の噴射孔19から噴射される。洗浄ノズル13は噴射応力によって回転しながら洗浄水を噴射する。複数の噴射孔19から噴射された洗浄水は、食器6や食器カゴ7、洗浄槽2の内壁、中フタ27に衝突し洗浄槽内底面14にほぼ一様に落下する。落下した洗浄水は洗浄槽内底面14の傾斜に沿って貯水部9方向に流れこみ、残さいフィルタ10、排水フィルタ11を通り、貯水部9内の吸込み口18から吸込まれ、吸込み経路16を通り、洗浄ポンプ12で再び圧送される。
噴射孔19から噴射され、洗浄槽内底面14にほぼ一様に落下する洗浄水の詳細な流れを説明すると、噴射孔19から噴射され、第1の傾斜部29上方の食器類6および中フタ27や第1の傾斜部29と隣接する洗浄槽2の側面に衝突した洗浄水は第1の傾斜部29に主に落下する。第2の傾斜部30上方の食器類6および中フタ27や第2の傾斜部30と隣接する洗浄槽2側面に衝突した洗浄水は主に第2の傾斜部30に落下する。第3の傾斜部31上方の食器類6および中フタ27や第3の傾斜部31と隣接する洗浄槽2側面に衝突した洗浄水は主に第3の傾斜部31に落下する。
洗浄槽の内底面14に落下し洗浄ポンプ12へ送られる洗浄水の流れを詳細に説明する。
図6および図7で示すように第1の傾斜部29に落下する洗浄水は、ヒータカバー8bの上面や側面の開口部を通過し、ヒータ8近傍を流れ、ヒータ8と熱交換し加熱され、ヒータカバー8bの貯水部9側端部8cの開口部から流れ出て、第1の水流29aを形成し貯水部9へ流れ込む。
図6で示すように、第2の傾斜部30のうち加熱部側第2の傾斜部301に流れ込んだ洗浄水は、加熱部8方向に流れ、一旦第1の傾斜部に貯水され、加熱部8と熱交換し加熱
され、貯水部9に流れ込む。第2の傾斜部30のうち遮断部側第2の傾斜部303に流れ込んだ洗浄水は、加熱部8方向に流れるが、遮断部32に流れ込み、第4の水流32bを形成し、貯水部9に流れ込む。また、第2の傾斜部30のうち貯水部側第2の傾斜部302に流れ込んだ洗浄水は、貯水部9方向に流れ、第2の水流30bを形成し、直接貯水部9に流れ込む。第3の傾斜部31に流れ込んだ洗浄水は第3の流れ31bを形成する。
ここで第1の水流29bとは、第1の傾斜部29から貯水部9に流れ込む水流を、第2の水流30bとは、第2の傾斜部30のうち貯水部側の傾斜部302上に流れ込んだ後に第2の傾斜部30の最下点近傍から貯水部9に流れこむ水流を、第4の水流32bは水流遮断部32から貯水部9に流れ込む水流を指す。
図6で示すように、第1の傾斜部29の面積29Aと加熱部側第2の傾斜部301の面積301Aとの合計が、貯水部側第2の傾斜部302の面積302Aと遮断部側第2の傾斜部303との合計とほぼ同程度になるよう洗浄槽内底面14を構成するため、第1の水流29bの流量は、第2の水流30bと第4の水流32bとの合計の流量とほぼ同程度になる。貯水部9内で異なった方向に流れるほぼ同流量の水流29bと30bおよび32bとが衝突し、渦を発生させないようにして吸込み口18から洗浄ポンプ12へ流入する。
また、図8の貯水部9近傍の拡大図に示すように、第1の水流29bは、貯水部9に洗浄槽2壁面側から吸込み口18方向に流れ込むため、貯水部9に平面視で中央部から見て反時計回りに流れ込む。第2の水流30bは、第2の傾斜部30の傾斜方向に沿って、洗浄槽2奥壁面側から貯水部9内に流れ込むため、貯水部9に平面視で中央部から見て時計回りに流れ込む。第4の水流32bは、貯水部側第2の傾斜部302から流れ込んだ水流によって、貯水部9で第1の傾斜部29側に流れ、平面視で中央部から見て時計回りに流れ込む。
この場合、第1、第2および第4の水流29b、30b、32bは、お互いが衝突することで、貯水部9内での渦を発生が抑制され、吸込み口18から洗浄ポンプ12へ流入するため、安定して所定の洗浄性能を得ることができる。
なお、第2の傾斜部30と第3の傾斜部31との境界は滑らかな面で繋がっていることが望ましい。この場合、第3の水流31aが滑らかに第2の傾斜部30に流れこむことができるため、より貯水部9への洗浄水の戻りを早くすることができる。
なお、カゴ設置部33は第2の傾斜部30に向かって傾斜していることが望ましい。この場合は、カゴ設置部33上に流れ込んだ洗浄水が素早く第2の傾斜部30に流れることができるため、より貯水部9への洗浄水の戻りを早くすることができる。
なお、本実施例では、第2の傾斜部30に落下する洗浄水の大半を直接貯水部9に流し込むため、従来のものより、加熱部8に流れ込む洗浄水量は減少するが、洗浄ノズル13から噴射され食器6などに衝突し落下した洗浄水の一部が加熱部8と接触し、熱交換が行われるため、洗浄水の加熱は維持される。
なお、本実施例では第1の傾斜部29を第2の傾斜部30以下の高さに設けてあるが、これにより、第1の傾斜部29が第2の傾斜部30以上の高さに設けられている場合より加熱手段8以下の洗浄槽2の内容積が削減される。これにより第1の傾斜部29が第2の傾斜部30以上の高さに設けられている場合には洗浄中に水没しない加熱手段8が、同じ水量でも確実に水没することになり、洗浄水の加熱効率を上昇させることができ、なお良い。
なお、図9に示すように、本実施例では水流遮断部32の断面は略四角形形状で形成し
てあるが、半円状の断面形状で形成しても良い。この場合は、水流遮断部32のコーナー部が無くなることで汚れが蓄積しにくくなり、使用者のお手入れの手間(例えば拭き掃除など)を減少させることができる。
なお、図10に示すように水流遮断部32の貯水部9方向への傾斜角度は、第1の傾斜29の傾斜角度より大きい方が望ましい。起点J1から貯水部9方向に行くに従い水流遮断部32を流れる洗浄水の流量は、洗浄水が第2の傾斜部30から流れ込んでくるため徐々に増えるが、この場合、貯水部9方向に行くに従って第1の傾斜29と水流遮断部32との高低差が大きくなり(断面積が増加し)、水流遮断部32を流れる洗浄水が溢れて第1の傾斜部29方向に流れることを防ぐことができる。
(実施の形態2)
図11は本発明の実施の形態2の食器洗い機の平面図、図12はその貯水部近傍の平面図、図13は実施の形態2の食器洗い機の水平方向の断面図である。本実施の形態において、実施の形態1と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明は省略する。
図11において、洗浄槽内底面14には、第1、第2及び第3の傾斜部29、30、31が形成され、水流遮断部32が2箇所(第1の水流遮断部34および第2の水流遮断部35)設けられている。
図11および図13で示すように第1の水流遮断部34は、第1の傾斜部29と洗浄槽2の右側側面との間に、第2の傾斜部35は第1の傾斜部29と第2の傾斜部30との間にそれぞれ隣接するように形成され、第1の傾斜部29より低い高さに形成されている。第1の水流遮断部34および第2の水流遮断部35はそれぞれ洗浄槽2の手前側の内壁面と貯水部9との間を起点J3およびJ4とし、貯水部9まで断面が略四角形状の連続した凹部に形成されてあり、貯水部9方向に第1の傾斜部29の傾斜角度以下で傾斜している。
噴射孔19から噴射され、洗浄槽内底面14に落下する洗浄水の詳細な流れを説明すると、噴射孔19から噴射され、第1の傾斜部29上方の食器類6および中フタ27に衝突した洗浄水は第1の傾斜部29に主に落下する。第2の傾斜部30上方の食器類6および中フタ27や第2の傾斜部30と隣接する洗浄槽2側面に衝突した洗浄水は主に第2の傾斜部30に落下する。第3の傾斜部31上方の食器類6および中フタ27や第3の傾斜部31と隣接する洗浄槽2側面に衝突した洗浄水は主に第3の傾斜部31に落下する。第1の水流遮断部34と隣接する洗浄槽2の側面に衝突した洗浄水は主に第1の水流遮断部34に落下する。
第2の傾斜部30のうち加熱部側第2の傾斜部301に流れ込んだ洗浄水は、加熱部8方向に流れ、一旦第1の傾斜部を介して貯水部9に流れ込む。第2の傾斜部30のうち遮断部側第2の傾斜部303に流れ込んだ洗浄水は、加熱部8方向に流れるが、遮断部32に流れ込み、第6の水流32bを形成し、貯水部9に流れ込む。また、第2の傾斜部30のうち貯水部側第2の傾斜部302に流れ込んだ洗浄水は、貯水部9方向に流れ、第2の水流30bを形成し、直接貯水部9に流れ込む。第3の傾斜部31に流れ込んだ洗浄水は第3の流れ31bを形成する。
ここで第1の水流29aとは、第1の傾斜部29の中央部の水流を、第2の水流30aとは、第2の傾斜部30上に流れ込んだ後に第2の傾斜部30の最下点近傍から貯水部9に流れこむ水流を、第5の水流34aは第1の水流遮断部34から貯水部9へ流れ込む水流を、第6の水流35aは第2の水流遮断部35から貯水部9へ流れ込む水流を指す。
さらに、図14の貯水部9近傍の拡大図に示すように、貯水部9に流れ込む洗浄水は第1
の水流29aおよび第5の水流34aは、それぞれ第1の傾斜部29もしくは第1の水流遮断部34から吸込み口18方向に流れ込むため、貯水部9に平面視で中央部から吸込み口方向に流れ込む。一方、第2の水流30aおよび第6の水流35aはそれぞれ、貯水部9内へ左側から流れ込む。そのため、第1、第2および第5、第6の水流29a、30a、34a、35aは、図14の貯水部9近傍の断面図に示すようにお互いが衝突して貯水部9内で渦を発生させないようにして、吸込み口18から洗浄ポンプ12へ流入する。
本発明の食器設置具は、少ない水量で所定の洗浄性能を得ることができるので、食器洗い機として有用である。
1 食器洗浄機本体
2 洗浄槽
6 被洗浄物(食器)
8 加熱手段
9 貯水部
12 洗浄ポンプ
13 洗浄手段(洗浄ノズル)
14 洗浄槽内底面
29 第1の傾斜部
30 第2の傾斜部
32 水流遮断部

Claims (8)

  1. 内部に洗浄槽を有する本体と、前記洗浄槽内に設けられるとともに洗浄水を被洗浄物に噴射する洗浄手段と、前記洗浄手段と前記洗浄槽の内底部に設けられる貯水部とを連結する循環経路と、前記循環経路内に設けられる洗浄ポンプと、を備え、前記貯水部に向かって下方に傾斜する第1の傾斜部と、前記第1の傾斜部に向かって下方に傾斜する第2の傾斜部と、が前記洗浄槽の内底部に形成され、前記第1の傾斜部上方には洗浄水を加熱する加熱手段を設け、前記第1の傾斜部と第2の傾斜部との間に隣接して設けられる水流遮断部を設けた食器洗い機。
  2. 前記水流遮断部は第1の傾斜部より下方に位置する溝形状に構成した請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 前記水流遮断部は前記貯水部方向に傾斜させた請求項1もしくは2に記載の食器洗い機。
  4. 前記第2の傾斜部は、第1の傾斜部以上の高さに形成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  5. 前記流水遮断部は断面が略四角形になるように構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  6. 前記流水遮断部は断面が略半円状になるように構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  7. 前記流水遮断部は前記第1の傾斜部より大きい傾斜角度で貯水部方向に傾斜するよう構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  8. 前記流水遮断部は前記第1の傾斜部に隣接して複数設けられる請求項1〜7のいずれか1項に記載の食器洗い機。
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