JP2011078521A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない水量で所定の洗浄性能を維持する。
【解決手段】残菜フィルタ10は、略中央部に設けられた第1のフィルタ部31と、第1のフィルタ部の周縁から上方に略鉛直に設けられる高さ1mm以上の境界部32と、第1のフィルタ部と略並行に設けられ第1のフィルタ部より上方になるように設けられ第1のフィルタ部より貫通穴の大きい第2のフィルタ部33と、を備え、境界部は上方に開放部をもつ貫通部を有し、貫通部下面は第2のフィルタ部と境界部との境界面上面と高さを等しく構成した。
【選択図】図5
【解決手段】残菜フィルタ10は、略中央部に設けられた第1のフィルタ部31と、第1のフィルタ部の周縁から上方に略鉛直に設けられる高さ1mm以上の境界部32と、第1のフィルタ部と略並行に設けられ第1のフィルタ部より上方になるように設けられ第1のフィルタ部より貫通穴の大きい第2のフィルタ部33と、を備え、境界部は上方に開放部をもつ貫通部を有し、貫通部下面は第2のフィルタ部と境界部との境界面上面と高さを等しく構成した。
【選択図】図5
Description
本発明は、食器の洗浄を行う食器洗い機に関するものである。
従来、食器の洗浄を行う一般的な食器洗い機のフィルタは、図12の貯水部近傍の断面図で示すように、略中央に略水平に設けた第1のフィルタ101と、この第1のフィルタの周囲に略水平に設けた第2のフィルタ102と、前記第1のフィルタ101と第2のフィルタ102との境界部の下方に略鉛直に設けた第3のフィルタ103とを具備し、各々のフィルタ貫通穴の大きさは、第1のフィルタ101がもっとも大きく、次いで第2のフィルタ102、第3のフィルタ103の順であり、前記第3のフィルタ103の下端は排水口部104と排水配管経路部105との接続部と当接する構成であり、かつ、第1のフィルタ101に上方へ突出した突起部106を設け、この突起部106の天面に第1のフィルタの表・裏面間を連通する穴部107を設けてある。洗浄運転中は洗浄配管経路部108から洗浄水は洗浄ポンプへ送られる。残菜は、洗浄運転の進行とともに落とされ、洗浄水中に混入する。ここで、残菜とは、食器に汚れとして付着していた固形物をいう。小さい残菜は、第3のフィルタ103に捕集され、比較的大きな固形物が第1のフィルタ101によって補修される(例えば特許文献1)。
また、図13に示すように残菜フィルタ109の中央部に遮流板110を備えたものもある。この残菜フィルタ109では食器から分離した比較的重い残菜は、洗浄槽の底部の傾斜面111に沿って下方へと洗浄水112と共に移動するが、傾斜面に当接する残菜フィルター109の端部113からポンプの吸込口114への水流に抗する遮流板110により移動が抑止されて堆積し、吸込口に近い端部115付近には堆積し難くなることで、ポンプの洗浄水吸い込み能力が低下しない(例えば特許文献2)。
しかしながら、上記特許文献1に記載のものでは、構成が複雑になる上に、洗浄配管経路部と排水配管経路部との二つの吸込み経路を有するもの、つまり洗浄ポンプとは別に排水配管経路部と繋がる排水ポンプを有するような、洗排兼用ではないポンプを2つ有する食器洗い機にしか使用することができない。
また、上記特許文献2に記載のものでは、洗排兼用ポンプを有する食器洗い機に関し記載されているが、遮流板に多くの残菜が集まりフィルタの目詰まりを防ぐことはできるが、遮流板の上流側および下流側でフィルタのメッシュ構成が同じなので残菜の大きさに応じた捕集ができず、食器への再付着が増え所定の洗浄性能を得ることができない。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、洗排兼用ポンプを有する食器洗い機において、簡単な構造で残菜の捕集を有効的に行い目詰まりの発生を抑制するフィルタを備えているため、洗浄ポンプの吸込み能力を低下させず、高い洗浄能力を維持することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、被洗浄物が収容される洗浄槽を備える本体と、洗浄槽の底部に設けられる貯水部と、洗浄水を被洗浄物に噴射する洗浄手段と、洗浄手段と貯水部とを連結する循環経路と、循環経路内に設けられるとともに洗浄と排水を兼用する洗排兼用ポンプと、貯水部の上部に設けられ洗浄水中の残菜を捕集する残菜フィルタと、を備え、残菜フィルタは、略中央部に設けられる第1のフィルタ部と、第1のフィルタ部の周縁外側に略鉛直上方に突出して設けられる境界部と、第1のフィルタ部より高い位置に設けられ第1のフィルタ部より貫通穴の大きい第2のフィルタ部と、を備え、境界部が第1のフィルタ部から第2のフィルタ部に洗浄水を流すための貫通部を有するものである。
これにより、洗排兼用ポンプを有する食器洗い機において、簡単な構成で残菜の捕集を有効的に行い、かつ目詰まりの発生を抑制する残菜フィルタを備えているため、洗排兼用ポンプの吸込み能力を低下させず、高い洗浄能力を維持することができる。
本発明の食器洗い機は、洗排兼用ポンプを有する食器洗い機において、残菜の捕集を効果的に行い、高い洗浄性能を保つことができる。
第1の発明は、被洗浄物が収容される洗浄槽を備える本体と、洗浄槽の底部に設けられる貯水部と、洗浄水を被洗浄物に噴射する洗浄手段と、洗浄手段と貯水部とを連結する循環経路と、循環経路内に設けられるとともに洗浄と排水を兼用する洗排兼用ポンプと、貯水部の上部に設けられ洗浄水中の残菜を捕集する残菜フィルタと、を備え、残菜フィルタは、略中央部に設けられる第1のフィルタ部と、第1のフィルタの外周縁外側に略鉛直上方に突出して設けられる境界部と、境界部の外周縁外側で第1のフィルタより高い位置に設けられ第1のフィルタより貫通穴の大きい第3のフィルタと、を備え、第2のフィルタは、第1のフィルタから第3のフィルタに洗浄水が流れるための貫通部を有する食器洗い機である。この構成により、洗排兼用ポンプを有する食器洗い機において、簡単な構成で残菜の捕集を有効的に行い、かつ目詰まりの発生を抑制する残菜フィルタを備えているため、洗排兼用ポンプの吸込み能力を低下させず、高い洗浄能力を維持することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の貫通部の断面積が、第1のフィルタ部の貫通穴より大きく、かつ、第2のフィルタ部の貫通穴より小さい食器洗い機である。この構成により第2のフィルタ部で捕集された残菜は、第1のフィルタ部に流れ込まず、第1のフィルタ
部の目詰まりを抑制でき、第1のフィルタ部が細かい残菜を捕集することができる。
部の目詰まりを抑制でき、第1のフィルタ部が細かい残菜を捕集することができる。
第3の発明は、第1もしくは第2の発明において、前記境界部の貫通部は、凹部を有し、前記凹部の底面は隣接する前記第2のフィルタ部と高さが等しいことにより、小さい残菜が第1のフィルタ部に流れやすくなるため、第1のフィルタ部に捕集されやすくなり、残菜の食器への再付着を防ぐことができる。
第4の発明は、特に、第3の発明において、凹部の断面を略三角形形状にしたことにより、第2の発明に加えて、洗浄終了後のフィルタ部お手入れがしやすくなる。
第5の発明は、特に、第3の発明において、凹部の断面を略四角形形状にしたことにより、第2の発明に加えて、ご飯粒などの大きい残菜を境界部で捕集しやすくなり、洗浄性能を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、前方に開口部を有する食器洗浄機本体1(本体)において、その内側に上方に開口する洗浄槽2(可動側箱状体)が収納されている。また、洗浄槽2は、食器洗浄機本体1の両内側面に取り付けられた両固定レール3と、両固定レール3にそれぞれ滑動自在に装着された両可動レール4とから構成されるスライドレール5により前後方向に摺動可能に構成されており、食器洗浄機本体1の前方開口部から引き出すことができる。
図1および図2に示すように、前方に開口部を有する食器洗浄機本体1(本体)において、その内側に上方に開口する洗浄槽2(可動側箱状体)が収納されている。また、洗浄槽2は、食器洗浄機本体1の両内側面に取り付けられた両固定レール3と、両固定レール3にそれぞれ滑動自在に装着された両可動レール4とから構成されるスライドレール5により前後方向に摺動可能に構成されており、食器洗浄機本体1の前方開口部から引き出すことができる。
スライドレール5は、図1に示すように、洗浄槽2の外壁の略下部に配置されるものである。
洗浄槽2は、樹脂成型によって形成され、水平方向の断面積が上方にいくに従い大きくなるテーパー状に形成されている。
また、スライドレール5には、洗浄槽2や洗浄槽2内に配置される食器6類などの被洗浄物、洗浄行程で供給される洗浄水等の荷重が加わるので、鉄やSUS等の金属部品で形成されるものである。ここで、洗浄水とは、被洗浄物の洗浄やすすぎに用いられる液体を総称して言う。
食器洗浄機本体1は、キッチンキャビネットA内にビルトインするのが基本的な設置形態であるが、食器洗浄機本体1を設置場所の台上に固定して使用することも可能である。
洗浄槽2は、内部に食器6を配置する食器カゴ7が収納される。また、洗浄槽2の内底部、具体的には洗浄槽2の下面内壁には、洗浄水を加熱する加熱手段8、例えばシーズヒータが設けられている。
洗浄槽2の内底部に給水された洗浄水を溜めるための貯水部9が設けられている。
貯水部9内の上部には、残菜フィルタ10が設置されてある。残菜フィルタ10は、食器6を洗浄する洗浄行程および食器6をすすぐすすぎ行程で、残菜を捕集する。ここで、残菜とは食器6に汚れとして付着していた食品などの固形物をいう。詳細は後述する。
貯水部9上方の食器カゴ7の一部は回動式になっており、洗浄工程終了後に食器カゴ7
全体を取り出すことなく残菜フィルタ10を取り出し、残菜を取り除くことができる。残菜フィルタ10取り出し時に食器カゴ7から取り出す食器数を少なくして、残菜フィルタ10取り出しを容易にするために、貯水部9はコーナー部に設けられてある。
全体を取り出すことなく残菜フィルタ10を取り出し、残菜を取り除くことができる。残菜フィルタ10取り出し時に食器カゴ7から取り出す食器数を少なくして、残菜フィルタ10取り出しを容易にするために、貯水部9はコーナー部に設けられてある。
洗浄手段としての洗浄ノズル11は、洗浄槽底面12の略中央部に回転自在に設けられ、洗浄水の噴射の反力により回転する。
貯水部9と洗浄ノズル11とは循環経路13によって接続され、循環経路13の途中には洗排兼用ポンプ14が設けられている。なお、循環経路13は、洗排兼用ポンプ14に洗浄水を供給するゴムなどから構成される吸込み経路15と洗排兼用ポンプ14から洗浄ノズル11に洗浄水を供給するゴムなどから構成される吐出経路16から構成され、貯水部23と吸込み経路15とが吸込み口17で接続されてある。
洗浄槽2の下面外壁に配置された洗排兼用ポンプ14により洗浄水が加圧され、洗浄槽2内に設けられた洗浄ノズル11に設けられる複数の噴射孔18より噴射されるものである。
また、洗浄槽2内に、給水弁19から洗浄槽2に給水され、排水手段20により排水されるものである。
送風手段21は、洗浄槽2の前面外壁に設けられており、乾燥行程で動作して、食器洗浄機本体1外の空気を洗浄槽2内に供給し、排気口22より排気することで、洗浄槽2内の食器6を乾燥させる。送風手段21は、例えば送風ファンがあげられる。
温度検知手段23は、洗浄槽2の下面外壁に配置され、洗浄槽2内の洗浄水、空気および加熱手段8の温度を、洗浄槽2の下面を介して間接的に検知するものである。
制御装置24は、給水弁19が洗浄槽2内に洗浄水を供給するのを制御したり、温度検知手段23の出力に基づいて加熱手段8を制御したりする。また、洗排兼用ポンプ14、給水弁19、排水手段20、送風手段21等を制御して、洗浄、すすぎ、乾燥の一連の行程を逐次制御するよう構成している。
中フタ25は、図1および図2に示すように、周囲にパッキン26が設けられていて、リンク機構(図示せず)を介し食器洗浄機本体1の上部に配置されている。中フタ25は、洗浄槽2が食器洗浄機本体1の所定の位置に収納される動きと連動して前方下方に移動し、パッキン26と洗浄槽2の上部2A周囲とが接触して、洗浄槽2の上方の開口部を水密に塞ぐものである。そして、洗浄槽2と中フタ25との接触部に洗浄水が供給されてもパッキン26により洗浄水が洗浄槽2外へ出て行くのを防止することができる。
図3の洗浄槽底面12の平面図、図4および図5の洗浄槽底面12の断面図に示すように、洗浄槽底面12は、洗浄槽底面のコーナー部に貯水部9が設けられており、最も高さが低くなるように形成されている。
また、洗浄槽底面12には、第1、第2及び第3の傾斜部27、28、29が形成されている。
第1の傾斜部27は、加熱手段8を上面に備え、洗浄槽底面12の手前右側に、洗浄槽2の奥行き方向を長手方向とする略矩形に形成されている。また、第1の傾斜部27は貯水部9に向かって1度から2度の角度で傾斜している。
第2の傾斜部28は、図3に示すように洗浄槽底面12の左側に形成され、第1の傾斜部27以上の高さに形成され、第1の傾斜部27および貯水部9に隣接している。第2の傾斜部28は、平面視して、洗浄ノズル11が回転した場合の略回転軌跡Bに沿って略半円状に形成されている。また、第2の傾斜部28は、貯水部9方向に第1の傾斜の傾斜角度より大きい角度で下方に傾斜している。
第3の傾斜部29は、第2の傾斜部28の周縁部の外側に、具体的には図3に示すように洗浄槽底面12の奥左側のコーナー部に形成されている。第3の傾斜部29は、第2の傾斜部28に向かって下方に傾斜している。また、第3の傾斜部29は、第2の傾斜部28に向かって第2の傾斜部28の傾斜角度より大きな角度で傾斜させてある。
また、洗浄槽底面12には、食器カゴ7を設置する複数のカゴ設置部30とから構成されてある。
第1の傾斜部27の上面にはステンレスなど金属からなるヒータ板(図示せず)が設けられ、加熱手段8はヒータ板上部の洗浄槽2側面に取り付けられてある。加熱手段8の上面および側面は加熱手段8を囲むようにステンレスなどの金属部品からなりパンチングなどにより開口部が設けられたヒータカバー(図示せず)が備え付けてある。
吸込み口17は洗浄槽2の背面の底部近傍に設けられている。
上記構成において動作を説明すると、利用者が食器洗浄機本体1から洗浄槽2を引き出し、食器カゴ7に食器6などの被洗浄物を配置し、洗浄槽2に収納する。そして、洗剤を入れた後、洗浄槽2を食器洗浄機本体1内に収納する。そして、運転を開始すると、排水手段20が動作して、前回の運転等で洗浄槽2内に残っている洗浄水(「残水」という)を食器洗浄機本体1外へ排出する。
次に、制御装置24が給水弁19を動作させて、水位検知手段(図示せず)が水位を検知するまで、所定量の洗浄水を洗浄槽2に供給する。
所定量の洗浄水が供給されると、制御装置19が洗排兼用ポンプ14を駆動させて洗浄水を加圧し、洗剤を溶解させた洗浄水を洗浄ノズル11に設けた噴射孔18から噴射させる。こうして、食器6などを洗浄する洗浄行程が行われる。この洗浄行程では洗浄槽2内に設けた加熱手段8に通電して、洗浄水を洗浄所定温度(例えば60℃)まで加熱し、油汚れなどの落ち難い汚れも洗浄しやすくする。
洗浄行程が所定時間行われると、排水手段20が食器6から洗い落とされた汚れを含む洗浄水を食器洗浄機本体1外へ排出する。そして、給水弁19の駆動により水道管から洗浄槽2内に新たに給水が行われ、洗浄ポンプ9を駆動させて、洗浄ノズル11に設けた噴射孔18から再び洗浄水を噴射し、洗剤や残菜等で汚れた食器6をすすぐ行程を実行する。
このすすぎ行程が終わると、洗浄水を再び食器洗浄機本体1外へ排出する。このすすぎ行程は連続して数回繰り返される。洗浄およびすすぎ行程では、残菜は洗浄槽2に設けた残菜フィルタ10内に捕集される。
所定回数のすすぎ行程が終了すると乾燥行程が開始する。この行程では、送風手段21が動作して食器洗浄機本体1外の空気が洗浄槽2内へ送り込まれる。送り込まれた空気は加熱手段8により加熱された後、食器6を乾燥させて、洗浄槽2の前面に形成される排気口22より食器洗浄機本体1外へ排出される。乾燥行程終了後、運転を終了する。
なお、複数回行われるすすぎ行程のうち、少なくとも1回は洗浄水を加熱手段8により加熱しながら食器3をすすぐ加熱すすぎ行程であってもよい(このとき洗浄水は例えば約70℃まで加熱されるものであってもよい)。
本実施例の残菜フィルタ10を、図5の残菜フィルタ斜視図、図6に残菜フィルタ10平面図、図7に残菜フィルタ10断面図を用い以下に詳細に説明する。残菜フィルタ10は、第1及び第2のフィルタ部31、33、境界部32を有している。
第1のフィルタ部31は、略中央部にステンレスのワイヤからなる20〜50メッシュの矩形のフィルタ部である。
境界部32は、第1のフィルタ部31の周縁外側に、第1のフィルタ部31の部分を中抜きとした矩形に形成されており、略鉛直上方に設けられる樹脂の成型部品からなる。
第2のフィルタ部33は、第1のフィルタ部31より高い位置に境界部32の周縁外側に設けられ、第1のフィルタ部31の貫通穴径d1より大きい1.5mm以上の貫通穴径d3をもつステンレス製のプレス部品からなる。また、第1のフィルタ部31及び境界部32を中抜きとして矩形に形成されている。なお、図6では貫通穴d3を一部にしか表記していないが、第2のフィルタ部33全面に貫通穴を設けてある。
特に図7に示すように境界部32は、凸形状の凸部34と凹形状の凹部35(貫通部)をもち、凹部35は第2のフィルタ部33の表面から第1のフィルタ部方向31の表面に貫通するように形成されてある。凹部35の底面は第3フィルタ部33との隣接面以下の高さ、かつ、幅d2が第2のフィルタ部の貫通穴径d3より小さい。凸部34は第2のフィルタ部33との隣接面36からの高さが1mm以上、幅d4は凹部の幅d2より大きい。
凸部34および凹部35は第1のフィルタ部31の外縁部周辺に設けられており、第1及び第2のフィルタ部31、33と境界部32は、境界部32で第1のフィルタ部31と第2のフィルタ部33とを挟み込みながら連結するように振動溶着させることで、一体化して形成される。また、第2のフィルタ部33の一部には樹脂製の成型部品からなる把持部37が設けられており、把持部37には鉛直方向に貫通穴が設けられてある。
以下に洗排兼用ポンプ14駆動中の洗浄水の流れを示す。
洗排兼用ポンプ14から圧送された洗浄水は、吐出経路26を通り洗浄ノズル11の噴射孔18から噴射される。洗浄ノズルは噴射応力によって回転しながら洗浄水を噴射する。噴射孔18から噴射された洗浄水は、食器6や食器カゴ7、洗浄槽2に衝突し、食器6に付着した汚染物を除去し、洗浄槽底面12に落下する。落下した洗浄水および残菜10aは第1、第2及び第3の傾斜部23、24、25の傾斜に沿って貯水部9方向に流れこみ、残菜フィルタ10、排水フィルタ28を通り、貯水部9内の吸込み口27から吸込まれ、吸込み経路25を通り、洗排兼用ポンプ14で圧送される。
この際、貯水部9に流れ込んだ残菜のうち米粒など第2のフィルタ部33の貫通穴径d3より大きいものは、第2のフィルタ部33に捕集され、一部水流によって境界部32に流されるが、境界部32の凹部35の幅d2が第2のフィルタ部33より狭いため、境界部32で捕集されるため、第1のフィルタ部31には流れ込まない。また、スパイスや肉の繊維などの小さい残菜は、一部が第2のフィルタ部33を通るが、一部は境界部32の凹部35を通過し、第1のフィルタ部31に捕集される。この際、米粒などの大きい残菜
が第1のフィルタ部31に流れ込まないため、第1のフィルタ部31が重点的に細かい残菜を捕集することができるとともに第1のフィルタ部31が大きい残菜により目詰まりすることを防止することができる。
が第1のフィルタ部31に流れ込まないため、第1のフィルタ部31が重点的に細かい残菜を捕集することができるとともに第1のフィルタ部31が大きい残菜により目詰まりすることを防止することができる。
つまり、境界部32を設けたために、大きい残菜は、主に第2のフィルタ部33で捕集されて第1のフィルタ部31に流れ込まないようにすることができ、さらに細かい残菜は主に第1のフィルタ部31により捕集されるようになる。つまり、大きい残菜による第1のフィルタ部31の目詰まりすることを防止でき、第1のフィルタ部31は細かい残菜を捕集するという本来の役割を発揮することができる。
このため、洗排兼用ポンプ14の性能低下を防ぐとともに、被洗浄物6に残菜が再付着することを抑制でき、この再付着の原因となる細かい残菜を第1のフィルタ部31で捕集するため洗浄性能を向上させることができる。
なお、本実施例では凹部35および凸部34の形状を直方体形状で現してあるが、図8もしくは図9の境界部32の断面図に示すように半円柱形状や、三角柱形状でも凹部35が図に示すように第2のフィルタ部の貫通穴径d3より小さい場合は同じ効果が奏することができる。
(実施の形態2)
図10は本発明の実施の形態2のフィルタ部の斜視図である。本実施の形態において、実施の形態1と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明は省略する。
図10は本発明の実施の形態2のフィルタ部の斜視図である。本実施の形態において、実施の形態1と同様の部分については同一符号を附し、その詳細な説明は省略する。
残菜フィルタ10は、第1及び第2のフィルタ部31、33と境界部33とを有する。
第1のフィルタ部31は、残菜フィルタ10の略中央部にステンレスのワイヤからなる20〜50メッシュのフィルタ部である。
また、境界部32は、第1のフィルタ部31の周縁から上方に略鉛直に設けられる樹脂の成型部品からなる。
さらに、第2のフィルタ部33は、第1のフィルタ部31より上方になるように設けられ第1のフィルタ部31の貫通穴径d1より大きい1.5mm以上の貫通穴径d3をもつステンレス製のプレス部品からなる。
特に図11の境界部32の平面図に示すように境界部32の詳細な形状は、残菜フィルタ10の上面に複数の凸部34を設けてあり、凸部34は、第1のフィルタ部31中央部に向かって角度Θ(約45度)で傾かせてさせた格子状に配置させてある。
以下に洗排兼用ポンプ14駆動中の洗浄水の流れを示す。洗排兼用ポンプ14から圧送された洗浄水は、吐出経路26を通り洗浄ノズル11の噴射孔18から噴射される。洗浄ノズル11は噴射応力によって回転しながら洗浄水を噴射する。噴射孔18から噴射された洗浄水は、食器6や食器カゴ7、洗浄槽2に衝突し、食器6に付着した汚染物を除去し、洗浄槽底面12に落下する。落下した洗浄水および残菜10aは傾斜部の傾斜に沿って貯水部9方向に流れこみ、残菜フィルタ10、排水フィルタ28を通り、貯水部9内の吸込み口27から吸込まれ、吸込み経路25を通り、洗排兼用ポンプ14で圧送される。
この際、貯水部9に流れ込んだ残菜のうち米粒など第2のフィルタ部33の貫通穴径d3より大きいものは第2のフィルタ部33に捕集され、水流によって境界部32に流されるが、境界部32の低部36はジグザグ状に配置されるため、第1のフィルタ部31には
流れ込まない。また、スパイスや肉の繊維などの小さい残菜は、一部が第2のフィルタ部33を通るが、一部は境界部32の低部35を通過し、第1のフィルタ部31に捕集される。米粒などの大きい残菜が第1のフィルタ部31に流れ込まないため、第1のフィルタ部31が有効的に細かい残菜を捕集するとともに第1のフィルタ部31の目詰まりを防止することができる。このため、洗排兼用ポンプ14の性能低下を防ぐとともに再付着の原因となる細かい残菜をフィルタ部で捕集するため洗浄性能を向上させることができる。
流れ込まない。また、スパイスや肉の繊維などの小さい残菜は、一部が第2のフィルタ部33を通るが、一部は境界部32の低部35を通過し、第1のフィルタ部31に捕集される。米粒などの大きい残菜が第1のフィルタ部31に流れ込まないため、第1のフィルタ部31が有効的に細かい残菜を捕集するとともに第1のフィルタ部31の目詰まりを防止することができる。このため、洗排兼用ポンプ14の性能低下を防ぐとともに再付着の原因となる細かい残菜をフィルタ部で捕集するため洗浄性能を向上させることができる。
なお、本実施例では凸部34の形状を三角錐形状で現してあるが、半球状でも同じ効果が期待できる。
本発明の食器設置具は、少ない水量で所定の洗浄性能を得ることができるので、食器洗い機として有用である。
1 食器洗浄機本体(本体)
2 洗浄槽
6 食器(被洗浄物)
9 貯水部
10 残菜フィルタ
11 洗浄ノズル(洗浄手段)
12 洗浄槽の底部
13 循環経路
14 洗排兼用ポンプ
31 第1のフィルタ部
32 境界部
33 第2のフィルタ部
34 凸部
35 凹部(貫通部)
2 洗浄槽
6 食器(被洗浄物)
9 貯水部
10 残菜フィルタ
11 洗浄ノズル(洗浄手段)
12 洗浄槽の底部
13 循環経路
14 洗排兼用ポンプ
31 第1のフィルタ部
32 境界部
33 第2のフィルタ部
34 凸部
35 凹部(貫通部)
Claims (5)
- 被洗浄物が収容される洗浄槽を備える本体と、前記洗浄槽の底部に設けられる貯水部と、洗浄水を被洗浄物に噴射する洗浄手段と、前記洗浄手段と前記貯水部とを連結する循環経路と、前記循環経路内に設けられるとともに洗浄と排水を兼用する洗排兼用ポンプと、前記貯水部の上部に設けられ洗浄水中の残菜を捕集する残菜フィルタと、を備え、
前記残菜フィルタは、略中央部に設けられる第1のフィルタ部と、前記第1のフィルタ部の外周縁外側に略鉛直上方に突出して設けられる境界部と、前記境界部の外周縁外側で前記第1のフィルタ部より高い位置に設けられ第1のフィルタ部より貫通穴の大きい第3のフィルタ部と、を備え、前記第2のフィルタ部は、前記第1のフィルタ部から前記第3のフィルタ部に洗浄水が流れるための貫通部を有する食器洗い機。 - 前記貫通部の断面積は、前記第1のフィルタ部の貫通穴より大きく、かつ、前記第2のフィルタ部の貫通穴より小さい請求項1記載の食器洗い機。
- 前記境界部の貫通部は、凹部を有し、前記凹部の底面は隣接する前記第2のフィルタ部と高さが等しい請求項1又は2に記載の食器洗い機。
- 凹部は断面が略三角形形状である請求項3に記載の食器洗い機。
- 凹部は断面が略四角形形状である請求項3に記載の食器洗い機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009232363A JP2011078521A (ja) | 2009-10-06 | 2009-10-06 | 食器洗い機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009232363A JP2011078521A (ja) | 2009-10-06 | 2009-10-06 | 食器洗い機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011078521A true JP2011078521A (ja) | 2011-04-21 |
Family
ID=44073256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009232363A Pending JP2011078521A (ja) | 2009-10-06 | 2009-10-06 | 食器洗い機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011078521A (ja) |
-
2009
- 2009-10-06 JP JP2009232363A patent/JP2011078521A/ja active Pending
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