JP2011142976A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】よりシンプルな構成によって、クッション材に表皮材を安定的に取付けることにある。
【解決手段】表皮材4Sの端部に係止部20fを設けるとともに、固定部材4Fに、係止部20fを係止可能な被係止部10fを設け、被係止部10fが、張設状態の表皮材4Sが張引される方向とは逆向きに突出し、係止部20fを袋状にしつつ、表皮材4Sの面方向に対して直交状に開口する開口部22を形成するとともに、被係止部10fに係止部20fを被せた状態とすることで両部10f,20fを係止する構成とした。
【選択図】図4
【解決手段】表皮材4Sの端部に係止部20fを設けるとともに、固定部材4Fに、係止部20fを係止可能な被係止部10fを設け、被係止部10fが、張設状態の表皮材4Sが張引される方向とは逆向きに突出し、係止部20fを袋状にしつつ、表皮材4Sの面方向に対して直交状に開口する開口部22を形成するとともに、被係止部10fに係止部20fを被せた状態とすることで両部10f,20fを係止する構成とした。
【選択図】図4
Description
本発明は、クッション材と表皮材を有する車両用シートに関する。
この種の車両用シートは、シート外形をなすクッション材と、クッション材を覆う表皮材(袋状)を有する。この構成では、シートの見栄えなどを考慮して、クッション材の着座側に表皮材を緊張状態で被覆する(張設する)ことが望ましい。
そこで表皮材の端部に線状の部材(エッジワイヤ)を配設するとともに、クッション材の裏面に線状のフレーム部材を配設する。つぎにクッション材の着座側を緊張状態の表皮材で覆ったのち、表皮材の端部をクッション材の裏面に巻き回す。そしてエッジワイヤとフレーム部材を、専用の工具を用いてリング状の部材内に収納する(いわゆるホグリング止めを行う)ことで、表皮材の端部をフレーム部材に取付けることができる。
そこで表皮材の端部に線状の部材(エッジワイヤ)を配設するとともに、クッション材の裏面に線状のフレーム部材を配設する。つぎにクッション材の着座側を緊張状態の表皮材で覆ったのち、表皮材の端部をクッション材の裏面に巻き回す。そしてエッジワイヤとフレーム部材を、専用の工具を用いてリング状の部材内に収納する(いわゆるホグリング止めを行う)ことで、表皮材の端部をフレーム部材に取付けることができる。
ところで上述のホグリング止めは、取付け工程数が多く面倒であるとともに、部品点数や重量が嵩むなどの問題があった。
ここで特許文献1に開示の車両用シートでは、クッション材の裏面に波形線状のフレーム部材(いわゆるSバネ)が配設される。また表皮材の端部には、Sバネの凸部分を挿入可能なスリット(切れ目)が形成される。そして特許文献1の技術によれば、スリットにSバネを差し込むことで(比較的シンプルな構成で)、表皮材の端部をクッション材の裏面に取付けることができる。
ここで特許文献1に開示の車両用シートでは、クッション材の裏面に波形線状のフレーム部材(いわゆるSバネ)が配設される。また表皮材の端部には、Sバネの凸部分を挿入可能なスリット(切れ目)が形成される。そして特許文献1の技術によれば、スリットにSバネを差し込むことで(比較的シンプルな構成で)、表皮材の端部をクッション材の裏面に取付けることができる。
ところで上記公知技術では、張設状態の表皮材が着座側に引張される(表皮材の面方向にテンションがかかる)。そしてスリットは、表皮材に設けた切れ目であり、表皮材の張引によって拡開方向にテンションがかかる構成であった。
そして上記技術では、着座動作のたびにスリットが拡開することから、スリットの締まりが悪くなる(だれる)などして、表皮材の張設状態を安定的に維持できないことがあった。またスリットでは、Sバネの差し込みが完了できたかの確認が困難であり、差し込み量が不十分となる(表皮材の取付け安定性に欠ける)ことがある。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、よりシンプルな構成によって表皮材を安定的に取付けることにある。
そして上記技術では、着座動作のたびにスリットが拡開することから、スリットの締まりが悪くなる(だれる)などして、表皮材の張設状態を安定的に維持できないことがあった。またスリットでは、Sバネの差し込みが完了できたかの確認が困難であり、差し込み量が不十分となる(表皮材の取付け安定性に欠ける)ことがある。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、よりシンプルな構成によって表皮材を安定的に取付けることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、シート骨格をなすフレーム部材などの固定部材と、フレーム部材上に配置されてシート外形をなすクッション材と、クッション材を被覆する表皮材とを有する。
そしてクッション材の着座側を表皮材で覆いつつ、表皮材の端部を、着座側とは異なる他側に配設の固定部材に取付ける。この種のシート構成では、極力シンプルな構成によって表皮材を安定的に取付けられることが好ましい。
そしてクッション材の着座側を表皮材で覆いつつ、表皮材の端部を、着座側とは異なる他側に配設の固定部材に取付ける。この種のシート構成では、極力シンプルな構成によって表皮材を安定的に取付けられることが好ましい。
そこで本発明では、表皮材の端部に係止部を設けるとともに、固定部材に、係止部を係止可能な被係止部を設ける。被係止部は、張設状態の表皮材が張引される方向とは逆向きに突出する。
そして係止部を袋状にしつつ、表皮材の面方向に対して直交状に開口する開口部を形成するとともに、被係止部に係止部を被せた状態とすることで両部を係止する構成とした。
本発明では、被係止部に係止部を被せることで(比較的シンプルな構成により)、表皮材の端部を固定部材に係止できる。そして係止部(袋状)の開口部を、表皮材の面方向に対して直交状に開口させることで、表皮材の引張力が開口部の拡開方向に直接かからない構成とした。
そして係止部を袋状にしつつ、表皮材の面方向に対して直交状に開口する開口部を形成するとともに、被係止部に係止部を被せた状態とすることで両部を係止する構成とした。
本発明では、被係止部に係止部を被せることで(比較的シンプルな構成により)、表皮材の端部を固定部材に係止できる。そして係止部(袋状)の開口部を、表皮材の面方向に対して直交状に開口させることで、表皮材の引張力が開口部の拡開方向に直接かからない構成とした。
第2発明の車両用シートは、第1発明の車両用シートであって、袋状とした係止部を、被係止部に着脱可能に被せる構成とした。このように係止部と被係止部を着脱可能とすることで、クッション材に対する表皮材の着脱作業が比較的容易となる(使い勝手のよいシート構成となる)。
本発明に係る第1発明によれば、よりシンプルな構成によって、クッション材に表皮材を安定的に取付けることができる。また第2発明によれば、使い勝手のよいシート構成となる。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図7を参照して説明する。各図には、適宜、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート側方に符号L、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを付す。
図1の車両用シートは、シートクッション4とシートバック6を有する。これらシート構成は、各々、シート外形をなすクッション材4P(6P)と、クッション材を被覆の表皮材4S(6S)を有する。
図1の車両用シートは、シートクッション4とシートバック6を有する。これらシート構成は、各々、シート外形をなすクッション材4P(6P)と、クッション材を被覆の表皮材4S(6S)を有する。
[シートクッション]
シートクッション4は、クッション材4P、表皮材4S及びフレーム部材4F(ともに詳細後述)を有する(図1を参照)。
そして本実施例では、フレーム部材4F上にクッション材4Pを配置するとともに、クッション材4Pを表皮材4Sで被覆する。フレーム部材4Fは、クッション材4Pの裏面側(着座側とは異なる他側)に配置する。
つぎに表皮材4Sの端部を、クッション材4Pの裏面側(フレーム部材4F)に取付けるのであるが、この種の構成は極力シンプルであって、表皮材4Sを安定的に取付けられることが好ましい。
そこで本実施例では、後述する構成(被係止部と係止部)にて、表皮材4Sを安定的に取付けることとした。以下、各構成について詳述する。
シートクッション4は、クッション材4P、表皮材4S及びフレーム部材4F(ともに詳細後述)を有する(図1を参照)。
そして本実施例では、フレーム部材4F上にクッション材4Pを配置するとともに、クッション材4Pを表皮材4Sで被覆する。フレーム部材4Fは、クッション材4Pの裏面側(着座側とは異なる他側)に配置する。
つぎに表皮材4Sの端部を、クッション材4Pの裏面側(フレーム部材4F)に取付けるのであるが、この種の構成は極力シンプルであって、表皮材4Sを安定的に取付けられることが好ましい。
そこで本実施例では、後述する構成(被係止部と係止部)にて、表皮材4Sを安定的に取付けることとした。以下、各構成について詳述する。
[フレーム部材]
フレーム部材4Fは線状の部材であり、後述の被係止部(10f,10s)を有する(図1〜図4を参照)。フレーム部材4Fの材質は特に限定しないが、剛性を有する材質(金属や硬質樹脂など)で形成することが好ましい。
本実施例では、シートクッション4の裏面周縁に沿ってフレーム部材4F(線状)を配設するとともに、フレーム部材4Fに、複数の被係止部(10f,10s)を形成する(図3を参照)。
フレーム部材4Fは線状の部材であり、後述の被係止部(10f,10s)を有する(図1〜図4を参照)。フレーム部材4Fの材質は特に限定しないが、剛性を有する材質(金属や硬質樹脂など)で形成することが好ましい。
本実施例では、シートクッション4の裏面周縁に沿ってフレーム部材4F(線状)を配設するとともに、フレーム部材4Fに、複数の被係止部(10f,10s)を形成する(図3を参照)。
(被係止部)
被係止部(10f,10s)は、後述の係止部(20f,20s)に挿入可能な部位である(図2〜図4を参照)。本実施例の被係止部(10f,10s)は、フレーム部材4Fを途中で屈曲変形させた部位(正面視で略U字状)である。
そして本実施例では、フレーム部材4Fに複数の被係止部(第一被係止部10f,第二被係止部10s)を形成することができる(図3を参照)。
例えば第一被係止部10fは、シート前側から後側に向けて突出する(張設状態の表皮材4Sが張引される方向とは逆向きに突出する。図1の矢印方向T1を参照)。また第二被係止部10sは、シート一側から他側に向けて突出する(張設状態の表皮材4Sが張引される方向とは逆向きに突出する)。
被係止部(10f,10s)は、後述の係止部(20f,20s)に挿入可能な部位である(図2〜図4を参照)。本実施例の被係止部(10f,10s)は、フレーム部材4Fを途中で屈曲変形させた部位(正面視で略U字状)である。
そして本実施例では、フレーム部材4Fに複数の被係止部(第一被係止部10f,第二被係止部10s)を形成することができる(図3を参照)。
例えば第一被係止部10fは、シート前側から後側に向けて突出する(張設状態の表皮材4Sが張引される方向とは逆向きに突出する。図1の矢印方向T1を参照)。また第二被係止部10sは、シート一側から他側に向けて突出する(張設状態の表皮材4Sが張引される方向とは逆向きに突出する)。
[表皮材]
表皮材4Sは、クッション材4Pを被覆可能な袋状部材であり、後述の係止部(20f,20s)を有する(図1〜図4を参照)。表皮材4Sの材質は特に限定しないが、布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。
本実施例では、シートの見栄えなどを考慮して、クッション材6Pに対して表皮材4Sを緊張状態で被覆する(張設する)。そして張設状態の表皮材4Sは、着座側に引張される(図1の矢印方向T1を参照)。
表皮材4Sは、クッション材4Pを被覆可能な袋状部材であり、後述の係止部(20f,20s)を有する(図1〜図4を参照)。表皮材4Sの材質は特に限定しないが、布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。
本実施例では、シートの見栄えなどを考慮して、クッション材6Pに対して表皮材4Sを緊張状態で被覆する(張設する)。そして張設状態の表皮材4Sは、着座側に引張される(図1の矢印方向T1を参照)。
(係止部)
係止部(20f,20s)は、袋状に形成可能な部位であり、表皮材4Sの端部に形成することができる(図2〜図4を参照)。ここで係止部の形成方法は特に限定しない。例えば表皮材4Sの端部から布片(略矩形状)を突出形成する。この布片を半折として両端を縫合することにより、袋状の係止部(20f,20s)を形成することができる(縫合線SEW)。
そして係止部(20f,20s)は、開口部22を有して、表皮材4Sの端部から突出する。この開口部22が、表皮材4Sの面方向に対して直交状に開口することにより、上述の被係止部10f,10sを挿入することができる。
係止部(20f,20s)は、袋状に形成可能な部位であり、表皮材4Sの端部に形成することができる(図2〜図4を参照)。ここで係止部の形成方法は特に限定しない。例えば表皮材4Sの端部から布片(略矩形状)を突出形成する。この布片を半折として両端を縫合することにより、袋状の係止部(20f,20s)を形成することができる(縫合線SEW)。
そして係止部(20f,20s)は、開口部22を有して、表皮材4Sの端部から突出する。この開口部22が、表皮材4Sの面方向に対して直交状に開口することにより、上述の被係止部10f,10sを挿入することができる。
本実施例では、表皮材4Sの端部に複数の係止部(第一係止部20f,第二係止部20s)を形成することができる(図2及び図3を参照)。
ここで係止部(20f,20s)を、被係止部(10f,10s)の形成位置に対応して形成することが好ましい。例えば本実施例では、第一係止部20fが、第一被係止部10fの形成位置に対応して、シート前側の表皮材4S端部に形成される。また第二係止部20sが、第二被係止部10sの形成位置に対応して、シート一側の表皮材4S端部に形成される。
そして表皮材4Sの端部をシート裏面に巻き回すことで、第一係止部20fが、シート前側から後側に向けて突出する。また第二被係止部10sが、シート一側から他側に向けて突出する。なお表皮材4Sの係止作業に際しては、これら各係止部20f,20s(突出状)を持ち手部(持ち代)として使用することができる。
ここで係止部(20f,20s)を、被係止部(10f,10s)の形成位置に対応して形成することが好ましい。例えば本実施例では、第一係止部20fが、第一被係止部10fの形成位置に対応して、シート前側の表皮材4S端部に形成される。また第二係止部20sが、第二被係止部10sの形成位置に対応して、シート一側の表皮材4S端部に形成される。
そして表皮材4Sの端部をシート裏面に巻き回すことで、第一係止部20fが、シート前側から後側に向けて突出する。また第二被係止部10sが、シート一側から他側に向けて突出する。なお表皮材4Sの係止作業に際しては、これら各係止部20f,20s(突出状)を持ち手部(持ち代)として使用することができる。
[表皮材の被覆作業]
図1〜図4を参照して、クッション材4Pの着座側を表皮材4Sで覆うとともに、表皮材4Sの端部をシート裏面に巻き回す。このとき第一係止部20fが、第一被係止部10fの形成位置に配置し、第二係止部20sが、上述の第二被係止部10sの形成位置に配置する。このため各被係止部10f(10s)と各係止部20f(20s)の位置決めが容易となる。
そして表皮材4Sをシート裏面に張引しつつ、第一被係止部10fに第一係止部20fを被せる。さらに第二被係止部10sに第二係止部20sを被せることで、表皮材4Sの端部をフレーム部材4Fに係止することができる。
そして各係止部20f(20s)の開口部22は、表皮材4Sの面方向に対して直交状に開口する。このため開口部22には、表皮材4Sの引張力が拡開方向に直接かからない構成となる(図1の矢印方向T1を参照)。
図1〜図4を参照して、クッション材4Pの着座側を表皮材4Sで覆うとともに、表皮材4Sの端部をシート裏面に巻き回す。このとき第一係止部20fが、第一被係止部10fの形成位置に配置し、第二係止部20sが、上述の第二被係止部10sの形成位置に配置する。このため各被係止部10f(10s)と各係止部20f(20s)の位置決めが容易となる。
そして表皮材4Sをシート裏面に張引しつつ、第一被係止部10fに第一係止部20fを被せる。さらに第二被係止部10sに第二係止部20sを被せることで、表皮材4Sの端部をフレーム部材4Fに係止することができる。
そして各係止部20f(20s)の開口部22は、表皮材4Sの面方向に対して直交状に開口する。このため開口部22には、表皮材4Sの引張力が拡開方向に直接かからない構成となる(図1の矢印方向T1を参照)。
以上説明したとおり、本実施例では、各被係止部10f(10s)に各係止部20f(20s)を被せる。このため本実施例では、比較的簡単な作業で、表皮材4Sの端部を安定的にフレーム部材4Fに係止することができる。
また本実施例の開口部22は、表皮材4Sの引張力が拡開方向に直接かからない構成となる。このため本実施例では、乗員の着座動作などによって開口部20の締まりが悪くなる(だれる)ことを防止又は低減することができる。
そして本実施例では、各被係止部10f(10s)と各係止部20f(20s)が着脱自在であるため、表皮材4Sの取り換え作業等をスムーズに行うことができる。
さらに本実施例では、ホグリング止めを省略したことで、表皮材4Sの取付け作業の簡略化と、取付け構造の部品点数の削減と、同構成の軽量化を達成することができる。
このため本実施例によれば、よりシンプルな構成によって、クッション材4Pに表皮材4Sを安定的に取付けることができる。
また本実施例の開口部22は、表皮材4Sの引張力が拡開方向に直接かからない構成となる。このため本実施例では、乗員の着座動作などによって開口部20の締まりが悪くなる(だれる)ことを防止又は低減することができる。
そして本実施例では、各被係止部10f(10s)と各係止部20f(20s)が着脱自在であるため、表皮材4Sの取り換え作業等をスムーズに行うことができる。
さらに本実施例では、ホグリング止めを省略したことで、表皮材4Sの取付け作業の簡略化と、取付け構造の部品点数の削減と、同構成の軽量化を達成することができる。
このため本実施例によれば、よりシンプルな構成によって、クッション材4Pに表皮材4Sを安定的に取付けることができる。
[変形例1]
本変形例の係止部21fは、表皮材4S端部から非突出状に形成される(図5を参照)。例えば表皮材4S端部から突出する布片(略矩形状)を形成する。そして布片を全折したのち、布片の両端を、表皮材4S裏面に縫合することで、袋状の係止部21fを形成することができる(縫合線SEW)。
本変形例では、比較的短尺の布片で係止部21fを形成できることから、表皮材4Sを形成する際の原反の消費量を低減できる(原反の歩留まりを向上できる)。
本変形例の係止部21fは、表皮材4S端部から非突出状に形成される(図5を参照)。例えば表皮材4S端部から突出する布片(略矩形状)を形成する。そして布片を全折したのち、布片の両端を、表皮材4S裏面に縫合することで、袋状の係止部21fを形成することができる(縫合線SEW)。
本変形例では、比較的短尺の布片で係止部21fを形成できることから、表皮材4Sを形成する際の原反の消費量を低減できる(原反の歩留まりを向上できる)。
[変形例2]
本変形例では、フレーム部材4F(平板状の部材)に被係止部11fを形成する(図6及び図7を参照)。例えばフレーム部材4Fに略U字状の切れ目を形成する。そして切れ目を起立させることにより、略L字状(側面視)の被係止部11fを形成できる。
本変形例では、比較的簡単な手法により、強度に優れる被係止部11fを形成することができる。
本変形例では、フレーム部材4F(平板状の部材)に被係止部11fを形成する(図6及び図7を参照)。例えばフレーム部材4Fに略U字状の切れ目を形成する。そして切れ目を起立させることにより、略L字状(側面視)の被係止部11fを形成できる。
本変形例では、比較的簡単な手法により、強度に優れる被係止部11fを形成することができる。
本実施形態の車両用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、予め袋状とした係止部20f,20sの例を説明したが、係止部の構成を限定する趣旨ではない。例えば表皮材の被覆作業と同時に、係止部を袋状に形成することができる。このとき開口部を縫合して閉じ状態とすることで、被係止部と係止部を着脱不能に係止することもできる。
なお本実施形態では、係止部の両端を縫合する例を説明したが、係止部の両端を、熱融着、接着剤、ステープラなどの物理的手段を用いて結合することもできる。
(1)本実施形態では、予め袋状とした係止部20f,20sの例を説明したが、係止部の構成を限定する趣旨ではない。例えば表皮材の被覆作業と同時に、係止部を袋状に形成することができる。このとき開口部を縫合して閉じ状態とすることで、被係止部と係止部を着脱不能に係止することもできる。
なお本実施形態では、係止部の両端を縫合する例を説明したが、係止部の両端を、熱融着、接着剤、ステープラなどの物理的手段を用いて結合することもできる。
(2)本実施例の構成は、シートバック6などの各種シート構成に適用できる。また本実施形態では、固定部材としてフレーム部材4Fを例示したが、固定部材の種類を限定する趣旨ではない。固定部材として、シートバックのフレーム部材や、シートバック裏面に配設されるカバー部材を例示できる。
例えばカバー部材(典型的に樹脂製の平板状部材)に、変形例2と同様の手法にて略L字状の被係止部を形成する。そしてシートバックの着座側を表皮材で覆うとともに、被係止部と係止部を係止することで、表皮材の端部をカバー部材に取付けることができる。
例えばカバー部材(典型的に樹脂製の平板状部材)に、変形例2と同様の手法にて略L字状の被係止部を形成する。そしてシートバックの着座側を表皮材で覆うとともに、被係止部と係止部を係止することで、表皮材の端部をカバー部材に取付けることができる。
(3)また本実施形態では、シートクッション裏面に表皮材を取付ける例を説明した。表皮材の端部の取付け位置は、着座側とは異なる他側であればよく、例えばシート側面や前面や後面を例示することができる。
(4)また本実施形態では、被係止部と係止部の形状や形成数を例示したが、これらの形状や形成数を限定する趣旨ではない。被係止部の形成数と係止部の形成数は、異なっていてもよく、同一であってもよい。
(4)また本実施形態では、被係止部と係止部の形状や形成数を例示したが、これらの形状や形成数を限定する趣旨ではない。被係止部の形成数と係止部の形成数は、異なっていてもよく、同一であってもよい。
(5)また本実施形態の係止部は、一枚物の布材から、表皮材と一体的に形成することができる。これとは異なり、別体の布片を表皮材に縫着することで、係止部を形成することができる。
また同様に被係止部は、フレーム部材やカバー部材に対して、別体のワイヤ部材(略U字状)や、板状部材(略L字状)を取付けて形成することができる。これら別体品は、フレーム部材等に固定されることで固定部材の一部となる。
また同様に被係止部は、フレーム部材やカバー部材に対して、別体のワイヤ部材(略U字状)や、板状部材(略L字状)を取付けて形成することができる。これら別体品は、フレーム部材等に固定されることで固定部材の一部となる。
2 車両用シート
4 シートクッション
4S 表皮材
4P クッション材
4F フレーム部材
6 シートバック
10f 第一被係止部
10s 第二被係止部
20f 第一係止部
20s 第二係止部
22 開口部
SEW 縫合線
4 シートクッション
4S 表皮材
4P クッション材
4F フレーム部材
6 シートバック
10f 第一被係止部
10s 第二被係止部
20f 第一係止部
20s 第二係止部
22 開口部
SEW 縫合線
Claims (2)
- フレーム部材などの固定部材と、前記フレーム部材上に配置されてシート外形をなすクッション材と、前記クッション材に張設される表皮材とを有し、前記クッション材の着座側を前記表皮材で覆いつつ、前記表皮材の端部を、前記着座側とは異なる他側に配設の前記固定部材に取付ける構成の車両用シートにおいて、
前記表皮材の端部に係止部を設けるとともに、前記固定部材に、前記係止部を係止可能な被係止部を設け、前記被係止部が、張設状態の前記表皮材が張引される方向とは逆向きに突出し、
前記係止部を袋状にしつつ、前記表皮材の面方向に対して直交状に開口する開口部を形成するとともに、前記被係止部に前記係止部を被せた状態とすることで両部を係止する構成とした車両用シート。 - 予め袋状とした前記係止部を、前記被係止部に着脱可能に被せる構成とした請求項1に記載の車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010004671A JP2011142976A (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010004671A JP2011142976A (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 車両用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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