JP2011140494A - 新規なビンカアルカロイド誘導体及びその調製方法 - Google Patents
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Abstract
Description
・R’1は、水素原子またはアルコキシ、アシル、ホルミルまたはハロゲノアシル基を表し、
・R’2は、水素原子またはアルキル基を表し、
・R’3及びR”3が同一または相違し、個別に水素原子またはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシ基を表すか、あるいは、R’3及びR”3が共にカルボニル基を成すか、あるいは、R’3及びR’5がエポキシブリッジ又は二重結合を成し、
・R’4は、水素原子またはアルキルオキシカルボニル、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基、好ましくはアルキルオキシカルボニル基を表し、
・R’5及びR”5は、同一又は相違し、個別に水素原子またはヒドロキシ、アルカノイルオキシル、エチルまたは2-ヒドロキシエチル基を表し、
・R’6は、水素原子またはエチル、2-ヒドロキシエチルまたはアセチル基を表し、
・R’7は、水素原子またはシアニド基を表し、
・R1は、水素原子またはアルキル、ホルミルまたはアシル基、好ましくは水素またはアルキル基を表し、
・R2は、水素原子またはアルコキシ基を表し、
・R3は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R4及びR3が共にエポキシブリッジ又は二重結合を成し、
・R4は水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R3及びR4が共にエポキシブリッジを成し、
・R6は、アルキルオキシカルボニル、ヒドラジド、アセタミド、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基を表し、
・R5及びR7は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表す]
のビンカアルカロイド並びにその酸との付加塩及びその第四級アンモニウム塩の調製方法に関する。
R=CHO、ビンクリスチン n=1、ビンオレルビン
ビンオレルビンは、現在最も広範囲に及んでいる形態の肺の癌、すなわち非小細胞の肺癌の治療に使用される。これはまた、胸の転移性癌の治療に使用される。
カタランチン ビンドリン
カタランチンとビンドリンとから無水ビンブラスチンを調製する、幾つかの方法がある。
この方法を、環境温度にて実行した場合、無水ビンブラスチンの不活性16’-Rエピマーのみが得られる。天然に産する16’-Sエピマーは、この反応を少なくともさらに50℃低温で、不活性ガス雰囲気中で実行した場合に、主な生成物として得られる。それにも関わらず、低温でさえも、無水ビンブラスチンの16’-Rエピマー10%が、依然生成される。
・R’1は、水素原子またはアルコキシ、アシル、ホルミルまたはハロゲノアシル基を表し、
・R’2は、水素原子またはアルキル基を表し、
・R’3及びR”3が同一または相違し、個別に水素原子またはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシ基を表すか、あるいは、R’3及びR”3が共にカルボニル基を成すか、あるいは、R’3及びR’5がエポキシブリッジ又は二重結合を成し、
・R’4は、水素原子またはアルキルオキシカルボニル、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基、好ましくはアルキルオキシカルボニル基を表し、
・R’5及びR”5は、同一又は相違し、個別に水素原子またはヒドロキシル、アルカノイルオキシル、エチルまたは2-ヒドロキシエチル基を表し、
・R’6は、水素原子またはエチル、2-ヒドロキシエチルまたはアセチル基を表し、
・R’7は、水素原子またはシアニド基を表し、
・R1は、水素原子またはアルキル、ホルミルまたはアシル基、好ましくは水素またはアルキル基を表し、
・R2は、水素原子またはアルコキシ基を表し、
・R3は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R4及びR3が共にエポキシブリッジ又は二重結合を成し、
・R4は水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R3及びR4が共にエポキシブリッジを成し、
・R6は、アルキルオキシカルボニル、ヒドラジド、アセタミド、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基を表し、
・R5及びR7は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表す]
に相当する生成物(A)並びにその酸との付加塩及びその第四級アンモニウム塩の調製方法に関し、一般式(II):
に相当する生成物(c)を、一般式(III):
に相当する生成物(v)と反応させることを特徴とし、
この方法は、生成物(v)が酸化されて一般式(IV):
の中間体(i)が得られるように反応条件が選択され、さらに式(IV)の生成物(i)を還元又はシアン化することにより生成物(A)が得られることを特徴とする。
有機増感剤は、好ましくはキサンテート、ピリリウム、ピリジニウム、フラビン、芳香族化合物、ケトン及びキノン、並びにこれらの塩から選択される、特にフルオレセイン、トリフェニルピリリウム、4-(4-メトキシフェニル)-2,6-ジフェニルピリリウム、2,6-ビス-(4-メトキシフェニル)-2,6-ジフェニルピリリウム、及び2,4,6-トリス-(4-メトキシフェニル)-ピリリウムから選択される着色剤である。
生成物(i)の還元段階は、いかなる既知の方法で行われても良い。水素化ホウ素アルカリが好ましく、特に水素化ホウ素ナトリウムが使用される。
・R’1は、水素原子またはアルコキシ、アシル、ホルミルまたはハロゲノアシル基を表し、
・R’2は、水素原子またはアルキル基を表し、
・R’3及びR”3が同一または相違し、個別に水素原子またはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシ基を表すか、あるいは、R’3及びR”3が共にカルボニル基を成すか、あるいは、R’3及びR’5が共に二重結合を成し、
・R’4は、水素原子またはアルキルオキシカルボニル、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基、好ましくはアルキルオキシカルボニル基を表し、
・R’5及びR”5は、同一又は相違し、個別に水素原子またはヒドロキシル、アルカノイルオキシル、エチルまたは2-ヒドロキシエチル基を表し、
・R’6は、水素原子またはエチル、2-ヒドロキシエチルまたはアセチル基を表し、
・R1は、水素原子またはアルキル、ホルミルまたはアシル基、好ましくは水素またはアルキル基を表し、
・R2は、水素原子またはアルコキシ基を表し、
・R3は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R4及びR3が共にエポキシブリッジ又は二重結合を成し、
・R4は水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R3及びR4が共にエポキシブリッジを成し、
・R6は、アルキルオキシカルボニル、ヒドラジド、アセタミド、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基を表し、
・R5及びR7は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表す]
の新規化合物(B)にも関する。
本発明は、下記の非限定的実施例の助けを借りてよりよく理解されるであろう。
0.473mmolのカタランチン塩酸塩(176mg)、0.473mmolのビンドリン(216mg)及び0.473mmolのトリフェニルピリリウムハイドロゲンスルファート(192mg)を、25mlの0.1N塩酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>400nmの光を照射した。6時間30分間照射した後、媒体をジクロロメタンで抽出した。
残渣(337mg、0.426mmol、90%)中、唯一の生成物を、無水エタノールから再結晶させた。無水ビンブラスチンの白色結晶290mg(0.366mmol;収率77%)が回収された。
0.537mmolのカタランチン塩酸塩(200mg)、0.537mmolのビンドリン(245mg)、0.054mmolのジメチルビオロゲン(14mg)及び0.026mmolのトリフェニルピリリウムハイドロゲンスルファート(11mg)を、50mlの0.1N硫酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>400nmの光を照射した。2時間30分間照射した後、反応を終了させた。
残渣(403mg、0.509mmol、95%)中、唯一の生成物を、無水エタノールから再結晶させた。無水ビンブラスチンの白色結晶340mg(0.430mmol;収率80%)が回収された。
0.537mmolのカタランチン塩酸塩(200mg)、0.573mmolのビンドリン(245mg)及び0.054mmolの2,6-ビス-(4-メトキシフェニル)-4-フェニルピリリウムハイドロゲンスルファート(25mg)を、50mlの0.1N硫酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>400nmの光を照射した。2時間の照射後、反応を終了させた。
残渣(408mg、0.516mmol、96%)中、唯一の生成物を、無水エタノールから再結晶させた。無水ビンブラスチンの白色結晶340mg(0.430mmol;収率80%)が回収された。
0.806mmolのカタランチン塩酸塩(300mg)、0.806mmolのビンドリン(367mg)及び0.040mmolのフルオレセイン(5%)を、50mlの0.1N硫酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>400nmの光を照射した。3時間の照射後、反応を終了させた。
残渣(613mg、0.774mmol、96%)中、唯一の生成物を、無水エタノールから再結晶させた。無水ビンブラスチンの白色結晶523mg(0.661mmol;収率82%)が回収された。
0.268mmolのカタランチン塩酸塩(100mg)、0.268mmolのビンドリン(122mg)及びリボフラビン-5’-ホスファート二水物(FMN)のナトリウム塩0.029mmol(5%)を、50mlの0.1N塩酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>400nmの光を照射した。4時間の照射後、反応を終了させた。
残渣(171mg、0.216mmol、80%)中、唯一の生成物を、無水エタノールから再結晶させたところ、無水ビンブラスチンの白色結晶140mg(0.176mmol;収率66%)が回収された。
0.577mmolのカタランチン塩酸塩(215mg)、0.577mmolのビンドリン(263mg)及びN,N’-ジメチル-2,7-ジアザピレニウム(DAP)の二塩化物0.029mmol(5%)を、60mlの0.1N塩酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>400nmの光を照射した。3時間30分間照射した後、反応を終了させた。
シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって、残渣(379mg、0.479mmol、83%)を精製し、無水エタノールから再結晶させ、無水ビンブラスチンの白色結晶274mg(0.346mmol;収率60%)が回収された。
0.357mmolのカタランチン塩酸塩(120mg)、0.357mmolのビンドリン(152mg)及び2gのTiO2を、25mlの0.1N塩酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>345nmの光を照射した。2時間照射の後、媒体をジクロロメタンで抽出した。
シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって、無水ビンブラスチン85mg(0.107mmol;収率30%)が得られた。
0.448mmolのカタランチン塩酸塩(166mg)、0.448mmolのビンドリン(204mg)及び触媒量(5%)のローダミン6Gを、60mlの0.1N硫酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>400nmの光を照射した。3時間30分間照射した後、媒体をジクロロメタンで抽出した。
フラッシュクロマトグラフィーによって、無水ビンブラスチン124mg(0.157mmol;収率35%)が得られた。
0.537mmolのカタランチン塩酸塩(200mg)、0.537mmolのビンドリン(245mg)及び0.054mmolのジメチルビオロゲン(14mg)を、50mlの0.1N塩酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>360nmの光を照射した。2時間照射の後、反応を終了させた。
残渣(391mg、0.494mmol、92%)中、唯一の生成物を、無水エタノールから再結晶させた。無水ビンブラスチンの白色結晶345mg(0.435mmol;収率81%)が回収された。
0.537mmolのカタランチン塩酸塩(200mg)及び0.573mmolのビンドリン(245mg)を、50mlの0.1N塩酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>360nmの光を照射した。2時間の照射後、反応を終了させた。
残渣(383mg、0.483mmol、90%)中、唯一の生成物を、無水エタノールから再結晶させた。無水ビンブラスチンの白色結晶332mg(0.419mmol;収率78%)が回収された。
0.537mmolのカタランチン塩酸塩(200mg)、0.573mmolのビンドリン(245mg)及び0.054mmolのジメチルビオロゲン(14mg)及び0.028mmolのトリフェニルピリリウムハイドロゲンスルファート(11mg)を、50mlの0.1N硫酸に加えた。全混合物に、パイレックス(登録商標)照射フラスコ中、酸素雰囲気下で、波長λ>400nmの光を照射した。2時間30分間の照射後、反応を終了させた。
残渣(403mg、0.509mmol、95%)中、唯一の生成物を、無水エタノールから再結晶させた。21’α-シアノ無水ビンブラスチンの白色結晶340mg(0.430mmol;収率80%)が回収された。
Claims (14)
- 一般式(I):
・R’1は、水素原子またはアルコキシ、アシル、ホルミルまたはハロゲノアシル基を表し、
・R’2は、水素原子またはアルキル基を表し、
・R’3及びR”3が同一または相違し、個別に水素原子またはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシ基を表すか、あるいは、R’3及びR”3が共にカルボニル基を成すか、あるいは、R’3及びR’5がエポキシブリッジ又は二重結合を成し、
・R’4は、水素原子またはアルキルオキシカルボニル、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基、好ましくはアルキルオキシカルボニル基を表し、
・R’5及びR”5は、同一又は相違し、個別に水素原子またはヒドロキシル、アルカノイルオキシル、エチルまたは2-ヒドロキシエチル基を表し、
・R’6は、水素原子またはエチル、2-ヒドロキシエチルまたはアセチル基を表し、
・R’7は、水素原子またはシアニド基を表し、
・R1は、水素原子またはアルキル、ホルミルまたはアシル基、好ましくは水素またはアルキル基を表し、
・R2は、水素原子またはアルコキシ基を表し、
・R3は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R4及びR3が共にエポキシブリッジ又は二重結合を成し、
・R4は水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R3及びR4が共にエポキシブリッジを成し、
・R6は、アルキルオキシカルボニル、ヒドラジド、アセタミド、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基を表し、
・R5及びR7は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表す]
に相当する生成物(A)並びにその酸との付加塩及びその第四級アンモニウム塩の調製方法であって、一般式(II):
に相当する生成物(c)を、一般式(III):
に相当する生成物(v)と反応させることを特徴とし、
生成物(v)が酸化されて一般式(IV):
の中間体(i)が得られるように反応条件を選択し、さらに式(IV)の生成物(i)を還元又はシアン化することにより生成物(A)を得る方法。 - 生成物(v)が、光化学経路で酸化されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 生成物(v)が、有機金属経路で酸化されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 生成物(v)が、電気化学経路で酸化されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 光化学経路による酸化が、光及び任意に有機または無機の増感剤の存在下で行われることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 無機増感剤が、遷移金属または半導体、好ましくはルテニウム錯体または酸化チタンであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 有機増感剤が、好ましくはキサンテート、ピリリウム、ピリジニウム、フラビン、芳香族化合物、ケトン及びキノン、並びにこれらの塩から選択される、特にフルオレセイン、トリフェニルピリリウム、4-(4-メトキシフェニル)-2,6-ジフェニルピリリウム、2,6-ビス-(4-メトキシフェニル)-2,6-ジフェニルピリリウム、及び2,4,6-トリス-(4-メトキシフェニル)-ピリリウムから選択される、着色剤であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 光が、UV/可視スペクトル内の、好ましくは254nmより大きい、特に400nmより大きい波長を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 還元工程を、水素化ホウ素アルカリ、好ましくは水素化ホウ素ナトリウムの補助の下に実施することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
- 一般式(VI):
・R’1は、水素原子またはアルコキシ、アシル、ホルミルまたはハロゲノアシル基を表し、
・R’2は、水素原子またはアルキル基を表し、
・R’3及びR”3が同一または相違し、個別に水素原子またはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシ基を表すか、あるいは、R’3及びR”3が共にカルボニル基を成すか、あるいは、R’3及びR’5が共に二重結合を成し、
・R’4は、水素原子またはアルキルオキシカルボニル、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基、好ましくはアルキルオキシカルボニル基を表し、
・R’5及びR”5は、同一又は相違し、個別に水素原子またはヒドロキシル、アルカノイルオキシル、エチルまたは2-ヒドロキシエチル基を表し、
・R’6は、水素原子またはエチル、2-ヒドロキシエチルまたはアセチル基を表し、
・R1は、水素原子またはアルキル、ホルミルまたはアシル基、好ましくは水素またはアルキル基を表し、
・R2は、水素原子またはアルコキシ基を表し、
・R3は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R4及びR3が共にエポキシブリッジ又は二重結合を成し、
・R4は水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表すか、あるいは、R3及びR4が共にエポキシブリッジを成し、
・R6は、アルキルオキシカルボニル、ヒドラジド、アセタミド、ヒドロキシメチルまたはアルカノイルオキシメチル基を表し、
・R5及びR7は、水素原子もしくはヒドロキシルまたはアルカノイルオキシル基を表す]
の新規化合物(B)。 - カタランチンをビンドリンと反応させることによる、請求項12に記載の新規化合物(D)の調製方法であって、ビンドリンが酸化されて式(V)の中間体(i’)が得られるように反応条件が選択され、中間体(i’)をシアン化して生成物(D)を得ることを特徴とする方法。
- シアン化工程が、好ましくは有機媒体中において、シアニドイオンの供給源であってアルカリ性ではないもの、または弱アルカリ性のものの存在下で、特にトリメチルシリルシアニドの存在下で行われることを特徴とする請求項1から8及び13のいずれか一項に記載の方法。
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