JPH0531548B2 - - Google Patents

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JPH0531548B2
JPH0531548B2 JP21477785A JP21477785A JPH0531548B2 JP H0531548 B2 JPH0531548 B2 JP H0531548B2 JP 21477785 A JP21477785 A JP 21477785A JP 21477785 A JP21477785 A JP 21477785A JP H0531548 B2 JPH0531548 B2 JP H0531548B2
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JP
Japan
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mmol
added
dione
aromatic protons
dihydronaphthacene
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JP21477785A
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JPS6277379A (ja
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Atsuro Terajima
Micho Suzuki
Yoshiichi Kimura
Mitsuyo Matsumoto
Masako Oosaki
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Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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Publication of JPS6277379A publication Critical patent/JPS6277379A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式 〔式中、R1及びR2は水素原子又はアルキル基で
あり、R1とR2は結合している窒素原子と一体と
なつて環を形成し得る。Xは水素原子、水酸基、
または保護された水酸基であり、Yは水酸基また
は保護された水酸基である。〕。で表わされるアン
トラサイクリノンアセタール誘導体に関する。 前記一般式()で表わされるアントラサイク
リノンアセタール誘導体は、二重結合へのハロラ
クトン化反応に付したのち塩基性条件下において
エポキシドとし、続く還元および脱アセタール化
反応により、式 〔式中、Xは水素、水酸基または保護された水酸
基であり、Yは水酸基または保護された水酸基で
ある。〕で表わされる光学活性アントラサイクリ
ノン誘導体に導くことができる(下記参考例参
照)。さらに式()で示される光学活性アント
ラサイクリノン誘導体のうち、X、Yが保護され
た水酸基の場合、脱保護反応に付することによ
り、式 で示される光学活性(R)−7−デオキシ−4−デメ
トキシダウノマイシノン、または、式 で示される光学活性(R)−7,11−ジデオキシ−4
−デメトキシダウノマイシノンに導くことができ
る(下記参考例参照)。 式()及び式()で示される光学活性(R)−
7−デオキシ−4−デメトキシダウノマイシノン
及び光学活性(R)−7,11−ジデオキシ−4−デメ
トキシダウノマイシノンは常法による7位水酸基
の導入と続くグリコシル化反応等により、天然型
アントラサイクリンより優れた制癌活性を示す非
天然型4−デメトキシアントラサイクリンであ
る、4−デメトキシアドリアマイシン、4−デメ
トキシダウノルビシン、11−デオキシ−4−デメ
トキシアドリアマイシン、11−デオキシ−4−デ
メトキシダウノルビシン等に導くことができる重
要合成中間体である(K.Tamoto et al.、
Tetrahedron40、4617(1984):Y.Kimura et
al.、Chem.Lett.、1984、501;H.Umezawa et
al.、J.Antibiot.、33、1581(1980).参照)。 〔従来の技術〕 従来、式()で示される光学活性(R)−7−デ
オキシ−4−デメトキシダウノマイシノンは、(1)
ラセミ体の(±)−7−デオキシ−4−デメトキ
シダウノマイシノンの光学活性アセタールによる
光学分割(K.Tamoto、et al.、Tetrahedron、
40、4617(1984).参照)、(2)(±)−2,5,12−
トリヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフタセン−6,11−ジオン−2−カルボン酸の
光学活性アミンによる光学分割で得た(R)−2,
5,12−トリヒドロキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタセン−6,11−ジオン−2−カル
ボン酸からの変換(M.Suzuki et al.、Chem.
Lett.、1985、57.参照)、(3)不斉合成または光学分
割によつて得た光学活性(R)−2−アセチル−5,
8−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
−2−ナフトールと無水フタル酸とのフリーデ
ル・クラフツ反応(M.Suzuki.et al.、Chem.
Lett.、1985、367;N.Tanno et al.、Chem.
Pharm.Bull.、31、837(1983);特開昭51−
98264;K.Tamoto et al.、Chem.Pharm.Bull.、
32、4328(1984)。参照)等の方法により合成され
ていた。(1)(2)の光学分割による方法では半分量の
不要な対掌体が生成するため収率は最高50%止り
であり、(3)の方法では反応の途中にラセミ化がお
こり得られた生成物()の光学純度は70−75%
程度である等の欠点を有していた。また式()
で示される光学活性(R)−7,11−ジデオキシ−4
−デメトキシダウノマイシノンは本法によりはじ
めて製造された新規化合物である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 かかる情勢により光学活性4−デメトキシアン
トラサイクリンを工業的に製造するための欠点を
克服すべく、本発明者等は鋭意努力を重ね本発明
のアントラサイクリノンアセタール誘導体が光学
活性(R)−7−デオキシ−4−デメトキシダウノマ
イシノン及び光学活性(R)−7,11−ジデオキシ−
4−デメトキシダウノマイシノンを立体特異的か
つ簡便に得るための重要中間体であることを見い
出し本発明を完成した。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の前記一般式()で表わされるアント
ラサイクリノンアセタール誘導体は、たとえば次
の方法により製造することができる。 〔式中、Xは水素原子、水酸基、または保護され
た水酸基であり、Yは水酸基または保護された水
酸基である。R1及びR2は水素原子又はアルキル
基であり、R1とR2は結合している窒素原子と一
体となつて環を形成し得る。R3はアルキル基で
ある。〕。 〔第1工程〕 本工程は2−アセチル−3,4−ジヒドロナフ
タセン誘導体()とトリアルコキシメタン
()を酸触媒の存在下反応を行い、ジアルキル
アセタール誘導体()を製造するものである。
原料に用いる式()で示される化合物は公知の
方法で得られる(±)−7−デオキシ−4−デメ
トキシダウノマイシノン及びその6,11−デアル
コキシ誘導体、または(±)−7,11−ジデオキ
シ−4−デメトキシダウノマイシノン及びその6
−アルコキシ誘導体を塩基の存在下無水トリフル
オロ酢酸または塩化チオニルで処理することによ
り容易に合成できる(下記参考例参照)。また、
式()で示される化合物のうち、X、Yが水酸
基またはメトキシ基の場合、報告された既知の方
法によつても合成することができる(M.P.Cava
et al.、J.Org.Chem.、48、2820(1983).参照)。
塩基としてはピリジン、ルチジン、コリジン、4
−ジメチルアミノピリジン等が用いられる。 トリアルコキシメタン()としてはトリメト
キシメタン、トリエトキシメタン等が用いられ
る。また酸としてはカンフアースルホン酸、p−
トルエンスルホン酸、ピリジニウム p−トルエ
ンスルホネート、塩酸等が用いられる。本工程は
溶媒中で行うことが望ましく、メタノール、エタ
ノール等のアルコール系溶媒、あるいは、アルコ
ール系溶媒と塩化メチレン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系溶媒との
混合溶媒が用いられる。反応は0℃−100℃で円
滑に進行する。 〔第二工程〕 本工程は第一工程で得られたアセタール誘導体
()と光学活性ジオール()を酸触媒の存在
下アセタール交換を行い、アントラサイクリノン
アセタール誘導体()を製造するものである。
光学活性ジオール()は天然型(2R、3R)−
(+)−酒石酸ジメチル、(2R,3R)−(+)−酒石
酸ジエチル等から容易に合成できる化合物であり
(参考例及びD.Seebach et al.、Org.Synth.、61
24(1983).参照))、たとえば(2R、3R)−N,
N−ジメチル酒石酸ジアミド、(2R,3R)−N,
N,N′,N′−テトラメチル酒石酸ジアミド、
(2R,3R)−N,N,N′,N′−テトラエチル酒石
酸ジアミド、(2R,3R)−N,N:N′,N′−ビス
テトラメチレン酒石酸ジアミド、(2R,3R)−
N,N:N′,N′−ビスペンタメチレン酒石酸ジ
アミド等を用いることができる。酸としてはカン
フアースルホン酸、P−トルエンスルホン酸、ピ
リジニウムP−トルエンスルホネート、塩酸等が
用いられる。本工程は溶媒中で行うことが好まし
く、用いられる溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、クロロベンゼン、キシレン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等が挙げられる。反応温度は、
室温−150℃で進行する。また、本工程で得られ
たアントラサイクリノンアセタール誘導体のう
ち、6および11位に水酸基を持つ化合物は、通常
のアルキル化、アシル化等により、6および11位
が保護された水酸基を有するアントラサイクリノ
ンアセタール誘導体に変換することもできる。 以下、実施例、参考例により本発明を詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 参考例 1 (2R、3R)−(+)−酒石酸ジエチル(10g、
48.5mmol)にピロリジン(10g、141mmol)を
加え、18時間撹拌した。減圧濃縮後、残留物をシ
リカゲルカラム(AcOEt、MeOH/AcOEt=
1/9)で濾過し(2R、3R)−(+)−N,N:
N′,N′−ビステトラメチレン酒石酸ジアミド
11.6g(93%)を得た。ジクロロメタン−エーテ
ルから再結晶し10.8g(87%)の純品のサンプル
を得た。 mp 132.5〜135℃。 〔α〕20 D +34.2°(c 1.02、EtOH)。 IR(KBr):3450、3400、1645、1630、1460、
1385、1110、1090cm-1。 NMR(CDCl3):δ=1.6−2.2(8H、m)、3.3−3.8
(8H、m)、4.20(2H、d、J=7Hz)、4.50
(2H、d、J=7Hz)。 元素分析値:C12H20N2O4として 計算値:C、56.24;H、7.87; N、10.93(%)。 分析値:C、56.00;H、7.88; N、10.85(%)。 参考例 2 (±)−2−アセチル−2,5,12−トリヒド
ロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセ
ン−6,11−ジオン2.09g(5.92mmol)を2,
4,6−コリジン80mlに溶解し、アルゴン雰囲気
下氷冷にて無水トリフルオロ酢酸30mlを滴下し
た。氷冷下30分、室温で1時間撹拌したのち氷冷
して氷水30mlを加え5分間かきまぜた。氷水500
ml中に反応液を注ぎ、析出した固体を濾別した。
1M塩酸、水、メタノール、エーテルで順次洗浄
し、赤色固体愛1.66gを得た。クロロホルム−エ
ーテルで再結晶し、純品の2−アセチル−5,12
−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタセン−
6,11−ジオン1.38g(70%)を得た。 mp 245−246℃。 NMR(CDCl3):δ2.52(3H、s、Me)、2.5〜2.85
(2H、m、3−H2)、2.85〜3.2(2H、m、4−
H2)、7.7−8.0(2H、m、aromatic、protons)、
7.89(1H、s、1−H)、8.3〜8.5(2H、m、
aromaticprotons)、13.23(1H、s、OH)、
13.56(1H、s、OH)。 IR(KBr):1665、1620、1590、1400、1370、
1335、1290、1270、1260、1220、1010、800、
770、735cm-1。 元素分析値:C20H14O5として 計算値:C、71.85;H、4.22(%)。 分析値:C、71.80;H、4.33(%)。 参考例 3 2−アセチル−5,12−ジヒドロキシ−3,4
−ジヒドロナフタセン−6,11−ジオン102mg
(0.31mmol)と50%水素化ナトリウム36mg(0.75
mmol)に−78℃にて無水THF20mlを加え、脱
気したのち昇温し、アルゴン雰囲気下室温で30
分、50℃で1時間撹拌した。テトラブチルアンモ
ニウムブロマイド242mg(0.75mmol)を加え50
℃で15分撹拌したのち、ジメチル硫酸0.25ml
(2.64mmol)を加え50℃で5時間撹拌した。放
冷後1.5N塩酸を加え、CH2Cl2で抽出した(3回、
計100ml)。抽出液を水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ム乾燥、減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグ
ラフイー(シリカゲル、塩化メチレン−酢酸エチ
ル(20:1))にて精製し、2−アセチル−5,
12−ジメトキシ−3,4−ジヒドロナフタセン−
6,11ジオン90.8mg(82%)を得た。 クロロホルム−メタノールより再結晶し黄色結
晶を得た。 mp 202.5−204℃。 NMR(CDCl3):δ2.53(3H、s、Me)、2.4〜2.7
(2H、m、3−H2)、2.8〜3.2(2H、m、4−
H2)、3.92(3H、s、OMe)、3.99(3H、s、
OMe)、7.6〜7.9(2H、m、aromatic
protons)、7.80(1H、s、1−H)、8.1〜8.3
(2H、m、aromatic protons)。 IR(KBr):1670、1325、1275、1255、1035cm-1。 元素分析値:C22H18O5として 計算値:C、72.92;H、5.01(%)。 分析値:C、72.95;H、4.96(%)。 参考例 4 (±)−2−アセチル−2,5−ジヒドロキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−
6,11−ジオン66.6mg(0.20mmol)を無水ピリ
ジン1mlに溶解し、アルゴン雰囲気下室温(25
℃)にて塩化チオニル20μ(0.27mmol)を加
え、そのまま撹拌した。40分後さらに塩化チオニ
ル10μ(0.14mmol)を加え10分撹拌した。氷
冷下、蒸留水10mlを加え、塩化メチレン(×4)
にて抽出し、抽出液を水洗後硫酸マグネシウム乾
燥、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラ
フイー(シリカゲル、塩化メチレン)にて精製
し、2−アセチル−5−ヒドロキシ−3,4−ジ
ヒドロナフタセン−6,11−ジオン(25.4mg(40
%)を黄色固体として得た。 mp 249−250℃。 NMR(90MHz、NMR):δ2.50(3H、s、Me)、
2.5〜2.8(2H、m、3−H2)、2.9〜3.2(2H、
m、4−H2)、7.48(1H、s、1−H)、7.82
(1H、s、12−H)、7.7〜8.0(2H、m、
aromatic protons)、8.2〜8.5(2H、m、
aromatic protons)、12.96(1H、s、5−
OH)。 IR(KBr):3450、1675、1660、1635、1595、
1360、1335、1280、1260cm-1。 元素分析値:C20H14O4・1/6H2Oとして 計算値:C、74.76;H、4.50(%)。 分析値:C、74.86;H、4.46(%)。 参考例 5 (±)−2−アセチル−2,5−ジヒドロキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−
6,11−ジオン505.5mg(1.50mmol)、炭酸カリ
ウム624mg(4.51mmol)、ジメチル硫酸596mg
(4.73mmol)、アセトン20mlの混合物を8.5時間加
熱還流した。放冷後、不溶物を濾別、塩化メチレ
ンで洗浄した。濾液を濃縮後、塩化メチレン100
mlに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄、硫酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮した。残留
物をカラムクロマトグラフイー(シリカゲル、ベ
ンゼン−酢酸エチル 4:1)にて精製し、(±)
−2−アセチル−2−ヒドロキシ−5−メトキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタセン−
6,11−ジオン458mg(87%)を淡黄色固体とし
て得た。一部をクロロホルム−メタノールで再結
晶し、分析サンプルとした。 mp 209−209.5℃。 NMR(CDCl3):δ1.9〜2.1(2H、m、3−H2)、
2.37(3H、s、COMe)、2.7〜3.5(4H、m、1
−H2、4−H2)、3.77(1H、s、OH)、3.93
(3H、s、OMe)、7.6〜7.9(2H、m、
aromatic protons)、8.1〜8.4(2H、m、
aromatic protons)、7.83(1H、s、12−H)。 IR(KBr):3500、1710、1675、1585、1335、
1270cm-1。 元素分析値:C21H18O5・1/6H2Oとして 計算値:C、71.38;H、5.23(%)。 分析値:C、71.41;H、5.23(%)。 参考例 6 (±)−2−アセチル−2−ヒドロキシ−5−
メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
セン−6,11−ジオン481mg(1.37mmol)を無
水ピリジン10mlに懸濁させ、アルゴン雰囲気下塩
化チオニル0.15ml(2.06mmol)を室温で滴下し、
30分間撹拌した。氷冷下水30mlを加え、塩化メチ
レン(4回、計200ml)で抽出し、抽出液を水洗
後硫酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮した。残留物
を3回カラムクロマトグラフイー(.
Kieselgel 60、CH2Cl2:.シリカゲル、
CH2Cl2:.シリカゲル、ベンゼン−酢酸エチ
ル 10:1)に付して精製し、2−アセチル−5
−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタセン−6,
11−ジオン229.5mg(50%)を黄色固体として得
た。一部をクロロホルム−メタノールから再結晶
し分析サンプルを得た。 mp 241.5−243℃。 NMR(CDCl3):δ2.49(3H、s、Me)、2.3〜2.8
(2H、m、3−H2)、2.9〜3.2(2H、m、4−
H2)、3.93(3H、s、OMe)、7.43(1H、m、1
−H)、7.6〜7.9(2H、m、aromatic
protons)、8.00(1H、s、12−H)、8.1〜8.4
(2H、m、aromatic protons)。 IR(KBr):1670、1580、1330、1310、1280cm-1。 元素分析値:C21H16O4・1/8H2Oとして 計算値:C、75.38;H、4.89(%)。 分析値:C、75.43;H、4.73(%)。 参考例 7 2−アセチル−5,12−ジヒドロキシ−3,4
−ジヒドロナフタセン−6,11−ジオン301mg
(0.90mmol)、DL−カンフアースルホン酸24.3mg
(0.10mmol)、無水塩化メチレン30ml、無水メタ
ノール15ml、無水オルトギ酸メチル2mlの混合物
をアルゴン雰囲気下室温で19.5時間撹拌した。反
応液を氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
100ml中に注ぎ、塩化メチレン(3回、計200ml)
で抽出した。有機層を希炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮し、
2−(1′,1′−ジメトキシエチル)−5,12−ジヒ
ドロキシ−3,4−ジヒドロナフタセン−6,11
−ジオンを定量的収率で得た。 NMR(90MHz、CDCl3):δ1.45(3H、s、Me)、
2.2〜2.5(2H、m、3−H2)、2.7〜3.1(2H、
m、4−H2)、3.27(6H、s、OMe×2)、7.13
(1H、m、1−H)、7.6〜7.9(2H、m、
aromatic protons)、8.1〜8.4(2H、m、
aromatic protons)、13.27(1H、s、OH)、
13.36(1H、s、OH)。 このものは不安定なため、精製することなく実
施例1の原料に用いた。 実施例 1 参考例7で得た2−(1′,1′−ジメトキシエチ
ル)−5,12−ジヒドロキシ−3,4−ジヒドロ
ナフタセン−6,11−ジオンに(2R,3R)−N,
N:N′,N′−ビステトラメチレン酒石酸ジアミ
ド461ml(1.80mmol)と無水ベンゼン30mlを加
え3Aモレキユラーシーブスをつめたデイーン−
スターク装置にて20分還流脱水した。DL−カン
フアースルホン酸20.8mg(0.09mmol)を加えさ
らに1時間還流した。氷冷したのち反応液を氷冷
した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml中に注
ぎ、塩化メチレン(3回、計150ml)で抽出した。
有機層を希炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、硫
酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮した。残留物をカ
ラムクロマトグラフイー(シリカゲル、酢酸エチ
ル→メタノール−酢酸エチル1:20)にて精製
し、カラメル状の(4′R,5′R)−(−)−2−2′−
メチル−4′,5′−ビス(ピロリジン−1−カルボ
ニル)1′,3′−ジオキソラン−2′−イル−−5,
12−ジヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタセン
−6,11−ジオン459mg(89%)を得た。これを
クロロホルム2mlとエーテル50mlで結晶化し赤色
粉末晶を得た。 mp 196.5−197.5℃。 〔α〕20 D −61.1°(c 0.108、CHCl3)。 NMR(90MHz、CDCl3):δ1.66(3H、s、CH3)、
1.7〜2.2(8H、m、【式】)、2.3 〜2.6(2H、m、3−H2)、2.8〜3.1(2H、m、
4−H2)、3.3〜3.6(4H、m、N−CH×4)、
3.6〜4.0(4H、m、N−CH×4)、5.12(1H、
d、J=7Hz、【式】)、5.17 (1H、d、J=7Hz、【式】)、 7.05(1H、m、1−H)、7.7〜7.9(2H、m、
aromatic protons)、8.2〜8.4(2H、m、
aromatic protons)、13.36(1H、s、OH)、
13.41(1H、s、OH)。 IR(KBr):1660(sh)、1650(sh)、1640、1630
(sh)、1590、1445、1410、1270cm-1。 実施例 2 参考例7と同様にして、2−アセチル−5,12
−ジヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタセン−
6,11−ジオン408mg(1.22mmol)から得た2
−(1′,1′−ジメトキシエチル)−5,12−ジヒド
ロキシ−3,4−ジヒドロナフタセン−6,11−
ジオンに(2R,3R)−(+)−N,N,N′,N′−
テトラメチル酒石酸ジアミド501mg(2.45mmol)
とベンゼン30mlを加えて3Aモレキユラーシーブ
スをつめたデイーン−スターク装置により15分還
流した。DL−カンフアースルホン酸22.4mg(0.10
mmol)を加えさらに1.5時間還流した。実施例
1と同様の後処理及びカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル、酢酸エチル→メタノール−酢酸エ
チル 1:10)により赤色結晶の(4′R,5′R)−
(−)−2−2′−メチル4′,5′−ビス(ジメチルカ
ルバモイル)−1′,3′−ジオキソラン−2′−イル−
5,12−ジヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタ
セン−6,11−ジオン575mg(90%)を得た。 クロロホルム−エーテルより再結晶し分析サン
プルを得た。 mp 172−177℃ 〔α〕20 D −37.6°(c 0.101、CHCl3)。 NMR(CDCl3):δ1.66(3H、s、Me)、2.2〜2,
6(2H、m、3−H2)、2.8〜3.1(2H、m、4
−H2)、2.95(3H、s、NMe)、3.01(3H、s、
MMe)、3.25(3H、s、NMe)、3.28(3H、s、
NMe)、5.28(1H、d、J=6.8Hz、
CHCONMe2)、5.35(1H、d、J=6.8Hz、
CHCONMe2)、7.06(1H、m、1−H)、7.7−
7.9(2H、m、aromatic protons)、8.2〜8.4
(2H、m、aromatic protons)、13.40(1H、
S、OH)、13.45(1H、s、OH)。 IR(KBr):3470、1645、1410、1275cm-1。 MSm/e:520(M+)。 元素分析値: C28H28O8N2・1/2H2Oとして 計算値:C、63.51;H、5.52; N、5.29(%)。 分析値:C、63.49;H、5.42; N、5.10(%)。 参考例 8 2−アセチル−5,12−ジメトキシ−3,4−
ジヒドロナフタセン−6,11−ジオン254mg
(0.70mmol)を無水メタノール25mlとオルトギ
酸メチル1mlに懸濁し、DL−カンフアースルホ
ン酸21.5mg(0.09mmol)を加え、室温で5.5時間
撹拌した。氷例下飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
15mlを加え、塩化メチレンで3回抽出した。抽出
液を希炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、2−(1′,
1′−ジメトキシエチル)−5,12−ジメトキシ−
3,4−ジヒドロナフタセン−6,11−ジオンを
定量的収率で得た。 NMR(CDCl3):δ1.43(3H、s、Me)、2.2〜2.5
(2H、m、3−H2)、2.8〜3.1(2H、m、4−
H2)、3.26(6H、s、アセタールOMe×2)、
3.90(3H、s、OMe)、3.93(3H、s、OMe)、
7.15(1H、t、J=1.5Hz、1−H)、7.6〜7.8
(2H、m、aromatic protons)、8.1〜8.3(2H、
m、aromatic protons)。 このものは精製することなく実施例3の原料に
用いた。 実施例 3 参考例8で得た2−(1′,1′−ジメトキシエチ
ル)−5,12−ジメトキシ−3,4−ジヒドロナ
フタセン−6,11−ジオンを無水ベンゼン30mlに
溶解し、(2R,3R)−(+)−N,N:N′,N′−ビ
ステトラメチレン酒石酸ジアミド358mg(1.40m
mol)を加え、30分間脱水還流後、DL−カンフ
アースルホン酸22mg(0.09mmol)を加え、さら
に1時間還流した。実施例1と同様の処理をし、
(4′R,5′R)−(−)−2−2′−メチル−4′,5′
−ビ
ス(ピロリジン−1−カルボニル)−1′−3′−ジ
オキソラン−2′−イル−5,12−ジメトキシ−
3,4−ジヒドロナフタセン−6,11−ジオン
375mg(89%)を得た。少量のクロロホルムを含
むエーテル5mlでトリチユレートし黄色結晶を得
た。 mp 148.5−150.5℃。 〔α〕20 D−20.4°(c 1.02、CHCl3)。 NMR(CDCl3):δ1.67(3H、s、Me)、1.7〜2.2
(8H、m、【式】)、2.2〜2.5 (2H、m、3−H2)、2.8〜3.1(2H、m、4−
H2)、3.3〜3.6(4H、m、NCH×4)、3.6〜4.0
(4H、m、NCH×4)、3.90(6H、s、OMe×
2)、5.11(1H、d、J=7.2Hz、
【式】)、5.18(1H、d、J=7.2 Hz、【式】)、7.05(1H、m、1− H)、7.6〜7.8(2H、m、aromatic protons)、
8.1〜8.3(2H、m、aromatic protons)。 IR(KBr):1675、1645、1450、1330、1275、
1255、1115、1045、995cm-1。 元素分析値: C34H36O8N2として 計算値:C、67.99;H、6.04; N4.66(%)。 分析値:C、67.75;H、6.00; N、4.60(%)。 実施例 4 実施例1で得た(4′R,5′R)−(−)−2−2′−
メチル−4′,5′−ビス(ピロリジン−1−カルボ
ニル)−1′,3′−ジオキソラン−2′−イル−5,12
−ジヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタセン−
6,11−ジオン53.2mg(0.093mmol)、炭酸カリ
ウム67.1mg(0.49mmol)、ジメチル硫酸63.6mg
(0.50mmol)、無水アセトン5mlの混合物を脱気
したのちアルゴン雰囲気下4時間加熱還流した。
減圧濃縮後酢酸エチル50mlに溶解し、炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム乾
燥、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラ
フイー(シリカゲル、酢酸エチル)にて精製し、
5,12−ジメトキシ誘導体54.7mgをカラメルとし
て得た。収率98%。 このもののNMR、IRスペクトルは実施例3の
ものと一致した。 実施例 5 2−アセチル−5,12−ジメトキシ−3,4−
ジヒドロナフタセン−6,11−ジオン107mg
(0.30mmol)を実施例3と同様に処理してジメ
チルアセタールを調製した。これに(2R,3R)
−(+)−N,N,N′,N′−テトラメチル酒石酸
ジアミド120mg(0.59mmol)とベンゼン6mlを
加え 3Aモレキユラーシーブスをつめたデイー
ン−スターク装置にて45分還流した。DL−カン
フアースルホン酸12.5mg(0.05mmol)を加えさ
らに1時間還流した。実施例1と同様の処理及び
カラムクロマトグラフイー(シリカゲル、酢酸エ
チル)により黄色カラメル状の(4′R,5′R)−
(−)−2−2′−メチル−4′,5′−ビス(ジメチル
カルバモイル)−1′,3′−ジオキソラン−2′−イル
−5,12−ジメトキシ−3,4−ジヒドロナフタ
セン−6,11−ジオン149mg(収率91%)を得た。 〔α〕20 D−40.4°(c 0.109、CHOl3)。 NMR(CDCl3):δ1.64(3H、s、Me)、2.2〜2.5
(2H、m、3−H2)、2.8〜3.1(2H、m、4−
H2)、2.94(3H、s、NMe)、3.02(3H、s、
NMe)、3.25、3.27(2s、6H、NMe×2)、3.90
(6H、s、OMe×2)、5.28(1H、d、J=7.2
Hz、CONMe2)、5.34(1H、d、J=7.2Hz、
CHCONMe2)、7.05(1H、t、J=1.4Hz、1
−H)、7.6〜7.9(2H、m、aromatic
protons)、8.1〜8.3(2H、m、aromatic
protons)。 IR(KBr):1670、1650、1325、1225、1035cm-1。 参考例 9 2−アセチル−5−ヒドロキシ−3,4−ジヒ
ドロナフタセン−6,11−ジオン90.9mg(0.29m
mol)、DL−カンフアースルホン酸15mg(0.06m
mol)、無水メタノール2.5ml、無水塩化メチレン
10ml、オルトギ酸メチル0.5mlの混合物をアルゴ
ン雰囲気下室温で33.5時間さらに40℃で4.5時間
撹拌した。氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液50ml中に反応液を注ぎ、塩化メチレン(3回)
で抽出した。有機層を希炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄後、硫酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮
し、2−(1′,1′−ジメトキシエチル)−5−ヒド
ロキシ−3,4−ジヒドロナフタセン−6,11−
ジオンを定量的収率で得た。 NMR(CDCl3):δ1.44(3H、s、Me)、2.2〜2.5
(2H、m、3−H2)、2.8〜3.1(2H、m、4−
H2)、3.26(6H、s、OMe×2)、6.77(1H、
m、1−H)、7.53(1H、s、12−H)、7.6〜
7.9(2H、m、aromatic protons)、8.1〜8.4
(2H、m、aromatic protons)。 このものは、直ちに実施例6の反応に用いた。 実施例 6 参考例9で得た2−(1′,1′−ジメトキシエチ
ル)−5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタ
セン−6,11−ジオンに(2R,3R)−N,N,
N′,N′−テトラメチル酒石酸ジアミド121mg
(0.59mmol)と無水ベンゼン10mlを加え、脱水
還流30分間ののち、DL−カンフアースルホン酸
11.6ml(0.05mmol)を加え、さらに30分間還流
した。実施例1と同様の処理にて、黄色カラメル
状の(4′R,5′R)−(−)−2−2′−メチル−4′,
5′−ビス(ジメチルカルバモイル)−1′,3′−ジオ
キソラン−2′−イル−5−ヒドロキシ−3,4−
ジヒドロナフタセン−6,11−ジオン72.5mg(50
%)を得た。 クロロホルム0.1mlとエーテル10mlでトリチユ
レートし黄色粉末を得た。 mp 194.5−196℃。 〔α〕20 D−20.2°(c 0.099、CHCl3)。 NMR(CDCl3):δ1.63(3H、s、Me)、2.2〜2.5
(2H、m、3−H2)、2.7〜3.1(2H、m、4−
H2)、2.96(3H、s、NMe)、3.00(3H、s、
NMe)、3.24(3H、s、NMe)、3.27(3H、s、
NMe)、5.27(1H、d、J=7Hz、CH−
CONMe2)、5.31(1H、d、J=7Hz、CH−
CONMe2)、6.60(1H、m、1−H)、7.42(1H、
s、12−H)、7.6〜7.9(2H、m、aromatic
protons)、8.1〜8.4(2H、m、aromatic
protons)。 IR(KBr):1660(sh)、1645、1595、1285cm-1。 元素分析値: C28H28O7N2として 計算値:C、66.66;H、5.59; N、5.55(%)。 分析値:C、66.49;H、5.64; N、5.41(%)。 参考例 10 2−アセチル−5−メトキシ−3,4−ジヒド
ロナフタセン−6,11−ジオン244mg(0.74m
mol)、ピリジニウムp−トルエンスルホネート
38.9mg(0.15mmol)を無水塩化メチレン20mlと
無水メタノール5mlに溶解し、オルトギ酸メチル
1mlを加え、アルゴン雰囲気下室温で12.5時間45
℃で23時間撹拌した。氷冷後、氷冷した飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液100ml中に反応液を注ぎ塩
化メチレンにて抽出(3回、計200ml)した。有
機層を希炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後硫酸
マグネシウム乾燥、減圧濃縮し、2−(1′,1′−
ジメトキシエチル)−5−メトキシ−3,4−ジ
ヒドロナフタセン−6,11−ジオンを得た。 NMR(CDCl3):δ1.40(3H、s、Me)、2.2〜2.5
(2H、m、3−H2)、2.8〜3.1(2H、m、4−
H2)、3.23(6H、s、アセタール、OMe×2)
3.85(3H、s、OMe)6.77(1H、m、1−H)、
7.5〜7.8(2H、m、aromatic protons)、8.0〜
8.3(2H、m、aromatic protons)、7.73(1H、
s、12−H)。 実施例 8 参考例10で得た2−(1′,1′−ジメトキシエチ
ル)−5−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタセ
ン−6,11−ジオンに(2R、3R)−(+)−N,
N,N′,N′−テトラメチル酒石酸ジアミド307.8
mg(1.51mmol)と無水ベンゼン20mlを加え、ア
ルゴン雰囲気下デイーン−スターク(3Aモレキ
ユラーシーブス)水抜き装置にて30分加熱還流後
ピリジニウムp−トルエンスルホネート16.2mg
(0.06mmol)を加え同様に30分加熱還流した。
放冷後、氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
50ml中に反応液を注ぎ、塩化メチレン(3回、計
150ml)にて抽出した。有機層を希炭酸水素ナト
リウム水溶液にて洗浄後、硫酸マグネシウム乾
燥、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラ
フイー(フロリジル、酢酸エチル)にて精製し、
カラメル状の(4′R,5′R)−(−)−2−2′−メチ
ル−4′,5′−ビス(ジメチルカルバモイル)−1′,
3′−ジオキソラン−2′−イル−5−メトキシ−
3,4−ジヒドロナフタセン−6,11−ジオン
294mgを得た。収率77%。氷冷下エーテル10mlを
加え、撹拌することにより黄色粉末結晶を得た。 mp 132.5−135.5℃. 〔α〕20 D−14.6°(c 1.03、CHCl3)。 NMR(CDCl3):δ1.67(3H、s、2′−Me)、2.2〜
2.5(2H、m、3−H2)、2.8〜3.1(2H、m、4
−H2)、2.97(3H、s、NMe)、3.02(3H、s、
NMe)、3.24(3H、s、NMe)、3.27(3H、s、
NMe)、3.90(3H、s、OMe)、5.29(1H、d、
J=7Hz、CONMe2)、5.31(1H、d、J=7
Hz、CONMe2)、6.68(1H、m、1−H)、7.6
〜7.9(2H、m、armatic protons)、7.79(1H、
s、12−H)、8.1〜8.4(2H、m、aromatic
protons)。 IR(KBr):1670(sh)、1665、1630、1580、1330、
1280cm-1。 元素分析値:C29H30O7N2として 計算値:C、67.17;H、5.83; N、5.40(%)。 分析値:C、67.24;H、5.94; N、5.35(%)。 参考例 11 (4′R,5′R)−(−)−2−2′−メチル−4′,5
′−
ビス(ピロリジン−1−カルボニル)−1′,3′−
ジオキソラン−2′−イル−5,12−ジメトキシ−
3,4−ジヒドロナフタセン−6,11−ジオン
213mg(0.36mmol)をDMF−水(100:1)5ml
に溶解し、N−ブロモアセトアミド100mg(0.725
mmol)を加えアルゴン雰囲気下室温で8時間撹
拌した。さらにN−ブロモアセトアミド49mg
(0.355mmol)を加え室温で3時間かきまぜた。
氷冷下10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液10mlを加
え、塩化メチレン(3回、計100ml)で抽出した。
有機層を10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、蒸留
水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥、減圧濃
縮した。残留物をカラムクロマトグラフイー(シ
リカゲル、酢酸エチル)で精製し、7員環ブロモ
ラクトン〔A〕と6員環ブロモラクトン〔B〕の
混合物(6:1)174mg(78%)を得た。 クロロホルム0.2mlとエーテル20mlでトリチユ
レートすると7員環ブロモラクトン〔A〕が結晶
化し淡黄色粉末として単離できた。 クロロホルム−エーテルから再結晶し分析サン
プルとした。 7員環ブロモラクトン〔A〕: mp 217−219℃(decomp)。 〔α〕20 D−263°(c 0.104、CHCl3)。 NMR(CDCl3):δ1.99(3H、s、Me)、1.7〜2.3
(4H、m、【式】)、2.3〜2.9(2H、 m、3−H2)、3.0〜3.3(2H、m、4−H2)、
3.3〜3.9(4H、m、【式】)、3.96(3H、 s、OMe)、4.03(3H、s、OMe)、5.13(1H、
d、J=2HzCHCO)、5.44(1H、d、J=2
Hz、CHCO)、6.04(1H、d、J=2Hz、1−
H)、7.6〜7.9(2H、m、aromatic protons)、
8.1〜8.4(2H、m、aromatic protons)。 IR(KBr):1755、1675、1645、1450、1340、
1250、1225、1045、955cm-1。 MS m/e:625(M+)、627(〔M+2〕+)。 元素分析値: C30H28NO9Br・1/2H2Oとして 計算値:C、56.70;H、4.60; N、2.20(%)。 分析値:C、56.87;H、4.51; N、2.14(%)。 上記トリチユレートした濾液をさらにカラムク
ロマトグラフイー(シリカゲル、ベンゼン−酢酸
エチル2:1)で分離し、6員環ブロモラクトン
〔B〕を淡黄色固体として得た。 6員環ブロモラクトン〔B〕: mp 143−184.5℃(decomp)。 〔α〕20 D+295°(c 0.124、CHCl3)。 MS m/e:625(M+)、627(〔M+2〕+)。 NMR(400MHz、CDCl3):δ1.95〜2.14(4H、m、
【式】)、2.11(3H、s、Me)、2.40 (1H、d、d、d、d、J=14.0、7.6、2.1、
1.1Hz、3−eq−H)、2.60(1H、d、d、d、
J=14.0、11.2、7.4Hz、3−ax−H)、3.06
(1H、ddd、J=18.9、11.2、7.6Hz、4−ax−
H)、3.34(1H、ddd、J=18.9、7.4、1.1Hz、
4−eq−H)、3.50〜3.63(4H、m、
【式】)、3.94(3H、s、OMe)、4.06 (3H、s、OMe)4.81(1H、s、CH)、5.15
(1H、s、CH)、5.60(1H、d、J=2.1Hz、1
−H)、7.72〜7.60(2H、m、aromatic
protons)、8.17〜8.25(2H、m、aromatic
protons)。 IR(KBr):1770、1675、1455、1340、1265、
1040cm-1。 参考例 12 参考例11と同様の反応で得たブロモラクトンの
混合物176.5mg(0.28mmol)と炭酸カリウム80mg
(0.58mmol)に無水メタノール7.5mlを加え、ア
ルゴン雰囲気下室温で3.5時間撹拌した。5%
Pd/C30mgを加え、水素雰囲気下室温で23時間か
きまぜた。不容物を濾別後濾液を濃縮し、新たに
エタノール2mlと濃塩酸1mlを加え、1時間さら
に濃塩酸1mlを追加して1時間還流した。放冷後
水20mlを加え塩化メチレンで抽出し(3回)有機
層を水洗いしたのち硫酸マグネシウム乾燥、減濃
縮した。残留物に粉末状塩化アルミニウム408mg
(3.06mmol)と無水ベンゼン15mlを加えアルゴ
ン雰囲気下50℃で2時間撹拌した。放冷後飽和シ
ユウ水溶液40mlを加え、塩化メチレンで抽出し
た。有機層を水洗い後硫酸マグネシウム乾燥、減
圧濃縮した残留物をカラムクロマトグラフイー
(シリカゲル、ベンゼン−酢酸エチル 10:1)
にて精製し、(R)−7−デオキシ−4−デメトキシ
ダウノマイシノン68mg(68%)を得た。 mp 215−218.5℃(文献値:mp 218−220℃、
N.Tanno et al.、Chem Pharm.Bull.、31
821(1983))。 〔α〕20 D−90.4° (c 0.104、CHCl3)および
〔α〕20 D−20.1°(c 0.189、CHCl3−MeOH
(1:1))(文献値:〔α〕D−95.2°(c 0.13、
CHCl3)、〔α〕D−20.0°(c 0.18、CHCl3
MeOH(1:1))、R.A.Russell et al.、
Tetrahedron Lett.、25、5817(1984).)。 NMR、IRは文献記載のものと一致した。 このものをアセトン中炭酸カリウムとジメチル
硫酸でフエノール性水酸基をメチルし、NMRシ
フト試薬(Eu(hfc)3により光学純度94%eeと決
定した。一部をベンゼンより再結晶し100%eeの
分析サンプルを得た。 mp 219−220.5℃。 〔α〕20 D−90.9° (c 0.099、CHCl3)および
〔α〕20 D−20.0°(c 0.190、CHCl3−MeOH
(1:1))。 元素分析値: C20H16O6として 計算値:C、68.18;H、4.58(%)。 分析値:C、67.95;H、4.67(%)。 参考例 13 (4′R,5′R)−(−)−2−2′−メチル−4′,5
′−
ビス(ジメチルカルバモイル)−1′,3′−ジオキ
ソラン−2′−イル−5−メトキシ−3,4−ジヒ
ドロナフタセン−6,11−ジオン254mg(0.49m
mol)をDMF−水(100:1)7mlに溶解し、ア
ルゴン雰囲気下 N−ブロモアセトアミド205mg
(1.49mmol)を加え室温で7時間撹拌した。さ
らにN−ブロモアセトアミド67mg(0.49mmol)
を加え室温で3時間かきまぜた。氷冷下10%亜硫
酸水素ナトリウム水溶液30mlを加え塩化メチレン
(3回、計150ml)で抽出した。有機層を希亜硫酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム
乾燥、減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグ
ラフイー(シリカゲル、酢酸エチル)にて精製
し、ブロモラクトン(〔C〕と〔D〕の6:1〜
5:1混合物)238.5mgを得た(収率85%)。クロ
ロホルム0.3mlエーテル3mlより再結晶し〔C〕
を淡黄色粉末結晶として得た。 7員環ブロモラクトン〔C〕: mp 238−239.5℃(decomp)。 〔α〕20 D−103°(c 0.105、CHCl3)。 NMR(400MHz、CDCl3):δ1.98(3H、s、Me)、
2.36(1H、dddd、J=14.8、7.5、1.8、1.4Hz、
3−eq−H)、2.65(1H、ddd、J=14.8、10.6、
6.9Hz、3−ax−H)、3.06(3H、s、NMe)、
3.08(1H、ddd、J=19.1、10.6、7.5Hz、4−
ax−H)、3.23(3H、s、NMe)、3.30(1H、
ddd、J=19.1、6.9、1.4Hz、4−eq−H)、
3.98(3H、s、OMe)、5.32(1H、d、J=1.9
Hz、CHCO)、5.47(1H、d、J=1.9Hz、
CHCO)、5.60(1H、d、J=1.8Hz、1−H)、
7.74〜7.83(2H、m、aromatic protons)、8.13
(1H、s、12−H)、8.23〜8.30(2H、m、
aromatic protons)。 IR(KBr):1750、1680、1640、1590、1275、
1255、1245、1220cm-1。 元素分析値: C27H24O8NBrとして 計算値:C、56.86;H、4.24; N、2.46;Br、14.01(%)。 分析値:C、56.70;H、4.29; N、2.38;Br、14.11(%)。 参考例 14 参考例13で得たブロモラクトンの混合物187.8
mg(0.329mmol)、炭酸カリウム95mg(0.687m
mol)、無水メタノール8.5mlの混合物をアルゴン
雰囲気下室温で7時間撹拌した。5%Pd/C35.4
mgを加え、水素雰囲気下室温で23時間かきまぜ
た。1ml程度に減圧濃縮後エタノール3mlと濃塩
酸1.5mlを加え3時間加熱還流した。水30mlを加
え塩化メチレンで抽出した。有機層を水洗い後硫
酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮した。残留物に粉
末塩化アルミニウム220mg(1.65mmol)と無水
ベンゼン15mlを加えアルゴン雰囲気下50℃にて2
時間撹拌した。飽和シユウ酸水溶液50mlを加え、
塩化メチレンで抽出した。有機層を水洗後硫酸マ
グネシウム乾燥、減圧濃縮した。一部メチルエー
テルが残つていたのでさらに粉末塩化アルミニウ
ム219mg(1.64mmol)と無水ベンゼン15mlを加、
アルゴン雰囲気下50℃で1時間撹拌した。同様の
後処理により得られた残留物をカラムクロマトグ
ラフイー(シリカゲル、塩化メチレン−酢酸エチ
ル7:1)にて精製し、(R)−7,11−ジデオキシ
−4−デメトキシダウノマイシノン53.8mg(49
%)を黄色結晶として得た。 mp 202.5−204.5℃。 〔α〕20 D−32.7° (c 0.104、CHCl3)および
〔α〕20 D+17.3°(c 0.104、CHCl3−MeOH1:
1)。 得られたサンプルはアセトン中炭酸カリウムと
ジメチル硫酸による6位水酸基のメチル化を行
い、NMRシフト試薬(Eu(hfc)3)用い光学純度
99%以上と決定した。 一部をベンゼンより再結晶し分析サンプルとし
た。 mp 204.5−206.5℃。 〔α〕20 D−35.3° (c 0.102、CHCl3)および
〔α〕20 D+16.0°(c 0.100、CHCl3−MeOH1:
1)。 NMR(CDCl3):δ1.8〜2.1(2H、m、8−H2)、
2.37(3H、s、Me)、2.75(1H、d、J=18Hz、
10−H)、2.6〜3.1(2H、m、7−H2)、3.30
(1H、d、J=18Hz、10−H)、3.70(1H、s、
9−OH)、7.47(1H、s、11−H)、7.7〜7.9
(2H、m、aromatic protons)、8.1〜8.4(2H、
m、aromatic protons)、12.95(1H、s、6−
OH)。 IR(KBr):3475、1705、1670、1630、1590、
1360、1290cm-1。 元素分析値:C20H16O5・1/6H2Oとして 計算値:C、70.79;H、4.85(%)。 分析値:C、70.90;H、4.74(%)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされるアントラサイクリノンアセタール誘
    導体〔式中、R1及びR2は水素原子又はアルキル
    基であり、R1とR2は結合している窒素原子と一
    体となつて環を形成し得る。Xは水素原子、水酸
    基、または保護された水酸基であり、Yは水酸基
    または保護された水酸基である。〕。
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