JP2011139857A5 - - Google Patents

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使い捨て着用物品
本発明は、使い捨て着用物品に関し、より詳しくは、レッグ弾性要素を股下域において湾曲状態で固定させた使い捨ておむつ、使い捨てのトイレット・トレーニングパンツ、使い捨て失禁パンツ、使い捨ての生理用パンツ等の使い捨て着用物品に関する。
従来、着用者の脚周りに当接するサイド弾性部を有する着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、吸液性構造体の両側において、着用物品の縦方向に延びる、複数条のストランド状又はストリング状のレッグ弾性要素が配設された一対のサイド弾性部を有する使い捨て着用物品が開示されている。
特開2000−254176号公報
使い捨ておむつ等の着用物品において、排泄物の横漏れを防止するために、クロッチ域の中央部及びその近傍には他の部位に比して高いフィット性を要するところ、特許文献1に開示された発明に係る着用物品では、レッグ弾性要素がサイド弾性部に、ほぼ均等の離間寸法において平行に、かつ、サイド弾性部の幅寸法の全体に一様に配設されており、クロッチ域の中央部のみに高い伸長応力を付与することはできない。また、局所的にレッグ弾性要素による伸長応力を高めるために、レッグ弾性要素全体の本数や伸長応力を調整することも考えられるが、その場合には、サイド弾性部全体が着用者の脚周りを過度に締め付け、不快感を与えるおそれがあり、また、局所的に弾性要素の本数を増やす場合には、所要の製造工程を要する。
本発明の課題は、レッグ弾性要素の本数、太さ等を調整することなく、クロッチ域の中央部及びその近傍における伸長応力を他の領域に比べて高く設定することができ、また、より大きな排泄物収容スペースを形成することによって、排泄物の肌への付着を避けることのできる使い捨て着用物品の提供にある。
前記課題を解決するために、本発明が対象とするのは、縦方向及びそれに直交する横方向と、肌当接面及び非肌当接面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有する使い捨て着用物品である。
本発明の特徴とするところは、前記クロッチ域の両側部には、前記縦方向に収縮可能に延びる複数条のレッグ弾性要素が配設されており、前記レッグ弾性要素を構成する弾性要素のうちの外側に位置する弾性要素が、前記クロッチ域の縦方向の中央部及びその近傍において凹曲する湾曲形状を有していることにある。
本発明は、前記特徴とする構成のほかに、以下の好ましい実施の態様を含む。
(1)前記レッグ弾性要素が、前記クロッチ域の両側部の内方において前記縦方向に直状に延びる複数条のストランド状又はストリング状の第1レッグ弾性要素と、前記第1レッグ弾性要素の前記横方向の外側において前記縦方向へ延びるストランド状又はストリング状の第2レッグ弾性要素とから構成されており、前記第2レッグ弾性要素が、前記クロッチ域の中央部及びその近傍において内方へ凹曲する湾曲形状を有している。
(2)前記クロッチ域の内面に配置された吸液性構造体を有し、前記クロッチ域の両側部において、前記レッグ弾性要素の収縮作用によって前記吸液性構造体から上方へ離間するサイド弾性部が設けられている。
(3)前記第1レッグ弾性要素による伸縮域が、前記第2レッグ弾性要素による伸縮域よりも高い伸長応力を有する。
(4)前記第2レッグ弾性要素を構成する各弾性要素の前記横方向における離間寸法が、前記クロッチ域の中央部に向かうにつれて小さくなっている。
(5)前記前後ウエスト域が、環状の弾性ウエストパネルによって形成され、前記クロッチ域の一部が前記弾性ウエストパネルに取り付けられたクロッチ本体によって形成されている。
(6)前記クロッチ本体が前後端部を有し、前記前後端部のうちの少なくともいずれか一方が、前記弾性ウエストパネルの外面に取り付けられている。
(7)前記第2レッグ弾性要素が、前記クロッチ域の中央部及びその近傍において内方へ凹曲する凹曲部と、凹曲部と連なって前記縦方向の端部に位置する直状部とを有し、前記凹曲部の伸長応力が前記直状部の伸長応力よりも高くなっている。
本発明によれば、クロッチ域の両側部には、縦方向に収縮可能に延びる複数条のレッグ弾性要素が配設されており、レッグ弾性要素を構成する弾性要素のうちの横方向の外側に位置する弾性要素が、クロッチ域の縦方向の中央部及びその近傍において凹曲する湾曲形状を有していることから、弾性要素の種類、本数、太さ等を変えることなく、該領域の伸長応力を他の領域に比べて高くすることができる。
本発明の第1実施形態に係る使い捨て着用物品の一例として示す、使い捨ておむつの斜視図。 おむつのシーム部を剥離して前後方向に伸展した状態のその内面から見た一部破断平面図。 (a)図2のIII−III線断面図、(b)おむつの着用状態における図2と同様の断面図 図2のIV−IV線断面図。 クロッチ本体の平面図。 おむつの製造装置の一部であって、クロッチ本体の製造工程を示す斜視図。 本発明の第2実施形態を示す図5と同様の平面図。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る使い捨て着用物品の一例として示す、使い捨ておむつ10の斜視図、図2は、おむつ10のシーム部18を剥離して前後方向に伸展した状態をその内面から見た一部破断平面図、図3(a)は、図2のIII−III線断面図、図3(b)は、おむつ10の着用状態における(a)と同様の断面図、図4は、図2のIV−IV線断面図、図5は、クロッチ本体12の平面図である。図5では、説明の便宜上、吸液性構造体40を仮想線で示している。
図1及び2に示すとおり、使い捨ておむつ10は、縦方向Y及びそれに直交する横方向Xと、その横方向Xの幅寸法を二分する仮想中心線P−Pと、肌対向面及びそれに対向する非肌対向面と、環状の弾性ウエストパネル11と、弾性ウエストパネル11の非肌対向面側に取り付けられたクロッチ本体12と、前ウエスト域13と、後ウエスト域14と、前後ウエスト域13,14間を縦方向Yに延びるクロッチ域15とを含む。おむつ10は、仮想中心線P−Pに関して対称に形成されている。また、弾性ウエストパネル11は、前ウエスト域13を形成する前ウエストパネル16と、後ウエスト域14を形成する後ウエストパネル17とから構成されている。
前ウエストパネル16は、クロッチ本体12と交差し、横方向Xへ延びる内端縁16aと、縦方向Yにおいて内端縁16aと離間対向して横方向Xへ延びる外端縁16bと、内外端縁16a,16b間において縦方向Yに延びる両側縁16c,16dとによって、横長の略矩形状に画成されている。
後ウエストパネル17は、前ウエストパネル16とほぼ同形同大であって、クロッチ本体12と交差し、横方向Xに延びる内端縁17aと、縦方向Yにおいて内端縁17aと離間対向して横方向Xに延びる外端縁17bと、内外端縁17a,17b間において縦方向Yに延びる両側縁17c,17dとによって、横長の略矩形状に画成されている。
前ウエストパネル16の両側縁16c,16dと後ウエストパネル17の両側縁17c,17dとは、互いに重ね合わせられて、縦方向Yに間欠的に接合されて形成されるシーム部18よって連結され、ウエスト開口20と一対のレッグ開口21とが画成されている(図1参照)。前記シーム部18は、公知の接合手段、例えば、熱エンボス加工、ソニックなどの各種の熱溶着手段によってなされる。
前ウエストパネル16は、通気性で疎水性の不織布または不透液性で透湿性のプラスチックシート若しくはそれらのラミネートシートから形成された、肌対向面に位置する第1内面シート23と、非肌対向面に位置する第1外面シート24とを有し、両シート23,24は少なくともいずれか一方のシートの内面に塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)を介して接合されている。また、第1内面シート23と第1外面シート24との間には、横方向Xへ延びる複数条のストランド状又はストリング状からなる前ウエスト弾性要素25が、ホットメルト接着剤(図示せず)を介して、横方向Xにおいて収縮可能に配設されており、前ウエストパネル16は、少なくとも横方向Xにおいて弾性化されている。なお、第1内面シート23と第1外面シート24とは、前ウエスト弾性要素25を構成する各弾性要素に塗布したホットメルト接着剤を介してのみ互いに接合されていてもよい。
後ウエストパネル17は、通気性で疎水性の不織布または不透液性で透湿性のプラスチックシート若しくはそれらのラミネートシートから形成された、肌対向面に位置する第2内面シート26と、非肌対向面に位置する第2外面シート27とを有し、両シート26,27は、少なくともいずれか一方のシートの内面に塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)を介して互いに接合されている。また、第2内面シート26と第2外面シート27との間には、横方向Xへ延びる複数条のストランド状又はストリング状のからなる後ウエスト弾性要素28が、ホットメルト接着剤(図示せず)を介して、横方向Xにおいて収縮可能に配設されており、後ウエストパネル17は、少なくとも横方向Xにおいて弾性化されている。なお、第2内面シート26と第2外面シート27とは、後ウエスト弾性要素28を構成する各弾性要素に塗布したホットメルト接着剤を介してのみ互いに接合されていてもよい。
クロッチ本体12は、前ウエスト域13において横方向Xに延びる前端縁31と、前端縁31と縦方向Yにおいて離間対向して、後ウエスト域14において横方向Xに延びる後端縁32と、前後端縁31,32間において互いに横方向Xに離間対向し、かつ、縦方向Yに延びる両側縁33,34とから画成されており、おむつ10の展開状態において略縦長矩形を有している(図2参照)。
また、クロッチ本体12は、前ウエストパネル16の外面に取り付けられた前端部35と、後ウエストパネル17の外面に取り付けられた後端部36と、前後端部35,36間において縦方向Yに延びる中間部37と、プラスチックフィルムからなる内面クロッチシート38と、通気性で疎水性の不織布からなる外面クロッチシート39と、内面クロッチシート38の肌対向面に配置された吸液性構造体40とを有する。内外面クロッチシート38,39は、両シート38,39のうちの少なくともいずれか一方のシートの内面に塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)を介して互いに接合されており、それらの両側部は、内方へ折り曲げられ、吸液性構造体40の内面において縦方向Yに延びる一対のサイド弾性部41が形成されている。吸液性構造体40は、少なくとも高吸収性ポリマー粒子とフラッフパルプとを混合してなり、前記各シートに比して剛性が高い半剛性の吸収性コアを透液性シートで被包することによって形成されている。
各サイド弾性部41は、内外面クロッチシート38,39の両側縁どうしが接合されてなる内側縁42と、前後端縁44,45とを有し、おむつ10の製造時において、折曲ライン(クロッチ本体12の両側縁33,34)に沿って内側へ折り返され、その結果、縦方向Yに延びる外側縁43が形成されている。また、各サイド弾性部41の前後端縁44,45では、各サイド弾性部41を形成する内面クロッチシート38の前後端縁と、外面クロッチシート39の前後端縁とが、それぞれ、横方向Xに延びる接着域48,49を介して固定されている。このように、各サイド弾性部41の前後端縁44,45が封止されていることによって、前後端縁44,45から各サイド弾性部41に進入、浸透した排泄物が外部に漏れ出るおそれはない。また、図示していないが、サイド弾性部41の前後端縁44,45は、クロッチ本体12の前後端縁31,32を形成する内面クロッチシート38に接着剤などの各種接着手段によって固定されている。このように、サイド弾性部41の前後端縁44,45がクロッチ本体12の前後端縁31,32に固定されているので、吸液性構造体40上に排泄された排泄物が、サイド弾性部41の前後端縁44,45とクロッチ本体12の前後端縁31,32との間から外部に漏れ出ることはない。なお、接着域48,49は、内外面クロッチシート38,39の内面全体に塗布されたホットメルト接着剤と同種または異種のホットメルト接着剤等の各種接着剤、ヒートシール、ソニック等の接合手段またはそれらの組み合わせによって形成することができる。
図2〜5に示すとおり、サイド弾性部41には、縦方向Yに延びる複数条のストランド状又はストリング状からなる第1レッグ弾性要素50と第2レッグ弾性要素51とが配設されており、少なくとも縦方向Yにおいて弾性化している。第1及び第2レッグ弾性要素50,51は、ホットメルト接着剤(図示せず)を介して両シート38,39間において縦方向Yに伸長状態で固定されている。具体的には、大人用の使い捨ておむつにおいて、第1及び第2レッグ弾性要素50,51の前後端部50a,51a,50b,51bは、サイド弾性部41の前後端縁44,45から約15〜100mm離間した位置にある。なお、本実施形態では、第1及び第2レッグ弾性要素50,51はストランド状又はストリング状の弾性要素であるが、本発明の効果を奏する限りにおいては、シート状の弾性要素から形成されていてもよい。
第1及び第2レッグ弾性要素50,51は、いわゆるカットバックによって、前後端部50a,51a,50b,51bをサイド弾性部41の前後端縁44,45から内方へ位置させており、その浮き上がりを防止するために、他の部位に比べて局部的に多量の接着剤を塗布することが好ましい。具体的には、第1及び第2レッグ弾性要素50,51全体を内外面クロッチシート38,39間に固定するための接着剤の塗布量が0.5〜10.0g/mであるのに対し、前後端部50a,51a,50b,51bを両シート38,39間に固定するための接着剤の塗布量は、3〜80g/mであることが好ましい。
また、図3(a)及び図4に示すとおり、サイド弾性部41の内側縁42において、内外面クロッチシート38,39は、その端部が一体的に接合されている。具体的には、ホットメルト接着剤を面状又は繊維状に塗布してシートどうしを一体化しており、これにより、サイド弾性部41内部の密閉性が保持され、第1レッグ弾性要素50が内側縁42から外方に抜け出ることを確実に防止することができる。
図3(b)に示すとおり、サイド弾性部41は、内方へ折り返されている状態では、その見掛け上の横方向Xの寸法は、両外側縁43間のそれであるが、第1及び第2レッグ弾性要素50,51がサイド弾性部41に固定されていることによって、サイド弾性部41は、着用者の身体側へ起き上ってクロッチ域15が立体的に形成されるとともに、吸液性構造体40から離間して着用者の鼠径部に当接し、おむつ10の着用状態において、クロッチ本体12は弾性ウエストパネル11に吊持された袋状の形態を呈する(図1参照)。かかる着用状態において、排泄物が吸液性構造体40上に排泄された場合には、その自重によって吸液性構造体40が着用者の臀部から離間し、着用者と吸液性構造体40との間に排泄物を一時的に保持するための排泄物収容スペースを形成することができる。
第1レッグ弾性要素50は、サイド弾性部41の内側縁42に沿って縦方向Yに直状に延びる3本の弾性要素からなる。また、第2レッグ弾性要素51は、クロッチ域15の中央部において凹曲した形状をなし、クロッチ域15の中央部に位置する凹曲部53と、凹曲部53と連なりクロッチ本体12の前後端部35,36において縦方向Yに延びる直状部54,55とを有する複数の弾性要素から形成されている。
具体的には、各サイド弾性部41の横方向Xの幅寸法Lは、好ましくは、30〜120mm、さらに好ましくは、60〜100mm、第1及び第2レッグ弾性要素50,51どうしの横方向Xにおける離間寸法は、3〜20mmである。また、凹曲部53の外側部53aとサイド弾性部41の外側縁43とにおける離間寸法Lは、約20〜50mmである。このように、クロッチ域15の中央部では、第1及び第2レッグ弾性要素50,51が互いに接近し、局所的に弾性要素が集中して伸長応力が高くなっているので、該域を着用者の肌に密着させることができ、排泄物の横漏れを効果的に防止することができる。また、弾性要素自体の伸長応力を調整したり、または、部分的に弾性要素の本数を増やしたりすることなく、局所的に伸長応力を高めることができるので、コストを低減化し、製造工程を簡略化することができる。また、各サイド弾性部41の端部では、第1レッグ弾性要素50と第2レッグ弾性要素51とが所与寸法離間していることから着用者の肌に面状に当接し、端部から排泄物が漏れ出るのを防止することができる。
さらに、図3(b)に示すとおり、サイド弾性部41が所要の横方向Xの幅寸法Lを有し、かつ、第2レッグ弾性要素51が湾曲状を有してクロッチ域15の中央部及びその近傍において吸液性構造体40の両側縁から所与寸法離間していることから、第1及び第2レッグ弾性要素50,51の配置領域が着用者の鼠径部に当接するとともに、幅寸法Lの領域を含む、第2レッグ弾性要素51の外側部53aと吸液性構造体40の両側縁との離間領域が下方に垂れ下がったような状態となる。したがって、第2レッグ弾性要素51が縦方向Yに直状に延びている場合および/またはサイド弾性部41が所要の高さ寸法を有していない場合に比して、排泄物収容スペースをより大きく形成することができ、着用中に排泄物が着用者の肌に付着することを避けることができる。なお、サイド弾性部41の高さ寸法が30mm以下の場合には、所要の大きさの排泄物収容スペースを形成することができず、排泄物が肌に付着しやすくなるおそれがある。サイド弾性部41の高さ寸法が120mm以上の場合には、排泄物収容スペースが比較的に大きくなり過ぎて、着用者の身体に追従しにくくなり、また、両サイド弾性部41の内側縁42どうしが接近または重なって、それらの間に画成される開口が狭くなり、排泄物が吸液性構造体40上に排泄されないおそれがある。
また、前記離間寸法Lは、サイド弾性部41の横方向Xにおける幅寸法Lの0.20〜0.95倍の長さ寸法(幅寸法Lを1とした場合)であることが好ましく、さらに好ましくは、0.30〜0.85倍の長さ寸法であることが好ましい。その長さ寸法が0.20以下の場合には、第1レッグ弾性要素50と第2レッグ弾性要素51の凹曲部53との間の離間寸法が大きくなり、弾性要素が局所的に集中しないので所望の伸長応力を付与することができず、前記本発明の効果を奏することができない。また、その長さ寸法が0.95倍以上の場合には、第1レッグ弾性要素50の本数、配置態様などにも依るが、第2レッグ弾性要素51の凹曲部53が第1レッグ弾性要素50と交差して、局部的に必要以上の伸長応力が生じ、着用者に不快感を与えたり、肌に圧迫痕が付くおそれがある。なお、本実施形態では、クロッチ域15の両側部間に設けられたサイド弾性部41に第1及び第2レッグ弾性要素50,51が配設されているが、本発明と同様の効果を奏する限りにおいて、サイド弾性部41ではなく、クロッチ域15の両側部に直接配設されていてもよい。
第1レッグ弾性要素50による伸縮域の伸長応力は、第2レッグ弾性要素51による伸縮域の伸長応力よりも高いことが好ましい。具体的には、本発明の実施形態では、80%伸長時における、第1レッグ弾性要素50による伸縮域の伸長応力は、約1.05N/10mm、第2レッグ弾性要素51による伸縮域の伸長応力は、約0.49N/10mmである。着用者の鼠径部に最も近い部位、すなわち、サイド弾性部41の内側縁42近傍に配置された第1レッグ弾性要素50による伸縮域の伸長応力を第2レッグ弾性要素51の伸縮域による伸長応力よりも高く設定することで、排泄物の横漏れをさらに効果的に防止することができる。また、サイド弾性部41の内側縁42間の離間間隔が狭められて、サイド弾性部41がより立ち上がったような状態となり、クロッチ本体12内に形成される排泄物収容スペースをさらに大きくすることができる。なお、第1及び第2レッグ弾性要素50,51の各伸長応力は、弾性要素の本数、伸長倍率などを変更することによって、自由に設計することができる。
第1及び第2レッグ弾性要素50,51による伸縮域の伸長応力の測定方法は、以下のとおりである。
まず、おむつ10を展開して第1及び第2レッグ弾性要素50,51を伸長状態として、第1レッグ弾性要素50を含むサイド弾性部41の一部を切り取って試験片1とし、また、第2レッグ弾性要素51の直状部54,55を含むサイド弾性部41の一部を切り取って試験片2とする。試験片1及び2は、おむつ10の横方向Xの寸法(最内外に位置する弾性要素を含む)が約10mm、おむつ10の縦方向Yの寸法が約160mm(但し、試験機のチャックの摘み代30mmを含む)の大きさの短片であって、(各試験片の領域幅(おむつ10の縦方向Yの寸法)を測定する。試験片1及び2をそれぞれ、引っ張り試験機(島津製作所製)のチャック間(初期のチャック間距離は20〜30mmとして、必要に応じて適宜調整する)に収縮した状態で固定して、引張速度100mm/minの条件でおむつ10の縦方向Yと同じ方向に伸長させて、伸長時80%の長さ(試験片1及び2の縦方向Yの寸法が伸長状態において最大変位となる長さ寸法の80%の長さ)における荷重(mN)を測定し、測定値(mN)÷領域幅(mm)の式により、各試験片の伸長応力を算出する。
再び、図2〜4を参照すると、クロッチ本体12は、前端部35及び後端部36の肌対向面にホットメルト接着剤60を塗布した前接合域61と後接合域62とにおいて、前後ウエストパネル16,17の外面に取り付けられている。前接合域61は、前ウエストパネル16の内端縁16aとほぼ重なり、クロッチ本体12のサイド弾性部41の内側縁42間において横方向Xに延びる内端縁61aと、クロッチ本体12の前端縁31とほぼ重なって横方向Xに延びる外端縁61bと、内外端縁61a,61b間において中心線P−Pに関して斜めに、かつ、縦方向Y外方に向かうにつれて横方向Xの外側に延びる両側縁61cとを有し、略台形状を有している。後接合域62は、後ウエストパネル17の内端縁17aとほぼ重なって横方向Xに延びる内端縁62aと、クロッチ本体12の後端縁32とほぼ重なって横方向Xに延びる外端縁62bとを有し、横長矩形状を有している。なお、前後接合域61,62のうちの吸液性構造体40の表面と前後ウエストパネル16,17の外面とが接合される領域63(図2の斜線部分)は、ホットメルト接着剤を塗布せず、非接合域としてもよい。その場合には、前後ウエストパネル16,17と吸液性構造体40との間に空間部が形成され、空間部が排泄物を吸収、保持するためのポケットとして機能する。
また、このように、前端部35と後端部36とが前後ウエストパネル16,17の外面に取り付けられていることによって、排泄物収容スペースをより大きく形成することができる。ただし、排泄物の収容スペースを拡大する効果を奏する限りにおいて、前端部35または後端部36のうちのいずれか一方が対応するウエストパネル16,17の外面に取り付けられていればよい。なお、後端部36が後ウエストパネル17の外面に取り付けられている場合には、着用者の臀部の形状に沿った排泄物収容スペースを形成することができ、おむつ10の着用感を向上することができる。
図6は、おむつ10の製造装置の一部であって、クロッチ本体12の製造工程を示す斜視図である。図6において、第1及び第2ウエブ138,139の搬送される機械方向をMD、機械方向MDに交差する方向をCDで表している。
図6に示すとおり、まず、内面クロッチシート38の素材である第1ウエブ138は、交差方向緊張ロール(図示せず)によって伸張された後、ガイドロール140を介してプレスロール141,142からなるプレス工程部143へ導かれる。外面クロッチシート39の素材である第2ウエブ139は、交差方向緊張ロール(図示せず)によって伸張された後、接着剤塗布工程144へ搬送される。接着剤塗布工程144では、第2ウエブ139の内面139a全体に、第1及び第2ウエブ138,139どうしを互いに接合するとともに、第1レッグ弾性要素50の素材である一対の第1連続弾性部材150と第2レッグ弾性要素51の素材である一対の第2連続弾性部材151を両ウエブ138,139間に介在させて固定するためのホットメルト接着剤が塗布される。ホットメルト接着剤が塗布された後、第2ウエブ139は、プレス工程部143に導かれる。
プレス工程部143において、第1連続弾性部材150は機械方向MDへ直状に配設され、第2連続弾性部材151は、揺動アーム146によって高速で交差方向CDに揺動されて、交差方向CDに振幅を繰り返す軌跡を描き、第1及び第2連続弾性部材150,151は、第1ウエブ138と第2ウエブ139とともに挟圧され、複合ウエブ160が形成される。複合ウエブ160は、その機械方向MDに延び、交差方向CDに互いに対向する両側部が内方へ折り返されることによって、サイド弾性部41が形成される。
かかる工程によって形成された複合ウエブ160では、第2連続弾性部材151において、内方へ凹となる凹曲部161(第2レッグ弾性要素51の凹曲部53に相当)がその両側に位置する直状部162(第レッグ弾性要素51の直状部54,55に相当)の位置よりも交差方向CDに強く引っ張れて、その伸長応力が直状部162の伸長応力よりも高くなっている。すなわち、直状部162では、第2連続弾性部材151は、交差方向CDにわずかに伸長されているか、または、伸長されていない。これにより、サイド弾性部41では、第2レッグ弾性要素51の凹曲部53がより着用者の鼠径部に密着してフィット性が向上するとともに、排泄物収容スペースを大きくすることができる。また、直状部54,55の伸長応力が比較的に低くなっていることにより、クロッチ本体12の前後端部35,36を弾性ウエストパネル11に取り付ける際に、互いの伸長力が干渉し合うことによる作業性の低下を防ぐことができる。なお、本実施形態と異なり、揺動アーム146による揺動幅の調整等により、凹曲部161の伸長応力を直状部162のそれよりも低く設定することもできる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態を示す、図5と同様のクロッチ本体12の平面図である。なお、説明の便宜上、図5と同様に吸液性構造体40は仮想線で示されており、おむつ10の基本的な構成態様は第1実施形態と同様であるので、相違する点についてのみ以下に述べる。
図7に示すとおり、第2実施形態では、第2レッグ弾性要素51どうしの横方向Xにおける離間寸法が、クロッチ域15の中央部に向かうにつれて次第に小さくなっており、第2レッグ弾性要素51の最内側の弾性要素における、凹曲部53において各弾性要素どうしが最も接近した状態となっている。この態様では、クロッチ域15の中央部に向かうにつれてサイド弾性部41の伸長応力を高く設定することができ、クロッチ域15の中央部をより肌に密着させることができる。
なお、弾性ウエストパネル11、クロッチ本体12を構成する各構成部材の材料としては、この種の使い捨て着用物品に用いられる各種材料を制限なく用いることができる。また、本発明では、おむつ10は、弾性ウエストパネル11とクロッチ本体12とが別々に形成されてなる、いわゆるパンツ型のおむつであるが、略砂時計状の2枚のシートの間に吸収性コアが介在されて形成されたものであってもよいし、いわゆる開放型のおむつであってもよい。
10 使い捨て着用物品(おむつ)
11 弾性ウエストパネル
12 クロッチ本体
13 前ウエスト域
14 後ウエスト域
15 クロッチ域
35 前端部
36 後端部
40 吸液性構造体
41 サイド弾性部
50 第1レッグ弾性要素
51 第2レッグ弾性要素
53 凹曲部
54,55 直状部
X 横方向
Y 縦方向
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