JP6415399B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

使い捨て着用物品 Download PDF

Info

Publication number
JP6415399B2
JP6415399B2 JP2015127265A JP2015127265A JP6415399B2 JP 6415399 B2 JP6415399 B2 JP 6415399B2 JP 2015127265 A JP2015127265 A JP 2015127265A JP 2015127265 A JP2015127265 A JP 2015127265A JP 6415399 B2 JP6415399 B2 JP 6415399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic body
panel
tack
elastic
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015127265A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017006504A (ja
Inventor
湊 大尚
大尚 湊
晃吉 木下
晃吉 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uni Charm Corp
Original Assignee
Uni Charm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uni Charm Corp filed Critical Uni Charm Corp
Priority to JP2015127265A priority Critical patent/JP6415399B2/ja
Priority to CN201610462785.3A priority patent/CN106264885B/zh
Publication of JP2017006504A publication Critical patent/JP2017006504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6415399B2 publication Critical patent/JP6415399B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/49Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
    • A61F13/496Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers in the form of pants or briefs

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、使い捨ておむつ、使い捨てのおむつカバー等の使い捨て着用物品に関する。
従来、着用者の臀部を被覆する臀部カバー部を備えた使い捨て着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、前ウエスト域を形成する前パネルと、後ウエスト域を形成する後パネルと、股下域を形成する股下パネルとを含み、後パネルは前パネルの下端部よりも下方に延び、かつ、股下パネルの横方向外側に位置する臀部カバー部(下方延出部)を有する。
特表2008−508082号公報(P2008−508082A)
特許文献1に開示された使い捨て着用物品においては、臀部カバー部全体に横方向へ延びる複数条の臀部弾性体が伸長状態で収縮可能に取り付けられている。そのために、着用状態において、臀部弾性体が伸長されることによって臀部カバー部は着用者の臀部にフィットされる。
しかし、臀部カバー部は、臀部弾性体の収縮力によって臀部に対して平面的に当接されるので、凸曲状の臀部形状に沿うような外形をなすものではなく、着用中に臀部から移動して臀裂に食い込むおそれがある。また、かかる事態を避けるために、臀部弾性体を配置しない場合には、臀部カバー部全体が臀部から離間した状態となり、着用者の動きによってヒラついて臀部が露出するおそれがある。
本発明は、従来の使い捨て着用物品の改良であって、臀部全体を包み込むような外形を有する臀部カバー部を備えた使い捨て着用物品の提供を課題にしている。
前記課題を解決するために、本発明は、縦方向及び横方向を有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域を形成する前パネルと、後ウエスト域を形成する後パネルと、股下域を形成する股下パネルと、前記前後パネルの両側縁部がシール域において互いに接合されて画定されたウエスト開口と一対のレッグ開口とを含む使い捨て着用物品に関する。
本発明に係る使い捨て着用物品は、前記後パネルは、前記後ウエスト域を形成する主体部と、前記主体部から前記縦方向の内側へ延びる臀部カバー部とを有し、前記臀部カバー部の両側縁部には、その一部を前記縦方向において互いに折り重ねて形成されたタックが位置し、前記臀部カバー部は、前記横方向へ延びる臀部弾性体をさらに有し、前記タックと前記臀部弾性体とが、平面視において互いに重なっていないことを特徴とする。
前記シール域が前記臀部カバー部の前記両側縁部にまで延びており、前記タックにおいて重なり合う部分が前記シール域を介して互いに接合される。
かかる着用物品では、シール域によってタックが形成、維持されているので、着用中にタックが解かれるおそれはない。
前記臀部弾性体が、前記縦方向において並ぶ複数条の弾性体から形成されており、前記タックが前記弾性体どうしの離間部分に位置する。
かかる着用物品では、タックが臀部弾性体を構成する複数条の弾性体どうしの離間部分に位置することから、タックの縦方向の内側部分及び外側部分が身体にフィットされて、着用中にタックが解かれるのを防止することができる。
前記後パネルは、前記肌対向面側に位置する内層シートと、前記非肌対向面側に位置する外層シートとをさらに有し、前記臀部カバー部において、前記内層シートと前記外層シートとが前記臀部弾性体の全周に塗布された接着剤を介して接合される。
かかる着用物品では、臀部カバー部が臀部弾性体の全周に塗布した接着剤を介して接合されており、臀部弾性体が配置されていない非弾性域では非接合の状態にあるから、臀部カバー部全体が柔軟性に優れ、臀部を包み込むような湾曲状を呈する。
本発明に係る使い捨て着用物品においては、臀部カバー部は、臀部の形状に沿う湾曲状を呈し、臀部を包み込むようにフィットされる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
着用状態における、本発明に係る使い捨て着用物品の正面図。 各弾性体の最大伸長時(弾性材料の収縮作用によるギャザーがなくなる程度)まで縦方向及び横方向に伸展した着用物品の一部破断展開平面図。 図1のIIIで囲んだ領域の一部拡大図。 図3のIV−IV線に沿う断面図。 着用状態における、着用物品の斜視図。 着用物品の製造工程の一部を示す図。 着用物品の製造工程のシール形成部における台座の拡大図。 シール形成部の様子を示す図。 変形例の一例における図3と同様の図。
下記の各実施の形態は、図1〜図9に示す使い捨て着用物品の一例として示す使い捨てのおむつ10に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1〜図4を参照すると、おむつ10は、縦方向Y及びそれに交差する横方向Xと、肌対向面及びその反対側に位置する非肌対向面と、環状の弾性ウエストパネル11と、弾性ウエストパネル11の肌対向面に固定された股下パネル12と、前ウエスト域13と、後ウエスト域14と、前後ウエスト域13,14間を縦方向Yへ延びる股下域15とを含む。弾性ウエストパネル11は、前ウエスト域13を形成する前パネル16と、後ウエスト域14を形成する後パネル17とから構成されている。おむつ10は、その基本構成において、横方向Xの寸法を2等分する縦中心線Pに関して対称である。
前後パネル16,17は、それぞれ、股下パネル12と交差して、横方向Xへ延びる内端縁16a,17aと、縦方向Yにおいて内端縁16a,17aと離間対向して横方向Xへ延びる外端縁16b,17bと、内外端縁16a,16b,17a,17b間において互いに横方向Xに離間対向して縦方向Yへ延びる両側縁16c,16d,17c,17dとによって、横長矩形状に画定されている。また、後パネル17は、後ウエスト域14を形成する後ウエスト主体部(主体部)18と、股下パネル12の横方向Xの外側に位置し、後ウエスト主体部18から股下域15側へ延びて着用者の臀部と対向する一対の臀部カバー部19とを有する。
前パネル16の両側縁部(前ウエスト域13の両側縁部)と後パネル17の両側縁部(後ウエスト域14の両側縁部)とは、互いに重ね合されて、縦方向Yへ断続的に配置された複数のサイドシール22を有するシール域24によって互いに接合され、ウエスト開口25と一対のレッグ開口26とが画定される(図5参照)。前記接合は、公知の接合手段、例えば、熱エンボス、超音波加工等による熱溶着手段によってなされる。
図3及び図4を参照すると、シール域24は、前後ウエスト域13,14の両側縁部を互いに連結する第1シール区域24Aと、臀部カバー部19の両側縁部42に位置する第2シール区域24Bとを有する。第1シール区域24Aと第2シール区域24Bとにおいて、シール部22は縦方向Yに等間隔に配置されている。シール部22は、横方向へ延びるライン状であるが、ドット状、矩形等の各種公知の形状であって、公知の接合パターンで配置されていてもよい。また、シール部22間は、等間隔ではなく、異なる離間寸法において離間していてもよい。
前後パネル16,17は、それぞれ、肌対向面側に位置する内層シート20と、非肌対向面側に位置する外層シート21とを有する。内外層シート20,21は、熱溶着性繊維を含む、例えば、質量15〜30g/mの不透液性のSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布やスパンボンド不織布、またはプラスチックシート、繊維不織布とプラスチックシートとのラミネートシート等から形成される。
前パネル16には、両シート20,21間において横方向Xへ延びる複数条のストランド状又はストリング状の前ウエスト弾性体28が伸長状態で収縮可能に配置される。前パネル16は、前ウエスト弾性体28が配置されることによって、少なくとも横方向Xへ弾性化されている。
前ウエスト弾性体28は、前パネル16の外端縁16b(前ウエスト域の外端縁)に沿って横方向Xへ延びる複数条の上方前ウエスト弾性体28Aと、上方前ウエスト弾性体28Aの縦方向Yの内側において横方向Xへ延びる複数条の下方前ウエスト弾性体28Bとを有する。下方前ウエスト弾性体28Bは、前パネル16の両側縁16c,16dから股下パネル12に位置する後記の吸収性コア31の両側縁31c,31dまで延びており、吸収性コア31と平面視において(厚さ方向Zにおいて)重なっていない。したがって、前パネル16は、前ウエスト弾性体28(下方前ウエスト弾性体28B)の収縮力が作用する弾性域と、かかる収縮力が直接作用してない、吸収性コア31の存在域からなる非弾性域38とを有する(図1参照)。このように、前ウエスト弾性体28の収縮力が吸収性コア31に直接作用しないことによって、吸収性コア31にその吸収性能を低下させるようなギャザーやよれが生じるのを抑制することができる。
後パネル17には、内外層シート20,21間において横方向Xへ延びる複数条のストランド状又はストリング状の後ウエスト弾性体29と臀部弾性体39とが伸長状態で収縮可能に配置される。後パネル17は、後ウエスト弾性体29と臀部弾性体39とが配置されることによって、少なくとも横方向Xへ弾性化されている。
後ウエスト弾性体29は、後ウエスト主体部18に位置し、後パネル17の外端縁(後ウエスト域の外端縁)17bに沿って横方向Xへ延びる複数条の上方後ウエスト弾性体29Aと、上方後ウエスト弾性体29Aの縦方向Yの内側において横方向Xへ延びる複数条の下方後ウエスト弾性体29Bとを有する。一方、臀部弾性体39は、臀部カバー部19の両側縁部42間において横方向Xへ延びている。なお、本実施形態において、臀部弾性体39として1条の弾性材料のみが配置されているが、複数条の弾性材料が配置されていてもよい。
上方前ウエスト弾性体28Aと上方後ウエスト弾性体29Aとは、線径が400〜500dtex、縦方向Yの離間寸法(ピッチ)が約2.0〜3.5mmであって、2.2〜2.6倍に伸長された状態で収縮可能に取り付けられている。また、下方前ウエスト弾性体28Bと下方後ウエスト弾性体29Bとは、線径が450〜550dtex、離間寸法が約3.5〜5.5mmであって、1.8〜2.4倍に伸長された状態で収縮可能に取り付けられている。また、臀部弾性体39は、線径が450〜550dtex、離間寸法が2.0〜3.5mmであって、2.2〜2.6倍に伸長された状態で収縮可能に取り付けられている。また、図2を参照すると、最下に位置する下方後ウエスト弾性体29Bと臀部弾性体39との縦方向Yにおける離間寸法R1は、3.0〜6.0cmである。
前パネル16の側縁部の縦方向Yの寸法(前ウエスト域13の側縁部の縦方向Yの寸法)L1は約90−140mmであって、後パネル17の側縁部の縦方向Yの寸法(後ウエスト域14の側縁部の縦方向Yの寸法)L2は約120−190mmであって、後ウエスト主体部18の縦方向Yの寸法L3は約80−130mm、臀部カバー部19の縦方向Yの寸法L4は約30−70mmである。
前後パネル16,17を形成する内層シート20と外層シート21とは、それらの間に介在された各弾性体28,29,39の全周に塗布されたホットメルト接着剤を介して互いに接合される。このように、両シート20,21の内面全体が接合されていないことによって、前後パネル16,17は柔軟性に優れる。ただし、本実施形態に係る技術的効果を奏する限りにおいて、各弾性体28,29,39の全周に塗布されたホットメルト接着剤に加えて、またはその代わりに両シート20,21の内面に塗布したホットメルト接着剤を介して互いに接合されていてもよい。
図2を参照すると、股下パネル12は、横方向Xへ延びる前後端縁12a,12bと、それらの間において縦方向Yへ延びる両側縁12c,12dとによって画定された、股下域15から前後ウエスト域13,14に延びる縦長方形状を有する。股下パネル12は、前ウエスト域13の内面に位置する前端部と、後ウエスト域の内面に位置する後端部と、前後端部間に位置する中間部とをさらに有する。
股下パネル12は、被覆シート30と、被覆シート30の身体対向面(内面)に配置された吸収性コア31と、吸収性コア31の肌対向面側に位置する透液性シートから形成された身体側ライナー32と、吸収性コア31と被覆シート30との間に位置する防漏シート33とを有する。本実施形態において、着用物品10は、3つの別体のパネル部材12,16,17から構成されているが、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、本発明のおむつ10は、前ウエスト域13と後ウエスト域14とが別体ではなく一体の環状パネルから形成されていてもよいし、前後ウエスト域13,14と股下域15とが、一体に形成されたおむつ10の外形をなすシャーシから構成されてもよい。
吸収性コア31は、両端縁と、それらの間において縦方向Yへ延びる両側縁31c,31dとから外形輪郭をなし、不水溶性かつ自己質量の10倍以上の吸水力を有するいわゆる高吸収性ポリマー(SAP)粒子、木材フラッフパルプ、オプションとして熱可塑性繊維を僅かに含む混合物から形成される。吸収性コア31は、親水性かつ液拡散性を有する不織布又はティッシュペーパから形成されたコアカバーシート(図示せず)によって包被される。コアカバーシートは、身体側ライナー31及び/又は防漏シート33とホットメルト接着剤を介して接合される。
被覆シート30は、吸収性コアが配置された中央部と、中央部の両側に位置する両側部とを有する。両側部は、それぞれ、横方向Xの内側に折り曲げられており、中央部に固定された両端固定部と、両端固定部間において縦方向Yへ延び、かつ、中央部及び防漏シートに固定された固定側部(近位部)34と、おむつ10の展開された状態において固定側部34の横方向Xの内側(又は外側)に位置する自由部(遠位部)35とを有する。自由部35のうちの自由縁部35aは、被覆シート30の側縁部を折り曲げて形成されており、自由縁部35aの内部には、縦方向Yへ延びるカフ弾性体36が伸長状態で収縮可能に取り付けられる。おむつ10の着用状態において、カフ弾性体36が収縮して自由縁部35aが身体側ライナー32から起立し、排泄物の横漏れを抑制しうる防漏カフスが形成される。
吸収性コア31の両側縁31c,31dの横方向Xの外側に位置する両側部であって被覆シートの固定側部34には、縦方向Yへ延びるレッグ弾性体37が伸長状態で収縮可能に取り付けられている。このように、レッグ弾性体37が両側部に取り付けられていることによって、両側部にはレッグ弾性体37の収縮力が作用する縦方向Yへ伸縮可能なレッグ弾性域が形成される。両側部にレッグ弾性域が位置することによって、着用者の大腿部に対するフィット性が向上し、排泄物の横漏れを防止しうる。
図3及び図4を参照すると、臀部カバー部19は、後ウエスト域14の両側縁部の一部である両側縁部42を有する。また、臀部カバー部19は、臀部弾性体39が配置された弾性部40と、弾性部40の上方(縦方向Yの外側)に位置する、臀部弾性体39が配置されていない非弾性部(被覆部)41とを有する。臀部カバー部19の両側縁部42の略中央部では、両側縁部42の一部分を上下方向において折り重ねることによって形成されたタック50が形成されている。
臀部カバー部19は、通常、前後ウエスト域を形成するパネル部材に比して、剛性が低く、着用中にひらひらとして身体から離間する方向へ移動するおそれがあり、下着等の衣服内において一部が折れ曲がったり反り返ったりして、臀部が露出してしまうことがある。かかる不利益を防止するために、臀部カバー部を構成するシート部材に比較的に単位面積当たりの質量が高いシート材料を用いたり、全体に複数条の弾性部材を配置する等して剛性を比較的に高くした場合には、外形が平面的になって、凸曲状をなす臀部に形状に沿うようにフィットされることができない。
図4を参照すると、本実施形態に係るおむつ10においては、臀部カバー部19の両側縁部42の一部が縦方向Y(上下方向)に折り重ねられてタック50が形成されていることによって、タック50から下方に延びる部分が身体へ向かって移動し、臀部カバー部19は着用者の臀部形状に沿う湾曲状を有している。このように、臀部カバー部19が臀部形状に沿う湾曲状を有することによってフィット性が向上するとともに、臀部カバー部19全体に弾性体が配置されていないことから比較的に剛性が低く、柔軟性に優れる。また、臀部カバー部19の内端部(下端部)に臀部弾性体39が配置された弾性部40が位置することによって、内端部が着用者の肌にフィットされるので、それより上方に位置する、臀部弾性体39の配置されていない非弾性部41は臀部を包込むような形態をなすことができる。
また、タック50を形成する部分は、第2シール区域24Bの中央シール22Aを介しておむつ10の平面視において互いに重なり合って接合されている。中央シール22Aは、単数又は複数の溶着シールされた部分であって、両側縁部42の肌対向面側に位置する第1部分(内側部分)51と非肌対向面側に位置する第2部分(外側部分)52とが中央シール22Aを介して互いに固定されている。タック50に中央シール22Aが位置することによって、折り重ねられた状態が維持され、おむつ10の着用中に不用意にタック50が解かれてしまうことはない。
また、タック50は、平面視において臀部弾性体39と互いに重なっていない。タック50が臀部弾性体39の配置された弾性部40に位置する場合には、臀部弾性体39が位置して比較的に剛性が高くなる両側縁部42の一部を折り重ねることになって比較的にタックの形成が困難であるところ、本実施形態では、臀部弾性体39が配置さていない、シート部材のみからなる非弾性部41においてタック50が形成されているので、その形成工程が比較的に容易である。
以上のように、タック50では、第2シール区域24Bを介して両側縁部42の一部が折り重ねられた状態で互いに固定されており、また、臀部弾性体39と平面視において重なっていないことからその収縮作用によってその折り重ねられた状態が解除されるおそれはなく、臀部カバー部19は、臀部形状に沿う湾曲状を維持することができる。また、後パネル17を形成する内層シート20と外層シート21とをそれらの間に介在された後ウエスト弾性体29と臀部弾性体39との全周に塗布したホットメルト接着剤を介してのみ接合することから、後ウエスト域14の内端縁(下端縁)17aから臀部弾性体39との間に位置する領域では、内外層シート20,21が第2シール域24Bにおいてのみ接合され、第2シール域24B間に位置する非弾性部41においては、両シート20,21が互いに接合されていない。このように、タック50の位置する両側縁部42間には、内外層シート20,21が接合されていない非接合域が位置するので、臀部カバー部19がより柔軟性に優れ、湾曲状を呈して肌をふんわりと包み込むように覆うことができる。
また、臀部を包み込む非弾性部41は、弾性部材が配置されていないことによって、表面に凹凸が形成されず、臀部弾性体39が配置されている弾性部40に比して平滑性に優れる。したがって、おむつ10を着用する際、レッグ開口26に足先を挿し入れたときに、臀部カバー部19に足先が触れても引っ掛かり難く、引っ掛かりによるシート破れが生じるのを防止することができる。また、臀部カバー部19が湾曲状を有することから、それが平面状をなす場合に比して、おむつ10を脱ぐ際に、レッグ開口26から足先を引き出すときに、足先が臀部カバー部19に引っ掛かり難くなるといえる。
図6は、本実施形態に係るおむつ10の製造工程の一部を示す図であって、具体的には、シール域24を形成するための超音波接合工程の様子を示す図である。図6において、超音波接合工程において、機械方向はMD、機械方向に交差する方向はCDで示す。
超音波接合工程に用いられる超音波接合装置70は、回転方向Rを有する回転ドラム71と、超音波振動を出力する超音波ホーン72とを備える。回転ドラム71と超音波ホーン72とは、機械方向MDへ移動する、おむつ10の基材となるシート材料及び連続弾性体を含む連続パネル状のワーク80を介して対向しており、超音波ホーン72と対向する回転ドラム71の外周面には、アンビル90が配置されている。アンビル90の外周面には、所要のシールパターンをなすシール突起91が配置されている。超音波ホーン72とアンビル90との間を通過するワーク80のうち、アンビル90のシール突起91と超音波ホーン72との間に挟まれる部分が、超音波ホーン72から伝達される超音波振動による摩擦熱で溶融シールされる。
ワーク80は、複数の前パネル16の基材となる第1連続体81と複数の後ウエパネル17の基材となる第2連続体82と、第1及び第2連続体81,82に取り付けられた複数の吸収性パネル83とを有する。第1及び第2連続体81,82には、前後ウエスト弾性体28,29の基材となる第1連続弾性体84が配置されており、第2連続体82には臀部弾性体39の基材となる第2連続弾性体85が配置されている。超音波接合装置70の上流側に位置するロール75とその下流側に位置するロール76とによってアンビル90の外周面に摺接された状態で機械方向MDへ搬送されている。
図7を参照すると、アンビル90は、回転ドラム71の外周面に位置する凹部92に配置された断面段差状の台座93を有する。台座93は、交差方向CDへ並行して延びる一対の凸部94A,94Bと、それらの間に位置する離間部分95とを有し、凸部94A,94Bの外面には、機械方向MDへ延び、かつ、交差方向CDにおいて所定寸法離間した複数のシール突起91が配置される。シール突起91の先端形状は、ワーク80の溶融シールされる部分の形状と同様であって、シール突起91のパターン形状がシール域24のパターン形状となる。アンビル90の一対の凸部94A,94Bの外面に配置されたシール突起91によって、ワーク80のシール溶着部分には、交差方向CDへ延びる2条のシールラインが形成される。
図8を参照すると、ワーク80のうちの機械方向MDにおいて連なるおむつ10の両側縁部に対応する箇所がアンビル90と超音波ホーン72との間を通過するときに、凸部94A,94Bと超音波ホーン72とによって該部分を挟持するように制御されており、挟持された部分が超音波振動による摩擦熱によって融着シールされる。このとき、ワーク80の第1及び第2連続弾性体84,85は、機械方向MDへ伸長された状態で搬送されており、その配置された部分には一定の張力が付与されている。また、前後パネル16,17の基材となる第1及び第2連続体81,82が重ねられる重畳部(肉厚部分)がアンビル90と超音波ホーン72との間に安定的に挟持される一方、第2連続体82のうちの臀部カバー部19を形成する延出部(肉薄部分)87では、第2連続体82のみが位置することから、重畳部との間に厚さ方向において段差が生じるとともに、挟圧されたときによれやすく形状が安定しないおそれがある。特に、延出部87において第2連続弾性体85は延出部87の外端側に位置することから、第1連続弾性体84と第2連続弾性体85との間には非弾性部が位置し、該部分において局所的に張力が変化し、一部が折れ重なってしまうことがある。
このように、ワーク80の溶着シールされる箇所の一部が折れ重なることによって、ワーク80の該箇所には、機械方向MDへ延びるタック98が形成される。ワーク80を超音波接合工程を通過させた後、切断工程においてシールライン間に位置して交差方向CDへ延びる切断ラインCLに沿って切断することによって、タック50を有する複数のおむつ10が製造される。このように、通常のおむつ10の高速製造工程において偶発的にタック50が形成されることも考えられるが、おむつ10の製造工程において臀部カバー部19の両側縁部42の一部を折り曲げる工程と、その折り曲げられた箇所を溶着シールする工程とを設けることによって、意図的にタック50をおむつ10に形成することもできる。よって、例えば、偶発的におむつのタック50が形成された場合には、その大きさ、形状が均一ではなく異なることがあるが、かかる相違があるとしても、本実施形態に係る発明の技術的効果を奏することができる。また、このように、おむつ10の製造工程において偶発的にタック50を有して製造されたおむつ10を不良ワークとして処理して製造ラインを停止せず、かつ、既述の特徴構成を有するものとして使用、販売することで、製造効率を上げるとともに、製造コストを抑えることができる。
<変形例>
図9は、変形例の一例における、図3と同様の図である。本変形例において、臀部弾性体39は、縦方向Yに並ぶ複数条の弾性部材39A,39Bから形成されており、タック50は、弾性部材39A,39B間の離間部分68に配置されている。このように、タック50が離間部分68に位置することによって、その縦方向Yの内側の部分及び外側の部分が弾性部材39A,39Bによって身体にフィットされる。それにより、臀部カバー部19にそれを変形させようとする力が加えられても、タック50が解かれ難くなり、折り曲げられた状態を維持することができる。
おむつ10を構成する部材には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている公知の材料を制限なく用いることができる。また、本明細書において使用されている「第1」及び「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。
10 使い捨て着用物品(おむつ)
12 股下パネル
13 前ウエスト域
14 後ウエスト域
15 股下域
16 前パネル
17 後パネル
18 主体部(後ウエスト主体部)
19 臀部カバー部
20 内層シート
21 外層シート
24 シール域
25 ウエスト開口
26 レッグ開口
39 臀部弾性体
39A,39B 弾性部材
42 臀部カバー部の両側縁部
50 タック
68 離間部分
X 横方向
Y 縦方向

Claims (4)

  1. 方向及び横方向を有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域を形成する前パネルと、後ウエスト域を形成する後パネルと、股下域を形成する股下パネルと、前記前後パネルの両側縁部がシール域において互いに接合されて画定されたウエスト開口と一対のレッグ開口とを含む使い捨て着用物品において、
    前記後パネルは、前記後ウエスト域を形成する主体部と、前記主体部から前記縦方向の内側へ延びる臀部カバー部とを有し、
    前記臀部カバー部の両側縁部には、その一部を前記縦方向において互いに折り重ねて形成されたタックが位置し、
    前記臀部カバー部は、前記横方向へ延びる臀部弾性体をさらに有し、前記タックと前記臀部弾性体とが、平面視において互いに重なっていないことを特徴とする前記使い捨て着用物品。
  2. 前記シール域が前記臀部カバー部の前記両側縁部にまで延びており、前記タックにおいて重なり合う部分が前記シール域を介して互いに接合される請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記臀部弾性体が、前記縦方向において並ぶ複数条の弾性体から形成されており、前記タックが前記弾性体間の離間部分に位置する請求項1又は2に記載の着用物品。
  4. 前記後パネルは、前記肌対向面側に位置する内層シートと、前記非肌対向面側に位置する外層シートとをさらに有し、前記臀部カバー部において、前記内層シートと前記外層シートとが前記臀部弾性体の全周に塗布された接着剤を介してのみ接合される請求項1〜のいずれかに記載の着用物品。
JP2015127265A 2015-06-25 2015-06-25 使い捨て着用物品 Active JP6415399B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127265A JP6415399B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 使い捨て着用物品
CN201610462785.3A CN106264885B (zh) 2015-06-25 2016-06-23 一次性穿着物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127265A JP6415399B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 使い捨て着用物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017006504A JP2017006504A (ja) 2017-01-12
JP6415399B2 true JP6415399B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=57651387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015127265A Active JP6415399B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 使い捨て着用物品

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6415399B2 (ja)
CN (1) CN106264885B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6416989B1 (ja) * 2017-06-14 2018-10-31 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ
CN116211596A (zh) * 2022-08-11 2023-06-06 福建恒安集团有限公司 一种符合人体工学的三角裤式卫生巾的制备方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009144875A1 (ja) * 2008-05-28 2009-12-03 株式会社瑞光 使い捨て着用物品の製造方法
JP5674303B2 (ja) * 2009-11-06 2015-02-25 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品
JP2011120626A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Kao Corp パンツ型吸収性物品
JP5457828B2 (ja) * 2009-12-28 2014-04-02 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品
JP5596984B2 (ja) * 2010-01-08 2014-10-01 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品
JP5539798B2 (ja) * 2010-07-01 2014-07-02 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型の吸収性着用物品
JP5782822B2 (ja) * 2011-05-17 2015-09-24 王子ホールディングス株式会社 使い捨ておむつ
JP5904605B2 (ja) * 2014-03-12 2016-04-13 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法
US10470944B2 (en) * 2014-03-12 2019-11-12 Daio Paper Corporation Underpants-type disposable diaper and production method therefor
JP6025215B2 (ja) * 2014-03-12 2016-11-16 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017006504A (ja) 2017-01-12
CN106264885A (zh) 2017-01-04
CN106264885B (zh) 2021-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3692961B1 (en) Expandable/contractable sheet and absorbent article
JP5968117B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5244226B2 (ja) 使い捨て紙おむつの製造方法
JP5822476B2 (ja) 使い捨てのパンツ型おむつおよびその製造方法
JP6407090B2 (ja) 使い捨ての体液吸収性着用物品
JP5766421B2 (ja) 使い捨てのパンツ型着用物品
JP5734161B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP7033150B2 (ja) パンツ型着用物品
JP6297438B2 (ja) 使い捨て着用品
JP6207475B2 (ja) 吸収性物品
JP2008173285A (ja) パンツ型吸収性物品
JP6415399B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6230351B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6465764B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6297437B2 (ja) 使い捨て着用品
JP5980262B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP3210619U (ja) パンツ型吸収性物品
JP4526407B2 (ja) 吸収性物品および吸収性物品の製造方法
JP6415319B2 (ja) 使い捨てのおむつ
JP5709450B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6057411B2 (ja) パンツタイプ使い捨ておむつ
JP3206840U (ja) 使い捨て着用物品
JP6731312B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP2016010433A (ja) パンツ型吸収性物品
JP6272106B2 (ja) パンツ型の着用物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6415399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250