JP2011136907A - 持久力向上剤 - Google Patents

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雅也 金山
Emiko Ikejima
恵美子 池島
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Rei Furukawa
令 古川
Mayumi Ikeuchi
眞弓 池内
Naoaki Ishii
直明 石井
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Abstract

【課題】優れた持久力向上作用を発揮し、かつ安全性が高く、医薬品や食品に利用可能な持久力向上剤を提供すること。
【解決手段】オロト酸またはその塩を有効成分として含有する持久力向上剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、運動及び労働を含む広義の運動に対する持久力を向上させるための剤、より詳細には、オロト酸またはその塩を有効成分として含有する持久力向上剤に関する。
持久力は、競技的な運動のみでなく、労働をはじめとし、歩く、立つ等の日常のすべての動作についても必要不可欠なものである。つまり、日常生活を有意義に、健康的に過ごすためには持久力は極めて重要であるといえる。しかし、近年では、交通手段や通信手段の発展に伴い、若年層の運動不足による持久力の低下が問題となっている。また、近年の高齢化により、運動器低下症候群(ロコモティブシンドローム)の発症が増加し、持久力低下、筋力低下、運動機能低下による転倒や寝たきりが重大な問題となっている。またロコモティブシンドロームは、生活形態の変化や運動不足により若年層にもメタボリックシンドロームと並んで広がっており、もはや高齢者だけの問題ではなくなってきている。
持久力を向上させるには、運動をして筋肉・腱・骨などの運動器官を鍛えることが適切であるといえるが、忙しさのため十分な運動をする時間がとれないことや、身体の事情により、運動がしたくてもできないといった人達が多いのが現状である。
かかる観点から、持久力向上作用を有する機能的成分の探索が行われている。例えば、霊芝成分(特許文献1)、サンザシ抽出物(特許文献2)、トウガラシまたはカプシノイド含有植物の発酵処理物(特許文献3)、プロアントシアニジン及びリコペン(特許文献4)、ヌートカトン(特許文献5)、マグネシウム(非特許文献1)、アスタキサンチン(非特許文献2)などが報告されている。
一方、オロト酸は、ピリミジンヌクレオチド合成の前駆物質であり、牛乳、粉ミルク、ホエー等の乳製品中に存在する。オロト酸には、抗炎症作用、滋養強壮作用、肝機能促進作用、尿酸値低下作用などの健康の維持・増進に有効な様々な作用があることがわかっている。しかしながら、オロト酸が運動や労働時の持久力にどのような影響を及ぼすかについては全く知られていない。
特開平5−123135号公報 特開平8−47381号公報 特開2005−161号公報 特開2003−334022号公報 特開2007−145724号公報
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前述のとおり、近年の生活形態の変化による運動不足や老化がもたらす持久力の低下に対し、健康的な日常生活を送るのに必須な持久力を向上させるための剤、および当該剤を含む医薬品や食品を提供することが強く望まれている。
従って、本発明の課題は、運動及び労働を含む広義の運動に対する持久力向上剤を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、オロト酸に優れた持久力向上作用があることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は以下の発明を包含する。
(1) オロト酸またはその塩を有効成分として含有する持久力向上剤。
(2) オロト酸またはその塩が、オロト酸フリー体(遊離体)である、(1)に記載の持久力向上剤。
(3)(1)または(2)に記載の持久力向上剤を含む医薬品。
(4)(1)または(2)に記載の持久力向上剤を含む食品。
(5)食品が飲料である、(4)に記載の食品。
(6)食品が、健康食品、機能性食品、特定保健用食品、栄養補助食品、または病者用食品である、(4)に記載の食品。
本発明の持久力向上剤は、運動、日常の動作、及び労働を含む広義の運動に対する持久力を向上させるので、例えば、運動不足や加齢による筋力低下や運動機能低下の改善に有効である。また、本発明の持久力向上剤の有効成分であるオロト酸は、副作用がなく安全性が高いので、本剤を含む医薬品や飲食品は長期にわたって服用または摂取できる。
図1は、コントロール群(CTLと表記)、オロト酸250mg/kg投与群(OA250mg/kgと表記)、オロト酸500mg/kg投与群(OA500mg/kgと表記)におけるマウスの遊泳時間を示す。*及び**はCTL群に対してそれぞれ、危険率5%未満、危険率1%未満で有意差があることを表す。
本発明の持久力向上剤は、有効成分として、オロト酸またはその塩を含有する。
本願明細書において「持久力向上」とは、運動、日常の動作、及び労働を含む広義の運動に対する持久力を向上することを意味する。
本発明において、オロト酸とはウラシル−4−カルボン酸を表し、オロト酸またはその塩は、微生物由来のもの、化学合成により得られるもの、市販のもの、乳清等食品から抽出したもの等のいずれを用いてもよい。微生物由来のオロト酸としては、例えばUS5,013,656記載の製造方法により取得されるオロト酸等が挙げられる。
オロト酸は、オロト酸フリー体(遊離体)であってもオロト酸の塩であってもよいが、オロト酸フリー体(遊離体)が好ましい。
オロト酸の塩としては、例えば酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等が挙げられる。酸付加塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、乳酸塩、α−ケトグルタル酸塩、グルコン酸塩、カプリル酸塩等の有機酸塩が挙げられる。金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等が挙げられる。アンモニウム塩としては、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等の塩が挙げられる。有機アミン付加塩としては、モルホリン、ピペリジン等の塩が挙げられる。アミノ酸付加塩としては、グリシン、フェニルアラニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸等の塩があげられる。
本発明の持久力向上剤としては、オロト酸またはその塩をそのまま投与することも可能であるが、本発明の効果を損なわない範囲で適宜他の成分を配合し、医薬品や食品の各種組成物として提供することが好ましい。
本発明の持久力向上剤を医薬品として提供する場合は、オロト酸またはその塩はそのままで、または医薬上許容され、かつ剤型に応じて適宜選択した適当な添加剤(例えば担体、賦形剤、希釈剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤又は崩壊補助剤、可溶化剤、安定化剤、保存剤、防腐剤、増量剤、増粘剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、緩衝剤等)を用いて、公知の種々の方法にて経口又は非経口的に全身又は局所投与することができる各種製剤形態に調製すればよい。
本発明の医薬は、経口または非経口的に投与することができるが、好ましくは経口投与である。本発明の医薬を経口投与する場合は、錠剤(糖衣錠を含む)、カプセル剤、顆粒剤、散剤、丸剤、内用水剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等に製剤化するか、使用する際に再溶解させる乾燥生成物にしてもよい。また、本発明の医薬を非経口投与する場合は、注射剤(例えば、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤)、点滴剤、坐剤(例えば、直腸坐剤、膣坐剤)などに製剤化し、注射用製剤の場合は単位投与量アンプル又は多投与量容器の状態で提供される。
製剤は、例えば下記のようにして製造できる。経口剤は、有効成分に、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、デンプン、マンニトール)、崩壊剤(例えば、炭酸カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム)、結合剤(例えば、α化デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニールピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース)、滑沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール6000)を添加して圧縮成形し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるいは持続性の目的のため自体公知の方法でコーティングすることにより製造することができる。コーティング剤としては、例えばエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートおよびオイドラギット(ローム社製、ドイツ、メタアクリル酸・アクリル酸共重合物)などを用いることができる。
注射剤は、有効成分を分散剤(例えば、ツイーン(Tween)80(アトラスパウダー社製、米国)、HCO 60(日光ケミカルズ製)、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール、クロロブタノール、フェノール)、等張化剤(例えば、塩化ナトリウム、グリセリン、ソルビトール、ブドウ糖、転化糖)などと共に水性溶剤(例えば、蒸留水、生理的食塩水、リンゲル液等)あるいは油性溶剤(例えば、オリーブ油、ゴマ油、綿実油、コーン油などの植物油、プロピレングリコール)などに溶解、懸濁、または乳化することにより製造することができる。この際、所望により溶解補助剤(例えば、サリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウム)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカイン)等の添加物を添加してもよい。
製剤化に当たっては、本発明による有効成分以外の1種以上の有効成分を更に配合してもよい。また本発明による有効成分の投与に当たっては、本発明による有効成分以外の1種またはそれ以上の医療上有効な有効成分を組み合わせて投与してもよい。
本発明の持久力向上剤は、運動、日常の動作、及び労働を含む広義の運動に対する持久力を向上させる作用を有する。従って、当該持久力向上剤を含む医薬は、たとえば、主に加齢による運動器低下症候群(ロコモティブシンドローム)の対象となる各種の疾患(骨粗鬆症、変形性関節症、関節リウマチ、大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症、変形性脊椎症など)、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺結核後遺症、間質性肺炎、塵肺など)、心疾患(狭心症、心筋梗塞など)を有する患者に対し、筋力低下や運動機能低下の改善を目的として投与することができる。
本発明の医薬は、上記疾患に伴う筋力低下や運動機能低下を改善するための医薬として用いる場合、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ等の哺乳動物に対して経口または非経口的に安全に投与することができる。本発明の医薬の投与量は、疾患の種類、投与対象の年齢、性別、体重、症状の程度、又は投与方法などに応じて適宜決定することができる。例えば上記疾患を有する患者に経口投与する場合には、成人一日当り、オロト酸またはその塩として、1mg〜10g、好ましくは10mg〜5g、より好ましくは50mg〜1gとなるとなるように一日一回ないし数回投与する。投与期間は、特に限定されないが、通常は1日間〜1年間、好ましくは1週間〜3ヶ月間である。
また、本発明の持久力向上剤を食品としても提供できる。本発明の食品は、オロト酸またはその塩を有効量含有した食品である。ここで「有効量含有した」とは、個々の食品において通常喫食される量を摂取した場合に、後述するような範囲で有効成分が摂取されるような含有量をいう。
本発明の食品の形態は、飲料の形態であってもよい。また、食品の形状は、哺乳動物が摂取可能であり、かつ食用に適した形状であれば特に制限はないが、例えば、固形状、液状、半液体状、顆粒状、粒状、粉末状、カプセル状、クリーム状、ペースト状が挙げられる。
本発明の食品には、オロト酸またはその塩を単独で配合してもよいが、通常は、各食品の形態に応じた他の成分とともに配合する。
他の成分としては、本発明の効果を損なわない範囲のものであれば特に限定はされず、例えば、各種タンパク質、糖類、脂肪、微量元素、ビタミン類、クエン酸や酢酸等の有機酸塩等が挙げられる。また、本発明の食品は、その種類に応じて食品において許容され、通常使用される添加剤、例えば、アスパルテーム、ステビア等の甘味料、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の酸味料、デキストリン、澱粉等の賦形剤のほか、着色料、香料、苦味料、緩衝剤、増粘安定剤、ゲル化剤、安定剤、ガムベース、結合剤、希釈剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、酸化防止剤、保存料、防腐剤、防かび剤、発色剤、漂白剤、光沢剤、酵素、調味料、香辛料抽出物等などを適宜添加してもよい。
また、オロト酸またはその塩を発酵食品の素材として用いることができる。より具体的には、本発明の食品は、オロト酸またはその塩に酵母、乳酸菌、麹菌などの微生物が発酵するために必要なグルコースなどの糖源や酵母エキスなどの栄養源を添加して発酵させる発酵食品であってもよい。
本発明において「食品」とは、健康食品、機能性食品、特定保健用食品、栄養補助食品、病者用食品を含む意味で用いられる。なかでも、持久力向上機能を期待する消費者に適した食品、すなわち特定保健用食品として提供することが好適である。ここでいう「特定保健用食品」とは、持久力の向上等を目的として食品の製造または販売等を行う場合に、保健上の観点から法上の何らかの制限を受けることがある食品をいう。
上記健康食品等は、通常の食品の形状であってもよいが、オロト酸またはその塩に必要に応じて食品上配合が許容される担体や添加剤を添加し、好ましくは、サプリメントの形状(錠剤、顆粒剤、細粒剤、タブレット、チュアブルタブレット、カプセル(軟カプセル、硬カプセル)など)とすることが好ましい。
本発明において、オロト酸またはその塩の配合の対象となる食品としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳飲料などの飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);飯類、麺類、パン類、およびパスタ類などの炭水化物含有飲食;クッキーやケーキなどの洋菓子類、饅頭や羊羹などの和菓子類、キャンディー類、ガム類、ヨーグルト、プリン、ゼリーなどの冷菓や氷菓などの各種菓子類;かまぼこ、ちくわ、ハンバーグ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳、ヨーグルト、バター、チーズ等の乳製品;マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料などを例示することができるが、これらに限定はされない。
本発明の食品のより好ましい態様としては、飲料(例えば、茶飲料、ビール系飲料、コーヒー、ミネラルウォーター、乳飲料)やヨーグルトが挙げられる。
ここで、茶飲料とは、ツバキ科の常緑樹である茶樹の葉(茶葉)、または茶樹以外の植物の葉もしくは穀類等を煎じて飲むための飲料をいい、発酵茶、半発酵茶、および不発酵茶のいずれもが包含される。茶飲料の具体例としては、日本茶(例えば、緑茶、麦茶)、紅茶、ハーブ茶(例えば、ジャスミン茶)、中国茶(例えば、中国緑茶、烏龍茶)、ほうじ茶等が挙げられる。
ビール系飲料は、ビール、発泡酒、第3のビール及びアルコール不含のビール風炭酸飲料等が挙げられる。ミネラルウォーターは、発泡性及び非発泡性のミネラルウォーターが挙げられる。
乳飲料とは、生乳、牛乳等またはこれらを原料として製造した食品を主原料とした飲料をいい、牛乳等そのもの材料とするものの他に、例えば、栄養素強化乳、フレーバー添加乳、加糖分解乳等の加工乳を原料とするものも包含される。
またヨーグルトには、ハードタイプ、ソフトタイプ、ドリンクタイプのいずれのものも包含され、さらにヨーグルトを原料とする加工ヨーグルト製品も包含される。
本発明において提供される飲料(飲料形態の健康食品や機能性食品を含む)の製造に当たっては、通常の飲料の処方設計に用いられている糖類、香料、果汁、食品添加剤などを適宜添加することができる。飲料の製造に当たってはまた、当業界に公知の製造技術を参照することができ、例えば、「改訂新版ソフトドリンクス」(株式会社光琳)を参考とすることができる。
本発明の持久力向上剤中の有効成分であるオロト酸またはその塩の配合量は、当該持久力向上剤を含む組成物(医薬品や食品)の種類や当該組成物の投与により期待する効果等に応じて適宜選択されるが、有効成分合計量が通常0.0001〜100重量%、好ましくは0.001〜100重量%、特に好ましくは0.01〜100重量%である。
本発明の持久力向上剤を例えば飲食品の形態で提供する場合、飲食品への有効成分の配合量は、その持久力向上効果が発揮できる量であればよいが、対象飲食品の一般的な摂取量を考慮して、通常、成人1日当たりの摂取量が、オロト酸またはその塩として、1mg〜10g、好ましくは10mg〜5g、より好ましくは50mg〜1gとなる量とすればよい。
本発明の食品は、前記疾患を有する患者、運動不足・生活習慣・加齢・長期入院などにより筋力や運動機能が低下している人はもとより、正常人であっても、持久力の向上を目的として日常的に摂取することができる。
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものでない。
(実施例1)マウスにおけるオロト酸の持久力向上作用
被験物質としてオロト酸を用い、持久力向上効果を調べた。7週齢の雄ddYマウスを日本エスエルシー社より購入し、7日間馴化後、尻尾に重りをつけて強制遊泳させた。マウスが水上に上がってこられず、水面下に5秒間停滞した時点を限界遊泳時間とし、その時間を測定した。限界遊泳時間に群間差の無いように以下の通り群分けした。コントロール群(n=10、CTLと表記)、オロト酸250mg/kg投与群(n=10、OA250mg/kgと表記)、オロト酸500mg/kg投与群(n=10、OA500mg/kgと表記)。各群共に粗飼料(CE−2)を用いて飼育し、OA250mg/kg群にはオロト酸250mg/kg、OA500mg/kg群にはオロト酸500mg/kgを週に5回経口投与した。群分け後、3週間飼育しながら各群の限界遊泳時間を週に1回測定した。この時の限界遊泳時間を図1に示す。
図1の結果に示されるように、オロト酸を経口投与したマウスは投与量依存的に限界遊泳時間が長くなり、オロト酸に持久力向上効果があることが確認できた。
本発明は、持久力向上を目的とした機能性食品やサプリメントなどの飲食品や医薬品の製造分野において利用できる。

Claims (6)

  1. オロト酸またはその塩を有効成分として含有する持久力向上剤。
  2. オロト酸またはその塩が、オロト酸フリー体(遊離体)である、請求項1に記載の持久力向上剤。
  3. 請求項1または2に記載の持久力向上剤を含む医薬品。
  4. 請求項1または2に記載の持久力向上剤を含む食品。
  5. 食品が飲料である、請求項4に記載の食品。
  6. 食品が、健康食品、機能性食品、特定保健用食品、栄養補助食品、または病者用食品である、請求項4に記載の食品。
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