JP2011134689A - 車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット - Google Patents

車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット Download PDF

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Osamu Nakayama
治 中山
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Koichi Matsumoto
浩一 松本
Hiromi Hiramitsu
宏臣 平光
Masayuki Okubo
將之 大久保
Junichi Wakayama
淳一 若山
Hitoshi Takanashi
仁 高梨
Mitsuhiro Shimamura
光裕 嶋村
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Abstract

【課題】車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットであって、当該ケース内のオイルに混入する異物に起因するトラブルを簡素な構造で有効に抑止できるものを提供する。
【解決手段】電子回路ユニットであって、複数の回路側端子14A,14Bが突出する電子回路体10と、これと結合するコネクタCA,CBと、電子回路体とコネクタとを結合状態で保持するベース部材とを備え、電子回路体及びコネクタは前記結合状態で互いに対向する対向面62A,62B,70A,70Bをそれぞれ有し、回路側対向面62A,62Bは互いに隣り合う回路側端子14A,14B同士間に嵌合方向の段差を少なくとも一つ含む形状を有し、コネクタ側対向面70A,70Bは回路側対向面の形状に対応した段差を含む形状を有し、コネクタハウジングは少なくとも対向面間の領域及び回路側端子を覆うカバーを含むことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットに関するものである。
従来、電子回路を内蔵する回路体として、特許文献1に記載されるものが知られている。その概要を図20及び図21に示す。
これらの図に示される電子回路体10は、電子回路を形成する複数の回路素子11が実装された矩形状の回路基板12と、その電子回路を外部に接続するための雄端子である複数本の第1回路側端子14A及び複数本の第2回路側端子14Bと、当該回路基板12及び両回路側端子14A,14Bを一体化するようにモールドされた樹脂パッケージ16とを含む。前記各回路側端子14A,14Bは例えば小幅のバスバーからなり、このうち前記第1回路側端子14Aは前記回路基板12の一辺に沿って配列され、前記第2回路側端子14Bは同回路基板12において前記第1回路側端子14Aと反対側の辺に沿って配列される。これらの回路側端子14A,14Bは例えばボンディングワイヤ18を介して前記回路基板12に電気的に接続される。
この電子回路体10では、前記回路基板12及び前記樹脂パッケージ16が、電子回路を内蔵する本体を構成し、この本体から特定の第1突出方向に前記各第1回路側端子14Aが突出し、当該第1の突出方向と反対の方向である第2の突出方向に前記各第2回路側端子14Bが突出する。
その一方、特許文献2には、前記のような複数の電子回路体と、その端子を外部回路に接続するためのコネクタとを備えたユニットが開示されている。このユニットは、電子回路体に相当する電子回路封入部材と、その電子回路に外部回路を接続するためのコネクタとを有する。このコネクタは、複数の電線の端末にそれぞれ固定される雌端子(電線側端子)と、これらを保持するコネクタハウジングとを備え、このコネクタハウジングに保持される各雌端子が前記電子回路体の各雄端子(回路側端子)に嵌合される。前記の電子回路体及びコネクタは共通のベース部材上に保持され、車両の適所に取付けられる。
特開2004−095974号公報 特開2001−244007号公報
前記のような電子回路ユニットを車両用自動変速機の制御に用いる場合、その配線の簡素化のためには、当該電子回路ユニットを当該自動変速機のケース内に収容することが好ましい。しかしながら、当該自動変速機のケース内では少なからぬ量のオイルが流れており、このオイル中には例えば金属小片といった導体からなる小さな異物が混入しているため、当該異物が例えば電子回路体の雄端子間に入り込むと、当該異物が媒体となって端子間を短絡させる等のトラブルが生じるおそれがある。
このようなトラブルを回避する手段として、前記コネクタに例えば防水コネクタと同等のシール構造を付与することが考えられるが、かかる構造は必然的にユニット全体のコストを著しく上昇させる。
本発明は、このような事情に鑑み、車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットであって、当該ケース内のオイルに混入する異物に起因するトラブルを簡素な構造で有効に抑止できるものを提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解消すべく、本発明は、車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットであって、電子回路を内蔵する本体及びこの本体から外向きに突出する複数の回路側端子を含み、前記各回路側端子が共通の方向に突出する電子回路体と、複数の電線の端末にそれぞれ固定されて前記各回路側端子に嵌合可能な嵌合部を有する複数の電線側端子とこれらの電線側端子を前記回路側端子の配列に対応する配列で保持するコネクタハウジングとを有するコネクタと、前記電子回路体及び前記コネクタを載置するための載置面を有し、当該電子回路体と当該コネクタとが互いに結合された状態でこれらを前記載置面上に保持するベース部材とを備え、前記電子回路体及び前記コネクタは、前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で互いに対向する回路側対向面及びコネクタ側対向面をそれぞれ有し、前記回路側対向面から前記複数の回路側端子が特定の端子配列方向に沿って配列された状態で突出し、この回路側対向面は、互いに隣り合う回路側端子同士の間に当該回路側端子と前記電線側端子の嵌合部との嵌合方向の段差を少なくとも一つ含む形状を有し、前記コネクタ側対向面には前記回路側対向面から突出する複数の回路側端子に対応するように前記複数の電線側端子の嵌合部が当該コネクタ側対向面上に臨むように配列され、このコネクタ側対向面は、前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合したときに当該コネクタ側対向面が前記回路側対向面に対向した状態でこの回路側対向面に沿うように当該回路側対向面の形状に対応した段差を含む形状を有し、前記コネクタハウジングは、前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で少なくとも前記回路側対向面と前記コネクタ側対向面との間の領域及び前記回路側端子を前記載置面と反対の側から覆うカバーを含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、電子回路にコネクタが結合されることにより、回路側端子が電線側端子に嵌合されて各電線に接続されると共にコネクタのカバーが回路側対向面とコネクタ側対向面との間の領域、及び回路側端子を載置面と反対の側から覆うことで、カバーがベース部材と協働して両対向面の間の領域及び端子の嵌合領域への異物の侵入を有効に抑止する。
しかも、カバーによって両対向面の間の領域への異物の侵入を完全に防ぐことができなかった場合でも、互いに隣り合う端子同士の間に前記嵌合方向の段差を少なくとも一つ含む形状を回路側対向面とコネクタ側対向面とがそれぞれ有することで、各対向面において隣り合う端子同士の間での当該対向面に沿った距離である沿面距離が大きくなるため、これら両対向面同士の間に侵入した異物により互いに隣り合う端子同士の間で短絡が生じることを効果的に防止することができる。即ち、電子回路ユニットでは、例えば自動変速機のケース内を流れるオイルに含まれる鉄粉等の導体の粉状体(異物)が両対向面の間の領域に進入した場合、この粉状体が各対向面に徐々に付着してその付着範囲が広がることで付着した粉状体を媒体として互いに隣り合う端子同士の間に短絡が生じるのであるが、両対向面の形状を前記段差を含む形状として互いに隣り合う端子同士の間の沿面距離を大きくすることにより短絡が生じ難くなる。
本発明に係る電子回路ユニットにおいて、前記回路側対向面と前記コネクタ側対向面とには、前記嵌合方向に出入りする凸部と凹部とが前記特定の端子配列方向に交互に並び、互いに隣り合う凸部と凹部との間にそれぞれ段差が形成され、これら回路側対向面とコネクタ側対向面とは、前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で一方の対向面の凸部が他方の対向面の凹部に嵌まり込むと共に他方の対向面の凸部が一方の対向面の凹部に嵌まり込むこと、が好ましい。
かかる構成によれば、回路側対向面とコネクタ側対向面とを凸部と凹部とが交互に繰り返される凹凸形状とすることにより当該対向面を有する電子回路体及びコネクタの嵌合方向寸法をそれぞれ抑えることができる。
この電子回路ユニットでは、前記回路側端子が前記回路側対向面の各凸部及び各凹部からそれぞれ突出するように前記電子回路体に配置されると共に前記嵌合部が前記コネクタ側対向面の各凸部及び各凹部からそれぞれ臨むように前記電線側端子が前記コネクタハウジングに保持され、前記コネクタが前記回路体に結合された状態で前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合すること、がより好ましい。
かかる構成によれば、各凸部及び各凹部にそれぞれ端子が配置されることで、特定の端子配列方向に配列される端子間のピッチを狭ピッチにした場合でも互いに隣り合う端子間に段差が含まれるため沿面距離をかせぐことができる。
また、この電子回路ユニットでは、前記回路側対向面と前記コネクタ側対向面とを対向させたときに、当該コネクタ側対向面から臨む前記各嵌合部の端部とこの嵌合部に嵌合する回路側端子の先端との相対位置が全て同じとなるように前記各回路側端子が前記回路側対向面から突出すること、がより好ましい。
かかる構成によれば、回路側対向面及びコネクタ側対向面にそれぞれ段差があることに起因して互いに隣接する電線側端子の嵌合部の位置同士が前後にずれているにも関わらず、各電線側端子の嵌合部のコネクタ側対向面側の端部とこの嵌合部に嵌合する回路側端子の先端との相対位置を全て同一にすることで、電子回路体にコネクタを結合するときに、電線側端子の嵌合部とこの嵌合部に対応する回路側端子との全ての組を一つの接続動作で同時に接続することができる。
また、この電子回路ユニットでは、前記回路側端子の前記特定の端子配列方向と前記ベース部材の載置面とが略平行な姿勢で前記電子回路体と前記コネクタとが前記載置面上に載置されること、が好ましい。
かかる構成によれば、回路側端子がベース部材の載置面に沿うように当該載置面上に配列された上で、当該載置面と反対の側からカバーにより覆われるので、当該載置面上と直交する方向についてのユニット寸法(厚み寸法)を抑えながら端子の嵌合領域及び両対応面間への異物の侵入を抑止することができる。
前記電子回路体は、前記回路側端子として、当該電子回路体の本体から共通の第1突出方向に突出する複数の第1回路側端子と、当該第1突出方向と反対の第2突出方向に突出する複数の第2回路側端子とを含み、前記回路側対向面として、前記複数の第1回路側端子が特定の第1端子配列方向に沿って配列された状態で突出し、互いに隣り合う回路側端子同士の間に前記嵌合方向の段差を少なくとも一つ含む形状を有する第1回路側対向面と、前記複数の第2回路側端子が特定の第2端子配列方向に沿って配列された状態で突出し、互いに隣り合う回路側対向面同士の間に前記嵌合方向の段差を少なくとも一つ含む形状を有する第2回路側対向面とを有し、前記コネクタとして、複数の電線の端末にそれぞれ固定されて前記各第1回路側端子に嵌合可能な嵌合部を有する複数の第1電線側端子とこれらの第1電線側端子を前記第1回路側端子の配列に対応する配列で保持する第1コネクタハウジングとを有する第1コネクタと、複数の電線の端末にそれぞれ固定されて前記各第2回路側端子に嵌合可能な嵌合部を有する複数の第2電線側端子とこれらの第2電線側端子を前記第2回路側端子の配列に対応する配列で保持する第2コネクタハウジングとを有する第2コネクタとを備え、前記第1コネクタハウジングは、前記コネクタ側対向面として、前記第1回路側端子と前記第1電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で前記第1回路側対向面と対向し、この第1回路側対向面から突出する前記複数の第1回路側端子に対応するように前記複数の第1電線側端子の嵌合部が臨むように配列され、前記第1回路側端子と前記第1電線側端子の嵌合部とが嵌合したときに前記第1回路側対向面に対向した状態でこの第1回路側対向面に沿うように当該第1回路側対向面の形状に対応した段差を含む形状を有する第1コネクタ側対向面を有し、前記第1回路側端子と前記第1電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で少なくとも前記第1回路側対向面と前記第1コネクタ側対向面との間の領域及び前記第1回路側端子を前記載置面と反対の側から覆うカバーを含み、前記第2コネクタハウジングは、前記コネクタ側対向面として、前記第2回路側端子と前記第2電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で前記第2回路側対向面と対向し、この第2回路側対向面から突出する前記複数の第2回路側端子に対応するように前記複数の第2電線側端子の嵌合部が臨むように配列され、前記第2回路側端子と前記第2電線側端子の嵌合部とが嵌合したときに前記第2回路側対向面に対向した状態でこの第2回路側対向面に沿うように当該第2回路側対向面の形状に対応した段差を含む形状を有する第2コネクタ側対向面を有し、前記第2回路側端子と前記第2電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で少なくとも前記第2回路側対向面と前記第2コネクタ側対向面との間の領域及び前記第2回路側端子を前記載置面と反対の側から覆うカバーを含むこと、が好ましい。
この構造では、電子回路体の本体から互いに反対の向きに第1回路側端子及び第2回路側端子が突出するので、全ての回路側端子が一方向のみを向くものに比べて少ないスペースで多くの回路側端子を配列することが可能であり、しかも、各回路側端子への電線側端子の嵌合、及びその嵌合部位を保護、並びに各対向面間への異物の侵入防止をそれぞれ第1コネクタ及び第2コネクタにより行うことができる。
このタイプの電子回路ユニットにおいては、前記第1コネクタハウジングのカバー及び前記第2コネクタハウジングのカバーは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタがそれぞれ前記電子回路体に結合された状態でこの電子回路体を挟んで前記ベース部材の載置面と反対の側で互いに重なり合って前記電子回路体を覆ってもよい。
この電子回路ユニットでは、各コネクタのカバーが前記ベース部材の載置面と反対の側で互いに重なり合って電子回路体を覆うことにより、各カバーがベース部材と協働して当該端子の嵌合領域及び両対向面の間への異物の侵入を有効に抑止する。
以上より、本発明によれば、車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットであって、当該ケース内のオイルに混入する異物に起因するトラブルを簡素な構造で有効に抑止できるものを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子回路ユニットの電子回路体及びこれに結合される前の第1コネクタ及び第2コネクタを示す斜視図である。 前記電子回路対を示す平面図である。 前記電子回路ユニットの電子回路体がベース部材の載置面上に載置され、かつ、これに前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが結合される前の状態を示す斜視図である。 前記第1コネクタ及び前記第2コネクタにおける電線側端子が電線の端末に圧着された状態を示す正面図であって、(a)は連結部の嵌合方向における長さ寸法が小さい電線側端子を示す図であり、(b)は連結部の嵌合方向における長さ寸法が大きい電線側端子を示す図である。 (a)は前記電子回路体に前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが結合される前の状態であって、前記電子回路対の平面図と、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの図1におけるV−V線断面図であり、(b)は図5(a)の前記電子回路体に前記第1コネクタが結合された状態を示す図である。 図3の状態を別の角度から見た斜視図である。 図3の状態を示す平面図である。 前記電子回路体に前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが結合された状態を示す平面図である。 図8の状態を第1突出方向及び第2突出方向と平行な方向から見た側面図である。 図8の状態を第1突出方向及び第2突出方向と直交する方向から見た正面図である。 図9のXI−XI線断面図である。 図1に示される電子回路体及び両コネクタと、取付部を有する特殊形状のベース部材とを備えた電子回路ユニットの斜視図である。 図12に示される電子回路ユニットが自動変速機のバルブユニットの上に固定された状態を示す斜視図である。 他実施形態に係る電子回路体とコネクタとが結合する前の状態を示す部分拡大図であって、(a)は端子間に段差が二つずつ形成された実施形態を示し、(b)は段差方向が一方向である実施形態を示し、(c)は段差方向が端子配列方向の途中で反対になっている実施形態を示す。 本発明の第2の実施の形態に係る電子回路ユニットの斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電子回路ユニットの斜視図である。 図16のXVII−XVII線断面図である。 図16のXVIII−XVIII線断面図である。 図18のXIX部の拡大図である。 従来から知られている電子回路体の例を示す平面図である。 図20のXXI−XXI線断面図である。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図13を参照しながら説明する。
この実施の形態に係る電子回路ユニットは、電子回路体10と、第1コネクタCAと、第2コネクタCBと、ベース部材50とを備える。
電子回路体10は、前記図20及び図21に示される電子回路体10と同等の基本構造を有し、図2に示されるように、電子回路体本体(図20における樹脂パッケージ16に相当:以下、単に「回路体本体」とも称する。)60と、回路体本体60から外向きに突出する複数の回路側端子14A(14B)を備える。また、この実施の形態の電子回路体10には、さらに、取付部材19が付加されている。
回路体本体60は、平面視が略矩形状であり、対向する一対の辺部(図2においては左右の辺部)に第1回路側対向面62A及び第2回路側対向面62Bを有する。これら第1回路側対向面62Aと第2回路側対向面62Bとは、この実施の形態において互いに同一形状を有する。第1回路側対向面62Aから第1突出方向(図2において左方向)に複数の第1回路側端子14Aが突出し、第2回路側対向面62Bから第1突出方向と反対の第2突出方向(図2において右方向)に複数の第2回路側端子14Bが突出する。この複数の第1回路側端子14Aは、特定の第1端子配列方向に沿って配列された状態で第1回路側対向面62Aから突出し、複数の第2回路側端子14Bは、特定の第2端子配列方向に沿って配列された状態で第2回路側対向面62Bから突出している。この実施の形態において、前記特定の第1端子配列方向と前記特定の第2端子配列方向とは、同一の端子配列方向であり、具体的には、図10に示されるベース部材50の載置面52に沿った方向である。これら回路側対向面62A(62B)から突出する各回路側端子14A(14B)は、例えば小幅のバスバーからなる。
第1回路側対向面62Aは、具体的に、電子回路体10に第1コネクタCAが結合された状態、即ち、電子回路体10の第1回路側端子14Aと第1コネクタCAの第1電線側端子20Aとが嵌合した状態で(図5(b)及び図11参照)第1コネクタCAの第1コネクタ側対向面70Aと対向する面である。同様に、第2回路側対向面62Bは、電子回路体10に第2コネクタCBが結合された状態、即ち、電子回路体10の第2回路側端子14Bと第2ネクタCBの第2電線側端子20Bとが嵌合した状態で(図11参照)第2コネクタCBの第2コネクタ側対向面70Bと対向する面である。
これら第1回路側対向面62A及び第2回路側対向面62Bは、図2、図3及び図5(a)に示すように、互いに隣り合う回路側端子14A(14B)同士の間に回路側端子14A(14B)の突出方向(換言すると、回路側端子14A(14B)と電線側端子20A(20B)との嵌合方向)の段差が少なくとも一つ形成される段差形状を有する。この実施の形態では、第1回路側対向面62A及び第2回路側対向面62Bにおける各回路側端子14A(14B)間に一つずつ前記段差が形成されている。具体的に、回路側対向面62A(62B)には、前記嵌合方向の一方側への段差と他方側への段差とが端子配列方向(図2においては上下方向)において交互に表れる。換言すると、この実施の回路側対向面62A(62B)において、前記嵌合方向に出入りする凸部63と凹部64とが端子配列方向に沿って交互に繰り返される段差形状、即ち、凹凸形状が形成されるように互いに隣接する回路側端子14A(14B)同士の間に段差が一つずつ形成されている。これら各段差は、段差方向の大きさがそれぞれ同一で且つ端子配列方向において一定の間隔で形成されているため、回路側対向面62A(62B)において、一定幅の凸部63と凹部64とが交互に連続して繰り返し現れ、各凸部63の先端(前端)面が共通の第1仮想平面K1上に位置すると共に、各凹部64の底面が第1仮想平面と平行で且つ回路体本体60の内側に位置する共通の第2仮想平面K2上に位置する。そして、各凸部63の先端面及び各凹部64の底面から回路側端子14A(14B)がそれぞれ突出している。これら各凸部63及び各凹部64から突出している回路側端子14A(14B)における突出部位(回路体本体60から外側に露出している部位)の長さ寸法はそれぞれ同一である。そのため、互いに隣接する回路側端子14A(14B)の先端の位置同士は、回路側対向面62A(62B)の段差形状に対応して前後する。回路側対向面62A(62B)がこのような段差形状を有することによって、当該回路側対向面62A(62B)が同一方向に突出する複数の回路側端子14A(14B)と直交する単一の平面である場合に比べて互いに隣り合う回路側端子14A(14B)同士の間での当該回路側対向面62A(62B)に沿った距離である沿面距離が大きくなる。さらに、この実施の形態の回路側対向面62A(62B)のように、段差方向が異なる段差が端子配列方向に交互に現れる形状とすることで、隣接する回路側端子14A(14B)同士の間の沿面距離を稼ぎつつ、電子回路体10の嵌合方向寸法を抑えることが可能となる。
取付部材19は、金属板を加工することにより形成されたもので、左右一対の取付部19a,19bと、回路体本体60を跨いで両取付部19a,19bを連結する連結部19cと、各取付部19a,19bと回路体本体60とをそれぞれ連結する連結部19dとを有する。
両取付部19a,19bは、第1回路側端子14A及び第2回路側端子14Bの配列領域よりも左右両外側の位置にあり、当該回路側端子14A及び第2回路側端子14Bが配列される面と略同等の面上で広がる板状をなし、かつ、これを板厚方向に貫通するボルト挿通孔(連結具挿通孔)17A,17Bを有する。これらのボルト挿通孔17A,17Bは、両取付部19a,19bをベース部材50に連結するためのボルト(連結具)Bを挿通することが可能な内径を有する。
第1コネクタCA及び第2コネクタCBは、電子回路体10と結合して複数本の電線40を当該電子回路体10の第1回路側端子14A及び第2回路側端子14Bにそれぞれ接続するものであり、この実施の形態では互いに同一の形状及び構造を有する。第1コネクタCAは、各電線40の端末に装着される複数本の第1電線側端子20Aと、これらの第1電線側端子20Aをまとめて保持する第1コネクタハウジング30Aとを備え、同様に、第2コネクタCBは、各電線40の端末に装着される複数本の第2電線側端子20Bと、これらの第2電線側端子20Bをまとめて保持する第2コネクタハウジング30Bとを備える。
第1電線側端子20A及び第2電線側端子20Bは、金属板を加工することにより形成されたもので、図4(a)及び図4(b)に示されるように、電線圧着部22と、雌型の電気接触部24と、連結部26とを一体に有する。
電線圧着部22は、対応する電線40の端末に圧着されるもので、導体バレル22aとインシュレーションバレル22bとを有する。この実施の形態に係る電線40は、導体42とこれを被覆する絶縁被覆44とを有する被覆電線で、その端末では当該絶縁被覆44が除去されて導体42が露出している。前記導体バレル22aは、その露出した導体42を抱き込むようにこれと圧着されることにより当該導体42と電線側端子20A(20B)とを導通させ、インシュレーションバレル22bは、導体42の露出部分に隣接する絶縁被覆44を抱き込むようにこれに圧着される。
電気接触部24は、対応する回路側端子(第1電線側端子20Aについては第1回路側端子14A、第2電線側端子20Bについては第2回路側端子14B)と嵌合可能な雌型の嵌合部であり、当該嵌合により当該回路側端子14A(14B)と接触して導通する。
連結部26は、電線圧着部22と電気接触部24との間に介在して両者を連結する。この実施の形態に係る連結部26は、その途中部分が直角に屈曲する形状を有し、その屈曲により、電線圧着部22が圧着される電線40の軸方向と電気接触部24の軸方向(前記嵌合方向)とを直交させる。尚、図4(a)に示される電線側端子20A(20B)と図4(b)に示される電線側端子20A(20B)とは、この連結部26における前記嵌合方向に延びる部位の長さだけが異なるものである。この連結部26の長さの違いは、これら電線側端子20A(20B)が挿入される第1コネクタハウジング30A及び第2コネクタハウジング30Bにおける端子収容室32aの前記嵌合方向の長さの違いに起因する。
第1コネクタハウジング30A及び第2コネクタハウジング30Bは、この実施の形態では互いに同一の形状を有している。具体的には、ハウジング本体32と、左右一対の低位取付部33A及び高位取付部33Bと、電線支持壁34と、開閉壁36と、カバー38とを一体に有するように、合成樹脂等の絶縁材料で成形されている。
ハウジング本体32は、回路側端子14A(14B)の配列方向と平行な方向に延び、当該方向に前記電線側端子20A(20B)が並んだ状態でこれらをまとめて保持する。
具体的に、このハウジング本体32は、前記配列方向に沿って並ぶ複数の端子収容室32aと、この端子収容室32a内に膨出するランス32bとを有する。各端子収容室32aは、後方に開口してその開口から前記電線側端子20A(20B)の電気接触部24が挿入可能な形状を有し、前記ランス32bは当該端子収容室32aに挿入された前記電気接触部24を係止する形状を有する。
また、ハウジング本体32は、回路側端子14A(14B)と電線側端子20A(20B)とが嵌合した状態で電子回路体10(回路体本体60)の回路側対向面62A(62B)と対向する部位にコネクタ側対向面70A(70B)を有する(図11参照)。即ち、回路体本体60の回路側対向面62A(62B)とハウジング本体32のコネクタ側対向面70A(70B)とは、回路側端子14A(14B)と電線側端子20A(20B)とが嵌合した状態で互いに対向する。この実施の形態では、第1コネクタCAのハウジング本体32に第1コネクタ側対向面70Aが設けられ、第2コネクタCBのハウジング本体32に第2コネクタ側対向面70Bが設けられ、これら第1コネクタ側対向面70Aと第2コネクタ側対向面とは互いに同一の形状を有している。
このコネクタ側対向面70A(70B)には、図3、図5(a)及び図5(b)に示されるように、回路側端子14A(14B)に対応する位置、即ち、ハウジング本体32において端子配列方向に並ぶ端子収用室32aに対応する位置にこの端子収容室32aの内部とハウジング本体32の外部とを連通する複数の開口72が設けられている。端子収容室32aに電線側端子20A(20B)が挿入されると、この開口72から電線側端子20A(20B)の端部(電気接触部24)が臨む。
具体的に、コネクタ側対向面70A(70B)は、回路側端子14A(14B)と電線側端子20A(20B)とが嵌合したとき、即ち、第1コネクタCA(第2コネクタCB)が電子回路体10に結合されたときに、回路側対向面62A(62B)に対向した状態でこの回路側対向面62A(62B)の段差形状と対応した段差形状を有する。この実施の形態では、コネクタ側対向面70A(70B)の有する段差形状は、電子回路体10に第1コネクタCA(第2コネクタCB)が結合されたときに回路側対向面62A(62B)と噛み合うような形状、即ち、凹凸形状を有する。
詳しくは、コネクタ側対向面70A(70B)は、第1コネクタCA(第2コネクタCB)が電子回路体10に結合されたときに、コネクタ側対向面70A(70B)が回路側対向面62A(62B)に対向した状態でこの回路側対向面62A(62B)に沿うように当該回路側対向面62A(62B)の段差形状(この実施の形態では凹凸形状)に対応して回路側端子14A(14B)の突出方向に出入りする段差形状を有する。この段差形状は、回路側対向面62A(62B)と同様に互いに隣接する電線側端子20A(20B)同士の間に段差が一つずつ形成されることで、前記嵌合方向に出入りする凸部73と凹部74とが端子配列方向に沿って交互に繰り返し現れる。詳細には、第1コネクタCAのハウジング本体32における前記段差形状は、第1コネクタCAが電子回路体10に結合されたときに一方の対向面62A(又は70A)の凸部63(又は73)が他方の対向面70A(又は62A)の凹部74(又は64)に嵌まり込むと共に他方の対向面70A(又は62A)の凸部73(又は63)が一方の対向面62A(又は70A)の凹部64(又は74)に嵌まり込むような形状である(図5(b)参照)。同様に、第2コネクタCBのハウジング本体32における前記段差形状は、第2コネクタCBが電子回路体10に結合されたときに一方の対向面62B(又は70B)の凸部63(又は73)が他方の対向面70B(又は62B)の凹部74(又は64)に嵌まり込むと共に他方の対向面70B(又は62B)の凸部73(又は63)が一方の対向面62B(又は70B)の凹部64(又は74)に嵌まり込むような形状である。
コネクタ側対向面70A(70B)がこのような段差形状を有することによって、回路側対向面62A(62B)と同様に、当該コネクタ側対向面70A(70B)が複数の電線側端子20A(20B)における回路側端子14A(14B)との嵌合方向と直交する単一の平面である場合に比べて互いに隣り合う電線側端子20A(20B)同士の間での沿面距離が大きくなる。また、この実施の形態のコネクタ側対向面70A(70B)のように、段差方向が異なる段差が端子配列方向に交互に現れる形状とすることで、隣接する電線側端子20A(20B)同士の間の沿面距離を稼ぎつつ、第1コネクタCA(第2コネクタCB)の嵌合方向寸法を抑えることが可能となる。
そして、開口72は、コネクタ側対向面70A(70B)において、各凸部73及び各凹部74、詳細には、各凸部73の先端面及び各凹部74の底面にそれぞれ形成される。このように開口72が設けられることで、電子回路体10に第1コネクタCA(第2コネクタCB)を結合させるときに、回路側対向面62A(62B)の凸部63から突出する回路側端子14A(14B)がコネクタ側対向面70A(70B)の対応する凹部74の開口72に挿入されると共に回路側対向面62A(62B)の凹部64から突出する回路側端子14A(14B)がコネクタ側対向面70A(70B)の対応する凸部73の開口72に挿入される。これにより、各回路側端子14A(14B)とこの回路側端子14A(14B)に対応する電線側端子20A(20B)とがそれぞれ嵌合する。尚、この実施の形態では、当該コネクタ側対向面70A(70B)の段差形状に対応させて、凸部73に対応する端子収容室32aの前記嵌合方向の長さが凹部74に対応する端子収容室32aの前記嵌合方向の長さよりも大きくなるように設定されている。この嵌合方向の長さの大きな端子収容室32aに連結部26の長い電線側端子14A(14B)(図4(b)参照)が挿入され、嵌合方向の長さの小さな端子収容室32aに連結部26の短い電線側端子14A(14B)(図4(a)参照)が挿入されることにより、コネクタハウジング30A(30B)後方側での電線40の立ち上がり位置を一列にそろえることができる。
低位取付部33A及び高位取付部33Bは、ハウジング本体32から左右両外側にそれぞれ突出し、電線側端子20A(20B)の配列領域の両外側に位置する。このうち低位取付部33Aは、電子回路体10に第1コネクタCA(第2コネクタCB)が結合された状態で当該電子回路体10の取付部19a(19b)のすぐ上に重ねられる高さ位置に形成され、その状態で当該取付部19a(19b)のボルト挿通孔17A(17B)に合致するボルト挿通孔(連結具挿通孔)33aを有する。一方、高位取付部33Bは、後述のベース部材50の載置面52に対して低位取付部33Aよりも高い位置、具体的には、電子回路体10に両コネクタCA,CBが結合された状態で当該電子回路体10の取付部19a(19b)の上に重なる低位取付部33Aのさらにそのすぐ上に重ねられる高さ位置に形成され、その状態で当該取付部19a(19b)のボルト挿通孔17A(17B)さらには低位取付部33Aのボルト挿通孔33aに合致するボルト挿通孔(連結具挿通孔)33bを有する。
電線支持壁34は、端子収容室32a内に電線側端子20A(20B)の電気接触部24が挿入された状態で当該電線側端子20A(20B)が装着された電線40をハウジング本体32側から支持する形状を有する。具体的に、この電線支持壁34は、ハウジング本体32の上壁後端部から電線側端子20A(20B)の配列方向及び軸方向(嵌合方向)の双方に直交する向き(この実施の形態では上向き)に延びる本体壁34aと、この本体壁34aから外向きに突出して電線40に当接する電線挟持部34bとを一体に有する。
開閉壁36は、電線支持壁34の外側の空間を開放する開状態と当該空間を覆う閉状態とに切換えられるように開閉操作されるもので、本体壁36aと電線挟持部36bとを一体に有する。
本体壁36aは、前記空間を覆うことが可能な形状を有し、その下端が幅方向(端子配列方向と平行な方向)に延びるヒンジ部35を介してハウジング本体32の下壁に一体につながっている。ヒンジ部35は、当該ヒンジ部35の長手方向を中心軸として本体壁36aがハウジング本体32に対して相対回動するのを許容するように弾性変形し、これにより、当該本体壁36aが図3に示されるように電線支持壁34の外側の空間を開放する前記開状態と、図11に示されるような閉状態とに切換えられるのを可能にする。本体壁36aは、この閉状態において、電線支持壁34に沿って立ち上がる電線側端子20A(20B)の電線圧着部22及び連結部26を外側から覆う。
尚、図3では回路側対向面62A(62B)とコネクタ側対向面70A(70B)との説明のために、カバー38の図示を省略している。また、電線支持壁34には、開閉壁36が閉じられたときにその閉位置で当該開閉壁36を係止するための図略の係止部が設けられている。
電線挟持部36bは、本体壁36aからコネクタハウジング30A(30B)の内側に突出し、当該本体壁36aが前記閉状態にあるときに電線挟持部36bとの間で電線40を挟持し、これにより、電線側端子20A(20B)を略密閉状態にする。
両コネクタハウジング30A,30Bのカバー38は、両コネクタCA,CBが電子回路体10に結合された状態(各電線側端子20A,20Bが各回路側端子14A,14Bに嵌合された状態)で、互いに協働して電子回路体10を上側(後述のように電子回路体10及び両コネクタCA,CBがベース部材50に保持された状態で当該ベース部材50と反対になる側)から覆う形状を有する。
具体的に、このカバー38は、ハウジング本体32の上壁の内側端(電子回路体10の本体に近い側の端)から内側に向かって斜めに立上がる傾斜壁38aと、この傾斜壁38aの内端からさらに内側に延びる本体壁38bとを一体に有し、本体壁38bの内側端は端縁39を形成する。この端縁39は、上下方向において突出量が異なる段部を有し、この段部が相手方のカバー38の端縁39の段部と噛合う形状を有する。具体的に、当該端縁39は、図9に示すようにその上半部39aよりも下半部39bが相手方に大きく突出する領域と、逆に上半部が下半部よりも相手方に突出する領域とを有し、いずれの領域においても、上半部39aの突出量が大きい側のカバー38の当該上半部39aが相手方の下半部39bを上側から覆うようにして端縁39の段部同士が噛合うように、当該端縁39の形状が設定されている。
ベース部材50は、電子回路体10に両コネクタCA,CBが結合された状態でこれらを保持するもので、この実施の形態では例えばステンレス鋼といった金属材料からなる平板により構成される。このベース部材50の一方の面(図では上面)は載置面52を構成し、この載置面52は、その上に電子回路体10と両コネクタCA,CBにおけるコネクタハウジング30A,30Bのハウジング本体32が載置可能な形状を有する。
さらに、このベース部材50は、載置面52上に電子回路体10及び両コネクタCA,CBが前記結合状態で載置されたときにその一方の側のボルト挿通孔17A,33a,33bと合致するボルト挿通孔53Aと、他方の側のボルト挿通孔17B,33a,33bと合致するボルト挿通孔53Bとを有する。そして、このように互いに合致したボルト挿通孔群にそれぞれボルトBが挿通された状態で当該ボルトBの端部にナットN(図11)が装着され、これにより、左右でそれぞれ互いに重ねられた取付部のグループ(電子回路体10の取付部19a、第1コネクタCAの低位取付部33A及び第2コネクタCBの高位取付部33Bからなるグループと、電子回路体10の取付部19b、第2コネクタCBの低位取付部33A及び第1コネクタCAの高位取付部33Bからなるグループ)がそれぞれ積層状態のままベース部材50に締結されることが可能になっている。
なお、ベース部材50に設けられるボルト挿通孔53A,53Bは前記ボルトBがねじ込み可能なねじ孔でもよく、その場合にはナットNは不要となる。
次に、この電子回路ユニットの組立要領を説明する。この電子回路ユニットは、例えば次の要領にて組み立てられることができる。
1)各コネクタCA,CBへの電線40の接続
まず、第1コネクタCA及び第2コネクタCBにそれぞれ電線40が接続される。具体的に、各コネクタCA,CBの電線側端子20A,20Bは各電線40の端末に予め圧着される一方、第1コネクタハウジング30A及び第2コネクタハウジング30Bでは図3に示すように開閉壁36が開かれ、これにより開放されたハウジング本体32の各端子収容室32a内に前記電線側端子20A,20Bがそれぞれ挿入され、ランス32bにより係止される。このとき、コネクタ側対向面70A,70Bの凸部73に対応する前記嵌合方向の長さの大きな端子収容室32a内には、連結部26が長い電線側端子20A,20B(図4(b)参照)がそれぞれ挿入され、凹部74に対応する前記嵌合方向の長さの小さな端子収容室32a内には、連結部26の短い電線側端子20A,20B(図4(a)参照)がそれぞれ挿入される。
その後、前記開閉壁36が閉じられることにより、各電線側端子20A,20Bの直上方の位置で各電線40が立直した姿勢で当該開閉蓋36の電線挟持部36bと前記電線支持壁34の電線挟持部34bとにより両側方から挟持され、これにより各電線側端子20A,20Bが各コネクタハウジング30A,30B内に略密閉された状態となる。
2)電子回路体10への両コネクタCA,CBの結合
前記のように電線40が接続された第1コネクタCA及び第2コネクタCBがそれぞれ電子回路体10に結合される。具体的に、第1コネクタCAを電子回路体10に結合させるために、図5(a)に示すように第1回路側対向面62Aと第1コネクタ側対向面70Aとを対向させると、当該第1コネクタ側対向面70Aの各凸部73の開口72及び各凹部74の開口72から臨む各第1電線側端子20Aの端部とこの第1電線側端子20Aに嵌合する第1回路側端子14Aの先端との相対位置が全て同一となる。このように、第1回路側対向面62A及び第1コネクタ側対向面70Aにそれぞれ段差があることに起因して互いに隣接する第1電線側端子20Aの端部の位置同士が前後にずれているにも関わらず、各第1電線側端子20Aの先端側端部とこの第1電線側端子20Aに嵌合する第1回路側端子14Aの先端との相対位置を全て同一にすることで、電子回路体10に第1コネクタCAを結合するときに、第1電線側端子20Aとこの第1電線側端子20Aに対応する第1回路側端子14Aとの全ての組を一つの接続動作で同時に接続することができる。
同様に、第2コネクタCBを電子回路体10に結合するために第2回路側対向面62Bと第2コネクタ側対向面70Bとを対向させると、当該第2コネクタ側対向面70Bの各凸部73の開口72及び各凹部74の開口72から臨む各第2電線側端子20Bの先端側端部とこの第2電線側端子20Bに嵌合する第2回路側端子14Bの先端との相対位置が全て同一となる。従って、この場合も前記と同様に、電子回路体10に第2コネクタCBを結合するときに、第2電線側端子20Bとこの第2電線側端子20Bに対応する第2回路側端子14Bとの全ての組を一つの接続動作で同時に接続することができる。
このように電子回路体10に第1コネクタCA及び第2コネクタCBがそれぞれ結合されることで、図11に示されるように、第1コネクタCAの第1電線側端子20Aと電子回路体10の第1回路側端子14Aとが嵌合されると共に、第2コネクタCBの第2電線側端子20Bと電子回路体10の第2回路側端子14Bとが嵌合される。これにより、前記各回路側端子14A,14Bはそれぞれ電線側端子20A,20Bを介して電線40に個別に接続される。
この結合に伴い、第1コネクタハウジング30Aのカバー38が電子回路体10の片半部(第1回路側端子14A側の半部)を覆う一方、第2コネクタハウジング30Bのカバー38がもう片半部(第2回路側端子14Bの側の半部)を覆う状態となる。しかも、両カバー38の端縁39に形成された段部同士が噛合うようにして当該端縁39同士が突き合わされ、これにより両カバー38が互いに協働して前記電子回路体10全体を上側(後述のベース部材50と反対の側)から覆う状態となる。詳しくは、両カバー38の端縁39のうちその上半部39aが下半部39bよりも相手方のカバー38に向かって突出する部分の当該上半部39aが相手方カバー38の下半部39bを上から覆う状態となる。このような段部同士の噛合いが、カバー38による被覆の密閉性を向上させる。
一方、当該コネクタCA,CBの結合に伴い、電子回路体10の一方の取付部19aの上に第1コネクタCAの低位取付部33A及び第2コネクタCBの高位取付部33Bがその順に重ねられると同時に、電子回路体10の他方の取付部19bの上に第2コネクタCBの低位取付部33Aおよび第1コネクタCAの高位取付部33Bが重ねられる。このとき、前記取付部19aのボルト挿通孔17Aに前記第1コネクタCAの低位取付部33Aのボルト挿通孔33a及び第2コネクタCBの高位取付部33Bのボルト挿通孔33bが合致する一方、前記取付部19bのボルト挿通孔17Bに前記第2コネクタCBの低位取付部33Aのボルト挿通孔33a及び第1コネクタCAの高位取付部33Bのボルト挿通孔33bが合致する。
3)ベース部材50への固定
前記のようにして互いに結合された電子回路体10と両コネクタCA,CBとが、その結合状態のままベース部材50の載置面52上に載置され、固定される。
具体的には、まず、前記のように互いに合致したボルト挿通孔17A,33A,33Bのグループがベース部材50の一方のボルト挿通孔53Aに合致し、かつ、もう一方のボルト挿通孔17B,33A,33Bのグループがベース部材50の他方のボルト挿通孔53Bに合致するように、当該電子回路体10及び両コネクタCA,CBが前記載置面52上に載せられる。このとき、互いに共通の方向に配列される第1回路側端子14A及び第2回路側端子14Bの当該配列方向と前記載置面52とが略平行となる姿勢で電子回路体10及び両コネクタCA,CBが載置されるので、これら及びベース部材50も含めて電子回路ユニットの高さ寸法が小さく抑えられる。
次に、この載置状態で両グループのボルト挿通孔にそれぞれボルトBが挿通され、その端部にナットNが装着されることにより、各端子20A,20B,14A,14Bの配列領域の両外側の位置で電子回路体10及び両コネクタCA,CBの取付部が積層状態でベース部材50に一度に締結される。これにより電子回路ユニットの組立が完了する。
この電子回路ユニットでは、電子回路体10に各コネクタCA,CBが結合された状態でこれらが共通のベース部材50に固定されるので、この固定により当該結合状態が確実に保持される。さらに、各コネクタCA,CBのカバー38が互いに対向する回路側対向面62A(62B)とコネクタ側対向面70A(70B)との間の領域、及び回路側端子14A(14B)をベース部材50(載置面52)と反対の側から覆うことで、カバー38がベース部材50と協働して両対向面62A及び70A(62B及び70B)の間の領域及び端子14A及び20A(14B及び20B)の嵌合領域への異物の侵入を有効に抑止する。
しかも、カバー38によって両対向面62A及び70A(62B及び70B)の間の領域への異物の侵入を完全に防ぐことができなかった場合でも、互いに隣り合う端子14A(14B)又は20A(20B)同士の間に前記嵌合方向の段差が少なくとも一つ形成される段差形状を回路側対向面62A(62B)とコネクタ側対向面70A(70B)とがそれぞれ有することで、各対向面62A(62B)又は70A(70B)において隣り合う端子14A(14B)又は20A(20B)同士の間での沿面距離が大きくなるため、これら両対向面62A及び70A(62B及び70B)同士の間に侵入した異物により互いに隣り合う端子14A(14B)又は20A(20B)同士の間で短絡が生じることを効果的に防止することができる。即ち、電子回路ユニットでは、例えば自動変速機のケース内を流れるオイルに含まれる鉄粉等の導体の粉状体(異物)が両対向面62A及び70A(62B及び70B)の間の領域に進入した場合、この粉状体が各対向面62A又は70A(62B又は70B)に徐々に付着してその付着範囲が広がることで付着した粉状体を媒体として隣接する端子14A(14B)又は20A(20B)同士の間に短絡が生じるのであるが、両対向面62A及び70A(62B及び70B)の形状を前記段差形状として互いに隣り合う端子14A(14B)又は20A(20B)同士の間の沿面距離を大きくすることにより短絡が生じ難くなる。
また、この実施の形態では、回路側対向面62A(62B)とコネクタ側対向面70A(70B)とを、前記嵌合方向に出入りする凸部63(73)と凹部64(74)とが端子配列方向に交互に並び、互いに隣り合う凸部63(73)と凹部64(74)との間にそれぞれ段差が形成される凹凸形状とすることで、当該両対向面62A及び70A(62B及び70B)の嵌合方向の長さ寸法をそれぞれ抑え、これにより各対向面62A(62B)又は70A(70B)を有する電子回路体10及び第1コネクタCA(第2コネクタCB)の嵌合方向寸法をそれぞれ抑えることができる。
また、この実施の形態では、各対向面62A(62B)又は70A(70B)において各凸部63(73)及び各凹部64(74)にそれぞれ端子が配置されることで、端子配列方向に配列される端子14(20)間のピッチを狭ピッチにした場合でも互いに隣り合う端子14(20)間の沿面距離をかせぐことができる。
また、電子回路体10に各コネクタCA,CBが結合された状態でのこれら電子回路体10及び各コネクタCA,CBの共通のベース部材50への固定は、各コネクタCA,CBのコネクタハウジング30A,30Bのカバー38が互いに突き合わされながら電子回路体10をベース部材50と反対の側(上側)から覆う状態、換言すれば、電子回路体10が前記ベース部材50と前記カバーとにより両側から覆われる状態を保持する。このことは、当該電子回路ユニットが自動変速機のケース内に収容された使用状態において、当該ケース内を流れるオイル内の異物が隣接する端子同士の間に混入するのを有効に抑止する。
前記回路側端子14A(14B)と電線側端子20A(20B)とを嵌合させた状態で互いに対向する回路側対向面62A(62B)とコネクタ側対向面70A(70B)との形状は、この実施の形態に限定されない。例えば、各対向面(回路側対向面及びコネクタ側対向面)が、互いに隣り合う端子間に少なくとも二つ以上の段差を有していてもよい。互いに隣接する端子間に二つの段差が形成された対向面の例として、例えば、図14(a)に示す。このような形状の回路側対向面162及びコネクタ側対向面170であっても、各対向面162,170において当該対向面162又は170が嵌合方向と直交する単一の平面である場合に比べて互いに隣り合う端子14(20)同士の間での沿面距離が大きくなる。尚、各対向面における段差部位に形成される段差面は、この実施の形態のように嵌合方向に沿って真っ直ぐな平面である必要もなく、図14(a)に示されるような曲面等であってもよい。また、嵌合方向に対して傾斜していてもよい。
また、各対向面62,70は、端子配列方向において、端子間に形成される段差の段差方向が交互に逆向きとなるような形状に限定されず、例えば、図14(b)及び図14(c)に示されるような形状の回路側対向面162及びコネクタ側対向面170形状等であってもよい。
前記ベース部材50の形状は適宜設定可能である。この形状は、自動変速機のケース内における電子回路ユニットの取付部位に応じて適宜好適なものに変更することができる。
例えば、図12に示すベース部材50の形状は、図13に示すようなバルブユニット90の複雑な形状の上面に電子回路ユニットが取付けられることを考慮して設定されたものである。このベース部材50は、前記電子回路体10および両コネクタCA,CBが載置される本体部分に加え、当該本体部分から互いに異なる方向に膨出する取付部54A,54B,55及び位置決め片56を有する。取付部54A,54Bには、取付用のボルトが挿通されるボルト挿通孔54a,54bがそれぞれ貫設され、取付部55には、同様の複数のボルト挿通孔55aが設けられるのに加えて、前記バルブユニット90の特定部品との干渉を回避するための貫通孔55bが設けられている。位置決め片56は、バルブユニット90の特定部位に当接することにより、当該バルブユニット90に対する電子回路ユニットの位置を安定させる。
また、ベース部材50の載置面52に対する電線40の配線角度も適宜設定可能である。すなわち、本発明に係る第1電線側端子及び第2電線側端子の形状は、図4(a)及び図4(b)に示すようなL字状に屈曲したものに限らず、例えば通常の端子のように直線状をなすものでもよい。このような電線側端子の使用を前提とした電子回路ユニットの例を第2の実施の形態として図15に示す。この電子回路ユニットでは、各コネクタCA,CBのコネクタハウジング30A,30Bにおいて、複数の端子収容室32aが外向きに開口し、その開口から電線側端子が挿入される。従って、この電線側端子が圧着される電線40はベース部材50の載置面52に対して平行な方向に配線される。
本発明の第3の実施の形態を図16〜図19を参照しながら説明する。前記第1の実施の形態では、各コネクタハウジング30A,30Bのカバー38が電子回路体10の全体を覆う形状を有するが、この実施の形態に係るコネクタハウジング30A,30Bは、電子回路体10全体ではなく電子回路体10のうち互いに対向する回路側対向面62A(62B)とコネクタ側対向面70A(70B)との間の領域及び回路側端子14A,14B、並びにその近傍部位のみを局所的に覆って他の部分は露出させる形状のカバー37を有する。具体的に、第1コネクタCAにおける第1コネクタハウジング30Aのカバー37は、当該第1コネクタCAが電子回路体10に結合された状態で互いに対向する第1回路側対向面62Aと第1コネクタ側対向面70Aとの間の領域及び第1回路側端子14A、並びにその近傍部位を上側(ベース部材50と反対の側)から覆う形状を有し、第2コネクタCBにおける第2コネクタハウジング30Bのカバー37は、当該第2コネクタCBが電子回路体10に結合された状態で互いに対向する第2回路側対向面62Bと第2コネクタ側対向面70Bとの間の領域及び第2回路側端子14B、並びにその近傍部位を上側から覆う形状を有する。
さらに、各カバー37は、図19に示すような薄肉の端縁37aを有し、この端縁37aは、前記電子回路体10と前記コネクタCA,CBとの結合の際に前記載置面から離れる向きに反るように弾性変位可能な形状を有する。前記カバー37の端縁37aは、前記電子回路体10と前記コネクタCA,CBとの結合に伴って当該回路体本体60上に乗り上げるように反りかつその弾発力で当該回路体本体60に密着する。この密着は、カバー37が自動変速機のケース内のオイルに含まれる異物から回路側端子14A,14Bを保護する機能を高める。
この第3の実施の形態においても、両コネクタハウジング30A,30Bは互いに同一の形状を有するが、本発明はこれに限定されない。また、この第3の実施の形態に係る端子保護構造は、電子回路体10の片側にのみ回路側端子が配列されてこれに結合される単一のコネクタのみを具備する電子回路ユニットにも適用することが可能である。
10 電子回路体
11 回路素子
12 回路基板
14A 第1回路側端子
14B 第2回路側端子
20A 第1電線側端子
20B 第2電線側端子
30A 第1コネクタハウジング
30B 第2コネクタハウジング
32 ハウジング本体
37 カバー
38 カバー
40 電線
50 ベース部材
52 載置面
60 回路体本体
62A 第1回路側対向面
62B 第2回路側対向面
63 凸部
64 凹部
70A 第1コネクタ側対向面
70B 第2コネクタ側対向面
72 開口
73 凸部
74 凹部
162 回路側対向面
170 コネクタ側対向面
CA 第1コネクタ
CB 第2コネクタ

Claims (7)

  1. 車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットであって、
    電子回路を内蔵する本体及びこの本体から外向きに突出する複数の回路側端子を含み、前記各回路側端子が共通の方向に突出する電子回路体と、
    複数の電線の端末にそれぞれ固定されて前記各回路側端子に嵌合可能な嵌合部を有する複数の電線側端子とこれらの電線側端子を前記回路側端子の配列に対応する配列で保持するコネクタハウジングとを有するコネクタと、
    前記電子回路体及び前記コネクタを載置するための載置面を有し、当該電子回路体と当該コネクタとが互いに結合された状態でこれらを前記載置面上に保持するベース部材とを備え、
    前記電子回路体及び前記コネクタは、前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で互いに対向する回路側対向面及びコネクタ側対向面をそれぞれ有し、
    前記回路側対向面から前記複数の回路側端子が特定の端子配列方向に沿って配列された状態で突出し、この回路側対向面は、互いに隣り合う回路側端子同士の間に当該回路側端子と前記電線側端子の嵌合部との嵌合方向の段差を少なくとも一つ含む形状を有し、
    前記コネクタ側対向面には前記回路側対向面から突出する複数の回路側端子に対応するように前記複数の電線側端子の嵌合部が当該コネクタ側対向面上に臨むように配列され、このコネクタ側対向面は、前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合したときに当該コネクタ側対向面が前記回路側対向面に対向した状態でこの回路側対向面に沿うように当該回路側対向面の形状に対応した段差を含む形状を有し、
    前記コネクタハウジングは、前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で少なくとも前記回路側対向面と前記コネクタ側対向面との間の領域及び前記回路側端子を前記載置面と反対の側から覆うカバーを含むことを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  2. 請求項1に記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    前記回路側対向面と前記コネクタ側対向面とには、前記嵌合方向に出入りする凸部と凹部とが前記特定の端子配列方向に交互に並び、互いに隣り合う凸部と凹部との間にそれぞれ段差が形成され、
    これら回路側対向面とコネクタ側対向面とは、前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で一方の対向面の凸部が他方の対向面の凹部に嵌まり込むと共に他方の対向面の凸部が一方の対向面の凹部に嵌まり込むことを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  3. 請求項2に記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    前記回路側端子が前記回路側対向面の各凸部及び各凹部からそれぞれ突出するように前記電子回路体に配置されると共に前記嵌合部が前記コネクタ側対向面の各凸部及び各凹部からそれぞれ臨むように前記電線側端子が前記コネクタハウジングに保持され、前記コネクタが前記回路体に結合された状態で前記回路側端子と前記電線側端子の嵌合部とが嵌合することを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  4. 請求項2又は3に記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    前記回路側対向面と前記コネクタ側対向面とを対向させたときに、当該コネクタ側対向面から臨む前記各嵌合部の端部とこの嵌合部に嵌合する回路側端子の先端との相対位置が全て同じとなるように前記各回路側端子が前記回路側対向面から突出することを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    前記回路側端子の前記特定の端子配列方向と前記ベース部材の載置面とが略平行な姿勢で前記電子回路体と前記コネクタとが前記載置面上に載置されることを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    前記電子回路体は、前記回路側端子として、当該電子回路体の本体から共通の第1突出方向に突出する複数の第1回路側端子と、当該第1突出方向と反対の第2突出方向に突出する複数の第2回路側端子とを含み、前記回路側対向面として、前記複数の第1回路側端子が特定の第1端子配列方向に沿って配列された状態で突出し、互いに隣り合う回路側端子同士の間に前記嵌合方向の段差を少なくとも一つ含む形状を有する第1回路側対向面と、前記複数の第2回路側端子が特定の第2端子配列方向に沿って配列された状態で突出し、互いに隣り合う回路側対向面同士の間に前記嵌合方向の段差を少なくとも一つ含む形状を有する第2回路側対向面とを有し、
    前記コネクタとして、複数の電線の端末にそれぞれ固定されて前記各第1回路側端子に嵌合可能な嵌合部を有する複数の第1電線側端子とこれらの第1電線側端子を前記第1回路側端子の配列に対応する配列で保持する第1コネクタハウジングとを有する第1コネクタと、複数の電線の端末にそれぞれ固定されて前記各第2回路側端子に嵌合可能な嵌合部を有する複数の第2電線側端子とこれらの第2電線側端子を前記第2回路側端子の配列に対応する配列で保持する第2コネクタハウジングとを有する第2コネクタとを備え、
    前記第1コネクタハウジングは、前記コネクタ側対向面として、前記第1回路側端子と前記第1電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で前記第1回路側対向面と対向し、この第1回路側対向面から突出する前記複数の第1回路側端子に対応するように前記複数の第1電線側端子の嵌合部が臨むように配列され、前記第1回路側端子と前記第1電線側端子の嵌合部とが嵌合したときに前記第1回路側対向面に対向した状態でこの第1回路側対向面に沿うように当該第1回路側対向面の形状に対応した段差を含む形状を有する第1コネクタ側対向面を有し、前記第1回路側端子と前記第1電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で少なくとも前記第1回路側対向面と前記第1コネクタ側対向面との間の領域及び前記第1回路側端子を前記載置面と反対の側から覆うカバーを含み、
    前記第2コネクタハウジングは、前記コネクタ側対向面として、前記第2回路側端子と前記第2電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で前記第2回路側対向面と対向し、この第2回路側対向面から突出する前記複数の第2回路側端子に対応するように前記複数の第2電線側端子の嵌合部が臨むように配列され、前記第2回路側端子と前記第2電線側端子の嵌合部とが嵌合したときに前記第2回路側対向面に対向した状態でこの第2回路側対向面に沿うように当該第2回路側対向面の形状に対応した段差を含む形状を有する第2コネクタ側対向面を有し、前記第2回路側端子と前記第2電線側端子の嵌合部とが嵌合した状態で少なくとも前記第2回路側対向面と前記第2コネクタ側対向面との間の領域及び前記第2回路側端子を前記載置面と反対の側から覆うカバーを含むことを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  7. 請求項6に記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    前記第1コネクタハウジングのカバー及び前記第2コネクタハウジングのカバーは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタがそれぞれ前記電子回路体に結合された状態でこの電子回路体を挟んで前記ベース部材の載置面と反対の側で互いに重なり合って前記電子回路体を覆うことを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
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