JP2011134546A - 発光装置及びこれを用いた電子機器、ならびに発光装置の製造方法 - Google Patents

発光装置及びこれを用いた電子機器、ならびに発光装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011134546A
JP2011134546A JP2009292072A JP2009292072A JP2011134546A JP 2011134546 A JP2011134546 A JP 2011134546A JP 2009292072 A JP2009292072 A JP 2009292072A JP 2009292072 A JP2009292072 A JP 2009292072A JP 2011134546 A JP2011134546 A JP 2011134546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
substrate
emitting device
conductor layer
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009292072A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5691167B2 (ja
Inventor
Satoru Shimoda
悟 下田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2009292072A priority Critical patent/JP5691167B2/ja
Publication of JP2011134546A publication Critical patent/JP2011134546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5691167B2 publication Critical patent/JP5691167B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】配線の電気抵抗の影響が小さく、輝度の均一性が改良された発光装置及びこれを用いた電子機器、ならびに発光装置の製造方法を提供する。
【解決手段】発光装置は、基板31と、基板31の一の面に配置され第一の電圧が印加される導体層60と、基板31の他の面に配列された複数の発光素子100と、を備え、基板31は一の面から他の面に貫通しその内部が導電性を有する1つ以上の貫通部70を備え、各発光素子100は第二の電圧が印加される電源線と、電源線から電流を供給される画素電極42と、第一の電圧が印加される対向電極46と、画素電極42と対向電極46との間に配置されている発光層45と、を備え、対向電極46と導体層60とは基板31の外部において電気的に接続され、かつ、貫通部70を通じて電気的に接続されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、EL(electroluminescence)素子を用いた発光装置及びこれを用いた電子機器、ならびに発光装置の製造方法に関する。
近年、液晶表示装置(LCD)に続く次世代の表示デバイスとして、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と略記する)等の自発光素子が2次元配列された発光素子型のパネルを備えた表示装置の研究開発が行われている。このような表示装置は、発光装置としても用いられる。
有機EL素子は、アノード電極と、カソード電極と、これらの一対の電極間に形成され、例えば発光層、正孔注入層、等を有する有機EL層(発光機能層)と、を備える。有機EL素子は、発光層において正孔と電子とが再結合することによって発生するエネルギーによって発光する。複数の有機EL素子が用いられている表示装置では、有機EL素子ごとに、電流制御手段が備えられている。電流制御手段としては、薄膜トランジスタが一般に用いられている。
現在広く行われている製造方法では、公知の成膜工程によって、各有機EL素子に電圧を印加するための配線が基板上に形成される(例えば、特許文献1参照)。有機EL素子が2次元配列されている発光装置の場合、同一行に配置されている各有機EL素子は、それぞれ同一の配線に電気的に接続されるよう形成される。
上記の方法により得られる発光装置では、各配線の厚みが小さいため、各配線は比較的大きな電気抵抗を有する。このため電圧降下が生じ、各有機EL素子に印加される電圧には、その有機EL素子と配線とが接続されている位置によって差が生じる。この差は、発光装置の輝度を不均一なものとする。また、この発光装置を表示装置として用いる場合には、表示品位の低下を招く。これらの問題は、有機EL素子が用いられた発光装置や表示装置の大型化を困難なものとしている。
特許文献2は、発光層、透明電極及び背面電極を備える発光部と、これを覆う密閉部材とを備える有機EL素子において、発光層を挟んで対向する透明電極及び背面電極のうち、少なくともいずれか一方は、密閉部材の両面に形成された回路パターンと電気的に接続されていることを特徴とする有機EL素子を開示している。密閉部材の両面に形成された回路パターンは、密閉部材の側面に配置された側面導体、又は密閉部材に形成されたスルーホールを介して、透明電極又は背面電極と電気的に接続されている。電流は、回路パターンを通じて、各有機EL素子へと供給される。
特開平8−330600号公報 特開平11−224774号公報
特許文献2に開示されている構成は配線パターンの簡素化及び有機EL素子の配列の高密度化を目的としたものであり、発光装置の輝度の均一化や、表示装置の表示品位向上を目的としたものではない。またこの構成でも、密閉部材上に形成されている回路パターンは薄膜からなるため、各有機EL素子に電流を供給するための配線が有する電気抵抗は大きい。すなわち、特許文献2に開示されている構成では、発光装置の輝度の均一化や、表示装置の表示品位向上という課題を解決することはできない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、配線の電気抵抗の影響が小さく、輝度の均一性が改良された発光装置及びこれを用いた電子機器、ならびに発光装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る発光装置は、
基板と、
前記基板の一の面に配置され、第一の電圧が印加される導体層と、
前記基板の他の面に配列された複数の発光素子と、
を備え、
前記基板は、前記基板の一の面から前記基板の他の面に貫通しその内部が導電性を有する1つ以上の貫通部を備え、
前記複数の発光素子はそれぞれ、第二の電圧が印加される電源線と、前記電源線から電流を供給される画素電極と、前記第一の電圧が印加される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置されている発光層と、を備え、
前記対向電極と前記導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記貫通部を通じて電気的に接続されている。
本発明の第2の観点に係る発光装置は、
基板と、
前記基板の一の面に配置され、第一の電圧が印加される導体層と、
前記基板の他の面に配列された複数の発光素子と、
を備え、
前記基板は、前記基板の一の面から前記基板の他の面に貫通しその内部が導電性を有する1つ以上の貫通部を備え、
前記複数の発光素子はそれぞれ、前記第一の電圧が印加される電源線と、前記電源線から電流を供給される画素電極と、第二の電圧が印加される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置されている発光層と、を備え、
前記電源線と前記導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記貫通部を通じて電気的に接続されている。
前記導体層は、金属板を備えていてもよい。
好ましくは、前記金属板は、アルミニウム、銅、アルミニウムもしくは銅の合金又はコバールで形成されている。
また、好ましくは、前記金属板の厚さは、1μm〜0.5mmである。
本発明の第3の観点に係る発光装置は、
基板と、
前記基板の一の面に配置され、第一の電圧が印加される第一の導体層と、
前記基板の他の面に配置され、第二の電圧が印加される第二の導体層と、
前記第二の導体層上に配置された絶縁層と、
前記絶縁層上に配列された複数の発光素子と、
を備え、
前記複数の発光素子はそれぞれ、前記第二の電圧が印加される電源線と、前記電源線から電流を供給される画素電極と、前記第一の電圧が印加される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置されている発光層と、
を備え、
前記対向電極と前記第一の導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記絶縁層、前記第二の導体層及び基板を貫いて形成されている第一のコンタクト電極を介して電気的に接続され、
前記電源線と前記第二の導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記絶縁層を貫いて形成されている第二のコンタクト電極を介して電気的に接続されている。
本発明の第4の観点に係る発光装置は、
基板と、
前記基板の一の面に配置され、第一の電圧が印加される第一の導体層と、
前記基板の他の面に配置され、第二の電圧が印加される第二の導体層と、
前記第二の導体層上に配置された絶縁層と、
前記絶縁層上に配列された複数の発光素子と、
を備え、
前記複数の発光素子はそれぞれ、前記第一の電圧が印加される電源線と、前記電源線から電流を供給される画素電極と、前記第二の電圧が印加される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置されている発光層と、
を備え、
前記対向電極と前記第二の導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記絶縁層を貫いて形成されている第一のコンタクト電極を介して電気的に接続され、
前記電源線と前記第一の導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記絶縁層、前記第二の導体層及び前記基板を貫いて形成された第二のコンタクト電極を介して電気的に接続されている。
好ましくは、前記第一及び第二の導体層は、アルミニウム、銅、アルミニウムもしくは銅の合金又はコバールで形成されている。
さらに好ましくは、前記第一及び第二の導体層の厚さは、1μm〜0.5mmである。
本発明の第1乃至第4の観点に係る発光装置は、好ましくは、
前記各導体層は、複数の領域に分割されており、前記領域ごとに前記各電源線のうち少なくとも1つの電源線と前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記各貫通部又は前記各コンタクト電極を介して電気的に接続されており、前記領域ごとに対応する前記電圧が印加される。
本発明の第5の観点に係る電子機器は、本発明の第1乃至第4の観点に係る発光装置を備える。
本発明の第6の観点に係る発光装置の製造方法は、
基板の一の面に配列された複数の発光素子を備える発光装置の製造方法であって、
前記基板の一の面に第一のコンタクト電極を形成する工程と、
前記基板の一の面に画素電極を形成する工程と、
前記基板の他の面から貫通孔を形成して、前記第一のコンタクト電極の前記基板の一の面に接している面の一部を露出させる工程と、
前記貫通孔内に導電性材料を配置する工程と、
前記基板の他の面に導体層を配置し、前記第一のコンタクト電極と導体層とを前記導電性材料を介して電気的に接続する工程と、
前記画素電極上に発光層を形成する工程と、
前記発光層上に、前記第一のコンタクト電極と電気的に接続されている対向電極を形成する工程と、
を備えることを特徴とする。
前記導体層は、金属板を備えていてもよい。
好ましくは、前記金属板は、アルミニウム、銅、アルミニウムもしくは銅の合金又はコバールで形成されている。
好ましくは、前記導電性材料は、熱硬化性及び導電性を有するペースト状材料であって、
前記基板と前記導体層とは、前記導電性材料が加熱硬化されることによって接着される。
また、好ましくは、前記貫通孔は、レーザー加工によって形成される。
本発明の第7の観点に係る発光装置の製造方法は、
基板の一の面に配列された複数の発光素子を備える発光装置の製造方法であって、
前記基板の一の面に第一の導体層を形成する工程と、
前記基板の他の面に第二の導体層を形成する工程と、
前記第二の導体層上に絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層上に、前記絶縁層、前記第二の導体層及び前記基板を貫いて前記第一の導体層と電気的に接続されている第一のコンタクト電極と、前記絶縁層を貫いて前記第二の導体層と電気的に接続されている第二のコンタクト電極と、画素電極と、を形成する工程と、
前記第二のコンタクト電極と電気的に接続され、前記画素電極に電流を供給する電源線を形成する工程と、
前記画素電極上に発光層を形成する工程と、
前記発光層上に、前記第一のコンタクト電極と電気的に接続されている対向電極を形成する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第8の観点に係る発光装置の製造方法は、
基板の一の面に配列された複数の発光素子を備える発光装置の製造方法であって、
前記基板の一の面に第一の導体層を形成する工程と、
前記基板の他の面に第二の導体層を形成する工程と、
前記第二の導体層上に絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層上に、前記絶縁層を貫いて前記第二の導体層と電気的に接続されている第一のコンタクト電極と、前記絶縁層、前記第二の導体層及び前記基板を貫いて前記第一の導体層と接続されている第二のコンタクト電極と、画素電極と、を形成する工程と、
前記第二のコンタクト電極と電気的に接続され、前記画素電極に電流を供給する電源線を形成する工程と、
前記画素電極上に発光層を形成する工程と、
前記発光層上に、前記第一のコンタクト電極と電気的に接続されている対向電極を形成する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第6乃至第8の観点に係る発光装置の製造方法は、
前記画素電極上に正孔注入層を形成する工程をさらに備え、
前記発光層は、前記正孔注入層上に形成されていてもよい。
また、前記正孔注入層上にインターレイヤ層を形成する工程をさらに備え、
前記発光層は、前記インターレイヤ層上に形成されていてもよい。
本発明の発光装置及びその製造方法によれば、配線の電気抵抗の影響が小さく、輝度の均一性が改良された発光装置及びこれを用いた電子機器を提供できる。
(a)及び(b)は、発光装置が用いられる電子機器を示す図である。 発光装置が用いられる電子機器を示す図である。 発光装置が用いられる電子機器を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の回路構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の画素の駆動回路の一例の等価回路図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の画素の構造を示す部分平面図である。 図6に示した発光装置のA−A’線断面図である。 (a)〜(e)は、本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造方法を説明するための図である。 (a),(b)は、本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る発光装置において、ビア部分の構造の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の画素の構造を示す部分平面図である。 図13に示した発光装置のB−B’線断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は、本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造方法を説明するための図である。 (a),(b)は、本発明の第2実施形態に係る発光装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の平面構造を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の回路構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の画素の駆動回路の一例の等価回路図である。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の変形例であって、金属板と駆動トランジスタのドレイン電極とが基板の外部において電気的に接続された状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の変形例であって、2つの導体層がそれぞれ対向電極及び駆動トランジスタのドレイン電極と基板の外部において電気的に接続された状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る発光装置及びこれを用いた電子機器、ならびに発光装置の製造方法を図面を参照して説明する。本実施形態では、トップエミッション型の有機EL(electroluminescence)素子を用いたアクティブ駆動方式の発光装置を例に挙げて説明する。トップエミッション型の有機EL素子は、有機EL素子の光を、対向電極を介して、言い換えれば有機EL素子が形成された基板とは反対の方向から外部に出射する構造を有するものである。尚、本実施形態の発光装置は表示装置としても用いられる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る発光装置10は、図1に示すようなデジタルカメラ、図2に示すようなコンピュータ、図3に示すような携帯電話等の電子機器に組み込まれる。
デジタルカメラ1200は、図1(a)及び(b)に示すように、レンズ部1201と操作部1202と表示部1203とファインダー1204とを備える。この表示部1203に発光装置10が用いられる。
図2に示すコンピュータ1210は、表示部1211と操作部1212とを備える。この表示部1211に発光装置10が用いられる。
図3に示す携帯電話1220は、表示部1221と操作部1222と受話部1223と送話部1224とを備える。この表示部1221に発光装置10が用いられる。
このような発光装置10は、図4に示すように、TFTパネル11と、表示信号生成回路12と、システムコントローラ13と、セレクトドライバ14と、アノードドライバ15と、データドライバ16と、によって構成される。
TFTパネル11は、複数の画素回路11(i,j)(i=1〜m、j=1〜n、m,n;自然数)を備えたものである。
各画素回路11(i,j)は、それぞれ、画像の1画素に対応する表示画素であり、行列配置される。各画素回路11(i,j)は、図5に示すように、発光素子(有機EL素子)30と、トランジスタT11,T12と、キャパシタCsと、を備える。ここで、トランジスタT11,T12と、キャパシタCsと、は画素駆動回路DCをなす。
有機EL素子30は、有機化合物に注入された電子と正孔との再結合によって生じた励起子によって発光する現象を利用して発光する電流制御型の発光素子(表示素子)であり、供給された電流の電流値に対応する輝度で発光する。
画素駆動回路DCにおけるトランジスタT11,T12は、nチャンネル型のFET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)によって構成されたTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)である。
トランジスタT12は、有機EL素子30の駆動用トランジスタであり、そのドレインは、アノードラインLa(j)に接続され、ソースは、有機EL素子30のアノード端子に接続される。
トランジスタT11は、有機EL素子30を選択するスイッチとして機能するトランジスタであり、そのドレインはデータラインLd(i)に接続され、ソースがトランジスタT12のゲートに接続され、ゲートがセレクトラインLs(j)に接続される。
キャパシタCsは、トランジスタT12のゲート−ソース間電圧を保持するためのものであり、トランジスタT12のゲート−ソース間に接続される。
尚、赤(R)、青(B)、緑(G)、の3色の場合、発光装置10は、このような画素回路11(i,j)を各色毎に備える。
また、画素回路11(i,j)は3つのトランジスタを備えたものであってもよい。
表示信号生成回路12は、例えば、コンポジット映像信号、コンポーネント映像信号のような映像信号Imageが外部から供給され、供給された映像信号Imageから輝度信号のような表示データPic、同期信号Syncを取得するものである。表示信号生成回路12は、取得した表示データPic、同期信号Syncをシステムコントローラ13に供給する。
システムコントローラ13は、表示信号生成回路12から供給された表示データPic、同期信号Syncに基づいて、表示データPicの補正処理、書き込み動作、発光動作を制御するものである。
表示データPicの補正処理は、表示信号生成回路12から供給された表示データPicを各画素回路11(i,j)の駆動トランジスタ(トランジスタT12)の閾値電圧Vthや電流増幅率βの値に基づいて補正した階調信号を生成する処理である。
また、書き込み動作は、各画素回路11(i,j)のキャパシタCsに生成された階調信号に応じた電圧を書き込む動作であり、発光動作は、キャパシタCsに保持された電圧に応じた電流を有機EL素子30に供給して、有機EL素子30を発光させる動作である。
システムコントローラ13は、このような制御を行うため、各種制御信号を生成してセレクトドライバ14、アノードドライバ15、データドライバ16に供給するとともに、データドライバ16に、生成した階調信号を供給する。
セレクトドライバ14は、TFTパネル11の行を、順次、選択するドライバであり、例えば、シフトレジスタによって構成される。セレクトドライバ14は、それぞれ、セレクトラインLs(j)(j=1〜n)を介して各画素回路11(i,j)のトランジスタT11,T12のゲートに接続される。
セレクトドライバ14は、システムコントローラ13から供給された制御信号に基づいて、順次、第1行目の画素回路11(1,1)〜11(m,1)、・・・、第n行目の画素回路11(1,n)〜11(m,n)に、Hiレベルのセレクト信号Vselect(j)を出力することにより、TFTパネル11の行を、順次、選択する。
アノードドライバ15は、アノードラインLa(1)〜La(n)に、それぞれ、電圧VL又はVHの信号Vsource(1)〜Vsource(n)を出力するドライバである。アノードドライバ15は、それぞれ、アノードラインLa(j)(j=1〜n)を介して、各画素回路11(i,j)のトランジスタT12のドレインに接続される。
データドライバ16は、システムコントローラ13から供給された階調信号に基づいて、各データラインLd(1)〜Ld(m)に電圧信号Sv(1)〜Sv(m)を印加するドライバである。
なお、発光装置10では、偶数個の発光素子を一組の画素として固定して用いる構成に限らず、1つの発光素子を複数の論理画素間で共有する構成を採ることも可能である。
例えば、1つの発光素子は、5種類の論理画素を構成するのに用いられる。具体的には、1つの発光素子は、論理画素の中心として用いられ、残りは周辺にある画素を中心とする論理画素の一部として用いられる。このように1つの発光素子を複数回用いることにより、一組の画素を固定して発光させる構成以上に、解像度を高めることができる。
次に、発光装置10の具体的な構造について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、発光装置10に備えられた複数の画素100うちの1つを拡大して示した部分平面図であり、図7はそのA−A’線断面図である。
図6に示すように、画素100は、選択トランジスタT11、駆動トランジスタT12、を備える。選択トランジスタT11のドレイン電極T11dは、接続部61においてデータラインLdと導通している。
セレクトラインLsと選択トランジスタT11のゲート電極T11gの両端との間のゲート絶縁膜32(後述)には、それぞれコンタクトホール62,63が形成されている。セレクトラインLsとゲート電極T11gとはコンタクトホール62,63を介して導通している。
選択トランジスタT11のソース電極T11sと駆動トランジスタT12のゲート電極T12gとの間のゲート絶縁膜32には、コンタクトホール64が形成されている。ソース電極T11sとゲート電極T12gとはコンタクトホール64を介して導通している。
次に、断面図を用いて説明する。図7に示すように、画素100は、金属板50と、基板31と、ゲート絶縁膜32と、発光部40と、層間絶縁膜47と、隔壁48と、共通電極コンタクト70と、を有する。
基板31の一方の面にはゲート電極T12g及びコンタクト電極70aが形成されている。基板31の、コンタクト電極70aが形成されている位置にはスルーホール85が形成されている。基板31の他方の面には導電性ペースト51が塗布されている。導電性ペースト51は、スルーホール85の内部にも充填されている。
金属板50は、導電性ペースト51の層を介して基板31に貼り合わせられている。金属板50には、所定の低電圧(基準電圧Vss、例えば接地電位GND)が印加されている。また、図7に示すように、金属板50は、基板31の外部において対向電極46と電気的に接続されている。
ゲート絶縁膜32は、絶縁性材料、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等から形成されている。ゲート絶縁膜32は、ゲート電極T12g及びコンタクト電極70aを覆うように基板31上に形成されている。ゲート絶縁膜32の上には、データラインLdと、ゲート電極T12g以外の駆動トランジスタT12の構成要素と、コンタクト電極70bと、が形成されている。
層間絶縁膜47は、絶縁性材料、例えばシリコン窒化膜から形成されている。層間絶縁膜47は画素電極42間に形成され、トランジスタT11,T12やセレクトラインLs、アノードラインLaを互いに絶縁し、保護している。層間絶縁膜47には略方形の開口が形成され、この開口によって発光素子30の発光領域が画される。更に層間絶縁膜47上の隔壁48には、列方向(図6の上下方向)に延びる溝状の開口が複数の発光素子30にわたって形成されている。層間絶縁膜47の上には、コンタクト電極70cと、隔壁48と、発光部40と、が形成されている。
隔壁48は、絶縁材料、例えばポリイミド等の感光性樹脂を硬化させたものからなり、層間絶縁膜47上に形成される。隔壁48は、列方向に沿った複数の発光画素の画素電極42をまとめて開口するようにストライプ状に形成されている。なお、隔壁48の平面形状はこれに限られず、各画素電極42毎に開口部をもった格子状であってもよい。
発光部40は、画素電極42と、発光層45と、対向電極46と、を備えている。画素電極42は、透光性を有する導電材料、例えばITO(Indium Tin Oxide)、ZnO等から構成される。各画素電極42は層間絶縁膜47によって、隣接する他の発光素子30の画素電極42と絶縁されている。
発光層45は、画素電極42上に形成されている。発光層45は、画素電極42と対向電極46との間に電圧が印加されることによって光を発生する機能を有する。発光層45は、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の高分子発光材料、例えばポリパラフェニレンビニレン系やポリフルオレン系等の共役二重結合ポリマーを含む発光材料から構成される。また、これらの発光材料は、適宜水系溶媒あるいはテトラリン、テトラメチルベンゼン、メシチレン、キシレン等の有機溶媒に溶解(又は分散)した溶液(分散液)をノズルコート法やインクジェット法等により塗布し、溶媒を揮発させることによって形成される。
なお、本実施形態では発光に寄与するEL層として発光層のみを備える構成を例に挙げているが、これに限られず、EL層は正孔注入層と発光層とを備えてもよく、又は正孔注入層とインターレイヤと発光層とを備えてもよい。正孔注入層を設ける場合、正孔注入層は画素電極42と発光層45との間に設けられる。正孔注入層は発光層45に正孔を供給する機能を有する。正孔注入層は正孔(ホール)注入・輸送が可能な有機高分子系の材料、例えば導電性ポリマーであるポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)とドーパントであるポリスチレンスルホン酸(PSS)から構成される。
更に、インターレイヤを設ける場合、インターレイヤは正孔注入層と発光層45との間に設けられる。インターレイヤは、正孔注入層の正孔注入性を抑制して発光層45内において電子と正孔とを再結合させやすくする機能を有し、発光層45の発光効率を高める。
対向電極46は、隔壁48、コンタクト電極70cを含めた画素100全体を覆うように形成されている。対向電極46は、2次元配列された複数の画素100に対し、単一の電極層により形成されている。発光素子30をトップエミッション型とする場合、対向電極46は膜厚が例えば10nm程度と極薄く仕事関数の低い材料、例えばLi、Mg、Ca、Ba等、からなる光透過性低仕事関数層と、100nm〜200nm程度の膜厚のITO等の光反射性導体層と、を有する透明積層構造を備える。
共通電極コンタクト70は、スルーホール85、コンタクト電極70a,70b,70cから構成されている。スルーホール85の内部には導電性ペースト51が充填されている。共通電極コンタクト70は、基板31、ゲート絶縁膜32及び層間絶縁膜47を貫通し、対向電極46と金属板50とを導通させている。
発光装置10の動作について説明する。発光装置10は、発光層45を挟んで互いに対向している、画素電極42と対向電極46との間に電圧が印加されることによって発光する。対向電極46は、先に述べた通り、膜厚が10nm程度の光透過性低仕事関数層と、膜厚が100nm〜200nm程度の光透過性導体層を備える薄膜である。この対向電極46は比較的大きな電気抵抗を有するため、基板31の外部のみにおいて所定の低電圧(基準電圧Vss、例えば接地電位GND)と接続されている場合、電圧降下によって対向電極46内に電位差が生じる。この結果、画素100の位置によって、画素電極42と対向電極46との間の電位差に差異が生じることがある。この差異は、発光装置10の輝度の均一性を損なう。
ここで図7に示すように、発光装置10において、対向電極46は共通電極コンタクト70を通じて金属板50と導通している。金属板50には所定の低電圧(基準電圧Vss、例えば接地電位GND)が印加されている。さらに、金属板50と対向電極46とは、基板31の外部においても電気的に接続されている。
金属板50は約0.1mmの厚さを有し、その電気抵抗は対向電極46を形成している電極層よりもはるかに小さい。対向電極46と金属板50とを基板31の外部において電気的に接続させ、さらに共通電極コンタクト70を通じて対向電極46と金属板50とを導通させることにより、対向電極46の電気抵抗に起因する電圧降下の影響を最小限にすることができる。この結果、発光装置10の輝度の均一性が改善される。なお、金属板50の厚さは1μm〜0.5mmの範囲が好ましい。
また、発光装置10においては基板31に金属板50が密着しているため、発光装置10の温度分布が均一化されるとともに、放熱効率が改善される。この結果、各トランジスタの抵抗値や発光素子30の発光効率が維持され、発光装置10の輝度の均一性が改善される。さらに、熱による発光素子30の劣化が抑制される。
次に、発光装置10の製造方法について、図8〜図11を参照しながら説明する。なお、ここでは、選択トランジスタT11は駆動トランジスタT12と同一工程によって形成されるので、選択トランジスタT11の形成の説明を一部省略する。
まず、ガラス基板等からなる基板31を用意する。次に、この基板31上に、スパッタ法、真空蒸着法等により例えば、Mo膜、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜若しくはAlNdTi合金膜、又はMoNb合金膜等からなるゲート導電膜を形成する。
次にこのゲート導電膜を、図8(a)に示すように、駆動トランジスタT12のゲート電極T12g及びコンタクト電極70aの形状にパターニングする。この際、図示はしていないが、選択トランジスタT11のゲート電極T11gも形成される。続いて、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等によりゲート電極T12g上にゲート絶縁膜32が形成される。このとき、図8(b)に示すように、コンタクト電極70a上には開口部が設けられる。
次にCVD法等により、ゲート絶縁膜32上に半導体層が形成される。この半導体層は1層であってもよく、また種類の異なる複数の半導体層から構成されていてもよい。この半導体層上に、CVD法等により、例えばSiN等からなる絶縁膜が形成される。続いて、この絶縁膜がフォトリソグラフィ等によりパターニングされ、ストッパ膜115が形成される。更にCVD法等により、半導体層及びストッパ膜115上に、n型不純物が含まれたアモルファスシリコン等からなる膜が形成される。この膜と半導体層とがフォトリソグラフィ等によりパターニングされ、図8(c)に示すように、半導体層114とオーミックコンタクト層116とが形成される。
次に、ゲート絶縁膜32に貫通孔であるコンタクトホール62〜64(図示せず)が形成される。これらは図6に示されたコンタクトホール62〜64に対応している。続いて、例えば、Mo膜、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜若しくはAlNdTi合金膜、AlNi合金膜、又はMoNb合金膜等からなるソース−ドレイン導電膜が、スパッタ法、真空蒸着法等により成膜される。ソース−ドレイン導電膜はフォトリソグラフィによってパターニングされ、図8(c)に示すように、データラインLd、駆動トランジスタT12のソース電極T12s及びドレイン電極T12dが形成される。このとき、図示はされていないが、図6に示されたアノードラインLaも形成される。
次に、CVD法等により、駆動トランジスタT12等を覆うようにシリコン窒化膜からなる層間絶縁膜47が形成される。層間絶縁膜47はフォトリソグラフィによってパターニングされ、図8(d)に示すように、コンタクト電極70bの上と、T12のソース電極T12sの上に開口部が形成される。
次にスパッタ法、真空蒸着法等により、層間絶縁膜47上にITO等の透明導電膜、又は光反射性導電膜及びITO等の透明導電膜が成膜される。この導電膜はフォトリソグラフィによってパターニングされ、図8(e)に示すように、画素電極42及びコンタクト電極70cが形成される。このとき画素電極42の一部は、駆動トランジスタT12のソース電極T12sと重なるように形成される。
次に、感光性ポリイミド等の感光性材料が、層間絶縁膜47を覆うように塗布される。塗布された感光性材料は、隔壁48の形状に対応するマスクを介して露光、現像することによってパターニングされる。こうして図9(a)に示すように、開口部を有する隔壁48が形成される。
次に、基板31、隔壁48、画素電極42及びコンタクト電極70cを覆うように、レジスト80が形成される。このとき、図9(b)に示すように、レジスト80の、基板31を挟んでコンタクト電極70aと対向する部分には、開口部が設けられる。
次に基板31は、例えばフッ化水素酸及び硫酸を含むエッチング液を用いて、ウェットエッチング法によりエッチングされる。コンタクト電極70aが露出する前にエッチングは停止される。基板31は水洗された後、次に例えばドライエッチング法によりエッチングされる。図9(c)に示すように、スルーホール85が形成され、コンタクト電極70aは露出する。
なお、ここではエッチング法によりスルーホール85が形成されたが、スルーホール85は、レーザー加工等の方法によって形成されてもよい。この場合、使用するレーザーとしてはエキシマレーザーやCOレーザーが好ましい。特に、波長が短く加工精度の高いArFエキシマレーザーが好ましい。スルーホール85がレーザー加工により形成される場合、コンタクト電極70aは、用いられるレーザーに対し高い反射率を有する材料を基板31側に備える以上の層からなる構造であることが好ましい。例えば、エキシマレーザーが用いられる場合、コンタクト電極70aは、異なる屈折率を有する複数の透明導電体材料が積層された、透明導電多層膜ミラーであることが好ましい。
次にレジスト80が除去された後、図10(a)に示すように、基板31に導電性ペースト51が塗布される。塗布は、インクジェットプリンティング法、ディスペンス法、印刷法等、公知の方法によって行われる。導電性ペースト51は、基板31の全体に塗布されてもよく、また、スルーホール85の内部及びその周辺にのみ塗布されてもよい。すなわち導電性ペースト51は、次に貼り合わせられる金属板50とコンタクト電極70aとが電気的に接続されるよう塗布されればよい。導電性ペースト51としては、例えば、藤倉化成株式会社の「ドータイト(登録商標)」シリーズや、株式会社スリーボンドの「ThreeBond(登録商標)3373」等が好適に用いられるが、これに限定されない。
次に図10(b)に示すように、金属板50が導電性ペースト51を介して基板31に貼り合わせられる。導電性ペースト51は、例えば、100〜250℃となるよう加熱され、硬化される。これにより金属板50と基板31とが固定されるとともに、金属板50とコンタクト電極70a,70b及び70cとが、導電性ペースト51を介して電気的に接続される。金属板50は、アルミ、銅、アルミニウムもしくは銅の合金等、良好な導電性を示すものが好ましい。基板31がガラスで形成されている場合、ガラスと熱膨張率の近い合金を用いることで、加熱工程における基板31の反りを抑制することができる。このような合金として、例えば、コバール(鉄、ニッケル、コバルトの合金)が挙げられる。
続いて、画素電極42上に発光層45が形成される。次に、図10(c)に示すように、発光層45までが形成された基板31に、真空蒸着やスパッタリングで、Li、Mg、Ca、Ba等の仕事関数の低い材料からなる層と、ITO等の光透過性導体層と、からなる2層構造の対向電極46が形成される。このようにして、画素100が形成される。なお、対向電極46の上に、さらに窒化ケイ素等のパッシベーション膜が形成されてもよい。
次に、複数の発光素子30が形成された発光領域の外側において、基板31上に、紫外線硬化樹脂又は熱硬化樹脂からなる封止樹脂が塗布される。そして、図示しない封止基板と基板31とが貼り合わせられる。この際、各発光領域に対応する空間内に、例えば酸化カルシウム等を含む吸水剤を配置してもよい。吸水剤を配置することで、発光素子30の劣化を抑制することができる。封止樹脂は紫外線又は熱によって硬化され、基板31と封止基板とが接合される。以上のようにして、発光装置10が製造される。
なお、本実施形態においては発明の理解を容易にするために1枚の基板31に対して1枚の金属板50が貼り合わせられる工程を説明したが、例えば図11に示すように、1枚の基板31に対し、複数の金属板50が貼り合わせられてもよい。この場合、封止基板が貼り合わせられた基板31は画素100等が形成された後スクライブ・ブレイクラインに沿って切断され、複数の発光装置10が得られる。なお、スクライブ・ブレイクラインは図11においては破線で示されている。
また、本実施形態においては発明の理解を容易にするために1つの画素100に対して1つの共通電極コンタクト70が配置される例を示したが、共通電極コンタクト70は、必ずしも全ての画素に対して1つずつ配置されなくともよい。共通電極コンタクト70の数が多過ぎると、発光装置10の開口率を低下させ、全体の輝度を低下させる可能性がある。共通電極コンタクト70は数個の画素に対して1つ配置されてもよく、または、例えば、発光装置10の1カ所または数カ所に配置されてもよい。形成される共通電極コンタクト70の数や配置される場所は、発光装置10の面積や対向電極46の電気抵抗に応じて選択される。
また、本実施形態においては金属板50と対向電極46とが基板31の外部及び共通電極コンタクト70において接続され、それぞれに所定の低電圧(基準電圧Vss、例えば接地電位GND)が印加される例を示したが、金属板50とアノードラインLaとが接続されてもよく、又は図22に示すように金属板50と駆動トランジスタT12のドレイン電極T12dとが接続され、所定の高電圧Vddが印加されるよう構成されていてもよい。これらの変形例においても常に、金属板50と対応する各電極とは、基板31の外部においても電気的に接続されている。
また、本実施形態においてはスルーホール85の内部に直接導電性ペースト51が塗布される形態を示したが、金属板50と対向電極46との間の電気的接合が確保されればよく、形態はこれに限定されない。例えば図12(a)又は図12(b)に示すように、スパッタリング法等の方法によりスルーホール85の内部に金属が成膜又は充填され、ビア52が形成されてもよい。このようにすることで、導電性ペースト51が塗布される際の圧力により基板31上に形成された回路や電極が損傷を受けるのを防ぐことができる。この結果、製造時の不良品率を低下させられるとともに、製品の信頼性を高めることができる。
さらに、ビア52が形成された後、図12(c)に示すように、例えば窒化ケイ素等からなる保護膜53が成膜されてもよい。この場合、金属板50とビア52とを導通させるための電極は、図12(c)に示すように、スルーホール85の直線上にない部分に形成されることが好ましい。このようにすることで、スルーホール85からの水分等の浸入を防ぎ、製品の信頼性をさらに高めることができる。
また、金属板50には、ヒートシンク、放熱フィン又はヒートパイプなどの熱交換手段が組み付けられてもよい。この場合、組み付けには熱伝導性の接着剤が用いられることが好ましい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る発光装置20とその製造方法について、図面を参照しながら説明する。第1実施形態との違いは、図13及び14に示すように、基板31の回路が形成される側の面(以下、本実施形態において上面と呼称する。反対側の面を下面と呼称する。)に、電源線コンタクト71を通じてアノードラインLaと電気的に接続されている導体層56が配置されている点である。なお、発光装置10と共通する部分については、説明を省略する。
本実施形態においては、対向電極46は基板31の下面に配置された導体層55と基板31の外部において電気的に接続され、さらに共通電極コンタクト70を介しても電気的に接続されている。また、アノードラインLaと基板31の上面に配置された導体層56とは、基板31の外部において電気的に接続され、さらに電源線コンタクト71を介しても電気的に接続されている。導体層55には所定の低電圧(基準電圧Vss、例えば接地電位GND)が印加され、導体層56には所定の高電圧Vddが印加される。
本実施形態においては、アノードラインLaを電源線コンタクト71を通じて導体層56と導通させることで、アノードラインLaの電気抵抗による電圧降下の影響を最小限に抑えることができる。また、対向電極46を共通電極コンタクト70を通じて金属板50と導通させることで、対向電極46の電気抵抗に起因する電圧降下の影響も最小限にすることができる。この結果、発光装置20は、発光装置10よりもさらに改善された輝度の均一性を有する。
また、発光装置20においては基板31に金属等からなる導体層55,56が密着しているため、発光装置20の温度分布が均一化されるとともに、放熱効率が改善される。この結果、各トランジスタの抵抗値や発光素子30の発光効率が維持され、発光装置20の輝度の均一性が改善される。さらに、熱による発光素子30の劣化が抑制される。
さらに、基板31の両面に金属等からなる導体層が形成されているため、基板31と、導体層との熱膨張率の違いに起因する、加熱による基板31の反りを抑制することができる。この結果、不良品率を低下させられるとともに、製品の信頼性を高めることができる。
発光装置20の製造方法について図面を参照しながら説明する。まず、図15(a)に示すように、上面に導体層56が、下面に導体層55がそれぞれ1μm〜0.5mmの厚さで形成された基板31を準備する。基板31としてはガラス等が好適に用いられる。導体層55,56は、金属板又は金属箔をエポキシ系接着剤等で基板31に貼り合わせてもよく、また、基板31の表面にメッキ加工により形成されてもよい。基板31の反り防止の観点から、導体層55と56とは同じ材質であり、また、誤差の範囲内で同じ厚みを有していることが好ましい。
図15(b)に示すように、導体層56はパターニングされ、スルーホール86が形成される。次に、図15(c)に示すように、導体層56上に平坦化膜33が形成される。平坦化膜は、開口部87a,87bを有するように形成される。
次に、図15(d)に示すように、開口部87aを通じて基板31がエッチングされ、スルーホール85が形成される。
続いて、例えば、Mo膜、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜若しくはAlNdTi合金膜、AlNi合金膜又はMoNb合金膜等からなるゲート導電膜が、スパッタ法、真空蒸着法等により成膜される。ゲート導電膜はフォトリソグラフィによってパターニングされ、図16(a)に示すように、駆動トランジスタT12のゲート電極T12g、コンタクト電極70a,71aが形成される。続いて、CVD法等によりゲート電極T12g上にゲート絶縁膜32が形成される。この際、コンタクト電極70a,71a上にはそれぞれ開口部が形成される。
次に、ゲート絶縁膜32に貫通孔であるコンタクトホール62〜64(図示せず)が形成される。これらは図13に示されたコンタクトホール62〜64に対応している。続いて、例えば、Mo膜、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜若しくはAlNdTi合金膜、AlNi合金膜又はMoNb合金膜等からなるソース−ドレイン導電膜が、スパッタ法、真空蒸着法等により成膜される。ソース−ドレイン導電膜はフォトリソグラフィによってパターニングされ、図16(b)に示すように、データラインLd、駆動トランジスタT12のソース電極T12s及びドレイン電極T12dが形成される。このとき、図示はされていないが、アノードラインLaも形成される。
次に、CVD法等により、駆動トランジスタT12等を覆うようにシリコン窒化膜からなる層間絶縁膜47が形成される。層間絶縁膜47はフォトリソグラフィによってパターニングされ、コンタクト電極70bの上と、駆動トランジスタT12のソース電極T12sの上と、に開口部が形成される。
次にスパッタ法、真空蒸着法等により、層間絶縁膜47上に、ITO等の透明導電膜、又は光反射性導電膜及びITO等の透明導電膜が成膜される。この導電膜はフォトリソグラフィによってパターニングされ、図16(c)に示すように、画素電極42及びコンタクト電極70cが形成される。このとき、画素電極42の一部は、駆動トランジスタT12のソース電極T12sと重なるように形成される。
次に、感光性ポリイミド等の感光性材料が層間絶縁膜47を覆うように塗布される。塗布された感光性材料は、隔壁48の形状に対応するマスクを介して露光、現像することによってパターニングされる。図17(a)に示すように、開口部を有する隔壁48が形成される。続いて、上述した方法と同様にして発光層45、対向電極46が形成される。このようにして、図17(b)に示す電源線コンタクト71を有する画素110が形成される。なお、対向電極46の上に、さらに窒化ケイ素等のパッシベーション膜が形成されてもよい。以降は第1実施形態と同様にして、発光装置20が形成される。
本実施形態では、発明の理解を容易にするために1つの画素110に対して1つの電源線コンタクト71が配置される例を示したが、第1実施形態と同様、電源線コンタクト71は、必ずしも全ての画素に対して1つずつ配置されなくともよい。
また、本実施形態では、導体層55と対向電極46とが接続され、導体層56とアノードラインLaとが接続される例を示したが、図23に示すように、導体層56と対向電極46、導体層55とアノードラインLa(図示せず)、がそれぞれ接続されるよう形成されてもよい。この場合、導体層56には例えば所定の低電圧(基準電圧Vss、例えば接地電位GND)が印加され、導体層55には例えば所定の高電圧Vddが印加される。また、各導体層と、対応する各電極とは、基板31の外部においても、電気的に接続されている。
本実施形態では、発光に寄与するEL層として発光層45のみを備える構成を例に挙げているが、これに限られず、EL層は、正孔注入層と発光層とを備えてもよく、正孔注入層とインターレイヤと発光層とを備えてもよい。
また、導体層55には、ヒートシンク、放熱フィン又はヒートパイプなどの熱交換手段が組み付けられてもよい。この場合、組み付けには熱伝導性の接着剤が用いられることが好ましい。
なお、理解を容易にするために、本実施形態では基板31の上面及び下面の全体に導体層55,56が形成されている例を示したが、第1実施形態において金属板50を複数配置する例を示したように、導体層55,56はそれぞれ、複数の領域に分割されて基板31の上面及び下面に配置されてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る発光装置500とその動作について説明する。発光装置500は、図18に示すように、金属板50が複数に分割され、基板31上に配置されている。各金属板50はそれぞれ、例えば図22に示したような構成により、基板31に形成されているスルーホール85及び電源線コンタクト71を介してアノードラインLaと電気的に接続されている。各金属板50は、対応するアノードドライバ15を有する。
発光装置500は、1つの画素回路に3つのトランジスタを備えるいわゆる3Tr回路の3Tr電流シンク駆動において、裏面の金属板をN個のブロックに分割し、アノードラインLaをp本からなるN個のブロックに分割し、ブロック毎に一括して駆動するようにしたものである。図19に示すように、発光装置500では、TFTパネル11がN個のブロック11−1〜11−N(u=1〜N,N;自然数)に分割されている。
各ブロック11−uの各画素回路11(i,j)は、図20に示すように、有機EL素子30と、3つのトランジスタT11〜T13と、キャパシタCsと、によって構成された3Tr回路である。
トランジスタT11〜T13は、nチャンネル型のFETによって構成されたTFTである。
トランジスタT11のドレイン(端子)はアノードラインLa(j)(トランジスタT13のドレイン)に接続され、ソース(端子)はトランジスタT13のゲートに接続される。
トランジスタT11のゲート(端子)はセレクトラインLs(u,j)に接続される(u=1〜N,j=1〜p)。
トランジスタT12のドレインは、有機EL素子30のアノード端子とトランジスタT13のソースとに接続される。
トランジスタT12のゲートはセレクトラインLs(u,j)に接続される(u=1〜N,j=1〜p)。
また、トランジスタT12のソースはデータラインLd(i)に接続される(i=1〜m)。
キャパシタCsは、その一端がトランジスタT11のソースとトランジスタT13のゲートとに接続され、他端はトランジスタT13のソースと有機EL素子30のアノード端子とに接続される。
図19に示すセレクトドライバ14は、それぞれ、セレクトラインLs(u,j)(u=1〜N,j=1〜n)を介して各ブロック11−uの各画素回路11(i,j)のトランジスタT11,T12のゲートに接続される。
アノードドライバ15_1〜15_Nは、それぞれ、アノードラインLa(j)(j=1〜N)を介して、各画素回路11(i,j)のトランジスタT13のドレインに接続される。そして、アノードドライバ15_1〜15_Nは、Lレベル又はHレベルの電圧信号を出力する。
Hレベルの電圧は各画素回路11(i,j)の有機EL素子30を発光状態とするための電圧であり、例えば、+15Vに設定される。
データドライバ16はアナログの階調電圧の電圧信号を各データラインLd(i)に出力して、階調電圧をブロック11−uの各ブロック画素回路11(i,j)毎にトランジスタT13のゲート−ソース間に接続されたキャパシタCsに書き込むものである。
図21に示すように、時刻t10〜t11,t11〜t12,・・・,t13〜t17において、セレクトドライバは、それぞれ、セレクトラインLs(1,1),・・・,Ls(1,n)にHレベルの行選択信号を出力する。
時刻t14〜t15,t16〜t17においても、セレクトドライバは、ブロック11−2〜11−N毎にHレベルの行選択信号を、順次、セレクトラインLs(u,1),・・・,Ls(u,n)に出力する(u=2〜N)。
また、アノードドライバ15_1は時刻t10〜t14において、アノードドライバ15_2は時刻t14〜t15において、・・・アノードドライバ15_Nはt16〜t17において、それぞれLレベルの電圧信号を対応するアノードラインLa(j)に出力する。
セレクトドライバ14がHレベルの行選択信号を出力し、アノードドライバ15がLレベルの電圧信号を出力している期間、図20に示すトランジスタT11,T12がオンする。
そして、データドライバ16がデータラインLd(i)に負電圧の階調信号を供給すると、電流がアノードドライバ15_uからアノードラインLa(u)、トランジスタT13,T12、及びデータラインLd(i)を経由してデータドライバ16へと流れ、キャパシタCsに電圧が書き込まれる。このようにして、発光装置500のブロック制御が可能となる。
以上、本発明に係る発光装置及びその製造方法について実施形態を示しながら説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下のように種々の変形が可能である。
本実施形態においてはトップエミッション型の有機EL素子を中心に説明したが、ボトムエミッション型の有機EL素子とすることもできる。ボトムエミッション型とする場合、有機EL素子は、発光層45側に設けられ、導電材料、例えばLi、Mg、Ca、Ba等の仕事関数の低い材料からなる電子注入性の下層と、Al等の光反射性導電金属からなる上層と、を有する積層構造である。また、基板上に配置される導体層は、光透過性の導電材料であるか、又は発光部から出射された光を完全に遮ることがないよう、複数のブロックに分割された金属板等から構成される。
10,20,500…発光装置、11…TFTパネル、11(i,j)…画素回路、12…表示信号生成回路、13…システムコントローラ、14…セレクトドライバ、15…アノードドライバ、16…データドライバ、30…発光素子(有機EL素子)、31…基板、32…ゲート絶縁膜、33…平坦化膜、40…発光部、42…画素電極、45…発光層、46…対向電極(カソード電極)、47…層間絶縁膜、47a…開口部、48…隔壁、50…金属板、51…導電性ペースト、52…ビア、53…保護膜、54…コンタクト電極、55,56…導体層、61…接続部、62,63,64…コンタクトホール、70…共通電極コンタクト、70a,70b,70c…コンタクト電極、71…電源線コンタクト、71a,71b,71c…コンタクト電極、80…レジスト、85,86…スルーホール、87a,87b…開口部、100,110,120,130…画素、114…半導体層、115…ストッパ膜、116,117…オーミックコンタクト層、200…アノードドライバ、300…走査線ドライバ、1200…デジタルカメラ、1201…レンズ部、1202…操作部、1203…表示部、1204…ファインダー、1210…コンピュータ、1211…表示部、1212…操作部、1220…携帯電話、1221…表示部、1222…操作部、1223…受話部、1224…送話部、T11d,T12d…ドレイン電極、T11g,T12g…ゲート電極、T11s,T12s…ソース電極、La…アノードライン、Ls…セレクトライン、Ld…データライン、T11,T13…選択トランジスタ、T12…駆動トランジスタ、Cs…キャパシタ、DC…画素駆動回路

Claims (20)

  1. 基板と、
    前記基板の一の面に配置され、第一の電圧が印加される導体層と、
    前記基板の他の面に配列された複数の発光素子と、
    を備え、
    前記基板は、前記基板の一の面から前記基板の他の面に貫通しその内部が導電性を有する1つ以上の貫通部を備え、
    前記複数の発光素子はそれぞれ、第二の電圧が印加される電源線と、前記電源線から電流を供給される画素電極と、前記第一の電圧が印加される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置されている発光層と、を備え、
    前記対向電極と前記導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記貫通部を通じて電気的に接続されている、
    発光装置。
  2. 基板と、
    前記基板の一の面に配置され、第一の電圧が印加される導体層と、
    前記基板の他の面に配列された複数の発光素子と、
    を備え、
    前記基板は、前記基板の一の面から前記基板の他の面に貫通しその内部が導電性を有する1つ以上の貫通部を備え、
    前記複数の発光素子はそれぞれ、前記第一の電圧が印加される電源線と、前記電源線から電流を供給される画素電極と、第二の電圧が印加される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置されている発光層と、を備え、
    前記電源線と前記導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記貫通部を通じて電気的に接続されている、
    発光装置。
  3. 前記導体層は、金属板を備える、
    請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記金属板は、アルミニウム、銅、アルミニウムもしくは銅の合金又はコバールで形成されている、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記金属板の厚さは、1μm〜0.5mmであることを特徴とする、
    請求項4に記載の発光装置。
  6. 基板と、
    前記基板の一の面に配置され、第一の電圧が印加される第一の導体層と、
    前記基板の他の面に配置され、第二の電圧が印加される第二の導体層と、
    前記第二の導体層上に配置された絶縁層と、
    前記絶縁層上に配列された複数の発光素子と、
    を備え、
    前記複数の発光素子はそれぞれ、前記第二の電圧が印加される電源線と、前記電源線から電流を供給される画素電極と、前記第一の電圧が印加される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置されている発光層と、
    を備え、
    前記対向電極と前記第一の導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記絶縁層、前記第二の導体層及び基板を貫いて形成されている第一のコンタクト電極を介して電気的に接続され、
    前記電源線と前記第二の導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記絶縁層を貫いて形成されている第二のコンタクト電極を介して電気的に接続されている、
    発光装置。
  7. 基板と、
    前記基板の一の面に配置され、第一の電圧が印加される第一の導体層と、
    前記基板の他の面に配置され、第二の電圧が印加される第二の導体層と、
    前記第二の導体層上に配置された絶縁層と、
    前記絶縁層上に配列された複数の発光素子と、
    を備え、
    前記複数の発光素子はそれぞれ、前記第一の電圧が印加される電源線と、前記電源線から電流を供給される画素電極と、前記第二の電圧が印加される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に配置されている発光層と、
    を備え、
    前記対向電極と前記第二の導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記絶縁層を貫いて形成されている第一のコンタクト電極を介して電気的に接続され、
    前記電源線と前記第一の導体層とは、前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記絶縁層、前記第二の導体層及び前記基板を貫いて形成された第二のコンタクト電極を介して電気的に接続されている、
    発光装置。
  8. 前記第一及び第二の導体層は、アルミニウム、銅、アルミニウムもしくは銅の合金又はコバールで形成されていることを特徴とする、
    請求項6又は7に記載の発光装置。
  9. 前記第一及び第二の導体層の厚さは、1μm〜0.5mmであることを特徴とする、
    請求項6乃至8のいずれか1項に記載の発光装置。
  10. 前記各導体層は、複数の領域に分割されており、前記領域ごとに前記各電源線のうち少なくとも1つの電源線と前記基板の外部において電気的に接続され、かつ、前記各貫通部又は前記各コンタクト電極を介して電気的に接続されており、前記領域ごとに対応する前記電圧が印加される、
    ことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の発光装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発光装置を備える、電子機器。
  12. 基板の一の面に配列された複数の発光素子を備える発光装置の製造方法であって、
    前記基板の一の面に第一のコンタクト電極を形成する工程と、
    前記基板の一の面に画素電極を形成する工程と、
    前記基板の他の面から貫通孔を形成して、前記第一のコンタクト電極の前記基板の一の面に接している面の一部を露出させる工程と、
    前記貫通孔内に導電性材料を配置する工程と、
    前記基板の他の面に導体層を配置し、前記第一のコンタクト電極と導体層とを前記導電性材料を介して電気的に接続する工程と、
    前記画素電極上に発光層を形成する工程と、
    前記発光層上に、前記第一のコンタクト電極と電気的に接続されている対向電極を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする、発光装置の製造方法。
  13. 前記導体層は、金属板を備える、
    ことを特徴とする、請求項12に記載の発光装置の製造方法。
  14. 前記金属板は、アルミニウム、銅、アルミニウムもしくは銅の合金又はコバールで形成されていることを特徴とする、
    請求項13に記載の発光装置の製造方法。
  15. 前記導電性材料は、熱硬化性及び導電性を有するペースト状材料であって、
    前記基板と前記導体層とは、前記導電性材料が加熱硬化されることによって接着される、
    ことを特徴とする、請求項12乃至14のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  16. 前記貫通孔は、レーザー加工によって形成される、
    ことを特徴とする、請求項12乃至15のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  17. 基板の一の面に配列された複数の発光素子を備える発光装置の製造方法であって、
    前記基板の一の面に第一の導体層を形成する工程と、
    前記基板の他の面に第二の導体層を形成する工程と、
    前記第二の導体層上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上に、前記絶縁層、前記第二の導体層及び前記基板を貫いて前記第一の導体層と電気的に接続されている第一のコンタクト電極と、前記絶縁層を貫いて前記第二の導体層と電気的に接続されている第二のコンタクト電極と、画素電極と、を形成する工程と、
    前記第二のコンタクト電極と電気的に接続され、前記画素電極に電流を供給する電源線を形成する工程と、
    前記画素電極上に発光層を形成する工程と、
    前記発光層上に、前記第一のコンタクト電極と電気的に接続されている対向電極を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする、発光装置の製造方法。
  18. 基板の一の面に配列された複数の発光素子を備える発光装置の製造方法であって、
    前記基板の一の面に第一の導体層を形成する工程と、
    前記基板の他の面に第二の導体層を形成する工程と、
    前記第二の導体層上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上に、前記絶縁層を貫いて前記第二の導体層と電気的に接続されている第一のコンタクト電極と、前記絶縁層、前記第二の導体層及び前記基板を貫いて前記第一の導体層と接続されている第二のコンタクト電極と、画素電極と、を形成する工程と、
    前記第二のコンタクト電極と電気的に接続され、前記画素電極に電流を供給する電源線を形成する工程と、
    前記画素電極上に発光層を形成する工程と、
    前記発光層上に、前記第一のコンタクト電極と電気的に接続されている対向電極を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする、発光装置の製造方法。
  19. 前記画素電極上に正孔注入層を形成する工程をさらに備え、
    前記発光層は、前記正孔注入層上に形成される、
    ことを特徴とする、請求項12乃至18のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  20. 前記正孔注入層上にインターレイヤ層を形成する工程をさらに備え、
    前記発光層は、前記インターレイヤ層上に形成される、
    ことを特徴とする、請求項19に記載の発光装置の製造方法。
JP2009292072A 2009-12-24 2009-12-24 発光装置の製造方法 Expired - Fee Related JP5691167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009292072A JP5691167B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 発光装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009292072A JP5691167B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 発光装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011134546A true JP2011134546A (ja) 2011-07-07
JP5691167B2 JP5691167B2 (ja) 2015-04-01

Family

ID=44347069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009292072A Expired - Fee Related JP5691167B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 発光装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5691167B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013167871A (ja) * 2012-01-20 2013-08-29 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置、表示装置、半導体装置
KR20140077023A (ko) * 2012-12-13 2014-06-23 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치용 기판, 이를 포함한 표시 장치 및 표시 장치의 제조 방법
JP2017049568A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社Joled 半導体装置、表示装置、表示装置の製造方法および電子機器
WO2020017303A1 (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置及びアレイ基板
JP2020109521A (ja) * 2015-07-23 2020-07-16 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、モジュール、及び電子機器
JP2020529097A (ja) * 2017-08-02 2020-10-01 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. 配線構造及びその製造方法、oledアレイ基板及び表示装置
WO2023286434A1 (ja) * 2021-07-12 2023-01-19 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001236025A (ja) * 1999-12-15 2001-08-31 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
JP2001313181A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Sony Corp 表示装置及びその製造方法
JP2005128310A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Seiko Epson Corp 表示装置、及び電子機器
JP2005332773A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 照明装置
JP2006146205A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Samsung Sdi Co Ltd 平板表示装置及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001236025A (ja) * 1999-12-15 2001-08-31 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
JP2001313181A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Sony Corp 表示装置及びその製造方法
JP2005128310A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Seiko Epson Corp 表示装置、及び電子機器
JP2005332773A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 照明装置
JP2006146205A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Samsung Sdi Co Ltd 平板表示装置及びその製造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015213072A (ja) * 2012-01-20 2015-11-26 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
JP2013167871A (ja) * 2012-01-20 2013-08-29 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置、表示装置、半導体装置
KR20140077023A (ko) * 2012-12-13 2014-06-23 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치용 기판, 이를 포함한 표시 장치 및 표시 장치의 제조 방법
KR101996438B1 (ko) 2012-12-13 2019-07-05 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치용 기판, 이를 포함한 표시 장치 및 표시 장치의 제조 방법
US11101333B2 (en) 2015-07-23 2021-08-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device, module, and electronic device
US11696481B2 (en) 2015-07-23 2023-07-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device, module, and electronic device
JP6994063B2 (ja) 2015-07-23 2022-01-14 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、モジュール、及び電子機器
JP2020109521A (ja) * 2015-07-23 2020-07-16 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置、モジュール、及び電子機器
JP2017049568A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社Joled 半導体装置、表示装置、表示装置の製造方法および電子機器
JP2020529097A (ja) * 2017-08-02 2020-10-01 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. 配線構造及びその製造方法、oledアレイ基板及び表示装置
JP7156952B2 (ja) 2017-08-02 2022-10-19 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司 配線構造及びその製造方法、oledアレイ基板及び表示装置
CN112384966A (zh) * 2018-07-18 2021-02-19 株式会社日本显示器 显示装置及阵列基板
JP2020012972A (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置及びアレイ基板
JP7132779B2 (ja) 2018-07-18 2022-09-07 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置及びアレイ基板
WO2020017303A1 (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置及びアレイ基板
US11824150B2 (en) 2018-07-18 2023-11-21 Japan Display Inc. Display device and array substrate
WO2023286434A1 (ja) * 2021-07-12 2023-01-19 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5691167B2 (ja) 2015-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7535169B2 (en) Organic electroluminescent device, method for producing the same, and electronic appliance
US8691603B2 (en) Organic el device manufacturing method, organic el device, and electronic apparatus having a luminescent layer disposed over another luminescent layer
JP4953166B2 (ja) 表示パネルの製造方法
JP4497185B2 (ja) 表示装置の製造方法
US7355342B2 (en) Organic EL device and electronic apparatus capable of preventing a short circuit
JP5691167B2 (ja) 発光装置の製造方法
US8282436B2 (en) Light emitting device, electronic device, and method of manufacturing light emitting device
US7932113B1 (en) Method of fabricating organic light emitting diode display
US8692256B2 (en) Display unit and substrate for display unit
JP2007172896A (ja) 表示装置及びその製造方法
JP5131446B2 (ja) 表示パネル及びその製造方法
JP5428142B2 (ja) 表示パネルの製造方法
US20170077205A1 (en) Organic light emitting diode display and manufacturing method thereof
JP2009070708A (ja) 表示装置及び表示装置の製造方法
JP2005063762A (ja) 有機el装置とその製造方法、及び電子機器
JP4848767B2 (ja) 表示装置及びその製造方法
JP4993292B2 (ja) 表示パネル及びその製造方法
JP5267845B2 (ja) 表示装置の製造方法
KR20150010037A (ko) 표시장치 및 그 제조방법
JP5119635B2 (ja) 表示装置の製造方法
JP2011040328A (ja) 表示装置およびその製造方法
JP4900876B2 (ja) 表示装置の製造方法
KR101115974B1 (ko) 트랜지스터, 표시장치, 전자기기 및 트랜지스터의 제조방법
JP5201381B2 (ja) 表示装置の製造方法
JP5272620B2 (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5691167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees