JP2011134060A - メッセージ送信サーバと送信方法並びに送信プログラム - Google Patents

メッセージ送信サーバと送信方法並びに送信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡便かつ確実に特定の者の死亡を確認した上で故人が生前に残したメッセージを所定の者に通知するメッセージ送信サーバと方法並びにプログラムを提供する。
【解決手段】登録者端末2から受信した登録メッセージを遺族端末4から受信した送信依頼に基づいて送信先端末6に送信する送信サーバ1であって、登録者端末2から受信した登録メッセージを記憶するための登録メッセージ記憶部と、登録者端末2に事前メールを配信する配信部と、事前メールの登録者端末2への配信状況を記憶する配信状況記憶部と、遺族端末4から送信依頼を受信する送信依頼受信部と、登録メッセージ記憶部に記憶されている登録メッセージを送信先端末6に送信する登録メッセージ送信部とを有してなり、登録メッセージ送信部は、送信依頼を受信したとき配信状況記憶部に記憶されている配信状況を参照して登録メッセージを送信先端末6に送信するか否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、メッセージの送信システムに関し、特に、メッセージの登録者が指定した送信先に対して第三者からの送信指示に基づいてメッセージを送信するシステムに関する。
情報処理装置の処理能力向上や通信ネットワーク環境の整備などを背景に、近年、様々な情報処理サービスが提案・提供されている。例えば、故人が生前にコンピュータシステムに電子情報として登録しておいた遺言メッセージを、死後に所定の者に通知する、いわゆる電子版の遺言受託サービスは、その一例である。このような遺言受託サービスを提供するには、遺言メッセージを預託した特定の者が死亡したことをコンピュータシステムが判定する仕組みが必要となる。
これまでにも、特定の者が死亡したことを判定するための仕組みについては、さまざまな提案がなされている(例えば、特許文献1−7参照。)。特許文献1−6には、遺言メッセージを残した者が死亡したか否かを、その者宛に送信した電子メールへの応答状況で判定することが開示されている。すなわち、例えば、システムが、一定周期で遺言メッセージの預託者宛に電子メールを送信し、この電子メールに対する返信が所定期間内にないときには、その者が死亡したものと判定して、その者が残したメッセージを所定の者に通知する。また、特許文献7には、病院用サーバからの死亡診断書の発行情報と、役所用サーバからの死亡届の受理に関する情報とに基づいて、特定の者の死亡確認を行うことが開示されている。
特開平4−297163号公報 特開2002−183332号公報 特開2002−329013号公報 特開2003−178006号公報 特開2005−141607号公報 特開2008−117041号公報 特開2008−009581号公報
しかし、特許文献1−6に開示されているような電子メールへの応答状況に基づく死亡確認では、遺言メッセージの預託者の応答負担が大きい。また、預託者が応答を失念した場合や、預託者が電子メールを受信不可能な状況や電子メールアドレスの変更などによる電子メールの受信不能な状況などが発生した場合に、預託者が死亡したものと誤判定されてしまう可能性がある。一方、このような預託者の応答負担を無くし、また、誤判定を防止するために、特許文献7に開示されているように、多数の第三者機関からの電子情報に基づいて死亡確認を行うとなると、大規模なシステムが必要となってしまう。
そこで、本発明は、簡便かつ確実に特定の者の死亡を確認した上で故人が生前に残したメッセージを所定の者に通知することができるメッセージ送信サーバと送信方法並びに送信プログラムを提供することを目的とする。
本発明にかかるメッセージ送信サーバは、第1端末から受信した登録メッセージを第2端末から受信した送信依頼に基づいて第3端末に送信するサーバであって、第1端末と第2端末と第3端末のそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、第1端末から登録メッセージを受信する登録メッセージ受信部と、受信した登録メッセージを記憶するための登録メッセージ記憶部と、第1端末に事前メールを配信する配信部と、事前メールの第1端末への配信状況を記憶する配信状況記憶部と、第2端末から送信依頼を受信する送信依頼受信部と、登録メッセージ記憶部に記憶されている登録メッセージを、第3端末に送信する登録メッセージ送信部と、を有してなり、登録メッセージ送信部は、送信依頼を受信したとき、配信状況記憶部に記憶されている配信状況を参照して、登録メッセージを第3端末に送信するか否かを判定することを特徴とする。
また、本発明にかかるメッセージ送信サーバは、事前メールの宛先アドレスの不明による事前メールの送信エラーが発生したとき、配信状況記憶部には配信状況として配信エラー情報が記憶され、登録メッセージ送信部は、配信状況記憶部に配信エラー情報が記憶されているときにのみ、登録メッセージを第3端末に送信することを特徴とする。
また、本発明にかかるメッセージ送信サーバは、事前メールの宛先アドレスの不明による事前メールの送信エラーが発生したとき、配信状況記憶部には配信状況として配信エラー情報が記憶され、登録メッセージ送信部は、配信状況記憶部に配信エラー情報が記憶されているか否かを判定し、配信状況記憶部に配信エラー情報が記憶されていないと判定したときには送信許否メールを第1端末に送信し、送信許否メールの宛先アドレスの不明による送信許否メールの送信エラーが発生したときに登録メッセージを第3端末に送信することを特徴とする。
また、本発明にかかるメッセージ送信サーバは、事前メールの宛先アドレスの不明による事前メールの送信エラーが発生したとき、配信状況記憶部には配信状況として配信エラー情報が記憶され、登録メッセージ送信部は、配信状況記憶部に配信エラー情報が記憶されているか否かを判定し、配信状況記憶部に配信エラー情報が記憶されていないと判定したときには送信許否メールを第1端末に送信して送信許否メールに対する応答を待ち、送信許否メールの送信時刻から所定時間内に送信許否メールに対する応答を受信しないときに登録メッセージを第3端末に送信することを特徴とする。
また、本発明にかかるメッセージ送信サーバは、登録メッセージを受信した第3端末から、登録メッセージに対する返信メッセージを受信する返信メッセージ受信部と、登録メッセージと返信メッセージとを組み合わせた交換メッセージを第2端末に送信する交換メッセージ送信部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるメッセージ送信サーバは、返信メッセージ受信部は、返信メッセージを第3端末から受信した電子メールから読み出し、交換メッセージ送信部は、受信した電子メールの送信元アドレスに基づいて登録メッセージ記憶部に記憶されている登録メッセージを読み出して、読み出した登録メッセージと返信メッセージ受信部が読み出した返信メッセージとを組み合わせて交換メッセージを生成することを特徴とする。
また、本発明にかかるメッセージ送信方法は、第1端末から受信した登録メッセージを第2端末から受信した送信依頼に基づいて第3端末に送信するサーバにより実行される方法であって、サーバは、第1端末と第2端末と第3端末のそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、第1端末から登録メッセージを受信する登録メッセージ受信部と、受信した登録メッセージを記憶するための登録メッセージ記憶部と、第1端末に事前メールを配信する配信部と、事前メールの第1端末への配信状況を記憶する配信状況記憶部と、第2端末から送信依頼を受信する送信依頼受信部と、登録メッセージ記憶部に記憶されている登録メッセージを、第3端末に送信する登録メッセージ送信部と、を備え、サーバが、送信依頼を受信するステップと、サーバが、配信状況記憶部に記憶されている配信状況を参照するステップと、サーバが、登録メッセージを第3端末に送信するか否かを判定するステップと、事前メールの第1端末への配信状況として配信エラー情報が配信状況記憶部に記憶されているときにのみ、サーバが、登録メッセージを第3端末に送信するステップと、を有してなることを特徴とする。
また、本発明にかかるメッセージ送信プログラムは、コンピュータを、本発明にかかるメッセージ送信サーバとして機能させることを特徴とする。
本発明によれば、簡便かつ確実に特定の者の死亡を確認した上で故人が生前に残したメッセージを所定の者に通知することができる。
本発明にかかるメッセージ送信サーバの実施の形態を示すブロック図である。 上記サーバが実行するメッセージ送信方法の実施の形態を示すフローチャートである。 上記サーバが実行する登録処理の例を示すシーケンス図である。 上記登録処理の例を示すフローチャートである。 上記登録処理で上記サーバが表示する登録画面の例を示す模式図である。 上記サーバが備える登録メッセージ記憶部に記憶される登録メッセージの例を示す模式図である。 上記サーバが実行する配信記録更新処理の例を示すシーケンス図である。 上記サーバが実行する配信記録更新処理の別の例を示すシーケンス図である。 上記配信記録更新処理の例を示すフローチャートである。 上記配信記録更新処理で上記サーバが送信する事前メールの例を示す模式図である。 上記サーバが備える記憶部に記憶される事前メールの配信履歴情報の例を示す模式図である。 上記サーバが備える配信状況記憶部に記憶される配信状況情報の例を示す模式図である。 上記サーバが実行する送信依頼受付処理の例を示すシーケンス図である。 上記送信依頼受付処理の例を示すフローチャートである。 上記送信依頼受付処理で用いられる情報が記憶されている登録カードの例を示す模式図である。 上記送信依頼受付処理で上記サーバが表示する送信依頼画面の例を示す模式図である。 上記送信依頼受付処理で上記サーバが送信する送信確認メールの例を示す模式図である。 上記サーバが実行する送信依頼受付処理の別の例を示すシーケンス図である。である。 上記送信依頼受付処理の例を示すフローチャートである。 上記サーバが実行する登録メール送信処理の例を示すシーケンス図である。 上記登録メール送信処理の例を示すフローチャートである。 上記登録メール送信処理で上記サーバが送信するリスト作成通知メールの例を示す模式図である。 上記登録メール送信処理で上記サーバが表示する送信者リスト画面の例を示す模式図である。 上記登録メール送信処理で上記サーバが表示する送信先リスト画面の例を示す模式図である。 上記登録メール送信処理で上記サーバが送信する登録メールの例を示す模式図である。 上記登録メール送信処理で上記サーバが送信する登録メールの別の例を示す模式図である。 上記サーバが実行する返信メール受信処理の例を示すシーケンス図である。 上記返信メール受信処理の例を示すフローチャートである。 上記返信メール受信処理で上記サーバが受信する返信メールの例を示す模式図である。 上記返信メール受信処理で上記サーバが送信する交換メールリスト作成通知メールの例を示す模式図である。 上記返信メール受信処理で上記サーバが表示する交換メールリスト画面の例を示す模式図である。 上記サーバの別の実施の形態を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明にかかるメッセージ送信サーバと送信方法並びに送信プログラムの実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、登録者が生前に指定したメッセージを、登録者の死後、登録者の遺族からの要求に基づいて、登録者が生前に指定した送信先(メッセージの受信者)に通知する場合を例に説明する。
図1は、本発明にかかるメッセージ送信サーバの実施の形態を示すブロック図である。メッセージ送信サーバ(以下、「本サーバ」という。)1は、通信ネットワークを介して、登録者端末2、メールサーバ3、遺族端末4、管理者端末5、送信先端末6のそれぞれとデータ交換可能に接続した情報処理装置であり、例えば、パーソナルコンピュータなどにより実現されている。通信ネットワークの例としては、インターネットやLAN(Local Area Network)などのコンピュータ通信網がある。本サーバ1、登録者端末2、メールサーバ3、遺族端末4、管理者端末5、送信先端末6のそれぞれは、専用線、公衆交換電話網(PSTN)、無線電話網、CATV網、衛星通信網等の通信回線を介して通信ネットワークと接続している。本サーバ1では、後述する情報処理を実現するために、本サーバ1が備える後述の各手段の動作を制御するためのコンピュータプログラムが動作している。
登録者端末2は、登録者が使用する端末である。メールサーバ3は、登録者のメールアドレス宛の電子メールを登録者端末2に転送するメールサーバである。すなわち、登録者端末2で動作するメールソフトには、受信用のメールサーバとしてメールサーバ3が設定されている。遺族端末4は、登録者の遺族が使用する端末である。管理者端末5は、本サーバ1の管理者が使用する端末である。送信先端末6は、送信先が使用する端末である。登録者端末2、遺族端末4、管理者端末5、送信先端末6のそれぞれは、後述する情報処理が実現可能な情報処理端末であればよく、以下、携帯電話機で実現されている場合を例に説明する。また、メールサーバ3は、パーソナルコンピュータなどにより実現されている。
本サーバ1は、登録処理部11、配信記録処理部12、送信依頼受付処理部13、登録メール送信処理部14、返信メール受信処理部15、記憶部16、送受信制御部17を有してなる。
登録処理部11は、後述する登録処理を実行する手段である。配信記録処理部12は、後述する配信記録更新処理を実行する手段である。送信依頼受付処理部13は、後述する送信依頼受付処理を実行する手段である。登録メール送信処理部14は、後述する登録メール送信処理を実行する手段である。返信メール受信処理部15は、後述する返信メール受信処理を実行する手段である。記憶部16は、本サーバ1が後述する各情報処理を実行するために必要なコンピュータプログラムやデータなどを記憶するための手段である。送受信制御部17は、本サーバ1が登録者端末2、メールサーバ3、遺族端末4、管理者端末5、送信先端末6のそれぞれと通信するための手段である。
なお、後述するとおり、本サーバ1は、いわゆるWEBサーバとして機能すると共に、メールサーバとしても機能する。
図2は、本サーバ1により実行される本発明にかかるメッセージ送信方法の例を示すフローチャートである。本サーバ1は、前述の各手段を用いて、登録処理(S1)、配信記録更新処理(S2)、送信依頼受付処理(S3)、登録メール送信処理(S4)、返信メール受信処理(S5)を実行する。各処理の内容について、以下、順次説明する。なお、本サーバ1は、登録者ごとに、図2に示したフローチャートに沿った情報処理を実行する。
(登録処理について)
図3は、登録処理(S1)の例を示すシーケンス図である。また、図4は、登録処理における本サーバ1の動作の例を示すフローチャートである。図3と図4で同じ符号を付した処理は、同一の処理を示す(以下、同様。)。
登録処理とは、登録情報を登録者から受け付ける処理である。登録情報とは、後述する方法により、本サーバ1が登録者の登録したメッセージ(登録メッセージ)を登録者が指定した送信先に送信するために必要な情報である。
図5は、登録者に登録情報を指定させるための登録画面の例を示す模式図である。ここで、登録画面P1および以下の説明中の画面は、いわゆるWEBページであり、本サーバ1が生成あるいは本サーバ1内に記憶されていて、登録者端末2など本サーバ1と通信ネットワークを介して接続している端末からの要求に応じて送信する。
画面P1には、登録者名、登録者のメールアドレス(登録者アドレス)、送信先名、送信先のメールアドレス(送信先アドレス)、メッセージが指定可能に構成されていて、ここでは、登録者名として「A」、登録者のメールアドレスとして「MA」、送信先名として「B」、送信先のメールアドレスとして「MB」、登録者が送信先に通知したいメッセージとして「Bさん、いつも・・・」が指定(入力)されていることを示している。画面P1には「送信」と表示されたボタン画像B1が表示されていて、このボタン画像B1が選択されると、画面P1内に指定されている登録情報が本サーバ1に送信されるように構成されている。
図3,4に戻る。
まず、登録者端末2から本サーバ1に対して登録画面要求が送信され(S101)、本サーバ1は登録画面要求を受信すると(S102)、画面P1を登録者端末2に送信する(S103)。登録者端末2は、画面P1を受信すると(S104)、登録者端末2のディスプレイに画面P1を表示する(S105)。登録者が画面P1に登録情報を入力して(S106)、画面P1のボタン画像B1を登録者端末2の入力手段で選択すると、入力された登録情報が登録者端末2から本サーバ1に送信される(S107)。本サーバ1は、登録情報を受信すると(S108)、受信した登録情報を記憶部16に記憶する(S109)。
図6は、記憶部16に記憶されている登録情報の例を示す模式図である。本サーバ1は、登録情報を登録者端末2から受信すると、登録者を特定するための識別子「会員ID」を採番して、受信した登録情報と関連付けて記憶部16に記憶する。図6には、登録者Aさんの会員IDとして「1」が付与されていることを示している。また、登録者Aさんは、2名の送信先BさんとCさんのそれぞれ宛のメッセージを登録していることを示している。
以上説明した登録処理により、本サーバ1は、登録者Aさんから送信先Bさんに通知すべき登録メッセージや、この登録メッセージを送信先Bさんに通知するために用いるメールアドレス等を記憶部16に記憶することができる。
(配信記録更新処理について)
図7,8は、配信記録更新処理(S2)の例を示すシーケンス図である。また、図9は、配信記録更新処理における本サーバ1の動作の例を示すフローチャートである。
配信記録更新処理とは、登録メッセージの送信先への通知に先立って、事前に本サーバ1が登録者端末2に配信する電子メールの配信状況を記録更新する処理である。この事前の電子メール(事前メール)の配信状況は、後述するように、本サーバ1が登録メッセージを送信先に通知するか否かの判定条件の一部である。
図10は、事前メールの例を示す模式図である。ここでは、事前メールの例として、毎月配信される、いわゆるメールマガジン(定期メール)が示されている。定期メールM1には、本サーバ1から会員(登録者)に対して、登録済の登録情報の変更などがあれば、変更登録をすることを促す説明文などが掲載されている。
図11は、本サーバ1に記憶されている、定期メールの配信履歴の情報の例を示す模式図であり、定期メールを特定するメルマガIDと配信日時とが関連付けて記憶されていることを示している。
図12は、本サーバ1に記憶されている、会員ごとの各定期メールの配信状況を示す情報の例を示す模式図であり、会員IDと定期メールごとの配信状況を示す情報とが関連付けて記憶されていることを示している。図中、「○」は配信が成功していることを示す情報であり、「−」は配信が失敗していることを示す情報である。図中、例えば、会員ID「1」の配信状況は、第1号から第11号の定期メールは配信が成功していて、第12号の定期メールは配信が失敗していることを示している。ここで、配信が成功しているとは、本サーバ1が登録者端末2に定期メールを配信した際に、登録者Aさんのメールアドレスを管理しているメールサーバ3からエラーメッセージを受信しなかった場合を指す。一方、配信が失敗しているとは、本サーバ1が登録者端末2に定期メールを配信した際に、例えば、メールサーバ3が宛先アドレスを特定できない(いわゆるUser Unknown)ため、本サーバ1がメールサーバ3からエラーメッセージを受信した場合を指す。メールサーバ3が宛先アドレスを特定できない原因としては、登録情報に含まれる登録者のメールアドレスに誤りがある場合のほか、登録者がメールアドレスを変更した場合や登録者のメールサービスが終了した場合など登録者のメールアドレスが消滅した場合がある。
図7,8,9に戻る。
まず、本サーバ1は、定期メールの配信条件を判定する(S201)。配信条件の例としては「毎月10日の午前9時」などがあり、本サーバ1は、10日の午前9時になったか否かを判定する。配信条件が成立したと判定すると、本サーバ1は、登録情報を読み出す(S202)と共に、定期メールを作成する(S203)。登録情報の読み出しとは、定期メールの宛先アドレスとして、登録情報に含まれている登録者アドレスを読み出すことを指す。また、定期メールの作成とは、本サーバ1が、図10に示した電子メールを生成することを指す。定期メールの本文や件名、あるいは、送信元アドレスは、記憶部16に記憶されている図示しない情報を用いる。また、定期メールの宛先アドレスは、前述のとおり、登録情報から読み出した登録者アドレスを用いる。本サーバ1は、作成した定期メールを送信(配信)して(S204)、図11に示した配信履歴を更新すると共に、図12に示した配信記録を更新する(S205)。このときに記録される配信記録は、配信が成功したことを示す情報(「○」)である。
メールサーバ3は、本サーバ1から定期メールを受信すると(S206)、定期メールの宛先アドレスを確認し(S207)、登録者端末2からの要求に応じて定期メールを登録者端末2に送信(転送)する(S208)。
なお、メールサーバ3が宛先アドレスを確認した際(S207)、宛先アドレスが不明の場合には、図8に示すように、メールサーバ3は本サーバ1にエラーメールを送信する(S209)。本サーバ1は、エラーメールを受信すると(S210)、先に記録されていた配信が成功したことを示す情報(「○」)の配信記録を、配信が失敗したことを示す情報(「−」)に更新する(S211)。
本サーバ1は、図9に示すように、送信依頼を受信するまで(S200のY)、配信記録更新処理を実行する。送信依頼については、後述する。
以上説明した配信記録更新処理により、本サーバ1は、登録メッセージの送信先への通知に先立って配信する事前メールの登録者への配信状況を記憶部16に記憶することができる。また、事前メールには、登録者に対して、登録情報の変更などがあったときには変更登録を行うことを促すことができる。
(送信依頼受付処理について)
図13は、送信依頼受付処理(S3)の例を示すシーケンス図である。また、図14は、送信依頼受付処理における本サーバ1の動作の例を示すフローチャートである。
送信依頼受付処理とは、登録者の死後、本サーバ1を用いたサービス事業者から登録者に配布されていた登録カードを発見した登録者の遺族から、登録メッセージの送信依頼を本サーバ1が受信して、登録メッセージを送信するか否かを判定する処理である。
図15は、登録カードの例を示す模式図である。カードC1には、このカードの発見者に対して、本サーバ1にアクセスして送信依頼画面から登録者が生前に登録しておいた登録メッセージの送信依頼をすることを促す説明文と共に、登録者名と会員IDとが記載されている。登録者は、例えば、生前、カードC1を自身の財布などに入れて保管し、自分の死後、登録者の身の回りの整理をする遺族がカードC1を発見し易いようにしておく。
図16は、送信依頼画面の例を示す模式図である。画面P2には、「登録者名」「会員ID」「あなた(カードC1を発見して本サーバ1にアクセスした遺族)の名前」「あなたのアドレス」が指定可能に構成されていて、ここでは、「登録者名」として「A」、「会員ID」として「1」、「あなたの名前」として「X」、「あなたのアドレス」として「MX」が指定されていることを示している。画面P2には「送信」と表示されたボタン画像B2が表示されていて、このボタン画像B2が選択されると、画面P2内に指定されている送信依頼情報が本サーバ1に送信されるように構成されている。
図13,14に戻る。
遺族がカードC1を発見すると(S300)、カードC1に記載されている情報に基づいて本サーバ1にアクセスして送信依頼画面要求を送信する(S301)。本サーバ1は、遺族端末4から送信依頼画面要求を受信すると(S302)、遺族端末4に画面P2を送信する(S303)。遺族端末4は、本サーバ1から画面P2を受信すると(S304)、遺族端末4のディスプレイに画面P2を表示して遺族に送信依頼情報を入力させ(S305)、入力された送信依頼情報を本サーバ1に送信する(S306)。本サーバ1は、遺族端末4から送信依頼情報を受信すると(S307)、登録情報と配信記録を確認する。
ここで、登録情報の確認は、遺族端末4から受信した送信依頼情報に含まれる登録者名と会員IDとの組み合わせが記憶部16に記憶されている登録情報(図6参照)と合致するか否か、つまり、送信依頼情報に含まれている登録者名と会員IDとが関連付けて記憶部16に記憶されているか否かを判定することを指す。また、配信記録の確認は、遺族端末4から受信した送信依頼情報に含まれる会員IDに基づいて配信状況を参照し、最新の配信状況が配信失敗(「−」)であるか否かを判定することを指す。登録情報と配信記録の確認の結果、送信依頼情報に含まれている登録者名と会員IDとの組み合わせが記憶部16に記憶されている登録情報と合致していて、かつ、最新の配信状況が配信失敗であったときにのみ、本サーバ1は、登録メッセージの送信に向けて送信依頼受付処理を続行する。一方、登録情報と配信記録の確認の結果、送信依頼情報に含まれている登録者名と会員IDとの組み合わせが記憶部16に記憶されている登録情報と合致せず、または、最新の配信状況が配信失敗でなかった(配信成功であった)ときは、本サーバ1は、送信依頼受付処理を中断して、配信記録更新処理(S2)に戻る。
なお、登録情報の確認において、送信依頼情報に含まれる登録者名と会員IDと遺族の名前の組み合わせを認証するようにしてもよい。すなわち、例えば、登録者に送信依頼を行う者の名前を登録者情報に含めて、登録者に生前、図5に示した画面P1で送信依頼を行う者の名前(遺族の名前)を指定させて、記憶部16に記憶しておいてもよい。
また、登録情報の確認において、送信依頼情報に含まれる会員IDのみを認証するようにしてもよい。この場合、カードC1には、登録者名を記載せず、会員IDのみを記載しておいてもよい。
本サーバ1は、登録情報と配信記録の確認後、登録者アドレスを宛先アドレスとした送信確認メールを作成して(S309)、登録者端末2に向けて送信すべく、メールサーバ3に送信する(S310)。
図17は、送信確認メールの例を示す模式図である。送信確認メールM2には、登録者に対して、カードC1が発見されて送信依頼があったことや、登録メッセージの送信先への送信停止を希望する場合には、所定の期限内に停止の登録をすべきことを促す説明文が記載されている。
本来、登録者が死亡していれば、登録者がメールM2を受信して閲覧することはない。また、そもそも、配信記録の確認の結果、事前に送信済の定期メールの配信状況が配信失敗であったときにメールM2が送信されるため、メールM2を受信したメールサーバ3は、本サーバ1にエラーメール(User Unknown)を返信することになる。本サーバ1がメールM2を送信するのは、登録者の生前にカードC1が発見されて送信依頼があった場合で、最新の定期メールの配信前に登録者がメールアドレスを変更していて、最新の定期メールの配信後に登録者がメールアドレスの変更手続をして記憶部16のメールアドレスが更新されていたような場合に、登録者の生前であるにも関わらず登録メッセージが送信されてしまうことを防止するためである。
本サーバ1は、メールM2を送信後、登録メッセージの送信条件が成立したか否かを判定する(S311)。ここで、登録メッセージの送信条件の成立とは、メールM2の送信が失敗した場合、あるいは、メールM2の送信時刻から所定時間(これらメールM2の送信時刻や所定の時間は記憶部16に記憶されている)が経過しても送信停止の依頼(図17参照)が無かった場合を指す。本サーバ1は、送信条件が成立したと判定すると、後述の登録メール送信処理(S4)を実行する。
なお、送信確認メールを登録者に向けて送信することなく、図18,19に示すように、登録情報と配信記録の確認(S308)の結果、送信依頼情報に含まれている登録者名と会員IDとの組み合わせが記憶部16に記憶されている登録情報と合致していて、かつ、最新の配信状況が配信失敗であったときに送信条件が成立したとして、後述の登録メール送信処理(S4)に移行するようにしてもよい。
以上説明した送信依頼受付処理により、本サーバ1は、カードC1を発見した遺族から送信依頼を受け付けたときに、事前メールの配信状況に応じて、登録メッセージを送信するか否かを判定することができる。
(登録メール送信処理について)
図20は、登録メール送信処理(S4)の例を示すシーケンス図である。また、図21は、登録メール送信処理における本サーバ1の動作の例を示すフローチャートである。
登録メール送信処理とは、本サーバ1の管理者に送信者リストと送信先リストを閲覧させて、登録者が生前に指定しておいた送信先に登録メッセージを送信(通知)する処理である。
図23は、送信者リストが掲載された送信者リスト画面の例を示す模式図である。送信者リスト画面P3には、登録メッセージの送信条件が成立した登録者を特定する情報(例えば、登録者名)の一覧が選択可能に表示されている。ここでは、図中、登録者Aが選択されていることを示していて、画面P3に表示されている「選択」と表示されたボタン画像B3が選択されると、画面P3に表示されている一覧の中から選択された登録者を特定する情報が本サーバ1に送信されるように構成されている。
図24は、送信先リストが掲載された送信先リスト画面の例を示す模式図である。送信先リスト画面P4には、画面P3で選択された登録者が生前に指定しておいた送信先を特定する情報(例えば、送信先名)の一覧が選択可能に表示されている。画面P4内の送信先を特定する情報を表示する文字列「Bさん」「Cさん」には、いわゆるmailtoコマンドがリンクされていて、各文字列を管理者端末5の選択手段で選択すると、管理者端末5内で動作するメールソフトがリンクされているmailtoコマンドを実行して電子メールを作成する。mailtoコマンドには、作成する電子メールの宛先アドレスや件名、さらには、本文が設定されている。すなわち、管理者が画面P4内に表示されているリンクを選択することで管理者端末5内に電子メールが作成され、送信待ちの状態となる。管理者は、宛先アドレスや件名、あるいは本文を入力することなく、作成された電子メールを送信することができる。
図20,21に戻る。
まず、本サーバ1は、登録情報を読み出して(S401)、送信者リストを作成する(S402)と共に、リスト作成通知メールを作成して管理者端末5に送信する(S403)。ここで、図20には管理者端末5の受信用のメールサーバの図示を省略してある。
図22は、リスト作成通知メールの例を示す模式図である。リスト作成通知メールM3には、管理者に送信先リストが作成されているため登録メッセージの送信処理を促す説明文と、送信先リストのURLなどが掲載されている。
管理者端末5は、本サーバ1からメールM3を受信する(S404)と管理者端末5にメールM3の内容を表示し、管理者がメールM3に表示されているURLを選択すると送信者リスト要求を本サーバ1に送信する(S405)。本サーバ1は、送信者リスト要求を受信すると(S406)、送信者リストを管理者端末5に送信する(S407)。管理者端末5は、送信者リストを受信すると(S408)、管理者端末5のディスプレイに送信者リスト、つまり、図23に示した画面P3を表示する(S409)。管理者が、登録メッセージを送信する登録者を画面P3の中から選択すると、管理者端末5は、送信先リスト要求を本サーバ1に送信する(S410)。本サーバ1は、送信先リスト要求を受信すると(S411)、画面P3内で選択された登録者を特定する情報(例えば、会員ID)に基づいて、選択された登録者が指定していた送信先を登録情報から読み出して(S412)、送信先リスト、つまり、図24に示した画面P4を作成(生成)して(S413)、管理者端末5に送信する(S414)。管理者端末5は、送信先リストを受信すると(S415)、管理者端末5のディスプレイに画面P4を表示する(S416)。管理者は、画面P4に表示されている送信先の中から、登録メッセージを送信する送信先を選択する(S417)。ここで、前述のとおり、画面P4に表示されている送信先を特定する文字列を選択すると、登録者が生前にその送信先に対して登録しておいた登録メッセージが掲載された登録メールが生成されて、管理者の送信指示により、送信先端末6に送信される(S418)。
なお、図20には、管理者端末5から送信先端末6に直接、登録メールが送信されているように図示されているが、管理者端末5のメールソフトに設定されている送信用のメールサーバや、送信先端末6のメールソフトに設定されている受信用のメールサーバは図示を省略してある。
図25は、管理者端末5が生成した登録メールの例を示す模式図である。登録メールM41には、登録者が生前に送信先に通知したい登録メッセージが本サーバ1に登録されていることなどの説明文と共に登録メッセージが掲載されている。メールM41は、送信先端末6から受信用のメールサーバ(図示省略)に新着メールの問合せがあったときに、送信先端末6に送信される。送信先は、送信先端末6で受信した登録メールを閲覧することで、登録者が生前に送信先に残しておいた登録メッセージ(ラストメッセージ)を閲覧することができる。
なお、図25に示したメールM41には、登録メッセージそのものが掲載されていたが、これに代えて、管理者端末5は、例えば、図26に示す登録メールM42を生成して送信先端末6に送信するようにしてもよい。メールM42には、メールM41に掲載されていた登録メッセージそのものは掲載されておらず、登録メッセージを閲覧するための情報、例えば、登録メッセージが掲載されているWEBページのURLが掲載されている。メールM42を受信した送信先は、送信先端末6からメールM42に掲載されているURLなどに基づいて登録メッセージを閲覧する。メールM42を用いた構成によれば、本サーバ1から管理者端末5に登録メッセージそのものが送信されることはなく、登録者や送信先のプライバシー保護の強化を図ることができる。
管理者は、画面P4に複数の送信先が表示されているときには、1人ずつ順次選択して、すべての送信先に対してそれぞれ、登録者が生前に指定しておいた登録メッセージを送信する。
以上説明した登録メール送信処理により、本サーバ1は、登録者が生前に残しておいた登録メッセージを、管理者を介して送信先に閲覧させることができる。
(返信メール受信処理について)
図27は、返信メール受信処理(S5)の例を示すシーケンス図である。また、図28は、返信メール受信処理における本サーバ1の動作の例を示すフローチャートである。
返信メール受信処理とは、登録メッセージを閲覧した送信先からの返信メッセージを受信して、登録メッセージと返信メッセージとを組み合わせた交換メールリストを作成し、カードC1を発見した遺族に登録メッセージと返信メッセージとを閲覧させる処理である。
図29は、返信メッセージを含む返信メールの例を示す模式図である。返信メールM5の送信元アドレス(Source Address)は、登録メッセージを受信した送信先(ここでは、Bさん)のメールアドレス(ここでは、MB)である。また、メールM5の宛先アドレス(Destination Address)は、本メール1が受信できるアドレスであればよく、例えば、本サーバ1が登録者Aさん用のアドレスとして生成したものでよい。この生成されたアドレスは、例えば、メールM41,42(図25,26参照)の送信元アドレスにセットしておくことで、送信先(Bさん)がメールM41,M42に返信することで、メールM5が本サーバ1に送信される。
図31は、交換メールリストが掲載された交換メールリスト画面の例を示す模式図である。交換メールリスト画面P5には、登録者Aさんから送信先Bさんへの登録メッセージ、送信先Bさんから登録者Aさんへの返信メッセージ、登録者Aさんから送信先Cさんへの登録メッセージ、送信先Cさんから登録者Aさんへの返信メッセージ、などが掲載されている。
図27,28に戻る。
まず、送信先(Bさん)が登録メール(登録メッセージ)を確認して(S501)、返信メール(返信メッセージ)を作成する(S502)。作成された返信メールは、送信先端末6から本サーバ1に送信される(S503)。本サーバ1は、返信メールを受信すると(S504)、返信メールの送信元アドレス(ここでは、MB)を参照して、この送信元アドレスと関連付けて記憶部16に記憶されている登録メッセージを読み出し(S505)、交換メールリスト、つまり、図31に示した画面P5を作成する(S506)。本サーバ1は、画面P5を作成後、交換メールリスト作成通知メールを作成して、遺族端末4に送信する(S507)。
図30は、交換メールリスト作成通知メールの例を示す模式図である。交換メールリスト作成通知メールM6には、遺族に対して、遺族が発見したカードC1に掲載されていた会員である登録者と、登録者が生前に指定しておいた送信先との間で交換された登録メッセージと返信メッセージが閲覧可能であることと、閲覧するために必要な情報、例えば、登録メッセージと返信メッセージが掲載されているWEBページのURLなどが掲載されている。なお、メールM6の宛先アドレスは、遺族Xさんが画面P2(図16参照)で指定した遺族Xさんのメールアドレス「MX」で、画面P2で指定された際に記憶部16に記憶しておき、メールM6の作成時に記憶部16から読み出されて用いられる。
遺族端末4は、本サーバ1からメールM6を受信すると(S508)、交換メールリスト要求を本サーバ1に送信する(S509)。この要求は、例えば、メールM6に掲載されたURLが遺族端末6で指定されて、このURLに該当するWEBページの送信要求である。本サーバ1は、交換メールリスト要求を受信すると(S510)、交換メールリスト、つまり、図31に示した画面P5を遺族端末4に送信する(S511)。遺族端末4は、交換メールリスト、つまり、画面P5を受信すると(S512)、遺族端末4のディスプレイに画面P5を表示する(S513)。遺族は、画面P5を閲覧することで、登録者が生前に送信先に残しておいた登録メッセージや、その送信先から登録者への返信メッセージを閲覧することができ、登録者の生前の人づきあいや、登録者が周囲(登録者が登録メッセージを残した相手)からどのように思われていたか、などを知ることができる。
なお、登録者に生前、画面P1(図5参照)に指定させる登録情報の中に、送信先の氏名やアドレスや登録メッセージに加えて、登録者と送信先との関係(職場の上司など)を解説する情報を含めておいて、交換メールリストに掲載するように本メール1を構成してもよい。このようにすれば、登録者の死後、交換メールリストを閲覧した遺族が、登録者とどのような関係にあった人物からの返信メッセージであるかを理解しやすくなる。
また、カードC1の発見者、あるいは、特定の者に交換メールリストを開示するか否かを登録者が選択できるように、画面P1(図5参照)を構成してもよい。ここで、交換メールリストを開示する特定の者のメールアドレスも画面P1で登録者に指定させるとよい。
以上説明した返信メール受信処理によれば、本サーバ1は、生前に登録者が送信先に残しておいた登録メッセージと、この送信先から登録者への返信メッセージとをカードC1を発見した遺族や登録者が生前に指定した特定の者(第三者)に閲覧させることができる。
以上説明した実施の形態によれば、本サーバ1は、登録者が生前に残しておいた登録メッセージを、登録者の死後、登録者が生前に指定していた送信先に通知することができる。このとき、本サーバ1は、登録者の死亡を、カードC1の発見者からの送信依頼と、事前メールの配信状況とから判定することができ、従来の電子メールのみによる判定、あるいは、第三者機関との情報交換による判定に比べて、簡便かつ確実(誤判定することなく)に判定することができる。
また、登録者が生前に残しておいた登録メッセージに対する返信メッセージを収集して、登録メッセージと返信メッセージとをカードC1の発見者、あるいは、登録者が生前に指定しておいた特定の者(第三者)に閲覧させることもできる。
なお、以上説明した実施の形態は、本サーバ1が登録メッセージを、管理者端末5を介して、送信先端末6に通知(送信)するものであった。これに代えて、例えば、図32に示すように、本サーバ1が直接、送信先端末6に登録メッセージを通知するようにしてもよい。すなわち、本サーバ1は、登録メール送信処理(S4)において、送信者リスト(図23参照)や送信先リスト(図24参照)を作成することなく、登録メッセージの送信条件が成立したことを判定すると(図19のY)、記憶部16に記憶されている登録情報を読み出して、死亡した登録者が指定していた送信先のアドレス宛に登録メール(図25,図26参照)を送信して、登録メッセージを送信先端末6に送信するようにしてもよい。
1 管理サーバ
2 登録者端末
3 メールサーバ
4 遺族端末
5 管理者端末
6 送信先端末

Claims (8)

  1. 第1端末から受信した登録メッセージを第2端末から受信した送信依頼に基づいて第3端末に送信するサーバであって、
    上記第1端末と上記第2端末と上記第3端末のそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    上記第1端末から上記登録メッセージを受信する登録メッセージ受信部と、
    上記受信した登録メッセージを記憶するための登録メッセージ記憶部と、
    上記第1端末に事前メールを配信する配信部と、
    上記事前メールの上記第1端末への配信状況を記憶する配信状況記憶部と、
    上記第2端末から上記送信依頼を受信する送信依頼受信部と、
    上記登録メッセージ記憶部に記憶されている登録メッセージを、上記第3端末に送信する登録メッセージ送信部と、
    を有してなり、
    上記登録メッセージ送信部は、上記送信依頼を受信したとき、上記配信状況記憶部に記憶されている上記配信状況を参照して、上記登録メッセージを上記第3端末に送信するか否かを判定する、
    ことを特徴とするメッセージ送信サーバ。
  2. 上記事前メールの宛先アドレスの不明による上記事前メールの送信エラーが発生したとき、上記配信状況記憶部には上記配信状況として配信エラー情報が記憶され、
    上記登録メッセージ送信部は、上記配信状況記憶部に上記配信エラー情報が記憶されているときにのみ、上記登録メッセージを上記第3端末に送信する、
    請求項1記載のメッセージ送信サーバ。
  3. 上記事前メールの宛先アドレスの不明による上記事前メールの送信エラーが発生したとき、上記配信状況記憶部には上記配信状況として配信エラー情報が記憶され、
    上記登録メッセージ送信部は、上記配信状況記憶部に上記配信エラー情報が記憶されているか否かを判定し、上記配信状況記憶部に上記配信エラー情報が記憶されていないと判定したときには送信許否メールを上記第1端末に送信し、上記送信許否メールの宛先アドレスの不明による上記送信許否メールの送信エラーが発生したときに上記登録メッセージを上記第3端末に送信する、
    請求項1記載のメッセージ送信サーバ。
  4. 上記事前メールの宛先アドレスの不明による上記事前メールの送信エラーが発生したとき、上記配信状況記憶部には上記配信状況として配信エラー情報が記憶され、
    上記登録メッセージ送信部は、上記配信状況記憶部に上記配信エラー情報が記憶されているか否かを判定し、上記配信状況記憶部に上記配信エラー情報が記憶されていないと判定したときには送信許否メールを上記第1端末に送信して上記送信許否メールに対する応答を待ち、上記送信許否メールの送信時刻から所定時間内に上記送信許否メールに対する応答を受信しないときに上記登録メッセージを上記第3端末に送信する、
    請求項1記載のメッセージ送信サーバ。
  5. 上記登録メッセージを受信した上記第3端末から、上記登録メッセージに対する返信メッセージを受信する返信メッセージ受信部と、
    上記登録メッセージと上記返信メッセージとを組み合わせた交換メッセージを上記第2端末に送信する交換メッセージ送信部と、
    を備える、
    請求項1乃至4のいずれかに記載のメッセージ送信サーバ。
  6. 上記返信メッセージ受信部は、上記返信メッセージを上記第3端末から受信した電子メールから読み出し、
    上記交換メッセージ送信部は、上記受信した電子メールの送信元アドレスに基づいて上記登録メッセージ記憶部に記憶されている上記登録メッセージを読み出して、上記読み出した登録メッセージと上記返信メッセージ受信部が読み出した上記返信メッセージとを組み合わせて上記交換メッセージを生成する、
    請求項5記載のメッセージ送信サーバ。
  7. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれかに記載のメッセージ送信サーバとして機能させることを特徴とするメッセージ送信プログラム。
  8. 第1端末から受信した登録メッセージを第2端末から受信した送信依頼に基づいて第3端末に送信するサーバにより実行される方法であって、
    上記サーバは、上記第1端末と上記第2端末と上記第3端末のそれぞれと通信ネットワークを介して接続し、
    上記第1端末から上記登録メッセージを受信する登録メッセージ受信部と、
    上記受信した登録メッセージを記憶するための登録メッセージ記憶部と、
    上記第1端末に事前メールを配信する配信部と、
    上記事前メールの上記第1端末への配信状況を記憶する配信状況記憶部と、
    上記第2端末から上記送信依頼を受信する送信依頼受信部と、
    上記登録メッセージ記憶部に記憶されている登録メッセージを、上記第3端末に送信する登録メッセージ送信部と、
    を備え、
    上記サーバが、上記送信依頼を受信するステップと、
    上記サーバが、上記配信状況記憶部に記憶されている上記配信状況を参照するステップと、
    上記サーバが、上記登録メッセージを上記第3端末に送信するか否かを判定するステップと、
    上記配信状況記憶部に上記事前メールの上記第1端末への配信状況として配信エラー情報が記憶されているときにのみ、上記サーバが、上記登録メッセージを上記第3端末に送信するステップと、
    を有してなることを特徴とするメッセージ送信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018055229A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 峰村 淳 メッセージ送信方法、メッセージ送信用プログラム、及びメッセージ送信装置

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