JP5522121B2 - メール送受信装置及びメール処理プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

メール送受信装置及びメール処理プログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、例えばパーソナルコンピュータや携帯端末装置、携帯電話等の情報通信端末からなるメール送受信装置に係り、特にメールアドレスの変更に対応可能なメール送受信装置と、このメール送受信装置に用いられるメール処理プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
近年、例えばパーソナルコンピュータや携帯端末装置、携帯電話等の情報通信端末では、電子メール機能の利用が一般化しており、各端末間で電子メール機能を用いてメールデータを互いにやり取りすることが多くなって来た。
このようなメールデータの送受信を行う装置では、アドレス手帳機能を備えているものがあり、名前とメールアドレスとを対応付けてアドレス手帳に登録しておくことにより、メールデータの作成時に、アドレス手帳から相手の名前を選択すれば、その名前に対応したメールアドレスが宛先としてメールデータに付加されるようになっている。
また、メールアドレスそのものではなく、名前でメールデータをやり取りすることも可能であり、例えば同じメールアドレスに対して、複数の名前(敬称付きの名前やニックネーム等)を登録しておくことにより、これらの名前を状況に応じて任意選択的に使用してメールデータを送信することができる。
メールデータの送信に必要となるメールアドレスは固定的なものではなく、例えばネットワークの再構築等により変更されることが多い。このため、メールデータを意図した相手に正しく送るためには、常に最新のメールアドレスを知っておく必要がある。
しかしながら、相手のメールアドレスが変更されたことは、その連絡を受けない限り分からない。このため、古いアドレスの使用によって送信ミスを招くことがあった。なお、メールデータを受信した際に、そのメールデータに付加されたメールアドレスをユーザが意識的にチェックすれば、相手のメールアドレスが変更されたことを知ることができるが、メールを受信する度にそのようなアドレスチェックを行うことは面倒である。
また、相手から送られて来たメールデータに記述されているアドレスを自動的にアドレス手帳に登録することができるが、その際に相手が付けた名前で登録されてしまう。相手が付けた名前には、敬称がなかったり、ニックネームであるなど、本来自分が相手に対して使う名前とは異なる場合が多い。したがって、アドレス手帳には、自分が本来使用している名前とは別の名前で同じメールアドレスが混在して登録されることになり、メールアドレスに対応した名前でメールデータをやり取りする場合において、例えば敬称付きの名前を使用すべきところをネックネーム等の他の名前を使用してしまうなど、不適切な名前を使ってしまうことがあった。
発明は、複数のメールアドレスを記憶するアドレス帳において、同じメールアドレスに対して複数の名前を混在して使用しないように管理することのできるメール送受信装置及び記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明は、相相手の名前とメールアドレスとを対応づけたアドレス情報を複数記憶するアドレス帳記憶手段と、
メールアドレスが同じアドレス情報が前記アドレス帳記憶手段に複数存在するか否かを判別する判別手段と、
メールアドレスが同じアドレス情報が存在すれば、一方のアドレス情報の名前を使用不可として設定する設定手段と、
を具備し、
相手の名前を宛先として指定したメールを作成する際は、当該名前と対応付けられたメールアドレスを宛先アドレスとし、前記設定手段で使用不可として設定されていない名前を宛先名とするメールを作成するようにした、ことを特徴とする。
また、本発明は、相手の名前とメールアドレスとを対応づけたアドレス情報を複数記憶するアドレス帳記憶手段と、受信したメールから相手のメールアドレスと相手の名前とを取得する取得手段と、この取得した相手のメールアドレスと名前とを前記アドレス帳記憶手段に登録する際は、そのメールアドレスと同じメールアドレスを有する他のアドレス情報が前記アドレス帳記憶手段に存在するか否かを判別する判別手段と、同じメールアドレスを有するアドレス情報が存在すれば、前記アドレス帳記憶手段に記憶される前記他のアドレス情報の名前を使用不可として設定変更すると共に、前記取得の相手の名前を前記メールアドレスで使用可能な新規の名前として設定登録する登録手段と、を具備し、相手の名前を宛先として指定したメールを作成する際は、当該名前と対応付けられたメールアドレスを宛先アドレスとし、前記設定手段で使用不可として設定されていない名前を宛先名とするメールを作成するようにした、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数のメールアドレスを記憶するアドレス帳において、同じメールアドレスに対して複数の名前を混在して使用しないように管理することができる。
本発明の一実施形態に係るメール送受信装置の回路構成を示すブロック図。 前記メール送受信装置に設けられたアドレス帳の構成を示す図であり、図2(a)はアドレス更新前、同図(b)はアドレス更新後の内容を示す図。 前記メール送受信装置におけるメール受信時のアドレスチェック処理の動作を示すフローチャート。 前記メール送受信装置におけるメール作成送信処理の動作を示すフローチャート。 前記メール送受信装置におけるメール本文に記述されたアドレスの置換処理の動作を示すフローチャート。 前記メール送受信装置におけるリンク先アドレスの置換処理の動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るメール送受信装置の回路構成を示すブロック図である。本装置は、メールデータの送受信機能を備えた情報通信端末として用いられるものであり、例えばプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現される。
図1に示すように、本装置はCPU11を備えている。このCPU11は本装置全体の制御を司るものであり、メモリ12に予め記憶されたプログラムまたは記憶媒体読取部14を介して記憶媒体13に記憶されたプログラムを読み込むことで、図3乃至図6に示すような処理を実行する。
メモリ12は、例えばROMやRAMなどからなり、本装置の処理動作に必要な各種情報を記憶しており、ここではアドレス更新機能付き電子メールソフトを記憶するための電子メールソフト記憶領域12a、通信相手から受信したメールデータまたは通信相手に送信するメールデータを記憶するためのメールデータ記憶領域12bの他に、アドレス帳T1を記憶するためのアドレス帳記憶領域12c、作成されたメールデータを記憶するための作成メール記憶領域12dなどを有する。
電子メールソフト記憶領域12aに記憶された電子メールソフトは、インターネットやイントラネットなどのネットワークを利用して電子メールを送受信するためのソフトウェアであり、ここではアドレス帳T1に登録されたアドレスの更新機能を備えている。メールデータ記憶領域12bに記憶されたメールデータは、メール本文であるメッセージデータとその先頭部分に添付された送信者や宛先、タイトルなどを示すヘッダ情報からなる。
アドレス帳記憶領域12cに記憶されたアドレス帳T1は、名前とメールアドレスとを対応付けたテーブルである。なお、このアドレス帳T1の構成については、後に図2を参照して詳しく説明する。
作成メール記憶領域12dに記憶されたメールデータは、ユーザが作成した送信メールであって、送信メール番号によって管理されている。
記憶媒体13および記憶媒体読取部14は、例えば磁気ディスクなどのメディアとその読み取り装置(HDD等)からなる。この記憶媒体13には本発明を実現するためのプログラムが記憶され、記憶媒体読取部14を介して本装置に提供される。
なお、プログラムの提供方法としては、前記記憶媒体13に限らず、例えば外部端末からネットワークを介して提供することでも良い。伝送制御部15は、このようなネットワークを利用したデータの伝送制御を行う。
また、本装置には、入力部16、表示部17、時計部18が設けられており、上述したメモリ12、記憶媒体読取部14、伝送制御部15などと共にシステムバスを介してCPU11に接続されている。
入力部16は、例えばキーボード、マウス、ペンなどからなり、各種データの入力や指示を行うためのものである。表示部17は、例えばCRT(Cathode-ray tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などからなり、各種データの表示を行うためのものである。時計部18は、現在の日時情報を計時するためのものである。
図2は本装置に設けられたアドレス帳T1の構成を示す図であり、図2(a)は更新前の内容、同図(b)は更新後の内容を示している。
アドレス帳T1は、名前とメールアドレスとを対応付けたテーブルであり、図2に示すように、「使用可否」欄21、「名前/グループ名」欄22、「新アドレス」欄23、「旧アドレス」欄24から構成される。
「使用可否」欄21には、各通信相手毎に名前の使用可否を示す情報が格納される。図中の「○」は使用可、「×」は使用不可を示している。「名前/グループ名」欄22には、各通信相手に対して任意に付けられた名前またはグループ名が格納される。「新アドレス」欄23と「旧アドレス」欄24には、各通信相手毎に新アドレス(現在使用されている変更後のメールアドレス)と旧アドレス(以前使用されていた変更前のメールアドレス)とが対応付けられて格納される。
今、例えば図2(a)に示すように、「山田課長」,「鈴木花子様」,「YAMADA」といった名前とそれに対応したメールアドレスが登録されているものとする。この例では、「山田課長」に対しては、「taro@domainB」が新アドレス、「Taro@domainC」が旧アドレスとして登録されている。同様に、「鈴木花子様」に対しては、「hanako@domainC」が新アドレス、「hanako@domainA」が旧アドレスとして登録されている。「YAMADA」に対しては、「Taro@domainB」が新アドレスとして登録されている。この場合、同じメールアドレスである「taro@domainB」に対して「山田課長」と「YAMADA」といった名前が登録されており、その両者が前記使用可否情報により使用可「○」として設定されている。
ここで、図2(a)に示すアドレス帳T1から「山田課長」を選択し、その名前に対応した新アドレスである「taro@domainB」にてメールを送信した後、その相手から「YAMADA」といった名と、「taro@domainA」といったメールアドレスが記述されたメールが返信されたとする。このような場合には、その返信メールの記述されたメールアドレスが新アドレスとして判断され、アドレス帳T1内の「YAMADA」と「山田課長」のメールアドレスが図2(b)に示すように更新される。つまり、「山田課長」に対しては、「taro@domainA」が新アドレス、「Taro@domainB」と「Taro@domainC」が旧アドレスに登録される。「YAMADA」に対しては、「taro@domainA」が新アドレス、「Taro@domainB」が旧アドレスに登録される。
また、元の送信メールの新アドレスまたは旧アドレスと同じアドレスを有する「YAMADA」に対しては、前記使用可否情報により使用不可「×」が設定される。これにより、以後、こちらからメールデータを送信する場合には「山田課長」のみか使用可となる。
次に、本装置の動作を説明する。
ここでは、(a)メール受信時のアドレスチェック処理、(b)メール作成送信処理、(c)メール本文に記述されたアドレスの置換処理、(d)リンク先アドレスの置換処理に分けて、それぞれの処理動作を説明する。
(a)メール受信時のアドレスチェック処理
まず、メール受信時のアドレスチェック処理について説明する。
図3は本装置におけるメール受信時のアドレスチェック処理の動作を示すフローチャートである。
メモリ12の電子メールソフト記憶領域12aに記憶された電子メールソフトの起動によりメールデータを受信すると、そのメールデータはメモリ12のメールデータ記憶領域12bに格納されると共に表示部17に表示された後、以下のような処理がCPU11の制御の下で実行される。
すなわち、まず、メールデータの受信時にその受信したメールが返信メールであるか否かが判断される(ステップA11)。返信メールとは、送信メールを元にして返信用として作成されたメールデータのことである。返信メールの受信であった場合には(ステップA11のYes)、その返信メールの元になった送信メールが本装置内にて管理されているどのメールデータに相当するものかが送信メール番号に基づいて特定される(ステップA12)。送信メール番号とは、メール送信時に当該メールデータに自動的に割り付けられる各メール毎に固有の識別番号である。この送信メール番号によって、本装置にて作成送信した各種メールデータがメモリ12の作成メール記憶領域12dに管理されている。
前記ステップA12にて、返信メールの元になった送信メールが特定されると、その元の送信メールと返信メールのそれぞれに付加されていた相手のメールアドレスが一致しているか否かが判断される(ステップA13)。
詳しくは、作成メール記憶領域12dから読み出した前記元の送信メールのヘッダ情報に含まれている宛先アドレス(“to”や“cc”に入力されたアドレス)と、メールデータ記憶領域12bから読み出した前記返信メールのヘッダ情報に含まれている差出人アドレス(“from”に入力されたアドレス)とが比較され、両者が同じアドレスであるか否かが判断される。
相手のメールアドレスに変更がなければ、送信メールと受信メールとのアドレスは一致するが、変更があった場合には一致しない。そこで、前記ステップA13にて送信メールと受信メールとのアドレスが一致しなかった場合には、相手のメールアドレスが変更されたものと判断され、以下のようなアドレスの更新処理が実行されることになる。
まず、元の送信メールから相手の名前が特定される(ステップA14)。そして、この特定された相手の名前に基づいてアドレス帳T1の「新アドレス」欄23に登録されていたメールアドレスが検索され、そのメールアドレスが「旧アドレス」欄24に移される(ステップA15)。続いて、返信メールに含まれているメールアドレス(送信元アドレス)が前記特定された名前に対する新アドレスとして、アドレス帳T1の「新アドレス」欄23に登録される(ステップA16)。
ここで、アドレス帳T1には、同じメールアドレスに対して複数の名前が登録されている場合があり、これらの名前しても同様の処理を行う必要がある。
そこで、前記ステップA15およびA16でのアドレス更新後、アドレス帳T1内に元の送信メールの新アドレスまたは旧アドレスと同じアドレスを有するデータが他にもあるか否かが判断される(ステップA17)。
元の送信メールと同じアドレスを有するデータが他にもあった場合には(ステップA17のYes)、まず、その名前が使用不可に設定される(ステップA17´)。これは、同じ相手に対して重複して登録された名前だからである。図2(b)の例では、元の送信メール(「山田課長」といった名前で送信したメール)と同じアドレスを有する「YAMADA」のレコードデータに対し、その名前が使用不可「×」とされる。
次に、その名前のアドレス帳T1の「新アドレス」欄23に登録されているメールアドレスが返信メールに含まれているメールアドレス(送信元アドレス)と一致しているか否かが判断される(ステップA18)。両者のメールアドレスが一致しない場合には(ステップA18のNo)、その名前のアドレス帳T1の「新アドレス」欄23に登録されていたメールアドレスが「旧アドレス」欄24に移される(ステップA19)。続いて、返信メールに含まれているメールアドレス(送信元アドレス)がその名前に対する新アドレスとして、アドレス帳T1の「新アドレス」欄23に登録される(ステップA20)。
具体的に説明すると、図2(a)に示すように、例えば「Taro@domainB」といったメールアドレスに対し、「山田課長」と「YAMADA」といった名前が登録されていたとする。
ここで、図2(b)に示すように、「山田課長」に対応した「Taro@domainB」が「taro@domainA」といったメールアドレスに更新された場合において、更新前の「Taro@domainB」と同じメールアドレスを有する「YAMADA」についても同様のアドレス更新がなされる。つまり、「YAMADA」のレコードデータにおいて、「Taro@domainB」が「旧アドレス」欄24に移され、返信メールから得られた「taro@domainA」が新アドレスとして「新アドレス」欄23に登録されることになる。図2(b)の例では、アドレス更新後の状態を示している。
一方、メールを送信した際に、その送信メールのアドレスが存在しなかった場合には、一般にメールサーバから送信元に対して、その旨の通知がなされるようになっている。そこで、前記ステップA11において返信メールの受信でなかった場合には、メールサーバからの受信であるか否かが判断される(ステップA21)。
メールサーバからの受信であった場合において(ステップA21のYes)、送信メールに含まれていたメールアドレスが存在しない旨の通知があれば(ステップA22のYes)、アドレス帳T1に登録されていた当該アドレスが「旧アドレス」欄24に移される(ステップA23)。このとき、例えば「新アドレスを入力しますか」といったようなメッセージが表示部17に表示され、OKボタン等の押下によりアドレス入力を指示した後(ステップA24のYes)、入力部16を通じてメールアドレスを入力すると(ステップA25)、その入力されたメールアドレスがアドレス帳T1内の該当する「新アドレス」欄23に登録される(ステップA26)。
このように、送信メールに対する返信メールを受信した際に、相手のメールアドレスが変更されていた場合には、今まで使用していたメールアドレスが旧アドレスとして登録され、返信メールから抽出された変更後のメールアドレスが新アドレスとして登録される。したがって、相手のアドレス変更に伴い、ユーザがアドレス帳T1の登録内容を変更しなくとも、以後、同じ相手とメールデータをやり取りする場合には、変更後のアドレスを使用してメールデータを正しく送ることができる。
また、同じメールアドレスに対して複数の名前が登録されている場合には、これらの名前に対するアドレスの登録内容も同様に変更されると共に、メール送受信で使われなかった名前は使用不可に設定されるため、以後、不適切な名前を使用してメールデータを相手に送ってしまうようなことがなくなる。
また、送信メールに対する相手からの応答がない場合には、既に相手のメールアドレスが変更されていたことになる。このような場合に、新アドレスの入力が促されるため、ユーザは現在使用しているアドレスが古いアドレスであることを認識することができ、速やかに対処することができる。
(b)メール作成送信処理
次に、メールデータを作成して送信する場合の動作について説明する。
図4は本装置におけるメール作成送信処理の動作を示すフローチャートである。今、メモリ12のアドレス帳記憶領域12cに設けられたアドレス帳T1には、各通信相手毎に変更前のアドレスと変更後のアドレスが登録されており、さらに、現在使用中の名前であるか否かを示す使用可否の情報が設定されているものとする。
電子メールソフト記憶領域12aに記憶された電子メールソフトの起動によりメールデータを作成して送信する場合において、CPU11の制御の下で以下のような処理が実行される。
すなわち、まず、メモリ12の作成メール記憶領域12dに送信メールとしてのフォーマットが作成され(ステップB11)、そのメールフォーマットに各送信メール毎に固有の識別番号である送信メール番号が付加される(ステップB12)。
ここで、既に受信済みのメールデータ(受信メール)を利用して返信メールまたは転送メールを作成する場合には(ステップB13のYes)、その受信メールのヘッダ情報から自分以外の宛先、同報、差出人(“to”,“cc”,“from”)を示す名前/メールアドレスが抽出されてメモリ12の所定の領域に格納される(ステップB14)。
次に、前記受信メールから抽出された各データの中の先頭データがチェック対象として指定され(ステップB15)、その抽出データがメールアドレスであれば、アドレス帳T1内のすべてのレコードの「旧アドレス」欄24に登録された旧アドレスと比較され、一致するものがあるか否かが判断される(ステップB16)。アドレス帳T1の「旧アドレス」欄24に登録された旧アドレスと一致した場合には(ステップB16のYes)、当該メールアドレスは同じレコードの「新アドレス」欄23に登録された新アドレスに置換された後、前記メールフォーマットの所定の項目に設定される(ステップB17)。
また、前記抽出されたデータが名前であれば、その名前の使用可否がアドレス帳T1の「使用可否」欄21に格納された使用可否情報に基づいて判断される(ステップB18)。その結果、その名前の使用が不可であった場合には(ステップB18のYes)、同じメールアドレスで使用可の名前がアドレス帳T1の中で検索され(ステップB19)、前記抽出データの名前がその使用可の名前に置換された後、前記メールフォーマットの所定の項目に設定される(ステップB20)。
続いて、前記受信メールから抽出された各データの中の次のデータがチェック対象として指定され(ステップB22)、前記ステップB16からの処理が繰り返し行われる。全ての抽出データに対するチェックが完了すると(ステップB22のYes)、ステップB23からの処理に移行する。
このように、返信メールまたは転送メールの作成時において、その元となるメールデータに含まれていた自分以外の宛先、同報、差出人の各アドレスがすべてチェックされ、その中で旧アドレスであったものは新アドレスに置き換えられてメールフォーマットの所定の項目に設定される。旧アドレスでなければ、そのままメールフォーマットの所定の項目に設定される。この場合、メールフォーマットの宛先項目に元のメールデータの差出人、同報項目に元のメールデータの自分以外の宛先と同報が設定されることになる。
また、元となるメールデータにメールアドレスではなく名前が使用されていた場合には、その名前の使用可否が判断される。そして、使用不可の名前は同じメールアドレスを有する使用可の名前に置き換えられて、メールフォーマットの所定の項目に設定される。もともと使用可の名前が使われていた場合には、そのままメールフォーマットの所定の項目に設定される。
一方、前記ステップB13において、新規メールの作成であった場合には、アドレス帳T1の使用可のレコードを対象として、“to”,“cc”に入力すべき名前/メールアドレスが選択されて、前記メールフォーマットの所定の項目に設定される(ステップB23)。なお、ユーザが誤って旧アドレスまたは使用不可の名前を選択した場合には、旧アドレスは新アドレスに置き換えられ、使用不可の名前は使用可の名前に置き換えられて前記メールフォーマットの所定の項目に設定される。
続いて、メール本文の作成がなされ、前記メールフォーマットの所定の項目に設定される(ステップB24)。この場合、メール本文を他のメールデータから引用することも可能である。メール本文の作成後、例えば送信ボタン等の押下に従って、前記メールフォーマットの各項目に設定されたデータを含んだメールデータが送信メールとしてメールデータ記憶領域12bに展開された後、伝送制御部15により所定の形式でネットワーク上の各端末に送信される(ステップB25)。
このように、返信メールまたは転送メールの作成時には、自動的に旧アドレスから新アドレスへの置き換えが行われてメールデータが作成されるため、ユーザがその都度古いアドレスか否かを調べて書き直すといった作業を行わなくとも、新アドレスを用いてメールデータを正しく送ることができる。
また、メールアドレスの代わりにそのアドレスに対応した名前を用いてメールデータをやり取りする場合において、自動的に使用不可の名前から使用可の名前への置き換えが行われてメールデータが作成されるため、ユーザがその都度使用不可の名前か否かを調べて書き直すといった作業を行わなくとも、使用可の名前を使ってメールデータを正しく送ることができる。
また、新規メールを作成する場合でも、常に新アドレスまたは使用可の名前を用いたメールアドレスを作成して正しく送ることができる。
(c)メール本文に記述されたアドレスの置換処理
次に、メール本文に記述されたアドレスの置換処理について説明する。
図5は本装置におけるメール本文に記述されたアドレスの置換処理の動作を示すフローチャートである。今、メモリ12のアドレス帳記憶領域12cに設けられたアドレス帳T1には、各通信相手毎に変更前のアドレスと変更後のアドレスが登録されているものとする。
電子メールソフト記憶領域12aに記憶された電子メールソフトの起動により返信メールまたは転送メールを作成する場合において、その元になる受信メールをメモリ12のメールデータ記憶領域12bから読み出し、そのメール本文から返信メールまたは転送メールに引用する部分を指定すると(ステップC11)、CPU11の制御の下で以下のような処理が実行される。
すなわち、前記引用部分の指定に伴い、まず、その指定された引用部分から文中に記述されたメールアドレスが抽出される(ステップC12)。
ここで、メモリ12のアドレス帳記憶領域12cに設けられたアドレス帳T1が参照され、前記抽出されたメールアドレスがアドレス帳T1内のすべてのレコードの「旧アドレス」欄24に登録された旧アドレスと比較されて、一致するものがあるか否かが判断される(ステップC13)。アドレス帳T1の「旧アドレス」欄24に登録された旧アドレスと一致した場合には(ステップC13のYes)、当該メールアドレスは同じレコードの「新アドレス」欄23に登録された新アドレスに置換される(ステップC14)。
続いて、返信メールまたは転送メールのフォームがメモリ12の作成メール記憶領域12dに作成され、そこに前記引用部分が貼り付けられる(ステップC15)。
このように、返信メールや転送メールを作成する場合に、元になる受信メールの本文中にメールアドレスの記述があるか否かが調べられ、メールアドレスの記述があり、そのメールアドレスが旧アドレスであった場合には新アドレスに置換されて、新しいメールのフォームとされる。したがって、メール本文のアドレス記述に関して古いアドレスか否かを調べて書き直すといった手間を省き、古いアドレスのままでメールデータを送信してしまうといったようなミスを防ぐことができる。
なお、新規メールの作成中に他のメールの本文もしくはメール以外の文書を引用する場合であっても同様であり、その中にメールアドレスの記述があれば、アドレス帳T1との比較により旧アドレスから新アドレスへの置換を行うことで、ユーザの負担を軽減できる。
また、前記実施形態では、引用中に旧アドレスがあった場合に、新アドレスへの置換を自動的に行うようにしたが、旧アドレスの記述をそのままにしたい場合もあるので、例えばアドレス置換前にユーザに対して置換を行った上で引用するか否かを選択させるようにしても良い。
(d)リンク先アドレスの置換処理
次に、リンク先アドレスの置換処理について説明する。
図6は本装置におけるリンク先アドレスの置換処理の動作を示すフローチャートである。今、メモリ12のアドレス帳記憶領域12cに設けられたアドレス帳T1には、各通信相手毎に変更前のアドレスと変更後のアドレスが登録されているものとする。
電子メールソフト記憶領域12aに記憶された電子メールソフトの起動により送信メールを作成する場合において、メールアドレスが記述されたリンク先を指定すると(ステップD11)、CPU11の制御の下で以下のような処理が実行される。
すなわち、前記リンク先の指定に伴い、まず、その指定されたリンク先に記述されたメールアドレスがアドレス帳記憶領域12cに設けられたアドレス帳T1内のすべてのレコードの「旧アドレス」欄24に登録された旧アドレスと比較されて、一致するものがあるか否かが判断される(ステップD12)。アドレス帳T1の「旧アドレス」欄24に登録された旧アドレスと一致した場合には(ステップD12のYes)、当該メールアドレスは同じレコードの「新アドレス」欄23に登録された新アドレスに置換される(ステップD13)。
続いて、前記リンク先のメールアドレスを宛先とした送信メールのフォームがメモリ12の作成メール記憶領域12dに作成される(ステップD14)。
このように、送信メールを作成する際に、リンク先がメールアドレスとなっているリンクを開いた場合に、そのメールアドレスが旧アドレスであった場合には新アドレスに置換された後に送信メールの宛先となる。したがって、リンク先のアドレス記述に関して古いアドレスか否かを調べて書き直すといった手間を省き、古いアドレスのままでメールデータを送信してしまうといったようなミスを防ぐことができる。
なお、上述した実施形態において記載した手法、すなわち、図3乃至図6のフローチャートに示す処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記憶媒体に書き込んで各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記憶媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
11…CPU
12…メモリ
12a…電子メールソフト記憶領域
12b…メールデータ記憶領域
12c…アドレス帳記憶領域
12d…作成メール記憶領域
13…記憶媒体
14…記憶媒体読取部
15…伝送制御部
16…入力部
17…表示部
18…時計部
T1…アドレス帳
21…「使用可否」欄
22…「名前/グループ名」欄
23…「新アドレス」欄
24…「旧アドレス」欄

Claims (6)

  1. 相手の名前とメールアドレスとを対応づけたアドレス情報を複数記憶するアドレス帳記憶手段と、
    メールアドレスが同じアドレス情報が前記アドレス帳記憶手段に複数存在するか否かを判別する判別手段と、
    メールアドレスが同じアドレス情報が存在すれば、一方のアドレス情報の名前を使用不可として設定する設定手段と、
    を具備し、
    相手の名前を宛先として指定したメールを作成する際は、当該名前と対応付けられたメールアドレスを宛先アドレスとし、前記設定手段で使用不可として設定されていない名前を宛先名とするメールを作成するようにした、ことを特徴とするメール送受信装置。
  2. 前記メールを作成する際に、前記指定された名前が使用不可である場合には、その指定された名前と対応付けられたメールアドレスと同じメールアドレスあって、使用不可として設定されていない名前を前記アドレス帳記憶手段から検索し、その検索された名前を前記メールの宛先名とするメールを作成する、
    ことを特徴とする請求項1記載のメール送受信装置。
  3. 前記判別手段は、メールを受信した際に、その受信したメールの送信元のメールアドレスと同じメールアドレスを有するアドレス情報が存在するか否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のメール送受信装置。
  4. 相手の名前とメールアドレスとを対応づけたアドレス情報を複数記憶するアドレス帳記憶手段と、
    受信したメールから相手のメールアドレスと相手の名前とを取得する取得手段と、
    この取得した相手のメールアドレスと名前とを前記アドレス帳記憶手段に登録する際は、そのメールアドレスと同じメールアドレスを有する他のアドレス情報が前記アドレス帳記憶手段に存在するか否かを判別する判別手段と、
    同じメールアドレスを有するアドレス情報が存在すれば、前記アドレス帳記憶手段に記憶される前記他のアドレス情報の名前を使用不可として設定変更すると共に、前記取得の相手の名前を前記メールアドレスで使用可能な新規の名前として設定登録する登録手段と、
    を具備し、
    相手の名前を宛先として指定したメールを作成する際は、当該名前と対応付けられたメールアドレスを宛先アドレスとし、前記設定手段で使用不可として設定されていない名前を宛先名とするメールを作成するようにした、ことを特徴とするメール送受信装置。
  5. メール送受信機能を備えたコンピュータに、
    名前とメールアドレスとを対応付けたアドレス情報をアドレス帳記憶手段に複数記憶する処理と、
    メールアドレスが同じアドレス情報が前記アドレス帳記憶手段に複数存在するか否かを判別する処理と、
    メールアドレスが同じアドレス情報が存在すれば、一方のアドレス情報の名前を使用不可として設定する処理と、
    を実行させ
    相手の名前を宛先として指定したメールを作成する際は、当該名前と対応付けられたメールアドレスを宛先アドレスとし、前記設定手段で使用不可として設定されていない名前を宛先名とするメールを作成するようにしたメール処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
  6. メール送受信機能を備えたコンピュータに、
    名前とメールアドレスとを対応付けたアドレス情報をアドレス帳記憶手段に複数記憶する処理と、
    受信したメールから相手のメールアドレスと相手の名前とを取得する処理と、
    この取得した相手のメールアドレスと名前とを前記アドレス帳記憶手段に登録する際は、そのメールアドレスと同じメールアドレスを有する他のアドレス情報が前記アドレス帳記憶手段に存在するか否かを判別する処理と、
    同じメールアドレスを有するアドレス情報が存在すれば、前記アドレス帳記憶手段に記憶される前記他のアドレス情報の名前を使用不可として設定変更すると共に、前記取得の相手の名前を前記メールアドレスで使用可能な新規の名前として設定登録する処理と、
    を実行させ
    相手の名前を宛先として指定したメールを作成する際は、当該名前と対応付けられたメールアドレスを宛先アドレスとし、前記設定手段で使用不可として設定されていない名前を宛先名とするメールを作成するようにしたメール処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
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