JP2006109073A - メール転送装置、メール転送方法及びメール転送プログラム - Google Patents

メール転送装置、メール転送方法及びメール転送プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 メール転送システムにおいて、転送メールの返信の際にユーザの設定するアドレスにて返信可能なメール転送装置、メール転送方法及びメール転送プログラムを提供する。
【解決手段】 メール転送サーバ1は、設定データを格納する設定データ記憶装置18と、送信メール6の転送処理に対応する転送IDを転送処理毎に生成する転送ID生成手段16dと、キャッシュデータを格納するキャッシュデータ記憶装置17と、送信メール6を携帯電話4に転送する際に、転送メール8を作成する転送メール作成手段16fと、携帯電話4からの返信メール9を受信すると、送信先アドレスをキャッシュデータ記憶装置17内の送信元アドレスに、送信元アドレスを設定データ記憶装置18内のユーザアドレスに置き換えた置換済返信メール7を生成する送信元アドレス置換手段16hとを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、メール転送システムにおいて、転送メールの返信の際に、ユーザが設定するアドレスにて返信することができるメール転送装置、メール転送方法及びメール転送プログラムに関する。
インターネットの普及に伴ってEメール技術は急速に発達し、受信したアドレス以外でもメールを受信するためのメール転送技術が開発されている。このメール転送技術によると、例えば、企業内等で受信したメールを社外の携帯電話や従業員個人のパーソナルコンピュータ等で閲覧し、受信したメールの送信元アドレスに速やかに返信することが出来る。このメール転送の際に問題となるのが、返信メールに提示するアドレスが、実際に返信処理を行った携帯電話やパーソナルコンピュータのアドレスとなってしまうことである。これでは、企業に送信したはずのメールの回答が、見知らぬ個人のアドレスから返信されることとなり、メール送信元の客先等に不信感を持たせてしまうこととなる。
この問題を解決する為に、社内メールと社外メールを結合する装置を用いて、社外より返信するメールのアドレスを企業のアドレスに置き換えて送信する手法が存在する(特許文献1参照。)。又、携帯電話に専用のプログラムを配信し、携帯電話からでも社内メールを閲覧及び返信する為の手法が存在する(特許文献2参照。)。
特開2002−26960号公報 特開2004−80541号公報
しかしながら、特許文献1の手法では、企業にて置き換えるアドレスは、企業の代表アドレスのみとなり、実際にメールを返信した担当者等のアドレスは表示することが出来なかった。
特許文献2の手法では、携帯電話に専用のプログラムをインストールする必要がある為、この専用プログラムのインストールが可能な機種でしか動作させることが出来なかった。
本発明は、上記問題点を解決する為になされたものであり、どのような機種からの社外メールであっても、転送メール返信の際には、ユーザが設定するアドレスにて返信することができるメール転送装置、メール転送方法及びメール転送プログラムを提供することを目的とする。
上記問題点を解決する為、本発明の第1の特徴は、[イ]メール送信元端末(5)から送信されるユーザ宛ての送信メール(6)を、ユーザアドレス以外の代理通信装置(4)に転送するためのメール転送装置であって、ユーザ固有のユーザID、ユーザアドレス及び代理通信装置を示す転送先アドレスを少なくとも含む設定データを格納する設定データ記憶装置(18)と、[ロ]設定データを設定データ記憶装置に登録する設定データ登録手段(16a)と、[ハ]送信メール(6)の転送処理に対応する転送IDを転送処理毎に生成する転送ID生成手段(16d)と、[ニ]転送ID、ユーザID、メール送信元端末(5)を示す送信元アドレスを少なくとも含むキャッシュデータを格納するキャッシュデータ記憶装置(17)と、[ホ]送信メール(6)を代理通信装置(4)に転送する際に、送信元アドレス、転送先アドレス、メール転送装置を示す返信アドレス、転送IDを少なくとも含む転送メール(8)を作成する転送メール作成手段(16f)と、[ヘ]転送メール(8)に対する代理通信装置(4)からの返信メール(9)を受信すると、メール送信元端末(5)に転送する為に、送信先アドレスをキャッシュデータ記憶装置(17)内の送信元アドレスに、送信元アドレスを設定データ記憶装置(18)内のユーザアドレスに置き換えた置換済返信メール(7)を生成する送信元アドレス置換手段(16h)とを備えるメール転送装置(1)であることを要旨とする。
更に、本発明の第1の特徴は、[ト]設定データ記憶装置(18)は、ユーザアドレスとして、ユーザ自身を示す個人アドレス又は個人アドレス以外のユーザが明示したいアドレスのいずれかをユーザに選択可能として備え、送信元アドレス置換手段(16h)は、ユーザに選択された個人アドレス又は明示したいアドレスをユーザアドレスに置き換えた置換済返信メール(7)を生成し、[チ]代理通信装置(4)は複数存在し、設定データ記憶装置(18)内の設定データは、複数の代理通信装置(5a〜7c)を示す複数の転送先アドレスを備え、転送メール作成手段(16f)は、複数の代理通信装置(5a〜7c)に対する転送メール(8)を作成し、複数の代理通信装置(5a〜7c)のいずれか一台より返信メール(9)を受信した場合、送信メール送信元の代理通信装置以外がキャッシュデータ記憶装置(18a)に接続することを阻止するキャッシュブロック手段(19i)を更に備え、[リ]設定データ登録手段(16a)は、代理通信装置(4,5a〜7c)より、通信ネットワーク(10)を介して設定データを設定データ記憶装置に登録する設定切替手段(20d)を備えることを加えても良い。
本発明の第2の特徴は、[イ]メール送信元端末(5)から送信されるユーザ宛ての送信メール(6)を、ユーザアドレス以外の代理通信装置(4)に転送するためのメール転送方法であって、ユーザ固有のユーザID、ユーザアドレス及び代理通信装置を示す転送先アドレスを少なくとも含む設定データを設定データ記憶装置(18)に格納するステップと、[ロ]送信メール(6)の転送処理に対応する転送IDを転送処理毎に転送ID生成手段(16d)が生成するステップと、[ハ]転送ID、ユーザID、メール送信元端末(5)を示す送信元アドレスを少なくとも含むキャッシュデータをキャッシュデータ記憶装置(17)に格納するステップと、[ニ]送信メール(6)を代理通信装置(4)に転送する際に、転送メール作成手段(16f)が送信元アドレス、転送先アドレス、メール転送装置を示す返信アドレス及び転送IDを少なくとも含む転送メール(8)を作成するステップと、[ホ]転送メール(8)に対する代理通信装置(4)からの返信メール(9)を受信すると、メール送信元端末(5)に転送する為に、送信元アドレス置換手段(16h)が送信先アドレスをキャッシュデータ記憶装置(17)内の送信元アドレスに、送信元アドレスを設定データ記憶装置(18)内のユーザアドレスに置き換えた置換済返信メール(7)を生成するステップとを備えるメール転送方法であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、[イ]メール送信元端末(5)から送信されるユーザ宛ての送信メール(6)を、ユーザアドレス以外の代理通信装置(4)に転送するためのコンピュータに、ユーザ固有のユーザID、ユーザアドレス及び代理通信装置を示す転送先アドレスを少なくとも含む設定データを設定データ記憶装置(18)に格納する機能と、[ロ]送信メール(6)の転送処理に対応する転送IDを転送処理毎に転送ID生成手段(16d)に生成させる機能と、[ハ]転送ID、ユーザID、メール送信元端末(5)を示す送信元アドレスを少なくとも含むキャッシュデータをキャッシュデータ記憶装置(17)に格納する機能と、[ニ]送信メール(6)を代理通信装置(4)に転送する際に、転送メール作成手段(16f)に送信元アドレス、転送先アドレス、メール転送装置を示す返信アドレス及び転送IDを少なくとも含む転送メール(8)を作成させる機能と、[ホ]転送メール(8)に対する代理通信装置(4)からの返信メール(9)を受信すると、メール送信元端末(5)に転送する為に、送信元アドレス置換手段(16h)に送信先アドレスをキャッシュデータ記憶装置(17)内の送信元アドレスに、送信元アドレスを設定データ記憶装置(18)内のユーザアドレスに置き換えた置換済返信メール(7)を生成させる機能とを実行させるメール転送プログラムであることを要旨とする。
本発明のメール転送装置、メール転送方法及びメール転送プログラムによると、転送されたメールの返信をする際、転送前の宛先アドレス又はユーザが設定する返信先に明示したいアドレスにて返信することができる。
社内メールと社外メールの連携といった枠ではなく、従業員が社外の携帯電話から応答する場合にも、社内から社外へ発信したと同様の送信元アドレスを表示することができる。送信元アドレスは代表メールアドレスのみということではなく、従業員個人、又は、従業員の組織や業務に応じたメールアドレスを明示することができる。
専用プログラムを携帯電話に配信する必要が無く、メール機能のある携帯電話であれば利用が可能であり、さらに、携帯電話に限らず、従業員の必要に応じたメール環境であればどのような機種からでもメール転送機能を使用することができる。
既存のメールシステムにメール転送機能を追加するのみなので、安価に提供することができる。
企業内でどのような転送がなされているかを、客等のメール送信者から、隠すことができる。
返信が繰り返される場合、元の転送メールに紐付けて管理することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
以下においては、一例として、顧客から企業の従業員宛てに来たメールを、社外にいる従業員の代理通信装置である携帯電話に転送し、その携帯電話がこのメールを受信及び返信するシステムについて説明する。尚、従業員は携帯電話を備えているが、これは携帯電話に限らず、社外のパーソナルコンピュータ等のインターネットや専用回線が使用可能な端末であれば良いものとする。
<第1の実施の形態>
(メール転送システム)
第1の実施の形態に係るメール転送システム100は、図1に示すように、顧客側がメールを送受信する為のメール送信元端末5と、その送信メール6を企業側で受信する自社メールサーバ2と、自社メールサーバ2から送信メール6を受信してメールアドレスが示す通信端末に転送するメール転送装置であるメール転送サーバ1と、メール転送サーバ1より受信する転送メール8を社外の携帯電話4に転送する社外メールサーバ3と、社外メールサーバ3より転送メール8を受信する携帯電話4より構成される。
携帯電話4が転送メール8に対して返信すると、社外メールサーバ3はこの返信メール9を受信し、直接メール送信元端末5ではなく、再度メール転送サーバ1に送信する。メール転送サーバ1は、返信メール9の送信元アドレスを携帯電話4のアドレスではなく、従業員毎に登録されている自社メールアドレスに置き換えた置換済返信メール7を、自社メールサーバ2を介してメール送信元端末5に送信する。つまり、メール転送サーバ1はメールの転送機能と、メールアドレスの置換え機能を備える。以下、メール転送サーバ1について詳細に説明する。
(メール転送サーバ)
メール転送サーバ1は、図2に示すように、入力装置11、出力装置12、通信制御装置13、通信インタフェース14、主記憶装置15、処理制御装置(以下、「CPU」と記載する)16、キャッシュデータ記憶装置17及び設定データ記憶装置18を備えている。
設定データ記憶装置18は、従業員によって予め設定され、図3に示すように、従業員固有の「ユーザID」、従業員の社内アドレスである「ユーザアドレス」及び従業員が各自で都合のよい機器に転送先を設定する「転送先アドレス」等より成る設定データを格納する。
キャッシュデータ記憶装置17は、メール転送の都度に設定され、図4に示すように、転送メール毎に発番される「転送ID」、「ユーザID」、メール送信元端末5のアドレスである「送信元アドレス」、メールの件名等より成るキャッシュデータを格納する。
CPU16は、設定データ登録手段16a、アドレス照合手段16b、転送先取得手段16c、転送ID生成手段16d、キャッシュデータ管理手段16e、転送メール作成手段16f、転送ID照合手段16g及び送信元アドレス置換手段16hを備えている。
設定データ登録手段16aは、図2の設定データ記憶装置18に、メール転送の為の設定データを登録する為の手段であり、設定データはメール転送処理の前に個々の従業員により予め設定される。
アドレス照合手段16bは、メール送信元端末5より受信する送信メール6の宛先アドレスと、設定データ記憶装置18内のユーザアドレスを照合して、その企業の転送が必要な従業員宛てに来たメールであるかを判断する手段である。
転送先取得手段16cは、アドレス照合の結果、従業員と判断された場合、設定データ記憶装置18よりメールの転送先アドレスを取得する手段である。
転送ID生成手段16dは、メールを転送する際に、この転送処理をナンバリングする為の転送IDを生成する手段である。転送IDは例えば図4のような10桁のランダムに生成された数字等より構成される。尚、生成された転送IDは、キャッシュデータ記憶装置17に図4のように格納される。
キャッシュデータ管理手段16eは、キャッシュデータ記憶装置17のキャッシュデータの登録、更新、削除等の管理を行う手段である。
転送メール作成手段16fは、受信したメールを携帯電話4に転送する為のメールを作成する手段である。具体的には図1の転送メール8のように、「From:メール送信者(アドレスA)」「To:従業員の携帯電話(アドレスB´)」「Reply To:メール転送サーバ(アドレスC)」「Subject:<メール転送ID> 件名〜」と設定し、送信元、転送先、返信先、転送IDを記載した転送メール8を作成する。尚、アドレスB´は、図3の設定データ記憶装置18内の転送先アドレスであり、アドレスCはメール転送サーバ1のアドレスである。又、転送IDはSubject欄に挿入する。
転送ID照合手段16gは、携帯電話4より返信メール9を受信した際に、返信メール9に付加されている転送IDと、図4のキャッシュデータ記憶装置17内の転送IDとを照合し、一致するか否かを判断する手段である。
送信元アドレス置換手段16hは、転送IDの照合が一致した場合、メール9の「From:従業員の携帯電話(アドレスB´)」を、置換済返信メール7のように「From:従業員(アドレスB)」に置き換え、「To:メール転送(アドレスC)」を、「To:メール送信者(アドレスA)」に置き換える手段である。従業員の正規のアドレスBは、設定データ記憶装置18より取得し、メール送信者(アドレスA)は、キャッシュデータ記憶装置17より取得する。
入力装置11は、キーボード、マウス等から入力信号を受信するインタフェースである。フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等の外部記憶装置を介して入力されても良い。出力装置12は、処理結果等を出力するための装置であり、具体的には液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プリンタ等を指す。通信制御装置13は、他装置に対しデータを送受信する為の制御信号を生成する。通信インタフェース14は、他装置間においてデータを送受信するための装置である。主記憶装置15は、主メモリとして、処理の手順を記述したプログラムや処理されるべきデータを一時的に記憶し、CPU16の要請に従ってプログラムの機械命令やデータを引き渡す。又、CPU16で処理されたデータは主記憶装置15に書き込まれる。主記憶装置15とCPU16はアドレスバス、データバス、制御信号等で結ばれている。
(メール転送システムの動作)
メール転送サーバ1の大まかな動作としては、(1)受信したメールを携帯電話4に転送する処理と、(2)携帯電話4から受信したメールのアドレス置換えを行い、メールの送信元端末5に返信する処理がある。
先ず、(1)の転送する処理について図5のフローチャートを用いて説明する。
(a)先ずステップS11において、自社メールサーバ2がメール送信元端末5より図1の「From:メール送信者(アドレスA)、To:従業員(アドレスB)」の送信メール6を受信する。この送信メール6を、自社メールサーバ2が自社メールサーバ2自身の転送機能(.forward)によりメール転送サーバ1に転送するか、メール転送サーバ1からポストオフィスプロトコル(POP3)等にて取り込むことによりメール転送サーバ1に転送する。
(b)ステップS12において、メール転送サーバ1が、通信インタフェース14を介してこの転送されたアドレスAからの送信メール6を受信すると、図2のアドレス照合手段16bが、送信メール6の送信先アドレスBと、図3の設定データ記憶装置内のユーザアドレスとを照合する。照合の結果アドレスが一致すると、転送が必要な従業員宛てメールと判断され、転送ID生成手段が、乱数等により、転送IDを生成する。又、転送先取得手段16cが、図3の設定データ記憶装置18よりメールの転送先アドレスを取得する。
(c)ステップS13において、キャッシュデータ管理手段16eは、図4のキャッシュデータ記憶装置17に、送信元のアドレスA、転送ID、ユーザID及び元メールの件名を格納する。
(d)ステップS14においては、転送メール作成手段16fが、図1の転送メール8を作成する。転送メール8は「From:メール送信者(アドレスA)」「To:従業員の携帯電話(アドレスB´)」「Reply To:メール転送サーバ(アドレスC)」「Subject:<メール転送ID> 件名〜」と設定される。
(e)ステップS15において、転送メール8は、社外メールサーバに転送され、更に携帯電話4に転送される。
次に、(2)のメール送信元端末5に返信する処理について図6のフローチャートを参照して説明する。
(a)ステップS21においては、メール転送サーバ1は、社外メールサーバ3を介して携帯電話4より図1の返信メール9を受信する。ステップS22においては、転送ID照合手段16gが、返信メール9の転送IDと、図4のキャッシュデータ記憶装置17の転送IDとを照合する。
(b)照合の結果、転送IDが一致する場合、送信元アドレス置換手段16hが返信メール9の書き換えを行う。具体的には、「Subject」の転送IDを削除し、送信元を携帯電話4のアドレスB´から図3の設定データ記憶装置18のユーザアドレスに置換え、送信先をメール転送サーバ1のアドレスCからメール送信元端末5のアドレスAに置き換える。
(c)ステップS24において、作成された置換済返信メール7(図1参照)は、自社メールサーバ2を介して、メール送信元端末5に送信される。ステップS25において、キャッシュデータ管理手段16eは、キャッシュデータ記憶装置17内の転送済みキャッシュデータを消去する。
このように、第1の実施の形態によると、転送されたメールの返信をする際、転送前の宛先アドレス、つまり自身の正規のメールアドレスを明示し、従業員が社外の携帯電話から応答する場合にも、社内から社外へ発信したと同様の送信元アドレスを表示することができる。
尚、携帯電話4の機種によっては、転送メール8の「Reply To」が表示できないことがあるが、この場合は「From」の欄に、メール転送サーバ(アドレスC)を設定し、「Subject」の欄に、<転送ID>+元メール6の送信者+元メール6の件名等を表示するようにするとよい。
メール送信元端末5と携帯電話4との間で返信が繰り返される場合は、ステップS25のキャッシュデータを消去せずに一時記憶させておき、キャッシュデータ記憶装置17内の元の転送メールに紐付けて管理することにより、より迅速にメール転送処理を行うことができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、メール送信元端末5からの送信メール6に対し、返信する携帯電話4は一台として説明されていた。しかし実際には、企業内において、客先からとのメールの送受信に対し、複数箇所、複数端末にて返信処理を行う場合がある。例えば、客からの製品に対する質問メールに対し、複数箇所の複数端末において各々オペレータが対応する場合などがこれに当たる。本発明の第2の実施の形態においては、このように1つのメールに対し複数端末より返信メールを送信可能なシステムについて説明する。
(メール転送システム)
第2の実施の形態に係るメール転送システム100aは、図7に示すように、メール送信元端末5、自社メールサーバ2、メール転送サーバ1a、メール転送サーバ1aに接続される第1社外メールサーバ3a、第2社外メールサーバ3b及び第3社外メールサーバ3c、第1社外メールサーバ3aに接続される第1端末5a,5b,5c、第2社外メールサーバ3bに接続される第2端末6a,6b,6c、第3社外メールサーバ3cに接続される第3端末7a,7b,7cを備えている。図7のメール転送システム100aは、図1のメール転送システム100と比較して、社外メールサーバ3と携帯電話4が複数存在する点が異なっている。その他の機能については第1の実施の形態と同様である。
(メール転送サーバ)
第2の実施の形態に係るメール転送サーバ1aは、図8に示すように、入力装置11、出力装置12、通信制御装置13、通信インタフェース14、主記憶装置15、CPU19、キャッシュデータ記憶装置17及び設定データ記憶装置18aを備えている。CPU19は、設定データ登録手段19a、アドレス照合手段19b、転送先取得手段19c、転送ID生成手段19d、キャッシュデータ管理手段19e、転送メール作成手段19f、転送ID照合手段19g、送信元アドレス置換手段19h及びキャッシュブロック手段19iを備えている。
設定データ記憶装置18aは、図9に示すように、「ユーザID」「第1ユーザアドレス」「転送先ID」「転送パタン」「代表フラグ」等から成る設定データを備えている。「転送先ID」データは、リレーショナルデータベース等で「第2ユーザアドレス」と関連付けされている。転送先IDは、各社外メールサーバ3a〜3cに転送する際の第2ユーザアドレスを取得するために使用する。これにより、異なる位置に存在する社外メールサーバ3a〜3cに対し、確実にメールを転送することができる。
転送パタンは転送条件等を予め設定する為のものであり、詳細は後述する。代表フラグは、その企業本社等の代表として設定するか否かを示すフラグである。代表フラグがONになっていると、メール送信元端末5へ提示する送信元アドレスは代表アドレスとなる。OFFになっていると、メール送信元端末5へ提示する送信元アドレスは、代表アドレス以外の、例えば従業員個人のアドレスとなる。
転送先取得手段19cは、図9の設定データの第2ユーザアドレスを各々取得する手段である。各々の第2ユーザアドレスは、第1社外メールサーバ3a、第2社外メールサーバ3b及び第3社外メールサーバ3cの各々に接続される複数の端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cを示すものとする。
転送メール作成手段19fは、複数の端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7c宛ての転送メールを作成する。
キャッシュブロック手段19iは、いずれかの社外メールサーバ3a〜3cを介して返信メールを取得すると、キャッシュデータ記憶装置17の該当転送IDに関連するデータにブロックを掛けて他の社外メールサーバからの接続を遮断し、返信処理の後に削除する手段である。その他の装置については、第1の実施の形態と同様である為説明は省略する。
(メール転送システムの動作)
メール転送サーバ1aの動作としては、第1の実施の形態と同様に(1)受信したメールを各端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cに転送する処理と、(2)各端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cのいずれか一台から受信したメールのアドレス置換えを行い、メールの送信元端末5に返信する処理がある。
先ず、(1)の転送する処理について図10のフローチャートを用いて説明する。
(a)先ずステップS31において、自社メールサーバ2がメール送信元端末5より送信メール6を受信する。自社メールサーバ2はこの送信メール6をメール転送サーバ1aに転送する。
(b)ステップS32において、メール転送サーバ1aが、送信メール6を受信すると、図8のアドレス照合手段19bが、送信メールのアドレスと、図9の設定データ記憶装置18a内の第1ユーザアドレスとを照合する。照合の結果アドレスが一致すると、転送ID生成手段19dが転送IDを生成し、転送先取得手段19cが、図9の設定データ記憶装置18より第2ユーザアドレスを各々取得する。
(c)ステップS33において、キャッシュデータ管理手段19eは、図4のキャッシュデータ記憶装置17に、送信元のアドレス、転送ID、ユーザID及び元メールの件名を格納する。
(d)ステップS34においては、転送メール作成手段19fが、端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cに送信する為の転送メール8を作成する。この転送メールには「From:メール送信者」「To:従業員の端末(端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cの各々のアドレス)」「Reply To:メール転送サーバ」「Subject:<メール転送ID> 件名〜」と設定される。
(e)ステップS35において、転送メール8は、通信インタフェース14を介して社外メールサーバ3a〜3bに各々転送され、更に各端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cに転送される。
次に、(2)のメール送信元端末5に返信する処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
(a)ステップS41においては、メール転送サーバ1aは、端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cのいずれか一台より、社外メールサーバ3a〜3cを介して返信メール9を受信する。説明の都合上、第1端末5aが返信したと仮定する。するとステップS42においては、転送ID照合手段19gが、返信メール9の転送IDと、図4のキャッシュデータ記憶装置17の転送IDとを照合する。
(b)ステップS43において、照合の結果、転送IDが一致した場合、送信元アドレス置換手段19hが返信メール9の第1の書き換えを行う。具体的には、返信してきた第1端末5aから、第1端末5aのアドレス以外の端末アドレス全てに対し、この送信メールに対し返信処理を行った旨のメールを送信する。又、キャッシュブロック手段19iが、第1端末5a以外の端末がこの返信処理を2重に行うことを防ぐ為、このキャッシュデータにブロックを掛ける。尚、ブロック処理の代わりに、キャッシュデータを作業用メモリに一時記憶させた後、キャッシュデータ記憶装置17より消去しても構わない。
(c)ステップS44においては、返信メール9の第2の書き換えとして、ステップS23と同様に、送信元アドレスを図9の設定データ記憶装置18aの第2ユーザアドレスに置換え、返信先をメール転送サーバ1aのアドレスからメール送信元端末5のアドレスに置き換える。この際、図9の代表フラグがONとなっていると、送信元アドレスには、企業の代表アドレスを挿入する。例えば、代表アドレスがOFFの場合、送信元アドレスは第1端末5aを示す第2ユーザアドレスとなり、代表アドレスがONの場合、代表アドレス又は代表アドレスに担当部署を加えたアドレスとなったりする。代表アドレスの設定は、複数の端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cでの処理が、別企業に委託されており、その別企業のアドレスを提示したくない場合に好適である。
(c)ステップS24において、作成された置換済返信メール7は、自社メールサーバ2を介して、メール送信元端末5に送信される。ステップS25において、キャッシュブロック手段19iは、キャッシュデータ記憶装置17内の転送済みキャッシュデータを消去する。
このように、第2の実施の形態によると、1つの送信メールに対し、複数の従業員が社外の端末から応答する場合でも、社内から社外へ発信したと同様の送信元アドレスを表示することができ、更に、送信元アドレスは代表メールアドレスのみということではなく、従業員個人、又は、従業員の組織や業務に応じたメールアドレスを明示することができる。
<変更例>
第1及び第2の実施の形態においては、設定データ記憶装置18内の設定データは使用者により予め設定されているものとなっていたが、これは図12のように、携帯電話4又は端末5a〜5c,6a〜6c,7a〜7cにより、インターネット等の通信ネットワーク10を介してメール転送サーバ1bに新規登録されたり、更新されたりしても良い。
以下、説明の都合上、第1の実施の形態において設定データを新規登録及び変更する場合について説明する。この際、条件設定のためのメールは、図12のように「From:メール送信者(アドレスB´)」「To:従業員の端末(アドレスB)」「Subject:条件設定」と設定される。更に、「Mail Body:設定の内容データ」は、図13のように、曜日毎等に設定され、メールを「転送しない条件」も同時に設定するようにする。又、図13の画面か若しくは別の画面において、正規のユーザより設定の申請が行われていることを確認する為のキーワード及びパスワードを入力設定するようにする。
設定データ記憶装置18b内の設定データは、図14のように「転送元アドレス」「転送先アドレス」「パタン設定のON/OFF」「ユーザID」「パタン番号」「キーワード」「パスワード」等より構成される。「パタン番号」は、メール転送のパタンを設定する為のキーであり、設定データ記憶装置18b内に図15のように、パタン番号及びユーザIDをキーとしたリレーショナルデータとして設定される。パタン内容は、「attribute(属性)」「value(値)」にて示され、例えば、ユーザIDが128の従業員が図14にてパタン1を設定した場合、図15のように「メールの全文を転送し」「月曜日は転送は行わず」「火曜日は8時と17時に転送を行い」「件名が未承認だと送信せず」「送信者がbugだと転送しない」等の条件にて転送を行うこととなる。転送条件は少なくとも1つ以上であればよい。「キーワード」及び「パスワード」は、ユーザ認証を行う際に使用するユーザ固有の識別情報である。
図2の設定データ登録手段16aは、図16のように、設定要求受信手段20a、認証手段20b、設定内容判定手段20c、設定切替手段20d及び設定登録手段20eを備える。
設定要求受信手段20aは、携帯電話4より条件設定メールを受信する手段である。認証手段20bは、携帯電話4に入力させるキーワード及びパスワードを、図14の設定データ記憶装置18bを参照してユーザ認証を行う手段である。設定内容判定手段20cは、条件設定メールにて設定されている内容が適切か否かを判定する手段である。設定切替手段20dは、設定が適切であった場合に、新しいパタン番号の設定に切り替える手段である。設定登録手段20eは、条件設定メールの内容を、図14及び図15の設定データ記憶装置18bに登録する手段である。
条件設定メールによる設定の新規登録又は更新の動作について図17のフローチャートを参照して説明する。
(a)先ずステップS51において、図16の設定要求受信手段20aが、社外メールサーバ3を介して携帯電話4よりメールを受信し、ステップS52において、その受信したメールが条件設定メールか否かを判断する。条件設定メールでない場合、ステップS58にて通常のメール転送処理を行う。
(b)条件設定メールである場合、ステップS53において、認証手段20bが、送信元アドレスが設定データ記憶装置18b内に格納されている転送元アドレス(送信元アドレス)と一致することを確認する。一致しない場合はこの処理を終了する。
(c)ステップS54において、認証手段20bが、携帯電話4より受信するキーワードが一致するかを判定する。一致しない場合この処理を終了する。更にステップS55において認証手段20bが、携帯電話4より受信するパスワードが一致するかを判定する。一致しない場合この処理を終了する。
(d)ステップS56において、設定内容判定手段20cが、受信した設定条件又は設定の変更条件が、図13のような正規のフレームにて記載されているか否かを判定する。正規の設定でない場合この処理を終了する。
(e)ステップS57においては、設定切替手段20dが受信した設定条件又は設定の変更条件に合わせて、メール転送条件の切替を行う。例えば、Subjectにon/offが指定されている場合、転送機能のon/off設定を行う。Subjectに有効な番号が指定されている場合、予め定義されている設定パタンから該当番号に指示される設定パタンを設定条件として設定する。SubjectにApplyが指定されている場合、メールのbody部に記述されている条件を設定条件として適用する。SubjectにAddが指定されている場合、メールのbody部に記述されている条件を設定パタンに追加する。SubjectにChangeと番号が指定されている場合、メールのbody部に記述されている条件を設定パタンの該当番号に指示される設定パタンに設定する。SubjectにDeleteと番号が指定されている場合、設定パタンテーブルの該当番号に指示される設定パタンを削除する。SubjectにSendと番号が指定されている場合、設定パタンの該当番号に指示される設定パタンを転送先のアドレスへ送信する。
最後に、設定登録手段20eが、設定データ記憶装置18bに新たな設定条件又は設定の変更条件を登録し、この処理を終了する。
この変更例によると、ユーザは企業内の端末を使用せずとも、自身の携帯電話4にてメール転送設定を新規登録又は更新することができる。更に、専用プログラムを携帯電話4に配信する必要が無く、メール機能のある携帯電話であれば利用が可能である。携帯電話4に限らず、従業員の必要に応じたメール環境であればどのような機種からでもメール転送機能を使用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るメール転送システムの構造を示す構造図である。 メール転送サーバの内部構造を示す構造図である。 キャッシュデータ記憶装置内のデータ構造を示す図である。 設定データ記憶装置内のデータ構造を示す図である。 受信したメールを携帯電話に転送する動作を示すフローチャートである。 メールの送信元を置き換えて返信する動作を示す動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るメール転送システムの構造を示す構造図である。 メール転送サーバの内部構造を示す構造図である。 設定データ記憶装置内のデータ構造を示す図である。 受信したメールを複数の端末に転送する動作を示すフローチャートである。 メールの送信元を置き換えて返信する動作を示す動作を示すフローチャートである。 本発明の変更例に係るメール転送システムの構造を示す構造図である。 条件設定メールの一例を示す画面図である。 設定データ記憶装置内のデータ構造を示す図である。 設定データ記憶装置内のデータ構造を示す図である。 設定データ登録手段の内部構造を示す構造図である。 社外からの条件設定の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1a、1b…メール転送サーバ
2…自社メールサーバ
3、3a、3b、3c…社外メールサーバ
4…携帯電話
5…メール送信元端末
5a〜5c,6a〜6c,7a〜7c…端末
6…送信メール
7…置換済返信メール
8…転送メール
9…返信メール
10…通信ネットワーク
11…入力装置
12…出力装置
13…通信制御装置
14…通信インタフェース
15…主記憶装置
16…CPU
16a…設定データ登録手段
16b…アドレス照合手段
16c…転送先取得手段
16d…生成手段
16e…キャッシュデータ管理手段
16f…転送メール作成手段
16g…照合手段
16h…送信元アドレス置換手段
17…キャッシュデータ記憶装置
18、18a、18b…設定データ記憶装置
19…CPU
19a…設定データ登録手段
19b…アドレス照合手段
19c…転送先取得手段
19d…生成手段
19e…キャッシュデータ管理手段
19f…転送メール作成手段
19g…照合手段
19h…送信元アドレス置換手段
19i…キャッシュブロック手段
20a…設定要求受信手段
20b…認証手段
20c…設定内容判定手段
20d…設定切替手段
20e…設定登録手段
100、100a…メール転送システム

Claims (12)

  1. メール送信元端末から送信されるユーザ宛ての送信メールを、ユーザアドレス以外の代理通信装置に転送するためのメール転送装置であって、
    前記ユーザ固有のユーザID、前記ユーザアドレス及び前記代理通信装置を示す転送先アドレスを少なくとも含む設定データを格納する設定データ記憶装置と、
    前記設定データを前記設定データ記憶装置に登録する設定データ登録手段と、
    前記送信メールの転送処理に対応する転送IDを前記転送処理毎に生成する転送ID生成手段と、
    前記転送ID、前記ユーザID、前記メール送信元端末を示す送信元アドレスを少なくとも含むキャッシュデータを格納するキャッシュデータ記憶装置と、
    前記送信メールを前記代理通信装置に転送する際に、前記送信元アドレス、前記転送先アドレス、前記メール転送装置を示す返信アドレス、前記転送IDを少なくとも含む転送メールを作成する転送メール作成手段と、
    前記転送メールに対する前記代理通信装置からの返信メールを受信すると、前記メール送信元端末に転送する為に、送信先アドレスを前記キャッシュデータ記憶装置内の前記送信元アドレスに、送信元アドレスを前記設定データ記憶装置内の前記ユーザアドレスに置き換えた置換済返信メールを生成する送信元アドレス置換手段
    とを備えることを特徴とするメール転送装置。
  2. 前記設定データ記憶装置は、前記ユーザアドレスとして、前記ユーザ自身を示す個人アドレス又は前記個人アドレス以外の前記ユーザが明示したいアドレスのいずれかを前記ユーザに選択可能として備え、
    前記送信元アドレス置換手段は、前記ユーザに選択された前記個人アドレス又は前記明示したいアドレスを前記ユーザアドレスに置き換えた置換済返信メールを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のメール転送装置。
  3. 前記代理通信装置は複数存在し、
    前記設定データ記憶装置内の前記設定データは、複数の前記代理通信装置を示す複数の前記転送先アドレスを備え、
    前記転送メール作成手段は、複数の前記代理通信装置に対する前記転送メールを作成し、
    複数の前記代理通信装置のいずれか一台より前記返信メールを受信した場合、前記送信メール送信元の代理通信装置以外が前記キャッシュデータ記憶装置に接続することを阻止するキャッシュブロック手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のメール転送装置。
  4. 前記設定データ登録手段は、
    前記代理通信装置より、通信ネットワークを介して前記設定データを前記設定データ記憶装置に登録する設定切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のメール転送装置。
  5. メール送信元端末から送信されるユーザ宛ての送信メールを、ユーザアドレス以外の代理通信装置に転送するためのメール転送方法であって、
    前記ユーザ固有のユーザID、前記ユーザアドレス及び前記代理通信装置を示す転送先アドレスを少なくとも含む設定データを設定データ記憶装置に格納するステップと、
    前記送信メールの転送処理に対応する転送IDを前記転送処理毎に転送ID生成手段が生成するステップと、
    前記転送ID、前記ユーザID、前記メール送信元端末を示す送信元アドレスを少なくとも含むキャッシュデータをキャッシュデータ記憶装置に格納するステップと、
    前記送信メールを前記代理通信装置に転送する際に、転送メール作成手段が前記送信元アドレス、前記転送先アドレス、前記メール転送装置を示す返信アドレス及び前記転送IDを少なくとも含む転送メールを作成するステップと、
    前記転送メールに対する前記代理通信装置からの返信メールを受信すると、前記メール送信元端末に転送する為に、送信元アドレス置換手段が送信先アドレスを前記キャッシュデータ記憶装置内の前記送信元アドレスに、送信元アドレスを前記設定データ記憶装置内の前記ユーザアドレスに置き換えた置換済返信メールを生成するステップ
    とを備えることを特徴とするメール転送方法。
  6. 前記設定データ記憶装置に格納するステップでは、前記ユーザアドレスとして、前記ユーザ自身を示す個人アドレス又は前記個人アドレス以外の前記ユーザが明示したいアドレスのいずれかを前記ユーザに選択させて格納し、
    前記生成するステップでは、前記ユーザに選択された前記個人アドレス又は前記明示したいアドレスを前記ユーザアドレスに置き換えた置換済返信メールを生成する
    ことを特徴とする請求項5に記載のメール転送方法。
  7. 前記代理通信装置は複数存在し、
    前記設定データ記憶装置に格納するステップでは、前記設定データとして、複数の前記代理通信装置を示す複数の前記転送先アドレスを格納し、
    前記生成するステップでは、複数の前記代理通信装置に対する前記転送メールを作成し、
    複数の前記代理通信装置のいずれか一台より前記返信メールを受信した場合、前記送信メール送信元の代理通信装置以外が前記キャッシュデータ記憶装置に接続することをキャッシュブロック手段が阻止するステップ
    を更に備えることを特徴とする請求項5又は6に記載のメール転送方法。
  8. 前記設定データ記憶装置に格納するステップでは、
    前記代理通信装置より通信ネットワークを介して、設定切替手段が前記設定データを前記設定データ記憶装置に登録するステップを備えることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のメール転送方法。
  9. メール送信元端末から送信されるユーザ宛ての送信メールを、ユーザアドレス以外の代理通信装置に転送するためのコンピュータに、
    前記ユーザ固有のユーザID、前記ユーザアドレス及び前記代理通信装置を示す転送先アドレスを少なくとも含む設定データを設定データ記憶装置に格納する機能と、
    前記送信メールの転送処理に対応する転送IDを前記転送処理毎に転送ID生成手段に生成させる機能と、
    前記転送ID、前記ユーザID、前記メール送信元端末を示す送信元アドレスを少なくとも含むキャッシュデータをキャッシュデータ記憶装置に格納する機能と、
    前記送信メールを前記代理通信装置に転送する際に、転送メール作成手段に前記送信元アドレス、前記転送先アドレス、前記メール転送装置を示す返信アドレス及び前記転送IDを少なくとも含む転送メールを作成させる機能と、
    前記転送メールに対する前記代理通信装置からの返信メールを受信すると、前記メール送信元端末に転送する為に、送信元アドレス置換手段に送信先アドレスを前記キャッシュデータ記憶装置内の前記送信元アドレスに、送信元アドレスを前記設定データ記憶装置内の前記ユーザアドレスに置き換えた置換済返信メールを生成させる機能
    とを実行させることを特徴とするメール転送プログラム。
  10. 前記設定データ記憶装置に格納する機能では、前記ユーザアドレスとして、前記ユーザ自身を示す個人アドレス又は前記個人アドレス以外の前記ユーザが明示したいアドレスのいずれかを前記ユーザに選択させて格納し、
    前記生成する機能では、前記ユーザに選択された前記個人アドレス又は前記明示したいアドレスを前記ユーザアドレスに置き換えた置換済返信メールを生成させる
    ことを特徴とする請求項9に記載のメール転送プログラム。
  11. 前記代理通信装置は複数存在し、
    前記設定データ記憶装置に格納する機能では、前記設定データとして、複数の前記代理通信装置を示す複数の前記転送先アドレスを格納し、
    前記生成させる機能では、複数の前記代理通信装置に対する前記転送メールを作成させ、
    複数の前記代理通信装置のいずれか一台より前記返信メールを受信した場合、前記送信メール送信元の代理通信装置以外が前記キャッシュデータ記憶装置に接続することをキャッシュブロック手段に阻止させる機能
    を更に備えることを特徴とする請求項9又は10に記載のメール転送プログラム。
  12. 前記設定データ記憶装置に格納する機能では、
    前記代理通信装置より通信ネットワークを介して、設定切替手段に前記設定データを前記設定データ記憶装置に登録させる機能を備えることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のメール転送プログラム。

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