JP2008158816A - 情報処理システムおよび情報処理装置および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システムおよび情報処理装置および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
プライベートDB12を用いることによりパブリックDB11に管理されたデータをカスタマイズして利用できるようにした情報処理システムおよび情報処理装置および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】
管理者あるいは一般ユーザがパブリックDB11に対して検索を依頼すると、DBインターフェース10は、この依頼に基づく検索をパブリックDB11に指示する。検索の結果、該当のデータと、このデータに対応したDB関連付け情報とがDBインターフェース10に応答される。すると、DBインターフェース10は、応答されたDB関連付け情報に基づく検索をプライベートDB12に指示する。この検索が済むとDBインターフェース10は、パブリックDB11から得られたデータに、プライベートDB12から得られたデータを追加(または上書き)し、それを検索依頼結果として管理者あるいは一般ユーザに応答する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理システムおよび情報処理装置および情報処理プログラムに関する。
企業や官公庁、学校等においては、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等で構成されたネットワークが組まれ、複数のユーザでプリンタや複写機の他、データベース等を共有して利用する通信環境が構築されている。
従来、このデータベースに関する技術として、例えば、特許文献1には、データベースの検索結果を最適化することによって、各ユーザにとって最適化された情報をユーザが希望する形態で提供するという技術について言及されている。これは、ユーザに関する個人情報を個人情報データベースに記憶しておき、このデータを用いてユーザに無関係な情報を検索結果から削除等することで、ユーザに有用な情報だけを伝えるというものである。
また、例えば、特許文献2には、電話帳をデータベースで集中的に管理することにより、部署異動等があった場合であっても、データベースに管理された情報を元に異動先で使用するマシンの個人用電話帳を自動的に更新するという技術について言及されている。
特開2001−175665号 特開2000−196771号
本発明は、第2の管理手段を用いることにより第1の管理手段に管理された電子情報をカスタマイズして利用できるようにした情報処理システムおよび情報処理装置および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の情報処理システムの発明は、電子情報を管理する第1の管理手段と、前記第1の管理手段に管理された電子情報に関連する電子情報を管理する第2の管理手段と、前記第1の管理手段に管理された電子情報に対する依頼元の情報を含む処理依頼を受け付け、前記第1の管理手段および前記第2の管理手段に対して該処理依頼に基づく処理を指示する指示手段と、前記指示手段による前記指示に基づく前記第1の管理手段および前記第2の管理手段からの処理結果を前記処理依頼の示す依頼元に応答する応答手段とを具備する。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1の管理手段は、書き換えが制限された電子情報を管理する。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記第1の管理手段は、識別情報と対応付けて電子情報を管理し、前記第2の管理手段は、前記識別情報と対応付けて前記第1の管理手段に管理された電子情報に関連する電子情報を管理する。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記処理依頼の依頼者の認証を行う認証手段を更に具備し、前記第2の管理手段は、前記認証手段による認証に成功した場合に前記依頼者による電子情報の書き換えを許可する。
また、請求項5の発明は、前記指示手段は、前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報の検索依頼である場合、前記検索依頼に基づく検索を前記第1の管理手段および前記第2の管理手段に対して指示し、前記応答手段は、前記前記第1の管理手段からの検索結果に前記第2の管理手段からの検索結果を上書きまたは追加して前記処理依頼の示す依頼元に応答する。
また、請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記指示手段は、前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報の更新依頼である場合に、前記第1の管理手段で該処理依頼に基づく更新処理に失敗したときは、前記第2の管理手段に対して前記更新依頼に基づく更新を指示する。
また、請求項7の発明は、請求項1の発明において、前記指示手段は、前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報の削除依頼である場合に、前記第1の管理手段で該処理依頼に基づく削除処理に失敗したときは、前記第2の管理手段に対して前記削除依頼に基づく削除を指示する。
また、請求項8の発明は、請求項1の発明において、前記指示手段は、前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報に対して書き換え権限を有する依頼者からの更新依頼である場合、該第1の管理手段に対して更新指示を行い、該更新された電子情報と関連した前記第2の管理手段に管理された電子情報にその更新を反映させる指示を行う。
また、請求項9の発明は、請求項1の発明において、前記指示手段は、前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報に対して書き換え権限を有する依頼者からの削除依頼である場合、該第1の管理手段に対して削除指示を行い、該削除された電子情報と関連した前記第2の管理手段に管理された電子情報にその削除を反映させる指示を行う。
また、請求項10の発明は、請求項1の発明において、前記電子情報は、電子文書情報、宛先情報、情報を復号化するための鍵情報、の内少なくとも1つを含む。
また、請求項11の情報処理装置の発明は、第1の管理手段に管理された電子情報に対する依頼元の情報を含む処理依頼を受け付け、該第1の管理手段に管理された電子情報に関連する電子情報を管理する第2の管理手段および該第1の管理手段に対して該処理依頼に基づく処理を指示する指示手段と、前記指示手段による前記指示に基づく前記第1の管理手段および前記第2の管理手段からの処理結果を前記処理依頼の示す依頼元に応答する応答手段とを具備する。
また、請求項12の情報処理プログラムの発明は、コンピュータを、第1の管理手段に管理された電子情報に対する依頼元の情報を含む処理依頼を受け付け、該第1の管理手段に管理された電子情報に関連する電子情報を管理する第2の管理手段および該第1の管理手段に対して該処理依頼に基づく処理を指示する指示手段、前記指示手段による前記指示に基づく前記第1の管理手段および前記第2の管理手段からの処理結果を前記処理依頼の示す依頼元に応答する応答手段として機能させる。
請求項1の情報処理システムによれば、第2の管理手段を用いることにより第1の管理手段に管理された電子情報をカスタマイズして利用できるため、利便性が向上する。
また、請求項2の情報処理システムによれば、書き換えが制限された電子情報をカスタマイズして利用できるため、利便性が向上する。
また、請求項3の情報処理システムによれば、第1の管理手段に管理された電子情報と、第2の管理手段に管理された電子情報とが識別情報により関連付けられることになる。
また、請求項4の情報処理システムによれば、認証に成功した場合に、第2の管理手段に管理された電子情報の書き換えが許可されることになる。
また、請求項5の情報処理システムによれば、第1の管理手段に管理された電子情報を書き換えることなく、書き換えられた電子情報の検索結果が得られるため、利便性が向上する。
また、請求項6の情報処理システムによれば、第1の管理手段に管理された電子情報を書き換えることなく電子情報の更新が行えるため、利便性が向上する。
また、請求項7の情報処理システムによれば、第1の管理手段に管理された電子情報を書き換えることなく電子情報の削除が行えるため、利便性が向上する。
また、請求項8の情報処理システムによれば、第1の管理手段に管理された電子情報が更新された場合に、その更新が第2の管理手段へも反映されるため、電子情報の整合性が保てることになる。
また、請求項9の情報処理システムによれば、第1の管理手段に管理された電子情報が削除された場合に、その削除が第2の管理手段へも反映されるため、電子情報の整合性が保てることになる。
また、請求項10の情報処理システムによれば、電子情報は、電子文書情報、宛先情報、情報を復号化するための鍵情報の内少なくとも1つを含むことになる。
また、請求項11の情報処理装置によれば、第1の管理手段に管理された電子情報を書き換えることなく、該電子情報をカスタマイズして利用できるため、利便性が向上する。
また、請求項12の情報処理プログラムによれば、第1の管理手段に管理された電子情報を書き換えることなく、該電子情報をカスタマイズして利用できるため、利便性が向上する。
以下、本発明に係わる情報処理システムおよび情報処理装置および情報処理プログラムの実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1から図8を用いて、本発明の基本概念について説明する。
本発明は、概念的な構成として、パブリックDB(データベース)11と、プライベートDB(データベース)12と、DB(データベース)インターフェース10と、これらデータベース(以下、パブリックDB11、プライベートDB12を総称してデータベースと言うこともある)に対しDBインターフェース10を介して各種処理を依頼する管理者あるいは一般ユーザから構成される。なお、管理者とは、パブリックDB12に対してデータを更新、削除等する権限を有する者のことを指し、一般ユーザとは、プライベートDB12に対して更新、削除等する権限を有するが、パブリックDB12に対しては更新、削除等が許可されず、検索(参照)のみ行える者のことを指す。
パブリックDB11は、一般ユーザによるデータの書き換えが制限された共有のデータベースであり、管理者によりデータの更新等が行われる。これに対して、プライベートDB12は、一般ユーザによるデータの書き換えが許容されたデータベースであり、一般ユーザが更新等の処理を行いカスタマイズすることができる。なお、一般ユーザによるデータの書き換えが制限されたとは、所定の権限を有する者によるユーザ認証等がなくては、データの書き換えが行えないことを言う。
ここで、パブリックDB11、プライベートDB12にそれぞれ管理されたデータは互いに関連付けられている場合が多い。これは、パブリックDB11に管理されたデータに変更があり書き換えが必要な場合であっても、パブリックDB11の特性上その変更を直ぐに反映させることができないため、プライベートDB12にその変更を反映させて利用するなどされるためである。すなわち、プライベードDB12を用いることにより、汎用のデータをユーザの望む情報にカスタマイズ(ユーザによる変更等)でき、必要なときに取り出すことが可能となる。
このパブリックDB11、プライベートDB12に関連付けられているデータについて、具体的に説明すると、図2に示すように、パブリックDB11に管理されたデータと、プライベートDB12に管理されたデータとの各レコード同士は、「DB関連付け情報」で関連付けられている。例えば、この場合、パブリックDB11には「データA」、「データB」、「データC」、「データD」が管理されているが、この内変更があった「データA」、「データC」については、その変更後のデータがプライベートDB12において関連付けられて管理されている。なお、プライベートDB12には、「データH」のように、パブリックDB11に管理されたデータと全く関連付けられていないデータも管理される。
DBインターフェース10は、パブリックDB11に対する管理者あるいは一般ユーザからの依頼に基づきパブリックDB11とプライベートDB12とに対して各種処理を行う機能を果たす。図3に示すように、DBインターフェース10は、機能的な構成として、ユーザ認証部21と、DB(データベース)処理指示部22と、処理結果応答部23と、DB(データベース)処理制御部24とを具備して構成される。
ユーザ認証部21は、ユーザ認証を行う機能を果たす。ユーザ認証部21におけるユーザ認証は、パブリックDB11、プライベートDB12にアクセスするユーザの権限を確認するため行われる。このユーザ認証は、例えば、プライベートDB12への問い合わせに基づき行われる。ユーザ認証部21におけるユーザ認証に成功すると、一般ユーザによるプライベートDB12の書き換えが許可されることになる。
DB処理指示部22は、パブリックDB11、プライベートDB12に対してデータの検索、更新、削除等の指示を行う機能を果たす。例えば、検索を指示する場合には、検索クエリーがデータベースへ送られることになる。なお、DB処理指示部22により行われるデータベースへの指示は、直接的(例えば、検索クエリーを送る)ではなく、他の装置に依頼するなどして間接的に行われてもよい。
処理結果応答部23は、パブリックDB11、プライベートDB12からの処理結果を処理依頼元に応答する機能を果たす。例えば、検索が依頼された場合には、その検索結果を検索依頼元に応答することになる。なお、管理者あるいは一般ユーザから発せられる処理依頼には、依頼元を示す情報が含まれている。
DB処理制御部24は、DBインターフェース10における処理を統括制御する機能を果たす。すなわち、DBインターフェース10上に構成される各種処理機能は、このDB処理制御部24からの指示に従って動作する。以上が、DBインターフェース10を構成する各種処理機能についての説明である。
ここで、図4から図8を用いて、本発明の基本的な動作の概要について説明する。なお、図4は、管理者、一般ユーザがデータベースから該当のデータを検索する際の動作、図5、図7は、管理者がデータベースから該当のデータを更新、削除する際の動作、図6、図8は、一般ユーザがデータベースから該当のデータを更新、削除する際の動作の概要が示される。
まず、図4を用いて、管理者あるいは一般ユーザがデータベースから該当のデータを検索する際の動作の流れについて簡単に説明する。
管理者あるいは一般ユーザがパブリックDB11に対してデータの検索を依頼すると、その検索依頼がDBインターフェース10へ送られる。依頼を受けたDBインターフェース10は、当該依頼に基づくデータの検索をパブリックDB11に指示する。すると、パブリックDB11上でデータの検索が行われ、その検索結果として該当のデータとこのデータに対応するDB関連付け情報とがDBインターフェース10に応答される。
検索結果の応答を受けたDBインターフェース10は、この応答されたDB関連付け情報に基づくデータの検索をプライベートDB12に指示する。すると、プライベートDB12から当該DB関連付け情報と対応したデータがDBインターフェース10に応答される。この応答を受けたDBインターフェース10は、パブリックDB11から得られたデータに、プライベートDB12から得られたデータを追加(または上書き)し、それを検索依頼結果として管理者あるいは一般ユーザに応答する。
このように、管理者あるいは一般ユーザがパブリックDB11に対して検索を依頼した場合には、パブリックDB11上から検索されたデータに当該データと関連付けられたプライベートDB12上から検索されたデータが追加または上書きされ、それが検索結果として検索依頼元に応答されることになる。
次に、図5を用いて、管理者がデータベース上の該当のデータを更新する際の動作の流れについて簡単に説明する。
管理者がパブリックDB11に対してデータの更新を依頼すると、DBインターフェース10は、まず、更新対象データと対応したDB関連付け情報の検索をパブリックDB11に指示する。この指示に基づく検索結果がパブリックDB11からDBインターフェース10に応答されると、DBインターフェース10は、管理者からの依頼に基づくデータの更新をパブリックDB11に指示する。
パブリックDB11に対する更新が済むと、DBインターフェース10は次に、先の処理で取得したDB関連付け情報に基づくデータの更新をプライベートDB12に指示する。この指示に基づきプライベートDB12上の当該DB関連付け情報と対応したデータが更新されると、その更新結果がDBインターフェース10に返される。すると、DBインターフェース10は、更新依頼結果として更新成功を管理者に応答する。
このように、管理者がパブリックDB11に対してデータの更新を依頼した場合には、パブリックDB11に対してなされた更新がプライベートDB12の関連付けられたデータにも反映されることになる。
次に、図6を用いて、一般ユーザがデータベース上の該当のデータを更新する際の動作の流れについて簡単に説明する。
一般ユーザがパブリックDB11に対してデータの更新を依頼すると、その更新依頼がDBインターフェース10へ送られる。依頼を受けたDBインターフェース10は、この依頼に基づくデータの更新をパブリックDB11に指示するが、一般ユーザには更新権限がないため更新失敗となる。
更新に失敗したためDBインターフェース10は、更新対象データと対応したDB関連付け情報の検索をパブリックDB11に指示する。すると、パブリックDB11上でDB関連付け情報の検索が行われ、その検索結果がDBインターフェース10に応答される。応答を受けたDBインターフェース10は、プライベートDB12に対して当該DB関連付け情報と更新データとを対応付けたデータの書き込みを指示する。更新に成功するとDBインターフェース10は、更新依頼結果として更新成功を一般ユーザに応答する。
このように、一般ユーザがパブリックDB11に対してデータの更新を依頼した場合には、更新権限がないためパブリックDB11へのデータ更新には失敗するが、その更新がプライベートDB12に反映されることになる。
次に、図7を用いて、管理者がデータベース上の該当のデータを削除する際の動作の流れについて簡単に説明する。
管理者がパブリックDB11に対してデータの削除を依頼すると、DBインターフェース10は、まず、削除対象データと対応したDB関連付け情報の検索をパブリックDB11に指示する。この指示に基づく検索結果がパブリックDB11からDBインターフェース10に応答されると、DBインターフェース10は、管理者からの依頼に基づくデータの削除をパブリックDB11に指示する。
パブリックDB11に対する削除が済むと、DBインターフェース10は次に、先の処理で取得したDB関連付け情報に基づくデータの削除をプライベートDB12に指示する。この指示に基づきプライベートDB12上の当該DB関連付け情報と対応したデータが削除されると、その削除結果がDBインターフェース10に返される。すると、DBインターフェース10は、削除依頼結果として削除成功を管理者に応答する。
このように、管理者がパブリックDB11に対してデータの削除を依頼した場合には、パブリックDB11に対してなされた削除がプライベートDB12の関連付けられたデータにも反映されることになる。
次に、図8を用いて、一般ユーザがデータベース上の該当のデータを削除する際の動作の流れについて簡単に説明する。
一般ユーザがパブリックDB11に対してデータの削除を依頼すると、その削除依頼がDBインターフェース10へ送られる。依頼を受けたDBインターフェース10は、この依頼に基づくデータの削除をパブリックDB11に指示するが、一般ユーザには削除権限がないため削除失敗となる。
削除に失敗したためDBインターフェース10は、削除対象データと対応したDB関連付け情報の検索をパブリックDB11に指示する。すると、パブリックDB11上でDB関連付け情報の検索が行われ、その検索結果がDBインターフェース10に応答される。応答を受けたDBインターフェース10は、この検索により得られたDB関連付け情報に基づくデータの削除をプライベートDB12に指示する。データの削除に成功するとDBインターフェース10は、削除依頼結果として削除成功を一般ユーザに応答する。
このように、一般ユーザがパブリックDB11に対してデータの削除を依頼した場合には、権限がないためパブリックDB11上のデータの削除には失敗するが、その削除がプライベートDB12上に反映されることになる。
以上が、本発明の基本概念についての説明である。なお、上記説明では、管理者がパブリックDB11に対してデータの更新、削除を依頼した場合には、その更新、削除がプライベートDB12にも反映されることとなっていたが、このプライベートDB12へのデータ反映は必ずしも行う必要はなく、設定次第で行うか否かを変更できる。
また、上記説明では、一般ユーザがパブリックDB11に管理されたデータを書き換えられないこととしたが、これに限られず、パブリックDB11上に管理されたデータを一般ユーザが書き換えられるようにしてもよい。ここで、本発明に係わる情報処理システムの好適な実施形態について、以下、実施例1および実施例2を用いて説明する。
ここで、実施例1について説明する。実施例1においては、本発明に係わる情報処理システムをメール処理システムに適用した場合について説明する。図9は、メール処理システムの全体構成の一例を示す図である。
このメール処理システムは、LANやWAN等で構成されたネットワークを介してIMAPサーバ30と、LDAPサーバ40と、DB(データベース)処理サーバ50と、クライアント60とが接続されている。また、LDAPサーバ40にはパブリックDB71が、DB処理サーバ50にはプライベートDB72がそれぞれ接続されている。ここで、パブリックDB71と図1におけるパブリックDB11、プライベートDB72と図1におけるプライベートDB12は、それぞれ同等の機能を果たす。また、DB処理サーバ50には、図1におけるDBインターフェース10の果たす機能が組み込まれている。
IMAP(Internet Message Access Protocol)サーバ30は、インターネットやイントラネット上で電子メール(以下、単にメールと言うこともある)を保存しているメールサーバ73からメールを受信して管理する機能を果たす。このメールの受信に際してIMAPが使用される。なお、メールの管理に際しては、メ−ルボックスが利用されることになる。
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ40は、複数のパブリックDB71と接続されており、パブリックDB71から該当するデータを取り出すといったディレクトリサービス等を提供する機能を果たす。クライアント60からLDAPサーバ40へのアクセスに際してLDAPが使用される。なお、本実施例においては、パブリックDB71が複数設けられるが、これが1台のみであってもよい。
DB処理サーバ50は、パブリックDB71に対するクライアント60からの依頼に基づきパブリックDB71とプライベートDB72とに対して各種処理を行う機能を果たす。なお、パブリックDB71に対してクライアント60からの依頼に基づく処理を行う際には、LDAPサーバ40を経由することになる。
クライアント60は、ユーザが扱う汎用のパーソナルコンピュータ等であり、1または複数設けられる。ユーザは、この端末上からDB処理サーバ50を経由してパブリックDB71、プライベートDB72に管理されたデータ(本実施例ではメールアドレス)を取得したり、また、プライベートDB72にデータを管理したりする。
パブリックDB71、プライベートDB72にはそれぞれメールの宛先をまとめたアドレス帳が管理される。パブリックDB71には、組織全体で共有するためのアドレス帳が管理されており、プライベートDB72には、一般ユーザがそれぞれ独自に書き込んだアドレス帳が管理されている。このメール処理システムでは、アドレス帳がパブリックDB71、プライベートDB72上に一元管理されているため、どのクライアント60からでもメールアドレスの取得が容易に行えることになる。なお、図10に示すように、パブリックDB71に管理されたメールアドレスと、プライベートDB72に管理されたメールアドレスとは互いに関連付けられている場合が多い。
ここで、本実施例におけるメール処理システムの説明を分かり易くするために、クライアント60からメール送信を行う際の動作の流れについて簡単に説明する。
メール送信に際してユーザは、データベース上からその宛先となるメールアドレスを取得することになる。ユーザは、クライアント60上でメールクライアントソフト(MUA:Mail User Agent)を起動し、ユーザ認証等を行うとともに、メールアドレスの取得操作を行う。すると、クライアント60からDB処理サーバ50に向けてメールアドレス検索依頼が送信される。
この依頼を受けたDB処理サーバ50は、当該依頼に基づいたメールアドレスの検索をLDAPサーバ40に指示する。すると、この指示を受けたLDAPサーバ40は、パブリックDB71から該当するメールアドレスと、そのメールアドレスに対応したDB関連情報とを取り出し、それをDB処理サーバ50へ応答する。
この応答を受けたDB処理サーバ50は、この応答されたDB関連付け情報に基づくメールアドレスの検索をプライベートDB72に指示する。この指示に基づく検索結果が応答されると、DB処理サーバ50は、パブリックDB71から検索されたメールアドレスに、プライベートDB72から検索されたメールアドレスを追加(または上書き)し、それを検索結果としてクライアント60に応答する。これを受けたユーザは、クライアント60上から当該メールアドレスを宛先に指定したメール送信を行うことになる。
次に、図11を用いて、図9に示すDB処理サーバ50の機能的な構成の一部について説明する。
DB処理サーバ50は、その機能構成として、通信部51と、制御部52と、記憶部53と、表示部54と、入力部55とを具備して構成される。
ここで、通信部51は、ネットワークカード、USB(Universal Serial Bus)カード等で構成され、DB処理サーバ50とその他装置との通信を制御する通信インターフェースとしての機能を果たす。DB処理サーバ50は、この通信部51を介してLDAPサーバ40、クライアント60等の他、プライベートDB72とデータの授受を行う。
制御部52は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ等から構成され、DB処理サーバ50における処理を統括制御する機能を果たす。このCPUがメモリをワーク領域として記憶部53に管理されたプログラムを読み込み実行することで、各種処理が実行されることになる。また、制御部52には、上記図1で説明したDBインターフェース10が果たす機能を備えたDBインターフェース処理部52aが設けられる。DBインターフェース処理部52aには、上記図3で説明したユーザ認証部21と、DB処理指示部22と、処理結果応答部23と、DB処理制御部24とが機能的な構成として設けられる。
記憶部53は、HDD(Hard Disk Drive)等から構成され、各種データを記憶する記憶装置としての機能を果たす。この記憶部53にはオペレーティングシステムやアプリケーション等の各種プログラムが記憶される他、各種処理の実行に際して必要な設定情報等が記憶される。なお、記憶部53の一部としてプライベートDB72が実現されてもよい。
表示部54は、各種情報の表示を行うディスプレイ等の表示装置であり、入力部55は、ユーザ指示を入力するためのキーボードやマウス等の入力装置である。以上が、DB処理サーバ50を構成する各種処理機能の説明である。なお、表示部54、入力部55は、必ずしも必要な構成要素ではなく省略可能である。
次に、図12から図17を用いて、図9に示すメール処理システムにおける動作の流れについて説明する。まず、図12を用いて、パブリックDB71、プライベートDB72に管理されたメールアドレスを検索、更新、削除等する際のメイン処理について説明する。
ユーザは、クライアント60上でメールクライアントソフトを起動させユーザ認証を行う。ユーザ認証に際しては、ユーザにより入力されたユーザ名、パスワード等のユーザ認証情報がクライアント60からDB処理サーバ50へと送信される。すると、これを受けたDB処理サーバ50は、ユーザ認証部21においてユーザ認証を行う(ステップS101)。ここで、ユーザ認証に失敗した場合には、エラーとなり(ステップS102でYES)、この処理は終了することになるが、ユーザ認証に成功した場合は(ステップS102でNO)、ユーザは次に、メールアドレスの検索、更新、削除等の内いずれかの処理を依頼する。すると、クライアント60からDB処理サーバ50に向けて処理依頼が送られる。
DB処理サーバ50は、クライアント60からの処理依頼を受信すると(ステップS103)、DBインターフェース処理部52aにおいて、当該依頼に基づいた各種処理を実行する(ステップS104)。その後、この処理は終了する。
ここで、上記図12に示すステップS104における処理の詳細について説明する。以下、図13から図17を用いて、クライアント60から送られてきた処理依頼が検索、更新、削除であった場合の動作の流れについて説明する。なお、検索の場合には、管理者、一般ユーザいずれが処理依頼者であってもその動作に特に変わりはないが、更新、削除の場合には、処理依頼者が管理者である時と、一般ユーザである時とで相違が出るため、更新、削除については処理依頼者が管理者である時と、一般ユーザである時とで別々に説明する。処理依頼者が管理者であるか一般ユーザであるかは、上記図12のステップS101におけるユーザ認証により判明する。
まず、図13を用いて、クライアント60から検索依頼が送られてきた場合の動作について説明する。なお、先に述べた通り、検索の場合には、処理依頼者が管理者であっても、一般ユーザであっても特に処理の流れは変わらない。
ここで、送られてきた処理依頼がパブリックDB71上のメールアドレスの検索を要求するものであった場合には、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、当該要求に基づくメールアドレスの検索をパブリックDB71に指示する(ステップS201)。先に述べた通り、この検索は、LDAPサーバ40を経由して行われる。
パブリックDB71で当該指示に基づくメールアドレスの検索が行われると、その検索結果がDB処理サーバ50へと応答される。すると、DB処理サーバ50は、検索結果を受信し(ステップS202)、これを一時的に記憶する(ステップS203)。この検索結果には、該当のメールアドレスと、当該メールアドレスに対応したDB関連付け情報とが含まれる。ここで、このステップS201からステップS203までの一連の検索処理は、全てのパブリックDB71に対して検索処理が済むまで繰り返し実行される(ステップS204でNO)。
全てのパブリックDB71に対して上記処理が終了すると(ステップS204でYES)、DB処理サーバ50は次に、DB処理指示部22において、上記ステップS203で一時記憶したDB関連付け情報と対応したメールアドレスの検索をプライベートDB72に指示し(ステップS205)、その検索結果をプライベートDB72から受信する(ステップS206)。この検索結果には、メールアドレスが含まれる。
このようにしてパブリックDB71、プライベートDB72からの検索が済むと、DB処理サーバ50は、処理結果応答部23において、一時記憶したパブリックDB71の検索結果にプライベートDB72の検索結果を追加(または上書き)し、それを検索結果として検索依頼元のクライアント60に応答する(ステップS207)。なお、プライベートDB72から検索結果が得られなかったメールアドレスに関しては、一時記憶したパブリックDB71の検索結果をそのまま応答することになる。
次に、図14を用いて、クライアント60から更新依頼が送られてきた場合の動作について説明する。なお、ここでは、処理依頼者が管理者であるものとして説明する。
ここで、送られてきた処理依頼がパブリックDB71へのメールアドレスの更新を要求するものであった場合には、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、更新対象となるメールアドレスと対応したDB関連付け情報の検索をパブリックDB71に指示する(ステップS301)。
パブリックDB71で当該指示に基づくDB関連付け情報の検索が行われると、その検索結果がDB処理サーバ50へと応答される。すると、DB処理サーバ50は、検索結果を受信し(ステップS302)、これを一時的に記憶する(ステップS303)。この検索結果には、DB関連付け情報が含まれる。続いて、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、クライアント60からの処理依頼に基づくメールアドレスの更新をパブリックDB71に指示する(ステップS304)。先に述べた通り、この更新は、LDAPサーバ40を経由して行われる。
パブリックDB71で当該指示に基づくメールアドレスの更新が行われると、DB処理サーバ50は、その更新結果をパブリックDB71から受信する(ステップS305)。ここで、このステップS301からステップS305までの一連の更新処理は、全てのパブリックDB71に対して更新処理が済むまで繰り返し実行される(ステップS306でNO)。
全てのパブリックDB71に対して上記処理が終了すると(ステップS306でYES)、DB処理サーバ50は次に、DB処理指示部22において、上記ステップS303で一時記憶したDB関連付け情報と対応したメールアドレスの更新をプライベートDB72に指示し(ステップS307)、その更新結果をプライベートDB72から受信する(ステップS308)。その後、DB処理サーバ50は、処理結果応答部23において、更新依頼元のクライアント60に更新結果を応答する(ステップS309)。
次に、図15を用いて、クライアント60から更新依頼が送られてきた場合の動作について説明する。なお、ここでは、処理依頼者が一般ユーザであるものとして説明する。
ここで、送られてきた処理依頼がパブリックDB71へのメールアドレスの更新を要求するものであった場合には、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、当該要求に基づくメールアドレスの更新をパブリックDB71に指示する(ステップS401)。パブリックDB71で当該指示に基づくメールアドレスの更新が行われると、DB処理サーバ50は、その更新結果をパブリックDB71から受信する(ステップS402)。
ここで、パブリックDB71へのメールアドレスの更新に成功した場合には(ステップS403でNO)、他のパブリックDB71に対して上記同様の更新処理を行うことになるが、パブリックDB71へのメールアドレスの更新に失敗した場合には(ステップS403でYES)、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、更新対象となるメールアドレスと対応したDB関連付け情報の検索をパブリックDB71に指示する(ステップS404)。
パブリックDB71で当該指示に基づくDB関連付け情報の検索が行われると、その検索結果がDB処理サーバ50へと応答される。すると、DB処理サーバ50は、検索結果を受信し(ステップS405)、これを一時的に記憶する(ステップS406)。この検索結果には、パブリックDB71への更新に失敗したメールアドレスと対応したDB関連付け情報が含まれることになる。ここで、このステップS401からステップS406までの一連の更新処理は、全てのパブリックDB71に対して更新処理が済むまで繰り返し実行される(ステップS407でNO)。
全てのパブリックDB71に対して上記処理が終了すると(ステップS407でYES)、DB処理サーバ50は次に、DB処理指示部22において、上記ステップS406で一時記憶したDB関連付け情報と対応したメールアドレスの更新をプライベートDB72に指示し(ステップS408)、その更新結果をプライベートDB72から受信する(ステップS409)。その後、DB処理サーバ50は、処理結果応答部23において、更新依頼元のクライアント60に更新結果を応答する(ステップS410)。
次に、図16を用いて、クライアント60から削除依頼が送られてきた場合の動作について説明する。なお、ここでは、処理依頼者が管理者であるものとして説明する。
ここで、送られてきた処理依頼がパブリックDB71からのメールアドレスの削除を要求するものであった場合には、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、削除対象となるメールアドレスと対応したDB関連付け情報の検索をパブリックDB71に指示する(ステップS501)。
パブリックDB71で当該指示に基づくDB関連付け情報の検索が行われると、その検索結果がDB処理サーバ50へと応答される。すると、DB処理サーバ50は、検索結果を受信し(ステップS502)、これを一時的に記憶する(ステップS503)。この検索結果には、DB関連付け情報が含まれる。続いて、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、クライアント60からの処理依頼に基づくメールアドレスの削除をパブリックDB71に指示する(ステップS504)。先に述べた通り、この削除は、LDAPサーバ40を経由して行われる。
パブリックDB71で当該指示に基づくメールアドレスの削除が行われると、DB処理サーバ50は、その削除結果をパブリックDB71から受信する(ステップS505)。ここで、このステップS501からステップS505までの一連の削除処理は、全てのパブリックDB71に対して削除処理が済むまで繰り返し実行される(ステップS506でNO)。
全てのパブリックDB71に対して上記処理が終了すると(ステップS506でYES)、DB処理サーバ50は次に、DB処理指示部22において、上記ステップS503で一時記憶したDB関連付け情報と対応したメールアドレスの削除をプライベートDB72に指示し(ステップS507)、その削除結果をプライベートDB72から受信する(ステップS508)。その後、DB処理サーバ50は、処理結果応答部23において、削除依頼元のクライアント60に削除結果を応答する(ステップS509)。
次に、図17を用いて、クライアント60から削除依頼が送られてきた場合の動作について説明する。なお、ここでは、処理依頼者が一般ユーザであるものとして説明する。
ここで、送られてきた処理依頼がパブリックDB71からのメールアドレスの削除を要求するものであった場合には、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、当該要求に基づくメールアドレスの削除をパブリックDB71に指示する(ステップS601)。パブリックDB71で当該指示に基づくメールアドレスの削除が行われると、DB処理サーバ50は、その削除結果をパブリックDB71から受信する(ステップS602)。
ここで、パブリックDB71へのメールアドレスの削除に成功した場合には(ステップS603でNO)、他のパブリックDB71に対して上記同様の削除処理を行うことになるが、パブリックDB71へのメールアドレスの削除に失敗した場合には(ステップS603でYES)、DB処理サーバ50は、DB処理指示部22において、削除対象となるメールアドレスと対応したDB関連付け情報の検索をパブリックDB71に指示する(ステップS604)。
パブリックDB71で当該指示に基づくDB関連付け情報の検索が行われると、その検索結果がDB処理サーバ50へと応答される。すると、DB処理サーバ50は、検索結果を受信し(ステップS605)、これを一時的に記憶する(ステップS606)。この検索結果には、パブリックDB71への削除に失敗したメールアドレスと対応したDB関連付け情報が含まれることになる。ここで、このステップS601からステップS606までの一連の削除処理は、全てのパブリックDB71に対して削除処理が済むまで繰り返し実行される(ステップS607でNO)。
全てのパブリックDB71に対して上記処理が終了すると(ステップS607でYES)、DB処理サーバ50は次に、DB処理指示部22において、上記ステップS606で一時記憶したDB関連付け情報と対応したメールアドレスの削除をプライベートDB72に指示し(ステップS608)、その削除結果をプライベートDB72から受信する(ステップS609)。その後、DB処理サーバ50は、処理結果応答部23において、削除依頼元のクライアント60に削除結果を応答する(ステップS610)。
以上が、実施例1についての説明である。なお、実施例1におけるメール処理システムでは、パブリックDB71およびプライベートDB72にアドレス帳を管理し、これを一元管理する場合について説明したが、アドレス帳だけでなく、暗号化されたメールを復号化するための公開鍵等もデータベースに管理するように構成してもよい。
次に、実施例2について説明する。実施例2においては、本発明に係わる情報処理システムを文書管理システムに適用した場合について説明する。図18は、文書管理システムの全体構成の一例を示す図である。
この文書管理システムは、LANやWAN等で構成されたネットワークを介して文書管理サーバ80と、クライアント90とが接続されている。また、文書管理サーバ80にはパブリックDB81と、プライベートDB82とが接続されている。ここで、パブリックDB81と図1におけるパブリックDB11、プライベートDB82と図1におけるプライベートDB12は、それぞれ同等の機能を果たす。また、文書管理サーバ80には、図1におけるDBインターフェース10の果たす機能がDBインターフェース処理部80aとして組み込まれている。なお、パブリックDB81に管理された文書と、プライベートDB82に管理された文書は互いに関連付けられている場合が多い。
文書管理サーバ80は、パブリックDB81、プライベートDB82を用いて各種文書を管理する機能を果たす。ここで、パブリックDB81には、組織全体で共有するための文書が管理されており、プライベートDB82には、一般ユーザがそれぞれ独自に書き込んだ文書が管理されている。なお、本実施例においては、パブリックDB81が複数設けられるが、これが1台のみであってもよい。
クライアント90は、ユーザが扱う汎用のパーソナルコンピュータ等であり、1または複数設けられる。ユーザは、この端末上から文書管理サーバ80にアクセスし、パブリックDB81、プライベートDB82に管理されたデータ(本実施例では文書)を取得したり、また、プライベートDB82にデータを管理したりする。
ここで、本実施例における文書管理システムの説明を分かり易くするために、クライアント90から文書管理サーバ80に管理された文書を取得する際の動作の流れについて簡単に説明する。
ユーザは、文書の取得に際して、クライアント90上からユーザ認証等を行うとともに、文書の取得操作を行う。すると、クライアント90から文書管理サーバ80に向けて文書検索依頼が送信される。
この依頼を受けた文書管理サーバ80は、当該依頼に基づいた文書の検索をパブリックDB81に指示し、該当する文書とその文書に対応したDB関連情報とを取得する。続いて、文書管理サーバ80は、この取得したDB関連付け情報に基づく文書の検索をプライベートDB82に指示する。この指示に基づく検索結果が応答されると、文書管理サーバ80は、パブリックDB81から検索された文書に、プライベートDB82から検索された文書を追加(または上書き)し、それを検索結果としてクライアント90に応答する。これを受けたユーザは、クライアント90上から当該文書を取得し、これを参照等することになる。
なお、実施例2における文書管理システムでの文書の検索、更新、削除等の動作は、実施例1で説明したメール処理システムにおける処理と略同様となるため、その詳細な動作については省略する。すなわち、実施例2においては、実施例1におけるメールアドレスに対して行われていた処理を文書に置き換えて処理すれば略同様の処理となる。
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記および図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記説明したDBインターフェース10における処理を、コンピュータにインストールされたプログラムにより実施するように構成してもよい。なお、このプログラムは、ネットワーク等の通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に管理して提供することも可能である。
本発明は、情報処理システムおよび、情報処理装置、情報処理装置における処理をコンピュータにより実行させる情報処理プログラム全般に適用可能である。
本発明の概念的な構成の一例を示す図である。 図1に示すデータベースに管理されたデータの構成例の一例を示す図である。 図1に示すDBインターフェース10の機能的な構成の一部を示す図である。 本発明の基本的な動作の概要を示す第1の図である。 本発明の基本的な動作の概要を示す第2の図である。 本発明の基本的な動作の概要を示す第3の図である。 本発明の基本的な動作の概要を示す第4の図である。 本発明の基本的な動作の概要を示す第5の図である。 本発明に係わる情報処理システムを適用したメール処理システムの全体構成の一例を示す図である。 図9に示すデータベースに管理されたデータの構成例の一例を示す図である。 図9に示すDB処理サーバ50の機能的な構成の一部を示す図である。 図9に示すメール処理システムにおける動作の流れを示す第1のフローチャートである。 図9に示すメール処理システムにおける動作の流れを示す第2のフローチャートである。 図9に示すメール処理システムにおける動作の流れを示す第3のフローチャートである。 図9に示すメール処理システムにおける動作の流れを示す第4のフローチャートである。 図9に示すメール処理システムにおける動作の流れを示す第5のフローチャートである。 図9に示すメール処理システムにおける動作の流れを示す第6のフローチャートである。 本発明に係わる情報処理システムを適用した文書管理システムの全体構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 DBインターフェース
11、71、81 パブリックDB
12、72、82 プライベートDB
21 ユーザ認証部
22 DB処理指示部
23 処理結果応答部
24 DB処理制御部
30 IMAPサーバ
40 LDAPサーバ
50 DB処理サーバ
51 通信部
52 制御部
52a、80a DBインターフェース処理部
53 記憶部
54 表示部
55 入力部
60、90 クライアント
73 メールサーバ
80 文書管理サーバ

Claims (12)

  1. 電子情報を管理する第1の管理手段と、
    前記第1の管理手段に管理された電子情報に関連する電子情報を管理する第2の管理手段と、
    前記第1の管理手段に管理された電子情報に対する依頼元の情報を含む処理依頼を受け付け、前記第1の管理手段および前記第2の管理手段に対して該処理依頼に基づく処理を指示する指示手段と、
    前記指示手段による前記指示に基づく前記第1の管理手段および前記第2の管理手段からの処理結果を前記処理依頼の示す依頼元に応答する応答手段と
    を具備する情報処理システム。
  2. 前記第1の管理手段は、
    書き換えが制限された電子情報を管理する
    請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記第1の管理手段は、
    識別情報と対応付けて電子情報を管理し、
    前記第2の管理手段は、
    前記識別情報と対応付けて前記第1の管理手段に管理された電子情報に関連する電子情報を管理する
    請求項1記載の情報処理システム。
  4. 前記処理依頼の依頼者の認証を行う認証手段
    を更に具備し、
    前記第2の管理手段は、
    前記認証手段による認証に成功した場合に前記依頼者による電子情報の書き換えを許可する
    請求項1記載の情報処理システム。
  5. 前記指示手段は、
    前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報の検索依頼である場合、前記検索依頼に基づく検索を前記第1の管理手段および前記第2の管理手段に対して指示し、
    前記応答手段は、
    前記前記第1の管理手段からの検索結果に前記第2の管理手段からの検索結果を上書きまたは追加して前記処理依頼の示す依頼元に応答する
    請求項1記載の情報処理システム。
  6. 前記指示手段は、
    前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報の更新依頼である場合に、前記第1の管理手段で該処理依頼に基づく更新処理に失敗したときは、前記第2の管理手段に対して前記更新依頼に基づく更新を指示する
    請求項1記載の情報処理システム。
  7. 前記指示手段は、
    前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報の削除依頼である場合に、前記第1の管理手段で該処理依頼に基づく削除処理に失敗したときは、前記第2の管理手段に対して前記削除依頼に基づく削除を指示する
    請求項1記載の情報処理システム。
  8. 前記指示手段は、
    前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報に対して書き換え権限を有する依頼者からの更新依頼である場合、該第1の管理手段に対して更新指示を行い、該更新された電子情報と関連した前記第2の管理手段に管理された電子情報にその更新を反映させる指示を行う
    請求項1記載の情報処理システム。
  9. 前記指示手段は、
    前記処理依頼が前記第1の管理手段に管理された電子情報に対して書き換え権限を有する依頼者からの削除依頼である場合、該第1の管理手段に対して削除指示を行い、該削除された電子情報と関連した前記第2の管理手段に管理された電子情報にその削除を反映させる指示を行う
    請求項1記載の情報処理システム。
  10. 前記電子情報は、
    電子文書情報、宛先情報、情報を復号化するための鍵情報、の内少なくとも1つを含む
    請求項1記載の情報処理システム。
  11. 第1の管理手段に管理された電子情報に対する依頼元の情報を含む処理依頼を受け付け、該第1の管理手段に管理された電子情報に関連する電子情報を管理する第2の管理手段および該第1の管理手段に対して該処理依頼に基づく処理を指示する指示手段と、
    前記指示手段による前記指示に基づく前記第1の管理手段および前記第2の管理手段からの処理結果を前記処理依頼の示す依頼元に応答する応答手段と
    を具備する情報処理装置。
  12. コンピュータを、
    第1の管理手段に管理された電子情報に対する依頼元の情報を含む処理依頼を受け付け、該第1の管理手段に管理された電子情報に関連する電子情報を管理する第2の管理手段および該第1の管理手段に対して該処理依頼に基づく処理を指示する指示手段、
    前記指示手段による前記指示に基づく前記第1の管理手段および前記第2の管理手段からの処理結果を前記処理依頼の示す依頼元に応答する応答手段
    として機能させるための情報処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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