JP2011133655A - 光伝送モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、部品点数を増やさずに、自動的に光伝送モジュールの抜け止めを図ることを目的とする。
【解決手段】ベイル32は、モジュール本体10に支持される支点軸部34と、スライダ26に支持される作用点軸部38と、連結部44と、を有する。作用点軸部38は、第1方向D1及び第2方向D2に交差するとともに作用点軸部38の回転軸に交差する方向の移動が規制される。スライダ26がロック位置にあるときに、支点軸部34を回転させるように取っ手部46に外力を加えると、少なくとも連結部44の弾性変形を生じさせながら、作用点軸部38を第2方向D2に移動させて、スライダ26をロック位置からロック解除位置の方向に移動させる。少なくとも連結部44に弾性変形によって生じる応力は、スライダ26がロック位置に戻るように、作用点軸部38を第1方向D1に戻す力として働く。
【選択図】図1
【解決手段】ベイル32は、モジュール本体10に支持される支点軸部34と、スライダ26に支持される作用点軸部38と、連結部44と、を有する。作用点軸部38は、第1方向D1及び第2方向D2に交差するとともに作用点軸部38の回転軸に交差する方向の移動が規制される。スライダ26がロック位置にあるときに、支点軸部34を回転させるように取っ手部46に外力を加えると、少なくとも連結部44の弾性変形を生じさせながら、作用点軸部38を第2方向D2に移動させて、スライダ26をロック位置からロック解除位置の方向に移動させる。少なくとも連結部44に弾性変形によって生じる応力は、スライダ26がロック位置に戻るように、作用点軸部38を第1方向D1に戻す力として働く。
【選択図】図1
Description
本発明は、光伝送モジュールに関する。
光ファイバ通信に用いられる光伝送モジュールとして、破損や性能劣化などに伴う交換を容易にするため、脱着可能なプラガブル構造を有するものが知られている(特許文献1及び2参照)。光伝送モジュールは、電子回路を有する回路基板に搭載されたケージに脱着できるようになっている。
従来の光伝送モジュールは、ケージに形成されたツメに引っ掛かる係合部を有しており、ケージからの抜け止めを図るようになっていた。抜け止めの解除は、光伝送モジュールのスライダによって行うようになっている。スライダは、ベイル(取っ手)を回転させることで直線移動するようになっており、ベイルを回転させることでスライダが直線移動し、これによりツメを押し上げてロックを解除する。
逆に言うと、ツメを押し上げる位置(ロック解除位置)にスライダを配置したままでは、ツメが係合部に引っ掛からず、光伝送モジュールの抜け止めを図ることができなかった。また、スライダをロック解除位置から自動的にずらすにはバネ部品を追加するなど部品点数が増えるという問題がある。
本発明は、部品点数を増やさずに、自動的に光伝送モジュールの抜け止めを図ることを目的とする。
(1)本発明に係る光伝送モジュールは、ケージへの脱着が可能な光伝送モジュールであって、光ファイバを挿入するための光ポートを有するモジュール本体と、前記光伝送モジュールの前記ケージへの装着方向である第1方向及び前記ケージからの取り外し方向である第2方向に沿って前記モジュール本体と前記ケージの間で移動でき、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向の移動が規制されるように、前記モジュール本体の外側に取り付けられたスライダと、回転するように前記モジュール本体に取り付けられたベイルと、を有し、前記ケージは、前記ケージの内側に突出するロックタブを有し、前記モジュール本体は、前記ロックタブとのロック部を有し、前記ロック部は、前記光伝送モジュールが前記ケージに装着されたときに、前記ロックタブよりも前記ケージの奥に配置されて前記ロックタブとロックし、前記光伝送モジュールの抜け止めを図り、前記スライダは、外側に突出する凸部を有し、前記凸部が前記ロックタブよりも前記ケージの奥に位置するロック位置から、前記凸部が前記ロックタブと対向して前記ロックタブを押し上げて前記ロックタブと前記ロック部のロックを解除するロック解除位置まで移動し、前記ベイルは、前記モジュール本体に対して回転が許容されるように前記モジュール本体に支持される支点軸部と、前記支点軸部から延びて前記支点軸部に回転する方向の力を加えるための取っ手部と、前記スライダに対して回転が許容されるように前記スライダに支持される作用点軸部と、前記支点軸部及び前記作用点軸部を連結する連結部と、を有し、前記支点軸部と前記作用点軸部とは、回転軸が相互に平行であっていずれの前記回転軸も前記第1方向及び前記第2方向に交差し、前記スライダが前記ロック位置にあるとき、前記作用点軸部の前記回転軸が、前記支点軸部の前記回転軸よりも、前記第1方向にずれた位置にあり、前記作用点軸部は、移動が規制された前記スライダに支持されることによって、前記第1方向及び前記第2方向の移動が許容されるが、前記第1方向及び前記第2方向に交差するとともに前記作用点軸部の前記回転軸に交差する方向の移動が規制され、前記スライダが前記ロック位置にあるときに、前記支点軸部を回転させるように前記取っ手部に外力を加えると、少なくとも前記連結部の弾性変形を生じさせながら、前記作用点軸部を前記第2方向に移動させて、前記スライダを前記ロック位置から前記ロック解除位置の方向に移動させ、少なくとも前記連結部に前記弾性変形によって生じる応力は、前記スライダが前記ロック位置に戻るように、前記作用点軸部を前記第1方向に戻す力として働くことを特徴とする。本発明によれば、ベイルの連結部の弾性変形によって生じる応力によって、スライダをロック位置に戻すことができる。したがって、外力を加えない限り、スライダがロック解除位置には留まらないので、部品点数を増やさずに、自動的に光伝送モジュールの抜け止めを図ることができる。
(2)(1)に記載された光伝送モジュールにおいて、前記モジュール本体は、前記第1方向及び前記第2方向を長さ方向として、前記長さ方向に延びる外周面を有し、前記外周面は、相互に反対を向く一対の側面と、相互に反対を向く上面及び下面と、を有し、前記一対の側面の間の方向と前記上面及び下面の間の方向とは直交し、前記スライダは、前記一対の側面の隣にそれぞれ配置された一対のステー部と、前記下面の下に配置されて前記一対のステー部を連結するベース部と、を有し、前記一対のステー部のそれぞれが前記凸部を有し、前記ベース部は、前記作用点軸部を支持する軸受け部を有することを特徴としてもよい。
(3)(2)に記載された光伝送モジュールにおいて、前記モジュール本体は、前記一対の側面のそれぞれに形成された前記長さ方向に延びる溝を有し、前記一対のステー部のそれぞれは、前記溝にガイドされて前記長さ方向にスライドできるように配置され、前記スライダは、前記一対のステー部によって移動方向が規制されることを特徴としてもよい。
(4)(1)から(3)のいずれか1項に記載された光伝送モジュールにおいて、前記ベイルは、一対の前記支点軸部と、一対の前記作用点軸部と、一対の前記連結部と、を有し、一方の前記支点軸部及び一方の前記作用点軸部を一方の前記連結部が連結し、他方の前記支点軸部及び他方の前記作用点軸部を他方の前記連結部が連結し、前記取っ手部が、一方の前記支点軸部と他方の前記支点軸部を連結することを特徴としてもよい。
(5)(4)に記載された光伝送モジュールにおいて、前記取っ手部は、一方の前記支点軸部に連結される第1取っ手部と、他方の前記支点軸部に連結される第2取っ手部と、前記第1取っ手部及び前記第2取っ手部を連結する取っ手連結部材と、を含み、一方の前記作用点軸部と、一方の前記連結部と、一方の前記支点軸部と、前記第1取っ手部と、が一体的な1つの第1部材からなり、他方の前記作用点軸部と、他方の前記連結部と、他方の前記支点軸部と、前記第2取っ手部と、が一体的な1つの第2部材からなり、前記取っ手連結部材は、前記第1部材及び前記第2部材とは別部材からなることを特徴としてもよい。
(6)(5)に記載された光伝送モジュールにおいて、前記第1部材及び前記第2部材は、それぞれ、屈曲した線材からなり、前記取っ手連結部材は、パイプ材からなることを特徴としてもよい。
(7)(6)に記載された光伝送モジュールにおいて、前記取っ手連結部材と前記第1部材及び前記第2部材との連結が、カシメ、溶接又は圧入によってなされていることを特徴としてもよい。
(8)(1)から(7)のいずれか1項に記載された光伝送モジュールにおいて、前記取っ手部が、前記光ポートの前方から前記光ポートの前方を避けた回避位置までを前記支点軸部の前記回転軸を中心に移動するように、前記ベイルは前記モジュール本体に取り付けられ、前記スライダが前記ロック位置にあるときに、前記取っ手部は前記回避位置にあり、前記スライダが前記ロック解除位置にあるときに、前記取っ手部は前記光ポートの前方に位置して、前記光ファイバの前記光ポートへの挿入を防止することを特徴としてもよい。
(9)(8)に記載された光伝送モジュールにおいて、前記スライダは、前記取っ手部が前記回避位置から前記光ポートの前方を超えて移動することを防止するために、前記ベイルの回転範囲を規制するストッパを含むことを特徴としてもよい。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る光伝送モジュールの使用形態を示す図である。図2は、本実施形態に係る光伝送モジュールを示す斜視図である。
光伝送モジュール1は、ケージ2への脱着が可能になっている。ケージ2は、回路基板3に搭載されており、光伝送モジュール1のコネクタ4へのガイドとなる。ケージ2は、光伝送モジュール1を挿入する空間側(ケージ2の内側)に突出するロックタブ5を有している。
以下の説明で、光伝送モジュール1のケージ2への装着方向を第1方向D1とし、光伝送モジュール1のケージ2からの取り外し方向を第2方向D2とする。
図3は、図2に示す光伝送モジュール1の分解斜視図である。光伝送モジュール1は、モジュール本体10を有する。モジュール本体10は、第2方向D2の先端部に第2方向D2に開口する光ポート12を備えている。光ポート12は、図1に示すように、光ファイバ6を挿入できるようになっており、光伝送モジュール1と光ファイバ6とを光学的に接続できるようになっている。
モジュール本体10は、第1方向D1及び第2方向D2を長さ方向として、長さ方向に延びる外周面を有する。外周面は、相互に反対を向く一対の側面14と、相互に反対を向く上面16及び下面18と、を有している。一対の側面14の間の方向と上面16及び下面18の間の方向とは直交する。
モジュール本体10は、図3に示すように、一対の側面14のそれぞれに長さ方向に延びるように形成された溝20を有する。第1方向D1の端部において、溝20の幅(第1方向D1に直交する長さ)の中央部が、第1方向D1に長くなっている。言い換えると、溝20は、第1方向D1の端部に、さらに第1方向D1に入る切り込み部22を有する。
モジュール本体10は、ロックタブ5とのロック部24を有する。図3に示す例では、溝20の、切り込み部22に隣接する部分がロック部24である。ロック部24は、図1に示すように、光伝送モジュール1がケージ2に装着されたときに、ロックタブ5よりもケージ2の奥に配置される。これにより、ロックタブ5とロック部24とがロックし、光伝送モジュール1の抜け止めを図ることができる。
光伝送モジュール1は、スライダ26を有する。スライダ26は、モジュール本体10の外側に取り付けられている。スライダ26は、第1方向D1及び第2方向D2に沿ってモジュール本体10とケージ2の間で移動できるようになっている。
スライダ26は、モジュール本体10の一対の側面14の隣にそれぞれ配置される一対のステー部28を有する。一対のステー部28のそれぞれは、モジュール本体10の溝20にガイドされて長さ方向にスライドできるように配置されている。スライダ26は、一対のステー部28によって移動方向が規制される。つまり、スライダ26は、第1方向D1及び第2方向D2に交差する方向の移動が規制されている。スライダ26は、外側に突出する凸部30を有する。一対のステー部28のそれぞれが凸部30を有する。スライダ26は、モジュール本体10の下面18の下に配置されて一対のステー部28を連結するベース部40を有する。
図4A及び図4Bは、光伝送モジュール1のケージ2からの取り外し方法を説明する図である。図4A及び図4Bは、図1に示す構造のIV−IV線に沿って切断した断面に対応している。
図4Aには、光伝送モジュール1がケージ2に装着されたときの構造が示されている。このとき、モジュール本体10のロック部24は、ケージ2のロックタブ5よりもケージ2の奥に配置される。ロックタブ5は、モジュール本体10の溝20に入り込んで、溝20の端部であるロック部24に係合する。これにより、ロックタブ5とロック部24とがロックし、光伝送モジュール1の抜け止めが図られる。このとき、スライダ26の凸部30は、ロックタブ5よりもケージ2の奥に位置する。詳しくは、凸部30は、溝20の切り込み部22に入り込んでいる。この状態で、スライダ26はロック位置にあるものとする。
図4Bに示すように、光伝送モジュール1を取り外すときには、スライダ26をスライドさせる。そして、凸部30をロックタブ5と対向させて、ロックタブ5を押し上げて、ロックタブ5とロック部24のロックを解除する。この状態でスライダ26はロック解除位置にあるものとする。このように、スライダ26をロック位置からロック解除位置まで移動することで、光伝送モジュール1をケージ2から取り外すことができる。
光伝送モジュール1は、回転するようにモジュール本体10に取り付けられたベイル32を有する。
ベイル32は、支点軸部34(本実施形態では一対の支点軸部34)を有する。支点軸部34は、モジュール本体10に対して回転が許容されるようにモジュール本体10に支持される。モジュール本体10には、図3に示すように、支点軸部34を支持する軸受け部36を有する。
図5は、ベイル32とスライダ26の取り付け状態を示す図である。ベイル32は、作用点軸部38(本実施形態では一対の作用点軸部38)を有する。作用点軸部38は、スライダ26に対して回転が許容されるようにスライダ26に支持される。スライダ26のベース部40は、ベイル32の作用点軸部38を支持する軸受け部42を有する。
ベイル32は、支点軸部34及び作用点軸部38を連結する連結部44(本実施形態では一対の連結部44)を有する。一方の支点軸部34及び一方の作用点軸部38を一方の連結部44が連結している。他方の支点軸部34及び他方の作用点軸部38を他方の連結部44が連結している。
支点軸部34と作用点軸部38とは、回転軸が相互に平行である。また、支点軸部34及び作用点軸部38の回転軸は、いずれも第1方向D1及び第2方向D2に交差する。
ベイル32は、取っ手部46を有する。取っ手部46は、支点軸部34から延びて支点軸部34に回転する方向の力を加えるためのものである。取っ手部46が、一方の支点軸部34と他方の支点軸部34を連結する。
図3に示すように、取っ手部46は、一方の支点軸部34に連結される第1取っ手部146と、他方の支点軸部34に連結される第2取っ手部246と、第1取っ手部146及び第2取っ手部246を連結する取っ手連結部材48と、を含む。
一方の作用点軸部38と、一方の連結部44と、一方の支点軸部34と、第1取っ手部146と、が一体的な1つの第1部材50からなる。他方の作用点軸部38と、他方の連結部44と、他方の支点軸部34と、第2取っ手部246と、が一体的な1つの第2部材52からなる。取っ手連結部材48は、第1部材50及び第2部材52とは別部材からなる。第1部材50及び第2部材52は、それぞれ、屈曲した線材からなる。取っ手連結部材48は、パイプ材からなる。取っ手連結部材48に、赤、黄又は青などの着色を施してもよい。取っ手連結部材48と第1部材50及び第2部材52との連結は、カシメ、溶接又は圧入によってなされている。
図6は、図2に示す状態と比較してベイル32を回転させた状態を示す図である。取っ手部46は、光ポート12の前方から光ポート12の前方を避けた回避位置までを、支点軸部34の回転軸を中心に移動するようになっている。図2に示すようにスライダ26がロック位置にあるときに、取っ手部46は回避位置にある。図6に示すようにスライダ26がロック解除位置にあるときに、取っ手部46は光ポート12の前方に位置して、光ファイバ6の光ポート12への挿入を防止する。スライダ26は、ベイル32の回転範囲を規制するストッパ54を含む。ストッパ54は、取っ手部46が回避位置から光ポート12の前方を超えて移動することを防止する。
次に、ベイル32の回転に連動するスライダ26の動作及びベイル32の作用について説明する。
図7は、図2に示す光伝送モジュール1のVII−VII線断面の一部を示す図である。図8は、図6に示す光伝送モジュール1のVIII−VIII線断面の一部を示す図である。
図2に示す状態では、スライダ26がロック位置にある。このとき、図7に示すように、ベイル32の作用点軸部38の回転軸が、支点軸部34の回転軸よりも、第1方向D1にずれた位置にある。この状態では、ベイル32は自然の状態であって応力が生じていない。そして、図6に示すように、スライダ26をロック解除位置に移動させると、図8に示すように、ベイル32の作用点軸部38の回転軸が第2方向D2に移動する。その詳細を以下さらに説明する。
図9は、スライダ26が移動するときのベイル32の形状を説明するための平面図である。図10は、スライダ26が移動するときのベイル32の形状を説明するための正面図である。図9及び図10において、(A)にはスライダ26がロック位置にあるときの状態が示され、(B)にはスライダ26がロック解除位置にあるときの状態が示されている。また、図11は、スライダ26がロック解除位置にあるときの状態を示す斜視図である。
スライダ26がロック位置にあるときに、支点軸部34を回転させるように取っ手部46に外力を加える。そうすると、支点軸部34は回転するが、作用点軸部38は、支点軸部34とは回転軸がずれているため、そのままの自然な回転はできない。
しかし、作用点軸部38を支持するスライダ26は、第1方向D1及び第2方向D2に移動可能であるため、作用点軸部38も、第1方向D1及び第2方向D2の移動できるようになっている。ただし、作用点軸部38は、スライダ26の移動規制に伴って、第1方向D1及び第2方向D2に交差するとともに作用点軸部38の回転軸に交差する方向の移動は規制されている。
したがって、作用点軸部38は、少なくとも連結部44の弾性変形を生じさせれば、第2方向D2には移動することができる。これに伴って、スライダ26は、ロック位置からロック解除位置の方向に移動する。
図12は、弾性変形したベイル32を示す図である。図12に示すように、ベイル32は、二点鎖線で描く形状から実線で描く形状に変形する。少なくとも連結部44に弾性変形によって生じる応力(弾性力)は、スライダ26がロック位置に戻るように、作用点軸部38を第1方向D1に戻す力として働く。
本実施形態によれば、ベイル32の連結部44の弾性変形によって生じる応力によって、スライダ26をロック位置に戻すことができる。したがって、外力を加えない限り、スライダ26がロック解除位置には留まらないので、部品点数を増やさずに、自動的に光伝送モジュール1の抜け止めを図ることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
1 光伝送モジュール、2 ケージ、3 回路基板、4 コネクタ、5 ロックタブ、6 光ファイバ、10 モジュール本体、12 光ポート、14 側面、16 上面、18 下面、20 溝、22 切り込み部、24 ロック部、26 スライダ、28 ステー部、30 凸部、32 ベイル、34 支点軸部、36 軸受け部、38 作用点軸部、40 ベース部、42 軸受け部、44 連結部、46 取っ手部、48 取っ手連結部材、50 第1部材、52 第2部材、54 ストッパ、146 第1取っ手部、246 第2取っ手部。
Claims (9)
- ケージへの脱着が可能な光伝送モジュールであって、
光ファイバを挿入するための光ポートを有するモジュール本体と、
前記光伝送モジュールの前記ケージへの装着方向である第1方向及び前記ケージからの取り外し方向である第2方向に沿って前記モジュール本体と前記ケージの間で移動でき、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向の移動が規制されるように、前記モジュール本体の外側に取り付けられたスライダと、
回転するように前記モジュール本体に取り付けられたベイルと、
を有し、
前記ケージは、前記ケージの内側に突出するロックタブを有し、
前記モジュール本体は、前記ロックタブとのロック部を有し、前記ロック部は、前記光伝送モジュールが前記ケージに装着されたときに、前記ロックタブよりも前記ケージの奥に配置されて前記ロックタブとロックし、前記光伝送モジュールの抜け止めを図り、
前記スライダは、外側に突出する凸部を有し、前記凸部が前記ロックタブよりも前記ケージの奥に位置するロック位置から、前記凸部が前記ロックタブと対向して前記ロックタブを押し上げて前記ロックタブと前記ロック部のロックを解除するロック解除位置まで移動し、
前記ベイルは、前記モジュール本体に対して回転が許容されるように前記モジュール本体に支持される支点軸部と、前記支点軸部から延びて前記支点軸部に回転する方向の力を加えるための取っ手部と、前記スライダに対して回転が許容されるように前記スライダに支持される作用点軸部と、前記支点軸部及び前記作用点軸部を連結する連結部と、を有し、
前記支点軸部と前記作用点軸部とは、回転軸が相互に平行であっていずれの前記回転軸も前記第1方向及び前記第2方向に交差し、前記スライダが前記ロック位置にあるとき、前記作用点軸部の前記回転軸が、前記支点軸部の前記回転軸よりも、前記第1方向にずれた位置にあり、
前記作用点軸部は、移動が規制された前記スライダに支持されることによって、前記第1方向及び前記第2方向の移動が許容されるが、前記第1方向及び前記第2方向に交差するとともに前記作用点軸部の前記回転軸に交差する方向の移動が規制され、
前記スライダが前記ロック位置にあるときに、前記支点軸部を回転させるように前記取っ手部に外力を加えると、少なくとも前記連結部の弾性変形を生じさせながら、前記作用点軸部を前記第2方向に移動させて、前記スライダを前記ロック位置から前記ロック解除位置の方向に移動させ、
少なくとも前記連結部に前記弾性変形によって生じる応力は、前記スライダが前記ロック位置に戻るように、前記作用点軸部を前記第1方向に戻す力として働くことを特徴とする光伝送モジュール。 - 請求項1に記載された光伝送モジュールにおいて、
前記モジュール本体は、前記第1方向及び前記第2方向を長さ方向として、前記長さ方向に延びる外周面を有し、
前記外周面は、相互に反対を向く一対の側面と、相互に反対を向く上面及び下面と、を有し、前記一対の側面の間の方向と前記上面及び下面の間の方向とは直交し、
前記スライダは、前記一対の側面の隣にそれぞれ配置された一対のステー部と、前記下面の下に配置されて前記一対のステー部を連結するベース部と、を有し、
前記一対のステー部のそれぞれが前記凸部を有し、
前記ベース部は、前記作用点軸部を支持する軸受け部を有することを特徴とする光伝送モジュール。 - 請求項2に記載された光伝送モジュールにおいて、
前記モジュール本体は、前記一対の側面のそれぞれに形成された前記長さ方向に延びる溝を有し、
前記一対のステー部のそれぞれは、前記溝にガイドされて前記長さ方向にスライドできるように配置され、
前記スライダは、前記一対のステー部によって移動方向が規制されることを特徴とする光伝送モジュール。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載された光伝送モジュールにおいて、
前記ベイルは、一対の前記支点軸部と、一対の前記作用点軸部と、一対の前記連結部と、を有し、
一方の前記支点軸部及び一方の前記作用点軸部を一方の前記連結部が連結し、他方の前記支点軸部及び他方の前記作用点軸部を他方の前記連結部が連結し、
前記取っ手部が、一方の前記支点軸部と他方の前記支点軸部を連結することを特徴とする光伝送モジュール。 - 請求項4に記載された光伝送モジュールにおいて、
前記取っ手部は、一方の前記支点軸部に連結される第1取っ手部と、他方の前記支点軸部に連結される第2取っ手部と、前記第1取っ手部及び前記第2取っ手部を連結する取っ手連結部材と、を含み、
一方の前記作用点軸部と、一方の前記連結部と、一方の前記支点軸部と、前記第1取っ手部と、が一体的な1つの第1部材からなり、
他方の前記作用点軸部と、他方の前記連結部と、他方の前記支点軸部と、前記第2取っ手部と、が一体的な1つの第2部材からなり、
前記取っ手連結部材は、前記第1部材及び前記第2部材とは別部材からなることを特徴とする光伝送モジュール。 - 請求項5に記載された光伝送モジュールにおいて、
前記第1部材及び前記第2部材は、それぞれ、屈曲した線材からなり、
前記取っ手連結部材は、パイプ材からなることを特徴とする光伝送モジュール。 - 請求項6に記載された光伝送モジュールにおいて、
前記取っ手連結部材と前記第1部材及び前記第2部材との連結が、カシメ、溶接又は圧入によってなされていることを特徴とする光伝送モジュール。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載された光伝送モジュールにおいて、
前記取っ手部が、前記光ポートの前方から前記光ポートの前方を避けた回避位置までを前記支点軸部の前記回転軸を中心に移動するように、前記ベイルは前記モジュール本体に取り付けられ、
前記スライダが前記ロック位置にあるときに、前記取っ手部は前記回避位置にあり、
前記スライダが前記ロック解除位置にあるときに、前記取っ手部は前記光ポートの前方に位置して、前記光ファイバの前記光ポートへの挿入を防止することを特徴とする光伝送モジュール。 - 請求項8に記載された光伝送モジュールにおいて、
前記スライダは、前記取っ手部が前記回避位置から前記光ポートの前方を超えて移動することを防止するために、前記ベイルの回転範囲を規制するストッパを含むことを特徴とする光伝送モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009292932A JP2011133655A (ja) | 2009-12-24 | 2009-12-24 | 光伝送モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009292932A JP2011133655A (ja) | 2009-12-24 | 2009-12-24 | 光伝送モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011133655A true JP2011133655A (ja) | 2011-07-07 |
Family
ID=44346460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009292932A Withdrawn JP2011133655A (ja) | 2009-12-24 | 2009-12-24 | 光伝送モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011133655A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014109776A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Taida Electronic Ind Co Ltd | 通信モジュール |
JP2022547587A (ja) * | 2020-07-24 | 2022-11-14 | ウーシー タックリンク オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド | Sfp+パッケージ互換の光ファイバ増幅器 |
-
2009
- 2009-12-24 JP JP2009292932A patent/JP2011133655A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014109776A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Taida Electronic Ind Co Ltd | 通信モジュール |
JP2022547587A (ja) * | 2020-07-24 | 2022-11-14 | ウーシー タックリンク オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド | Sfp+パッケージ互換の光ファイバ増幅器 |
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