JP2011132912A - 建設機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排ガス浄化装置2を再生するためにエンジン1及びポンプ3に負荷を掛けるとき(負荷掛け時)、切換弁21(切換手段)は第2切換位置21b(第2状態)である。このとき、ポンプ3とアクチュエータ制御弁7との間が遮断されるとともに、ポンプ3から吐出された作動油が圧力制御弁9を介して作動油タンク5へ戻ることが可能である。よって、負荷掛け時には、ポンプ3から吐出された作動油はアクチュエータ制御弁7に供給されない。また、このアクチュエータ制御弁7(7A)が動作の制御を行うアクチュエータ8(8A)にも作動油が供給されない。したがって、負荷掛け時にアクチュエータ8が動くことを抑制できる。
【選択図】図1
Description
特許文献2には、ポンプ吐出量とポンプ吐出圧力を同時に上昇させることでエンジンの負荷を増大させ、排ガス浄化装置に備えられた酸化触媒が活性化する温度まで排気温度を高める技術が開示されている。
この建設機械800では、上述したように、排ガス浄化装置2を再生するためにエンジン1及びポンプ3に負荷を掛ける(以下単に「負荷掛け」などと言う)。この負荷掛け時には、ポンプ3から吐出された作動油は、流路31、流路33、及び圧力制御弁9を通って作動油タンク5へ戻る。また、ポンプ3から吐出された作動油は、流路31を通ってアクチュエータ制御弁7側へも流れる。
図1は建設機械の油圧回路図である。図2は負荷掛け時の制御フローを示す図である。以下、図1及び図2を参照して建設機械100の構成について詳細に説明する。なお、図10に示す従来の建設機械800と同一の部分については同一符号を付して説明を省略する。
切換位置7Aa及び7Acでは、ポンプ3及び流路31からの作動油はモータ8Aに供給され、モータ8Aが作動する。さらに、モータ8Aの作動に供された作動油はアクチュエータ制御弁7A及び流路32を介して作動油タンク5へ戻る。
切換位置7Abは中立位置であり、ポンプ3及び流路31からの作動油はモータ8Aに供給されない。さらに、この作動油は流路32(ブリード流路)を介して作動油タンク5へ戻る。すなわちオープンセンターである。なお厳密には、流路31からの作動油はモータ8A側に漏れる。
本実施形態の建設機械100には以下の特徴がある。
さらに、アクチュエータ制御弁7が中立でなくても負荷掛け時にアクチュエータが動くことが抑制されるため、アクチュエータ制御弁7に中立検出スイッチを付設する必要がない。したがって、中立検出スイッチを付設する場合に比べ部品点数を削減できる。
図3に第2実施形態に係る建設機械200の油圧回路を示す。この建設機械200は、圧力制御弁9が流路233に追加されている点で第1実施形態と相違する。なお、その他の構成は第1実施形態と同一であるので、同一符号を付してその説明を省略する。
図4に第3実施形態に係る建設機械300の油圧回路を示す。この建設機械300は、第2実施形態に係る切換弁221と同じ動作を、切換弁21と切換弁321とで行う点が第2実施形態との主な相違点である。なお、その他の構成は第1、第2実施形態と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略する。
図5に第4実施形態に係る建設機械400の油圧回路を示す。この建設機械400は、アクチュエータ制御弁7の上流側の流路31cから切換弁421を介して作動油タンク5へ作動油を戻す流路434を備える点が第2実施形態との主な相違点である。なお、その他の構成は第2実施形態と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の建設機械400には以下の特徴がある。
図6に第5実施形態に係る建設機械500の油圧回路を示す。第4実施形態に係る建設機械400(図5参照)はオープンセンターの回路を構成するが、建設機械500はクローズドセンターの回路を構成する。また建設機械500は、圧力制御弁としてアンロード弁509を備える点で第4実施形態と相違する。なお、その他の構成については第4実施形態と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略する。
ここで、アクチュエータ制御弁507が切換位置507Ab(中立状態)のとき、アンロード弁509は切換位置509aである。そして、ポンプ3から吐出された作動油は流路31a、切換弁521、流路233、及びアンロード弁509を介して作動油タンク5へ戻る。
また、アクチュエータ制御弁507が切換位置507Aaまたは507Acのとき(オペレーターがレバー操作をしたとき)、アンロード弁509は切換位置509bである。さらに詳しくは、流路31cの作動油は、圧力補償弁523、アクチュエータ制御弁507、及び流路535を介してアンロード弁509へ供給され、アンロード弁509が切換位置509bに切り換わる。これにより流路233は遮断される。そして、ポンプ3から吐出された作動油はアクチュエータ8Aへ供給される。
ここで、この回路はクローズドセンターである。すなわちアクチュエータ制御弁507が切換位置507Ab(中立状態)のとき、流路31cの作動油は流路532からは作動油タンク5へ戻らない。よって、そのままでは作動油が流路31cに留まり、アクチュエータ8が作動するおそれがある。しかしながら上記のように流路31cの作動油は流路434を通って作動油タンク5に戻るので、アクチュエータ8が動かない。
図7に第6実施形態に係る建設機械600の油圧回路を示す。この建設機械600は流路633にアンロード弁509を備える点で第5実施形態と相違する。なお、圧力制御弁9、メインリリーフ弁10、および切換弁421については第5実施形態と相違するが、第4実施形態(図5参照)と同一である。その他の構成は第5実施形態と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略する。
図8に変形例1に係る切換弁221周辺を示す油圧回路を示す。第2実施形態の圧力制御弁9(図3参照)は、絞り709(流量制御弁)に代えることができる。この場合、絞り709の開口面積を調整することで負荷圧力(流路31内の圧力)を制御する。
図9に変形例2に係る切換弁421周辺を示す油圧回路を示す。第4実施形態の圧力制御弁9(図5参照)は、絞り709に代えることもできる。
また、アクチュエータ8が複数の場合は、少なくとも一つのアクチュエータ制御弁7の上流側に切換手段(図1に示す切換弁21など)があれば発明を適用できる。
さらに詳しくは、例えば走行系によく使われる中立A−B−Tアクチュエータを用いた場合は、アクチュエータ制御弁が中立状態の時にアクチュエータにかかる圧力が強制的に作動油タンク5の圧力に落とされる。このように、建設機械に設けられた複数のアクチュエータの中には、負荷掛け時にアクチュエータが動くことがあまり問題にならないものもある。こういったアクチュエータの上流側には切換弁21を設けず、その他のアクチュエータ8(負荷掛け時に動くことが問題となるアクチュエータ)の上流側にのみ切換弁21を設ける構成としても良い。
1a 排気管
2 排ガス浄化装置
3 ポンプ
8 アクチュエータ
5 作動油タンク
7 アクチュエータ制御弁
21、221、321、421、521 切換弁(切換手段)
9 圧力制御弁
10 メインリリーフ弁(圧力制御弁)
509 アンロード弁(圧力制御弁)
709 絞り(流量制御弁)
Claims (2)
- エンジンと、
前記エンジンの排気管に取り付けられた排ガス浄化装置と、
前記エンジンにより駆動されるポンプと、
前記ポンプから作動油が供給されるアクチュエータと、
前記ポンプへ作動油を供給するとともに前記アクチュエータから排出される作動油が戻される作動油タンクと、
前記ポンプと前記アクチュエータとの間に設けられるとともに前記アクチュエータの動作の制御を行うアクチュエータ制御弁と、
前記ポンプと前記アクチュエータ制御弁との間に設けられる切換手段と、を備え、
前記切換手段は、
前記ポンプから吐出された作動油を前記アクチュエータ制御弁へ供給可能な第1状態と、
前記ポンプと前記アクチュエータ制御弁との間が遮断されるとともに、前記ポンプから吐出された作動油が圧力制御弁または流量制御弁を介して前記作動油タンクへ戻ることが可能である第2状態と、に切換可能であり、
前記排ガス浄化装置を再生するために前記エンジン及び前記ポンプに負荷を掛けるとき、前記切換手段は前記第2状態である建設機械。 - 前記切換手段が前記第2状態のとき、当該切換手段と前記アクチュエータ制御弁との間の作動油が前記切換手段を介して前記作動油タンクへ戻ることが可能である、請求項1に記載の建設機械。
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