JP2011132735A - 管継手、継手構造およびマンホールの配管接続口と推進管との接続方法 - Google Patents

管継手、継手構造およびマンホールの配管接続口と推進管との接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マンホール内側からの施工が容易であり、しかも推進管が屈曲変位した場合であっても優れた止水性を確保することができる管継手、継手構造およびマンホールの配管接続口と推進管との接続方法を提供する。
【解決手段】
マンホール30の配管接続口31に推進管40を接続する継手構造1の管継手2において、カラー10の軸方向一端側に部分的に内挿された環状の可撓体からなる継手本体20の内周にリップ部22を一体的に形成する。このリップ部22は、リップ部22の横断面とカラー10の軸心との交点を中心として、カラー10の軸心と非平行となるように推進管40が屈曲変位したときに、前記リップ部における屈曲変位方向両端部に生じる内部応力を略均等にする複数のリップからなる。
これにより、推進管40を水密的に内嵌するとともに、推進管40が屈曲変位したときに、リップ部22の前記屈曲変位方向両端部における応力を略均等にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、管継手、継手構造およびマンホールの配管接続口と推進管との接続方法に関する。
現在、マンホールの配管接続口と推進管との接続には、例えば、剛性の筒状カラーと前記カラーの内側に設けた筒状可撓体とを備えた管継手が用いられている(特許文献1を参照)。前記特許文献1に記載の管継手は、筒状可撓体が、前記カラーと前記推進管との間の変位を吸収する弾性体から形成されており、前記筒状可撓体の少なくとも一部が前記カラーに固定された構造を有している。
しかしながら、前記特許文献1に記載の管継手によって、マンホールの配管接続口と推進管とを接続する場合、前記筒状可撓体の一端を、マンホールの内側から締結バンドによって推進管の外周に締め付け圧着固定し、さらに、前記カラーの外周を充填材によって固定する必要がある。
したがって、前記特許文献1に記載の管継手を用いる場合、マンホールの内側からの施工が煩雑であるという欠点がある。
特許第3597789号公報
そこで、カラーの内周に、可撓体からなるリップを軸方向に一列設けた管継手を用い、推進管を当該リップによって水密的に内嵌させることが考えられる。
しかしながら、前記管継手では、例えば、前記推進管に土圧などがかかって、当該推進管の軸心が前記カラーの軸心に対して平行に移動するように、推進管が位置ずれした場合、1つのリップのみでは、この推進管の位置ずれにより、リップにおけるずれ方向両端部に生じる内部応力の偏りを十分に吸収することができなくなる。そのため、リップにおいて、推進管の外周面との密着性が著しく低くなる箇所が生じ、この箇所で漏水が生じやすくなるため、前記管継手は、十分な止水性を確保することができないという欠点がある。
また、カラーの内周に、リップを軸方向に2列設けたリップ部を備えた管継手(図8(a)参照)を用いた場合、リップの横断面Sとカラー210の軸心L1との交点Pを中心として、推進管40の軸心L2とカラー210の軸心L1とがなす角度がθとなるように、カラー210の軸心L1と非平行に推進管40が屈曲変位した場合、リップの反発力の差に伴って、図8(b)に示されるように、推進管40がさらに位置ずれし、リップにおける最も径方向内方高さが高い部分の屈曲変位方向端部Cと、屈曲変位方向端部Dとにおいて、生じる内部応力の差が生じやすく、漏水が生じやすくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、マンホール内側からの施工が容易であり、しかも推進管が屈曲変位した場合であっても優れた止水性を確保することができる管継手、継手構造およびマンホールの配管接続口と推進管との接続方法を提供することを目的とする。
本発明の管継手は、マンホールの配管接続口に内挿され、この配管接続口に推進管を接続する管継手であって、筒状のカラーと、前記カラーの軸方向一端側に部分的に内挿された環状の可撓体からなる継手本体と、前記継手本体の内周に一体的に形成され、前記推進管を水密的に内嵌するリップ部とを備え、前記リップ部は、当該リップ部の横断面と前記カラーの軸心との交点を中心として、前記カラーの軸心と非平行になるように前記推進管が屈曲変位したときに、前記リップ部における屈曲変位方向両端部に生じる内部応力を略均等にする複数のリップからなることを特徴としている。
本発明の管継手では、継手本体の内周に一体的に形成されたリップ部を有しているので、推進管が前記継手本体内に挿入されることにより、前記リップ部によって推進管が水密的に内嵌される。
したがって、本発明の管継手によれば、マンホールの配管接続口と推進管との接続に際して、マンホール内側から容易に施工することができる。
また、本発明の管継手では、前記リップ部が、リップ部の横断面と前記カラーの軸心との交点を中心として、前記カラーの軸心と非平行になるように前記推進管が屈曲変位したときに、前記リップ部における屈曲変位方向両端部に生じる内部応力が略均等にされる。これにより、前記推進管の径方向への移動を抑制することができるので、漏水を防ぐことができる。
したがって、本発明の管継手によれば、優れた止水性を確保することができる。
本発明の管継手においては、前記リップ部が、前記継手本体の内周側に形成した第1のリップと、この第1のリップの軸方向両端側にそれぞれ形成された1または複数列の第2のリップとを含む軸方向に3列以上のリップよりなり、前記第1のリップが、前記第2のリップよりも径方向高さが高く形成されていることにより、前記推進管が屈曲変位した場合に、前記第1のリップに加えて、第2のリップによっても当該推進管を支持することができる。
かかる構成を採用した管継手によれば、前記推進管の径方向に移動しないように当該推進管を固定することができるので、前記推進管が屈曲変位した場合における止水性を有効に確保することができる。
本発明の管継手では、前記第1および第2のリップは、前記推進管の挿入方向前方に向けて形成されていることが好ましい。
これにより、推進管が継手本体内に挿入されることにより、各リップが前記推進管の進行方向に沿って容易に傾斜変形する。したがって、かかる構成を採用した管継手によれば、前記リップ部と推進管との間に生じる摩擦を低減することができるので、施工が容易になる。
また、本発明の管継手では、前記継手本体の前記推進管を挿入する側の外周面には、前記カラーの外径よりも大径としたフランジ部が形成されていることが好ましい。
この場合、かかるフランジ部によって、継手本体の前記推進管を挿入する側に向かって、前記カラーが過度に移動しないように固定されるので、推進管の挿入に伴って継手本体が過度にカラーの内側に入り込むのを防ぐことができる。
本発明の継手構造は、前述した管継手によって、マンホールの配管接続口に推進管を接続する継手構造であって、
前記管継手が、前記配管接続口に内挿され、かつ前記推進管を水密的に内嵌しており、
前記配管接続口の内周面と前記管継手のカラーの外周面との間が、充填材によってシールされていることを特徴としている。
本発明の継手構造は、本発明の管継手が用いられているので、上述の管継手と同様の作用効果が奏される。
本発明のマンホールの配管接続口と推進管との接続方法は、下記工程(a)〜(c)を含むことを特徴としている。
(a)前記推進管の一端部を前記配管接続口内に配置する工程、
(b)前述した管継手を前記配管接続口に内挿し、かつ当該管継手に前記推進管を水密的に内嵌させる工程、および
(c)前記配管接続口の内周面と前記管継手のカラーの外周面との間に充填材を充填する工程
本発明のマンホールの配管接続口と推進管との接続方法は、本発明の管継手を用いるので、上述の管継手と同様の作用効果が奏される。
本発明の管継手、継手構造およびマンホールの配管接続口と推進管との接続方法によれば、マンホール内側からの施工が容易であり、しかも推進管が屈曲変位した場合であっても優れた止水性を確保することができる。
本発明の一実施の形態に係る継手構造の構成を示す一部断面側面図である。 本発明の一実施の形態に係る管継手の構成を示す一部断面側面図である。 推進工法の概略を説明する要部断面図である。 推進工法におけるマンホールへの推進管の導入工程の概略を示す要部断面図である。 本発明の一実施の形態に係るマンホールの配管接続口と推進管との接続方法の概略を説明する要部断面図である。 本発明の変形例に係る継手構造の構成を示す一部断面側面図である。 本実施の形態に係る継手構造において推進管が屈曲変位したときの応力分布を示す概略説明図である。 比較例に係る管継手を用いた継手構造において推進管が屈曲変位したときの応力分布を示す概略説明図である。
[管継手および継手構造]
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の管継手および継手構造それぞれの一実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る継手構造の構成を示す一部断面側面図である。図2は、本発明の一実施の形態に係る管継手の構成を示す一部断面側面図である。
本実施の形態の継手構造1は、図1に示されるように、マンホール30の配管接続口31内に配置された管継手2の継手本体20のリップ部21によって、推進管40が水密的に内嵌されているとともに、配管接続口31の内周面31aと、管継手2のカラー10の外周面10aとの間が、充填材60によって水密的にシールされたものである。
この継手構造1では、管継手2の外周側に、環状の漏出防止材50が取り付けられている。これにより、マンホール30外側への充填材60の漏出を防止している。
管継手2は、図2に示されるように、筒状のカラー10と、カラー10の軸方向一端部側に部分的に内挿された継手本体20と、継手本体20の内周に一体的に形成されたリップ部22とを備えている。
カラー10は、鋼材からなる。このカラー10の外周側には、水膨潤性ゴムからなる環状シール部11が一体的に形成されており、水を吸収して膨脹することによって、漏水を抑制する。
継手本体20は、エチレン−プロピレン−ジエンゴム製の環状の可撓体からなる。
この継手本体20の軸方向一端側は、推進管40を挿入する挿入口21となっている。そして、継手本体20の挿入口21側の内周には、リップ部22を一体的に形成している。また、この継手本体20は、挿入口21側の外周面に、カラー10の外径よりも大径としたフランジ部27を有している。
リップ部22は、軸方向に4列に形成されたリップ23,24,25,26からなる。
これらリップ23,24,25,26のうち、リップ24の径方向内方高さは、リップ24の軸方向両端側のリップ23,25,26よりも高くなっている。これにより、リップ24と推進管40の外周面とが、他のリップ23,25,26よりも高い接触圧力で密着して、止水することができる。
かかるリップ部22では、継手構造1において、推進管40が屈曲変位したときに、リップ部22における径方向内方高さが最も高いリップ24とともに、リップ23,25,26のいずれかによっても当該推進管が支持されるようになる。これにより、推進管40は、径方向に移動しないように固定されるので、推進管40が屈曲変位した場合における止水性が確保される。
なお、本明細書において、推進管40の屈曲変位とは、リップ部22の径方向内方高さが最も高いリップ24を通る横断面Sとカラー10の軸心L1との交点Pを中心として、推進管40の軸心とカラー10の軸心とが角度θをなし、カラー10の軸心と非平行になるように推進管40が変位することをいう(図7(b)参照)。
また、リップ23,24,25,26は、推進管40の挿入方向前方に向けて形成されている。そのため、推進管40が継手本体20内に挿入されたときに、各リップ23,24,25,26が、推進管40の進行方向に沿って容易に傾斜変形する。これにより、リップ部22と推進管40との間に生じる摩擦を低減することができる。したがって、推進管40を継手本体20内に容易に挿入することができるので、容易に施工することができる。
フランジ部27は、推進管40を挿入する側に向かって、カラー10が過度に移動しないように固定している。これにより、推進管40の挿入に伴って継手本体20が過度にカラー10の内側に入り込むのを防ぐことができる。
また、フランジ部27は、継手構造1において、漏出防止材50をマンホール30の外側に向かって移動しないように固定している。
[マンホールの配管接続口と推進管との接続方法]
以下、添付図面を参照して、管継手2を用いた本発明の一実施の形態に係るマンホールの配管接続口と推進管との接続方法を詳細に説明するとともに、管継手2の施工上の利点を説明する。本実施の形態に係る接続方法は、推進工法におけるマンホールの配管接続口と推進管との接続に採用することができる。
この推進工法は、図3に示すように、まずマンホール予定位置に、鉛直方向に延びた立坑100を予め掘削し、その後、マンホール30となる筒状ブロックを立坑100の上方から吊り下げて次々と入れて設置する。そして、最下端のブロックには、推進管40を遊挿するための例えば円形状にくり抜かれた配管接続口31がその左右に空けられ、図4に示すようにその配管接続口31に推進管40を接続する。
この場合、立坑100を地盤に形成するために、仮土留め部材として鋼管ケーシング35を用いる鋼管圧入工法を採用することができる。この鋼管圧入工法とは、円筒状の鋼管からなるケーシング35を圧入機によって地中に圧入してこれを設置し、その内部の土砂を図3に示すようにバックホー101等で掘削する方法である。ケーシング35には、例えば呼び径1200mmの鋼管が使用され、立坑100の底部100aはコンクリートを打設によって底部コンクリート層とされる。
つぎに、管継手2を用いて、マンホール30の配管接続口31に推進管40を接続する本発明の一実施の形態に係る接続方法を説明する。図5は、本発明の一実施の形態に係るマンホールの配管接続口と推進管との接続方法の概略を説明する要部断面図である。
まず、マンホール30外側より推進してきた推進管40をマンホール30の配管接続口31に挿入する(図5(a)および(b)参照)。これにより、推進管40が配管接続口31内に配置される。
そして、マンホール30内側から配管接続口31内に、管継手2を配置し、この管継手2のリップ部22によって、推進管40を内嵌させる(図5(c)参照)。
これにより、管継手2の継手本体20のリップ部22と推進管40の外周面40aとが密着するので、高い止水性を確保することができる。
その後、漏出防止材50を管継手2の外周側に取り付け、ついで、マンホール30の配管接続口31の内周面31aと管継手2の外周面との間に充填材60を充填する(図5(d)参照)。これにより、マンホール30の配管接続口31と推進管40とを確実に接続することができる。
このとき、漏出防止材50は、そのマンホール外側の一端部50aがフランジ部27の側面27aと接触することによって、マンホール外側に向けて移動しないように固定される。
[変形例]
本発明においては、カラー10には、SUS304などのステンレス鋼材、溶接構造用圧延鋼材、一般構造用圧延鋼材などの鋼材を用いることができる。また、カラー10には、鋼材に代えて、強度を保つことができる範囲で、繊維強化プラスチックなどを用いてもよい。
水膨潤性ゴムには、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴムなどを用いることができる。
継手本体20を構成する可撓体の材料には、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、スチレンブタジエンゴムなどのエラストマーなどを用いることができる。
また、本発明においては、漏出防止材50として、例えば、ポリウレタンフォームからなる環状のスポンジなどを用いることができる。本発明においては、図1に示される漏出防止材50に代えて、図6に示される断面形状が中空状の漏出防止材55を用いてもよい。
充填材60には、モルタルなどを用いることができる。
[管継手の作用効果の検証]
つぎに、添付の図面に基づいて、本実施の形態に係る管継手の作用効果を詳細に説明する。
継手構造において推進管が屈曲変位した場合について、本実施の形態に係る継手構造1(図7参照)と、本実施の形態のものより少ない2条のリップ221,222からなるリップ部を有する継手本体220を備えた管継手202を用いた継手構造201(図8参照)とを比較する。なお、継手構造201では、リップ222は、径方向内方高さがリップ221に比べて高くなるように形成されている。
本実施の形態に係る継手構造1では、推進管40の軸心L2が管継手2の軸心L1と同軸上にあるように、推進管40が配置されているときには、リップ部22の上端A側および下端B側における応力分布SA,SBは、軸心L1(L2)に対して線対称な分布形状となっており、リップ部22の上端A側と下端B側とで内部応力の偏りがない(図7(a)参照)。そして、径方向内方高さが最も高いリップ24に生じる内部応力は、周方向にわたって均等になっている(図7(a)参照)。
そして、推進管40のマンホール30外側端部が、図7(b)において上方に傾き、リップ部22のリップ24を通る横断面Sとカラー10の軸心L1との交点Pを中心として、カラー10の軸心L1と推進管40の軸心L2とが角度θをなしてカラーの軸心L1に非平行になるように推進管40が屈曲変位したときには、リップ部22における屈曲変位方向(図7(b)中、矢印方向)上方側(図中、A側)にかかる全応力は、屈曲変位方向下方側(図中、B側)にかかる全応力に比べて大きくなる。しかしながら、リップ部22における屈曲変位方向上方側にかかる全応力は、リップ23,24,25,26に分散されるので、リップ24の屈曲変位方向端部24aに生じる内部応力ΔSAと、このリップ24の屈曲変位方向端部24bに生じる内部応力ΔSBとは、略均等となっている。これにより、推進管40が径方向にさらに移動するのを防ぐことができる。
したがって、本実施の形態に係る管継手2によれば、継手構造1において推進管40が屈曲変位した場合であっても止水性を確保することができる。
なお、屈曲変位方向端部24a,24bは、リップ部22の径方向内方高さが最も高い部分であるリップ24を通る横断面Sと、横断面Sの中心を通る当該横断面Sの法線(カラー10の軸心L1)と推進管40の軸心L2とを含む縦断面との交差線の両端部である。
一方、継手構造201では、推進管40の軸心L2が管継手202の軸心L1と同軸上にあるときには、リップ部220の上端C側および下端D側における応力分布SC,SDは、軸心L1に対して線対称な分布形状となっている。そして、径方向内方高さが最も高いリップ222に生じる内部応力は、周方向にわたって均等になっている(図8(a)参照)。
ところが、推進管40のマンホール30外側部分が、図8(b)において上方に傾き、リップ部222における径方向内方高さが最も高い部分での横断面Sとカラー210の軸心L1との交点Pを中心として、カラー210の軸心L1と推進管40の軸心L2とが角度θをなして、カラー210の軸心L1に非平行になるように推進管40が屈曲変位したときには、管継手202のリップ部のリップ221,222では、十分に応力を分散させることができない。そのため、リップ222の最先端部の屈曲変位方向端部222aに生じる内部応力ΔSCと、リップ222の最先端部の屈曲変位方向端部222bに生じる内部応力ΔSDとに差が生じる。このとき、屈曲変位方向端部222a,222b間での内部応力の偏りに伴って、推進管40が、カラー210の軸心L1と推進管40の軸心L2とを含む縦断面上でさらに位置ずれ(L3参照)する(図8(c))。
これにより、屈曲変位方向端部222aと推進管40の外周面40aとの密着性と、屈曲変位方向端部222bと推進管40の外周面40aとの密着性との間に差が生じ、漏水を招きやすくなる。
したがって、管継手202では、継手構造201において推進管40が屈曲変位した場合には、止水性を十分に確保することができない。
以上のように、本実施の形態に係る管継手2は、推進管40が屈曲変位した場合であっても、管継手202に比べて高い止水性を確保することができる点で優れている。
1 継手構造、2 管継手、10 カラー、10a 外周面、20 継手本体、22 リップ部、23,25,26 リップ(第2のリップ)、24 リップ(第1のリップ)、24a 屈曲変位方向端部、24b 屈曲変位方向端部、30 マンホール、31 配管接続口、31a 内周面、40 推進管、50 漏出防止材、60 充填材、P 交点、S 横断面

Claims (6)

  1. マンホールの配管接続口に内挿され、この配管接続口に推進管を接続する管継手であって、
    筒状のカラーと、
    前記カラーの軸方向一端側に部分的に内挿された環状の可撓体からなる継手本体と、
    前記継手本体の内周に一体的に形成され、前記推進管を水密的に内嵌するリップ部と
    を備え、
    前記リップ部は、
    当該リップ部の横断面と前記カラーの軸心との交点を中心として、前記カラーの軸心と非平行になるように前記推進管が屈曲変位したときに、前記リップ部における屈曲変位方向両端部に生じる内部応力を略均等にする複数のリップからなることを特徴とする管継手。
  2. 前記リップ部は、
    前記継手本体の内周側に形成した第1のリップと、
    この第1のリップの軸方向両端側にそれぞれ形成された1または複数列の第2のリップと
    を含む軸方向に3列以上のリップよりなり、
    前記第1のリップは、前記第2のリップよりも径方向高さが高く形成されている請求項1に記載の管継手。
  3. 前記第1および第2のリップは、前記推進管の挿入方向前方に向けて形成されている請求項2に記載の管継手。
  4. 前記継手本体の前記推進管を挿入する側の外周面には、前記カラーの外径よりも大径としたフランジ部が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の管継手。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の管継手によって、マンホールの配管接続口に推進管を接続する継手構造であって、
    前記管継手が、前記配管接続口に内挿され、かつ前記推進管を水密的に内嵌しており、
    前記配管接続口の内周面と前記管継手のカラーの外周面との間が、充填材によってシールされていることを特徴とする継手構造。
  6. 下記工程(a)〜(c)を含むマンホールの配管接続口と推進管との接続方法。
    (a)前記推進管の一端部を前記配管接続口内に配置する工程、
    (b)請求項1〜4のいずれかに記載の管継手を前記配管接続口に内挿し、かつ当該管継手に前記推進管を水密的に内嵌させる工程、および
    (c)前記配管接続口の内周面と前記管継手のカラーの外周面との間に充填材を充填する工程
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