JP2011131950A - 線材のボビン結束装置及びその装置を用いたボビン自動巻取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基盤29に、前面の周辺寄り部位に輪潜りクリップ14を設けた結束ヘッド5を回転可能に設け、結束ヘッド5にボビン2を挟持可能に対向したボビンチャックのうち一方側のボビンチャック7aを結束ヘッド5の回転方向とは逆方向に回転可能に設けるとともに、ボビンチャック7aと対向して出没するボビンチャック7bを従動回転可能に設ける。前記輪潜りクリップ14は、中心部の掛止部14aがその外側の掛止包持部14bから出没して該掛止部14aと掛止包持部14bとの間に線材Wを挟持及び離脱を可能とし、その掛止包持部14bの外周部に線材を掛け止め可能な線材外掛内筒部14cを備え、線材外掛内筒部14cの外周には線材外掛内筒部14cの先端まで先端部を出没可能とする線材押出外筒部14dを備える。
【選択図】 図4
Description
このような鋼線の巻取装置として、従来、複数のボビンを同時にターンテーブルへ順送りして効率良く巻取ることが可能となるターンテーブル方式の鋼線巻取装置が使用されている。
しかしながらターンテーブル方式の装置では、空ボビンを装置へ供給することや鋼線をボビンへ巻取ることは機械的に行うことはできたが、線材は伸びた端部が柔軟に変形して大きく暴れるため、ボビンに対する最初の固定や最後の結束は機械によって自動的に行うことができず、このため、ボビンへの巻取作業の全てを機械だけて行うことができる装置(ボビン巻取作業の全自動装置)の提供が極めて困難であった。
しかしながらこの装置では、特殊な「巻き取り枠」を使用することで線材巻取りの無停止連続運転(全自動)を可能としたものなので、この「巻き取り枠」を前記「専用ボビン」に代替して全自動化しようとしても、その「巻き取り枠」とそのボビンとは構造が全く異なるため、「ボビン」に対しては巻き終えた鋼線の結束を行うことはできないため装置全体の全自動化はできない。
このため、これまでボビンへの線材の巻取作業の全自動化を実現可能に導くボビンの自動結束装置の実現が強く希求されていた。
前記基盤の前にチャック基台を設けて該チャック基台の上部に、前記結束ヘッドのボビンチャックと対向する他方側のボビンチャックを、前記結束ヘッドのボビンチャックに向けて後部に設けたチャックシリンダの操作で出没してボビンを挟持するとともに該挟持されたボビンの回転に従動回転可能に設ける。
前記基盤に、前記ボビンチャックに挟持したボビン近傍のボビンへ供給される線材側に、該線材をボビンの手前に案内する線材ガイド片と、離れた位置から前記ボビンと前記線材ガイド片との間に張架された線材に届く位置にまでシリンダにより往復可能とした線材カッターとを設ける。
そして、供給された線材を巻き終えたボビンを前記ボビンチャックで挟持して前記結束ヘッドを前記各モータで回転させつつ、前記結束ヘッドのチャック面のボビンに接触しない部位に突設した輪潜りクリップを前記チャック面の背後に設けたシリンダで出没操作して前記線材をボビン巻着け終端部分で結束し、該線材の結束部分の終端部側をカットして独立させて排出可能とした装置である。
前記結束装置と共通の基盤の表面側において、巻付け前の空ボビンの供給側には、該基盤の表面に回転中心方向を直交させた円盤状の巻取ヘッドを、該基盤の裏面側に設けたモータにより回転可能に設けるとともに、該巻取ヘッドの中央表側に、ボビンを挟持可能に対向した両側のボビンチャックのうち一方側のボビンチャックを前記巻取ヘッドの回転軸心と共通の軸心で設ける。
前記基盤の前にチャック基台を設けて該チャック基台の上部に、前記巻取ヘッドのボビンチャックと対向する他方側のボビンチャックを、前記巻取ヘッドのボビンチャックに向けて後部に設けたチャックシリンダの操作で出没してボビンを挟持するとともに該挟持されたボビンの回転に従動回転可能に設ける。
前記巻取ヘッドのチャック面のボビンに接触しない部位に、線材の中間を掛け止める掛止部が先端部に備わり、前記巻取ヘッドのチャック面の背後に設けた押出し部を前記基盤の背後に備えたシリンダの操作で往復させることで該掛止部を出没操作して線材を挟持可能とした材線掛止クリップを設ける。
前記チャック基台の下方に設けたリフト基台の上に、ボビン転送台を介して、下部に設けたボビンリフトシリンダの操作で上下方向に往復可能なボビンリフトを備えるとともに、前記ボビン転送台は前記基盤の表面側と平行で水平な方向に往復操作可能なリフト往復シリンダのシャフトによって前記巻取ヘッドと結束ヘッドとの間をボビンリフトが往復可能とする。
このことで、ボビンへの線材の巻取作業における完全自動化した装置の実施が可能となり、従来の結束などの手作業を必要とする装置に比較して、生産効率を格段に向上させ大幅なコストダウンを可能となる
人手を要せずにボビンへの線材の巻取作業が可能となることは、工場の無人化及び昼夜の無停止連続稼動など、齎される効果はこれまでなく極めて大きいものがある。
このガイドビーク3は、図4に示すように、基盤29表面側の巻取ヘッド4の位置よりも線材W供給側の位置に突設したトラバース台25にボールスクリュー24でボビンの軸心に方向と平行に移動可能なトラバース23上に巻取ヘッド4のボビンチャック6に向けて設けられる。
前記ボールスクリュー24は基盤裏側に装着したトラバース用モータM4で回転可能とする。
そして、前記トラバース用モータM4の制御で前記トラバース23を左右に往復させつつ前記ボビン2を基盤裏側に設けた前記巻取ヘッド用モータM1の稼動で巻取ヘッド4を回転させると、ボビン2に止めた線材Wが整列状態に巻き取られる。
この巻取ヘッド用モータM1及びトラバース用モータM4の操作は、別の制御盤(図省略)に設けた電子回路の制御で巻取ヘッド4を回転とトラバース23往復のタイミングが設定され実行される。
即ち、前記掛止クリップ13は、前記押し出し板40のクリップ押し遣り用シリンダ41による前進で押出し部13bが押されると、筒部13cの内部から該押出し部13bの先端の掛止部13aが突出し、このとき線材Wが鉤溝に掛けると、前記押し出し板40のクリップ押し遣り用シリンダ41による後退で前記押出し部13bが前記コイルバネ13dの附勢で後退し、前記筒部13cの中に前記掛止部13aが没することで該該掛止クリップ13の先端部に線材Wを掛止可能となる。
前記掛止クリップ13は、前記コイルバネ13dで附勢された前記掛止部13aが筒部13cの先端から没状態となったときに、その先端が前記ボビンチャック6で挟持したボビン2のフランジ部2bより低くなるようにし、ボビン2へ線材Wを巻着けるときに線材Wに接触しないようにする。フランジ部2bより高くなっていると前記掛止クリップ13とボビン2とに線材が巻着いてしまい、ボビン2への正常な線材の巻着けができなくなるからである。
線材の結束装置の前記結束ヘッド5に装填されたボビン2から線材Wがガイドビーク3にまで繋がった状態で、該掛止クリップ13の該掛止部13aをその線材Wに当てることができ、線材Wを該掛止部13aに当てた状態が得られれば、押し出し板40の操作で該掛止クリップ13の該掛止部13aに固定するこが可能となるので、毎回あらためてロボットアームなどのよる線材Wを線材掛止クリップ13の掛止部13aに掛ける作業が不要となり、その分線材のボビンへの巻着け作業を円滑且つ連続して行うことが可能となる。
該結束装置は、図4に示すように、前記基盤29の表面に回転中心方向を直交させた円盤状の結束ヘッド5を装着し、図3に示すように、前記基盤29の裏面側には、前記結束ヘッド5を巻着け方向に回転させる結束ヘッド用モータM2を設け、また該結束ヘッド5の中央表側に、ボビン2を挟持可能に対向する両側のボビンチャック7のうち一方側のボビンチャック7aを、前記結束ヘッド5の回転軸心と共通の軸心にするとともに、該ボビンチャック7aを前記基盤29の裏面側に設けたボビンチャック用モータM3により前記結束ヘッド5の回転方向とは逆方向に回転可能に設ける。
この線材カッター15は、前記基盤29に設けた線材カッター往復機構で前記架橋された線材Wの中間部位に対して、線材カッター往復機構の刃先固定部28cに固定した線材カッター15の刃先をその線材Wの中間部位から離れた位置から届く位置まで、線材カッター往復機構の往復用シリンダ28bで上下に往復可能とする。
そして、該線材カッター15の刃先は、図5に示すように、ハ字型に板に開いた両刃を開閉させて、両刃間に挟んだ線材を切断可能とする。
その両刃の開閉は、両刃の開閉に連動可能に装着した線材カッター開閉シリンダ34の操作によって実行可能とする。
前記輪潜りクリップ14は、図7に示すように、筒状の線材押出外筒部14dの内部にその先端から線材外掛内筒14cがスライドして出没可能に装着し、さらにその内部に掛止部14aは前記線材外掛内筒14cの先端から出没可能となるように設ける。
さらに、前記線材外掛内筒14cの先端には、線材Wを掛けられるように細い軸部の先端を該細い軸部よりも大径の円板状の抑え板を形成した掛止部14aを設けて、前記線材外掛内筒14cの先端の掛止包持部14bと前記掛止部14aの抑え板とで両側から細い軸部に掛けた線材Wを輪潜りクリップ出没用シリンダ31の出没操作によって前記掛止部14aの抑え板を、引いて挟み付けて線材Wを掛止し、押して前記掛止包持部14bから細い軸部を露出させて線材Wを軸部に掛けられるようにする。
また、前記輪潜りクリップ14は、前記輪潜りクリップ出没用シリンダ31を没操作したときに、前記掛止部13aの抑え板の先端が前記ボビンチャック7で挟持したボビン2のフランジ部2bより低くし、ボビン2へ線材Wを巻き着けるときに線材Wに接触しないようにする。これは、前記輪潜りクリップ14がフランジ部2bより高くなっていると前記輪潜りクリップ14とボビン2とに線材が巻着いてしまい、正常な結束ができなくなる虞があるからである。
また前記線材Wを挟んで前記線材押し遣りステック32に対向する線材押し遣りステック43を、前記チャック基台10上に設けた線材押し遣り用シリンダ44の出没軸に固定する。
この線材押し遣りステック32、43は、線材Wを両側から挟んで、前記線材押し遣り用シリンダ33、44の制御で前記ボビン2と前記線材ガイド片22との間に掛かる線材Wを前記ボビン2の軸部2aと平行方向に移動させるものである。
そして、この線材Wの移動によって前記輪潜りクリップ14に対する線材Wの当たり位置を変え、前記輪潜りクリップ14の線材外掛内筒部14bに線材を掛けたり外したりすることや、前記輪潜りクリップ14の掛止部14aに掛けることが確実に行えるようになる。
なお、前記輪潜りクリップ14の操作が、前記ボビンチャック7で挟持したボビン2と前記線材ガイド片22との間に掛かる線材Wに対してより自由な位置への移動を可能とする構造である場合には、線材Wの位置を移動させる必要がなくなるので、省略することができる。
その線材押し外し位置は、前記輪潜りクリップ14の停止位置を決めて、その位置で行えるようにする。例えば、線材押し外し爪45を上下に操作する場合は、前記結束取ヘッド5の最上部に達した位置から90度の位置に決めておけば、真上から線材押し外し爪45を下ろしたときに線材に当たるので好ましい。
しかし、線材押し外し爪45を上下に操作する場合には、例えば前記結束取ヘッド5の最上部に達した位置に決めた場合、真上から下ろした線材押し外し爪45が当たらない場合があるので好ましくない。
この線材押し外し爪45によって、切断した線材Wの不規則に変形した切断端部側が前記輪潜りクリップ14や周囲の備品などに絡まって、稼動停止するなど、その後の工程に支障を来たすのが防止可能となる。
リフトは、図1、図3及び図7に示すように、前記チャック基台10の下方にリフト基台11を設けて、そのリフト基台11の上に移動可能に設ける。
そのため、下部のボビンリフトシリンダ18の操作で上下方向に往復可能としたボビンリフト9を固定したボビン転送台12を設け、該ボビン転送台12はレールなどを設けて水平にスライドさせて前記ボビンリフト9を前記巻取ヘッド4と結束ヘッド5との間を往復可能とする。
このボビン転送台12の往復操作は、図2に示すように、往復方向に設けたシリンダリフト往復シャフト21aをリフト往復用シリンダ21で操作して往復させる態様が可能である。
このボビンリフト9によって、空のボビン2を前記巻取ヘッド4に供給可能とし、且つ供給された線材Wが巻取られた後ボビンを前記結束取ヘッド5に供給可能とする。
そして結束されたボビン2は、該線材Wの結束部分の終端部側がカットされて線材を巻取ったボビン2は完全に切り離されて装置外部に排出可能となる。
この例では、2台のボビンリフト8、9が前記巻取ヘッド4と前記結束ヘッド5の位置に対応した間隔で設け、また前記結束ヘッド5側のボビンリフト9が前記巻取ヘッド4の直下と前記結束ヘッド5の直下との間を往復可能となるように設ける。
前記巻取ヘッド4側のボビンリフト8は、ボビンリフトシャフト17を介して下部に設けたボビンリフトシリンダ16の操作によって上下往復可能とし、同様に前記結束ヘッド5側のボビンリフト9もボビンリフトシャフト19を介してその下部に設けたボビンリフトシリンダ18の操作によって上下往復可能とする。
この2連のボビンリフト8、9では、一度の前記ボビン転送台12の操作で、同時に空のボビン2の巻取ヘッド4への供給と線材Wを巻取ったボビン2の結束ヘッド5への供給とが行えるので効率的となる。
この図1及び図2では、ボビン排出ガイド板昇降用シリンダ38で、ボビン排出ガイド板昇降用シリンダのシャフト38aを押し引き操作してボビン排出ガイド板37を上下に擺動させ、ボビンチャック7の直下方に先端部を競り上げることでその先端部からの下り勾配を形成する態様を示している。
この他に、結束後の線材Wを巻取ったボビン2を排出するために、傾斜させたボビン排出ガイド板を図1の左側から水平にスライドさせて高い方の先端部をボビンチャック7の直下方にセットする態様も可能である。
(1)先ず、図1に示すように、サプライリールスタンドSに装填されたリールRに巻かれた線材Wは、検尺ロール1を通して調整ロール20に導いて供給され、さらにその線材Wは前記巻取ヘッド4のボビンチャック6に挟持されたボビン2のボビン軸2aに向けたガイドビーク3へと導かれる。
そして、空ボビン2はボビン転送台12上のボビンリフト8に載せられ、前記巻取ヘッド4の下からボビンリフトシリンダ16操作で前記ボビンチャック6a、6b間に移動させ、そのボビン2がチャック用シリンダ26の操作で、前記ボビンチャック6a、6bに挟持され前記巻取ヘッド4への装填が終了する。
そして、ボビンリフト8はボビンリフトシリンダ16の操作で下降される。
これらの一連の作動は、ボビン8が前記巻取ヘッド4から前記結束ヘッド5へ移動する毎に行われる。
そして、前記ガイドビーク3まで導かれている線材Wの先端部を、前記クリップ押し遣り用シリンダ41を操作して押し出し板40を突出させ、前記掛止クリップ13の押出し部13bを押して先端の掛止部13aを突出させて、その掛止部13aに線材Wを掛ける。
そして前記クリップ押し遣り用シリンダ41を操作して押し出し板40を後退させ、線材掛止クリップ13の掛止部13aに線材Wの先端部を挟んで固定する。
この最初の前記線材掛止クリップ13の掛止部13aに線材Wを掛ける作業はロボットアームで行う。ただし、ロボットアームを設置していない場合にはこの最初の一回だけは人が行うこととなる。
このボビン2への線材Wの固定で線材Wがボビン2から外れないようになるので、前記クリップ押し遣り用シリンダ41を操作して押し出し板40を突出させ、前記掛止クリップ13の押出し部13bを押して先端の掛止部13aを突出させて、線材掛止クリップ13の掛止部13aに固定されていた線材Wを外し、そして前記クリップ押し遣り用シリンダ41を操作して押し出し板40を後退させ、前記コイルバネ13dの附勢で線材掛止クリップ13の掛止部13aを筒部13cの先端から没状態にする。
その後、図2に示すように、ボビンリフトシリンダ18の操作及びシリンダリフト往復シャフト21aの操作で、ボビンリフト9に載せられたボビン2は前記結束ヘッド5に移されることとなる。
このとき、線材Wは切断されずに引き出されたままでボビン2の前記結束ヘッド5への移動が行われる。
このとき、前記ボビン排出ガイド板37が結束ヘッド5のボビンチャック7の直下方まで移動しておき、そのボビン排出ガイド板37上にボビンチャック7から外されたボビン2を落下させ、そのボビン2をそこから下り勾配となっている傾斜面で受けとめて外部のボビン受台39の上に誘導する。
そしてさらに、前記結束ヘッド5をそのまま1回又は数回だけ回転させて、図12の(ロ)に示すように、前記輪潜りクリップ14の線材外掛内筒14cに掛かった線材Wの輪を作る。
このとき、図15の(イ)に示すように、線材外掛内筒14cに掛かっていた線材Wが線材押出外筒部14dの先端で押し出されて前記線材外掛内筒14cから脱落し、図15の(ロ)に示すように、脱落した線材Wの輪部分の中に前記掛止部14aに固定されている部分を輪の内側に残した状態で前記線材外掛内筒14cから脱落するので、その輪の中に前記掛止部14aに固定されている部分の線材Wが潜り込んだで引っ掛かった状態となる。
この工程の途中で、前記輪潜りクリップ14の掛止部14aに固定した線材Wを、前記線材ガイド片22との間で、線材カッター15の刃先を線材Wにまで移動して線材カッター開閉シリンダ34の操作で線材Wを切断する。
すると、図16の(ロ)輪が引き絞られて行き、図17の(ロ)に示すように、輪は下の巻き着け線部分との隙間ができないように強く引き絞ぼられる。
このとき、引き絞り部分の輪の部分と切断した線材W側の部分に引き絞りの力による捩れたような不規則な変形が発生し、切断した線材W側の塑性変形部分が引っ掛かって輪の中に引き戻されなり、このため縛ったように強く結束するとが可能となる。
2 ボビン
2a ボビン軸
2b ボビンフランジ
3 ガイドビーク
4 巻取ヘッド
5 結束ヘッド
6 ボビンチャック部
6a 巻取ヘッド側ボビンチャック
6b 出没側ボビンチャック
7 ボビンチャック部
6a 結束ヘッド側ボビンチャック
6b 出没側ボビンチャック
8 先行ボビンリフト台
9 後行ボビンリフト台
10 チャック基台
11 リフト基台
12 ボビン転送台
13 掛止クリップ
13a 掛止部
13b 押出し部
13c 筒部
13d コイルバネ
14 輪潜りクリップ
14a 掛止部
14b 掛止包持部
14c 線材外掛内筒部
14d 線材押出外筒部
15 線材カッター
16 先行ボビンリフト昇降用シリンダ
17 先行ボビンリフト昇降シャフト
18 後行ボビンリフト昇降用シリンダ
19 後行ボビンリフト昇降シャフト
20 調整ロール
21 リフト往復用シリンダ
21a リフト往復シャフト
22 線材ガイド片
23 トラバース
24 ボールスクリュー
25 トラバース台
26 チャック用シリンダ
27 チャック用シリンダ
28a 線材カッター往復機構の基盤固定部
28b 線材カッター往復機構の往復用シリンダ
28c 線材カッター往復機構の刃先固定部
29 基盤
30 裏側基台
31 輪潜りクリップ出没用シリンダ
32 線材押し遣りステック
33 線材押し遣り用シリンダ
34 線材カッター開閉用シリンダ
35 チャック回転伝達機構
36 結束ヘッド回転伝達機構
37 ボビン排出ガイド板
38 ボビン排出ガイド板昇降用シリンダ
38a ボビン排出ガイド板昇降用シリンダのシャフト
39 ボビン受台
40 押し出し板
41 クリップ押し遣り用シリンダ
42 押し出しシャフト
43 線材押し遣りステック
44 線材押し遣り用シリンダ
45 線材押し外し爪
46 線材押し外し爪操作用シリンダ
S サプライリールスタンド
S1 リールホルダ
R リール
W 線材
M1 巻取ヘッド用モータ
M2 チャック回転用モータ
M3 結束ヘッド回転用モータ
M4 トラバース用モータ
Claims (7)
- 平面状の直立した基盤の表面側に、該表面に回転中心方向を直交させた円盤状の結束ヘッドを、該基盤の裏面側に設けたモータにより回転可能に設けるとともに、該結束ヘッドの中央表側に、ボビンを挟持可能に対向した両側のボビンチャックのうち一方側のボビンチャックを、前記基盤の裏面側に設けたモータにより前記結束ヘッドの回転中心と共通の中心で該結束ヘッドの回転方向とは逆方向に回転可能に設け、
前記基盤の前にチャック基台を設けて該チャック基台の上部に、前記結束ヘッドのボビンチャックと対向する他方側のボビンチャックを、前記結束ヘッドのボビンチャックに向けて後部に設けたチャックシリンダの操作で出没してボビンを挟持するとともに該挟持されたボビンの回転に従動回転可能に設け、
前記基盤に、前記ボビンチャックに挟持したボビン近傍のボビンへ供給される線材側に、該線材をボビンの手前に案内する線材ガイド片と、離れた位置から前記ボビンと前記線材ガイド片との間に張架された線材に届く位置にまでシリンダにより往復可能とした線材カッターとを設け、
供給された線材を巻き終えたボビンを前記ボビンチャックで挟持して前記結束ヘッドを前記各モータで回転させつつ、前記結束ヘッドのチャック面のボビンに接触しない部位に突設した輪潜りクリップを前記チャック面の背後に設けたシリンダで出没操作して前記線材をボビン巻き着け終端部分で結束し、該線材の結束部分の終端部側をカットして独立させて排出可能とした装置であって、
前記輪潜りクリップが、中心部の掛止部がその外側の掛止包持部から背後に備えたシリンダの操作で出没して該掛止部と掛止包持部との間に該線材ガイド片で案内された前記線材を、挟持及び離脱を可能とし、その掛止包持部の外周部に背後に備えたシリンダの操作で突出したとき前記線材を掛け止め可能な長さとなる線材外掛内筒部を備えるとともに該線材外掛内筒部の外周に前記線材外掛内筒部の先端より先まで先端部が出没可能な線材押出外筒部を備えて成り、
前記結束ヘッドを回転させて背後に備えたシリンダの操作で前記輪潜りクリップの線材外掛内筒部に輪状に掛けて引き出した線材の輪の中に前記ボビンに反対巻きとなった線材の端部側を前記掛止部に掛け止めて、前記線材外掛内筒部に掛けられた輪状部分を前記掛止部の外側へ脱落させることで前記掛止部で固定した線材の端部側を輪状部分の中に潜らせ、さらに前記結束ヘッドを回転させて前記輪状部分に潜った線材の端部側を前記掛止部で引っ張って引き絞り、該線材の両引き絞り部分を屈曲変形させて前記輪状部分から抜けないように結束可能としたことを特徴とする線材のボビン結束装置。 - 基盤の表面側の輪潜りクリップの近傍に、背後に備えたシリンダの操作で前記輪潜りクリップ先端に掛かった線材を押し外し可能に出没する線材押し外し爪を設けたことを特徴とする請求項1に記載の線材のボビン結束装置。
- ボビンチャックに挟持されたボビンと線材ガイド片との間において、ステック面を少なくとも線材の上下振れ範囲に配するとするとともに、背後に備えたシリンダの操作でボビンに沿ってボビンの回転軸方向と平行に進退可能しとした線材押し遣りステックを、線材が線材外掛内筒部に掛かる位置と輪潜りクリップの掛止部に掛かる位置に、押し遣やり可能に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の線材のボビン結束装置。
- 請求項1から3のうちいずれかに記載の線材のボビン結束装置を用いたボビン自動巻取装置であって、
前記結束装置と共通の基盤の表面側において、巻付け前の空ボビンの供給側には、該基盤の表面に回転中心方向を直交させた円盤状の巻取ヘッドを、該基盤の裏面側に設けたモータにより回転可能に設けるとともに、該巻取ヘッドの中央表側に、ボビンを挟持可能に対向した両側のボビンチャックのうち一方側のボビンチャックを前記巻取ヘッドの回転軸心と共通の軸心で設け、
前記基盤の前にチャック基台を設けて該チャック基台の上部に、前記巻取ヘッドのボビンチャックと対向する他方側のボビンチャックを、前記巻取ヘッドのボビンチャックに向けて後部に設けたチャックシリンダの操作で出没してボビンを挟持するとともに該挟持されたボビンの回転に従動回転可能に設け、
前記巻取ヘッドのチャック面のボビンに接触しない部位に、線材の中間を掛け止める掛止部が先端部に備わり、前記巻取ヘッドのチャック面の背後に設けた押出し部を前記基盤の背後に備えたシリンダの操作で往復させることで該掛止部を出没操作して線材を挟持可能とした材線掛止クリップを設け、
前記巻取ヘッドの位置よりも前記基盤の線材供給側に、前記巻取ヘッドのボビンチャックに挟持されたボビンの軸部方向に線材を導いて往復させつつ回転したボビンに線材を整列状態に巻取可能とするトラバース台に装着されたガイドビークを配設し、
線材巻取後のボビンの排出側には、前記請求項1から3のうちいずれかに記載のボビン巻着線材の結束装置を配設し、
前記チャック基台の下方に設けたリフト基台の上に、ボビン転送台を介して、下部に設けたボビンリフトシリンダの操作で上下方向に往復可能なボビンリフトを備えるとともに、前記ボビン転送台は前記基盤の表面側と平行で水平な方向に往復操作可能なリフト往復シリンダのシャフトによって前記巻取ヘッドと結束ヘッドとの間をボビンリフトが往復可能とし、
ボビンリフトで前記巻取ヘッドと結束ヘッドに供給されたボビンに、ガイドビークから供給された線材を巻き取って結束し、そのボビンを供給側の線材から切り離して排出可能としたことを特徴とするボビン自動巻取装置。 - 押し出し板が、巻取ヘッドを中心に、掛止クリップの押出し部に当たる範囲で、最上部から線材の結束装置側まで90度の範囲で細長い円弧状に形成し、前記掛止クリップを巻取ヘッドの上部から結束装置側までの位置において、該押し出し板によって前記掛止クリップの押出し部の押し出し操作を可能としたことを特徴とする請求項4に記載のボビン自動巻取装置。
- ボビン転送台に設けたボビンリフトを2台とし、該2台のボビンリフトが巻取ヘッドと結束ヘッドとの位置に対応した間隔で設けられ、前記結束ヘッド側のボビンリフトが前記巻取ヘッドの直下と前記結束ヘッドの直下との間を往復可能としたことを特徴とする請求項4又は5に記載のボビン自動巻取装置。
- 結束ヘッドのボビンチャックに挟持されたボビンの直下から排出方向へと下り勾配に形成された排出ガイド板を、移動するボビンリフトに接触しない位置にまで移動可能に設け、前記結束ヘッドのボビンチャックから外された結束及び切り離し後のボビンを下から受けて排出可能としたことを特徴とする請求項4から6のうちいずれかに記載のボビン自動巻取装置。
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