JP2011131724A - ステアリングロック装置、およびステアリングロック装置の補助ロック部材組付構造 - Google Patents

ステアリングロック装置、およびステアリングロック装置の補助ロック部材組付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】不正行為によってステアリングシャフトをロック解除することが困難な、優れた防盗性能を備えたステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】ロック部材6の厚さの面Cに突起62を設けるとともに、突起62に係合するスライドプレート91を、ロック部材6の幅広の面Bからロック部材6の板厚方向に延設し、幅広の面Bより外側にスライドプレート91を含む補助ロック部材9を配置する。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車のステアリングシャフトの回転をロックするステアリングロック装置に関する。
この種の従来のステアリングロック装置としては、特許文献1に開示されたものがある。このステアリングロック装置100は、図17および図18に示すように、巻バネ101により自動車の図示しないステアリングシャフトの方向(図17および図18の上方向)に付勢され、ステアリングシャフトに対して嵌合可能なロック部材102と、このロック部材102を駆動する駆動体103と、ロック部材102の近傍に配置され、ロック部材102をロック位置にてロック可能な補助ロック部材104とを備えている。また、駆動体103は、モータ105により図示しないウォームを介して駆動される回転部材106と、この回転部材106の回転によりロック部材102の移動方向に往復移動するカム部材107とを備え、このカム部材107は、連結ピン108を介してロック部材102に連結されている。
補助ロック部材104は、ロック部材102側部の係合溝109に係合可能な係合突起110を有し、バネ部材111によりロック部材102の方向に付勢されている。また、ハウジングカバー112の裏面からロック部材102の移動方向に沿って補助ロック部材104へ向かって保持手段113が延設され、この保持手段113の先端が補助ロック部材104の係合溝部114に係合することにより、補助ロック部材104がロック部材102から離隔する状態に保たれている。
上記構成において、駐車時にモータ105を施錠方向に回転させると、モータ105の駆動力によって、回転部材106が回転してカム部材107がロック部材102の施錠方向(図17の上方向)へ移動するので、巻バネ101の付勢力によってロック部材102がロック位置へ変位する。その結果、ロック部材102の先端がステアリングシャフトに嵌合し、ステアリングシャフトの回転が阻止されるので、自動車は操縦不能な状態となる。
その後、モータ105を解錠方向に回転させると、回転部材106が逆方向へ回転して、カム部材107とともにロック部材102がロック解除位置に変位する。その結果、ステアリングシャフトとの嵌合が解除されるので、ステアリングシャフトの回転が自由となり、自動車は操縦可能な状態となる。
また、図17に示すロック状態にて、ハウジングカバー112の裏面から保持手段113が補助ロック部材104へ向かって突出して、先端が補助ロック部材104の係合溝部114に係合している。これにより、補助ロック部材104がロック部材102から離隔する状態に保たれている。次いで、図18に示すように、車両駐車時にハウジングカバー112が外された場合、保持手段113が補助ロック部材104の係合溝部114から離脱するので、補助ロック部材104がバネ部材111によりロック部材102の方向に付勢され、係合突起110がロック部材102側部の係合溝109に係合する。これにより、ロック部材102がロック位置で制止されているので、ステアリングシャフトの回転が阻止され、不正な解錠操作で車両が操縦可能になるという不具合を防止でき、車両駐車時に車両の防盗性を向上させることができる。
特開2009−46096号公報
しかしながら、従来のステアリングロック装置100では、ロック部材102側部に係合溝109を設けることによってロック部材102の強度が低下するため、ロック部材102のサイズを大きくする必要があり、限られたスペースへの構成部品の配置が難しくなるという問題があった。また、補助ロック部材104の位置が不正な解錠操作行為を受けやすい位置となりやすく防盗性について問題を抱える構成であったため、強固なフレームなどにより補助ロック部材104を覆う保護壁が設ける必要もあった。また、ステアリングロック装置100組立時に、補助ロック部材104をステアリングロック装置100に組付ける工程において、補助ロック部材104を配置した後に、補助ロック部材104を初期位置に後退させつつ、保持手段113に係止しなければならず、作業が煩雑であるという問題があった。
そこで、本発明は、ロック部材の強度を確保しつつ、不正行為によってステアリングシャフトをロック解除することが困難な、優れた防盗性を備え、また組立作業性に優れたステアリングロック装置、およびステアリングロック装置の補助ロック部材組付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、ハウジングに配置され、ステアリングシャフトと係合し、該ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間し、該ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間でスライド可能に配置されたロック部材を備えたステアリングロック装置であって、前記ロック部材が、前記ステアリングシャフトの軸方向と平行な幅広の面と、および該幅広の面に対して垂直な厚さの面と、該厚さの面に突設される突起とを具備し、前記ロック位置に位置する該ロック部材の該突起と係合する係合位置と、該突起から離間し、該ロック部材のスライドを許容する離脱位置との間をスライド可能に、且つ該係合位置に向かって付勢保持されるスライドプレートと、前記ハウジングに着脱可能に配置されつつ、該ハウジングに組付けられた状態で、離脱位置に位置する該スライドプレートと係合し、該スライドプレートを該離脱位置に保持する保持手段とを備え、該保持手段が脱落した際に、該スライドプレートが該離脱位置から該係合位置へ移動し、該スライドプレートが該突起と係合して、該ロック部材の該ロック位置から該ロック解除位置への移動を阻止することを特徴とするステアリングロック装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置であって、前記ロック部材が、基端側を構成するハンガーと、先端側を構成し、前記ステアリングシャフトと係合可能なロック本体と、前記ハンガーおよび前記ロック本体を連結する連結ピンと、これらのハンガーおよびロック本体間に介設され、該ロック本体を前記ロック解除位置側から前記ロック位置側へ向かって付勢する付勢手段とを備え、前記突起が該連結ピンによって構成されたことを特徴とするステアリングロック装置である。
請求項3の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置であって、前記ロック部材が、基端側を構成するハンガーと、先端側を構成し、先端が嵌合可能なロック本体と、これらのハンガーおよびロック本体間に介設され、該ロック本体をロック解除位置側からロック位置側へ向かって付勢する付勢手段とを備え、該ハンガーに該ロック本体の前記厚さの面に沿って腕部が形成され、該腕部に前記突起が突設されたことを特徴とするステアリングロック装置である。
請求項4の発明は、ハウジングに形成される補助ロック収容孔内に配置され、ステアリングシャフトと係合し、該ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間し、該ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間でスライド可能に配置されたロック部材と、該ロック位置に位置する該ロック部材と係合する係合位置と、該ロック部材から離間し、該ロック部材のスライドを許容する離脱位置との間をスライド可能に、且つ該係合位置に向かって付勢保持されるスライドプレートと、該補助ロック収容孔内に組付ける方向に沿って形成された治具溝と、弾性を有する腕部の先端に形成された弾性爪とを備え、且つ該補助ロック収容孔に該スライドプレートが配設された状態で、該補助ロック収容孔を閉止する閉止部材と、該ハウジングに着脱可能に配置されつつ、該ハウジングに組付けられた状態で、離脱位置に位置する該スライドプレートと係合し、該スライドプレートを該離脱位置に保持する保持手段とで構成され、弾性材からなる弾性腕部と、該弾性腕部の先端部内面に仮係止突起とが突設された組付治具を該閉止部材に装着した状態で、該治具溝内に該弾性腕部が配置されつつ、該仮係止突起が、該スライドプレートに係合することで、該スライドプレートを該閉止部材上の離脱位置側に保持し、該組付治具とともに、該スライドプレート、および該閉止部材を該補助ロック収容孔に設置し、該保持手段が該ハウジングに組付けられた後、該組付治具を引抜くことで、該仮係止突起と、該スライドプレートとの係合が解除されて、該スライドプレートが該保持手段に当接、係合し、該補助ロック収容孔内の離脱位置に保持されることを特徴とするステアリングロック装置の補助ロック部材組付構造である。
請求項1の発明によれば、従来例のようにロック部材に係合溝を設ける代わりに、スライドプレートが係合する突起をロック部材に設けたので、ロック部材の強度を確保しつつ、ロック部材のコンパクト化を図ることができ、限られたスペースへの構成部品の配置が比較的容易である。また、前記突起に係合するスライドプレートが、ロック部材の幅広の面からロック部材の板厚方向に延設されるとともに、スライドプレートを含む補助ロック部材がロック部材の幅広の面より外側に配置されるので、この補助ロック部材の位置を不正な解錠操作行為を受けるスペースがない位置、例えば、車両前方側の位置に設定することができ、不正な解錠操作行為を受けにくくすることができる。さらに、補助ロック部材がスライドプレートを備えたので、補助ロック部材を収容するハウジングの補助ロック収容孔を小さくすることができ、ハウジングに対する不正な解錠操作の影響を抑制することができる。したがって、車両駐車時に不正な解錠操作で車両が操縦可能になるという不具合を防止でき、車両の防盗性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ハンガーおよびロック本体を連結する連結ピンで、スライドプレートが係合する突起を構成することにより、この突起のために別部品あるいは別部位を特に設ける必要がない。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、スライドプレートが係合する突起がハンガーの腕部から突出するので、突起の突出長さを限定して突起に掛かる曲げ力を抑制することにより突起の耐久性を高めることができ、突起を含むロック部材に対する不正な解錠操作の影響を抑制し、防盗性の向上を図ることができる。
請求項4の発明によれば、組付治具を用いて、スライドプレートと、閉止部材とからなる補助ロック組立体を組立て、補助ロック組立体の状態で補助ロック部材を補助ロック収容孔に配置し、カバーをハウジングに組付けた後に、組付治具を引抜くことで、スライドプレートを離脱位置側に保持した状態で、補助ロック部材を補助ロック収容孔に設置できる。これにより、カバーをハウジングに組付ける際に、スライドプレートを離脱位置側へ移動させるような煩雑な工程を経ることなく、補助ロック部材、およびカバーをハウジングに組付けることができる。
本発明の第1実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック状態を示す正面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図1のIII−III線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ロック部材を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、スライドプレートにカバーの保持手段が係合する状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、スライドプレートからカバーの保持手段が離脱した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、スライド部材がロック位置に変移した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、スライド部材がロック解除位置に変移した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ハウジングからカバーが外された状態を示す図1のIII−III線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック状態を示す図2のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の第3実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック状態を示す図2のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の第4実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック状態を示すステアリングシャフト側から見た平面図である。 本発明の第4実施形態を示し、図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。 本発明の第4実施形態を示し、補助ロック組立体の分解斜視図である。 本発明の第4実施形態を示し、補助ロック組立体の組立斜視図である。 従来例のステアリングロック装置のロック状態を示す断面図である。 図17のステアリングロック装置のハウジングからカバーが外された状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態のステアリングロック装置1は、図1〜図13に示すように、互いに組み付けされるカバー2およびハウジング3を有し、図示しない自動車のステアリングシャフトを収容するステアリングコラム装置Aに取付けられる。
ハウジング3は、一方の側(図3および図4などの下側)に向かって開口する部品収容室3aと、この部品収容室3aの底部からステアリングコラム装置A側に貫通し、ステアリングシャフトの軸方向に対して垂直な方向へ延びるロック収容孔3bと、このロック収容孔3bと直交する方向に延びる補助ロック収容孔3cとが内部に形成されると共に、ステアリングコラム装置Aに跨るように配置される一対の脚部3d,3dを有している。部品収容室3aには、駆動源であるモータ(図示せず)と、このモータ回転軸のウォームギヤ41の駆動によって解錠方向および施錠方向に回転するウォームホイール4と、このウォームホイール4を介して駆動され、後述するロック本体8に対して垂直な方向にスライドするスライド部材5とが収容されている。ロック収容孔3bには、ステアリングシャフトのロック状態を保持するロック部材6が収容され、補助ロック収容孔3cには、ハウジング3からカバー2が外された場合にロック部材6を施錠位置で保持する補助ロック部材9が収容されている。
スライド部材5は、図8および図9に示すように、スライド方向に延設される基部51と、この基部51の一端から突出し、先端側に向かって次第にステアリングシャフトの方向(図8および図9の上下方向)へ傾斜する傾斜部52と、この傾斜部52よりスライド方向に突出する先端部53とから構成されている。また、基部51には、図示を省略したが駆動ギヤと噛み合うラック部が設けられている。傾斜部52は、カバー2側のロック解除傾斜部52a、およびハウジング3側のロック傾斜部52bを有している。
また、スライド部材5は、ロック端E1およびロック解除端E2の間でスライド可能に配置されており、スライド部材5がスライドする際に、ロック部材6が傾斜部52に沿って移動することによって、ロック部材6がステアリングシャフトの回転を阻止する図8のロック位置と、ステアリングシャフトの回転を許容する図9のロック解除位置との間で変位する。
ロック部材6は、ロック部材6の基端側を構成し、スライド部材5と係合するハンガー7と、ロック部材6の先端側を構成し、ハンガー7に連結され、先端がハウジング3の底面から出入りしてステアリングシャフトに対して嵌合可能なロック本体8と、これらのハンガー7およびロック本体8間に介設され、ロック本体8をロック解除位置側からロック位置側へ向かって付勢する付勢手段としての巻バネ61と、ハンガー7およびロック本体8を連結する連結ピン62とから構成されている。また、ロック部材6は、ステアリングシャフトの軸方向と平行な幅広の面B、および幅広の面Bに対して垂直な厚さの面C(後述する腕部74の側面)を有しており、厚さの面Cに後述する連結ピン62の端部からなる突起が設けられている。
ハンガー7は、図5〜図7に示すように、断面略コ字形状を有し、内部にスライド部材5が挿通される傾斜受部71を備えた基部72と、この基部72からステアリングシャフトの方向(ロック部材6の先端側)へ突出し、ロック本体8と連結される連結部73と、基部72からステアリングシャフトの方向へ突出し、連結部73と所定間隔を空けて、厚さの面Cに沿って平行に配置される腕部74とから構成されている。連結部73および腕部74の幅方向の面(幅広の面B)は、ステアリングシャフトの軸方向と平行に配置されており、連結ピン62が嵌合する丸穴73a、74aが幅方向に延設されている。また、傾斜受部71の幅方向の寸法は、スライド部材5の基部51、傾斜部52および先端部53の幅寸法よりも少し大きく設定され、傾斜受部71の高さ方向の両縁部には、ロック解除傾斜部71aおよびロック傾斜部71bがそれぞれ形成されている。なお、ロック解除傾斜部71aは、傾斜受部71のカバー2側の縁(図8および図9の下側面)に、ロック傾斜部71bは、傾斜受部71のハウジング3側の縁(図8および図9の上側面)に、スライド部材5の傾斜部52と同様の傾斜角度で傾斜しつつ、それぞれ形成されている。また、ロック解除傾斜部71aは、傾斜部52のロック解除傾斜部52aに対して湾曲して形成されつつ、ロック傾斜部71bは、傾斜部52のロック傾斜部52bに向かって突出するように形成されることで、スライド部材5がスライドする際に、ハンガー7の傾斜受部71とスライド部材5とが、面接触せずに線接触して、スライド部材5とハンガー7との間の摺動抵抗を低減し、作動不具合を低減している。
また、基部72のカバー2側の端部には、付勢手段である巻バネ75の一端を受け入れるバネ座用穴76が形成され、連結部73のステアリングコラム装置A側の端部には、巻バネ61の一端を受けるバネ受け77が形成されている。腕部74の側面(すなわちロック部材6の厚さの面C)には、連結ピン62と平行に、且つ所定間隔を置いてカバー2側に配置される突起78が設けられている。
ロック本体8の基端側端部には、図5〜図7に示すように、ハンガー7の方向(図5〜図7の上方)へ突出する一対の腕部81,82が設けられ、各腕部81,82には、ハンガー7の移動方向に長い長穴81a、82aが設けられており、連結ピン62が長穴81a、82aに移動可能に挿入される。ロック本体8の腕部81,82間のカバー2側の端部には、巻バネ61の他端を受け入れるバネ座用穴83が形成されている。
補助ロック部材9は、ロック部材6の幅広の面Bからロック部材6の板厚方向(図5の矢印Dで示す方向)に延設されるスライドプレート91と、このスライドプレート91をロック部材6の連結ピン62の方向へ、係合位置に向かって付勢する巻バネ92とを有し、これらのスライドプレート91および巻バネ92は、ロック位置に位置するロック部材の突起と係合する係合位置と、突起から離間し、ロック部材のスライドを許容する離脱位置との間をスライド可能に、ロック部材6の幅広の面Bより外側に配置されている。スライドプレート91の一端側には、図6に示すように、カバー2の裏面から内側に突出する保持手段21の先端が係合する係合凹部93が形成される。スライドプレート91の他端には、図7に示すように、連結ピン62を上下から挟むように受け入れる二股形状の係合端部94が形成されている。
次に、上記ステアリングロック装置1の組立て手順を説明する。すなわち、まずロック本体8のバネ座用穴83とハンガー7のバネ受け77に巻バネ61を配置しつつ、ハンガー7を横方向から組み込んでロック本体8と連結し、連結部73をロック本体8の腕部81,82間に受け入れると共に、連結部73および腕部74間にロック本体8の腕部81を受け入れて、連結ピン62でハンガー7およびロック本体8を連結する。これにより、図4に示すように、連結ピン62が腕部81,82の長穴81a,82aに挿入されると共に、連結部73および腕部74の丸穴73a、74aに嵌合し、連結ピン62の一端が腕部74の厚さの面Cから外側へ突出する。次いで、ハンガー7の傾斜受部71にスライド部材5を挿通する。このようにしてスライド部材5、ハンガー7およびロック本体8を組立ててハウジング3の部品収容室3aに収容すると共に、ロック本体8およびハンガー7をハウジング3のロック収容孔3bに収容する。
次いで、ハウジング3の部品収容室3a内の所定箇所に、ウォームホイール4を配設して駆動ギヤをスライド部材5のラック部と噛み合わせると共に、ウォームホイール4の近傍にモータを配設して回転軸のウォームギヤ41をウォームホイール4と噛み合わせる。次いで、部品収容室3a内の上部に、プリント基板10を配置して配線を行い、プリント基板10を部品収容室3a内でネジ止めした後、ハンガー7のバネ座用穴76に巻バネ75を載置し、ハウジング3にカバー2を装着することによって部品収容室3aを覆う。
次いで、スライドプレート91、巻バネ92、後述する閉止部材11を組付治具15に一体に組付けて、補助ロック収容孔3cに挿入し、閉止部材11に設けられた弾性爪13を補助ロック収容孔3c内の係合段部3eに係合させた状態で、組付治具15を引抜くことで、組付けが完了する。なお、スライドプレート91の組付け手順についての詳細は、第4実施形態で説明する。
このようにしてステアリングロック装置1を組立てた後、一対の脚部3d,3dがステアリングコラム装置Aに跨る状態でステアリングロック装置1をステアリングコラム装置Aに装着する。
次に、上記ステアリングロック装置1の動作を説明する。図1〜図4などに示すロック本体8の施錠時には、図8に示すようにスライド部材5はロック端E1側に位置し、スライド部材5の先端部53および傾斜部52がハンガー7の傾斜受部71と係合するので、ハンガー7と連結されるロック本体8がロック位置に位置し、すなわち、ロック本体8がハウジング3の底面から突出してステアリングシャフトに嵌合する。その結果、ステアリングシャフトの回転が阻止されるので、自動車が操縦不能な状態に保たれる。
次いで、上記ロック状態で解錠信号の出力によってモータの解錠方向への回転を開始すると、ウォームギヤ41およびウォームホイール4を介して駆動ギヤによってラック部が駆動されるので、スライド部材5がロック端E1側からロック解除端E2の方向への移動を開始する。これに伴って、スライド部材5のロック解除傾斜部52aがハンガー7のロック解除傾斜部71aと当接係合した状態で、傾斜部52に沿ってハンガー7が移動することによって、ロック本体8が連動してステアリングシャフトから離れ、ロック解除位置に変位する。
次いで、モータが解錠方向へさらに回転すると、図9に示す解錠状態となり、ロック本体8がハウジング3内に後退してロック解除位置に変位し、ステアリングシャフトの回転が許容されるので、自動車が操縦可能な状態にある。
次いで、施錠信号の出力によって再びロック状態に戻る際、モータの駆動によってウォームホイール4が施錠方向に回転すると、スライド部材5に追従してロック本体8がロック位置へ変位する。このとき、ハンガー7およびロック本体8は、巻バネ75によってカバー2側からステアリングコラム装置A側へ付勢されると共に、ロック本体8は、上記方向へ巻バネ61によっても付勢されている。これに伴って、スライド部材5のロック傾斜部52bがハンガー7のロック傾斜部71bと当接係合した状態で、傾斜部52に沿ってハンガー7が移動することによって、ロック本体8が連動してステアリングシャフトに向かって変位する。その結果、ロック本体8がステアリングシャフトに嵌合してステアリングシャフトの回転が阻止されるので、自動車が操縦不能な状態となる。このとき、例えば、ロック本体8がステアリングシャフトの係合溝ではなく係合溝の間の外周部に係合した場合、その後、ステアリングシャフトが回転した際に、巻バネ61の付勢によってロック本体8がステアリングシャフトの係合溝に嵌合するので、ステアリングシャフトの回転が阻止される。
一方、図3に示すように、巻バネ92の付勢力によってスライドプレート91が係合位置側に付勢保持されているので、上記ロック状態で、不正行為によってハウジング3からカバー2を外した際に、カバー2の保持手段21がスライドプレート91の係合凹部93から離脱し、スライドプレート91が離脱位置から係合位置へ移動し、スライドプレート91の係合端部94がロック本体8の連結ピン62を上下から挟むように係合する。これによって、図10に示すように、ロック部材6(ハンガー7およびロック本体8)の移動が阻止され、ロック本体8によるステアリングシャフトの施錠状態が保持される。
以上、本発明では、従来例のようにロック部材に係合溝を設ける代わりに、スライドプレート91が係合する連結ピン62をロック部材6に設けたので、ロック部材6の強度を確保しつつ、ロック部材6のコンパクト化を図ることができ、限られたスペースへの構成部品の配置が比較的容易である。また、連結ピン62に係合するスライドプレート91が、ロック部材6の幅広の面Bからロック部材6の板厚方向(図5の矢印Dで示す方向)に延設されるとともに、スライドプレート91を含む補助ロック部材9がロック部材6の幅広の面Bより外側に配置されるので、この補助ロック部材9の位置を、不正な解錠操作行為を受けるスペースがない位置、例えば、車両前方側の位置に設定することができ、不正な解錠操作行為を受けにくくすることができる。さらに、補助ロック部材9が板状のスライドプレート91を備えたので、補助ロック部材9を収容するハウジング3の補助ロック収容孔3cを小さくすることができ、ハウジング3に対する不正な解錠操作の影響を抑制することができる。したがって、車両駐車時に不正な解錠操作で車両が操縦可能になるという不具合を防止でき、車両の防盗性を向上させることができる。
この第1実施形態では、ロック部材6のハンガー7およびロック本体8を連結する連結ピン62によって、スライドプレート91が係合する突起を構成したので、この突起のために別部品あるいは別部位を特に設ける必要がない。
この第1実施形態では、ハンガー7の腕部74から連結ピン62が外側へ突出するので、この連結ピン62の突出長さを限定して連結ピン62に掛かる曲げ力を抑制して連結ピン62の耐久性を高めることができ、ロック部材6に対する不正な解錠操作の影響を抑制し、防盗性の向上を図ることができる。
この第1実施形態では、スライドプレート91が連結ピン62に係合した際に、二股形状の係合端部94で上下から挟むように連結ピン62を保持するので、ロック部材6にスライドする方向の力が加えられてもスライドプレート91でガタ付きをより確実に防止できる。また、二股形状の係合端部94の一端がハンガー7の腕部74の突起78と連結ピン62とに挟まれているので、連結ピン62を中心としてスライドプレート91を回動させる方向に力が掛かった場合、腕部74の突起78でスライドプレート91の回転が阻止される。これらによっても、ロック部材6およびスライドプレート91に対する不正な解錠操作の影響を抑制し、防盗性の向上を図ることができる。
<第2実施形態>
図11は本発明の第2実施形態を示し、ステアリングロック装置を示す断面図である。
この第2実施形態のステアリングロック装置1Aでは、ハンガー7の連結部73が両側へ膨出する膨出部73aを有するとともに、ロック本体8の腕部81,82が互いに近づく方向に突出する折曲げ端81b,82bを有し、ロック本体8がハンガー7に移動可能に連結され、折曲げ端81b,82bによりハンガー7の膨出部73aが係止可能である。また、ロック部材6は、ステアリングシャフトの軸方向と平行な幅広の面B、および幅広の面Bに対して垂直な厚さの面C(腕部74の側面)を有しており、厚さの面Cにスライドプレート91に係合する突起としての係合ピン79が設けられている。従って、第1実施形態のステアリングロック装置1と比較して、ハンガー7およびロック本体8の連結構造、および係合ピン79以外の構成は前記第1実施形態のものと同一である。第1実施形態と同一構成箇所については図面に同一符号を付してその説明を省略する。
上記構成において、ロック状態でハウジング3からカバー2を外した際に、カバー2の保持手段21がスライドプレート91から離脱して、スライドプレート91がハンガー7の方向に付勢されるので、スライドプレート91がハンガー7の係合ピン79に係合する。これによって、ハンガー7およびロック本体8の移動が阻止され、ロック本体8によるステアリングシャフトの施錠状態が保持される。
以上、説明したように、第2実施形態によれば、スライドプレート91が係合する係合ピン79をロック部材6に設けたので、ロック部材6の強度を確保しつつ、ロック部材6のコンパクト化を図ることができる。また、補助ロック部材9の位置を不正な解錠操作行為を受けるスペースがない位置、例えば、車両前方側の位置に設定することができ、不正な解錠操作行為を受けにくくすることができる。さらに、補助ロック部材9を収容するハウジング3の補助ロック収容孔3cを小さくすることができるため、ハウジング3に対する不正な解錠操作の影響を抑制することができ、この点からも防盗性の向上を図ることができる。
<第3実施形態>
図12は本発明の第3実施形態を示し、ステアリングロック装置を示す断面図である。
この第3実施形態のステアリングロック装置1Bでは、ハンガー7の腕部74の側面にスライドプレート91に係合する突起74bが設けられている。従って、第2実施形態のステアリングロック装置1Aと比較して、突起74b以外の構成は前記第2実施形態のものと同一である。第2実施形態と同一構成箇所については図面に同一符号を付してその説明を省略する。
上記構成において、ロック状態でハウジング3からカバー2を外した際に、カバー2の保持手段21がスライドプレート91から離脱して、スライドプレート91がハンガー7の方向に付勢されるので、スライドプレート91がハンガー7の突起74bに係合する。これによって、ハンガー7およびロック本体8の移動が阻止され、ロック本体8によるステアリングシャフトの施錠状態が保持される。
以上、説明したように、第3実施形態によれば、スライドプレート91が係合する突起74bをロック部材6に設けたので、ロック部材6の強度を確保しつつ、ロック部材6のコンパクト化を図ることができる。また、補助ロック部材9の位置を不正な解錠操作行為を受けるスペースがない位置、例えば、車両前方側の位置に設定することができ、不正な解錠操作行為を受けにくくすることができる。さらに、補助ロック部材9を収容するハウジング3の補助ロック収容孔3cを小さくすることができるため、ハウジング3に対する不正な解錠操作の影響を抑制することができ、この点からも防盗性の向上を図ることができる。
<第4実施形態>
図13〜図16は、第4実施形態を示している。第4実施形態は、補助ロック部材9をハウジング3に組付けるための補助ロック組付構造1Cであり、上記第1〜第3実施形態への適用が可能である。従って、第1実施形態のステアリングロック装置1と比較して、補助ロック組付構造1C以外の構成は前記第1実施形態のものと同一である。第1実施形態と同一構成箇所については図面に同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の補助ロック組付構造1Cは、補助ロック部材9(スライドプレート91、巻バネ92)と、閉止部材11と、組付治具15と、ハウジング3の補助ロック収容孔3cに形成される係合段部3eとから構成されている。
閉止部材11は、治具溝12と、弾性爪13と、プレート摺接部14とを備え、ハウジング3に設けられた補助ロック収容孔3cにガタ付きなく挿入される。治具溝12は、補助ロック収容孔3cに装着する方向に沿って形成されるとともに、後述する組付治具15の弾性腕部16,17が溝内部を摺動可能に形成されている。弾性爪13は、弾性を有する腕部の先端に形成されている。プレート摺接部14は、巻バネ92の一端を保持するとともに、スライドプレート91が離脱位置と係合位置との間を自在に移動できるように設定されている。
ハウジング3の補助ロック収容孔3cは、ステアリングコラム装置Aに対向するハウジング3の面に開口し、補助ロック収容孔3c内には、弾性爪13が係合する係合段部3eが設けられている。
組付治具15は、板状の弾性材をコ字形状に折曲げ、対向する部位に2組の弾性腕部16,17が形成されている。また、各弾性腕部16,17の先端部内面には、半球状の仮係止突起18が突設されている。
補助ロック部材9を閉止部材11に設置し、組付治具15を閉止部材11に装着した状態で、治具溝12内に各弾性腕部16,17が配設されるとともに、1組目の弾性腕部16の仮係止突起18が、スライドプレート91の係合凹部93に係合しつつ、2組目の弾性腕部16の仮係止突起18が、スライドプレート91の二股形状の係合端部94の股部95に係合するように、スライドプレート91、閉止部材11、および組付治具15は構成されている。
そして、組付治具15を閉止部材11に装着した状態で、仮係止突起18が、係合凹部93と股部95とに係合することで、巻バネ92の付勢力に抗して、スライドプレート91を初期位置(補助ロック収容孔3cに設置した状態における離脱位置側)に保持したまま、補助ロック組立体31として取扱うことができる。
また、補助ロック組立体31は、組付治具15を装着したまま、補助ロック収容孔3cに挿入され、所定の位置まで挿入されると、閉止部材11の弾性爪13が、補助ロック収容孔3c内に設けられた係合段部3eと係合して、閉止部材11を引抜けなくなり、補助ロック部材9と閉止部材11とが、補助ロック収容孔3cに設置されるように構成されている。
上記構成において、スライドプレート91は、組付治具15によって離脱位置側に保持されているので、カバー2をハウジング3に組付ける際に、スライドプレート91を移動させる工程を経ることなく、カバー2の保持手段21をスライドプレート91の係合凹部93内に挿入しつつ、カバー2をハウジング3に組付けられる。そして、カバー2がハウジング3に組付けられた後、組付治具15を引抜くと、仮係止突起18と、係合凹部93、および係合端部94の股部95との係合が解除され、巻バネ92の付勢力によって、スライドプレート91が変位して、係合凹部93が保持手段21に当接、係合し、上述の離脱位置に保持された状態となる。
以上、説明したように、第4実施形態によれば、組付治具15を用いて、補助ロック部材9(スライドプレート91、巻バネ92)と、閉止部材11とからなる補助ロック組立体31を組立て、補助ロック組立体31の状態で補助ロック部材9を補助ロック収容孔3cに配置し、カバー2をハウジング3に組付けた後で、組付治具15を引抜くことで、スライドプレート91を離脱位置側に保持した状態で、補助ロック部材9を補助ロック収容孔3cに設置できる。これにより、カバー2をハウジング3に組付ける際に、スライドプレート91を離脱位置側へ移動させるような煩雑な工程を経ることなく、補助ロック部材9、およびカバー2をハウジング3に組付けることができる。
また、補助ロック収容孔3cが、ハウジング3のステアリングコラム装置Aに対向する面に開口しているため、ステアリングロック装置1をステアリングコラム装置Aに組付けた後には、補助ロック収容孔3cの開口部分がステアリングコラム装置Aによって塞がれるため、補助ロック部材9の組付け作業性を損なうことなく、優れた防盗性を備えることができる。
なお、本実施形態では、組付治具15の弾性腕部16,17は、2対、4本設けられているが、本数はこれに限定されることはない。たとえば、弾性腕部を股部95に係合する1本とし、対向する側に、対となる弾性腕部を設ける代わりに、撓まない壁部を設ける構成とすることで、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1,1A,1B ステアリングロック装置
2 カバー
3 ハウジング
3c…補助ロック収容孔
5 スライド部材
6 ロック部材
7 ハンガー
8 ロック本体
9 補助ロック部材
11…閉止部材
12…治具溝
13…弾性爪
15…組付治具
16,17…弾性腕部
18…仮係止突起
21…保持手段
61 巻バネ
62 連結ピン(突起)
73 連結部
74 腕部
74b 突起
75 巻バネ(付勢部材)
79 係合ピン(突起)
91 スライドプレート
B 幅広の面
C 厚さの面

Claims (4)

  1. ハウジングに配置され、ステアリングシャフトと係合し、該ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間し、該ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間でスライド可能に配置されたロック部材を備えたステアリングロック装置であって、
    前記ロック部材が、
    前記ステアリングシャフトの軸方向と平行な幅広の面と、
    および該幅広の面に対して垂直な厚さの面と、
    該厚さの面に突設される突起とを具備し、
    前記ロック位置に位置する該ロック部材の該突起と係合する係合位置と、該突起から離間し、該ロック部材のスライドを許容する離脱位置との間をスライド可能に、且つ該係合位置に向かって付勢保持されるスライドプレートと、
    前記ハウジングに着脱可能に配置されつつ、該ハウジングに組付けられた状態で、離脱位置に位置する該スライドプレートと係合し、該スライドプレートを該離脱位置に保持する保持手段とを備え、
    該保持手段が脱落した際に、該スライドプレートが該離脱位置から該係合位置へ移動し、該スライドプレートが該突起と係合して、該ロック部材の該ロック位置から該ロック解除位置への移動を阻止することを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 請求項1記載のステアリングロック装置であって、
    前記ロック部材が、
    基端側を構成するハンガーと、
    先端側を構成し、前記ステアリングシャフトと係合可能なロック本体と、
    前記ハンガーおよび前記ロック本体を連結する連結ピンと、
    これらのハンガーおよびロック本体間に介設され、該ロック本体を前記ロック解除位置側から前記ロック位置側へ向かって付勢する付勢手段とを備え、
    前記突起が該連結ピンによって構成されたことを特徴とするステアリングロック装置。
  3. 請求項1記載のステアリングロック装置であって、
    前記ロック部材が、
    基端側を構成するハンガーと、
    先端側を構成し、先端が嵌合可能なロック本体と、
    これらのハンガーおよびロック本体間に介設され、該ロック本体をロック解除位置側からロック位置側へ向かって付勢する付勢手段とを備え、
    該ハンガーに該ロック本体の前記厚さの面に沿って腕部が形成され、
    該腕部に前記突起が突設されたことを特徴とするステアリングロック装置。
  4. ハウジングに形成される補助ロック収容孔内に配置され、ステアリングシャフトと係合し、該ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間し、該ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間でスライド可能に配置されたロック部材と、
    該ロック位置に位置する該ロック部材と係合する係合位置と、該ロック部材から離間し、該ロック部材のスライドを許容する離脱位置との間をスライド可能に、且つ該係合位置に向かって付勢保持されるスライドプレートと、
    該補助ロック収容孔内に組付ける方向に沿って形成された治具溝と、弾性を有する腕部の先端に形成された弾性爪とを備え、且つ該補助ロック収容孔に該スライドプレートが配設された状態で、該補助ロック収容孔を閉止する閉止部材と、
    該ハウジングに着脱可能に配置されつつ、該ハウジングに組付けられた状態で、離脱位置に位置する該スライドプレートと係合し、該スライドプレートを該離脱位置に保持する保持手段とで構成され、
    弾性材からなる弾性腕部と、該弾性腕部の先端部内面に仮係止突起とが突設された組付治具を該閉止部材に装着した状態で、該治具溝内に該弾性腕部が配置されつつ、該仮係止突起が、該スライドプレートに係合することで、該スライドプレートを該閉止部材上の離脱位置側に保持し、
    該組付治具とともに、該スライドプレート、および該閉止部材を該補助ロック収容孔に設置し、
    該保持手段が該ハウジングに組付けられた後、該組付治具を引抜くことで、該仮係止突起と、該スライドプレートとの係合が解除されて、該スライドプレートが該保持手段に当接、係合し、該補助ロック収容孔内の離脱位置に保持されることを特徴とするステアリングロック装置の補助ロック部材組付構造。
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