JP2011131185A - ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグ、ラングミュア・ブロジェット膜転写装置およびラングミュア・ブロジェット膜転写方法 - Google Patents

ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグ、ラングミュア・ブロジェット膜転写装置およびラングミュア・ブロジェット膜転写方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ラングミュア・ブロジェット膜転写の生産性を向上させることができるラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを提供する。
【解決手段】本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグ10は、水面上にて形成されたラングミュア・ブロジェット膜が転写される基板Aを、基板Aの片面が露出するように固定するものであり、細長形状で、使用時に長手方向が水平方向に配置されるバリア部11と、バリア部11の長手方向中央に垂下された基板保持部12とを備え、バリア部11は、バリア部11の長手方向に沿った側面からなるバリア面11bを有し、基板保持部12は、基板Aを、露出させる面がバリア面11bと反対側の方向に向くように保持するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ラングミュア・ブロジェット膜を基板に転写する際に使用するラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグ、ラングミュア・ブロジェット膜転写装置およびラングミュア・ブロジェット膜転写方法に関する。
従来から、基板の表面に微細加工を施して、半導体素子、光学素子あるいは光学素子用のモールド原版などを作製することが知られている。基板表面の微細加工方法としては、基板の表面にレジスト膜を設け、そのレジスト膜をパターン露光し、現像し、エッチングするフォトリソグラフィ法が広く知られている。特許文献1には、レジスト膜として単粒子膜を用いること、基板の表面に単粒子膜を設ける際にラングミュア・ブロジェット法を利用することが開示されている。
ラングミュア・ブロジェット法により基板の表面に単粒子膜を設ける際には、ラングミュア・ブロジェット法により単分子膜を転写させる装置をそのまま適用することができる。以下、ラングミュア・ブロジェット法により得られる単粒子膜および単分子膜のことを総称して、ラングミュア・ブロジェット膜という。
特許文献2には、基板の表面にラングミュア・ブロジェット膜を転写するラングミュア・ブロジェット膜転写装置であって、基板を浸漬させる水槽と、水槽を引き上げる搬送ユニットと、水槽中の液の表面に形成したラングミュア・ブロジェット膜を基板に向けて押し動かす移動バリア部とを備えるものが開示されている。
特許文献2に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写装置では、水槽に基板を浸漬させた後に水面にラングミュア・ブロジェット膜を形成し、搬送ユニットを用いて液中から基板を引き上げながら、移動バリア部を移動させることによってラングミュア・ブロジェット膜を基板に向けて押すことにより、基板にラングミュア・ブロジェット膜を転写させていた。
特開2009−34630号公報 特開昭63−54933号公報
特許文献2に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写装置においては、ラングミュア・ブロジェット膜を基板に転写させた後、移動バリア部を水面に沿って元の位置に戻していた。その際、水面が揺れないようにゆっくりと動かすため、移動バリア部を元に戻す時間が長かった。そのため、連続的にラングミュア・ブロジェット膜を転写させる場合、1サイクルの時間が長くなっていた。また、特許文献2に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写装置では、ラングミュア・ブロジェット膜を基板に転写させた後に、移動バリア部および水槽を洗浄する必要があった。したがって、特許文献2に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写装置では、ラングミュア・ブロジェット膜転写の生産性が低く、量産に適したものではなかった。
そこで、本発明は、ラングミュア・ブロジェット膜転写の生産性を向上させることができるラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグ、ラングミュア・ブロジェット膜転写装置およびラングミュア・ブロジェット膜転写方法を提供することを目的とする。
{1] 水面上にて形成されたラングミュア・ブロジェット膜が転写される基板を、該基板の片面が露出するように固定するラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグであって、
細長形状で、使用時に長手方向が水平方向に配置されるバリア部と、該バリア部の長手方向中央に垂下された基板保持部とを備え、
バリア部は、バリア部の長手方向に沿った側面からなるバリア面を有し、
基板保持部は、基板を、露出させる面がバリア面と反対側の方向に向くように保持するように構成されていることを特徴とするラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグ。
[2] 複数のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグと水槽と第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとを備え、
前記ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグは、[1]に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグであり、
前記水槽は、上端が水平である一対の平行な側壁を有し、該側壁の上端に前記ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグのバリア部の長手方向の両端部が載せられた際に、前記基板保持部および該基板保持部に保持された基板の全体を浸漬可能な深さを有し、
第1搬送ユニットは、少なくとも、前記ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを、前記水槽の側壁にバリア部の長手方向の両端部を載せた状態で、前記バリア面を移動方向前面として水平方向に搬送するものであり、
第2搬送ユニットは、前記第1搬送ユニットにより搬送されたラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグおよび該ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグに固定された基板を、少なくとも、水槽よりも高い位置に引き上げるように鉛直方向の上方に搬送するものであり、
前記第2搬送ユニットが一のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを鉛直方向の上方に搬送する際、前記第1搬送ユニットが、他のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板を、前記一のラングミュア・ブロジェット膜転写用ジグに向かうように水平方向に搬送するように構成されていることを特徴とするラングミュア・ブロジェット膜転写装置。
[3] 水槽には、水面より下側になる位置に注水可能な注水部が設けられている[2]に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写装置。
[4] ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグの基板保持部が金属製であり、
水槽の下側に、前記第1搬送ユニットにより水平方向に搬送されるラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグに同期して水平方向に移動する磁性体を備える[2]または[3]に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写装置。
[5] 水面が形成された水槽に、各々基板を保持した一対の[1]に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを、バリア面が同一方向を向くように離間して配置させることにより、一対のバリア部で挟まれた水面領域を形成する工程と、
前記水面領域に、ラングミュア・ブロジェット膜形成用の物質を含む展開液を供給してラングミュア・ブロジェット膜を形成する工程と、
ラングミュア・ブロジェット膜を形成した後、一方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを鉛直方向の上方に引き上げながら、その引き上げ最中のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグに向けて他方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを水平方向に移動させる工程とを有することを特徴とするラングミュア・ブロジェット膜転写方法。
[6] 前記一方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを水面上に引き上げた後、前記他方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグの水平方向の移動を継続して、バリア部により水面上に残留したラングミュア・ブロジェット膜を水槽から押し出して除去する工程を有する[5]に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写方法。
[7] 前記一方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを水面上に引き上げた後、水面より下側に注水する[5]または[6]に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写方法。
本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグ、ラングミュア・ブロジェット膜転写装置およびラングミュア・ブロジェット膜転写方法によれば、ラングミュア・ブロジェット膜転写の生産性を向上させることができる。
本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写装置の一実施形態を示す模式図である。 図1のラングミュア・ブロジェット膜転写装置を構成する水槽および該水槽に配置されたラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを示す上面図である。 図1のラングミュア・ブロジェット膜転写装置を構成するラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを示す正面図である。 図1のラングミュア・ブロジェット膜転写装置を構成するラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを示す側面図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第1工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第2工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第3工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第4工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第5工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第6工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第7工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第8工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第9工程を示す図である。 本発明のラングミュア・ブロジェット膜転写方法の一実施形態の第10工程を示す図である。
<LB膜転写装置>
本発明のラングミュア・ブロジェット膜(以下、「LB膜」と略す。)転写装置の一実施形態について説明する。
図1,2に、本実施形態のLB膜転写装置を示す。本実施形態のLB膜転写装置1は、水面上にて形成されたLB膜を円盤状の基板Aに転写するものであり、基板Aを固定する複数のLB膜転写用基板ジグ10と、水Wが満たされる直方体状の水槽20と、LB膜転写用基板ジグ10を搬送する第1搬送ユニット30および第2搬送ユニット40と、水槽20の水面Wに展開液を供給する展開液供給用ノズル50と、LB膜転写前の基板Aを保持したLB膜転写用基板ジグ10が配置される第1ラック60と、LB膜転写後の基板Aを保持したLB膜転写用基板ジグ10が配置される第2ラック70と、水槽20の下側に、水槽20の長手方向に沿って移動可能に設けられた磁性体80とを備える。
(ジグ)
本実施形態例のLB膜転写用基板ジグ10は、図3,4に示すように、基板Aを、基板Aの片面が露出するように固定するものであり、四角柱状のバリア部11と、バリア部11の長手方向中央に垂下された矩形板状の基板保持部12とを備える。
[バリア部]
バリア部11は、水槽20の内部に満たされた水Wの水面Wを仕切るものである。
本実施形態のバリア部11は、使用時に長手方向が水平方向に配置され、鉛直方向に対して平行でバリア部11の長手方向に沿った略平面状の側面からなるバリア面11bを有する。バリア面11bは、LB膜を基板Aに転写する際に、水面Wの上に形成されたLB膜を水面Wに沿って押圧する面となる。
バリア部11の材質としては特に制限されず、例えば、金属(例えば、アルミニウム、ステンレス等)、樹脂(例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、アクリル樹脂、フッ素樹脂)などが挙げられるが、基板Aに転写するLB膜の欠陥を抑制できることから、表面張力が低い樹脂(例えば、フッ素樹脂等)で被覆されていることが好ましい。表面張力が低い樹脂で被覆される内側の材料は、金属であってもよいし、樹脂であってもよい。
また、バリア部11は、水槽20の両側壁の上端面21a,22aと確実に密着させるために、バリア部11を両側壁の上端面21a,22aに掛け渡した際に撓まない程度に剛直であることが好ましい。
[基板保持部]
基板保持部12は、基板Aの露出させる面Aが、バリア面11bと反対側の方向に向くように、基板Aを保持する部材である。本実施形態における基板保持部12は、金属製で、基板Aよりも面積が大きくされている。
また、基板保持部12は、屈曲可能なものでもよいし、剛直なものでもよい。屈曲可能であると、水槽20中を移動させた際に水の抵抗を小さくできる。
基板保持部12の鉛直方向の長さは水槽20の深さに応じて適宜選択され、水平方向の長さは水槽20の幅に応じて適宜選択される。すなわち、LB膜を水面Wに沿って押圧する際、一部のLB膜がバリア面11b側からその裏側の面11c(以下、「裏面11c」という。)側に廻り込むことを防止するという点では、基板保持部12の鉛直方向および水平方向の長さはできるだけ長いことが好ましい。特に、水平方向は、水槽20の両側壁間の距離とほぼ等しいことが好ましい。その一方で、基板保持部12の鉛直方向および水平方向の双方の長さが長すぎると、水の抵抗が大きくなる。そのため、例えば、水槽20の深さが200mmである場合には、基板保持部12の鉛直方向の長さは100〜150mmとすることが好ましい。
また、基板保持部12は貫通孔が設けられていないことが好ましい。基板保持部12に貫通孔が設けられていると、一部のLB膜が貫通孔を通ってバリア面11b側から裏面11c側に移動することがある。LB膜の一部がバリア面11bから裏面11cに移動すると、当該LB膜転写用基板ジグ10が保持している基板A(次にLB膜を転写する基板A)を汚染することがある。
基板保持部12における基板Aの保持方法としては、例えば、基板Aの周面の複数箇所をスプリングによって押圧して挟む方法、基板Aの周面の複数個所をネジによって押圧して挟む方法、基板Aをスプリングやネジ等によって基板保持部12に押し付ける方法などが挙げられる。
バリア部11と基板保持部12の総質量は、水の抵抗に逆らって移動させる際に、バリア部11と水槽20の両側壁の上端面21a,22aとを確実に密着させるために、100g以上であることが好ましく、200g以上であることが好ましい。ただし、重すぎると、引き上げが困難になるから、1000g以下であることが好ましい。
(水槽)
本実施形態で使用される水槽20は、図2に示すように、水平面とされた上端面21a,22aが形成された一対の平行な第1側壁21および第2側壁22と、第1側壁21および第2側壁22に対して垂直な第3側壁23および第4側壁24とを有する。
第1側壁21と第2側壁22との間隔は、第1側壁21および第2側壁22の各上端面21a,22aにバリア部11の長手方向の端部11d,11eが載る間隔にされている。
また、水槽20は、上端面21a,22aにLB膜転写用基板ジグ10のバリア部11の長手方向の両端部11d,11dが載せられた際に、基板保持部12の全体を浸漬可能な深さを有する。
水槽20に、溢れる限界まで水を入れた際には、表面張力によって、水面Wは盛り上がって、第1側壁21の上端面21aおよび第2側壁22の上端面22aよりも高い位置となる。したがって、上端面21a,22aにバリア部11の長手方向の端部11d,11eを載せた際には、バリア部11の一部が水の中に入ることになる。そのため、バリア面11b側の水面WにLB膜を形成した際には、バリア面11bは、LB膜の高さ方向の全体に接触することが可能になる。
水槽20の材質としては特に制限されず、例えば、樹脂、金属などが挙げられるが、表面については、基板に転写するLB膜の欠陥を抑制できることから、表面張力が低い樹脂(例えば、フッ素樹脂等)で被覆されていることが好ましい。表面張力が低い樹脂で被覆される内側の材料は、樹脂であってもよいし、金属であってもよい。
本実施形態で使用される水槽20においては、水面Wより下側になる位置に注水可能な注水部25および排水部26が設けられている。
注水部25は、開閉弁25bが設置された水供給管25aと、水供給管25aに接続された水タンク25cとを有する。
排水部26は、開閉弁26bが設置され、水槽20の外部に接続された水排出管26aを有する。排水部26は、水槽20から水を抜く際に使用される。
また、水槽20の下側には、水槽20から溢れ出た水および展開液を受けるための、受け容器27が配置されている。
(第1搬送ユニット)
本実施形態で使用される第1搬送ユニット30は、バリア部11を把持する把持部31と、把持部31を水平方向および鉛直方向に動かすことが可能なアーム部32とを有する。
第1搬送ユニット30は、LB膜転写用基板ジグ10を、第1ラック60から水槽20の第3側壁23側に、バリア部11の長手方向の端部11d,11eが水槽20の上端面21a,22aに載るように搬送するようになっている。次に、水槽20の上端面21a,22aにバリア部11の長手方向の端部11d,11eが載せられたLB膜転写用基板ジグ10を、バリア面11bを移動方向前面とし、バリア部11が上端面21a,22aを摺動するように水槽20の第4側壁24側に向けて搬送するようになっている。その後、LB膜転写用基板ジグ10を水槽20内に残して、第1ラック60に戻り、次のLB膜転写用基板ジグ10を同様に搬送するようになっている。
(第2搬送ユニット)
本実施形態で使用される第2搬送ユニット40は、バリア部11を把持する把持部41と、把持部41を水平方向および鉛直方向に動かすことが可能なアーム部42とを有する。
第2搬送ユニット40は、第1搬送ユニット30により上記のように水平方向に搬送されたLB膜転写用基板ジグ10を、水槽20よりも高い位置に引き上げるように鉛直方向の上方に搬送できるようになっている。次に、引き上げたLB膜転写用基板ジグ10を第2ラック70に搬送できるようになっている。その後、第2ラック70にLB膜転写用基板ジグ10を置いて、第1搬送ユニット30により上記のように水平方向に搬送された次のLB膜転写用基板ジグ10を同様に搬送するようになっている。
第2搬送ユニット40による第4側壁24側のLB膜転写用基板ジグ10の上方への引き上げは、第1搬送ユニット30による第3側壁23側のLB膜転写用基板ジグ10の水平移動と同時に行われる。
(展開液供給用ノズル)
本実施形態で使用される展開液供給用ノズル50は、展開液供給用ノズル50が1個の吐出口51を有し、展開液供給配管51aを介して展開液タンク(図示せず)に接続されている。また、本実施形態で使用される展開液供給用ノズル50は、展開液を供給する際には水面Wの上側に配置され、展開液を供給しない際には水面Wの上側から退避できるように移動可能になっている。
本実施形態で使用される展開液供給用ノズル50は、吐出口51から、水槽20の上端面21a,22aに、第1搬送ユニット30に把持されたLB膜転写用基板ジグ10と、第2搬送ユニット40に把持されたLB膜転写用基板ジグ10とを離間して配置させることにより形成された水面領域R(図2参照)の複数個所に、展開液を供給するようになっている。
(第1ラック)
本実施形態で使用される第1ラック60は、バリア部11の長手方向の端部11d,11eを載せるための2本のレール61が平行に設けられ、第3側壁23より外側の部分の上方にて水平に設置されている。
(第2ラック)
本実施形態で使用される第2ラック70は、バリア部11の長手方向の端部11d,11eを載せるための2本のレール71が平行に設けられ、第4側壁24より外側の部分の上方にて水平に設置されている。
(磁性体)
磁性体80は、金属で形成された基板保持部12の下端を磁気的に吸引して、移動中の水の抵抗でLB膜転写用基板ジグ10が傾くことを防止し、バリア部11と水槽20の上端面21a,22aとの密着性を向上させるものである。
本実施形態では、磁性体80は、例えば、ボールねじ等を有する水平運動機構に取り付けられて、第1搬送ユニット30により水平方向に搬送されるLB膜転写用基板ジグ10に同期して水平方向に移動可能になっている。
<LB膜転写方法>
本実施形態のLB膜転写方法について説明する。
本実施形態のLB膜転写方法は、LB膜転写装置1を用いたLB膜転写方法であり、下記(a)〜(d)の工程を有する。
(a)各々基板を保持した一対のLB膜転写用基板ジグ10,10を、バリア面11bが同一方向を向くように離間して配置させることにより、一対のバリア部11,11で挟まれた水面領域を形成する工程(水面領域形成工程)
(b)水面領域Rに展開液を供給してLB膜を形成する工程(LB膜形成工程)
(c)LB膜形成後、第4側壁24側のLB膜転写用基板ジグを鉛直方向の上方に引き上げながら、その引き上げ最中のLB膜転写用基板ジグ10に向けて第3側壁23側のLB膜転写用基板ジグ10を水平方向に移動させる工程(転写工程)
(d)第4側壁24側のLB膜転写用基板ジグ10を水面W上に引き上げた後、第3側壁23側からのLB膜転写用基板ジグ10の水平方向の移動を継続して、バリア部11により水面W1上に残留したLB膜を水槽20から押し出して除去する工程(洗浄工程)
以下に、上記(a)〜(d)の工程を有するLB膜転写方法の一例を示す。
本例は、下記の第1工程S1〜第10工程S10を繰り返すLB膜転写方法であり、第4工程が(a)の工程、第5工程が(b)の工程、第6工程が(c)の工程、第7工程が(d)の工程となっている。
(第1工程S1)
[第1搬送ユニット]
第1ラック60には、あらかじめ複数のLB膜転写用基板ジグ10を、バリア面11bが第2ラック70側に向くように配置しておく。
図5に示すように、そのうちの1つのLB膜転写用基板ジグ10のバリア部11を把持部31により把持する。
[第2搬送ユニット]
LB膜転写用基板ジグ10を把持していない把持部41を、アーム部42によって鉛直方向の上方に動かして第2ラック70から少し上昇させる。
[第4側壁側のLB膜転写用基板ジグ]
水槽20の第4側壁24側には、後述する第6工程S6にて搬送され、第7〜第10工程S7〜S10にて動かされなかったLB膜転写用基板ジグ10がそのまま配置されている。
(第2工程S2)
[第1搬送ユニット]
図6に示すように、LB膜転写用基板ジグ10を把持した把持部31を、アーム部32によって鉛直方向の上方に動かして第1ラック60から少し上昇させる。これにより、LB膜転写用基板ジグ10を第1ラック60から少し持ち上げる。
[第2搬送ユニット]
把持部41を第2ラック70から少し上昇させた状態のまま待機する。
(第3工程S3)
[第1搬送ユニット]
図7に示すように、LB膜転写用基板ジグ10を把持した把持部31をアーム部32によって第2ラック70側に水平に動かして、LB膜転写用基板ジグ10を水槽20の第3側壁23側の上方に配置する。
[第2搬送ユニット]
把持部41を、アーム部42によって水平方向に動かして、水槽20の第4側壁24側の上方に配置する。
(第4工程S4)
[第1搬送ユニット]
LB膜転写用基板ジグ10を把持した把持部31を、アーム部32によって鉛直方向の下方に動かして、LB膜転写用基板ジグ10を、水槽20の第3側壁23側に向けて下降させる。これにより、バリア部11の長手方向の各端部11d,11eを上端面21aおよび上端面22a(図2参照)に載せ、図8に示すように、基板保持部12の全体を水中に浸漬させる。このとき、水面Wは表面張力により上端面より盛り上がっているため、バリア部11の一部も水の中に入る。
上記のようにLB膜転写用基板ジグ10を搬送することにより、該LB膜転写用基板ジグ10と、第4側壁24側に配置されたLB膜転写用基板ジグ10とが、バリア面11bが同一方向を向くように離間して配置される。また、一対のバリア部11,11によって水面領域Rが形成される。
[第2搬送ユニット]
把持部41を、アーム部42によって鉛直方向の下方に動かして、水槽20に向けて下降させる。次いで、把持部41によって、水槽20の第4側壁24側に配置されたLB膜転写用基板ジグ10を把持する。
(第5工程S5)
[第1搬送ユニット]
図9に示すように、把持部31からLB膜転写用基板ジグ10のバリア部11を開放する。
[第2搬送ユニット]
把持部41によってLB膜転写用基板ジグ10を把持したまま待機する。
[展開液の供給]
展開液供給用ノズル50を用いて、展開液を展開液タンクから、水面領域Rの上に供給してLB膜を形成する。
展開液は、LB膜ができるだけ均一になるように水面領域Rに供給することが好ましい。展開液供給用ノズル50を用いた展開液の供給では、均一な供給にならないこともある。展開液が均一に供給されない場合には、水面W上のLB膜に欠陥部が生じるおそれがあるため、水面W上のLB膜の欠陥部をセンサにより検知し、欠陥部が生じた場合には、展開液を追加供給することが好ましい。
また、展開液の供給速度は、各LB膜形成用物質が2次元に最密充填したLB膜が得られやすいことから、0.001〜0.01ml/秒とすることが好ましい。
(第6工程S6)
[第1搬送ユニット]
図10に示すように、アーム部32を第4側壁24側に水平方向に動かし、把持部31によって裏面11cを押すことにより、第3側壁23側のLB膜転写用基板ジグ10を、第1側壁21の上端面21aおよび第2側壁22の上端面22a(図2参照)に沿って、第4側壁24側に向けて搬送する。また、LB膜転写用基板ジグ10の移動に同期するように磁性体80を移動させる。
このときのLB膜転写用基板ジグ10の移動速度は、膜の欠陥を防止する点では、できるだけ遅いことが好ましい。しかし、移動速度が遅すぎると、生産性が低下するおそれがある。このようなことから、LB膜転写用基板ジグ10の移動速度は、具体的には、1〜100mm/分とすることが好ましい。
[第2搬送ユニット]
第4側壁24側のLB膜転写用基板ジグ10を把持した把持部41を、アーム部42によって鉛直方向の上方に動かして、LB膜転写用基板ジグ10を水槽20の上に引き上げる。
このときのLB膜転写用基板ジグ10の移動速度は、膜の欠陥を防止する点では、できるだけ遅いことが好ましい。しかし、移動速度が遅すぎると、生産性が低下するおそれがある。このようなことから、LB膜転写用基板ジグ10の移動速度は、具体的には、1〜100mm/分とすることが好ましい。
[第6工程S6での作用]
第6工程S6では、第2搬送ユニット40により引き上げ最中の第4側壁24側のLB膜転写用基板ジグ10に向けて、第3側壁23側のLB膜転写用基板ジグ10を水平方向に搬送することにより、引き上げ最中の基板Aに、第5工程S5にて形成したLB膜を、第3側壁23側のLB膜転写用基板ジグ10のバリア部11によって押圧して付着させることができる。したがって、基板AにLB膜を転写させることができる。
また、LB膜転写用基板ジグ10に移動に同期する磁性体80の磁力の作用によって、金属製の基板保持部12の揺れを抑えることができる。そのため、水面Wの振動を防止でき、LB膜の欠陥をより防止できる。
(第7工程S7)
[第1搬送ユニット]
図11に示すように、第6工程S6に引き続き、LB膜転写用基板ジグ10を、第1側壁21の上端面21aおよび第2側壁22の上端面22aに沿って移動させて、LB膜転写用基板ジグ10のバリア部11が第4側壁24側の端部に達するまで搬送する。
[第2搬送ユニット]
第6工程S6に引き続き、LB膜転写用基板ジグ10を引き上げて、LB膜転写用基板ジグ10のバリア部11が第2ラック70よりも少し高い位置になるまで搬送する。さらに、把持部41をアーム部42によって第2ラック70側の水平方向に動かして、LB膜転写用基板ジグ10を第2ラック70側に移動させる。
[注水]
上記のようにLB膜転写用基板ジグ10を搬送すると同時に、水供給管25aの開閉弁25bを開いて水タンク25cより、水面Wより下側に注水する。
[第7工程S7での作用]
第7工程S7では、LB膜転写用基板ジグ10のバリア部11によって、LB膜転写用基板ジグ10より第4側壁24側の水面Wを、水槽20の第1側壁21、第2側壁22および第4側壁24側から押し流すことができる。したがって、基板Aに転写されずに水面W上に残留したLB膜を水面Wから押し流すことができる。また、注水部25を用いて水面Wより下側に注水するため、水面W上から流し出すことができる。これらのことから、残留したLB膜を水面W上から除去することができる。
なお、水槽20から流れ出た水およびLB膜は受け容器27により受け留められる。
(第8工程S8)
[第1搬送ユニット]
図12に示すように、把持部31を、アーム部32によって鉛直方向の上方に動かして、第1ラック60よりも高い位置まで搬送する。
[第2搬送ユニット]
把持部41を、アーム部42によって第2ラック70側の水平方向に動かして、LB膜転写用基板ジグ10を第2ラック70の上に達するまで搬送する。
(第9工程S9)
[第1搬送ユニット]
図13に示すように、把持部31を、アーム部32によって第1ラック60側の水平方向に動かし、第1ラック60に配置されたLB膜転写用基板ジグ10の上方に達するまで搬送する。
[第2搬送ユニット]
把持部41をアーム部42によって鉛直方向の下方に動かして、LB膜転写用基板ジグ10を、バリア部11が第2ラック70に載るまで搬送する。
(第10工程S10)
[第1搬送ユニット]
図14に示すように、把持部31を、アーム部32によって鉛直方向の下方に動かして、次にLB膜の転写に使用されるLB膜転写用基板ジグ10のバリア部11に達するまで搬送する。
[第2搬送ユニット]
把持部41からLB膜転写用基板ジグ10のバリア部11を開放する。
上記第1工程〜第10工程S1〜S10を経ることにより、LB膜転写用基板ジグ10に固定された基板AにLB膜を転写することができる。また、第1工程〜第10工程S10を繰り返すことにより、基板AへのLB膜の転写を連続的に行うことができる。
(基板)
上記製造方法で使用される基板の材質としては、例えば、ガラス、石英、マイカ、サファイヤ、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロースなどが挙げられる。
(展開液)
展開液は、LB膜形成用の物質と、水よりも比重が小さい有機溶剤とを含む液である。
有機溶剤は疎水性のものが好ましい。また、高い揮発性を有するものが好ましい。具体的には、クロロホルム、メタノール、エタノール、メチルエチルケトン、又はこれらの混合物が挙げられる。
LB膜形成用の物質としては、LB膜形成用の粒子、LB膜形成用の化合物(両親媒性物質)が挙げられる。
物質LB膜形成用の粒子の材質としては、Al、Au、Ti、Pt、Ag、Cu、Cr、Fe、Niなどの金属、Siなどの半金属、SiO、Al、TiO、MgO、CaOなどの酸化物、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレートなどの有機高分子などが挙げられる。
粒子は、表面が疎水性であるものが好ましい。上記例示のうち、ポリスチレンなどの有機高分子の粒子は表面が疎水性であるため、そのまま使用できるが、金属粒子や金属酸化物粒子においては表面を疎水化剤により疎水性にすることにより使用できる。疎水化剤としては、例えば、界面活性剤、金属アルコキシシランなどが挙げられる。
展開液の粒子濃度は、各粒子が高精度で2次元に最密充填したLB膜がより得られやすいことから、0.1〜10質量%であることが好ましい。
LB膜形成用の物質としては粒子だけでなく、両親媒性物質も使用できる。すなわち、分子構造中に親水性部分と疎水性部分を併せ持つ両親媒性物質であれば、水面にLB膜を形成できる。このような特性を備える物質としては、例えば、ステアリン酸、アラキン酸、カルボン酸、チオール類、アゾベンゼン類、ポリイミド系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられるが、LB膜を形成できる両親媒性物質であれば、特に限定されるものではない。
(作用効果)
本実施形態のLB膜転写装置1およびLB膜転写方法によれば、第1搬送ユニット30により搬送するLB膜転写用基板ジグ10のバリア面11bにより、水面領域RのLB膜を、第2搬送ユニット40により引き上げ最中のLB膜転写用基板ジグ10に固定した基板Aに押圧して転写させることができる。
さらに、バリアとして機能させるために第1搬送ユニット30により第4側壁側に移動させたLB膜転写用基板ジグ10を、次いで、第2搬送ユニットにより引き上げることにより、当該LB膜転写用基板ジグ10に保持した基板AにLB膜を転写させることができる。したがって、バリアを後退させることなく、複数の基板AへのLB膜の転写を連続的に行うことができる。
また、水面WはLB膜転写用基板ジグ10のバリア部11によって仕切られているため、基板Aに転写せずに残留したLB膜が、次の転写のために水面Wに形成されたLB膜に混合して汚染することが防止されている。
さらに、上記LB膜転写装置1およびLB膜転写方法では、第4側壁24側のLB膜転写用基板ジグ10を水面W上に引き上げた後、第1搬送ユニット30を用いることにより第3側壁23側からのLB膜転写用基板ジグ10の水平方向の移動を継続して、水面W上に残留したLB膜を水槽20から押し出して除去することができるようになっている。したがって、水面Wに残留するLB膜をほぼ無くすことができる。
そのため、転写を終えた毎にLB膜転写用基板ジグ10および水槽20を洗浄することを省略できる。
上記のように、上記LB膜転写装置1およびLB膜転写方法では、連続的なLB膜の転写が可能で、LB膜転写用基板ジグ10および水槽20の洗浄を省略できるため、LB膜転写の生産性を向上させることができる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
LB膜転写用基板ジグ10においては、バリア部11の形状が四角柱状でなくてもよく、例えば、三角柱状、五角柱状、六角柱状等であっても構わない。ただし、四角柱状以外であっても、バリア面11bは、略平面状で、鉛直方向と平行に配置されることが好ましい。
基板保持部12は、下端が基板Aの下端よりも上側にされていてもよい。その場合、水槽20は、基板保持部12に保持された基板Aの全体を浸漬可能な深さとする。
LB膜転写用基板ジグ10においては、第1搬送ユニット30および第2搬送ユニット40による把持を容易にするために、バリア部11の上部に掴み代を設けてもよい。
LB膜転写用基板ジグ10に固定される基板Aの形状は円盤状でなくてもよく、例えば、楕円形状、四角形状等であっても構わない。
水槽20の第1側壁21および第2側壁22の上端は水平になっていれば、面になっていなくてもよい。例えば、第1側壁21および第2側壁22の上部が上に凸の形状になっており、上端が直線状であってもよい。
水槽20の第3側壁23および第4側壁24は、第1側壁21および第2側壁22に垂直でなく、例えば、湾曲していてもよいし、屈曲していてもよい。
展開液供給用ノズル50の吐出口51は2つ以上でもよい。吐出口51が2つ以上であると、短時間で水面Wに展開液を供給できる。吐出口が2つ以上の場合の吐出口の配置としては、例えば、水槽20の幅方向に沿って吐出口が直線状に並ぶ配置などが挙げられ、マルチピペットを使用できる。
LB膜転写装置1においては、注水部25を有していなくてもよい。注水部25を有さない場合、残留したLB膜を除去するためには、例えば、LB膜が形成された水面Wを吸引器で吸引する方法などを適用すればよい。
また、LB膜転写装置1においては、磁性体80を有していなくてもよい。磁性体80を有さない場合には、基板保持部12を金属製とせず、樹脂製としても構わない。
本発明のLB膜転写用基板ジグ、LB膜転写装置およびLB膜転写方法は、基板の表面に、例えば、レジスト膜、有機脂質分子の機能膜、光学材料、機能素子を形成する際に好適に利用できる。
1 LB膜転写装置
10 LB膜転写用基板ジグ
11 バリア部
11a 下面
11b バリア面
11c 裏面
11d,11e 長手方向の端部
12 基板保持部
20 水槽
21 第1側壁
21a 上端面
22 第2側壁
22a 上端面
23 第3側壁
24 第4側壁
25 注水部
26 排水部
27 受け容器
30 第1搬送ユニット
31 把持部
32 アーム部
40 第2搬送ユニット
41 把持部
42 アーム部
50 展開液供給用ノズル
51 吐出口
60 第1ラック
61 レール
70 第2ラック
71 レール
80 磁性体

Claims (7)

  1. 水面上にて形成されたラングミュア・ブロジェット膜が転写される基板を、該基板の片面が露出するように固定するラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグであって、
    細長形状で、使用時に長手方向が水平方向に配置されるバリア部と、該バリア部の長手方向中央に垂下された基板保持部とを備え、
    バリア部は、バリア部の長手方向に沿った側面からなるバリア面を有し、
    基板保持部は、基板を、露出させる面がバリア面と反対側の方向に向くように保持するように構成されていることを特徴とするラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグ。
  2. 複数のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグと水槽と第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとを備え、
    前記ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグは、請求項1に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグであり、
    前記水槽は、上端が水平である一対の平行な側壁を有し、該側壁の上端に前記ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグのバリア部の長手方向の両端部が載せられた際に、前記基板保持部および該基板保持部に保持された基板の全体を浸漬可能な深さを有し、
    第1搬送ユニットは、少なくとも、前記ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを、前記水槽の側壁にバリア部の長手方向の両端部を載せた状態で、前記バリア面を移動方向前面として水平方向に搬送するものであり、
    第2搬送ユニットは、前記第1搬送ユニットにより搬送されたラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグおよび該ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグに固定された基板を、少なくとも、水槽よりも高い位置に引き上げるように鉛直方向の上方に搬送するものであり、
    前記第2搬送ユニットが一のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを鉛直方向の上方に搬送する際、前記第1搬送ユニットが、他のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板を、前記一のラングミュア・ブロジェット膜転写用ジグに向かうように水平方向に搬送するように構成されていることを特徴とするラングミュア・ブロジェット膜転写装置。
  3. 水槽には、水面より下側になる位置に注水可能な注水部が設けられている請求項2に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写装置。
  4. ラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグの基板保持部が金属製であり、
    水槽の下側に、前記第1搬送ユニットにより水平方向に搬送されるラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグに同期して水平方向に移動する磁性体を備える請求項2または3に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写装置。
  5. 水面が形成された水槽に、各々基板を保持した一対の請求項1に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを、バリア面が同一方向を向くように離間して配置させることにより、一対のバリア部で挟まれた水面領域を形成する工程と、
    前記水面領域に、ラングミュア・ブロジェット膜形成用の物質を含む展開液を供給してラングミュア・ブロジェット膜を形成する工程と、
    ラングミュア・ブロジェット膜を形成した後、一方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを鉛直方向の上方に引き上げながら、その引き上げ最中のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグに向けて他方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを水平方向に移動させる工程とを有することを特徴とするラングミュア・ブロジェット膜転写方法。
  6. 前記一方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを水面上に引き上げた後、前記他方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグの水平方向の移動を継続して、バリア部により水面上に残留したラングミュア・ブロジェット膜を水槽から押し出して除去する工程を有する請求項5に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写方法。
  7. 前記一方のラングミュア・ブロジェット膜転写用基板ジグを水面上に引き上げた後、水面より下側に注水する請求項5または6に記載のラングミュア・ブロジェット膜転写方法。
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