JP2011128549A - 現像装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像剤の劣化を抑制して像担持体上に良好なトナー像を形成することが可能な現像装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置20は、第1磁石32を有し、現像剤を像担持体121に供給する現像剤担持体23と、第1磁石32との間で磁路を形成して現像剤担持体23上の現像剤の層厚を磁気的に規制する磁性材料からなる第1規制部材24と、現像剤担持体23の回転方向から見て第1規制部材24よりも上流側に配置されていると共に、第1磁石32と同極性の磁極を有する第2磁石33と、現像剤担持体23の回転方向から見て第2磁石33よりも上流側に位置すると共に、前記回転方向の上流側に向かうにつれて現像剤担持体23から徐々に離間するように設定されて、第1規制部材24に搬送される現像剤の量を規制する搬送量規制面42を有する第2規制部材34とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、所定の像担持体上にトナー像を形成する現像装置、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置は、像担持体(例えば、感光体ドラムや転写ベルト)にトナーを供給して該像担持体上にトナー像を形成する現像装置を含む。
現像装置は、基本的な構成要素として、現像剤を貯留する現像剤貯留部と、現像剤貯留部から現像剤を受け取って、該現像剤を像担持体に供給することにより、該像担持体上にトナー像を形成する現像ローラと、現像ローラの外周面との間で所定の規制ギャップが形成されるように前記外周面に対向配置されて、該外周面上の現像剤層の層厚を規制する規制ブレードとを含む(例えば特許文献1)。
特許文献1の現像装置では、現像ローラは、その外周面上に現像剤を汲み上げるための磁石ロールを内蔵しており、規制ブレードは磁性材料から形成されている。磁石ロールにおける規制ブレードに対向する磁極の磁界が規制ブレードに集中するので、規制ブレードは、前記磁界が作用する範囲である規制ギャップにおいて、前記外周面上の現像剤層(いわゆる磁気ブラシ層)の層厚が均一となるように規制することができる。
特開昭54−43037号公報
しかしながら、特許文献1の現像装置では、規制ブレードに搬送されてくる現像剤の量は、磁気ブラシ層として規制ギャップを通過する現像剤の量よりも極めて多いため、規制ブレードの周辺における前記磁界が及ばない範囲に現像剤が滞留しやすい。滞留した現像剤は、互いに衝突したり、現像剤貯留部を画定する壁部に衝突したりして劣化する。また、滞留した現像剤は、圧縮された状態、いわゆるパッキング状態となり易く、劣化する。このように現像剤が劣化すると、像担持体上に良好なトナー像を形成することが困難となる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、現像剤の劣化を抑制して像担持体上に良好なトナー像を形成することが可能な現像装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る現像装置は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む現像剤を攪拌しつつ貯留する現像剤貯留部と、第1磁石を有し、所定の方向に回転しつつ、前記現像剤貯留部から前記現像剤を受け取り、その現像剤を所定の像担持体に供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体との間で所定の規制ギャップが形成されるように前記現像剤担持体に対向配置されていると共に、前記第1磁石との間で磁路を形成して前記現像剤担持体上の前記現像剤の層厚を磁気的に規制する磁性材料からなる第1規制部材と、前記現像剤担持体の回転方向から見て前記第1規制部材よりも上流側に配置されていると共に、前記第1磁石と同極性の磁極を有する第2磁石と、前記現像剤担持体の前記回転方向から見て前記第2磁石よりも上流側に位置すると共に、前記回転方向の上流側に向かうにつれて前記現像剤担持体から徐々に離間するように設定されて、前記第1規制部材に搬送される前記現像剤の量を規制する搬送量規制面を有する第2規制部材とを含む。
本発明に係る現像装置によれば、第2規制部材の搬送量規制面は、現像剤担持体の回転方向の上流側に向かうにつれて現像剤担持体から徐々に離間するように設定されているので、第1規制部材に向けて搬送される現像剤の搬送量が規制される。そのため、第1磁石と第1規制部材との間で発生する磁界が及ぶ程度の量の現像剤が第1規制部材に向けて搬送される。これにより、第1規制部材によって現像剤層の層厚が適切に規制されると共に、第1規制部材の周辺における前記磁界が及ばない範囲において現像剤が滞留することが抑制される。その結果、前記滞留に起因する現像剤の劣化が抑制される。
また、現像剤担持体の回転方向から見て第1規制部材の上流側には、第1磁石と同極の磁極を有する第2磁石が配置されているので、第2磁石が発生する磁界により、第1規制部材と第1磁石との間で発生する磁界の磁束密度を高めることができる。そのため、第1規制部材と第1磁石との間の磁界の及ぶ範囲が大きくなり、第1規制部材と現像剤担持体との間の距離、つまり規制ギャップを大きくとることができる。これにより、現像剤の搬送が安定すると共に、現像剤が第1規制部材によって規制される際に受けるストレスが軽減される。
本発明の好ましい実施形態では、前記第1規制部材は、前記現像剤担持体に対向して前記現像剤の層厚を規制する層厚規制面を有しており、前記搬送量規制面は、前記層厚規制面に対して前記現像剤担持体に寄る側に所定の角度をなしている。
この構成によれば、搬送量規制面の層厚規制面に対する所定の角度を適宜設定することにより、搬送量規制面と現像剤担持体との間の空間の大きさを調整することができるので、第1規制部材に向けて搬送される現像剤量の設定が容易である。
本発明の他の好ましい実施形態では、前記第1規制部材は、前記現像剤担持体に対向して前記現像剤の層厚を規制する層厚規制面と、前記現像剤担持体の前記回転方向から見て上流側を向く上流面とを有しており、前記第2磁石は、前記現像剤担持体に対向する対向面を有し、前記第1規制部材の前記上流面に接合されており、前記規制面と前記対向面とは、略面一の状態となるように設定されている。
この構成によれば、第2磁石は第1規制部材の上流面に接合されているので、第2磁石と上流面との間には、現像剤が滞留してしまうような隙間が形成されない。また、第1規制部材の層厚規制面と第2磁石の対向面とは略面一に設定されているので、層厚規制面と対向面との間にも、現像剤が滞留してしまうような段差が形成されない。これにより、第1規制部材に向けて搬送される現像剤の搬送量を一層安定化させることができる。
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記第2規制部材は非磁性材料から形成されている。
この構成によれば、第2規制部材は非磁性材料から形成されているので、帯電している現像剤が第1規制部材に向けて搬送される際に第2規制部材の搬送量規制面に付着し難くなる。
本発明に係る現像装置は、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体にトナーを供給して該像担持体上に前記トナー像を形成する現像装置と、前記トナー像をシート上に転写させる転写部材と、前記シート上の前記トナー像を該シート上に定着させる定着部とを含み、前記現像装置として、上記構成の現像装置が採用されている。
本発明に係る現像装置および画像形成装置によれば、現像剤の劣化を抑制して像担持体上に良好なトナー像を形成することが可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構造を概略的に示す。 現像装置の内部構造を概略的に示す断面図である。 現像装置の拡大図であり、現像剤規制ブレード周辺を示す。 現像装置の搬送量規制部材の一変形例を示す図である。 現像剤規制ブレードおよび搬送量規制部材のみを用いた形態の現像装置を示す図である。 現像剤規制ブレードおよび磁石部材のみを用いた形態の現像装置を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の内部構造を概略的に示す。画像形成装置10は、例えばタンデム式のカラープリンタであり、箱形を呈する装置本体11を含む。装置本体11は、内部に、コンピュータ等の外部機器から伝送された画像情報に基づき画像を形成する画像形成部12と、画像形成部12によって形成され、用紙P(シート)に転写された画像に定着処理を施す定着部13と、転写用の用紙Pを貯留する用紙貯留部14とを含む。装置本体11の上部には、定着処理後の用紙Pが排出される用紙排出部15が設けられている。
画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙Pにトナー画像を形成するものであって、本実施形態では、上流側(図1の紙面の右方)から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナー(現像剤)を用いるマゼンタ用ユニット12Mと、シアン色のトナーを用いるシアン用ユニット12Cと、イエロー色のトナーを用いるイエロー用ユニット12Yと、ブラック色のトナーを用いるブラック用ユニット12Kとを含む。
各ユニット12M,12C,12Y,12Kは、感光体ドラム121および現像装置20を含む。感光体ドラム121は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像(可視像)を形成するものであって、図1において反時計方向に回転しつつ対応する現像装置20からトナーの供給を受ける。各現像装置20は図略のトナーカートリッジからトナーの補給を受ける。
各感光体ドラム121の直下位置には、帯電装置123が設けられているとともに、各帯電装置123の下方位置には露光装置124が設けられている。各感光体ドラム121は、帯電装置123によって周面が一様に帯電され、コンピュータ等から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が露光装置124から帯電後の感光体ドラム121の周面に照射される。これにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像に現像装置20からトナーが供給されると、感光体ドラム121の周面にトナー像が形成される。
感光体ドラム121の上方には、駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間に張設された転写ベルト125が配設されている。転写ベルト125は、各感光体ドラム121に対応して設けられた転写ローラ126によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で、各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を周回する。
転写ベルト125の周回と共に、転写ベルト125の表面に対して、まず、マゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタのトナー像の一次転写が行なわれる。ついで、転写ベルト125におけるマゼンタトナー像の転写位置に、シアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアンのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれる。以下同様にして、イエロー用ユニット12Yによるイエローのトナー像の転写、およびブラック用ユニット12Kによるブラックのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれる。これにより、転写ベルト125の表面にカラーのトナー像が形成される。
各感光体ドラム121の図1における左方位置には、感光体ドラム121の周面上の残留トナーを除去して清浄化するドラムクリーニング装置127が設けられている。ドラムクリーニング装置127によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置123へ向かう。ドラムクリーニング装置127で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収される。
画像形成部12の図1における左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路111が形成されている。用紙搬送路111には、適所に搬送ローラ対112が設けられており、用紙貯留部14からの用紙Pは、搬送ローラ対112の駆動で転写ベルト125へ向けて搬送される。また、用紙搬送路111には、駆動ローラ125aと対向した位置で転写ベルト125の表面(像担持面)と当接した二次転写ローラ113が設けられている。二次転写ローラ113は転写ベルト125の像担持面との間で転写ニップ部を形成する。用紙Pは、転写ニップ部において転写ベルト125と二次転写ローラ113とに押圧挟持され、これにより、転写ベルト125上のトナー像が用紙Pに二次転写される。
用紙貯留部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された用紙トレイ142とを含む。用紙トレイ142には複数枚の用紙Pが積層されてなる用紙束P1が貯留される。用紙トレイ142は、上方に開口した箱体で構成され、用紙束P1が貯留可能になっている。用紙トレイ142に貯留された用紙束P1の最上位の用紙Pは、ピックアップローラ143の駆動で用紙搬送路111へ向けて1枚ずつ繰り出される。用紙トレイ142から繰り出された用紙Pは、搬送ローラ対112の駆動で用紙搬送路111を通って前記転写ニップ部へ向けて搬送される。
定着部13は、二次転写された用紙P上のトナー像に対して定着処理を施す。定着部13は、内部に加熱源である通電発熱体を有する加熱ローラ131と、加熱ローラ131と対向配置された定着ローラ132と、定着ローラ132および加熱ローラ131間に張設された定着ベルト133と、定着ベルト133を介して定着ローラ40と対向配置された加圧ローラ134とを含む。定着部13へ供給された用紙Pは、加圧ローラ134と高温の定着ベルト133との間を通過しながら定着ベルト133からの熱を得て定着処理が施される。定着処理の完了したカラー印刷済みの用紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路114を通って用紙排出部15の排紙トレイ151へ向けて排出される。
図2は、現像装置20の内部構造を概略的に示す断面図である。現像装置20は、その内部空間を画定する現像容器21を含む。現像装置20は、現像容器21内に、現像剤を貯留すると共に、現像剤を攪拌しつつ搬送することが可能とされた現像剤貯留部22と、現像剤貯留部22の上方に配置された現像ローラ23(現像剤担持体)と、現像ローラ23に対向配置された現像剤規制ブレード24(第1規制部材)とを含む。
現像剤貯留部22は、現像装置20の長手方向に延びる2つの隣り合う現像剤貯留室25,26から構成されており、現像剤貯留室25,26は、現像容器21に一体に形成された仕切り板27によって長手方向において互いに仕切られているが、長手方向における両端部において互いに連通されている。また、各現像剤貯留室25,26には、回転により現像剤を攪拌するスクリューフィーダ28,29が回転可能に装着されている。スクリューフィーダ28,29は、回転方向が互いに逆方向に設定されているので、現像剤は、現像剤貯留室25および現像剤貯留室26間を攪拌されつつ搬送される。この攪拌により、磁性体からなるトナーと非磁性体からなるキャリアとが混合され、トナーが帯電される。
現像ローラ23は、現像装置20の長手方向に延びるように配設されており、図2では反時計回りに回転可能である。現像ローラ23は、該現像ローラの長手方向に延びる固定式の所謂磁石ロール(図示せず)を内蔵している。前記磁石ロールには、現像剤貯留部25から現像剤を該現像ローラ23の外周面30上に磁気的に汲み上げるための汲上極31が形成されている。汲上極31によって汲み上げられた現像剤は、現像ローラ23の外周面30上に磁気的に保持され、現像ローラ23の回転に伴って現像剤規制ブレード24に向けて搬送される。
現像剤規制ブレード24は、現像ローラ23の外周面30に磁気的に付着した現像剤層の層厚を規制するものである。現像剤規制ブレード24は、現像ローラ23の長手方向に沿って延びる磁性材料からなる板部材であり、現像容器21の適所に支持されている。
また、現像剤規制ブレード24は、図3に示すように、現像ローラ23の外周面30との間で所定の規制ギャップGを形成する先端面(以下、層厚規制面35という)を有する。現像剤規制ブレード24は、層厚規制面35を介して現像剤層の層厚を規制する。
層厚が規制された現像剤は、現像ローラ23の回転に伴って感光体ドラム121に向けて運ばれ、現像ローラ23に印加される現像バイアスと感光体ドラム121に印加されるドラムバイアスとの電位差によって感光体ドラム121上の静電潜像に付着する。これにより、感光体ドラム121上にトナー像が形成される。
現像ローラ23の前記磁石ロールには、汲上極31に加え、現像剤規制ブレード24の層厚規制面35に対向する位置に規制極32が形成されている。したがって、磁性材料から形成された現像剤規制ブレード24は、現像ローラ23の規制極32によって磁化され、現像剤規制ブレード24の層厚規制面35と規制極32との間に、つまり規制ギャップGにおいて磁路が形成される。なお、汲上極31および規制極32は現像ローラ23と略同一の長手方向寸法にわたって形成されている。
現像ローラ23の回転方向から見て現像剤規制ブレード24よりも上流側には、磁石部材33が配置されている。現像剤規制ブレード24は、前記回転方向の上流側に向く上流面36を有しており、その上流面36に磁石部材33が接合されている。磁石部材33は、現像剤規制ブレード24に沿って現像装置20の長手方向に延びる板状のものである。
磁石部材33は、現像ローラ23に向かって延びる先端部37を有しており、その先端部37には、規制極32と同極性の磁極が形成されている。磁石部材33が発生する磁界により、現像剤規制ブレード24と規制極32との間で発生する磁界(磁路)の磁束密度が高まる。
また、磁石部材33の先端部37は、現像ローラ23に対向する対向面38を有している。対向面38における磁石部材33の厚さは、現像ローラ23の回転方向に規定される。対向面38と現像剤規制ブレード24の層厚規制面35とは略面一の状態となるように設定されている。これにより、対向面38と層厚規制面35との間には段差が形成されていない。
現像ローラ23の回転方向から見て磁石部材33よりも上流側には、搬送量規制部材34(第2規制部材)が配置されている。搬送量規制部材34は、現像ローラ23の長手方向寸法と略同一の幅寸法を有し、樹脂等の非磁性材料から形成された板状の部材である。搬送量規制部材34は、現像ローラ23の回転方向から見た磁石部材33の上流面39に接合された基端部40と、基端部40から現像ローラ23の回転方向における上流側に、かつ現像ローラ23の外周面30に沿って延びる本体部41とを有する。
本体部41は、現像ローラ23の外周面30に対向する平面(以下、搬送量規制面42という)を有している。本体部41は、前記回転方向の上流側に向かうにつれて現像ローラ23から徐々に離間するように設定されている。言い換えれば、本体部41の搬送量規制面42は、現像ローラ23の回転方向上流側に向かうにつれ、該搬送量規制面42と現像ローラ23の外周面30との間の空間Sが徐々に大きくなるように設定されている。搬送量規制部材34は、搬送量規制面42により、現像剤規制ブレード24に向けて搬送される現像剤の搬送量を規制する。
ただし、徒らに空間Sが拡張されることは望ましくなく、搬送量規制面42は、現像剤規制ブレード24の層厚規制面35に対して現像ローラ23に寄る側に所定の角度(以下、規制角度αという)をなすように設定されている。規制角度αを適宜設定することにより、搬送量規制面42と現像ローラ23の外周面30との間の空間Sの大きさを調整することができる。空間Sの大きさを適宜設定することで、現像剤規制ブレード24に搬送される現像剤の搬送量が設定される。なお、搬送量規制面42は、必ずしも、層厚規制面35に対して所定の規制角度αをなすように設定する必要はなく、図4に示すように、層厚規制面35と略同一平面上に位置するように(言い換えれば、上流面39に対して直角となるように)設定してもよい。また、搬送量規制面42の、現像ローラ23の回転方向上流側に延びる長さは適宜設定される。
上記構成の現像装置20では、現像剤は次のようにして規制される。すなわち、汲上極31によって現像剤貯留室25から現像ローラ23の外周面30に磁気的に付着した現像剤は、矢印Aで示すように、現像ローラ23の回転に伴って搬送量規制部材34の搬送量規制面42に徐々に接近する。現像剤は、搬送量規制面42と現像ローラ23の外周面30との間の空間Sに搬送されるが、空間Sは、現像ローラ23の回転方向下流側に向かうにつれて狭くなっている。そのため、搬送されている現像剤の一部は、搬送量規制面42によって現像ローラ23の回転方向(図3では反時計回り)とは逆方向(矢印B)に徐々に押し返され、現像剤貯留室25に戻る。このように、搬送量規制面42により、現像剤規制ブレード24に搬送される現像剤の搬送量が規制される。
そのため、規制極32と現像剤規制ブレード24との間で発生する磁界が及ぶ程度の量の現像剤が現像剤規制ブレード24に向けて搬送される。これにより、現像剤規制ブレード24によって現像剤層(いわゆる磁気ブラシ層)の層厚が適切に規制される。また、現像剤規制ブレードに搬送されてくる現像剤の搬送量が磁気ブラシ層として規制ギャップを通過する現像剤の量よりも極めて多い従来の構成と異なり、現像剤規制ブレード24の周辺における前記磁界が及ばない範囲において現像剤が滞留することが抑制される。その結果、前記滞留に起因する現像剤の劣化が抑制される。
また、現像ローラ23の回転方向から見て現像剤規制ブレード24の上流側には、規制極32と同極の磁極を有する磁石部材33が配置されているので、磁石部材33が発生する磁界により、現像剤規制ブレード24と規制極32との間で発生する磁界の磁束密度を高めることができる。そのため、現像剤規制ブレード24と規制極32との間の磁界の及ぶ範囲が大きくなり、現像剤規制ブレード24と現像ローラ23との間の距離、つまり規制ギャップGを大きくとることができる。これにより、現像剤の搬送が安定すると共に、現像剤が現像剤規制ブレード24によって規制される際に受けるストレスが軽減される。
また、現像装置20によれば、規制角度αを適宜設定することにより、搬送量規制面42と現像ローラ23の外周面30との間の空間Sの大きさを調整することができるので、現像剤規制ブレード24に向けて搬送される現像剤量の設定が容易である。
さらに、現像装置20によれば、磁石部材33は現像剤規制ブレード24の上流面36に接合されているので、磁石部材33と上流面36との間には、現像剤が滞留してしまうような隙間が形成されない。また、現像剤規制ブレード24の層厚規制面35と磁石部材33の対向面38とは略面一に設定されているので、層厚規制面35と対向面38との間にも、現像剤が滞留してしまうような段差が形成されない。これにより、現像剤規制ブレード24に向けて搬送される現像剤の搬送量を一層安定化させることができる。
さらに、現像装置20によれば、搬送量規制部材34は、樹脂等の非磁性材料から形成されているので、帯電された状態で現像剤規制ブレード24に向けて搬送される現像剤は、搬送量規制面42によって搬送量が規制される際に該搬送量規制面42に付着し難い。
以下、現像装置20を用いて行った実験について説明する。この実験では、規制ギャップGの大きさを変化させた場合に該規制ギャップGを通過した現像剤層(磁気ブラシ層)の搬送量(mg/cm)がどのように変動するか調べられた。実験対象として、互いに、搬送量規制面42の規制角度α、磁石部材33の厚み、磁石部材33の磁力、層厚規制面35と対向面38との間の段差の大きさを異ならせた実施例1〜4および比較例1〜6が用いられた。実施例1〜4および比較例1〜6の設定条件を表1に示す。比較例1は現像剤規制ブレード24のみを用いた形態であり、比較例2は、図5に示すように、現像剤規制ブレード24および搬送量規制部材34を用いた形態であり、比較例3〜6は、図6に示すように、現像剤規制ブレード24および磁石部材33を用いた形態である。一方、実施例1〜4は、図3に示すように、現像剤規制ブレード24に加え、搬送量規制部材34および磁石部材33を用いた形態である。
Figure 2011128549
また、実験では、ブラスト処理された現像ローラ23を用いると共に、平均粒径が6.8μm、T/C(キャリアに対するトナーの比率)が11%のトナーおよび平均粒径が35μm、飽和磁化が60emu/gのキャリアを含む現像剤が用いられた。実施例1〜4および比較例1〜6の各現像装置を所定の時間動作させた後に現像剤の搬送量を測定した。その結果を表2および表3に示す。
Figure 2011128549
Figure 2011128549
表2に示すように、現像剤規制ブレード24のみを用いた比較例1では、規制ギャップGが大きくなるにつれて現像剤の搬送量が急激に増加した。現像剤規制ブレード24および搬送量規制部材34を用いた比較例2でも、規制ギャップGが大きくなるにつれて現像剤の搬送量が急激に増加した。
現像剤規制ブレード24および磁石部材33を用いた比較例3,4,6では、規制ギャップGが大きくなっても現像剤の搬送量は20mg/cm以下に抑えられたが、規制ギャップGの変化に対して安定性がなかった。また、比較例5では、現像剤規制ブレード24による現像剤の拘束力が強くなり過ぎて磁気ブラシ層を形成することができなかった。
一方、現像剤規制ブレード24、搬送量規制部材34および磁石部材33を用いた実施例1〜4では、規制ギャップGが大きくなっても、10mg/cm以下の低搬送量を実現することができた。また、規制ギャップGの変化に対して搬送量を安定させることができた。このように、現像剤規制ブレード24に加え、搬送量規制部材34および磁石部材33を用いることで、現像剤の低搬送量および搬送量の安定化を実現することができた。
10 画像形成装置
20 現像装置
21 現像容器
22 現像剤貯留部
23 現像ローラ(現像剤担持体)
24 現像剤規制ブレード(第1規制部材)
31 汲上極
32 規制極
33 磁石部材
34 搬送量規制部材(第2規制部材)
35 層厚規制面
38 対向面
40 基端部
41 本体部
42 搬送量規制面
G 規制ギャップ
S 空間

Claims (5)

  1. 非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む現像剤を攪拌しつつ貯留する現像剤貯留部と、
    第1磁石を有し、所定の方向に回転しつつ、前記現像剤貯留部から前記現像剤を受け取り、その現像剤を所定の像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体との間で所定の規制ギャップが形成されるように前記現像剤担持体に対向配置されていると共に、前記第1磁石との間で磁路を形成して前記現像剤担持体上の前記現像剤の層厚を磁気的に規制する磁性材料からなる第1規制部材と、
    前記現像剤担持体の回転方向から見て前記第1規制部材よりも上流側に配置されていると共に、前記第1磁石と同極性の磁極を有する第2磁石と、
    前記現像剤担持体の前記回転方向から見て前記第2磁石よりも上流側に位置すると共に、前記回転方向の上流側に向かうにつれて前記現像剤担持体から徐々に離間するように設定されて、前記第1規制部材に搬送される前記現像剤の量を規制する搬送量規制面を有する第2規制部材と、
    を備えた現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、前記第1規制部材は、前記現像剤担持体に対向して前記現像剤の層厚を規制する層厚規制面を有しており、
    前記搬送量規制面は、前記層厚規制面に対して前記現像剤担持体に寄る側に所定の角度をなしている現像装置。
  3. 請求項1に記載の現像装置において、前記第1規制部材は、前記現像剤担持体に対向して前記現像剤の層厚を規制する層厚規制面と、前記現像剤担持体の前記回転方向から見て上流側を向く上流面とを有しており、
    前記第2磁石は、前記現像剤担持体に対向する対向面を有し、前記第1規制部材の前記上流面に接合されており、
    前記規制面と前記対向面とは、略面一の状態となるように設定されている現像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像装置において、前記第2規制部材は非磁性材料から形成されている現像装置。
  5. トナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体にトナーを供給して該像担持体上に前記トナー像を形成する現像装置と、
    前記トナー像をシート上に転写させる転写部材と、
    前記シート上の前記トナー像を該シート上に定着させる定着部と、
    を備え、
    前記現像装置として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の現像装置が採用されている画像形成装置。
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