JP2011128329A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置本体の正面または側面に対して上開きで回動するパネルを開いた状態での作業性を向上させるとともに、パネルひいては装置の設計自由度を増大させる。
【解決手段】メインパネル40とサブパネル50とを連結機構60で連結することによって、フロントパネル30を構成する。メインパネル40は、装置本体の正面に対して上開きとなるように回動する。サブパネル50は、メインパネル40の閉状態での中央下部から装置内部に向かって窪んで形成され、かつ、下方が開放された形状である。連結機構60は、サブパネル50とは独立してメインパネル40が回動するように、メインパネル40とサブパネル50とを連結している。サブパネル50の上面50bには、メインパネル40を回動させて開いたときに装置内部のユニットの着脱時の移動を案内するためのガイド部51が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、装置本体の正面または側面に上開きで回動するパネルを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、プリンタや複合機等の画像形成装置において、装置の省スペース化や操作における作業性を向上させるための対策が種々講じられている。例えば、特許文献1に開示された画像形成装置では、装置の省スペース化とともに給紙カセットの引き出し時の作業性向上を図るべく、給紙カセットの取っ手部の位置およびその給紙カセットの上方に位置するパネル(前カバー)に工夫を施している。
より具体的には、給紙カセットの取っ手部を装置本体から突出させずに設ける一方、前カバーの中央部の下端に装置の奥方向に向かって凹部を形成している。この構成では、給紙カセットの取っ手部が装置本体から突出していないので、装置の省スペース化が図られる。また、前カバーに上記の凹部を設けることにより、給紙カセットの取っ手部に対して上方向からの把持と下方向からの把持とが可能となり、給紙カセットを引き出すことが容易となる。ただし、この構成では、前カバーは断面L字形状となり、開閉時に装置内部の部材と干渉する場合があるため、前カバーを左右2つに分割して、それぞれを左右の一端側の回転軸を支点として横開き(全体として観音開き)となるように構成している。
また、特許文献2および3に開示された画像形成装置では、装置内部のプロセスカートリッジを出し入れする際に上開きとなって回動するパネル(カバー)の内側に、プロセスカートリッジの移動を案内するガイド部を設けている。この構成では、パネルを回動させて開いた状態において、ガイド部に沿ってプロセスカートリッジをスライドさせることにより、プロセスカートリッジの着脱が容易となり、その交換作業が容易となる。
特開2008−176188号公報 特開2005−266670号公報 特開2006−58350号公報
しかしながら、特許文献1のようにパネルを横開きに構成した場合には、内部のプロセスカートリッジを出し入れする際に、その出し入れが完全にユーザの感覚で行われるため、出し入れの作業がしづらいという問題が生ずる。したがって、この点では、パネルにガイド部を設けて作業性向上を図る特許文献2および3の構成が望ましいが、特許文献2および3のようにパネルを上開きとした場合には、パネルを断面L字形以外の形状(例えば平面視で略板状)で構成しなければ前述のようにパネルを開閉する際に装置内部の部材と干渉する可能性があり、このようなパネル形状の制約のために装置の設計自由度が低下するという問題が生ずる。なお、後者の問題は、画像形成装置の正面に上開きで設けられるパネルのみならず、装置本体の側面に上開きで設けられるパネルについても同様に言えることである。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、本体正面または側面に上開きで回動するパネルの形状の制約を無くして装置の設計自由度を増大させるとともに、パネルを開いた状態での作業性を向上させることができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、装置本体の正面または側面に対して上開きとなるように回動するメインパネルを備えた画像形成装置において、前記メインパネルの閉状態での中央下部から装置内部に向かって窪んで形成され、かつ、下方が開放されたサブパネルと、前記サブパネルとは独立して前記メインパネルが回動するように、前記メインパネルと前記サブパネルとを連結する連結機構とを備え、前記サブパネルの上面には、前記メインパネルを回動させて開いたときに装置内部のユニットの着脱時の移動を案内するためのガイド部が形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、サブパネルはメインパネルの閉状態での中央下部から装置内部に向かって窪んで形成され、かつ、下方が開放されている。したがって、メインパネルの閉状態では、メインパネルとサブパネルとは全体として断面略L字形の形状となる。これらのメインパネルとサブパネルとは連結機構で連結されており、メインパネルがサブパネルとは独立して回動する。これにより、サブパネルが装置本体内部のユニットと干渉するのを回避しながら、メインパネルのみを上開きで回動させ、メインパネルをスムーズに開くことができる。
つまり、上記構成においては、互いに別部材であるメインパネルとサブパネルとを連結機構で連結することにより、メインパネルの回動に伴って、パネル全体の断面形状を当初のL字形から変化させることができ、これによって、パネル回動時の上記の干渉を回避することができる。したがって、パネルの設計において、断面形状の制約を無くすことができ、パネルの設計自由度を増大させることができる。
よって、上開きのパネルを有する画像形成装置において、例えば、メインパネルの下方に給紙トレイの引き出し用の取っ手部を設け、サブパネルの窪み形状によって取っ手部の上方の空間を広げるようなデザイン設計が可能となり、装置の設計自由度を増大させることができる。このような画像形成装置においては、給紙トレイの取っ手部の上方の空間が広いので、ユーザは取っ手部を握りやすくなり、給紙トレイを引き出すことが容易となる。したがって、パネルおよび装置の設計自由度を増大させる効果は、装置の利便性向上にも大きくつながる。
また、サブパネルとは独立してメインパネルが回動するように、両者のパネルが連結機構で連結されていることから、サブパネルを回動させずにメインパネルのみを回動させることができる。これにより、回動するパネルにガイド部を設ける従来とは異なり、回動しないサブパネルにガイド部を設ける本発明の構成を採用することが可能となる。したがって、この点からもパネルの設計自由度が増大すると言える。また、このように、サブパネルにガイド部を設けることにより、メインパネルを回動させて開いたときには、装置内部に対するユニットの着脱時の移動がガイド部によって案内されるので、ユニットの着脱および交換作業を容易に行うことができ、その作業性を向上させることができる。
本発明の画像形成装置において、前記連結機構は、前記メインパネルの開方向への回動に伴って、装置内部に向かう方向に前記サブパネルを移動させる構成であってもよい。
この構成では、連結機構により、メインパネルの開方向への回動に伴い、サブパネルが装置内部に向かう方向に移動し、メインパネルと一体的に回動しないので、メインパネルの回動時にサブパネルが装置本体内部のユニットと干渉するのを確実に回避することができる。
本発明の画像形成装置において、前記連結機構は、前記サブパネルに設けられ、前記メインパネルの回動軸に平行な方向に突出した第1のボスと、前記メインパネルに設けられ、前記メインパネルの開方向への回動に伴って装置内部に向かう方向に前記第1のボスを押圧する押圧部材とを有していてもよい。
押圧部材が、メインパネルの開方向への回動に伴って装置内部に向かう方向に第1のボスを押圧することにより、第1のボスが設けられたサブパネルを装置内部に向かう方向に確実に移動させることができる。
本発明の画像形成装置において、前記サブパネルは、前記メインパネルの回動軸に平行な方向に突出した第2のボスを有しており、装置内部には、前記第2のボスを支持しながら、前記サブパネルの移動を案内する案内部材が設けられていてもよい。
この構成では、メインパネルの開方向への回動に伴い、案内部材が第2のボスを支持しながらサブパネルの移動を案内するので、メインパネルの回動に伴ってサブパネルを適切な位置に移動させることが可能となる。
本発明の画像形成装置において、前記案内部材は、前記メインパネルの開方向への回動が完了したときに、前記サブパネルの最上部が、装置内部に着脱されるユニットの底面と同じ高さ位置にくるように、前記第2のボスを支持しながら、前記サブパネルの移動を案内することが望ましい。
案内部材によるサブパネルの移動により、メインパネルの開方向への回動が完了したときに、サブパネルの最上部がユニットの底面と同じ高さ位置にくるので、上記の最上部を、装置内部に対してユニットの着脱するときのガイドとして利用することが可能となり、装置内部に対するユニットの着脱が容易となる。
本発明の画像形成装置において、前記連結機構、前記第2のボスおよび前記案内部材は、前記メインパネルの回動軸に平行な方向における前記サブパネルの両端に対応して2つずつ設けられていることが望ましい。
この構成では、2つの連結機構により、サブパネルが回動軸に平行な方向の両端でメインパネルと連結されるとともに、2つの第2のボスおよび2つの案内部材によってサブパネルの移動が案内されるので、メインパネルの回動に伴って、サブパネルを傾かせることなく安定して装置内部に向かう方向に移動させることができる。
本発明の画像形成装置において、前記押圧部材は、前記メインパネルの回動軸に垂直な断面内において、長穴を有する形状で形成されており、前記第1のボスは、前記押圧部材の前記長穴の内部に挿通されて、前記押圧部材と内接していることが望ましい。
第1のボスが押圧部材の長穴に内接しているので、メインパネルの開方向への回動時には、押圧部材の内面で第1のボスを装置内部に向かう方向に確実に押圧することが可能となる。
本発明の画像形成装置において、前記押圧部材および前記第1のボスは、前記メインパネルの回動軸よりも下方に位置していることが望ましい。
このような位置関係により、メインパネルの開方向への回動時には、押圧部材によって第1のボスを装置内部に向かう方向に確実に押圧することが可能となり、サブパネルを上記方向に確実に移動させることが可能となる。
本発明の画像形成装置において、前記メインパネルには、該メインパネルの閉状態において前記サブパネルの位置決め用当接部と当接することにより、前記サブパネルに対する、回動軸に平行な方向の位置決めを行う位置決め用ボスが設けられていることが望ましい。
メインパネルの閉状態において、メインパネルの位置決め用ボスとサブパネルの位置決め用当接部とが当接して回動軸に平行な方向の位置決めがなされるので、メインパネルのサブパネルに対する上記方向のがたつきを防止することができる。
本発明の画像形成装置において、前記メインパネルの閉状態での中央下部には、下方が開放された逆凹形状の凹部が形成されており、前記凹部は、前記メインパネルの開方向への回動が完了したときに、装置内部に着脱されるユニットの底面と同じ高さに前記凹部の端面が位置するように、前記メインパネルの閉状態で装置内部に向かって湾曲した形状で形成されていることが望ましい。
この場合、メインパネルを開いたときに、メインパネルの中央下部の凹部の端面が、装置内部のユニットの底面と同じ高さ位置にくるので、上記端面を、装置内部に対してユニットの着脱を行う際のガイドとして利用することができ、ユニットの着脱および交換時の作業性をさらに向上させることができる。
本発明によれば、サブパネルを回動させずにメインパネルのみを上開きで回動させることができるので、メインパネルの回動時にサブパネルが装置本体内部のユニットと干渉するのを回避することができる。したがって、メインパネルにサブパネルを設ける構成を採用して、パネルひいては装置の設計自由度を増大させることができる。また、メインパネルを開いたときには、サブパネルの上面のガイド部により、装置内部に対するユニットの着脱時の移動が案内されるので、ユニットの着脱や交換作業を容易にして、その作業性を向上させることができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。 (a)および(b)は、本発明のフロントパネルを備えた画像形成装置の外観を示す斜視図であって、(a)は、上記フロントパネルの閉状態での外観を示す斜視図であり、(b)は、上記フロントパネルの開状態での外観を示す斜視図である。 上記フロントパネルの内側の外観を示す斜視図である。 上記フロントパネルの外側の外観を示す斜視図である。 上記フロントパネルのメインパネルを装置本体に対して回動して開いた状態での、上記メインパネルの内側の外観を示す斜視図である。 (a)は、図5のA部を拡大して示す斜視図であり、(b)は、図5のB部を拡大して示す斜視図である。 上記メインパネルの回動軸の斜視図である。 上記回動軸と押圧部材との位置関係を示す説明図である。 上記フロントパネルのサブパネルの一方向からの外観を示す斜視図である。 図9のC部を拡大して示す斜視図である。 上記サブパネルの他方向からの外観を斜視図である。 図11のD部を拡大して示す斜視図である。 上記回動軸と第1のボスとの位置関係を示す説明図である。 上記画像形成装置内部の正面側の概略の構成を示す斜視図である。 (a)は、図14のE部を拡大して示す斜視図であり、(b)は、図14のF部を拡大して示す斜視図である。 上記サブパネルの位置決め部の概略の構成を示す斜視図である。 上記メインパネルの閉状態での上記画像形成装置の断面図である。 上記メインパネルを閉状態から回動して開いた状態での上記画像形成装置の断面図である。 上記メインパネルをさらに回動して開いた状態での上記画像形成装置の断面図である。 上記メインパネルの開方向への回動が完了した状態での上記画像形成装置の断面図である。 図17の閉状態において、上記サブパネルを一方向から見た斜視図である。 図17の閉状態において、上記サブパネルを他方向から見た斜視図である。 図20の開状態において、上記サブパネルを一方向から見た斜視図である。 図20の開状態において、上記サブパネルを他方向から見た斜視図である。 図20の開状態において、上記画像形成装置のコンテナユニットの着脱部分を示す斜視図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。まず、本発明のポイントである、画像形成装置のフロントパネルについて説明する前に、画像形成装置全体の構成について説明する。
(1.画像形成装置全体の構成)
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置1の概略の構成を示す断面図である。なお、同図は、画像形成装置1を装置正面側(前方側)から見た断面図を示している。この画像形成装置1は、例えばモノクロの印字を行う複写機で構成されている。
画像形成装置1は、本体下部に積載された用紙を収容する給紙カセット2を備えている。この給紙カセット2の上方には、本体下方から本体上方へ向かって略垂直に延び、更に左方へ延びて本体上面に形成された排紙部3に至る用紙搬送路4が形成されている。そして、この用紙搬送路4にほぼ沿って上流側から順に、ピックアップローラ5、フィードローラ6、レジストローラ対7、画像形成部8、定着部9および排出ローラ対10が配置されている。また、本体上部には、原稿画像をスキャンして読み取る読取部11が設けられている。
給紙カセット2には、用紙搬送方向後端部に設けられた回動支点12aによって、給紙カセット2に対して回動自在に支持された用紙積載板12が設けられており、用紙積載板12上に積載された用紙がピックアップローラ5に押圧されるようになっている。また、フィードローラ6に圧接するようにリタードローラ13が配設されており、ピックアップローラ5によって複数枚の用紙が同時に給装された場合には、これらフィードローラ6とリタードローラ13とによって用紙が捌かれ、最上位の1枚のみが搬送されるよう構成されている。
そして、フィードローラ6とリタードローラ13とによって捌かれた用紙は、レジストローラ対7へと搬送され、レジストローラ対7によってタイミングを調整されて画像形成部8へと供給される。
画像形成部8は、電子写真プロセスによって用紙に所定のトナー像を形成するものであり、図1において反時計回りに回転可能に軸支された像担持体である感光体ドラム14と、この感光体ドラム14の周囲に配置される帯電装置15、現像装置16、クリーニング装置17、用紙搬送路4を挟んで感光体ドラム14に対向するように配置される転写ローラ18および感光体ドラム14の左方に配置される露光ユニット(LSU)19から構成されている。現像装置16の近傍には、現像装置16へトナーを補給するトナーコンテナ20が配置されている。
帯電装置15には、図示しない電源が接続された導電性ゴムローラ15aが備えられており、この導電性ゴムローラ15aが感光体ドラム14に当接するよう配置されている。そして、感光体ドラム14が回転すると、導電性ゴムローラ15aが感光体ドラム14の表面に接触して従動回転し、この時、導電性ゴムローラ15aに所定の電圧を印加することにより、感光体ドラム14の表面が一様に帯電させられることとなる。
次いで、露光ユニット(LSU)19からのレーザビームにより、感光体ドラム14上には、読取部11にて読み取った画像データに基づく静電潜像が形成される。続いて、現像装置16により静電潜像にトナーが付着して感光体ドラム14の表面にトナー像が形成される。その後、転写ローラ18により、感光体ドラム14の表面のトナー像が、感光体ドラム14と転写ローラ18とのニップ部に形成された転写位置に供給された用紙へと転写される。
トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム14から分離されて定着部9に向けて搬送される。この定着部9は、画像形成部8の用紙搬送方向の下流側に配置されている。画像形成部8においてトナー像が転写された用紙は、定着部9に備えられた加熱ローラ21、およびこの加熱ローラ21に圧接される加圧ローラ22によって加熱、加圧される。この結果、用紙に転写されたトナー像が定着される。
そして、画像形成部8および定着部9において画像形成がなされた用紙は、排出ローラ対10によって排紙部3に排出される。一方、転写後に感光体ドラム14の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置17により除去される。そして、感光体ドラム14は帯電装置15によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
なお、装置本体内部のレイアウトは、適宜変更することが可能である。例えば、感光体ドラム14の回転方向を上記とは逆にするとともに、感光体ドラム14を含むドラムユニットと現像装置16との位置関係を上記とは逆にし、これに合わせて用紙の搬送経路を設定することも勿論可能である。
(2.フロントパネルについて)
ところで、上記したトナーコンテナ20は、現像装置16にトナーを供給して空になると、使用者によって新しいトナーコンテナと交換される。また、上述した感光体ドラム14と、帯電装置15と、クリーニング装置17とは、ドラムユニットとして一体化されている。このドラムユニットや上記の現像装置16は、機械寿命により定期的に交換が必要なプロセスカートリッジである。トナーコンテナ20やプロセスカートリッジは、画像形成装置1の正面に設けられたフロントパネルを開閉することにより、装置内部に対して着脱、交換することが可能となる。
例えば、図2(a)(b)は、フロントパネル30を備えた画像形成装置1の外観を示す斜視図であって、図2(a)は、フロントパネル30の閉状態での外観を、図2(b)は、フロントパネル30の開状態での外観をそれぞれ示している。トナーコンテナ20またはプロセスカートリッジとしてのコンテナユニットCU(以下、単にユニットと称する場合もある)は、図2(b)に示すフロントパネル30の開状態で、装置内部に対して着脱、交換することが可能となる。以下、本実施形態におけるフロントパネル30の詳細について説明する。
なお、以下での説明の便宜上、方向を以下のように定義しておく。まず、上記した画像形成装置1において、前後方向、すなわち、感光体ドラム14のドラム軸方向をZ方向とし、Z方向に垂直な断面内で互いに直交する2方向のうち、左右方向をX方向とし、上下方向をY方向とする。なお、X、Y、Zの各方向の正負の向きは、ここでは問わないものとするが、各図面では便宜的に矢印の向き(左から右、下から上、手前から奥に向かう各方向)を統一して図示している。
図3は、フロントパネル30の内側(装置内部側)の外観を示す斜視図であり、図4は、フロントパネル30の外側の外観を示す斜視図である。フロントパネル30は、メインパネル40と、サブパネル50と、連結機構60とを有して構成されている。
メインパネル40は、装置本体の正面(前側面)に設けられ、装置本体に対して上開きで回動するパネルである。なお、上開きとは、メインパネル40の回動軸40a(図7参照)が水平方向(ここではX方向)に沿って位置し、かつ、メインパネル40の中央よりも下方に位置した状態で、回動軸40aを支点としてメインパネル40を回動させたときに、装置本体に対してメインパネル40の上方が開く動きを指す。メインパネル40の外面には、装置内部に向かって若干窪んで形成される取っ手部41が設けられており、ユーザはこの取っ手部41を持ってメインパネル40を回動させることが可能となっている。
サブパネル50は、メインパネル40の中央下部から装置内部に向かって窪んで形成され、かつ、下方が開放された形状のパネルである。連結機構60は、サブパネル50とは独立してメインパネル40が回動するように、メインパネル40とサブパネル50とを連結している。以下、各構成の詳細について説明する。
(2−1.メインパネル)
図5は、メインパネル40を装置本体に対して回動して開いた状態での、メインパネル40の内側の外観を示す斜視図である。メインパネル40には、凹部42が形成されている。この凹部42は、メインパネル40の開状態において、メインパネル40のX方向中央でZ方向奥側に形成されており、奥側が開放された凹形状となっている。これをメインパネル40の閉状態において言い換えると、凹部42は、メインパネル40の閉状態での中央下部に相当する位置に形成されており、下方が開放された逆凹形状であると言える。また、凹部42は、メインパネル40の開方向への回動が完了したときに、装置内部に着脱されるユニットの底面と同じ高さに凹部42の端面42aが位置するように、メインパネル40の閉状態で装置内部に向かって湾曲した形状で形成されている。
また、図6(a)は、図5のA部を拡大して示す斜視図であり、図6(b)は、図5のB部を拡大して示す斜視図である。メインパネル40の内面には、2つの押圧部材43・43がそれぞれ形成されている。押圧部材43・43は、メインパネル40の開方向への回動に伴って、サブパネル50に設けられた後述する第1のボス52・52(図9参照)を装置内部に向かう方向に押圧するものであり、メインパネル40の凹部42をX方向外側から挟む位置にそれぞれ形成されている。押圧部材43・43は、メインパネル40の回動軸40a(図7参照)に垂直なYZ断面内で長穴43a・43aを有する形状でそれぞれ形成されており、この長穴43a・43aに第1のボス52・52が挿通される(図17等参照)。このような押圧部材43・43は、ほぼ逆U字形状となってメインパネル40の内面にそれぞれ立設されている。
また、メインパネル40の内面において、一方の押圧部材43の近傍には、位置決め用ボス44が形成されている。位置決め用ボス44は、メインパネル40の閉状態においてサブパネル50の後述する位置決め部54の位置決め用当接部55(図12参照)と当接することにより、サブパネル50に対するX方向の位置決めを行う。
また、図7は、メインパネル40の回動軸40aの斜視図である。メインパネル40は、X方向に平行に設けられる回動軸40aを介して装置本体に支持されており、この回動軸40aを回動支点として上開きとなるように回動する。回動軸40aは、メインパネル40のX方向の両端部に、同軸となるように2つ設けられている。
図8は、YZ断面内での回動軸40aと上記した押圧部材43との位置関係を示す説明図である。同図に示すように、メインパネル40の閉状態において、上述した押圧部材43は回動軸40aよりも下方に位置している(実線の位置参照)。これにより、メインパネル40の回動に伴って、押圧部材43の位置を変化させることが可能となる。
ここで、メインパネル40を開く方向の回動方向をP方向とし、閉じる方向の回動方向をQ方向とする。メインパネル40をP方向に回動させたときには、そのメインパネル40に設けられた押圧部材43も、回動軸40aを支点として同じ方向(P方向)に回動し、装置内部側に移動する(破線の位置参照)。このとき、上述したように、押圧部材43の長穴43aには第1のボス52(図9参照)が挿通されるので、結果的に、メインパネル40のP方向への回動に伴う押圧部材43の位置変化により、押圧部材43の内面で第1のボス52を装置内部に向かう方向(Z方向)に押圧することが可能となる。なお、押圧部材43は回動軸40aを支点として回動するので、回動軸40aと押圧部材43との距離は、押圧部材43の位置が変化しても常に一定である。
(2−2.サブパネル)
次に、サブパネル50について説明する。図9は、サブパネル50の一方向からの外観を示す斜視図であり、図10は、図9のC部を拡大して示す斜視図である。また、図11は、サブパネル50の他方向からの外観を斜視図であり、図12は、図11のD部を拡大して示す斜視図である。
サブパネル50は、Z方向における装置正面側の端面50aがXY断面内で下方が開放された逆凹形状となっており、装置正面側から装置内部側に向かうにつれてY方向の開口幅が連続的に減少するように、装置正面側から装置内部側に向かって上面50bが緩やかに下方に傾斜して構成されている。また、上面50bのZ方向における装置内部側は、上に凸となるように湾曲しており、上面50bのX方向両端部付近も上に凸となるように湾曲している。この結果、サブパネル50は装置正面側から装置内部側に向かって窪んだ形状で、かつ、下方が開放された形状となり、サブパネル50の上面50bとは反対側には、サブパネル50の窪み形状による空間が形成される。以下、サブパネル50の上面50bとは、サブパネル50の窪みによる空間が形成される側の面とは反対側の面全体を指すものとする。
サブパネル50の装置正面側の逆凹形状の端面50aは、メインパネル40の閉状態において、メインパネル40の凹部42の端面42aと対向する位置関係にある。これにより、メインパネル40の閉状態では、メインパネル40とサブパネル50とを、凹部42を介して滑らかにつなげることができる。また、サブパネル50の上面50bは、装置正面側から装置内部側に向かって緩やかに下方に傾斜しているので、上面50bにおける最も装置正面側に、上面50bの最上部50cが形成されている。
このようなサブパネル50において、上面50bのX方向ほぼ中央には、ガイド部51が形成されている。ガイド部51は、メインパネル40を回動させて開いたときに装置内部のユニットの着脱時の移動を案内するものであり、例えば平板で構成されている。特に、ガイド部51は、上記ユニットのZ方向の移動を案内するとともに、X方向の位置を規制し、X方向の装着位置のずれを抑制する。なお、ガイド部51の上面50b上での位置(特にX方向の位置)は、装置内部のユニットの大きさに応じて適宜変更することが可能である。
また、サブパネル50の上面50bのX方向両端部には、第1のボス52・52と、第2のボス53・53とがそれぞれ設けられている。また、サブパネル50の上面50bにおけるX方向の一端部側には、位置決め部54が設けられており、一方の第1のボス52が位置決め部54と一体的に形成されている(図11、図12参照)。
第1のボス52・52は、サブパネル50の上面50bのX方向両端部付近から、メインパネル40の回動軸40aに平行なX方向で、かつ、互いに反対方向に突出してそれぞれ形成されているとともに、上述したメインパネル40の押圧部材43・43の長穴43a・43aの内部に挿通されて、押圧部材43・43とそれぞれ内接している。このことから、第1のボス52および上記した押圧部材43は、サブパネル50のX方向両端に対応して2つずつ設けられていると言える。
ここで、図13は、YZ断面内でのメインパネル40の回動軸40aと上記した第1のボス52との位置関係を示す説明図である。同図に示すように、メインパネル40の閉状態において、Y方向においては、上述した第1のボス52は回動軸40aよりも下方に位置しており、Z方向においては、回動軸40aの位置と第1のボス52の位置とはほぼ同じである。上記したように、押圧部材43の長穴43aに第1のボス52が挿通されているので、第1のボス52と回動軸40aとの上記の位置関係においては、メインパネル40の開方向への回動時に、図8で示した押圧部材43の位置変化により、押圧部材43の内面で第1のボス52が装置内部に向かう方向に押圧され、第1のボス52が設けられたサブパネル50を装置内部に向かう方向に移動させることが可能となる。なお、回動軸40aと第1のボス52との距離は一定ではなく、メインパネル40の回動に伴う第1のボス52の位置変化によって変化する。
第2のボス53・53は、サブパネル50の上面50bにおいて、第1のボス52・52よりも装置内部側のX方向両端部付近から、メインパネル40の回動軸40aに平行なX方向で、かつ、互いに反対方向に突出してそれぞれ形成されている。Y方向においては、第2のボス53・53は第1のボス52・52よりも若干高い位置にある。
図14は、装置内部の正面側の概略の構成を示す斜視図である。また、図15(a)は、図14のE部を拡大して示す斜視図であり、図15(b)は、図14のF部を拡大して示す斜視図である。上記した第2のボス53・53は、装置内部のレール71・71によって支持されている。レール71・71は、第2のボス53・53を下方から支持しながら、サブパネル50の移動を案内する案内部材であり、メインパネル40の回動軸40aに平行なX方向におけるサブパネル50の両端に対応して設けられている。メインパネル40の回動時には、サブパネル50の装置内部に向かう方向への移動を、第2のボス53・53がレール71・71上を移動することによって案内することができる。
このとき、レール71・71は、装置正面側よりも装置内部側が上方に位置するように傾斜して形成されており、メインパネル40の開方向への回動に伴って、サブパネル50の上面50bの最上部50c(図9参照)が装置内部に着脱されるユニットの底面と同じ高さ位置にくるように、第2のボス53・53を支持しながら、サブパネル50の移動を案内するようになっている。
次に、位置決め部54について、図12および図16に基づいて説明する。図16は、位置決め部54の概略の構成を示す斜視図である。位置決め部54は、サブパネル50に対するメインパネル40の回動軸40aに平行な方向の位置決めを行う部分であり、位置決め用当接部55と、位置決め用ボス挿通部56とで構成されている。
位置決め用当接部55は、メインパネル40の閉状態において、メインパネル40の位置決め用ボス44と当接する部分である。この位置決め用当接部55は、サブパネル50の上面50bからX方向に突出して形成されており、位置決め用ボス44との当接面は凸面となっている。位置決め用ボス44と位置決め用当接部55との当接により、サブパネル50に対するメインパネル40のX方向の位置決めが行われる。
位置決め用ボス挿通部56は、メインパネル40の回動時に位置決め用ボス44が挿抜される挿通口56aを有している。メインパネル40の閉状態では、位置決め用ボス44は挿通口56aの内部を通過した状態で位置決め用当接部55と当接することになる。
(2−3.連結機構)
図3および図4で示した連結機構60は、上述したサブパネル50の第1のボス52と、メインパネル40の押圧部材43とで構成されている。つまり、押圧部材43の長穴43aに第1のボス52を挿通させることにより、サブパネル50に対してメインパネル40のみが回動するように、メインパネル40とサブパネル50とが連結される。上述したように、第1のボス52および押圧部材43は、サブパネル50のX方向両端に対応して2つずつ設けられていることから、第1のボス52および押圧部材43からなる連結機構60も、サブパネル50のX方向両端に対応して2つ設けられていると言える。
このように、全く別々の部材であるメインパネル40とサブパネル50とが連結機構60で連結されてフロントパネル30が構成されるので、サブパネル50に対してメインパネル40のみを回動させるばかりでなく、メインパネル40の開方向への回動に伴って、装置内部に向かう方向にサブパネル50を移動させることができる。
(2−4.開閉動作について)
以下、上記したフロントパネル30の構成による動作について、メインパネル40の開閉動作およびこれに伴うサブパネル50の移動も含めて、図17〜図25に基づいて説明する。
図17は、メインパネル40の閉状態での装置の断面図であり、図18は、メインパネル40の閉状態からメインパネル40を回動して開いた状態での装置の断面図であり、図19は、図18の状態からさらにメインパネル40を回動して開いた状態での装置の断面図であり、図20は、メインパネル40の開方向への回動が完了した状態での装置の断面図である。
また、図21は、図17の閉状態において、サブパネル50を一方向から見た斜視図であり、図22は、そのときのサブパネル50を他方向から見た斜視図である。さらに、図23は、図20の開状態において、サブパネル50を一方向から見た斜視図であり、図24は、そのときのサブパネル50を他方向から見た斜視図である。また、図25は、図20の開状態において、画像形成装置1のコンテナユニットCUの着脱部分を示す斜視図である。
図17の状態では、メインパネル40とサブパネル50とは、L字の表裏が反転した断面形状となるようにそれぞれ位置しており、サブパネル50がL字の底部を構成している。このとき、サブパネル50の第1のボス52は、メインパネル40の押圧部材43の長穴43aに内接しているが、メインパネル40が回動していないため、押圧部材43による装置内部に向かう方向の押圧を受けていない。また、サブパネル50の第2のボス53は、レール71上で装置正面側に位置している。また、メインパネル40の閉状態では、図16で示したように、メインパネル40の位置決め用ボス44が位置決め用当接部55と当接しており、サブパネル50に対するメインパネル40のX方向の位置決めが行われている。
この状態から、図18に示すように、ユーザがメインパネル40の取っ手部41(図4参照)を持って、メインパネル40を開方向(P方向)に回動させると、押圧部材43が回動軸40aを中心に回動しながら装置内部に向かう方向に移動するため、サブパネル50の第1のボス52は押圧部材43の内面から装置内部に向かう方向に押圧力を受ける。この結果、サブパネル50は、装置内部に向かう方向へ移動を始める。このとき、レール71は装置正面側から装置内部に向かうにつれて上方に傾斜しているので、サブパネル50の第2のボス53がレール71に沿って移動することで、サブパネル50は、図17の状態よりも若干上方に移動しながら、装置内部に向かう方向に移動する。つまり、メインパネル40は回動しているにもかかわらず、サブパネル50は回動とは異なる動作である、直線的な移動を始める。
図19に示すように、メインパネル40をさらにP方向に回動させると、押圧部材43が回動軸40aを中心にさらに回動しながら装置内部に向かう方向にさらに移動し、第1のボス52を装置内部に向かう方向に押圧するため、サブパネル50は、装置内部に向かう方向へさらに移動する。このとき、レール71は装置内部に向かうにつれて上方に傾斜しているので、サブパネル50は、図18の状態よりもさらに上方に移動しながら、装置内部に向かう方向に移動する。
そして、図20に示すように、メインパネル40のP方向への回動が完了すると(メインパネル40が完全に開くと)、第2のボス53がレール71に沿って移動した結果、サブパネル50の上面50bの最上部50cが装置内部に着脱されるユニットの底面と同じ高さに位置する。これにより、図25に示すように、サブパネル50の上面50bの最上部50cでコンテナユニットCUを下面から支持しながら、ガイド部51に沿ってコンテナユニットCUを装置本体から引き出すことが可能となる。このとき、メインパネル40の凹部42の端面42aも、コンテナユニットCUの底面と同じ高さに位置し、コンテナユニットCUを下面から支持することが可能となる。
なお、メインパネル40の閉方向(Q方向)への回動時の動作については、上記とは全く逆の動作となる。このとき、レール71は装置正面側が下がっているため、サブパネル50の自重がレール71に沿ってサブパネル50を斜め下方(装置正面側)に移動させるように、つまり、メインパネル40の閉状態でのサブパネル50の元の位置に移動させるように作用する。このため、メインパネル40の閉方向への回動動作をスムーズに行うことができる。
以上のように、本実施形態のフロントパネル30の構成によれば、メインパネル40とサブパネル50とが連結機構60で連結されており、サブパネル50を回動させずにメインパネル40のみを上開きで回動させることができるので、メインパネル40の回動時にサブパネル50が装置内部のユニットと干渉することがなく、メインパネル40をスムーズに開くことができる。その結果、メインパネル40にサブパネル50を設けた本実施形態の構成を採用して、フロントパネル30の設計自由度を増大させることができる。
つまり、メインパネル40とサブパネル50とを連結機構60で連結することにより、メインパネル40の回動に伴って、図17〜図20で示したように、フロントパネル30全体のYZ面内での断面形状を変化させることができる。これにより、フロントパネル30の設計において、断面L字形を除外する理由や制約がなくなり、フロントパネル30の設計自由度を増大させることができる。
また、本実施形態のフロントパネル30を採用することにより、図2(a)で示したような、フロントパネル30よりも下段に位置する給紙カセット2の取っ手部2aの上方の空間を、サブパネル50の窪み形状によって広げたデザイン設計が可能となり、画像形成装置1の設計自由度も増大する。このとき、取っ手部2aの上方の空間が、サブパネル50の窪み形状によって広がり、ユーザは取っ手部2aを上方からも下方からも握りやすくなるので、ユーザは取っ手部2aを握って給紙カセット2を引き出すことが容易となり、作業性や操作性を向上させることができる。また、図2(a)のような装置のデザイン設計により、装置本体から突出しないように給紙カセット2の取っ手部2aを設けることができるので、装置の省スペース化も図ることができる。
また、連結機構60により、サブパネル50を回動させずにメインパネル40のみを回動させることができるので、回動するパネルにガイド部を設ける従来とは異なり、本実施形態のように、回動しないサブパネル50にガイド部51を設ける構成を採用することが可能となる。したがって、ガイド部51の形成位置のバリエーションが増大し、この点からも、フロントパネル30の設計自由度を増大させることができると言える。また、ガイド部51により、メインパネル40を回動させて開いたときには、装置内部に対するコンテナユニットCUの着脱時の移動が案内されるので、コンテナユニットCUの着脱および交換作業を容易に行うことができ、その作業性を向上させることができる。
また、連結機構60が第1のボス52と押圧部材43とを有して構成され、押圧部材43が、メインパネル40の開方向への回動に伴って装置内部に向かう方向に第1のボス52を押圧するので、メインパネル40の開方向への回動に伴って、第1のボスが設けられたサブパネル50を装置内部に向かう方向に移動させることができる。そして、サブパネル50の上記移動により、メインパネル40の回動時にサブパネル50が装置内部のユニットと干渉するのを確実に回避することができる。さらに、第1のボス52は、メインパネル40の回動軸に平行な方向に突出してサブパネル50に設けられているので、メインパネル40の回動に伴って押圧部材43が第1のボス52を押圧する上記構成を容易に実現することができる。
また、メインパネル40の開方向への回動に伴い、レール71が第2のボス53を支持しながらサブパネル50の移動を案内するので、メインパネル40の回動に伴ってサブパネル50を適切な位置に移動させることが可能となる。また、第2のボス53は、メインパネル40の回動軸に平行な方向に突出してサブパネル50に設けられているので、レール71が第2のボス53を支持しながらサブパネル50の移動を案内する上記構成を容易に実現することができる。
また、レール71に沿ったサブパネル50の移動により、メインパネル40の開方向への回動が完了したときに、サブパネル50の上面50bの最上部50cが装置内部に着脱されるコンテナユニットCUの底面と同じ高さ位置にくるので、上記の最上部50cをコンテナユニットCUの着脱時にガイドとして利用することができ、着脱作業を容易にすることができる。
また、上記した連結機構60(第1のボス52、押圧部材43)、第2のボス53およびレール71は、メインパネル40の回動軸40aに平行なX方向におけるサブパネル50の両端に対応して2つずつ設けられているので、メインパネル40の回動に伴って、装置内部に向かう方向に対してサブパネル50を傾かせることなく、サブパネル50を上記方向に安定して、かつ、スムーズに移動させることができる。
また、第1のボス52が押圧部材43の長穴43aに内接しているので、メインパネル40の開方向への回動時には、押圧部材43の内面で第1のボス52を装置内部に向かう方向に確実に押圧することが可能となる。また、押圧部材43は長穴43aを有する形状なので、第1のボス52は長穴43aの形成範囲内で押圧部材43との相対的な位置を変化させることが可能となる。これにより、メインパネル40の回動に伴って、サブパネル50を装置内部に向かって移動させながら上下方向に平行移動させることも可能となる。
また、押圧部材43および第1のボス52は、メインパネル40の回動軸40aよりも下方に位置しているので、メインパネル40の開方向への回動時には、押圧部材43によって第1のボス52を装置内部に向かう方向に確実に押圧することが可能となり、サブパネル50を上記方向に確実に移動させることが可能となる。
また、メインパネル40の閉状態において、メインパネル40の位置決め用ボス44とサブパネル50の位置決め用当接部55とが当接して回動軸40aに平行なX方向の位置決めがなされるので、メインパネル40のサブパネル50に対するX方向のがたつきを防止することができる。
また、メインパネル40を開いたときに(開方向への回動が完了したときに)、メインパネル40の凹部42の端面42aが、装置内部のコンテナユニットCUの底面と同じ高さ位置にくるので、上記端面42aを、装置内部に対してユニットの着脱を行う際のガイドとして利用することができ、ユニットの着脱および交換の作業性をさらに向上させることができる。
なお、以上では、メインパネル40とサブパネル50とを連結機構60で連結した構成を、装置正面に設けられるフロントパネル30に適用した例について説明したが、装置内部のユニットの着脱時に回動するパネルを装置側面(右側面、左側面)に上開きとなるように設けた場合には、このような装置側面のパネルにも適用することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるわけではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、本発明は、図1に示したような複写機以外にも、プリンタ、ファクシミリ、複合機(コピー、ファクシミリ、スキャナ、プリンタ等の諸機能を併せ持つもので、MFP(Multi Function Peripheral)とも呼ばれる)などの他の画像形成装置にも適用可能である。さらに、本発明は、モノクロの画像形成装置に限らず、タンデム式やロータリー式のカラー画像形成装置にも適用可能である。
本発明は、装置本体の正面または側面に上開きで回動するパネルを備えた画像形成装置に利用可能である。
1 画像形成装置
30 フロントパネル
40 メインパネル
40a 回動軸
42 凹部
42a 端面
43 押圧部材
43a 長穴
44 位置決め用ボス
50 サブパネル
50b 上面
50c 最上部
51 ガイド部
52 第1のボス
53 第2のボス
55 位置決め用当接部
60 連結機構
71 レール(案内部材)
CU コンテナユニット

Claims (10)

  1. 装置本体の正面または側面に対して上開きとなるように回動するメインパネルを備えた画像形成装置において、
    前記メインパネルの閉状態での中央下部から装置内部に向かって窪んで形成され、かつ、下方が開放されたサブパネルと、
    前記サブパネルとは独立して前記メインパネルが回動するように、前記メインパネルと前記サブパネルとを連結する連結機構とを備え、
    前記サブパネルの上面には、前記メインパネルを回動させて開いたときに装置内部のユニットの着脱時の移動を案内するためのガイド部が形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記連結機構は、前記メインパネルの開方向への回動に伴って、装置内部に向かう方向に前記サブパネルを移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記連結機構は、
    前記サブパネルに設けられ、前記メインパネルの回動軸に平行な方向に突出した第1のボスと、
    前記メインパネルに設けられ、前記メインパネルの開方向への回動に伴って装置内部に向かう方向に前記第1のボスを押圧する押圧部材とを有していることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記サブパネルは、前記メインパネルの回動軸に平行な方向に突出した第2のボスを有しており、
    装置内部には、前記第2のボスを支持しながら、前記サブパネルの移動を案内する案内部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記案内部材は、前記メインパネルの開方向への回動が完了したときに、前記サブパネルの最上部が、装置内部に着脱されるユニットの底面と同じ高さ位置にくるように、前記第2のボスを支持しながら、前記サブパネルの移動を案内することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記連結機構、前記第2のボスおよび前記案内部材は、前記メインパネルの回動軸に平行な方向における前記サブパネルの両端に対応して2つずつ設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記押圧部材は、前記メインパネルの回動軸に垂直な断面内において、長穴を有する形状で形成されており、
    前記第1のボスは、前記押圧部材の前記長穴の内部に挿通されて、前記押圧部材と内接していることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記押圧部材および前記第1のボスは、前記メインパネルの回動軸よりも下方に位置していることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記メインパネルには、該メインパネルの閉状態において前記サブパネルの位置決め用当接部と当接することにより、前記サブパネルに対する、回動軸に平行な方向の位置決めを行う位置決め用ボスが設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記メインパネルの閉状態での中央下部には、下方が開放された逆凹形状の凹部が形成されており、
    前記凹部は、前記メインパネルの開方向への回動が完了したときに、装置内部に着脱されるユニットの底面と同じ高さに前記凹部の端面が位置するように、前記メインパネルの閉状態で装置内部に向かって湾曲した形状で形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置。
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