JP2011127805A - 空気調和装置 - Google Patents

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Naomichi Tamura
直道 田村
Akihisa Maekita
彰久 前北
Hiromitsu Kikuchi
宏満 菊地
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Abstract

【課題】複数の電子膨張弁を駆動する駆動部の数量を低減可能にした空気調和装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置100は、複数の電子膨張弁4の開度を制御する制御部20と、制御部20からの指令を受けて実際に複数の電子膨張弁4を駆動する駆動部30と、駆動部30と複数の電子膨張弁4とを電気的に接続する通信手段5と、通信手段5の少なくとも一部を遮断する遮断手段6と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子膨張弁を備え、冷凍サイクルを利用した空気調和装置に関するものであり、特に電子膨張弁の駆動制御に特徴を有する空気調和装置に関するものである。
一般的に、空気調和装置には、各種出力装置(たとえば、電子膨張弁の他、加湿器やヒーター等)が接続される駆動部を備えた基板が搭載されている。この駆動部の出力電力には限界があるため、1つの駆動部に対して同時出力できる出力装置の数量にも上限が存在する。一方、大容量の室内ユニットを接続した空気調和装置においては、通常、複数の電子膨張弁が搭載されている。搭載される電子膨張弁の数量が駆動部の出力電力の上限値を超える場合、電子膨張弁を駆動するための駆動部が複数必要となる。
そのようなものとして、「複数の熱交換器への冷媒の供給量をそれぞれ調整する複数の電子膨張弁と、該電子膨脹弁をそれぞれ駆動する複数のモータと、該モータに駆動信号を与える為の駆動信号端子群を備える空気調和装置において、前記複数のモータの内の1台を、駆動可能状態に選択的に切替える切替手段と、該切替手段が切替えたモータのみに駆動信号を出力して駆動制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動信号端子群を前記複数のモータが共用するように構成してある空気調和装置」が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2007−225197号公報(第4、5頁、第3図等)
特許文献1に記載されているような従来の手法では、複数の電子膨張弁を同時に駆動させるためには、1つの駆動部に対して接続できる電子膨張弁の数量に上限があった。したがって、大きな能力変化幅を持ち、上限を超える複数の電子膨張弁を搭載する必要のある空気調和装置には、複数の駆動部を搭載しなければならない。そうすると、部品点数が多くなり、コストの増加を招くことになってしまう。もしくは、大電流を供給できる駆動部を採用することが必要となり、駆動部自体に要するコストの増大を招くことになってしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、複数の電子膨張弁を駆動する駆動部の数量を低減可能にした空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、熱源側熱交換器、複数の電子膨張弁、及び、利用側熱交換器が配管接続され、冷媒を循環させる冷凍サイクルを有した空気調和装置であって、前記複数の電子膨張弁の開度を制御する制御部と、前記制御部からの指令を受けて実際に前記複数の電子膨張弁を駆動する駆動部と、前記駆動部と前記複数の電子膨張弁とを電気的に接続する通信手段と、前記通信手段の少なくとも一部を遮断する遮断手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置によれば、通信手段の少なくとも一部を遮断する遮断手段を備えているので、電子膨張弁の数量に関らず、必要最低限の数量の駆動部を備えるだけで済み、コストの増加を抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の冷媒回路構成の一例を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の制御駆動部を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の圧縮機容量と電子膨張弁の開度制御値との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の冷房運転モード時における電子膨張弁の開度制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の制御駆動部を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の過熱度・過冷却度と電子膨張弁の開度制御値との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の冷房運転モード時及び暖房運転モード時における電子膨張弁の開度制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の圧縮機容量と電子膨張弁の開度制御値との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置が実行する電子膨張弁の開度制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の冷媒回路構成の一例を示す冷媒回路図である。図2は、空気調和装置100の制御駆動部50を説明するための模式図である。図1及び図2に基づいて、空気調和装置100の回路構成及び動作について説明する。この空気調和装置100は、冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで冷房又は暖房を行なえるものである。なお、図2(a)が制御駆動部50の模式図を、図2(b)が従来技術の制御駆動部(以下、制御駆動部50’と称する)の模式図を、それぞれ示している。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1に示すように、空気調和装置100は、圧縮機1、四方弁2、熱源側熱交換器3、電子膨張弁4(電子膨張弁4a〜電子膨張弁4d)、利用側熱交換器5、及び、アキュムレーター7が、順に配管接続されて構成されている。図1では、電子膨張弁4の数量を4個としているが、数量を4個に限定するものではなく、利用側熱交換器5の容量に応じて数量を決定すればよい。また、図1では、アキュムレーター7を備えている場合を例に示しているが、アキュムレーター7がなく熱源側熱交換器3と図示省略の過冷却熱交換器の間に受液器を備えたり、アキュムレーターと受液器の両方を備えたりしてもよい。
圧縮機1は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものであり、たとえば容量制御可能なインバータ圧縮機などで構成するとよい。四方弁2は、冷媒流路切替手段としての機能を有し、暖房運転時における冷媒の流れと冷房運転時における冷媒の流れとを切り替えるものである。熱源側熱交換器3は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能し、図示省略の送風機から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、その冷媒を蒸発ガス化又は凝縮液化するものである。なお、超臨界状態で温度低下しながら放熱する冷媒(たとえば、二酸化炭素等)を冷媒として使用する場合には、上述した熱源側熱交換器3が放熱器として動作することになる。
電子膨張弁4は、冷媒を減圧して膨張させるものである。利用側熱交換器5は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能し、図示省略の送風機から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、空調対象域に供給するための暖房空気あるいは冷房空気を生成するものである。アキュムレーター7は、圧縮機1の吸入側に設けられており、過剰な冷媒を貯留するものである。
また、図2(a)に示すように、空気調和装置100には、制御駆動部50が設けられている。制御駆動部50は、検知部10で検知した圧縮機容量値に基づき、それに応じた電子膨張弁4の開度を決定する制御部20と、制御部20からの指令を受けて実際に決定した開度に電子膨張弁4を駆動させる駆動部30と、を少なくとも有している。さらに、空気調和装置100には、圧縮機1の容量を検知する検知部10が設けられている。
駆動部30と電子膨張弁4とは通信手段5(通信手段5a〜通信手段5d)で電気的に接続されている。通信手段5上には、この通信手段5を遮断する遮断手段6(遮断手段6a〜遮断手段6d)を設置している。通信手段5のそれぞれに遮断手段6を設けている状態を例に示しているが、通信手段5の一部に遮断手段6を設けるようにしてもよい。ここで遮断手段6としては、補助継電器等を使用するのが一般的である。なお、制御部20は、電子膨張弁4の開度制御の他、圧縮機1の駆動周波数、図示省略の送風機の回転数、四方弁2の切り替え等の制御を実行するようになっている。
なお、図2(b)に示す制御駆動部50’(検知部10’、制御部20’及び駆動部30’を有している)の出力電力には限界があるため、1つの駆動部30’に対して同時出力できる出力装置(電子膨張弁4’)の数量にも上限が存在する(図2(b)では上限が2台であるものとして図示している)。一方、大容量の室内ユニットを接続した空気調和装置においては、通常、複数の電子膨張弁4’(電子膨張弁4a’〜電子膨張弁4d’)が搭載されている。したがって、図2(b)から、搭載される電子膨張弁4’の数量が駆動部30’の出力電力の上限値を超える場合、電子膨張弁4’を駆動するための駆動部30’が複数必要となることがわかる。なお、駆動部30’と電子膨張弁4’とは通信手段5’(通信手段5a’〜通信手段5d’)で接続されている。
この空気調和装置100が実行する動作について冷媒の流れとともに説明する。
[冷房運転モード]
冷房運転モードを行なう場合、四方弁2を、圧縮機1から吐出された冷媒を熱源側熱交換器3へ流入させるように切り替える。この状態で、圧縮機1の冷房運転モードの運転を開始する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機1によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、四方弁2を介して熱源側熱交換器3に流入する。熱源側熱交換器3では、冷媒が室外空気を加熱しながら冷却され、凝縮・液化される。熱源側熱交換器3から流出した凝縮・液化された高圧液冷媒は、電子膨張弁4のそれぞれで減圧され、低温・低圧の冷媒となる。この低温・低圧の冷媒は、利用側熱交換器5に流入し、冷媒が室内空気等を冷却しながら加熱され、蒸発・ガス化される。そして、このガス冷媒は、四方弁2及びアキュムレーター7を介して圧縮機1へ吸入される。
[暖房運転モード]
暖房運転モードを行なう場合、四方弁2を、圧縮機1から吐出された冷媒を利用側熱交換器5へ流入させるように切り替える。この状態で、圧縮機1の暖房運転モードの運転を開始する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機1によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、四方弁2を介して利用側熱交換器5に流入する。利用側熱交換器5では、冷媒が室内空気等を加熱しながら冷却され、凝縮・液化される。利用側熱交換器5から流出した凝縮・液化された高圧液冷媒は、電子膨張弁4のそれぞれで減圧され、低温・低圧の冷媒となる。この低温・低圧の冷媒は、熱源側熱交換器3に流入し、冷媒が室外空気を冷却しながら加熱され、蒸発・ガス化される。そして、このガス冷媒は、四方弁2及びアキュムレーター7を介して圧縮機1へ吸入される。
図3は、圧縮機容量と電子膨張弁4の開度制御値との関係を示すグラフである。図3に基づいて、空気調和装置100における冷房運転モード時の電子膨張弁4の開度制御について説明する。この図3では、横軸が圧縮機容量を、縦軸が電子膨張弁4の開度制御値を、それぞれ表している。なお、図3では、線(A)が冷房運転モード時における圧縮機容量と電子膨張弁4の開度制御値との関係を、線(B)が暖房運転モード時における圧縮機容量と電子膨張弁4の開度制御値との関係を、それぞれ表している。
図3に示す線(A)から、電子膨張弁4の開度は、圧縮機容量に比例していることが分かる。つまり、電子膨張弁4の開度は、圧縮機1の容量に応じて所定値に設定されており、圧縮機容量が大きくなるにつれ、次第に大きくなる。なお、暖房運転モード時における電子膨張弁4の開度制御についても図3に示す線(B)のようになり、圧縮機1の容量に応じた制御値を決定することができる。
図4は、冷房運転モード時における電子膨張弁4の開度制御処理の流れを示すフローチャートである。図4に基づいて、実施の形態1の特徴事項である電子膨張弁4の開度制御処理の流れについて詳細に説明する。
制御部20は、検知部10で検知された圧縮機1の容量に応じた電子膨張弁4の全体開度を図3に示す線(A)に従って算出する(ステップS1)。ここで、圧縮機1が複数ある場合の圧縮機容量は、検知部10で検知されたそれぞれの圧縮機1の容量の合計値とする。制御部20は、算出した電子膨張弁4の全体開度を電子膨張弁4の数量で割り、1つの電子膨張弁4あたりの制御値を算出する(ステップS2)。そして、制御部20は、駆動させる電子膨張弁4を決定する(ステップS3)。制御部20は、駆動させる電子膨張弁4以外の電子膨張弁4に接続されている通信手段5を遮断手段6によって遮断する(ステップS4)。
制御部20は、S2で算出された制御値を利用し、S3で決定された電子膨張弁4を駆動させる(ステップS5)。制御部20は、全ての電子膨張弁4を駆動させたかどうかを判断する(ステップS6)。全ての電子膨張弁4を駆動させたと判別した場合(ステップS6;させた)、制御部20は、電子膨張弁4の開度制御を終了する(ステップS7)。一方、全ての電子膨張弁4を駆動させていないと判別した場合(ステップS6;させていない)、制御部20は、遮断手段6による遮断をやめて通信手段5を回復させ、駆動させていた電子膨張弁6を停止するためのその電子膨張弁4に接続されている通信手段5を遮断手段6によって遮断する(ステップS8)。
それから、制御部20は、駆動させない電子膨張弁4の番号を入れ替える(ステップS9)。次いで、制御部20は、S4の処理に戻り、全体の電子膨張弁4に制御値が送信されるまで繰り返す。なお、暖房運転モード時においては、図3に示す線(B)の関係から制御値を決定し、冷房運転モード時と同様の制御フローで電子膨張弁4の開度制御処理が可能である。
以上のように、実施の形態1に係る空気調和装置100によれば、通信手段5を遮断する遮断手段6を備えるため、電子膨張弁4の数量に関らず、必要最低限の数量の駆動部30を備えるだけで済む。したがって、部品点数の減少を図ることができ、その分のコストが低減可能になり、安価な空気調和装置を提供できることになる。なお、通信手段5のそれぞれに遮断手段6を設けている状態を例に示しているが、通信手段5の一部に遮断手段6を設けるようにしても同様の制御が実行でき、同様の効果を奏することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の制御駆動部50aを説明するための模式図である。図5に基づいて、制御駆動部50aについて説明する。この空気調和装置は、実施の形態1に係る空気調和装置100と同様に、冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで冷房又は暖房を行なえるものである。なお、実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態2に係る空気調和装置は、回路構成、冷房運転モード時における冷媒の流れ、及び、暖房運転モード時における冷媒の流れについては実施の形態1に係る空気調和装置100と同様である。図5に示すように、実施の形態2に係る空気調和装置は、制御駆動部50aが実施の形態1に係る空気調和装置100の制御駆動部50と相違しているのである。以下、制御駆動部50aについて説明する。
図5に示すように、実施の形態2に係る空気調和装置には、制御駆動部50aが設けられている。制御駆動部50は、検知部10aで検知した各種検知情報(吐出圧力情報、吸入圧力情報、ガス冷媒温度、液冷媒温度)に基づいて冷媒の状態量を算出し、それに応じた電子膨張弁4の開度を決定する制御部20aと、制御部20aからの指令を受けて実際に決定した開度に電子膨張弁4を駆動させる駆動部30aと、を少なくとも有している。また、実施の形態2に係る空気調和装置には、圧縮機1の吐出圧力、圧縮機1の吸入圧力、利用側熱交換器5の前後におけるガス冷媒温度及び液冷媒温度を検知する検知部10aが設けられている。
駆動部30aと電子膨張弁4とは通信手段5(通信手段5a〜通信手段5d)で接続されている。通信手段5上には、この通信手段5を遮断する遮断手段6(遮断手段6a〜遮断手段6d)を設置している。通信手段5のそれぞれに遮断手段6を設けている状態を例に示しているが、通信手段5の一部に遮断手段6を設けるようにしてもよい。なお、制御部20aは、電子膨張弁4の開度制御の他、圧縮機1の駆動周波数、図示省略の送風機の回転数、四方弁2の切り替え等の制御を実行するようになっている。
図6は、過熱度・過冷却度と電子膨張弁4の開度制御値との関係を示すグラフである。図6に基づいて、空気調和装置100の冷房運転モード時における冷媒の状態量の算出、及び、電子膨張弁4の開度制御について説明する。この図6では、横軸が冷媒状態量(実際の過熱度・過冷却度と所定値との差)を、縦軸が電子膨張弁4の開度制御値を、それぞれ表している。なお、図6では、線(C)が冷房運転モード時における冷媒状態量と電子膨張弁4の開度制御値との関係を、線(D)が暖房運転モード時における冷媒状態量と電子膨張弁4の開度制御値との関係を、それぞれ表している。
図6に示す線(C)から、電子膨張弁4の開度は、検知部10aで検知されたガス冷媒温度(TG)と液冷媒温度(TL)から計算される利用側熱交換器3出口の過熱度が所定の過熱度(SH)になるように決定される。過熱度(SH)は、式(1)で示される。
式(1) SH=TG − TL
過熱度(SH)が所定値より大きい場合は、制御部20aは、電子膨張弁4の開度を大きくする。過熱度(SH)が所定値より小さい場合は、制御部20aは、電子膨張弁4の開度を小さくする。
なお、ここでは、過熱度(SH)を、ガス冷媒温度と液冷媒温度とから算出したが、検知されたガス冷媒温度(TG)と吸入圧力つまり低圧圧力(Ps)とに基づいて算出してもよい。このとき過熱度SHは式(2)となる。
式(2) SH=TG − Psの飽和温度
次に、図6に基づいて、空気調和装置100の暖房運転モード時における冷媒の状態量の算出、及び、電子膨張弁4の開度制御について説明する。
図6に示す線(D)から、電子膨張弁4の開度は、検知部10aで検知された液冷媒温度(TL)と吐出圧力つまり高圧圧力(Pd)から計算される利用側熱交換器3出口の過冷却度が所定の過冷却度(SC)になるように決定される。過冷却度(SC)は、式(3)で示される。
式(3) SC=Pdの飽和温度 − TL
過冷却度(SC)が所定値より大きい場合は、制御部20aは、電子膨張弁4の開度を大きくする。過冷却度(SC)が所定値より小さい場合は、制御部20aは、電子膨張弁4の開度を小さくする。
図7は、冷房運転モード時及び暖房運転モード時における電子膨張弁4の開度制御処理の流れを示すフローチャートである。図7に基づいて、電子膨張弁4の開度制御処理の流れについて簡単に説明する。
冷房運転モード時の場合、検知部10aで検知された情報に基づいて算出した過熱度(SH)と図6に示す線(C)を用いて開度制御値を決定する(ステップS1)。暖房運転モード時の場合、検知部10aで検知された情報に基づいて算出した過冷却度(SC)と図6に示す線(D)を用いて開度制御値を決定する(ステップS1)。なお、S2〜S9までは実施の形態1で示した図4と同様の流れになる。
以上のように、実施の形態2に係る空気調和装置によれば、通信手段5を遮断する遮断手段6を備えるため、電子膨張弁4の数量に関らず、必要最低限の数量の駆動部30を備えるだけで済む。したがって、部品点数の減少を図ることができ、その分のコストが低減可能になり、安価な空気調和装置を提供できることになる。なお、通信手段5のそれぞれに遮断手段6を設けている状態を例に示しているが、通信手段5の一部に遮断手段6を設けるようにしても同様の制御が実行でき、同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の圧縮機容量と電子膨張弁4の開度制御値との関係を示すグラフである。図8に基づいて、実施の形態3に係る空気調和装置における電子膨張弁4の開度制御について説明する。この図8では、横軸が圧縮機容量を、縦軸が電子膨張弁4の開度制御値を、それぞれ表している。なお、図8では、線(E)が圧縮機容量と電子膨張弁4a及び電子膨張弁4bの開度制御値との関係を、線(F)が圧縮機容量と電子膨張弁4c及び電子膨張弁4dの開度制御値との関係を、それぞれ表している。なお、実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態3に係る空気調和装置は、実施の形態1に係る空気調和装置100及び実施の形態2に係る空気調和装置と同様に、冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで冷房又は暖房を行なえるものである。実施の形態3に係る空気調和装置は、回路構成、冷房運転モード時における冷媒の流れ、及び、暖房運転モード時における冷媒の流れについては実施の形態1に係る空気調和装置100と同様である。図8に示すように、実施の形態3に係る空気調和装置は、電子膨張弁4の開度制御が実施の形態1に係る空気調和装置100の電子膨張弁4の開度制御と相違しているのである。
制御部20は、圧縮機容量が所定値より小さい場合は、電子膨張弁4a及び電子膨張弁4bのみを駆動させる(図8に示す線(E))。一方、制御部20は、圧縮機容量が所定値より大きい場合は、電子膨張弁4c及び電子膨張弁4dのみを駆動させる(図8に示す線(F))。なお、電子膨張弁4a及び電子膨張弁4bの開度と、電子膨張弁4c及び電子膨張弁4dの開度と、を逆に制御してもよい。ここで、圧縮機1が複数ある場合の圧縮機容量は、検知部10で検知されたそれぞれの圧縮機1の容量の合計値とする。
図9は、実施の形態3に係る空気調和装置が実行する電子膨張弁4の開度制御処理の流れを示すフローチャートである。図9に基づいて、電子膨張弁4の開度制御処理の流れについて簡単に説明する。
制御部20は、検知部10で検知された圧縮機1の容量に応じた電子膨張弁4の開度を図8に従って算出する(ステップS1)。制御部20は、図8に従って電子膨張弁4のうち所定値のままで固定するものと、固定しないものを決定する(ステップS2)。制御部20は、所定値で固定する電子膨張弁4に接続されている通信手段5を遮断手段6によって遮断する(ステップS3)。制御部20は、S2で算出された制御値を利用し、S3で決定された電子膨張弁4を駆動させる(ステップS4)。制御部20は、S3で決定された電子膨張弁4を駆動させたら電子膨張弁4の開度制御を終了する(ステップS5)。
以上のように、実施の形態3に係る空気調和装置によれば、通信手段5を遮断する遮断手段6を備えるため、電子膨張弁4の数量に関らず、必要最低限の数量の駆動部30を備えるだけで済む。したがって、部品点数の減少を図ることができ、その分のコストが低減可能になり、安価な空気調和装置を提供できることになる。
1 圧縮機、2 四方弁、3 熱源側熱交換器、4 電子膨張弁、4’ 電子膨張弁、4a 電子膨張弁、4a’ 電子膨張弁、4b 電子膨張弁、4b’ 電子膨張弁、4c 電子膨張弁、4c’ 電子膨張弁、4d 電子膨張弁、4d’ 電子膨張弁、5 通信手段、5’ 通信手段、5a 通信手段、5a’ 通信手段、5b 通信手段、5b’ 通信手段、5c 通信手段、5c’ 通信手段、5d 通信手段、5d’ 通信手段、6 遮断手段、6a 遮断手段、6b 遮断手段、6c 遮断手段、6d 遮断手段、7 アキュムレーター、10 検知部、10a 検知部、10’ 検知部、20 制御部、20a 制御部、20’ 検知部、30 駆動部、30a 駆動部、30’ 検知部、50 制御駆動部、50a 制御駆動部、50’ 制御駆動部、100 空気調和装置。

Claims (5)

  1. 圧縮機、熱源側熱交換器、複数の電子膨張弁、及び、利用側熱交換器が配管接続され、冷媒を循環させる冷凍サイクルを有した空気調和装置であって、
    前記複数の電子膨張弁の開度を制御する制御部と、
    前記制御部からの指令を受けて前記複数の電子膨張弁を駆動する駆動部と、
    前記駆動部と前記複数の電子膨張弁とを電気的に接続する通信手段と、
    前記通信手段の少なくとも一部を遮断する遮断手段と、を備えている
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記制御部は、
    前記複数の電子膨張弁のうち前記圧縮機の容量に基づいて駆動させない電子膨張弁に接続されている前記通信手段を前記遮断手段によって遮断させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記制御部は、
    前記複数の電子膨張弁のうち前記圧縮機の容量に基づいて開度を所定値のままで固定する電子膨張弁に接続されている前記通信手段を前記遮断手段によって遮断させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 前記制御部は、
    前記複数の電子膨張弁のうち前記冷凍サイクルを循環する冷媒の状態に基づいて駆動させない電子膨張弁に接続されている前記通信手段を前記遮断手段によって遮断させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  5. 前記冷媒の状態は、
    前記利用側熱交換器出口の過熱度あるいは前記利用側熱交換器出口の過冷却度によって判断される
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
JP2009285058A 2009-12-16 2009-12-16 空気調和装置 Pending JP2011127805A (ja)

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