JP2011127325A - 排水部品および建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排水部品10において第1排水口18よりも上方に第2排水口19が形成されているので、筒状部13に受け入れた水を第1排水口18から下方に排水するとともに、第2排水口19からも排水することができ、排水性を向上させることができる。さらに、下枠2の内部に溜まった水が上昇して水面が第1排水口18まで達した場合であっても、第2排水口19が側方に開口していることで、筒状部13内を水が上昇することがなく、また、筒状部13内に水が入り込んだとしても第2排水口19から排水することができる。従って、屋内側の結露水等を屋外側に排水する排水性能の向上とともに、屋外側からの雨水等の浸入を防止して止水性能の向上を図ることもできる。
【選択図】図2
Description
この排水部品は、貫通孔に挿通される筒部と、筒部の上方に設けられる頭部と、筒部と頭部との間で側方に開口した浸入口と、筒部の下端部で下方に開口した排水孔と、筒部の内部に上下移動自在に設けられる弁とを備えて構成されている。そして、浸入口から入った水は、筒部の内部を落下して排水孔と弁との隙間から下方に排水されるように構成されている。
このような構成によれば、複数の垂下片および折曲片によって排水部を形成するとともに、複数の折曲片間に第1排水口を形成し、垂下片間に第2排水口を形成することで、第1排水口と第2排水口とを連続させることができ、水が付着する面を少なくすることで排水性をさらに向上させることができる。
このような構成によれば、受入口の排水面積よりも第2排水口の排水面積を大きく形成することで、受入口から入った水を確実に第2排水口から排水することができ、排水性をより一層高めることができる。ここで、受入口および第2排水口の各排水面積としては、各々の開口高さ、開口幅および開口数の積から算出される総排水面積を意味する。
このような構成によれば、球状部材から弁部材を構成した場合に、その排水位置における高さ寸法の1/2よりも第2排水口の高さ寸法を大きく形成することで、排水位置にある球状部材によって第2排水口が塞がれることがなく、球状部材の上面側に落下した水が第2排水口に向かって流れ、この水を第2排水口からスムーズに排水することができる。
このような構成によれば、受入口の高さ寸法を2mm〜5mmの範囲(より好ましくは、3mm〜4mmの範囲)に設定することで、枠材上面において表面張力によって所定の高さを有して滞留しようとする水に排水部品の上面部を接触させ、接触した水を受入口に引き寄せて排水することができ、枠材上面の残水を防止することができる。
ここで、本発明の建具としては、建物の外壁等に設けられる窓でもよいし、建物の外壁を構成するカーテンウォールでもよいし、建物の屋内外を仕切る出入り口用建具や建物内部の浴室等に設けられる出入り口用建具であってもよい。また、建具が窓の場合には、引違いや、片引き、上げ下げ等の適宜な開閉形式によって面材が開閉自在に設けられたものでもよいし、面材が開閉不能に設けられた嵌め殺し窓であってもよい。
このような構成によれば、前述したような排水性に優れた排水部品を面材の屋内側にて下枠上面に取り付けることで、枠体や面材の屋内面に生じた結露水等を排水部品を介して屋外側に排水することができ、屋内空間の快適性を確保することができる。
図1において、嵌め殺し窓1は、ビル等の外壁位置に設けられるカーテンウォールの一部を構成するものであって、図示しない上枠、下枠2および左右の縦枠3を四周枠組みした枠体4と、この枠体4内部にシール材5を介して固定される面材としての複層ガラス6とを備えて構成されている。下枠2は、見込み方向(屋内外方向)に延びる底面部21と、この底面部21の屋内側に連続して上下に延びる屋内見付け面部22と、底面部21の屋外側に連続して上下に延びる屋外見付け面部23と、屋内見付け面部22の上端部から屋外側に延びる下枠上面部24とを有して上方に開口して形成され、複層ガラス6は、セッティングブロック7を介して底面部21上に支持されるとともに、シール材5を介して下枠上面部24と屋外見付け面部23との間に保持されている。また、下枠2は、底面部21の下面から下方に延びる垂下面部25と、この垂下面部25の下端部から屋外側に延びて折れ曲がる水切り面部26とを有して形成されている。
例えば、前記実施形態では、建具として、カーテンウォールの一部を構成する嵌め殺し窓1を例示したが、本発明の建具は、カーテンウォールに用いられるものに限らず、建物の外壁に設けられる各種の窓であってもよいし、屋内外の出入り口や浴室等の出入り口に用いられる出入り口用建具であってもよい。
また、前記実施形態では、面材である複層ガラス6が固定された嵌め殺し窓1を例示したが、窓としては、嵌め殺し窓1に限らず、面材である障子が開閉可能に支持された引違い窓や片引き窓、上げ下げ窓、開き窓などの各種開閉形式を有する窓であってもよい。
また、前記実施形態では、4つの垂下片151の間に第2排水口19を形成したが、これに限らず、2つまたは3つの垂下片151間に第2排水口が形成されていてもよいし、5つ以上の垂下片151間に第2排水口が形成されていてもよい。
また、第2排水口は、垂下片151間に形成されるものに限らず、筒状部13を下方に延長した筒の側面に形成した孔で構成されてもよく、この場合には、第1排水口は、延長した筒の底面に開口して形成されていればよい。このように、本発明の排水部品においては、第1排水口と第2排水口とが互いに連通されない状態で形成されていてもよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (6)
- 建具における枠材上面の貫通孔に取り付けられて当該枠材上面の水を下方に排水する排水部品であって、
前記貫通孔に挿通される筒状部と、
前記筒状部の上端に連続して設けられる上面部と、
前記筒状部の下端に連続して設けられる排水部と、
前記筒状部の内部に設けられて排水位置と非排水位置とに移動可能な弁部材とを備え、
前記筒状部の上端部と前記上面部との間には、側方に開口して前記枠材上面の水を受け入れる少なくとも1つの受入口が形成され、
前記筒状部の内周上部には、前記受入口から受け入れた水を下方に通すとともに、非排水位置に移動した前記弁部材で閉塞可能な通水口が形成され、
前記排水部には、排水位置に移動した前記弁部材の下側から水を下方に排水可能な第1排水口と、この第1排水口よりも上方にて側方に開口して前記弁部材の側方から水を排水可能な第2排水口とが形成されている排水部品。 - 前記排水部は、前記筒状部から下方に延びる複数の垂下片と、これら複数の垂下片の下端から各々内方に折れ曲がった折曲片とを有して構成され、
前記第1排水口は、前記複数の折曲片間に形成され、前記第2排水口は、隣り合う前記垂下片間に形成されている請求項1に記載の排水部品。 - 前記第2排水口の排水面積は、前記受入口の排水面積よりも大きく設定されている請求項1または請求項2に記載の排水部品。
- 前記弁部材は、前記筒状部の内部に設けられた球状部材で構成され、前記排水部側に移動した前記排水位置と前記通水口を塞ぐ前記非排水位置との間を上下移動自在に設けられ、
前記第2排水口の高さ寸法は、前記排水位置における球状部材の高さ寸法の1/2よりも大きく設定されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の排水部品。 - 前記受入口の高さ寸法は、2mm〜5mmの範囲に設定されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の排水部品。
- 上枠、下枠および左右の縦枠からなる枠体と、この枠体に支持される面材とを備えた建具であって、
前記下枠における前記面材よりも屋内側に位置する下枠上面に請求項1から請求項5のいずれかに記載の排水部品が取り付けられている建具。
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JPS60121122U (ja) * | 1984-01-23 | 1985-08-15 | 松下精工株式会社 | 空気調和機のドレン排水装置 |
JPH1030382A (ja) * | 1996-07-15 | 1998-02-03 | Howa Mach Ltd | 排水弁 |
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2009
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