JP2011126903A - 農薬(pesticidal)の調製方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)少なくとも1つの界面活性剤を少なくとも1つの油性物質と混合する工程、
(b)ミキサー中で、カガバルーン粒子を工程(a)において得られた混合物でコーティングする工程、
(c)少なくとも1つの農薬活性成分を工程(b)において得られたコーティングしたカガバルーン粒子に付着させる工程、
を含んで成る農薬製剤の調製方法。
【選択図】なし
Description
直径において、各開口部が3350μmである金属ネットを、50mmの直径で100mlの容積である金属製の円形受取容器の上端から正確に20cm上に置く。測定するためのバルク密度を有する試料を、受取容器の上端にわたり試料が垂体様の形状を形成するまで、受取容器中にゆっくりとふるいにかける。それから、当該垂体様の部分が正確に除去され、そして受取容器中に維持される当該試料の重量w(g)が測定される。当該バルク密度は式:バルク密度=W/100に従い測定される。
正確に秤量された試料の約20.0gである、S(g)を分離漏斗の様な形状を有する垂体型フローメーターに入れ、それから水があふれないように水を加えながら静かに撹拌する。30分後、当該浮遊している粒子を完全に除去し、そして沈殿した粒子の乾燥重量C(g)を測定する。当該浮遊度は式:浮遊度(%)=(S−C)/S×100に従い測定される。
約10gの正確に秤量された試料のS(g)をストッパーが装備されたメイアーフラスコに入れ、当該試料の中心部に油が集中するように亜麻仁油をゆっくりと添加する。それからフラスコを徹底的に振盪する。終点として、これ以上亜麻仁油が吸収できない時間、即ち試料の浮遊度が減少し、そして亜麻仁油が試料の表面に付着を開始する時間を規定し、終点まで使用される亜麻仁油の量H(g)が測定される。当該油吸収は、式:油吸収(%)=H/S×100に従い測定される。
約60gの試料のS(g)を、Rotap sieve 分析計中に置き、続いて当該試料をふるいにかける。各ネットに維持される試料の重量D(g)を測定する。当該粒子サイズ分布は式:粒子サイズ分布(%)=D/S×100に従い測定される。
ポリスチレンスルホン酸の塩、特にアルカリ金属、アルカリ土類金属、及びアンモニウム塩;
ポリビニルスルホン酸の塩、特にアルカリ金属、アルカリ土類金属、及びアンモニウム塩;
ナフタレンスルホン酸、好ましくは、ナフタレン−2−スルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物の塩、特にアルカリ金属、アルカリ土類菌属、及びアンモニウム塩;
ナフタレンスルホン酸とフェノールスルホン酸及びホルムアルデヒドの濃縮物の塩、特にアルカリ金属、アルカリ土類菌属、及びアンモニウム塩;
リグニンスルホン酸の塩、特にナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、又はアンモニウム塩;
ナフタレンスルホン酸の塩、特に、アルカリ金属、アルカリ土類菌属、及びアンモニウム塩;及び、
ジアルキルスルホコハク酸の塩、特に、アルカリ金属、アルカリ土類菌属、及びアンモニウム塩。
実施例1
最初に、25.5重量部のピロキロン テック(Pyroquilon tech.)(Syngenta Japan K. K.の殺真菌剤) 及び24.5重量部の硫酸アンモニウムを混合し、そして500〜1000rpmの回転速度において作動する商業的に入手可能なピンミル(pin mill)により製粉し、これにより固形混合物を得た。それから2重量部のニューカルゲン(New Kargen)EP−70G(Takemoto Yushi Co. , Ltd の製品であるジアルキルスルホコハク酸ナトリウム)及び8重量部の液体パラフィンを混合し、液体混合物を得て、液体混合物を、それから20〜60rpmの回転速度において作動する商業的に入手可能なコーティングパンのドラム中に置いた40重量部のカガバルーンNo.3(Kagalite Kogyo Co. , Ltdの製品)にゆっくりと添加し、これによりカガバルーンNo.3の各粒子は上記液体混合物で均一にコーティングされる。引き続いて、20〜60rpmの回転速度における作動を維持するコーティングパンにより上述の調製された固形混合物をゆっくりとコーティング化カガバルーンNo.3に添加し、これにより上記混合物の粒子がカガバルーンNo.3の各粒子の表面に均一に付着し、これにより本発明の製剤が産出した。固形混合物の粒子の付着は、約5分間かかった。
本発明の製剤は、46重量部のピロキロン テック(Pyroquilon tech.)及び4重量部の硫酸アンモニウムがそれぞれ、25.5重量部のピロキロン テック(Pyroquilon tech.)及び24.5重量部の硫酸アンモニウムに代えて使用された除き、実施例1と同じ方法において調製された。当該製剤の収率は98%であった。視覚的観察は、当該固形混合物の粒子がカガバルーンNo.3の粒子の表面に均一に付着したことを明らかにした。
本発明の製剤は、46重量部のチアメトキサム(Tiametoxam)(Syngenta Japan K. K. の殺虫剤) 及び4重量部の硫酸アンモニウムがそれぞれ、25.5重量部のピロキロン テック(Pyroquilon tech.)及び24.5重量部の硫酸アンモニウムに代えて使用されたことを除き、実施例1と同じ方法において調製された。当該製剤の収率は98%であった。視覚的観察は、当該固形混合物の粒子がカガバルーンNo.3の粒子の表面に均一に付着したことを明らかにした。
本発明の製剤は、2重量部のノイゲン(Noigen)ET102 (Daiich-Kogyo-Seiyaku Co. Ltd. の製品である5モルのオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンラウリルエーテル) 及び8重量部の大豆油がそれぞれ、2重量部のニューカルゲン(New
Kargen)EP−70G (Takemoto Yushi Co. , Ltd. の製品であるジアルキルスルホコハク酸ナトリウム) 及び8重量部の液体パラフィンに代えて使用されたことを除き、実施例1と同じ方法において調製された。当該製剤の収率は98%であった。視覚的観察は、当該固形混合物の粒子がカガバルーンNo.3の粒子の表面に均一に付着したことを明らかにした。
比較製剤は、40重量部のパールライト(Pearlite)L(KAGALITE KOGYO Co. , LTD.の製品である泡状カガライト(Kagalite))が40重量部のカガバルーンNo.3に代えて使用されたことを除き、実施例2と同じ方法において調製された。当該比較製剤の収率は92%であった。パールライト(Pearlite)Lの脆性が原因で、当該比較製剤の調製を通して多くの粒子が破壊されたことが観察された。
比較製剤は、40重量部のG−Lite((KAGALITE KOGYO Co. , LTD.の製品である泡状ガラス)が40重量部のカガバルーンNo.3に代えて使用されたことを除き、実施例2と同じ方法において調製された。当該比較製剤の収率は71%であった。G−Liteの粒子の表面に対する固形混合物の粒子の付着が不十分であったことが観察された。当該固形混合物の多くの粒子が付着しておらず、そしてコーティングパンのドラムの壁面に固着した。
比較製剤は、40重量部のコルク(Cork)(KAGALITE KOGYO Co. , LTD.の製品である製粉したコルク)が40重量部のカガバルーンNo.3に代えて使用されたことを除き、実施例2と同じ方法において調製された。当該比較製剤の収率は80%であった。コルク(Cork)の粒子の表面に対する固形混合物の粒子の付着が不十分であったことが観察された。当該固形混合物の多くの粒子が付着していなかった。
比較製剤は、40重量部のバーミキュライト(Bermiculite)(KAGALITE KOGYO Co. , LTD. の製品であるバーミキュライト (bermiculite)) が40重量部のカガバルーンNo.3に代えて使用されたことを除き、実施例2と同じ方法において調製された。当該比較製剤の収率は91%であった。バーミキュライト(Bermiculite)の粒子の表面に対する固形混合物の粒子の付着が不十分であったことが観察された。当該固形混合物の多くの粒子が付着していなかった。
試験実施例1
幅、高さ、及び長さが、それぞれ10cm、10cm、及び4mである容器に、その深さを5cmに調節するため、20lの水を注いだ。それから当該容器の一端から50cmの位置において5gの実施例1で調製した製剤を充填した水の表面に入れた。当該製剤が、製剤を入れた位置から1、2、又は3メートルの位置に達するまでに必要とされる時間を測定した。測定された時間は、それぞれ、9、23、又は40秒であった。製剤の粒子がこれらの移動を終了後、拡散の浮遊度及び均一性が視覚的に観察された。当該粒子の分散の浮遊度及び均一性はともに優れていた。更にまた、製剤の粒子が実質的にこれらの移動を終了した後、当該製剤を入れた位置において粒子のいずれかの沈降が存在するか否かを調べた。当該試験はこのような沈降が、ほとんど全く存在しなかったことを明らかにした。
試験は、実施例2で調製された製剤が、実施例1で調製された製剤に代えて使用されたことを除き試験実施例1と同じ方法において行われた。当該製剤を入れた位置から1、2、又は3メートルの位置に達するまでに必要とされる時間はそれぞれ9、22又は39秒であった。粒子の分散の浮遊度及び均一性はともに優れていた。製剤を入れた位置において少量の沈降が観察された。
試験は、実施例3で調製された製剤が、実施例1で調製された製剤に代えて使用されたことを除き試験実施例1と同じ方法において行われた。当該製剤を入れた位置から1、2、又は3メートルの位置に達するまでに必要とされる時間はそれぞれ10、23又は40秒であった。粒子の分散の浮遊度及び均一性はともに優れていた。製剤を入れた位置において少量の沈降が観察された。
試験は、実施例4で調製された製剤が、実施例1で調製された製剤に代えて使用されたことを除き試験実施例1と同じ方法において行われた。当該製剤を入れた位置から1、2、又は3メートルの位置に達するまでに必要とされる時間はそれぞれ11、27又は50秒であった。粒子の分散の浮遊度及び均一性はともに優れていた。製剤を入れた位置において少量の沈降が観察された。
試験は、比較実施例1で調製された製剤が、実施例1で調製された製剤に代えて使用されたことを除き試験実施例1と同じ方法において行われた。製剤を入れた位置から1、2、又は3メートルの位置に達するまでに必要とされる時間はそれぞれ11、27又は53秒であった。粒子の浮遊度は乏しく、そして当該粒子の分散は均一であったがいくらかの粒子が沈降した。製剤をいれた位置において試験実施例1〜3の場合よりもより粒子の沈降が観察された。
試験は、比較実施例2で調製された製剤が、実施例1で調製された製剤に代えて使用されたことを除き試験実施例1と同じ方法において行われた。製剤を入れた位置から1、2、又は3メートルの位置に達するまでに必要とされる時間はそれぞれ19、41又は110秒であった。粒子の浮遊度は優れていた。しかしながら当該粒子は凝集する傾向にあり、そして分散の均一性は極めて乏しかった。製剤をいれた位置において顕著な粒子の沈降が観察された。
試験は、比較実施例3で調製された製剤が、実施例1で調製された製剤に代えて使用されたことを除き試験実施例1と同じ方法において行われた。製剤を入れた位置から1、2、又は3メートルの位置に達するまでに必要とされる時間はそれぞれ5、15又は28秒であった。粒子の浮遊度は優れていた。しかしながらほとんどの当該粒子は製剤を入れた位置から1メートルまでの領域内に残存する傾向にあり、結果的に分散の均一性は極めて乏しかった。製剤をいれた位置において少量の粒子の沈降が観察された。
試験は、比較実施例4で調製された製剤が、実施例1で調製された製剤に代えて使用されたことを除き試験実施例1と同じ方法において行われた。製剤を入れた位置から1、2、又は3メートルの位置に達するまでに必要とされる時間はそれぞれ21、44又は120秒であった。粒子の浮遊度は乏しく、そして同粒子は沈降した。当該粒子は凝集する傾向にあり、そして分散の均一性は極めて乏しかった。製剤をいれた位置において顕著な粒子の沈降が観察された。
Claims (15)
- (a)少なくとも1つの界面活性剤を少なくとも1つの油性物質と混合する工程、
(b)ミキサー中で、カガバルーン粒子を工程(a)において得られた混合物でコーティングする工程、
(c)少なくとも1つの農薬活性成分を工程(b)において得られたコーティングされたカガバルーン粒子に付着させる工程、
を含んで成る農薬製剤の調製方法。 - 少なくとも1つの担体を、工程(c)において得られる上記粒子に付着させる、請求項1に記載の方法。
- 少なくとも1つの農薬活性成分と少なくとも1つの担体の混合物を、工程(b)において得られた上記コーティングされたカガバルーンに付着させる、請求項1に記載の方法。
- 上記農薬活性成分が、殺虫剤、殺真菌剤、除草剤、及び植物成長調節剤から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
- 上記農薬活性成分が固体である、請求項4に記載の方法。
- 上記油性物質が、殺虫剤、殺真菌剤、除草剤、及び植物成長調節剤から成る群から選択される液体農薬活性成分である、請求項1に記載の方法。
- 上記界面活性剤が0.1%水溶液中で水の表面張力を40dyn/cm又はそれ以下に低下させる能力を示す、請求項1に記載の方法。
- 上記界面活性剤が、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウムである、請求項1に記載の方法。
- 上記界面活性剤が、脂肪アルコール、アルキルフェノール、スチレンフェノール、脂肪酸、ポリヒドロキシ化合物の脂肪酸エステル、ヒマシ油、脂肪酸アミド、及び脂肪アミンの群から選択される化合物とエチレンオキシドの反応により、又はエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの混合反応により得られる、請求項1に記載の方法。
- 上記油性物質が、オリーブ油、パーム油、大豆油、及び液体パラフィンから成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
- 界面活性剤、油性物質、及び農薬活性成分でコーティングされた粒子を含んで成る農薬製剤であって、当該粒子が、少なくとも1つの界面活性剤活性剤、及び少なくとも1つの油性物質を含んで成る第一層により、並びに第一層にコーティングされる固形農薬活性成分を含んで成る第二層によりコーティングされるカガバルーン粒子であることを特徴とする農薬製剤。
- 上記第二層が追加的に少なくとも1つの担体を含むことを特徴とする、請求項11に記載の農薬製剤。
- 請求項1に記載の方法により産出された固形農薬製剤を含んで成る、農芸化学製品。
- 請求項1に記載の方法により産出される固形農薬製剤を含むことを特徴とする、水溶性ポリマーで製造された水溶性バッグの形態における農芸化学製品。
- 水田における請求項12及び13に記載の農芸化学製品の使用。
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