JP2011126299A - 能動型騒音制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動騒音に対する打消音の演算負荷を抑えつつ、当該振動騒音の打消し効果を高めることが可能な能動型騒音制御装置を提供する。
【解決手段】車両10に搭載された能動型騒音制御(ANC)装置12では、いわゆる適応制御により、振動騒音の打消音CSを出力する。ANC装置12は、タイヤ26が1回転する間の回転速度の変動を示す回転信号Sroを出力する回転信号生成器16と、回転信号Sroを、インパルス列で構成されるインパルス列信号Simに変換するインパルス変換器60とを備え、インパルス列信号Simを、適応制御で用いる参照信号とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、振動騒音に対する打消音を発生させて当該振動騒音を低減する能動型騒音制御装置に関する。
車室内の振動騒音に関連して音響を制御する装置として、能動型騒音制御装置(Active Noise Control Apparatus)(以下「ANC装置」と称する。)が知られている。ANC装置では、振動騒音に対する逆位相の打消音を車室内のスピーカから出力することにより、前記振動騒音を低減する。また、振動騒音と打消音の誤差は、乗員の耳位置近傍に配置されたマイクロフォンにより残留騒音として検出され、その後の打消音の決定に用いられる。ANC装置には、例えば、車両の走行中にタイヤと路面とが接触することに伴って車室内に生ずる振動騒音(ロードノイズ)を低減するものがある(特許文献1)。ロードノイズの発生メカニズムは非常に複雑であるが、例えば、図8のような経路でロードノイズが乗員の耳位置に届く。
特許文献1では、いわゆる適応制御(適応フィルタ処理)を用いて打消音を生成する。すなわち、特許文献1では、エンジン、モータ、ファン、プレス機械等で発生する周期性騒音又は擬似周期性騒音の周期を検出し、この周期の検出に同期して発生されるインパルス列を用いて適応制御を行うことにより、良好な消音効果と演算量の削減の両立を図っている(特許文献1の要約、図2、段落[0026]、[0029]等参照)。なお、特許文献1の図2における騒音と周期パルスとの関係からわかるように、特許文献1における周期とは、例えば、エンジンの回転周期(エンジン1回転当たりにかかる時間)やモータの回転周期(モータ1回転当たりにかかる時間)を示す。
特開平05−249985号公報
上記のように、特許文献1では周期性騒音又は擬似周期性騒音の低減が目的の1つとされているが、ロードノイズの場合、タイヤは弾性を有し、また、路面には凹凸が存在するため、車両の走行中、タイヤの回転速度は、タイヤが1回転する間において微妙に変動する。換言すると、図9に示すように、路面入力によりタイヤの回転速度には変動成分が発生する。このため、ロードノイズには、タイヤの回転周期(タイヤ1回転当たりにかかる時間)又は単位時間当たりのタイヤ回転数に相関のある振動騒音のみならず、タイヤが1回転する間の回転速度(単位時間当たりにタイヤが回転する角度)又はタイヤが単位角度を回転するためにかかる時間の変動に相関のある振動騒音が含まれる。特許文献1のANC装置では、このようなタイヤの回転速度の変動に相関のある振動騒音の低減は考慮されていない。
この発明は、このような問題を考慮してなされたものであり、振動騒音に対する打消音の演算負荷を抑えつつ、当該振動騒音の打消し効果を高めることが可能な能動型騒音制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る能動型騒音制御装置は、路面入力に基づく参照信号を生成する参照信号生成器と、前記参照信号を用いた適応フィルタ制御を行って、前記路面入力に基づく振動騒音の打消音を規定する制御信号を生成する制御信号生成器と、前記制御信号に基づいて前記打消音を生成する打消音生成器と、前記振動騒音と前記打消音との誤差を検出し、当該誤差を示す誤差信号を生成する誤差信号生成器とを備えるものであって、前記参照信号生成器は、タイヤが1回転する間の回転速度の変動を示す回転信号を生成する回転信号生成器と、前記回転信号を、インパルス列で構成されるインパルス列信号に変換するインパルス変換器とを備え、前記参照信号は前記インパルス列信号であることを特徴とする。
この発明によれば、タイヤが1回転する間の回転速度の変動をインパルス列に変換し、当該インパルス列で構成されるインパルス列信号を参照信号として適応フィルタ処理を実行する。インパルス列信号を参照信号とすることにより、打消音の演算負荷を低減することができると共に、前記回転速度の変動に相関のある振動騒音を低減することが可能となる。加えて、前記回転速度の変動をタイヤ1回転毎に検出する場合、前記インパルス列は、タイヤの回転周期とも相関を有することとなり、タイヤの回転周期に相関のある振動騒音をも低減することが可能となる。
前記能動型騒音制御装置は、さらに、前記タイヤの回転角度を検出し、前記タイヤの1回転当たり少なくとも10個以上の回転パルスを出力する回転センサを備え、前記回転信号は前記回転パルスにより構成され、前記インパルス変換器は、前記回転パルスの立ち上がり及び立ち下がりに対応させてインパルスを生成してもよい。回転パルスの立ち上がり及び立ち下がりの両方に対応させてインパルスを生成することにより、回転センサが出力する回転パルスの2倍のインパルスを生成することができる。これにより、より短い周期の振動騒音をも低減することが可能となり、振動騒音の打消し性能をさらに高めることができる。
この発明によれば、タイヤが1回転する間の回転速度の変動をインパルス列に変換し、当該インパルス列で構成されるインパルス列信号を参照信号として適応フィルタ処理を実行する。インパルス列信号を参照信号とすることにより、打消音の演算負荷を低減することができると共に、前記回転速度の変動に相関のある振動騒音を低減することが可能となる。加えて、前記回転速度の変動をタイヤ1回転毎に検出する場合、前記インパルス列は、タイヤの回転周期とも相関を有することとなり、タイヤの回転周期に相関のある振動騒音をも低減することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る能動型騒音制御装置を搭載した車両の概略的な構成図である。 前記車両に設けられた回転センサ及びその周辺の概略構成図である。 前記能動型騒音制御装置の概略構成図である。 タイヤの回転速度が一定である場合の回転信号とインパルス列信号(参照信号)との関係を示す図である。 タイヤの回転速度が変動する場合の回転信号とインパルス列信号(参照信号)との関係を示す図である。 前記実施形態において、打消音を生成するフローチャートである。 本実施形態と比較例とで振動騒音の打消し効果を比較した図である。 ロードノイズの発生メカニズムを示す図である。 路面入力によりタイヤの回転速度に変動成分が発生する様子を模式的に示す図である。
[A.一実施形態]
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
1.全体及び各部の構成
(1)全体構成
図1は、この発明の一実施形態に係る能動型騒音制御装置12(以下「ANC装置12」と称する。)を搭載した車両10の概略的な構成を示す図である。車両10は、ガソリン車や電気自動車、燃料電池車等の車両とすることができる。
ANC装置12は、サスペンション14に設けられた回転センサ16と、スピーカ20と、マイクロフォン22とに接続されている。また、ANC装置12とスピーカ20との間には増幅器24が設けられている。
ANC装置12は、回転センサ16からの回転信号Sroと、マイクロフォン22からのアナログ誤差信号e_aとに基づいてアナログ制御信号Sdaを生成する。アナログ制御信号Sdaは、増幅器24で増幅された後、スピーカ20に出力される。スピーカ20は、アナログ制御信号Sdaに対応する打消音CSを出力する。
車両10の車室内に発生する振動騒音は、図示しないエンジンの振動に伴って生じる振動騒音(エンジンこもり音NZe)と、車両10の走行中にタイヤ26と路面Rとが接触し、タイヤ26が振動することに伴って生じる振動騒音(ロードノイズNZr)とを複合した振動騒音(複合騒音NZc)である。本実施形態のANC装置12によれば、複合騒音NZcのうちロードノイズNZrの成分を打消音CSが打ち消し、消音効果を得ることができる。
なお、ANC装置12には、ロードノイズNZrの消音機能に加え、エンジンこもり音NZeの消音機能を持たせることもできる。すなわち、ANC装置12に従前のエンジンこもり音用の構成(例えば、特開2004−361721号公報)を併せ持たせることも可能である。
また、図1では図示していないが、回転センサ16は4つ設けられており(図3参照)、各回転センサ16は、4つのタイヤ26(左前輪、右前輪、左後輪、右後輪)に対応して設けられている。さらに、図1及び図3では、スピーカ20及びマイクロフォン22をそれぞれ1つずつしか示していないが、発明の理解の容易化のためであり、ANC装置12の用途に応じて複数のスピーカ20及びマイクロフォン22を用いることもできる。その場合、その他の構成要素の数も適宜変更される。
(2)回転センサ16及びその周辺
図2は、回転センサ16とその周辺の概略構成図である。図2に示すように、各回転センサ16は、サスペンション14の中でも、タイヤ26のホイール32に連結されたナックル30内にされている。より詳細には、回転センサ16は、ナックル30内に配置されたハブベアリング(図示せず)内に組み込まれている。
回転センサ16としては、例えば、特開2008−203119号公報に記載したものを用いることができる。すなわち、回転センサ16は、前記ハブベアリングのうちタイヤ26と共に回転自在に設けられ複数のS極の磁石と複数のN極の磁石が等間隔で交互に配置された磁気エンコーダと、ナックル30に固定された磁気検出部とを有する。当該磁気検出部は、磁石の極性の切り替わりを検出し、デジタル信号としての回転信号Sroを出力する。或いは、その他の方式(例えば、光学式回転センサ等)を用いてもよい。
サスペンション14は、ナックル30に加え、連結部材38a、38bを介してナックル30及びボディ36に連結されたアッパーアーム34と、連結部材44a、44bを介してナックル30及びサブフレーム42に連結されたロアアーム40と、ダンパスプリング48を介してボディ36に連結され、連結部材50を介してロアアーム40に連結されたダンパ46とを有する。ボディ36とサブフレーム42は連結部材52を介して連結されている。また、ナックル30の内部には、エンジンから延びるドライブシャフト54が回転自在に挿入されている。
(3)ANC装置12
(a)全体構成
ANC装置12は、スピーカ20からの打消音CSの出力を制御するものであり、マイクロコンピュータ58、メモリ59(図1)等を備える。マイクロコンピュータ58は、打消音CSを決定する機能(打消音決定機能)等の機能をソフトウェア処理により実行可能である。
図3は、ANC装置12の概略構成図である。ANC装置12は、回転センサ16毎に設けられたインパルス生成部60及び制御信号生成部62と、加算器64と、デジタル/アナログ変換器66(以下「D/A変換器66」という。)と、アナログ/デジタル変換器68(以下「A/D変換器68」という。)とを有する。上記のうちインパルス生成部60、制御信号生成部62及び加算器64は、マイクロコンピュータ58及びメモリ59により構成される。
また、説明の便宜のため、回転センサ16毎のインパルス生成部60及び制御信号生成部62を制御信号生成ユニット70と呼ぶ。図3では、一番上の制御信号生成ユニット70のみ内部を示し、その他の制御信号生成ユニット70は内部を省略して示している。
(b)インパルス生成部60
インパルス生成部60は、回転センサ16からの回転信号Sroに基づいてインパルス列信号Simを生成する。具体的には、インパルス生成部60は、回転信号Sroの値を監視し、回転信号Sroの立ち上がり又は立ち上がりを検出すると、インパルス100(図4及び図5)を出力する。
図4は、タイヤ26の回転速度Vro[rad/s]が一定である場合の回転信号Sroとインパルス列信号Simとを示している。図5は、タイヤ26の回転速度Vroが変動している場合の回転信号Sroとインパルス列信号Simとを示している。
図4に示すように、タイヤ26の回転速度Vroが一定である場合、インパルス列信号Simの間隔(周期T1)[s]は一定である。一方、路面入力によりタイヤ26の回転速度Vroが変化している場合、インパルス列信号Simの間隔(周期T2)[s]は変化する。
なお、図4及び図5において、インパルス100の間隔(周期T1、T2)は、タイヤ26が1回転する間隔を示すのではなく、タイヤ26が所定の角度θ[rad]回転する間隔を示すことに留意されたい。ここにいう所定の角度θは、タイヤ26が1回転する毎に出力される回転パルス102の数(パルス数Np)[個]に依存する。すなわち、2π[rad]をパルス数Npで除算した数値が角度θである(θ=2π/Np)。本実施形態において、タイヤ26の1回転毎に出力されるパルス数Npは、回転センサ16の仕様に依存し、例えば、10〜200個のいずれかの整数であることが好ましい。
パルス数Npが20個である場合、回転パルス102が20個でタイヤ26が1回転したことを示す。また、パルス数Npが20個である場合、インパルス100の数が40個でタイヤ26が1回転したことを示す。
さらに、各インパルス100の振幅Apは、ANC装置12の仕様に応じて適宜設定可能であるが、例えば、ロードノイズNZrの平均的な音圧(実測値又はシミュレーション値)に対応するものとすることができる。
なお、インパルス生成部60においてインパルス列信号Simを生成する処理は、例えば、特許文献1と同様のものを利用することもできる。
(c)制御信号生成部62
制御信号生成部62は、インパルス生成部60からのインパルス列信号Simを参照信号として適応制御(適応フィルタ処理)を行ってデジタル制御信号Scrを生成するものであり、適応フィルタ80と、参照信号補正部82と、フィルタ係数更新部84とを有する。
適応フィルタ80は、FIR(Finite impulse response:有限インパルス応答)型のフィルタであり、参照信号としてのインパルス列信号Simに対してフィルタ係数Wrを用いた適応フィルタ処理を行って、ロードノイズNZrを低減するための打消音CSの波形を示すデジタル制御信号Scrを出力する。なお、以下では、インパルス列信号Simを参照信号Simともいう。
参照信号補正部82は、インパルス生成部60からの参照信号Simに対して伝達関数処理を行うことで補正参照信号Srを生成する。補正参照信号Srは、フィルタ係数更新部84においてフィルタ係数Wrを演算する際に用いられる。また、伝達関数処理は、スピーカ20からマイクロフォン22への打消音CSの伝達関数C^(フィルタ係数)に基づき参照信号Simを補正する処理である。この伝達関数処理で用いられる伝達関数C^は、スピーカ20からマイクロフォン22への打消音CSの実際の伝達関数Cの測定値又は予測値である。
フィルタ係数更新部84は、フィルタ係数Wrを逐次演算・更新する。フィルタ係数更新部84は、適応アルゴリズム演算{例えば、最小二乗法(LMS)アルゴリズム演算}を用いてフィルタ係数Wrを演算する。すなわち、参照信号補正部82からの補正参照信号SrとA/D変換器68からのデジタル誤差信号e_dに基づいて、デジタル誤差信号e_dの二乗e_d2をゼロとするようにフィルタ係数Wrを演算する。
なお、制御信号生成部62においてデジタル制御信号Scrを生成する処理は、例えば、特許文献1と同様のものを利用することもできる。
(d)加算器64
加算器64は、各制御信号生成部62から出力されたデジタル制御信号Scrを合成し、合成制御信号Sccを生成する。
(e)D/A変換器66
D/A変換器66は、加算器64からの合成制御信号Sccをデジタル/アナログ(D/A)変換してアナログ制御信号Sdaを出力する。
(f)A/D変換器68
A/D変換器68は、マイクロフォン22からのアナログ誤差信号e_aをA/D変換して、デジタル誤差信号e_dを出力する。
(4)増幅器24
増幅器24は、D/A変換器66から出力されたアナログ制御信号Sdaの振幅をユーザのマニュアル操作で変更するためのパワーアンプである。
(5)スピーカ20
スピーカ20は、ANC装置12(マイクロコンピュータ58)からのアナログ制御信号Sdaに対応する打消音CSを出力する。これにより、ロードノイズNZrの消音効果が得られる。
(6)マイクロフォン22
マイクロフォン22は、ロードノイズNZrと打消音CSとの誤差を残留騒音として検出し、この残留騒音を示すアナログ誤差信号e_aをANC装置12(マイクロコンピュータ58)に出力する。
2.打消音CSの生成
次に、本実施形態における打消音CSの生成の流れについて説明する。図6には、打消音CSを生成するフローチャートが示されている。
ステップS1において、各回転センサ16は、前記磁気検出部及び前記磁気エンコーダとの位置関係に応じた回転パルス102を含む回転信号Sroを生成する。
ステップS2において、インパルス生成部60は、回転信号Sroに基づいてインパルス列信号(参照信号)Simを生成する。
ステップS3において、制御信号生成部62は、インパルス生成部60からの参照信号Simと、A/D変換器68からのデジタル誤差信号e_dとに基づき、参照信号Simに適応フィルタ処理を実施することによりデジタル制御信号Scrを生成する。
ANC装置12は、上記ステップS1〜S3を、4つのタイヤ26(回転センサ16)それぞれに対応して行う。
ステップS4において、各制御信号生成部62から出力されたデジタル制御信号Scrを合成して、合成制御信号Sccを生成する。
ステップS5において、D/A変換器66は、合成制御信号SccをD/A変換し、アナログ制御信号Sdaを出力する。
ステップS6において、増幅器24は、アナログ制御信号Sdaを所定の増幅率で増幅する。ステップS7において、スピーカ20は、増幅後のアナログ制御信号Sdaに基づく打消音CSを出力する。
ステップS8において、マイクロフォン22は、ロードノイズNZrを含む複合騒音NZcと打消音CSとの差を残留騒音として検出し、この残留騒音に対応するアナログ誤差信号e_aを出力する。このアナログ誤差信号e_aは、ANC装置12のその後の適応フィルタ処理で用いられる。
ANC装置12では、以上のステップS1〜S8を繰り返す。
3.本実施形態における効果
以上のように、本実施形態によれば、タイヤ26が1回転する間の回転速度Vroの変動を複数のインパルス100から構成されるインパルス列に変換し、当該インパルス列により構成されるインパルス列信号Simを参照信号として適応フィルタ処理を実行する。インパルス列信号Simを参照信号とすることにより、打消音CSの演算負荷を低減することができると共に、回転速度Vroの変動に相関のあるロードノイズNZrを低減することが可能となる。加えて、回転速度Vroの変動をタイヤ26の1回転毎に検出する場合、インパルス列は、タイヤ26の回転周期とも相関を有することとなり、タイヤ26の回転周期に相関のあるロードノイズNZrをも低減することができる。
図7は、ANC装置12を作動させた際にマイクロフォン22が検出した音圧の波形の一例としての波形200と、ANC装置12を作動させない際にマイクロフォン22が検出した音圧の波形の一例としての波形300とを示す。図7からわかるように、ロードノイズNZrの周波数帯域である40〜180Hzの帯域では、波形200の方が波形300よりも音圧が低く、ロードノイズNZrの打消し効果が得られていることがわかる。
本実施形態では、インパルス生成部60は、回転パルス102の立ち上がり及び立ち下がりに対応させてインパルス100を生成する。回転パルス102の立ち上がり及び立ち下がりの両方に対応させてインパルス100を生成することにより、回転センサ16が出力する回転パルス102の2倍のインパルス100を生成することができる。これにより、より短い周期のロードノイズNZrを低減することが可能となる。従って、ロードノイズNZrの打消し性能をさらに高めることができる。
[B.この発明の応用]
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す構成を採ることができる。
上記実施形態では、4つのタイヤ26それぞれについて回転センサ16を設けたが、そのうちのいずれかのタイヤ26にのみ回転センサ16を設ける構成も可能である。
上記実施形態では、回転センサ16は電磁式であったが、タイヤ26の回転角度θに応じて回転パルス102を生成するものであれば、これに限らず、光学式、ホール素子式、誘導式等、その他の方式を用いるものであってもよい。
上記実施形態では、各回転センサ16をナックル30内部に設けたが、ドライブシャフト54等のその他の部位に設けることも可能である。
上記実施形態では、回転センサ16が出力する回転信号Sroはデジタル信号としたが、アナログ信号であってもよい。この場合、回転センサ16とインパルス生成部60との間にアナログ/デジタル変換器を設ければよい。
10…車両 12…能動型騒音制御装置
16…回転センサ(回転信号生成器) 20…スピーカ(打消音生成器)
22…マイクロフォン(誤差信号生成器)
26…タイヤ
60…インパルス生成部(インパルス変換器)
62…制御信号生成部 100…インパルス
102…回転パルス CS…打消音
e_a…アナログ誤差信号 e_d…デジタル誤差信号
Scr…デジタル制御信号 Sda…アナログ制御信号
Sim…インパルス列信号(参照信号) Sro…回転信号
Vro…タイヤの回転速度 θ…タイヤの回転角度

Claims (2)

  1. 路面入力に基づく参照信号を生成する参照信号生成器と、
    前記参照信号を用いた適応フィルタ制御を行って、前記路面入力に基づく振動騒音の打消音を規定する制御信号を生成する制御信号生成器と、
    前記制御信号に基づいて前記打消音を生成する打消音生成器と、
    前記振動騒音と前記打消音との誤差を検出し、当該誤差を示す誤差信号を生成する誤差信号生成器と
    を備える能動型騒音制御装置であって、
    前記参照信号生成器は、
    タイヤが1回転する間の回転速度の変動を示す回転信号を生成する回転信号生成器と、
    前記回転信号を、インパルス列で構成されるインパルス列信号に変換するインパルス変換器と
    を備え、
    前記参照信号は前記インパルス列信号である
    ことを特徴とする能動型騒音制御装置。
  2. 請求項1記載の能動型騒音制御装置において、
    さらに、前記タイヤの回転角度を検出し、前記タイヤの1回転当たり少なくとも10個以上の回転パルスを出力する回転センサを備え、
    前記回転信号は前記回転パルスにより構成され、
    前記インパルス変換器は、前記回転パルスの立ち上がり及び立ち下がりに対応させてインパルスを生成する
    ことを特徴とする能動型騒音制御装置。
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