JP2011125959A - 基板研磨装置 - Google Patents

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奨 田中
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Abstract

【課題】上定盤の一部が下定盤の外側にはみ出して上定盤がその自重により傾いてしまう構成でも、上定盤の研磨パッドを基板の全面に均一に当接させることが可能な基板研磨装置を提供すること。
【解決手段】載置される基板600を吸着保持可能な基板保持面3cを有して回転可能な下定盤3と、下定盤3の基板保持面3cと並行な平面内で揺動可能であると共に下面に研磨パッド4を有して回転可能な上定盤2を備え、下定盤3上の基板600に上定盤2の研磨パッド4を押し付けて該基板600の上面を研磨する基板研磨装置1において、下定盤3の基板保持面3cの外縁部には基板600の外縁部600bを該基板600の中央部600aよりも高くなるように支持する凸部6が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶表示パネルなどに用いられるガラス基板等の基板の表面を研磨する基板研磨装置に関する。
近年、コンピュータやテレビなどの家電製品の表示部として、液晶表示パネルが広く用いられている。液晶表示パネルは、一般には薄膜トランジスタ(TFT)アレイ基板とカラーフィルタ(CF)基板とからなる一対のガラス基板が所定の間隔を置いて平行に対向配設され、両ガラス基板間に液晶が封止された構成をなしている。
TFTアレイ基板には複数の画素電極がマトリクス状に形成され、CF基板には複数の着色層がマトリクス状に形成されると共にそのほぼ全面に共通電極が形成されており、これら電極間に印加する電圧を変化させることで、液晶を配向制御することができるようになっている。
このような液晶表示パネルを製造するにあたっては、大きなマザーガラス基板(液晶表示パネル複数個取り用の大型のガラス基板)に対して複数の液晶表示パネルの表示領域となる部分を形成するなど、製造工程の途中までは、マザーガラス基板のままで各種の製造工程が行われている。
このような液晶表示パネルの製造工程においては、TFTアレイ基板およびCF基板に要求される所定の品質基準を満たさないものは、液晶表示パネルに用いることができず、廃棄処分される。
そこで、この廃棄処分されるものからガラス基板上に形成された各種薄膜などを除去して再生処理し、TFTアレイ基板用またはCF基板用のガラス基板として再び利用するということが行われている。
このようなガラス基板の表面に形成された膜を除去する方法としては、研磨により除去する方法がある。従来、このようなガラス基板の表面を研磨する装置として、図5に示されるような基板研磨装置50が用いられている。この場合、図5(a)は基板研磨装置50の要部の側面図を示しており、図5(b)はその上面図を示している。
図示されるように、基板研磨装置50は、上方に配置された上定盤51,51と、この上定盤51,51に対向するように下方に配置された下定盤52を備えている。円形状を有した上定盤51の下面には、両面粘着シートを介して研磨パッド54が貼り付けられており、砥液供給ノズル55によって上定盤51の上面から供給された砥液(研磨液)が、上定盤51の内部を流下して、研磨パッド54に供給されるようになっている。
また、下定盤52は、ガラス基板600とほぼ同じ大きさの長方形状を有した多孔質セラミックからなる部材で、この下定盤52の下部に接続された図示しない真空ポンプによる真空引きにより、下定盤52に載置されたガラス基板600をその上面(基板保持面52a)で吸着保持できるようになっている。
この場合、研磨対象であるガラス基板600は、例えば、図6に示されるようなCF基板60を複数個(図中では6個)取り可能な大型のマザーガラス基板であり、0.7mm程度の板厚を有している。図示されるように各CF基板60にはブラックマトリクス(BM)61が格子状に形成されている。
また、ブラックマトリクス61で囲まれた領域(画素)毎に、赤色、緑色及び青色のうちのいずれか1色の着色層62が形成されており、例えば、左右方向に赤色、緑色及び青色の着色層62が順番に繰り返し並び、上下方向には同色の着色層62が並んでいる。そして、着色層62の上面には透明導電膜からなる共通電極63が形成されている。
このような基板研磨装置50において、上定盤51,51を下定盤52に押し付けて、上定盤51,51の研磨パッド54,54と下定盤52との間にガラス基板600を挟み込んで、砥液を研磨パッド54,54に供給しつつ、上定盤51,51および下定盤52をそれぞれ矢印E,F方向に回転させながら、上定盤51,51を矢印Gで示される方向に下定盤52に対して相対的に反復移動(揺動)させる。これによりガラス基板600の表面(上面)の研磨加工が行われて、その表面に形成されたブラックマトリクス61や着色層62等が除去されるようになっている。
この場合、下定盤52の上方の左右両側に隣り合うように配置された上定盤51,51との間には隙間56があるため、図5に示される状態ではガラス基板600の中央部には、上定盤51,51の研磨パッド54,54が当接(接触)しない構成になっているが、上定盤51,51の左右への反復移動(揺動)によって、ガラス基板600の中央部には、左の上定盤51の回転する研磨パッド54の右側部分および右の上定盤51の回転する研磨パッド54の左側部分が当接(接触)するようになっており、ガラス基板600の中央部も研磨されるようになっている。
液晶表示パネルなどの平面型の表示パネルに用いられるこのようなガラス基板600は大型化(第8世代:2160mm×2460mm)されてきているため、このガラス基板600より大きな面積の研磨パッドを有する上定盤を用いることは、基板研磨装置の大型化およびコスト増を招くことから、このようなガラス基板600より小さい面積の研磨パッド54を有する上定盤51を複数(この例では2つ)設けて、これらを下定盤52の基板保持面52aに並行な平面内で揺動させることで、中央部を含むガラス基板600全面への研磨を可能にしている。
尚、上定盤51に供給される研磨用の砥液としては、粉末状のアルミナや酸化セリウムなどからなる砥粒(研磨材)が例えばアルカリ溶液や水に分散された懸濁液(スラリー)が用いられている。この場合、砥液は、砥液供給ノズル55を介して上定盤51に供給されるようになっている。尚、本発明に関連する先行技術文献としては下記特許文献が挙げられる。
特開平10−44029号公報
しかしながら、このような基板研磨装置50では、下定盤52の上方の左右両側に配置された左の上定盤51の研磨パッド54の左側部分と、右の上定盤51の研磨パッド54の右側部分が、下定盤52(ガラス基板600)の上に載っていない、つまり下定盤52の端部(ガラス基板600の端部)から外側にはみ出る(離れる)ような構成、または上定盤51,51が下定盤52の基板保持面52aと並行な平面内で揺動することにより、上定盤51,51の一部が下定盤52の端部(ガラス基板600の端部)から外側にはみ出る(離れる)ような構成になっているため、上定盤51,51を下定盤52に押し付けると、図7に示されるように上定盤51,51がその自重により下定盤52の外側に落ちるようにやや傾斜してしまっていた。このため、上定盤51,51の研磨パッド54,54が、ガラス基板600の全面に均一に当接(接触)しないという問題があった。
このように上定盤51,51自体の自重により下定盤52の外側に落ちるように傾斜していると、特に、ガラス基板600の中央部に、左の上定盤51の回転する研磨パッド54の右側部分および右の上定盤51の回転する研磨パッド54の左側部分が十分に当接(接触)しないため、ガラス基板600の中央部が研磨されにくくなり、図8に示されるようにガラス基板600の中央部のブラックマトリクス61や着色層62等が除去されずに残ってしまう場合があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上定盤の一部が下定盤の外側にはみ出して上定盤がその自重により傾いてしまう構成でも、上定盤の研磨パッドを基板の全面に均一に当接させることが可能な基板研磨装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明は、載置される基板を吸着保持可能な基板保持面を有して回転可能な下定盤と、前記下定盤の基板保持面と並行な平面内で揺動可能であると共に下面に研磨パッドを有して回転可能な上定盤を備え、前記下定盤上の前記基板に前記上定盤の研磨パッドを押し付けて該基板の上面を研磨する基板研磨装置であって、前記下定盤の基板保持面の外縁部には前記基板の外縁部を該基板の中央部よりも相対的に高くなるように支持する凸部が設けられていることを要旨とするものである。
このような構成を有する基板研磨装置によれば、下定盤の基板保持面の外縁部には基板の外縁部を該基板の中央部よりも相対的に高くなるように支持する凸部が設けられているので、この凸部に乗り上げている基板の外縁部が凸部の高さ分高くなり、基板の中央部が基板の外縁部に比べて相対的に低くなるように基板に傾斜を作ることができる。
したがって、このように基板をその外縁部から中央部に向けて凹むように傾斜させることにより、この傾斜に沿って上定盤も下定盤内側に低く傾斜した姿勢を維持することができる。これにより基板の全面に研磨パッドが当接するようになり、特に中央部が研磨されにくいという問題が解消される。
特に、従来技術で説明した基板研磨装置50のように、下定盤52の上方の左右両側に配置された左の上定盤51の研磨パッド54の左側部分と、右の上定盤51の研磨パッド54の右側部分が、下定盤52(ガラス基板600)の上に載っていない、つまり下定盤52の端部(ガラス基板600の端部)から外側にはみ出る(離れる)ような構成、または上定盤51,51が下定盤52の基板保持面52aと並行な平面内で揺動することにより、上定盤51,51の一部が下定盤52の端部(ガラス基板600の端部)から外側にはみ出る(離れる)ような構成においては、上定盤51,51を下定盤52に押し付けると、上定盤51,51がその自重により下定盤52の外側に落ちるようにやや傾斜してしまう不具合が発生するが、本発明に係る基板研磨装置によれば、このような不具合の発生を防止することができる。
この場合、前記凸部は、前記下定盤の基板保持面の外縁部に貼り付けられたテープである構成にすれば、簡便に凸部を設けることができると共に、厚さの異なるテープを複数種類用意してそれらを貼り替えるだけで、凸部の高さ(テープの厚さ)を容易に変更することが可能であるため、上定盤の姿勢(下定盤内側への傾斜状態)を任意に調整することができる。
更に、前記テープは、樹脂製のテープである構成にすれば、この樹脂テープに乗り上げた基板の外縁部に研磨パッドを押し付けての研磨の際に、この樹脂テープをクッション層(緩衝材)として機能させることができ、基板外縁部への傷付きおよびその割れが防止される。
また、前記基板が表示パネル用のガラス基板であり、前記凸部の高さが数十〜数百μmである構成にすれば、例えば板厚0.7mm程度のガラス基板に対して凸部を十分に低い段差状のものとすることができるので、凸部にガラス基板の外縁部が乗り上げた状態で研磨を行っても、ガラス基板が破損しない(割れが生じない)ようにすることができる。
更に、前記凸部の高さの変更により前記上定盤の研磨パッドの前記基板への押し付けの際の姿勢が調整可能である構成にすれば、例えば基板の外周部を積極的に研磨したい場合には凸部の高さを低くし、基板の中央部を積極的に研磨したい場合には凸部の高さを高くするなどの変更が容易になる。
そして、前記下定盤の前記基板保持面の外縁部が前記基板の外縁部を吸着保持しない非吸着部であると共に該非吸着部に前記凸部が設けられている構成にすると良い。また、前記上定盤を単数または複数備えている構成や、前記下定盤が平面視で四角形状を有すると共に前記上定盤が平面視で円形状を有している構成にすると良い。
本発明に係る基板研磨装置によれば、下定盤の基板保持面に吸着保持された基板をその外縁部から中央部に向けて凹むように傾斜させることにより、この傾斜に沿って上定盤を下定盤内側に低く傾斜した姿勢にすることができる。
これにより基板の全面に上定盤の研磨パッドが当接するようになり、特に基板の中央部が研磨されにくいという問題が解消される。
(a)は本発明の実施形態に係る基板研磨装置を模式的に示した側面図、(b)は(a)の上面図である。 図1の基板研磨装置の下定盤にガラス基板が保持された状態を示した側面図である。 図1の基板研磨装置がガラス基板を研磨する際の状態を示した側面図である。 (a)は基板保持面の外縁部に設けられた凸部の第1の変形例を示した上面図、(b)は基板保持面の外縁部に設けられた凸部の第2の変形例を示した上面図、(c)は基板保持面の外縁部に設けられた凸部の第3の変形例を示した上面図である。 (a)従来用いられてきた基板研磨装置を模式的に示した側面図、(b)は(a)の上面図である。 図5の基板研磨装置によって研磨されるガラス基板の一例を示した上面図である。 図5の基板研磨装置がガラス基板を研磨する際の状態を示した側面図である。 図6のガラス基板の中央部が十分に研磨されていない状態を示した上面図である。
以下に、本発明に係る基板研磨装置の実施の形態について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。図示されるように基板研磨装置1は、上下に対向して配置された上定盤2,2と下定盤3を備えている。この場合、上定盤2,2は、下定盤3の上方の左右両側にそれぞれ所定距離(隙間7)だけ離間して配置されている。
円形状を有した上定盤2の下面には、両面粘着シートを介して研磨パッド4が貼り付けられている。研磨パッド4は、内部に砥粒を含まない発泡ウレタンや不織布などからなり、その下面がガラス基板600の上面を研磨する研磨面となっている。
上定盤2は、回転可能な支軸2aを介してその上方に配置される図示しないモータおよび昇降シリンダに連結されており、図中の矢印A,Bに示されるように、昇降可能かつ支軸2a周りに回転可能となっている。また、上定盤2,2は、図示しない揺動アームによって図1(b)中の矢印Dに示されるように反復移動(揺動)が可能となっている。
上定盤2,2の上方には、砥液供給ノズル5が配置されており、この砥液供給ノズル5からは粉末状のアルミナや酸化セリウムなどからなる砥粒(研磨材)が水に分散された懸濁液(スラリー)からなる砥液が、上定盤2,2に供給される。供給された砥液は上定盤2,2の内部を流下して、研磨パッド4,4に供給されるようになっている。
この場合、砥液は、図示しない砥液貯留タンクに貯留されており、その砥液貯留タンクに設けられた同じく図示しない砥液供給ポンプによって砥液貯留タンク内の砥液が汲み上げられて、砥液供給ノズル5を介して上定盤2,2に供給されるようになっている。
下定盤3は、ガラス基板600とほぼ同じ大きさの長方形状を有しており、多孔質セラミックからなる吸着部3aとその周りを囲む非吸着部3bを備えている。この場合、吸着部3aの上面と非吸着部3bの上面は面一となるように配置されており、ガラス基板600が保持される平坦な基板保持面3cを構成している。
尚、下定盤3の吸着部3aに接続された図示しない真空ポンプによる真空引きにより、基板保持面3cに載置されたガラス基板600を吸着保持することが可能となっている。
下定盤3は、支軸3dを介してその下方に配置される図示しないモータに連結されており、下定盤3は、図中の矢印Cで示されるようにその支軸3a周りに回転可能になっている。
この場合、例えば、ガラス基板600は、いわゆる第8世代と呼ばれる板厚0.7mm程度を有した2160mm×2460mmの長方形状のマザーガラス基板である。
この場合、図示されるように、基板研磨装置1は、上定盤2,2の全てが下定盤3上に載っていない、つまり上定盤2,2の一部(ほぼ半分)が下定盤3の外側にはみ出した構成になっている。
更に、隣り合うように配置された上定盤2,2との間には隙間7があるため、ガラス基板600の中央部には、上定盤2,2の研磨パッド4,4が当接(接触)しない構成になっているが、上定盤2,2の矢印D方向への反復移動(揺動)によって、ガラス基板600の中央部には、左の上定盤2の回転する研磨パッド4の右側部分および右の上定盤2の回転する研磨パッド4の左側部分が当接(接触)するようになっており、ガラス基板600の中央部も研磨されるようになっている。
また、下定盤3の基板保持面3cの外縁部、この場合、非吸着部3bの上面には、所定の高さを有する凸部6が、非吸着部3bの上面から突出するように設けられている。このようなガラス基板600の四辺の外縁部600bを下方から支持する凸部6を、下定盤3の基板保持面3cの四辺の外縁部に設けることで、図2に示されるようにガラス基板600の外縁部600bをその中央部600aよりも高くなるように支持することが可能になっている。
これにより、この凸部6に乗り上げているガラス基板600の外縁部600bが凸部6の高さ分高くなり、その結果、ガラス基板600の中央部600aが外縁部600bに比べて相対的に低くなるようにガラス基板600には外縁部600bから中央部600aに向けて下傾する傾斜部600cを形成することができる。
このような傾斜部600cが形成されたガラス基板600に、上定盤2,2を押し付けると、図3に示されるように、ガラス基板600の傾斜部600cに沿って上定盤2,2も下定盤3内側に低く傾斜した姿勢が維持されるようになっている。
具体的には、左の上定盤2は、その右側が傾斜部600cに沿ってガラス基板600の中央部600aに向かって下傾した姿勢となり、右の上定盤2は、その左側が傾斜部600cに沿ってガラス基板600の中央部600aに向かって下傾した姿勢となる。
そして、このように上定盤2,2の研磨パッド4,4と下定盤3との間にガラス基板600を挟み込んで、砥液供給ノズル5から砥液を研磨パッド4,4に供給しつつ、上定盤2,2および下定盤3をそれぞれ矢印C方向に回転させながら、上定盤2,2を矢印Dで示される方向に下定盤52に対して相対的に反復移動(揺動)させる。これによりガラス基板600の表面(上面)の研磨加工が行われて、その表面に形成されたブラックマトリクス61や着色層62などの薄膜が除去されるようになっている。
従来技術で説明した基板研磨装置50では、上定盤51,51の全てが下定盤52上に載っていない、つまり上定盤51,51の一部が下定盤52の外側にはみ出しているため、上定盤51,51を下定盤52に押し付けると、図7に示されるように上定盤51,51がその自重により下定盤52の外側に落ちるようにやや傾斜する姿勢となってしまうためガラス基板600の中央部600aが研磨されにくいという不具合が発生していた。
本発明に係る基板研磨装置1では、凸部6によってガラス基板600に形成された傾斜部600cにより、上定盤2,2が下定盤3内側に低く傾斜した姿勢が維持されるようになっているので、ガラス基板600の外周部の研磨が可能であると共に、ガラス基板600の中央部600aが研磨されにくいという不具合の発生が防止されている。
つまり、ガラス基板600の中央部600aに、左の上定盤2の回転する研磨パッド4の右側部分および右の上定盤2の回転する研磨パッド4の左側部分が十分に当接(接触)するようになるので、ガラス基板600の中央部600aが研磨され易くなっている。
これによりガラス基板600の全面に上定盤2,2の研磨パッド4,4が当接するようになり、特にガラス基板600の中央部600aが研磨されにくいという問題が解消される。したがって、例えば、図8に示されるようにガラス基板600の中央部のブラックマトリクス61や着色層62等が除去されずに残ってしまうことが防止される。
尚、凸部6は、下定盤3の基板保持面3cの外縁部、つまり非吸着部3bの上面の四辺にそれぞれ貼り付けられた4本の帯状の樹脂テープ8によって形成されている。樹脂テープ8は下面に粘着面を有している、
この場合、このように凸部6を、樹脂テープ8で形成する構成にすれば、この樹脂テープ8を下定盤3の基板保持面3cの外縁部(非吸着部3bの上面)に貼り付けるだけで簡便に凸部6を形成することができると共に、厚さの異なる樹脂テープ8を複数種類用意してそれらを貼り替えるだけで、凸部6の高さ(樹脂テープ8の厚さ)を容易に変更することが可能であるため、上定盤2,2の姿勢(下定盤3内側への傾斜状態)を任意に調整することができて便利である。したがって、例えばガラス基板600の外周部を積極的に研磨したい場合には凸部6の高さを低くし、ガラス基板600の中央部を積極的に研磨したい場合には凸部6の高さを高くするなどの変更が容易になっている。
更に、この樹脂テープ8に乗り上げたガラス基板600の外縁部600bに研磨パッド4を押し付けての研磨の際に、この樹脂テープ8をクッション層(緩衝材)として機能させることができるので、ガラス基板600の外縁部600bへの傷付きおよびその割れが防止される。尚、この場合、研磨パッド4としてクッション性の高いものを併用すれば、更にガラス基板600の破損が防止される。
この場合、樹脂テープ8は、その厚さが数十〜数百μmの薄いテープ、つまり、0,7mm程度の板厚を有するガラス基板600に対して十分に薄い構成(十分に低い段差)にすれば、ガラス基板600の外縁部600bがその樹脂テープ8(凸部6)の上に乗り上げた状態で研磨を行っても、その外縁部600bに割れが発生したり破損したりすることが防止される。
尚、凸部6は、図4(a)に示されるような基板保持面3cの対向する2辺(非吸着部3b上面の対向する2辺)に配置する構成、図4(b)に示されるような基板保持面3cの四隅角部(非吸着部3b上面の四隅角部)に配置する構成、更には図4(c)に示されるような基板保持面3cの外縁部(非吸着部3b上面)の所定の箇所、この場合、基板保持面3cの外縁部(非吸着部3b上面)の各辺の長手方向に沿って飛び飛びに配置する構成でも良い。
以上説明した基板研磨装置1によれば、下定盤3の基板保持面3cの外縁部(非吸着部3bの上面)にはガラス基板600の外縁部600bをその中央部600aよりも高くなるように支持する凸部6が設けられているので、この凸部6に乗り上げているガラス基板600の外縁部600bが凸部6の高さ分高くなり、ガラス基板600の中央部600aが低くなるようにそのガラス基板600に傾斜部600cを形成することができる。
特に、上述した基板研磨装置1のように、下定盤3の上方の左右両側に配置された左の上定盤2の研磨パッド4の左側部分と、右の上定盤2の研磨パッド4の右側部分が、下定盤3(ガラス基板600)の上に載っていない、つまり下定盤3の端部(ガラス基板600の端部)から外側にはみ出る(離れる)ような構成、または上定盤2,2が下定盤3の基板保持面3cと並行な平面内で揺動することにより、上定盤2,2の一部が下定盤3の端部(ガラス基板600の端部)から外側にはみ出る(離れる)ような構成においては、上定盤2,2を下定盤3に押し付けると、上定盤2,2がその自重により下定盤3の外側に落ちるようにやや傾斜してしまうが、下定盤3に吸着保持されたガラス基板600に、その外縁部600bから中央部600aに向けて下傾した傾斜部600cを凸部6によって形成することにより、この傾斜部600cに沿って、ガラス基板600の左右両側に押し付けられた上定盤2,2も下定盤3の内側に低く下傾した姿勢にすることが可能となる。
これによりガラス基板600の中央部600aに、左の上定盤2の回転する研磨パッド4の右側部分および右の上定盤2の回転する研磨パッド4の左側部分が十分に当接(接触)するようになるので、ガラス基板600の中央部600aが研磨され易くなっている。
したがって、ガラス基板600の全面に、上定盤2,2の回転する研磨パッド4,4が、上定盤2,2の揺動の際に当接するようになり、ガラス基板600の中央部600aが研磨されにくいという問題が解消される。
以上、本発明に係る基板研磨装置の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態では、凸部6を下定盤3の非吸着部3bとは別体にした構成について説明したが、非吸着部3bの上面を吸着部3aの上面よりもやや突出するように配置して、この突出させた部分を凸部6とした構成でも良く、上述した実施の形態には限定されない。また、凸部6としては、アルミやステンレスなどの金属製のテープ等を用いても良い。更には、基板保持面3cの外縁部の所定の箇所に樹脂材料を盛って、これを凸部6とした構成にしても良い。
1 基板研磨装置
2 上定盤
2a 支軸
3 下定盤
3a 吸着部
3b 非吸着部
3c 基板保持面
3d 支軸
4 研磨パッド
5 砥液供給ノズル
6 凸部
7 隙間
8 樹脂テープ
600 ガラス基板
600a 中央部
600b 外縁部
600c 傾斜部
60 CF基板
61 ブラックマトリクス
62 着色層
63 共通電極

Claims (8)

  1. 載置される基板を吸着保持可能な基板保持面を有して回転可能な下定盤と、前記下定盤の基板保持面と並行な平面内で揺動可能であると共に下面に研磨パッドを有して回転可能な上定盤を備え、前記下定盤上の前記基板に前記上定盤の研磨パッドを押し付けて該基板の上面を研磨する基板研磨装置であって、前記下定盤の基板保持面の外縁部には前記基板の外縁部を該基板の中央部よりも相対的に高くなるように支持する凸部が設けられていることを特徴とする基板研磨装置。
  2. 前記凸部は、前記下定盤の基板保持面の外縁部に貼り付けられたテープであることを特徴とする請求項1に記載の基板研磨装置。
  3. 前記テープは、樹脂製のテープであることを特徴とする請求項2に記載の基板研磨装置。
  4. 前記基板が表示パネル用のガラス基板であり、前記凸部の高さが数十〜数百μmであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  5. 前記凸部の高さの変更により前記上定盤の研磨パッドの前記基板への押し付けの際の姿勢が調整可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  6. 前記下定盤の前記基板保持面の外縁部が前記基板の外縁部を吸着保持しない非吸着部であると共に該非吸着部に前記凸部が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  7. 前記上定盤を単数または複数備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  8. 前記下定盤が平面視で四角形状を有すると共に前記上定盤が平面視で円形状を有していることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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