JP2015127079A - 砥石、研削装置、研削方法及びガラス基板の製造方法 - Google Patents

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毅 宮脇
Takeshi Miyawaki
毅 宮脇
高志 坂本
Takashi Sakamoto
高志 坂本
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Abstract

【課題】面取り加工におけるガラス基板周縁の角部の欠けを防止する砥石、研削装置、研削方法及びガラス基板の製造方法を提供する。【解決手段】砥石50は、第1主表面10a、第2主表面10b及び端面を有するガラス基板10の主表面に略垂直な回転軸Rを中心に回転し、研削面51により前記端面を研削する。砥石50は、ガラス基板10の端面において側面11bを形成する側面研削部55と、前記第1主表面10aと前記側面11bとの間に第1面11aを形成する第1面取り部53と、前記第2主表面10bと前記側面11bとの間に第2面11cを形成する第2面取り部57と、を設けた研削面51を有する。前記側面研削部55は、前記回転軸Rに略平行な面であり、前記回転軸Rに平行な方向の長さLが、前記ガラス基板の板厚Tよりも長い。【選択図】図2

Description

本発明は、砥石、研削装置、研削方法及びガラス基板の製造方法に関する。
ハードディスクドライブ等の磁気記録媒体用基板として、平坦性や平滑性に優れるガラス基板が広く用いられている。磁気記録媒体用基板として用いられるガラス基板は、例えば円盤状に形成されて面取りされた後に、端面及び表面が研磨され、洗浄等が施されることで製造される。
ガラス基板の面取りは、面取り後のガラス基板の側面形状に沿って形成された研削面を有して回転する砥石を用いて行われる。砥石の研削面には、ガラス基板周縁の角部に接触して面取り出来るように、ガラス基板の主表面に対して傾斜する傾斜面が設けられている。
ここで、上記した砥石を用いたガラス基板の面取りにおいて、ガラス基板周縁の角部と研削面に設けられている傾斜面との接触時にかかる負荷により、ガラス基板周縁の角部に欠けが生じるという問題がある。
そこで、ガラス基板と砥石の研削面との接触時において、ガラス基板周縁の角部にかかる負荷を緩和するために、ガラス基板周縁の角部に接触する部分が凹状に形成された砥石を用いて研削を行う研削装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−211882号公報
しかしながら、砥石のガラス基板周縁の角部に接触する部分を凹状に形成しても、接触時にガラス基板周縁の角部にかかる負荷は、ガラス基板周縁の角部が砥石の傾斜面に接触する場合と大きな差はなく、ガラス基板周縁の角部に生じる欠けを十分に抑制することは難しい。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、面取り加工におけるガラス基板周縁の角部の欠けを防止することを目的とする。
本発明の一態様によれば、第1主表面、第2主表面及び端面を有するガラス基板の主表面に略垂直な回転軸を中心に回転し、前記端面を研削する砥石であって、前記端面において、側面を形成する側面研削部と、前記第1主表面と前記側面との間に第1面を形成する第1面取り部と、前記第2主表面と前記側面との間に第2面を形成する第2面取り部と、を設けた研削面を有し、前記側面研削部は、前記回転軸に略平行な面であり、前記回転軸に平行な方向の長さが、前記ガラス基板の板厚よりも長い。
本発明の実施形態によれば、面取り加工におけるガラス基板周縁の角部の欠けを防止できる。
実施形態に係る研削装置の概略構成を例示する図である。 実施形態に係る外周砥石の研削面の概略構成を例示する断面図である。 実施形態に係る研削装置における研削方法1を例示する図である。 実施形態に係る研削装置における研削方法2を例示する図である。 実施形態に係る研削装置における研削方法3を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<研削装置>
図1は、実施形態に係る研削装置100の概略構成を例示する図である。
研削装置100は、図1に示すように、テーブル20、ノズル30、内周砥石40、外周砥石50を有し、テーブル20に載置される円盤状のガラス基板10の内周面及び外周面を、内周砥石40及び外周砥石50で研削して面取りする。
テーブル20は、図1において上面に載置されるガラス基板10を吸着して保持する。テーブル20は、回転可能に設けられ、保持するガラス基板10と共に回転する。また、例えば図1におけるテーブル20の上部に、円筒状の上側ホルダをテーブル20に対向するように設け、テーブル20と上側ホルダとの間でガラス基板10を挟み込んで固定する構成であってもよい。
ノズル30は、例えば研削液をガラス基板10と、内周砥石40及び外周砥石50との間に供給する。
内周砥石40は、略円柱状の形状を有し、中心軸がガラス基板10の主表面に対して略直交するように設けられている。内周砥石40の外周面には、砥粒が固定されており、中心軸に直交する円環溝状の研削面41が中心軸方向に複数設けられている。
内周砥石40は、中心軸を回転軸Rとして回転可能に設けられると共に、回転軸Rに平行な回転軸方向及び回転軸方向に直交する方向に移動可能に設けられている。内周砥石40は、何れかの研削面41がガラス基板10の内周面に接触する位置に移動して回転し、テーブル20と共に回転するガラス基板10の内周面を研削して面取りを行う。
外周砥石50は、略円柱状の形状を有し、中心軸がガラス基板10の主表面に対して略直交するように設けられている。外周砥石50の外周面には、砥粒が固定されており、中心軸に直交する円環溝状の研削面51が中心軸方向に複数設けられている。
外周砥石50は、中心軸を回転軸Rとして回転可能に設けられると共に、回転軸方向及び回転軸方向に直交する方向に移動可能に設けられている。外周砥石50は、何れかの研削面51がガラス基板10の外周面に接触する位置に移動して回転し、テーブル20と共に回転するガラス基板10の外周面を研削して面取りを行う。
研削装置100は、上記した構成を有し、テーブル20に載置されるガラス基板10を、内周砥石40及び外周砥石50で研削し、内周面及び外周面の面取りを行う。
<研削面の構成>
次に、外周砥石50の研削面51について説明する。図2は、実施形態に係る外周砥石50の研削面51の概略構成を例示する断面図である。
外周砥石50は、以下で説明する構成を有し、回転軸Rを中心に回転しながら、回転軸方向及び回転軸Rに直交する方向に移動してガラス基板10の外周面(端面)に接触し、図2に示すようにガラス基板10を加工面11まで研削して面取りする。
外周砥石50の研削面51は、外周砥石50の回転軸Rに平行な回転軸方向の一方側(図2における上側)から順に、第1面取り部53、側面研削部55、第2面取り部57が連続するように設けられている。研削面51の粒度は、#270〜500が好ましく、#300〜#450がより好ましく、#320〜#400がさらに好ましい。
第1面取り部53は、回転軸Rに対して所定の角度傾斜するように形成された傾斜面であり、ガラス基板10を研削し、ガラス基板10の第1主表面10aと側面11bとの間に第1面11aを形成する。また、第2面取り部57は、回転軸Rに対して所定の角度傾斜するように形成された傾斜面であり、ガラス基板10を研削し、ガラス基板10の第2主表面10bと側面11bとの間に第2面11cを形成する。
第1面取り部53が回転軸Rに直交する方向となす角θ、及び、第2面取り部57が回転軸Rに直交する方向となす角θは、例えば38°〜48°である。また、第1面取り部53及び第2面取り部57の深さ(回転軸Rに直交する方向における外周砥石50の最外周面と側面研削部55との距離)Dは0.2mm〜0.5mmであり、例えば0.3mmや0.4mmとする。
側面研削部55は、回転軸Rに略平行な面であって、ガラス基板10の外周面を研削し、側面11bを形成する。側面研削部55は、回転軸方向の長さLが、ガラス基板10の回転軸方向の厚さTよりも長くなるように形成されている。
外周砥石50が回転軸Rに直交する方向に移動して、第1面取り部53及び第2面取り部57と、ガラス基板10の外周面の角部とが直接接触すると、角部にかかる負荷が大きく、ガラス基板10の外周面の角部に欠けが発生し易くなる。しかし、実施形態に係る外周砥石50は、上記構成により、ガラス基板10との接触時に、まず側面研削部55がガラス基板10の外周面全体に接触した後に、回転軸方向に移動して、第1面取り部53及び第2面取り部57でガラス基板10の外周面の面取りを行うことが可能になる。このように、ガラス基板10は、外周面が外周砥石50の側面研削部55に接触した状態で、外周面の角部が第1面取り部53又は第2面取り部57に接触することで、角部にかかる負荷が低減され、欠けの発生が防止される。
ここで、外周砥石50の側面研削部55の回転軸方向の長さLが長くなると、外周砥石50がガラス基板10の両面を面取りするために回転軸方向に移動する距離が長くなり、加工時間が延びて生産性が低下する。したがって、外周砥石50の側面研削部55の回転軸方向の長さLは、ガラス基板10の厚さTの1.2倍以下であることが好ましい。
例えばガラス基板10の厚さTが1.2mmである場合には、側面研削部55の回転軸方向の長さLを1.3mmとする。同様に、例えばガラス基板10の厚さTが1.0mmである場合には、側面研削部55の回転軸方向の長さLを1.1mmとする。また、例えばガラス基板10の厚さTが0.8mmである場合には、側面研削部55の回転軸方向の長さLを0.9mmとする。このように、ガラス基板10の厚さTに応じて、外周砥石50の側面研削部55の回転軸方向の長さLを上記した範囲内(T≦L≦1.2T)に設定することで、生産性の低下を抑えながらガラス基板10外周の角部の欠けを防止できる。
本実施形態に係る研削装置100によれば、上記したように、面取り加工するガラス基板10の外周面の角部の欠けが防止されるため、従来はこの後に実施される端面研削(例えば仕上げ研削)や端面研磨において、欠けを除去することを考慮して大きく設けられていた加工代(例えば、仕上げ研削の加工代、端面研磨の加工代)を小さくでき、仕上げ研削時間や端面研磨時間を短縮して生産性の向上を図ることが可能になる。
なお、外周砥石50の研削面51の第1面取り部53及び第2面取り部57の角度θ、θ、側面研削部55の回転軸方向の長さL等は、上記した構成に限るものではなく、ガラス基板10の加工形状等に応じて適宜変更されてもよい。また、内周砥石40の研削面41は、外周砥石50の研削面51と同様に構成されてもよく、この様に構成された内周砥石40を用いてガラス基板10の内周面を研削することで、内周面の角部の欠けを防止できる。
<研削方法>
次に、実施形態に係る研削装置100における研削方法1〜3について、図面に基づいて説明する。なお、以下では、外周砥石50の回転軸Rに直交する方向をX方向、回転軸Rに平行な回転軸方向をY方向、Y方向において研削面51の第1面取り部53側を上方、第2面取り部57側を下方として説明する。
(研削方法1)
図3は、実施形態に係る研削装置100における研削方法1を例示する図である。
研削方法1では、まず、回転する外周砥石50がX方向に移動してガラス基板10に接近する(図3(a))。外周砥石50は、引き続きX方向に移動し、研削面51の側面研削部55でガラス基板10の外周面に接触し、ガラス基板10の外周面を研削する(図3(b))。
次に、外周砥石50は、X方向に移動しながら下方に移動し、研削面51の第1面取り部53がガラス基板10の外周上端縁に接触して研削する(図3(c))。また、外周砥石50は、同様にX方向に移動しながら上方に移動し、研削面51の第2面取り部57がガラス基板10の外周下端面に接触して研削する(図3(d))。外周砥石50は、X方向に移動しながら、Y方向において上方及び下方に揺動するように移動し、第1面取り部53及び第2面取り部57を繰り返しガラス基板10の外周縁に接触させながら研削して面取りする。
外周砥石50は、X方向に移動すると共にY方向に揺動してガラス基板10の外周面を研削し、研削面51の側面研削部55及び第2面取り部57によるガラス基板10の研削を完了する(図3(e))。外周砥石50は、側面研削部55及び第2面取り部57によるガラス基板10の研削が完了すると、X方向への移動を停止し、下方に移動して第1面取り部53によるガラス基板10の研削を完了する(図3(f))。
なお、外周砥石50がY方向に移動を開始する方向、第1面取り部53又は第2面取り部57によりガラス基板10の研削を完了する工程は、図3に示す例とは逆であってもよい。例えば、図3に示す研削方法1において、図3(c)と図3(d)、図3(e)と図3(f)の順番は入れ替わってもよい。
研削方法1によれば、面取り加工におけるガラス基板10の外周面の角部にかかる負荷が低減され、欠けの発生が防止される。また、研削面51の側面研削部55の全体を使ってガラス基板10の側面を研削するため、外周砥石50にかかる負荷が分散されることにより、外周砥石50の変形が防止されると共に外周砥石50の寿命が延長される。
(研削方法2)
図4は、実施形態に係る研削装置100における研削方法2を例示する図である。
研削方法2では、まず、回転する外周砥石50がX方向に移動してガラス基板10に接近する(図4(a))。外周砥石50は、引き続きX方向に移動し、研削面51の側面研削部55でガラス基板10の外周面に接触し、ガラス基板10の外周面を研削する(図4(b))。
次に、外周砥石50は、X方向に移動しながら上方に移動し、研削面51の第2面取り部57がガラス基板10の下面に接触して研削し(図4(c))、側面研削部55及び第2面取り部57によるガラス基板10の研削を完了する(図4(d))。
外周砥石50は、側面研削部55及び第2面取り部57によるガラス基板10の研削が完了すると、X方向への移動を停止し、下方に移動して第1面取り部53によるガラス基板10の研削を完了する(図4(e))。
なお、外周砥石50は、まずX方向に移動すると共に下方に移動し、第1面取り部53及び側面研削部55によるガラス基板10の研削を完了した後に、上方に移動して第2面取り部57によるガラス基板10の研削を完了してもよい。
研削方法2によれば、研削方法1と同様に、面取り加工におけるガラス基板10の外周面の角部にかかる負荷が低減され、欠けの発生が防止される。また、外周砥石50のY方向への移動距離を最小限に抑えることで、研削加工時間を短縮して生産性を向上させることができる。
(研削方法3)
図5は、実施形態に係る研削装置100における研削方法3を例示する図である。
研削方法3では、まず、回転する外周砥石50がX方向に移動してガラス基板10に接近する(図5(a))。外周砥石50は、引き続きX方向に移動し、研削面51の側面研削部55でガラス基板10の外周面に接触し、ガラス基板10の外周面を研削する(図5(b))。外周砥石50は、さらにX方向に移動し、研削面51の側面研削部55によるガラス基板10の研削を完了する(図5(c))。
次に、外周砥石50は、上方に移動し、研削面51の第2面取り部53がガラス基板10の外周下端面に接触して研削し、第2面取り部57によるガラス基板10の研削を完了する(図5(d))。さらに、外周砥石50は、Y方向において下方に移動して第1面取り部53によるガラス基板10の研削を完了する(図5(e))。
なお、外周砥石50は、下方に移動して第1面取り部53によるガラス基板10の研削を完了した後に、上方に移動して第2面取り部57によるガラス基板10の研削を完了してもよい。例えば、図5に示す研削方法3において、図5(d)と図5(e)の順番は入れ替わってもよい。
研削方法3によれば、研削方法1,2と同様に、面取り加工におけるガラス基板10の外周面の角部にかかる負荷が低減され、欠けの発生が防止される。また、研削方法2と同様に、外周砥石50のY方向への移動距離を最小限に抑えることで、研削加工時間を短縮して生産性を向上させることができる。
以上で説明したように、実施形態に係る研削方法1〜3によれば、ガラス基板10の外周面の角部に欠けを発生させることなく面取り加工を行うことが可能になる。
なお、以上で説明した外周砥石50の研削面51と同様に形成された研削面41を有する内周砥石40を用いて、研削方法1〜3と同様の方法によりガラス基板10の内周面を研削してもよい。外周砥石50と同様の構成を有する内周砥石40を用いることで、上記した外周面の面取り加工と同様に、ガラス基板10の内周面の面取り加工における欠けの発生が防止される。
<ガラス基板の製造方法>
次に、上記した研削装置100を用いた研削方法により、ガラス基板10を研削して面取りする面取り工程を有するガラス基板の製造方法について説明する。
本実施形態に係るガラス基板の製造方法は、以下の工程1〜5を含む。
(工程1)ガラス素基板から、中心孔を有する円盤状のガラス基板に加工する加工工程
(工程2)内周面及び外周面を面取り加工する面取り工程
(工程3)ガラス基板の端面(内周端面及び外周端面)を研磨する端面研磨工程
(工程4)ガラス基板の主表面を研磨する主表面研磨工程
(工程5)ガラス基板を精密洗浄して乾燥する洗浄工程
また、上記各工程により得られるガラス基板10は、例えばその上に磁性層等の薄膜を形成する薄膜形成工程等を経て、磁気ディスク(磁気記録媒体)となる。
(工程1)の加工工程では、例えばフロート法、フュージョン法、プレス成形法、ダウンドロー法、リドロー法等で成形されたガラス素基板が、中心孔を有する円盤状のガラス基板10に加工される。なお、用いられるガラス素基板は、例えばアモルファスガラス、結晶化ガラス、ガラス基板の表層に強化層を有する強化ガラス等であってもよい。
(工程2)の面取り工程では、工程1で得られた円盤状のガラス基板10の外周面、又は、内周面及び外周面が、上記した研削装置100を用いた研削方法により研削されて面取りされる。面取り工程では、上記した研削装置100を用いた研削方法により研削された内周面及び外周面を、さらに粒度が小さい砥粒を研削面に有する砥石を用いて研削する仕上げ研削を実施してもよい。
(工程3)の端面研磨工程では、ガラス基板10の端面(側面部と面取り部)が研磨される。
(工程4)の主表面研磨工程では、両面研磨装置により、ガラス基板10の主表面に研磨液が供給され、ガラス基板10の上下主表面が同時に研磨される。研磨工程は、1次研磨のみでもよく、1次研磨及び2次研磨を行うものでもよく、2次研磨の後に3次研磨を行うものでもよい。
なお、(工程4)の表面研磨工程の前に、主表面のラップ(例えば遊離砥粒ラップ、固定砥粒ラップ等)が実施されてもよい。また、各工程間にガラス基板10の洗浄(工程間洗浄)やガラス基板10表面のエッチング(工程間エッチング)を実施してもよい。ここで、主表面のラップとは、広義の主表面研磨である。
また、磁気ディスク用のガラス基板10として高い機械的強度が求められる場合には、(工程4)の主表面研磨工程の前又は後、主表面研磨工程間において、ガラス基板10の表層に強化層を形成する強化工程(例えば、化学強化工程)を実施してもよい。
(工程5)の洗浄工程では、例えばアルカリ性洗剤によるスクラブ洗浄、アルカリ性洗浄溶液に浸漬した状態での超音波洗浄、純水に浸漬した状態での超音波洗浄によるガラス基板10の洗浄が順次行われる。洗浄されたガラス基板10は、例えばイソプロピルアルコール蒸気にて乾燥される。
面取り工程において、上記した実施形態に係る研削装置100を用いた研削方法によりガラス基板10の面取りが行われることで、ガラス基板10周縁の角部の欠けの発生が防止される。したがって、本実施形態に係るガラス基板の製造方法によれば、ガラス基板10の加工不良の発生が低減され、ガラス基板10の生産性が向上する。
以上、実施形態に係る砥石、研削装置、研削方法及びガラス基板の製造方法について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
10 ガラス基板
10a 第1主表面
10b 第2主表面
11a 第1面
11b 側面
11c 第2面
20 テーブル
30 ノズル
40 内周砥石
50 外周砥石
51 研削面
53 第1面取り部
51 側面研削部
57 第2面取り部
100 研削装置

Claims (8)

  1. 第1主表面、第2主表面及び端面を有するガラス基板の主表面に略垂直な回転軸を中心に回転し、前記端面を研削する砥石であって、
    前記端面において、
    側面を形成する側面研削部と、
    前記第1主表面と前記側面との間に第1面を形成する第1面取り部と、
    前記第2主表面と前記側面との間に第2面を形成する第2面取り部と、
    を設けた研削面を有し、
    前記側面研削部は、前記回転軸に略平行な面であり、前記回転軸に平行な方向の長さが、前記ガラス基板の板厚よりも長い
    ことを特徴とする砥石。
  2. 前記側面研削部は、前記回転軸に平行な方向の長さが、前記ガラス基板の厚さの1.2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の砥石。
  3. 前記研削面の砥粒は、#270以上#500以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の砥石。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の砥石を有する研削装置。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載の砥石を用いて、前記端面を研削して面取りする研削方法であって、
    前記砥石が前記回転軸に直交する方向に移動し、前記側面研削部が前記ガラス基板の前記側面を形成する側面研削工程と、
    前記砥石が前記回転軸に平行する方向に移動し、前記第1面取り部が前記ガラス基板の前記第1面を形成する第1面取り工程と、
    前記砥石が前記回転軸に平行する方向に移動し、前記第2面取り部が前記ガラス基板の前記第2面を形成する第2面取り工程とを有する
    ことを特徴とする研削方法。
  6. 前記砥石が、前記回転軸に直交する方向に移動しながら、前記回転軸に平行する方向に移動し、
    前記側面研削工程と、前記第1面取り工程又は前記第2面取り工程とが同時に行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の研削方法。
  7. 前記側面研削工程が完了した後に、前記第1面取り工程及び前記第2面取り工程が行われることを特徴とする請求項5に記載の研削方法。
  8. 請求項5から7の何れか一項に記載の研削方法を用いて、前記端面を研削して面取りする面取り工程を有する
    ことを特徴とするガラス基板の製造方法。
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