JP2011125648A - 緊急避難用降下装置 - Google Patents

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JP2011125648A
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正道 長野
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Abstract

【課題】火災などの緊急避難の時、高所からの脱出は非常階段などを使用するが、自力での移動のため時間がかかる。特に幼児、高齢者、身体に障害がある方で歩行することも困難であるような状態でも簡単に避難できる降下装置を提供する。
【解決手段】ローラーチェーンと上下のスプロケット1aにより構成された循環式の回転体に手すり1eを設け、その手すり1eに手と足をかけることにより、手すり1eにかかった人体の重量により降下する。搭乗人員の数が変わっても一定速度で降下するように速度制御装置を設ける。また搭乗口に手動ブレーキハンドル3dを設け、既に動作中の時に停止させ安全に手すり1eに乗り移ったり、降りる場合にも停止することが出来る。特に弱者の場合は停止してから乗り移ることは必須条件である。万人が安全に避難できるように装置全体を楕円筒の囲いで覆い、高所恐怖症の解消を含め搭乗時の墜落災害が発生しないようにする。
【選択図】図5

Description

火災などの緊急な避難を要する事態が発生したときに、高所からの脱出を行うために設置しておく装置である。
高所からの緊急避難をするのに一般的には非常階段などを使うのであるが、階段では自力での移動であるため時間を要する。また避難用梯子などもあるが通常収納された物などがあり、収納された物では操作手順など戸惑いがあったり、自分の手と足で降りなければならないため非常階段以上に時間を要したり、高所からの転落も考えられる。
特に非常階段であっても幼児、高齢者、身体に障害を持たれている方々には歩くことや、階段を降りる事が苦痛であり逃げ遅れる可能性もある。また避難用梯子であれば健常者と違い梯子で降りることに躊躇したり、行動が不可能であったり転落の可能性は高くなる。さらに健常者であっても体質によっては高所恐怖症から同様の事態が発生する。
高所からの緊急避難の際に、速く、安全に階下に避難出来るようにする。
幼児、高齢者、身体に障害のある方に関わらず避難出来るようにする。
非常階段は義務付けされた施設建物などにしかなく、一般家屋を含む二階建て以上の建物であっても敷地スペースや金銭面により設置されていない。
本発明は人体の重量を落下応力とし、ローラーチェーン(1b)とスプロケット(1a)で構成された循環形の回転体に手すり(1e)を取り付け、人間が手と足をかけて搭乗出来でき自動的に降下するものである。
人体の重量と言っても千差万別であり、また搭乗人員の数により変動するため重量の違いに関係無く、同一速度にて降下するよう振り子現象を応用した速度制御装置を設ける。この速度制御装置は機械的な物であり電力を必要としないため災害時の停電などでも影響することは無い。
本発明の装置に既に搭乗者が居り降下作動中や、または幼児、高齢者、身体に障害がある人が搭乗する際には動作を停止できるよう手動のブレーキ(3d)を設ける。手動のブレーキは既に搭乗している人に危害を加えないよう、急制動を避けるようにダンパー(3g)を設け、停止までに時差をつくる。使用する可能性のある人の中に幼児、高齢者、身体に障害がある人が含まれる場合は安全帯や専用のボディハーネスを準備しておき、そのフックを手すりにかけて搭乗すれば二次災害も免れ、より安全に避難することが出来る。
使用時には停電していることを想定し、降下動作時の回転力を利用した発電機(11a)による電力を発生させ、装置の近辺に設けた照明ランプ(11d)を灯す。
使用者が高所による恐怖心や、搭乗時の墜落災害を無くすため装置全体を楕円筒状(101)の囲いで覆う。またその大きさは普通の体型の人が手すりより手が離れ背中でもたれても墜落することなく、肥満体の人でも搭乗可能な大きさとする。
また楕円筒囲い(101)は階下においては、出入り口扉(102)は内部からしか開かないような仕掛けをすることにより不審者の侵入を防ぐなど防犯対策も兼ねる。
高所よりの緊急避難が迅速に出来る。
幼児、高齢者、身体に障害がある人でも安全に階下に避難出来る。
非常階段に比べると設置スペースが小さく、既設の建造物であっても取り付けることが出来る。
本発明の全体側面図 本発明の全体正面図 本発明の上部側面図 本発明の上部正面図 本発明の平面図 本発明の図示1 循環回転部の拡大図 本発明の図示2 速度制御装置の拡大図 速度制御装置の振り子(2g)とブレーキ機構部が静止状態の拡大図 速度制御装置のブレーキ機構部が回転し振り子(2g)が遠心力により広がった状態と手動ブレーキハンドル(3d)によりレバー(2m)が動作した図 本発明の手動ブレーキ構造図 本発明の中間平面断面図 本発明の使用時想像図
1は循環回転部 2は速度制御装置 3は手動ブレーキ部
1aはスプロケット 1bはローラーチェーン 1cは後部チェーンガイド
1dは前部チェーンガイド 1eは手すり 1fは手すりサポート
1gは挟まれ防止カバー 1hはシャフト 2aは軸受け 2bは平歯車(大)
2cは平歯車(小) 2dは傘歯車 2eはスプライン付シャフト
2fは振り子支持ブラケット 2gは振り子 2hはリンクプレート
2iはブレーキディスク 2jは固定ブレーキシュー
2kは可動ブレーキシュー 2lはベースプレート 2mはブレーキレバー
2nは連結金具 2oはブレーキワイヤー 2pはワイヤーチューブ
3aは連結ブラケット 3bは押し上げスプリング 3cは連動パイプ
3dは手動ブレーキハンドル 3eはストッパー 3fは組付けブラケット
3gはダンパー 11aは発電機 11bは電線ケーブル 11cは電線管
11dは照明ランプ 100は機械部カバー 101は楕円筒囲い
102は出入り口扉

Claims (2)

  1. 本発明の循環形回転体で上下のスプロケット(1a)にローラーチェーン(1b)を組み付けた全体構造とローラーチェーン(1b)に手すり(1e)と手すりサポート(1f)を付けた構成と、搭乗側のローラーチェーン(1b)の前後に手すり(1e)に加重がかかった時の屈曲を抑えるために設けた、後部チェーンガイド(1c)と前部チェーンガイド(1d)の構造。
  2. 手すり(1e)にかかる変動的な重量に対して一定速度で降下できるように、遠心力による振り子(2g)が開く現象を応用し、振り子(2g)が開くとリンクプレート(2h)を介してブレーキディスク(2i)が連動して持ち上がり固定ブレーキシュー(2j)に接触する。振り子(2g)の回転が速いとブレーキディスク(2i)と固定ブレーキシュー(2j)の接触圧力が大きくなり、接触抵抗により回転速度を抑える。また手動ブレーキの構造は手動ブレーキハンドル(3d)が引かれることにより、ブレーキワイヤー(2o)を介してブレーキレバー(2m)が引かれることにより、可動ブレーキシュー(2k)が持ち上がりブレーキディスク(2i)と接触する。この状態ではブレーキディスク(2i)は固定ブレーキシュー(2j)と可動ブレーキシュー(2k)に挟まれた状態となり完全に停止する。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101829867B1 (ko) 2016-04-20 2018-03-29 한국과학기술원 고층 건물용 화재 대피 장치
CN110935113A (zh) * 2019-11-21 2020-03-31 康定市和宏房地产开发有限公司 一种失重状态下自动感应开伞逃生装置

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