JP2015085161A - 走行吊りバンド付き階段避難レール - Google Patents
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Abstract
【課題】 地震や火災等の災害時において、車いす等に頼る高齢者や障がい者などの身体不自由者を高所階から低所階へ安全かつ迅速に避難させるべく、階段の傾斜に沿って重力下降する走行吊りバンド付き避難レールを提供する。
【解決手段】 常時から階段傾斜に沿ってレール(1)を敷設しておくと共に、階段踊り場近傍に吊りバンド(10)付きのハンガー(3)を格納しておく。非常時にはこのハンガー(3)をレール(1)に挿入して、吊りバンド(10)を避難者の車いすに固縛して下降移動させる。よって高所階から低所階に動力無しで安全かつ迅速に避難させることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 常時から階段傾斜に沿ってレール(1)を敷設しておくと共に、階段踊り場近傍に吊りバンド(10)付きのハンガー(3)を格納しておく。非常時にはこのハンガー(3)をレール(1)に挿入して、吊りバンド(10)を避難者の車いすに固縛して下降移動させる。よって高所階から低所階に動力無しで安全かつ迅速に避難させることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この発明は、車いすに乗ったまま、あるいは身体吊り具に頼ったまま高所階から低所階に、自力又は介助者によって安全かつ迅速に、電力などの動力源に頼ることなく、重力のみの作用により移動できる走行吊りバンド付き階段避難レールである。
これまで、地震や火災あるいは水害などの災害時において、病院や施設あるいは住居等の2階以上に居住する高齢者や障がい者など、寝たきりや車いすでの移動しかできない人の避難については有効な手段が確立していなかった。
たとえば、停電のためにエレベーターなどが停止した5階の居住区から車いす生活の高齢者を地上階に避難させる手段としては、先ず、健常者が背負うなどで階段を駆け下りることが考えられる。この場合、おおよそ8分から10分くらい掛かるものと思われるが、体力の消耗は大変なものであると推測される。避難者が1人の場合ならそれで終了だが、病院や施設などにおいて複数の人を順次避難させるとなると短時間内においては1人の介助者で3人が限界とされている。
機器利用の避難手段として、非常用階段避難車と称するキャタピラ走行の階段下降機器等が市場に出回っているようだが、様々な問題点があって使い勝手が悪い。その一例を挙げれば、大きくて重い(20キロ)ので1人を無事避難させても2人目を避難させるには、ふたたびそれを担いで階段を上がらなければならないので、それなら背負い子などで避難させた方が楽なのが現状である。
たとえば、停電のためにエレベーターなどが停止した5階の居住区から車いす生活の高齢者を地上階に避難させる手段としては、先ず、健常者が背負うなどで階段を駆け下りることが考えられる。この場合、おおよそ8分から10分くらい掛かるものと思われるが、体力の消耗は大変なものであると推測される。避難者が1人の場合ならそれで終了だが、病院や施設などにおいて複数の人を順次避難させるとなると短時間内においては1人の介助者で3人が限界とされている。
機器利用の避難手段として、非常用階段避難車と称するキャタピラ走行の階段下降機器等が市場に出回っているようだが、様々な問題点があって使い勝手が悪い。その一例を挙げれば、大きくて重い(20キロ)ので1人を無事避難させても2人目を避難させるには、ふたたびそれを担いで階段を上がらなければならないので、それなら背負い子などで避難させた方が楽なのが現状である。
従来、寝たきりや車いす依存の高齢者や障がい者などの身体不自由者を、災害などの非常時にエレベーターなどが停止した状態の2階以上の高所階から低所階への避難は多大な労力と時間を必要とした。
本発明はこれらの災害弱者と呼ばれる人たちを、階段の傾斜に沿わせて車いす乗車や吊り使用等のまま、高所階から低所階へ安全にかつ迅速に避難させるべく考案されたものである。
本発明はこれらの災害弱者と呼ばれる人たちを、階段の傾斜に沿わせて車いす乗車や吊り使用等のまま、高所階から低所階へ安全にかつ迅速に避難させるべく考案されたものである。
避難階段の上方に階段傾斜に沿ってレール(1)を壁面等に取り付けられたブラケット(1a)等により敷設する。そのレール(1)に複数のローラー(4)で構成されたハンガー(3)を滑動可能なように挿入する。ハンガー(3)には先端に吊りフック(10a)が付いた吊りバンド(10)が下げられている。
この吊りバンド(10)に車いすあるいは身体吊り具を吊りフック(10a)で固縛する。本発明は、以上の構成よりなる走行吊りバンド付き階段避難レールである。
この吊りバンド(10)に車いすあるいは身体吊り具を吊りフック(10a)で固縛する。本発明は、以上の構成よりなる走行吊りバンド付き階段避難レールである。
通常は階段の昇降の障害にならないように、レールとハンガーは分離されてる。レールは階段上方側壁面または天井に設けられたブラケットによって常時敷設されている。ハンガーは吊りバンドと共に階段踊り場近傍の格納庫に収納されている。非常時にはハンガーを格納庫より取り出し、踊り場において、バンドを下方に垂らしたまま、ハンガーに取り付けられたローラーをレールに挿入する。この状態で車いすの場合は車いすのフレームにバンドのフックを引っ掛け、身体吊り具の場合は吊り具の当該部分にフックを引っ掛けて固縛する。こうして車いすあるいは身体吊り具を階段の下降方向に押し出すとハンガーはレールに沿って下降を始める。
ただし、このままでは下降距離に応じて徐々に加速度が増して相当なスピードになってしまう。その対策として本発明では速度制御機構を設けている。
図2の断面B−Bに示すように、レールの内側にチェーンを直線状に貼り付け、それに市販のディスクダンパーにシャフトで直結されたスプロケットを噛ませた。これにより、ダンパーの回転力制御の反力で速度はほぼ等速制御される。
ただし、このままでは下降距離に応じて徐々に加速度が増して相当なスピードになってしまう。その対策として本発明では速度制御機構を設けている。
図2の断面B−Bに示すように、レールの内側にチェーンを直線状に貼り付け、それに市販のディスクダンパーにシャフトで直結されたスプロケットを噛ませた。これにより、ダンパーの回転力制御の反力で速度はほぼ等速制御される。
本発明を実施するための形態について図面に基づいて説明する。
[図1]は本発明の実施例を示した図で、階段側壁面に取り付けられたブラケット(1a)により敷設されたレール(1)に、ハンガー(3)が挿入されている。ハンガー(3)には数本の吊りバンド(10)が下げられていて、その先端にはフック(10a)が取り付けられている。このフック(10a)に避難者の乗った車いすを引っ掛けて階段下方に移動させる。
[図2]は本発明の詳細を示した図で、レール(1)に挿入されたハンガー(3)の側面の詳細を表している。その下の図は、そのハンガー(3)をA−AとB−Bの部分を断面で示した図である。
断面A−Aについて説明する。(1)はレールで、そのレール(1)内を滑動走行させるためのローラー(4)がピン(5)設けられている。また、吊り金具(9)には吊りバンド(10)が取り付けられている。
断面B−Bについて説明する。(2)はレール(1)内に直線状に固着された市販のローラーチェーンである。ハンガー(3)にはこのローラーチェーン(2)に噛み合うようにスプロケット(6)が設けられていて、走行時には回転する。このスプロケット(6)とシャフト(8)を介して同軸回転する市販品のディスクダンパー(7)はハンガー(3)の暴走を制御させる働きを担っている。
[図1]は本発明の実施例を示した図で、階段側壁面に取り付けられたブラケット(1a)により敷設されたレール(1)に、ハンガー(3)が挿入されている。ハンガー(3)には数本の吊りバンド(10)が下げられていて、その先端にはフック(10a)が取り付けられている。このフック(10a)に避難者の乗った車いすを引っ掛けて階段下方に移動させる。
[図2]は本発明の詳細を示した図で、レール(1)に挿入されたハンガー(3)の側面の詳細を表している。その下の図は、そのハンガー(3)をA−AとB−Bの部分を断面で示した図である。
断面A−Aについて説明する。(1)はレールで、そのレール(1)内を滑動走行させるためのローラー(4)がピン(5)設けられている。また、吊り金具(9)には吊りバンド(10)が取り付けられている。
断面B−Bについて説明する。(2)はレール(1)内に直線状に固着された市販のローラーチェーンである。ハンガー(3)にはこのローラーチェーン(2)に噛み合うようにスプロケット(6)が設けられていて、走行時には回転する。このスプロケット(6)とシャフト(8)を介して同軸回転する市販品のディスクダンパー(7)はハンガー(3)の暴走を制御させる働きを担っている。
本発明は、前述の発明の効果の項でも説明したとおり、高齢者や身体障がい者など移動に車いすや身体吊り具に頼る人を、災害時など非常時に高所階から低所階に電力などの動力を使わず階段の傾斜に沿わせて、車いすに乗ったまま、あるいは身体吊り具に頼ったまま安全に且つ迅速に避難できる。また、低所階に避難した後も継続して車いすや身体吊り具等を利用できるので、次の避難場所への移動も楽である。こうしたことで、利用可能性は大である。
1 レール 1a ブラケット
2 ローラーチェーン
3 ハンガー
4 ローラー
5 ピン
6 スプロケット
7 ディスクダンパー
8 シャフト
9 吊り金具
10 吊りバンド 10a フック
2 ローラーチェーン
3 ハンガー
4 ローラー
5 ピン
6 スプロケット
7 ディスクダンパー
8 シャフト
9 吊り金具
10 吊りバンド 10a フック
Claims (1)
- 歩行困難な者を、車いすや身体吊り具等を利用した状態で高所階より低所階へ、電気などの動力を使用しないで移動可能なように、車いすや吊り具等を吊り下げて搬送出来る吊りバンドと、それを滑動降下させるための複数のガイドローラーで構成されたハンガーを、避難階段上方に設けたレールに沿わせて下降せしめる避難器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013239299A JP2015085161A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 走行吊りバンド付き階段避難レール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013239299A JP2015085161A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 走行吊りバンド付き階段避難レール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015085161A true JP2015085161A (ja) | 2015-05-07 |
Family
ID=53048598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013239299A Pending JP2015085161A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 走行吊りバンド付き階段避難レール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015085161A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017063235A1 (zh) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 曾令太 | 用于高楼逃生的滑行设备 |
JP2018118051A (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | シャンハイ・ハンドレイル・セイフティー・コントロール・イクイップメント・カンパニー・リミテッド | 脱出ハンガーシステム及びその使用方法 |
CN108408558A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-08-17 | 吕加富 | 一种扶梯逃生装置 |
CN111111024A (zh) * | 2020-02-13 | 2020-05-08 | 田军 | 一种高层建筑消防逃生设施 |
CN112169208A (zh) * | 2020-09-30 | 2021-01-05 | 萧县冠达新型墙体材料有限责任公司 | 一种人防快速疏散装置 |
WO2021031253A1 (zh) * | 2019-08-22 | 2021-02-25 | 许雷 | 一种高层建筑速降逃生装置 |
CN114796906A (zh) * | 2022-05-16 | 2022-07-29 | 广东工业大学 | 一种高层建筑箱体式防晕眩逃生舱装置 |
CN115414607A (zh) * | 2022-09-19 | 2022-12-02 | 杨青 | 高层住宅轨道式扼速缓降救生装置及其工作方法 |
-
2013
- 2013-10-31 JP JP2013239299A patent/JP2015085161A/ja active Pending
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