JP2011124375A - 熱電デバイス及び熱電モジュール - Google Patents

熱電デバイス及び熱電モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】位置決めが容易で、適正な電気接続が可能な、熱電デバイス及び熱電モジュールを提供する。
【解決手段】熱電デバイス10は、熱電効果を有する材料を含んで構成される熱電素子11、12と、前記熱電素子11,12の端部に配置される電極13と、を備え、前記電極13は、電極部材15と、導電性を有し、前記電極部材15と前記熱電素子11,12との間に配され、前記熱電素子11,12に対向する対向部21と前記対向部21の周縁から前記熱電素子11,12とは反対側に折り返されてなる折返部22とを有する均熱部材16と、前記対向部21の前記熱電素子11,12とは反対側に配置されるとともに少なくともその周縁の一部が前記均熱部材16の前記対向部21と前記折返部22との間にて挟持される弾性部材17と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱電デバイス及び熱電モジュールに関する。
熱電デバイスとして、例えば、互いに対向する2つの電極部材と、この2つの電極部材間に林立する一対の熱電素子とを備えて構成されるものが知られている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。熱電素子が有するトムソン効果、ペルチェ効果、又はゼーベック効果等の熱電効果を利用することにより、熱エネルギが電気エネルギに、また電気エネルギが熱エネルギに直接変換される。また、実用的には、複数の熱電デバイスを並列配置することにより構成した熱電モジュールが利用されている。
このような熱電デバイスにおいて、吸熱側の電極部材と熱電素子との間に、板状の均熱部材と板状の弾性部材とを積層した構成が知られている。
特開2007−66987号公報 特開2005−64457号公報
しかしながら上述の技術では以下の問題がある。すなわち、上述のように構成された熱電デバイスでは、均熱部材の上に弾性部材が載置されている構成であり、均熱部材と弾性部材の位置決めが困難である。また、複数の熱電デバイスを並列した際に隣接する熱電デバイスの位置ずれにより適正な電気接続が妨げられる場合がある。
そこで、本発明は、位置決め容易で、適正な電気接続が可能な、熱電デバイス及び熱電モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る熱電デバイスは、熱電効果を有する材料を含んで構成される熱電素子と、前記熱電素子の一端に配置される第1電極と、を備え、前記第1電極は、電極部材と、導電性を有し、前記電極部材と前記熱電素子との間に配され、前記熱電素子に対向する対向部と前記対向部の周縁から前記熱電素子とは反対側に折り返されてなる折返部とを有する均熱部材と、前記対向部の前記熱電素子とは反対側に配置されるとともに少なくともその周縁の一部が前記均熱部材の前記対向部と前記折返部との間にて挟持される弾性部材と、
を積層して有することを特徴とする。
本発明の一形態に係る熱電モジュールは、前記熱電デバイスを複数備え、複数の前記熱電デバイスが、隣り合う前記熱電デバイスと電気的に直列に接続されたことを特徴とする。
本発明に係る熱電デバイス及び熱電モジュールによれば、位置決めが容易となり、適正な電気接続が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る熱電デバイスの構成を示す断面図。 同熱電デバイスの構成を示す平面図。 同熱電デバイスの一部を示す斜視図。 同熱電デバイスの製造工程を示す説明図。 同熱電デバイスの製造工程を示す説明図。 同熱電デバイスの製造工程を示す説明図。 同熱電デバイスの製造工程を示す説明図。 同熱電デバイスの製造工程を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る熱電デバイスの製造工程を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る熱電デバイスの製造工程を示す説明図。 同実施形態に係る熱電モジュールの構成を示す斜視図。 本発明の他の実施形態に係る熱電デバイスの構成を示す断面図。 本発明の他の実施形態に係る熱電デバイスの構成を示す断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態にかかる熱電デバイス10及び熱電モジュール100について、図1乃至図10を参照して説明する。なお、各図において説明のため、適宜、構成を拡大、縮小または省略して概略的に示している。図中矢印X,Y及びZはそれぞれ互いに直交する3方向を示す。
図1は、実施形態に係る熱電デバイス10の構成を示す断面図であり、図2は平面図、図3は斜視図である。本実施形態に係る熱電デバイス10は、熱電効果を有する材料を含んで構成される一対の熱電素子11,12と、熱電素子11,12のZ方向一方側(上側)に配される第1電極13と、熱電素子11のZ方向他方側(下側)に配される第2電極14aと、熱電素子12のZ方向他方側(下側)に配される第3電極14bと、を備えて構成されている。
一対の熱電素子11,12は、互いに離間してX方向に並んで配置され、Z方向に離間する第1電極13と、第2電極14a,第3電極14bとの間に林立している。一対の熱電素子11,12は、ペルチェ効果、ゼーベック効果、又はトムソン効果といった熱電効果を有する熱電材料からそれぞれ構成される。熱電効果を有する材料は、例えば、ビスマスとテルルの化合物を主相とする物質、ビスマスとアンチモンの化合物を主相とする物質、スクッテルダイト型結晶構造を有するCoSB3基化合物結晶中の空隙に元素を充填したフィルドスクッテルダイト構造を有する化合物を主相とする物質、MgAgAs型結晶構造を有するハーフホイスラー化合物を主相とする物質、バリウムとガリウムを含むクラスレート化合物、もしくはこれらの混合物、又はこれらの接合体である。これらは、熱伝導率が比較的小さいという性質を有している。このため、これらの物質等から熱電素子11,12が構成される場合には、熱電素子11,12内での温度勾配が維持され易いため、熱電デバイス10の性能が向上される。例えば、一方の熱電素子11がn型電導性、他方の熱電素子12がp型電導性である。
第1電極13は、電極部材15と、均熱部材16と、弾性部材17とが、Z方向に積層され、一対の熱電素子11,12のZ方向一方側の一対の端面を覆うように構成されている。
均熱部材16は、一枚の薄い板状の部材が曲成されてなり、導電性を有して構成されている。均熱部材16は、熱電素子11,12に比べて、高い熱伝導性を有するよう構成される。具体的には、均熱部材16は、金属箔などの薄い板材から構成される。
より具体的には、均熱部材16は、比較的安価で熱伝導率も大きな、鉄、ニッケル、タンタル、チタン、タングステン、モリブデン、ニオブ、銅、炭素のいずれかの薄板から構成されると好ましい。また、これら元素のいずれかを主成分とする物質、又はこのような物質や上記の元素のうちの2つ以上から構成される合金、化合物もしくは混合物を用いて、均熱部材16を構成することもできる。さらに、均熱部材16は、上述した、元素、物質、又は合金等のうちの2つ以上を貼り合わせて構成されていてもよい。
均熱部材16は、一対の熱電素子11,12の一端面(図中上面)にそれぞれ接触する一対の対向部21と、対向部21の周縁から熱電素子11,12とは反対側に折り返されてなる折返部22と、一対の対向部21の間を連結し熱電素子11,12の間の間隔に入り込むように形成された連結部23と、を一体に有している。
一対の対向部21は、熱電素子11,12の一端面に対応する所定形状をなし、ここでは矩形状に構成されている。この一対の対向部21の間に連結部23が配置される。連結部23は熱電素子11,12の間の間隙に入り込むようにV字型に曲成され、一対の熱電素子11,12の間でZ方向に凹む凹部24を構成している。この凹部24によって一対の熱電素子11,12と均熱部材16との相対位置が規制されるようになっている。
一対の対向部21のY方向両端縁は、弾性部材17の端縁を覆うように折り返された折返部22を構成している。
弾性部材17は、矩形のプレート状に構成され、導電性を有している。また、弾性部材17は、所定の弾性を有し、特に、熱電素子11,12に比べて変形し易くなるように構成されている。具体的には、弾性部材17は、網状、格子状、又はハニカム状等の形状を有すると有益であり、本実施形態では、金属細線網などの編込線により構成される弾性部材17が採用されている。弾性部材17を構成する素材の固有の弾性率が、熱電素子11,12及び電極部材15を構成する素材の固有の弾性率より高いとより有益であるが、これに限られない。例えば、素材自体の弾性率に拘わらず、弾性部材17が、上述の形状に構成されることによって、全体として、熱電素子11,12が有する弾性よりも高く、電極部材15が有する弾性と同等か高い弾性を有している。
弾性部材17は、対向部21の、熱電素子11,12とは反対側の面に接触して配置され、均熱部材16の対向部21及び連結部23を上方から覆うように配置されている。弾性部材17のY方向の端縁は均熱部材16の折返部22に覆われ、弾性部材17の端縁部分が均熱部材16の対向部21と折返部22との間にて挟持される。この構成により、弾性部材17と均熱部材16との相対位置が規制されるようになっている。ここでは、弾性部材17の上面の面積の60%以上が、折返片により覆われている。
以下、図4乃至図8を参照して、第1電極13の一部を構成する均熱部材16と弾性部材17との積層構造の製造方法の一例を説明する。図4(a)の平面図及び図4(b)の断面図に示すように、曲成前の均熱部材16は、矩形の薄板状であり、X方向に並列する一対の対向部21と、その間を連結する連結部23と、Y方向端縁の折返部22と、連結部23のY方向両端部にそれぞれ配される一対の片部25とが、一枚の板状に並んで配置されている。なお、後述するように折返部22及び片部25を折り曲げやすくするために、片部25と折返部22との間と、片部25のX方向中央に、Y方向に沿う切り込み26を入れておく。あるいは後述するように片部25を切断しておいてもよい。
この状態から、図5(a)及び図5(b)に示すように、中央の連結部23を谷折り状に折り曲げて曲成し、Z方向に凹む凹部24を構成する。
ついで、図6(a)及び図6(b)に示すように、均熱部材16の中央部分の上面に弾性部材17を載置する。このとき、弾性部材17は対向部21及び連結部23に対向させるように配置する。
さらに、図7(a)及び図7(b)に示すように、対向部21の両端縁の折返部22を、上方に折り曲げて、弾性部材17の上面を覆うように折り返す。以上により、均熱部材16により弾性部材17が挟持されて一体化された形態となる。
なお、このとき、連結部23のY方向端縁であって、Y方向に並列する折返部22の間には、矩形状の片部25がそれぞれ構成される。この片部25は、例えば、図8の下面図に示すように、折り曲げて対になる熱電素子11,12間に配置する。この場合、片部25が2つの熱電素子11,12間に配置されることで、均熱部材16の上下方向の位置ずれに対し、片部25がストッパーの役割を果たし、均熱部材16が位置ずれしにくくなる。また、この片部25については図9の下面図に示すように熱電素子11,12の外側に折り曲げて配置してもよいし、図10の下面図に示すようにカットして取り除いてもよい。図8乃至図10は、熱電素子11,12上に均熱部材16を配置した状態で下方から見た下面図である。なお、図3の斜視図においては、カットした場合を例示している。
以上のように構成された均熱部材16と弾性部材17の積層構造のさらに上方に、プレート状の電極部材15が積層され、第1電極13が、一対の熱電素子11,12の上側の端面を覆うように構成される。すなわち一対の熱電素子11,12上に均熱部材16が配置され、その上に弾性部材17が均熱部材16の折返部22に挟持されて配置され、さらに弾性部材17の上面に電極部材15が載置される。第1電極13は、熱電素子11,12に対しては接合も接着もされず、接触するに留まる。
第2電極14aは、電極部材27から構成され、一対の熱電素子11,12のうち一方の熱電素子11であるn型電導部の下方に配置されている。第3電極14bは、電極部材28から構成され、他方の熱電素子12であるp型電導部の下方に配置されている。
第2電極14a,第3電極14bは、本実施形態では、はんだなどの接合材30により、熱電素子11,12の均熱部材16が接している面とは反対側の端面(図中下面)に接合されている。
以上のように構成された熱電デバイス10において、第1電極13と、第2電極14a,第3電極14bとに、直流電圧を印加して電流を流すと、第1電極13と、第2電極14a,第3電極14bとの、一方が放熱面として、他方が吸熱面として機能する。このため、電流の調節により、熱電デバイス10は温度調整器として動作することができる。また、熱電デバイス10は温度測定器としても動作することができる。すなわち、第1電極13と第2電極14a,第3電極14bとの間に温度差に応じて、電位差が生じるため、この電位差を介して、温度を測定することができる。
図11に示すように、本実施形態に係る熱電モジュール100は、熱電デバイス10が複数個配置されて直列に接続されて構成される。すなわち、熱電モジュール100において、下方の第2電極14aと、隣り合う熱電デバイス10の下方の第3電極14bとが接続され、さらに一端側の熱電デバイス10の第2電極14aと、他端側の熱電デバイス10の第3電極14bにそれぞれ接続される導線29が配されている。
本発明に係る熱電デバイス10及びこれを用いる熱電モジュール100は、以下のような効果を奏する。すなわち、第1電極13において、弾性部材17を均熱部材16で挟みこんで挟持したことにより、弾性部材17の位置決めが容易となる。
また、均熱部材16の端縁を熱電素子11,12とは反対側に折り返し、電極部材15と弾性部材17との間に配置したことにより、複数の熱電デバイス10を並列してモジュール化した場合に、端縁が互いに接触することがない。すなわち、例えば均熱部材の周縁を熱電素子の側面に沿うように折り曲げた垂下部を備える構成では、隣接する熱電デバイスの均熱部材の端縁と接触してしまうが、本実施形態によれば隣接する熱電デバイスの均熱部材との接触を防止することが可能である。
また、対向部21の端縁を折り返して弾性部材17を挟む構成により、積層方向の圧力を熱電素子11,12に対応する部分に均一に付与することができる。すなわち、例えば連結部の端縁部分のみが折り返された場合には、連結部に圧接力が集中し、熱電素子11,12の部分には十分な圧力が付与されないため、電気接続が困難となるが、本実施形態によれば熱電素子11,12の周縁部分を折り返して熱電素子上に積層させることにより、熱電素子11,12と電極部材15との電気接合を良好に保つことが可能である。
さらに、弾性部材17として、搭載装置で吸着しにくい網構造などを採用したとしても、均熱部材16と一体化することで、吸着が容易となるため、例えば熱電素子11,12上に供給する際などの取り扱いが容易となる。
均熱部材16の中央部に凹部24を形成し、凹部24を電気的に接続する対となる熱電素子11,12間に配置することで、均熱部材16と弾性部材17を熱電素子11,12上の所望の箇所に位置決めして容易に積層でき、ショートの不具合を解消できる。
均熱部材16で弾性部材17を挟み込む形態とすることで、電極13,14と素子間の熱伝導と電気伝導の経路として、弾性部材17を介した経路に加え、弾性部材17を介さず均熱部材16を介した経路を形成することで、熱伝導と電気伝導性能を安定化させ、熱電デバイス10の熱電変換効率を向上することができる。
均熱部材16は、弾性部材17に接触し、かつ熱電素子11,12に接触し、しかも、これらよりも熱伝導性に優れるため、弾性部材17からの熱エネルギを均熱部材16の平面内で均熱化した上で、熱電素子11,12に伝達することができる。仮に、弾性部材が熱電素子と直接に接触する場合は、熱電素子と、弾性確保のため網状等の形状を有する弾性部材と間の接触面積が狭くなるため、熱伝導が阻害されたり、熱均一性が悪化したりするといった問題が生じる。しかし、本実施形態によれば、熱伝導性に優れる均熱部材16により、均熱部材16と熱電素子11,12の接触面での熱均一性が向上し、熱電変換効率を改善することができる。
弾性部材17が金属細線網などの編込線により構成され、熱電素子11,12が有する弾性よりも高く、電極部材15が有する弾性と同等か高い弾性を有しているため、熱応力を緩和することができる。言い換えると、弾性部材17は、電極部材15と熱電素子11,12との間の熱膨張係数の差により生じる熱応力を緩和する機能を有する。このため、熱応力により熱電デバイス10内に生じ得る破損や、熱電素子11,12の劣化といった問題を解消することができる。なお、熱応力は、均熱部材16は熱電素子11,12に接触しているに過ぎず、両者は互いに偏倚することができるため、より緩和される。
熱電デバイス10内に生じる熱応力を弾性部材17により緩和できるとともに、弾性部材17からの熱エネルギを、熱電素子11,12の表面に均一に伝達させる対策として均熱部材16を備えるので、熱電素子11,12の表面の温度分布をより均一化することができる。このため、熱電デバイス10の熱電変換効率を向上することができ、これを用いた熱電モジュール100の熱電変換効率をも向上することができる。
以上の如く、本実施形態の熱電デバイス10によれば、熱電デバイス10内の熱応力の緩和と、熱電素子11,12の電極表面の均熱化による熱電特性の向上を実現するとともに、組立が容易でかつ信頼性の高い熱電モジュール100とその製造方法を提供するが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、本実施形態は、熱電素子11,12が対として構成される場合を例示したが、熱電素子11,12が、熱電効果を有する材料から単一部分として構成され、これに併せて第2電極14a,第3電極14bも単一部分として構成されてもよい。この場合にも、熱電デバイスとしての機能が発揮され、上記の効果が発揮される。また、複数の熱電素子で構成されている熱電モジュールに使用される場合にも適用でき、この場合にも同様の効果が発揮される。
上記実施形態においては、説明の便宜上、第1電極13を上方に配置した場合を示し、弾性部材17は電極部材15の下面に設けられている場合を例示したが、これに限られるものではなく、上下を逆にした場合にも本発明を適用可能である。すなわち、熱電素子11,12の下側に均熱部材16と弾性部材17の積層構造を配置し、その下方に電極部材15を配置する場合であっても、上記実施形態と同様の効果を得られる。
上記実施形態においては均熱部材16の凹部24の形状はV字型である場合を例示したがこれに限られるものではない。例えば図12に示すように馬蹄型としてもよいし、W字型など、他の形状であっても上記実施形態と同様の効果を得られる。
さらに、図13に示すように、均熱部材16のX方向両端縁部分について、熱電素子11,12側に折り曲げた折り曲げ部103を構成しても良い。この場合、この折り曲げ部103によって熱電素子11,12との位置決めも容易となる。
なお、折返部22をY方向の端縁に配置したがこれに限られるものではなく、対向部21の外周部分のどこを折り返してもよい。例えばX方向の両端縁をそれぞれ折り返してもよいし、全周において折り返しても良い。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…熱電デバイス、11.12…熱電素子、13…第1電極、14a…第2電極、
14b…第3電極、15…電極部材、16…均熱部材、17…弾性部材、21…対向部、22…折返部、23…連結部、24…凹部、25…片部、27…電極部材、
28…電極部材、29…導線、30…接合材、100…熱電モジュール。

Claims (5)

  1. 熱電効果を有する材料を含んで構成される熱電素子と、
    前記熱電素子の一端に配置される第1電極と、を備え、
    前記第1電極は、
    電極部材と、
    導電性を有し、前記電極部材と前記熱電素子との間に配され、前記熱電素子に対向する対向部と前記対向部の周縁から前記熱電素子とは反対側に折り返されてなる折返部とを有する均熱部材と、
    前記対向部の前記熱電素子とは反対側に配置されるとともに少なくともその周縁の一部が前記均熱部材の前記対向部と前記折返部との間にて挟持される弾性部材と、
    を積層して有することを特徴とする熱電デバイス。
  2. 一対の前記熱電素子が所定の間隔を有して配置され、
    前記第1電極は、一対の前記対向部と前記折返部とを有する前記均熱部材と、前記弾性部材と、前記電極部材と、を積層して、前記一対の熱電素子の一端側を覆うように一体に構成され、
    前記均熱部材は、一対の前記対向部の間を連結するとともに一対の前記熱電素子の間の間隙に入り込むように曲成された連結部を有することを特徴とする請求項1記載の熱電デバイス。
  3. 一方の前記熱電素子の他端側に電極部材を有する第2電極が配置され、他方の前記熱電素子の他端側に電極部材を有する第3電極が配置されたことを特徴とする請求項2記載の熱電デバイス。
  4. 前記弾性部材が有する弾性は、前記熱電素子が有する弾性より大きく、且つ前記電極が有する弾性以上であり、
    前記均熱部材が有する熱伝導性は、前記熱電素子が有する熱伝導性より大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の熱電デバイス。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の熱電デバイスを複数備え、複数の前記熱電デバイスが、隣り合う前記熱電デバイスと電気的に直列に接続されたことを特徴とする熱電モジュール。
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