JP2011123000A - マイクロ流路チップ用部品、マイクロ流路チップおよび分析装置 - Google Patents

マイクロ流路チップ用部品、マイクロ流路チップおよび分析装置 Download PDF

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晋 齋藤
Akinori Akamine
昭則 赤嶺
Susumu Arai
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、マイクロ流路チップの製造にあたり、微細な溝加工が施された第1樹脂基板に、蓋となる第2樹脂基板が、高精度の位置決めで重ね合わせでき、さらに接合を可能とするマイクロ流路チップ用部品、マイクロ流路チップおよび分析装置を提供することにある。
【解決手段】 本発明のマイクロ流路チップ用部品は、一方の面に第1流路用溝が形成された第1樹脂基板と、一方の面に第2流路用溝が形成された第2樹脂基板と、前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板とを回動可能に連結する連結部とを有し、前記第1樹脂基板、前記第2樹脂基板および前記連結部が一体的に成形されてなり、前記連結部を介して、前記第1樹脂基板の前記第1流路用溝が形成された面と前記第2樹脂基板の前記第2流路用溝が形成された面とが当接するように折り畳むことが可能なことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロ流路チップ用部品、マイクロ流路チップおよび分析装置に関する。
最近はマイクロリアクターやマイクロアナリシスシステムと呼ばれる微細加工技術を利用した化学反応や分離システムの微小化の研究が盛んになっており、マイクロ流路を持つマイクロ流路チップ上で行う核酸、タンパク質、糖鎖などの分析や合成、微量化学物質の迅速分析、医薬品・薬物のハイスループットスクリーニングへの応用が期待されている。このようなシステムのマイクロ化の利点としては、サンプルや試薬の使用量あるいは廃液の排出量が軽減され、省スペースで持ち運び可能な安価なシステムの実現が考えられている。また、体積に対する表面積の比率が向上することにより、熱移動・物質移動の高速化が実現でき、その結果、反応や分離の精密な制御、高速・高効率化、副反応の抑制が期待される。
マイクロ流路は一般的に少なくとも一方の部材に微細加工を有するマイクロ流路チップ基板の部材の二つを接合することにより製造されている。また、これまではマイクロ流路チップの基板材料として、主にガラスが用いられてきた。ガラス基板でマイクロ流路をつくるためには、例えば、基板に金属、フォトレジスト樹脂をコーティングしマイクロチャネルのパターンを露光、現像した後にエッチング処理を行う方法がある。その後、陽極接合などでガラス基板を接合する(非特許文献1)。
しかし、ガラスのエッチングにはフッ酸などの非常に危険な薬品を用い、1枚ごとに露光、現像、エッチング処理を行うため非常に効率が悪く、高コストである。
これらのマイクロ流路チップは、種々のプラスチックを使用しても射出成形によって製造することが可能である。射出成形では金型キャビティ内へ溶融した熱可塑性プラスチック材料を導入し、キャビティを冷却させて樹脂を硬化させることで、効率よく経済的にマイクロ流路チップ基板を製造でき、大量生産に適している。さらに、二つの部材を接合する方法として熱プレス、超音波溶着による熱溶着、接着剤、粘着剤を用いる方法等が主に行われている。これらの手法によって、微細な溝加工が施されたプラスチック製基板に、蓋となるプラスチック基板が接合され微細な流路を形成するマイクロ流路チップが作製される。
本田宣昭、化学工学、第66巻、第2号、P71−74(2002)
しかしながら、上記の方法は、成形工程では、微細な溝加工が施されたプラスチック製基板と蓋となるプラスチック基板の2種類を別々に成形することを必要とし、さらに、接合工程では二つの基板を重ね合わせる際に高精度な位置決めを必要とする。この位置決めの精度が悪い場合には、基板間の位置ズレが発生し、流路形状の不具合や部分的な接着不良を発生する。マイクロ流路チップの製造において、複数の基板を成形する工程と、高精度な位置決めで接合する工程は、時間がかかり大量生産が難しくコスト高となる。さらに、使用できる装置の制約から高額な設備投資が必要になる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、マイクロ流路チップの製造にあたり、微細な溝加工が施されたプラスチック製基板と蓋となるプラスチック基板とを一体で成形し、微細な溝加工が施されたプラスチック製基板に蓋となるプラスチック基板を、高精度の位置決めで重ね合わせ、さらに接合を可能とするマイクロ流路チップ用部品、マイクロ流路チップおよび分析装置を提供することである。
このような発明は、下記(1)〜(14)に記載の本発明により達成される。
(1)一方の面に第1流路用溝が形成された第1樹脂基板と、一方の面に第2流路用溝が形成された第2樹脂基板と、前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板とを回動可能に連結する連結部とを有し、前記第1樹脂基板、前記第2樹脂基板および前記連結部が一体的に成形されてなり、前記連結部を介して、前記第1樹脂基板の第1流路用溝が形成された面と前記第2樹脂基板の第2流路用溝が形成された面とが当接するように折り畳むことが可能なことを特徴とするマイクロ流路チップ用部品。
(2)前記連結部は、樹脂材料で構成されているものである上記(1)に記載のマイクロ流路チップ用部品。
(3)前記連結部は、板状体である上記(1)または(2)に記載のマイクロ流路チップ用部品。
(4)前記板状体の中央部付近には、切り欠き部、薄肉部を有するものである上記(3)に記載のマイクロ流路チップ用部品。
(5)前記板状体の薄肉部の平均厚さは、0.5mm以下である上記(4)に記載のマイクロ流路チップ用部品。
(6)前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板を折り畳んだ際に、前記第1流路用溝と前記第2流路用溝とが少なくとも一部で重なる部分を有するものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品。
(7)前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板を折り畳んだ際に、前記第1流路用溝および前記第2流路用溝のいずれか一方が、他方に包含されるものである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品。
(8)前記第1樹脂基板と前記第2樹脂基板とを折り畳んだ際に、前記第1流路用溝と前記第2流路用溝とが、平面視の面積で90%以上重なるものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品。
(9)前記第1樹脂基板および前記第2樹脂基板には、位置決め手段が設けられているものである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品。
(10)前記位置決め手段は、前記第1樹脂基板および前記第2樹脂基板の一方に設けられた凸部と、他方に設けられた前記凸部に嵌合する凹部とで構成される上記(9)に記載のマイクロ流路チップ用部品。
(11)前記位置決め手段は、前記第1樹脂基板および前記第2樹脂基板の前記連結部と反対側の端部に設けられているものである上記(9)または(10)に記載のマイクロ流路チップ用部品。
(12)上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品の前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板とを、前記第1樹脂基板の第1流路用溝が形成された面と前記第2樹脂基板の第2流路用溝が形成された面とが当接するように接合されてなることを特徴とするマイクロ流路チップ。
(13)前記接合は、熱溶着、粘着剤、接着剤および超音波溶着のいずれかによってされたものである上記(12)に記載のマイクロ流路チップ。
(14)上記(12)または(13)に記載のマイクロ流路チップを備えることを特徴とする分析装置。
本発明によれば、生産性に優れ、かつ位置合わせ精度に優れるマイクロ流路チップ用部品およびマイクロ流路チップを提供することができる。
また、上述したようなマイクロ流路チップを用いることで迅速かつ安価な分析装置を提供することができる。
本発明の一実施形態としてのマイクロ流路チップ用部品を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態としてのマイクロ流路チップ用部品を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態としてのマイクロ流路チップを説明するための上面図である。 本発明の一実施形態としてのマイクロ流路チップを説明するための断面図である。 本発明の一実施形態としてのマイクロ流路チップ用部品を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態としてのマイクロ流路チップ用部品を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態としてのマイクロ流路チップ用部品を説明するための平面図である。
以下、本発明のマイクロ流路チップ用部品、マイクロ流路チップおよび分析装置について説明する。
本発明のマイクロ流路チップ用部品は、一方の面に第1流路用溝が形成された第1樹脂基板と、一方の面に第2流路用溝が形成された第2樹脂基板と、前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板とを回動可能に連結する連結部とを有し、前記第1樹脂基板、前記第2樹脂基板および前記連結部が一体的に成形されてなり、前記連結部を介して、前記第1樹脂基板の第1流路用溝が形成された面と前記第2樹脂基板の第2流路用溝が形成された面とが当接するように折り畳むことが可能なことを特徴とする。
また、本発明のマイクロ流路チップは、上記に記載のマイクロ流路チップ用部品の前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板とを、前記第1樹脂基板の第1流路用溝が形成された面と前記第2樹脂基板の第2流路用溝が形成された面とが当接するように接合されてなることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記に記載のマイクロ流路チップを備えることを特徴とする。
(マイクロ流路チップ用部品)
まず、本発明のマイクロ流路チップ用部品について、好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、マイクロ流路チップ用部品の平面図である。図2は、マイクロ流路チップ用部品のA−A断面図である。
マイクロ流路チップ用部品100は、第1樹脂基板1と、第2樹脂基板2と、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを回動可能に連結する連結部3とが一体的に成形されている。これにより、蓋を有するマイクロ流路チップの生産性を向上することができる。
(第1樹脂基板)
図1および図2に示すように、第1樹脂基板1には、その表面に第1マイクロ流路を構成する第1流路用溝11が、第1樹脂基板1の長尺方向に沿って形成されている。第1流路用溝11の幅は、特に限定されないが、0.01〜0.5mmが好ましく、特に0.03〜0.2mmが好ましい。これにより、第1流路用溝11で形成される第1マイクロ流路を使用する際に分析試料、試薬等の使用量を低減することができる。
また、第1流路用溝11の深さは、特に限定されないが、0.01〜0.5mmが好ましく、特に0.03〜0.2mmが好ましい。これにより、第1流路用溝11で形成される第1マイクロ流路を使用する際に分析試料、試薬等の使用量を低減することができる。
なお、第1流路用溝11の幅および深さは、それぞれ同じであっても異なっても良いが、成形金型の精度、転写性、離型性等の点を考慮すると深さが幅より若干小さい方が好ましく、マイクロ流路チップ用部品の生産性を向上することができる。これにより、第1流路用溝11より第1マイクロ流路を形成する際の位置合わせを容易にすることができる。
また、第1流路用溝11の長さも特に限定されないが、10mm以下であることが好ましく、特に0.1〜5mmが好ましく、最も0.3〜1mmが好ましい。第1流路用溝11の長さが前記範囲内であると、特にマイクロ流路内における流れの再現性に優れる。
第1流路用溝11の端部(本実施形態では両端部)には、貫通孔111、112がそれぞれ設けられている。これにより、一方の貫通孔111より分析試料等を充填し、他方の貫通孔112より排出することができる。すなわち、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを接合した際に、第1流路用溝11等によって形成される流路の流路口として機能する。
貫通孔111および112は、第1樹脂基板1の他方側の面では、外部と第1流路用溝11とを繋げる開口部(不図示)となる。この開口部より、ゲル、試料、緩衝液の導入、保存、排出を行うことができる。この開口部の形状としては、例えば円形状や矩形状が挙げられるが、これに限定されない。この開口部に、分析装置に設けられたチューブやノズルを接続し、そのチューブやノズルを介して、ゲル、試料または緩衝液等を貫通孔111より第1流路用溝11に導入し、他方の貫通孔112より排出する。なお、貫通孔111、112を第2樹脂基板2に形成して開口部を形成しても良い。前記チューブやノズルが接合しやすくするために、円柱状の凹部が好ましく、また、開口部が窪んだ形状であることがさらに好ましい。
貫通孔111および112の大きさは、第1流路用溝11の幅よりも大きい直径が好ましく、それぞれ例えば直径0.2〜2mmの円形状が好ましく、特に直径0.5〜1mmの円形状が好ましい。これにより、マイクロ流路にチューブやノズルを介して液体を導入することが容易となる。
第1樹脂基板1の外形形状は、ハンドリング、分析しやすい形状であればどのような形状であってもよい。例えば、10mm角〜200mm角程度の大きさが好ましく、10mm角〜100mm角がより好ましい。第1樹脂基板1の外形形状は、分析手法、分析装置に合わせれば良く、正方形、長方形、円形などの形状が挙げられる。
また、第1樹脂基板1の厚さも特に限定されないが、0.5〜3mmであることが好ましく、特に0.8〜2mmが好ましい。厚さが前記範囲内であると、特に樹脂基板の成形性、ハンドリングに優れる。
このような第1樹脂基板1を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリイソプレン、ポリエチレン、ポリジメチルシロキサン、環状ポリオレフィン等が挙げられる。これらの中でも、ポリメタクリル酸メチル、環状ポリオレフィン、ポリスチレンが好ましい。これにより、金型成形における転写性(金型の形状の樹脂基板への反映され易さ)、離型性等の成形性および透明性に優れる。第1樹脂基板1が透明性に優れると、液の流れを可視化することができる。それによって、蛍光等の強度を利用して反応状態を確認することもできる。さらに、紫外線や可視光に対する自己蛍光性を低くすることもできる。
(第2樹脂基板)
図1および図2に示すように、第2樹脂基板2には、その表面に第2マイクロ流路を構成する第2流路用溝21が、第2樹脂基板2の長尺方向に沿って形成されている。第2流路用溝21の幅は、特に限定されないが、0.01〜0.2mmが好ましく、特に0.03〜0.2mmが好ましい。これにより、第2流路用溝21で形成される第2マイクロ流路を使用する際に分析試料、試薬等の使用量を低減することができる。さらに、成形金型の精度、転写性、離型性等の点を考慮すると生産性を向上することができる。
また、第2流路用溝21の深さは、特に限定されないが、0.01〜0.2mmが好ましく、特に0.03〜0.2mmが好ましい。これにより、第2流路用溝21で形成される第2マイクロ流路を使用する際に分析試料、試薬等の使用量を低減することができる。
なお、第1流路用溝11の幅および深さは、それぞれ同じであっても異なっても良いが、成形金型の精度、転写性、離型性等の点を考慮すると深さが幅より若干小さい方が好ましく、マイクロ流路チップ用部品の生産性を向上することができる。これにより、第1流路用溝11より第1マイクロ流路を形成する際の位置合わせを容易にすることができる。
ここで、第1マイクロ流路を構成する第1流路用溝11と、第2マイクロ流路を構成する第2流路用溝21との幅は、同じであっても異なっていても良いが、第1流路用溝11と第2流路用溝21とを重ねて流路を形成する場合、第1流路用溝11と第2流路用溝21との幅は同じであることが好ましい。これにより、マイクロ流路内の液体の流れを容易に制御することができる。
第2流路用溝21の長さも特に限定されないが、10mm以下であることが好ましく、特に0.1〜5mmが好ましく、最も0.3〜1mmが好ましい。流路の長さが前記範囲内であると、特にマイクロ流路内における流れの再現性に優れる。
ここで、第1マイクロ流路を構成する第1流路用溝11と、第2マイクロ流路を構成する第2流路用溝21との長さは、同じであっても異なっていても良い。
第2樹脂基板2の外形形状は、ハンドリング、分析しやすい形状であればどのような形状であってもよい。例えば、10mm角〜200mm角程度の大きさが好ましく、10mm角〜100mm角がより好ましい。第2樹脂基板2の外形形状は、分析手法、分析装置に合わせれば良く、正方形、長方形、円形などの形状が挙げられる。
なお、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2との外形形状は、同じであっても異なっていても良いが、異なっていることが好ましい。このことにより、折り畳む際に、位置精度よく折り畳むことができる。
また、第2樹脂基板2の厚さも特に限定されないが、0.5〜3mmであることが好ましく、特に0.8〜2mmが好ましい。厚さが前記範囲内であると、特に樹脂基板の成形性、ハンドリングに優れる。
なお、第1樹脂基板1を蓋として用いる場合には、第2樹脂基板2の厚さは、第1樹脂基板1の厚さよりも厚いことが好ましい。これにより、折り畳む際に、位置精度よく折り畳むことができる。
このような第2樹脂基板2を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリイソプレン、ポリエチレン、ポリジメチルシロキサン、環状ポリオレフィン等が挙げられる。これらの中でも、ポリメタクリル酸メチル、環状ポリオレフィン、ポリスチレンが好ましい。これにより、金型成形における転写性(金型の形状の樹脂基板への反映され易さ)、離型性等の成形性および透明性に優れる。第2樹脂基板2が透明性に優れると、液の流れを可視化することができる。それによって、蛍光等の強度を利用して反応状態を確認することもできる。さらに、紫外線や可視光に対する自己蛍光性を低くすることもできる。
なお、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とは、同じ樹脂を用いても異なる樹脂を用いても良いが、同じ樹脂であることが好ましい。これにより、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2との接合を容易にすることができる。また、第1樹脂基板1、第2樹脂基板2および連結部3と一体成形するのが容易となる。
(連結部)
図1および図2に示すように、本発明のマイクロ流路チップ用部品では、上述したような第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを回動可能に連結する連結部3を有している。
連結部3は、第1樹脂基板1の端部と、第2樹脂基板2の端部とを連結する板状体である。
図2に示すように、板状体3の中央部(薄肉部)31は、その端部32よりも薄肉状になって、易変形部を構成している。したがって、端部32に比べて中央部31は、容易に変形できる。本実施形態では、板状体3の中央部にはV字状の溝が形成されており、溝の頂部が中央部であり、この部分がその両側部(テーパー部)に比べて容易に変形する。これにより、溝の頂部が、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とが回動する際の基点(折り曲げ点)として定まり、位置合わせを容易かつ確実にすることができる。
中央部(薄肉部)31の厚さは、特に限定されないが、0.5mm以下であることが好ましく、0.3mm以下であることがより好ましく、最も0.25〜0.1mmであることが好ましい。板状体3の中央部31の厚さが前記範囲内であると、中央部31を基点として折り曲げるのが容易となる。
端部32の厚さは、特に限定されないが、1mm以下であることが好ましく、最も0.4〜0.6mmであることが好ましい。板状体3の端部32の厚さが前記範囲内であると、第1樹脂基板1、第2樹脂基板2および連結部3の一体成形に優れる。
板状体3の幅は、特に限定されないが、1〜3mmであることが好ましく、特に1〜2.5mmであることが好ましく、特に1.5〜2mmであることが好ましい。幅が前記範囲内であると、特に連結部3の基点(折り曲げ点)で折り畳みが正確に行われる。
このような連結部3を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリイソプレン、ポリエチレン、ポリジメチルシロキサン、環状ポリオレフィン等が挙げられる。これらの中でも、ポリメタクリル酸メチル、環状ポリオレフィン、ポリスチレンが好ましい。
上述したような第1樹脂基板1、第2樹脂基板2および連結部3を構成する樹脂は、全て同じであっても異なっていても良いが、同じであることが好ましい。これにより、一体成形を容易にすることができる。
連結部3としては、上述の実施形態に限定されるものではなく、他の形状を有していても良い。
例えば、連結部3の回転軸となる部分は薄肉形状である必要はなく、例えば、折り曲げたい位置に切り込みが入っていてもよい。
また、連結部3は単一の連結構造である必要はなく、例えば、複数の連結部を有していてもよい。その際には、全ての連結部にある薄肉形状部分が同一直線上に並び折り曲がり回転軸となることが好ましい。
(位置決め手段)
第1樹脂基板1および第2樹脂基板2の連結部3と反対側の端部には、位置決め手段4が設けられている。
このような位置決め手段4は、連結部3での基点(折り曲げ点)とした折り曲げで誤差が生じた場合に、その誤差を吸収することができるものである。
すなわち、連結部3の基点(折り曲げ点)で折り畳みが正確に行われるのであれば、特にこのような位置決め手段は不要となるが、ずれを生じる場合には、位置決め手段4で、その誤差を補正し、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2に、それぞれ形成されている流路用溝(11、21)の位置合わせを正確に行うことができる。
本実施形態で第1樹脂基板1に設けられた位置決め手段4は第1樹脂基板1の流路用溝11が形成されている面側に突出して設けられた突起部41であり、第2樹脂基板2に設けられた位置決め手段4は第2樹脂基板2の第2流路用溝21が形成されている面に設けられた凹部42である。
突起部41は、第1樹脂基板1の第1流路用溝11が形成されている面より立設する円柱状である。この突起部41は、後述する第2樹脂基板2の位置決め手段4の凹部42と嵌合可能になっている。
なお、突起部41は、先端が細くなっているような形状が好ましく、さらに先端が丸みを帯びていることが好ましい。これにより、突起部41と凹部42との位置がずれている場合であっても、突起部41と凹部42との嵌合を容易にできる。
突起部41の直径は、特に限定されないが、上述した連結部3に起因の折り畳む際の誤差の半分程度であることが好ましく、具体的には0.2mm以上であることが好ましく、特に0.5〜1.5mmが好ましい。直径が前記範囲内であると、位置ずれの防止効果に特に優れる。
凹部42は、突起部41が嵌合できるように円形状をなしている。
凹部42の直径は、突起部41の直径に依存するが、0.2mm以上であることが好ましく、特に0.5〜1.5mmが好ましい。直径が前記範囲内であると、位置ずれの防止効果に特に優れる。
このように、突起部41を凹部42に挿入することで、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2との位置決めを簡便に行うことができ、かつその位置決めを正確に行うことができる。さらに、突起部41を凹部42に挿入することで、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを、接合した際における樹脂基板同士の位置ずれを防止することもできる
位置決め手段4としては、上述の実施形態に限定されるものではなく、突起部41が多角形状の形状を有していても良い。
また、第1樹脂基板1に凹部を形成し、第2樹脂基板2に突起部を形成しても良い。また、第1樹脂基板1および第2樹脂基板2の両方に、突起部と凹部とを設けても良い。
さらに、第1樹脂基板1に複数の突起部を形成し、その突起部の数に対応する数の凹部を第2樹脂基板2に形成しても良い。この場合、複数の突起部の配置パターンと複数の凹部の配置パターンが同じパターンとなるように、複数の突起部を第1樹脂基板1に形成し、複数の凹部を第2樹脂基板2に形成する。これにより、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを重ねることで、複数の突起部のそれぞれが、位置が一致する凹部に挿入され、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを重ねる際の位置合わせ精度を向上することができる。
(一体成形)
このような第1樹脂基板1、第2樹脂基板2および連結部3が、一体成形されたマイクロ流路チップ用部品は、例えば射出成形やプレス成形等の方法で作製することができる。特に、量産性の観点から射出成形で作製することが好ましい。射出成形によって本発明のマイクロ流路チップ用部品を作製する場合、金型成形における成形性(転写性、離型性)の観点から連結部3の薄肉部は0.03mm以上が好ましい。さらには、0.05mm以上がより好ましい。具体的な射出成形の条件は、使用する樹脂によって異なるが、例えば射出シリンダー温度120〜300℃、金型温度40〜120℃、射出速度50〜150mm/秒、保圧40〜100MPaの条件で安定に射出成形を行うことができる。
(マイクロ流路チップ)
次に、第1流路用溝11および第2流路用溝21で形成されるマイクロ流路について、図3および図4を用いて詳細に説明する。図3は、上述したマイクロ流路チップ用部品を折畳んで第1流路用溝が形成された面と、第2流路用溝が形成された面とを接合して得られるマイクロ流路チップ110を示している。図4は、図3のB−B’断面図である
図4に示すように、マイクロ流路チップ110は、長さの異なる直線状の第1流路用溝11および第2流路用溝21があり、第1流路用溝11の長さが第2流路用溝21に比べて短くなっている。これにより、第2流路用溝21が第1流路用溝11を包含するようになっている。また、第1流路用溝11の両端部に貫通孔111および112が、第2流路用溝21に重なるように形成されている。これにより、貫通孔111より液体を導入することができ、貫通孔112より液体を排出することが可能となっている。
上述したような、第1流路用溝11と第2流路用溝21との重なる部分は、特に限定されないが、平面視の面積で90%以上重なるものであることが好ましく、特に95%以上重なるものであることが好ましい。重なる範囲が前記範囲内であると、特に流路に流れる流体の制御に優れる。
流路用溝としては、上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば複数の流路用溝が形成されている、曲線および直線が適宜組み合わされている等の他の形状を有していても良い。
具体的には、第1樹脂基板1および第2樹脂基板2に、それぞれ複数の流路用溝が形成されていても良い。また、図5(a、b)に示すように流路用溝が分岐しても良い。また、図6に示すように流路用溝が直線でなく、曲線であっても良い。
また、図7(a、b)に示すように第1流路用溝11と、第2流路用溝21とが、交差する場合(a)であっても重ならない場合(b)であっても良い。
また、第1流路用溝11および第2流路用溝21が、それぞれ途中で幅、深さ等が変わるものであっても良い。
(マイクロ流路チップ)
図4に示すように、上述したようなマイクロ流路チップ用部品100の第1樹脂基板1の第1流路用溝11が形成された面と第2樹脂基板2の第2流路用溝21が形成された面とが当接するように接合して、マイクロ流路チップ110を得ることができる。これにより、第1流路用溝11と第2流路用溝21のデザインを組み合わせて3次元的なマイクロ流路構造を設計することが可能となり、より複雑なマイクロ流路チップ110が得られる。
ここで、マイクロ流路チップ110とは、横断面積0.025mm以下の流路用溝を形成されているものを広く意味するものである。マイクロ流路チップ110の大きさ、形状は特に限定されず、その用途に応じて任意に設定することができる。マイクロ流路チップ110は、例えば物質の分離、分析、生化学反応、化学反応、タンパク質結晶化等に用いられるものである。このマイクロ流路チップ110は、用途上、使い捨てあるいは制限された回数のみの使用で交換されることが好ましいが、恒久的に使用してもかまわない。この場合、分注器あるいは測定器などの機器と一体の微量流体操作装置として構成されることも考えられるが、その場合も、流路用溝を有する部材はマイクロ流路チップという。なお、試料流体操作装置を、マイクロ流路チップの取り外し可能に形成しても良いことはいうまでもない。
この第1樹脂基板1と第2樹脂基板2との接合は、接着剤による接着、プライマーによる樹脂接着、拡散接合、陽極接合、共晶接合、熱融着、超音波接合、レーザ溶融、溶剤・溶解溶媒による貼り合わせ、粘着テープ、接着テープ、圧着、自己吸着剤による結合、物理的な保持、凹凸による組み合わせが挙げられる。これらの中でも熱溶着、粘着剤、接着剤、超音波溶着のいずれかによって、接合することが好ましい。これにより、マイクロ流路チップ110の生産性を向上することができる。
例えば、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを熱溶着する場合、それぞれの樹脂基板を加熱することで、接合することができる。例えば、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを重ねた状態で、加熱し、樹脂基板1および2の接合面における樹脂を溶融させ、加圧することで両樹脂基板を接合する。これにより、第1流路用溝11および第2流路用溝21による微細流路が形成されたマイクロ流路チップ110が製造される。
また、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを、粘着剤、接着剤等によって接合する場合、粘着剤、接着剤としては、例えば、紫外線硬化型接着剤、遅延硬化型接着剤などを用いることができる。
この場合、第1樹脂基板1および第2樹脂基板2の接合面に接着剤を塗布し、その後、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを重ねることで、両樹脂基板を接合する。これにより、第1流路用溝11および第2流路用溝21による微細流路が形成されたマイクロ流路チップ110が製造される。
より具体的に紫外線硬化型接着剤を使用する場合には、例えば第1樹脂基板1を固定した状態で、第2樹脂基板2に力を加え、2つの樹脂基板を連結する連結部3の薄肉部31を基点に折り曲げ、2つの基板を重ね合わせる。このとき、突起部41を凹部42に挿入する。そして、両樹脂基板に対して加圧した状態のまま紫外線照射を行い、前記接合面の紫外線硬化型接着剤を硬化させ、2つの樹脂基板を接合する。このとき、プレス機にて50〜200Nで両樹脂基板を保持し、紫外線照射機で1〜5分間、紫外線照射を行うことで、基板同士を接合する。
また、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを、超音波溶着によって接合する場合、例えば、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2とを重ねた状態で、いずれかの樹脂基板の表面に超音波を印加するためのホーンを接触させ、ホーンによって樹脂基板1、2に超音波を印加することにより、樹脂基板1、2の接触面の樹脂を溶融させ、さらに加圧することによって両樹脂基板を接合する。これにより、第1流路用溝11および第2流路用溝21による微細流路が形成されたマイクロ流路チップ110が製造される。
このような、マイクロ流路チップは、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2との両方に、それぞれ第1流路用溝11および第2流路用溝21が形成されているので、接合をおこなうことにより、第1樹脂基板1と第2樹脂基板2との間にマイクロ流路を作製することができる。
また、本発明のマイクロ流路チップ110は、連結部3での折り畳み、位置決め手段4を用いて第1樹脂基板1と第2樹脂基板2との位置決めを簡便に行い、かつその位置決めを正確に行うことができ、さらに位置ずれを防止することができる。それらによって、熱溶着、粘着剤、接着剤、超音波溶着等によって第1流路用溝11および第2流路用溝21を位置ずれなく接合されたマイクロ流路チップ110を得ることができるものである。
また、両樹脂基板に対して超音波を照射しながら基板を加圧することで、両樹脂基板を接合する場合、超音波の照射条件、加圧条件は、1〜10kg/cm
の加圧状態で、20〜40kHzの超音波を0.05〜1秒間印加することで両基板を接合する。
このようなマイクロ流路は、例えばマイクロ流路に流体を導入したときに、マイクロ効果が現れるもの、すなわち、流体に何らかの挙動変化が現れる断面形状を有するチャネルを意味する。
(分析装置)
上述したようなマイクロ流路チップは、例えばゲル電気泳動分析装置、血液分析装置に用いることができる。
(マイクロ流路チップ用部品の製造)
射出成形機で環状ポリオレフィン樹脂(日本ゼオン社製、ゼオノア、1060R)を、射出温度250℃、射出速度100mm/秒、保圧60MPaで射出し、マイクロ流路チップ用部品に押し出し、第1樹脂基板(外形寸法が25mm×25mm×1mm)と第2樹脂基板(外形寸法が25mm×25mm×1mm)とが、連結部(薄肉部の厚さ0.2mm、端部の厚さ0.5mm)で連結された構造のマイクロ流路チップ用部品を作製した。
第1樹脂基板には、幅0.05mm、深さ0.05mmの第1流路用溝と、第1流路用溝の両端部の位置にチップ厚み方向に直径1mmの貫通孔と、直径0.2mmの突起部とが形成されている。また、第2樹脂基板には幅0.05mm、深さ0.05mmの第2流路用溝と、内径0.2mmの凹部とが形成されている。
(マイクロ流路チップの製造)
上述のマイクロ流路チップ用部品の第1樹脂基板を固定した状態で、第2樹脂基板に力を加え、2つの基板を連結する連結部の薄肉部を基点(折り曲げ点)に折り曲げ、2つの樹脂基板を重ね合わせた。このとき、突起部を凹部に挿入した。
そして、両樹脂基板に対して熱を加えながら基板を加圧することで、両樹脂基板を接合して、マイクロ流路チップを得た。このときの加熱条件、加圧条件は、加熱プレス機にて100℃、1,000Nの条件下で15分間保持した。
以上のように、微細な流路用溝加工が施された樹脂基板と、蓋となる樹脂基板とが一体で成形され、樹脂基板を連結する連結部で折り曲げ、突起部を凹部に挿入することができ、その位置決めを正確に行うことができた。また、連結部および突起部を凹部に挿入することで、微細な溝加工が施された樹脂基板と蓋となる樹脂基板との位置ずれを防止することができ、高い位置精度で接合することができた。
本発明を利用することにより、簡単でかつ安価で、再現性よく、高精度の位置決めで重ね合わせ、さらに接合を可能とするマイクロ流路チップを提供することができる。これにより、量産可能なシンプルな構成で、安定かつ短時間にマイクロ流路を配するマイクロ流路チップを作製することができる。
また、本発明のマイクロ流路チップは、微小空間を用いた分析等に使用されるラボ・オン・ア・チップ(lab−on−a−chip)等に使用できる。
1 第1樹脂基板
11 第1流路用溝
111 貫通孔
112 貫通孔
2 第2樹脂基板
21 第2流路用溝
3 連結部(板状体)
31 中央部(薄肉部)
32 端部
4 位置決め手段
41 突起部
42 凹部
100 マイクロ流路チップ用部品
110 マイクロ流路チップ

Claims (14)

  1. 一方の面に第1流路用溝が形成された第1樹脂基板と、
    一方の面に第2流路用溝が形成された第2樹脂基板と、
    前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板とを回動可能に連結する連結部とを有し、
    前記第1樹脂基板、前記第2樹脂基板および前記連結部が一体的に成形されてなり、
    前記連結部を介して、前記第1樹脂基板の第1流路用溝が形成された面と前記第2樹脂基板の第2流路用溝が形成された面とが当接するように折り畳むことが可能なことを特徴とするマイクロ流路チップ用部品。
  2. 前記連結部は、樹脂材料で構成されているものである請求項1に記載のマイクロ流路チップ用部品。
  3. 前記連結部は、板状体である請求項1または2に記載のマイクロ流路チップ用部品。
  4. 前記板状体の中央部付近には、切り欠き部、薄肉部を有するものである請求項3に記載のマイクロ流路チップ用部品。
  5. 前記板状体の薄肉部の平均厚さは、0.5mm以下である請求項4に記載のマイクロ流路チップ用部品。
  6. 前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板を折り畳んだ際に、前記第1流路用溝と前記第2流路用溝とが少なくとも一部で重なる部分を有するものである請求項1ないし5のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品。
  7. 前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板を折り畳んだ際に、前記第1流路用溝および前記第2流路用溝のいずれか一方が、他方に包含されるものである請求項1ないし6のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品。
  8. 前記第1樹脂基板と前記第2樹脂基板とを折り畳んだ際に、前記第1流路用溝と前記第2流路用溝とが、平面視の面積で90%以上重なるものである請求項1ないし7のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品。
  9. 前記第1樹脂基板および前記第2樹脂基板には、位置決め手段が設けられているものである請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品。
  10. 前記位置決め手段は、前記第1樹脂基板および前記第2樹脂基板の一方に設けられた凸部と、他方に設けられた前記凸部に嵌合する凹部とで構成される請求項9に記載のマイクロ流路チップ用部品。
  11. 前記位置決め手段は、前記第1樹脂基板および前記第2樹脂基板の前記連結部と反対側の端部に設けられているものである請求項9または10に記載のマイクロ流路チップ用部品。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載のマイクロ流路チップ用部品の前記第1樹脂基板と、前記第2樹脂基板とを、前記第1樹脂基板の第1流路用溝が形成された面と前記第2樹脂基板の第2流路用溝が形成された面とが当接するように接合されてなることを特徴とするマイクロ流路チップ。
  13. 前記接合は、熱溶着、粘着剤、接着剤および超音波溶着のいずれかによってされたものである請求項12に記載のマイクロ流路チップ。
  14. 請求項12または13に記載のマイクロ流路チップを備えることを特徴とする分析装置。
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