JP2011121737A - 用紙の糊付け装置及び糊付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の搬送方向を有する第1の搬送部X1と、折り部X2と、第1の搬送方向と直交する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部X3と、を備えている。第1の搬送部X1には、第1の搬送方向と直交する方向の用紙両端部に接着剤を塗布する第1の接着剤塗布機構65と、該第1の接着剤塗布機構65による接着剤塗布位置よりも用紙内方側にミシン目加工する第1のミシン目加工機構64と、を設けている。第2の搬送部X3には、折り畳んだ状態の用紙を上下方向に開放する開放機構11と、用紙の開放端部に前記第2の搬送方向と平行に接着剤を塗布する第2の接着剤塗布機構12と前記用紙の上側の折り片を下側折り片に重ね合わせ、上下の折り片を接着する封止機構13と、を設けている。
【選択図】図8
Description
本発明の目的は、用紙糊付け装置及び糊付け方法において、予め、用紙の全面に接着剤塗布処理を行わずとも、自動的に、用紙を折り畳み、迅速に封止処理でき、しかも、情報の機密性を考慮して、剥離出来ない本接着剤を用いた場合であっても、ミシン目で切り取ることにより、簡単に開封作業を行うことができるようにすることである。
図1及び図2は、本発明の装置及び方法により二つに折り畳まれて糊付けされる折り畳み用紙を示している。展開図を示す図1において、一つの折り線q1により、二つ折りとする用紙Pであり、第1の折り片P1と第2の折り片P2を有している。折り線q1方向の両端部に、折り線q1と直角方向に第1の接着剤A1が筋状に塗布され、該第1の接着剤A1の塗布位置より用紙内方側に、折り線q1と直角方向に第1のミシン目B1が加工されている。さらに、第2の折り片P2の開放側の端部に、第2の接着剤A2が折り線q1と平行に筋状に塗布され、該第2の接着剤A2の塗布位置より用紙内方側に、折り線q1と平行に、第2のミシン目B2が加工されている。図2は、封止完了後の状態であり、第1及び第2のミシン目B1,B2で切り取ることにより、用紙Pの3辺の接着剤A1,A2の塗布箇所を切除し、開封する。
図8乃至図22は、本発明に係る糊付け装置の第1の実施形態であり、これらの図面に基づいて、本発明の第1の実施形態を説明する。
図13は、第1の搬送部X1内の第1のミシン目加工機構64及び第1の接着剤塗布機構65の詳細を示している。第1のミシン目加工機構64は、外周端に多数の刃部101aを有する円板状のミシン刃101と、該ミシン刃101に下方から対向する駆動ローラ102とから構成されている。駆動ローラ102は、高周波焼き入れされた鉄等の金属により構成されており、図示しない駆動源に連結し、矢印D方向に回転するように構成されている。ミシン刃101は、アーム103により支持壁104に上下方向揺動可能に支持されると共に圧縮ばね105により下方に付勢(弾圧)され、駆動ローラ102の外周面に圧接しており、駆動ローラ102が矢印D回転することにより、ミシン刃101が従動する。すなわち、用紙Pを駆動ローラ102で支承しつつ、第1の搬送方向F1に送り、従動するミシン刃101が用紙Pに食い込むことにより、第1のミシン目B1が加工される。
図9において、折り部X2の折り機構67は、上下一対の第1及び第2の折りトレー69,70と、第1及び第2の折りトレー69,70間に配置された4つの第1乃至第4の折りローラ71,72,73、74から構成されており、各折りトレー69,70はそれらのストッパー69a,70aの位置が変更自在となっており、各折りローラ71乃至74は、隣り合うローラ同士が当接して、それぞれニップ部を形成している。
図10において、方向変換部61aは、折り畳まれた状態の用紙Pを、一枚単位で第2の搬送方向F2へと方向変換して給紙する第2の給紙機構81を備え、該第2の給紙機構81は、前記エア吸引式ベルト搬送機構22の第2の搬送方向F2の下流側に配置された上下一対の給紙ローラ23等を備えている。エア吸引式ベルト搬送機構22と給紙ローラ23とは、伝動機構を介して給紙用の第1の駆動モータ26に連動連結している。すなわち、方向変換部61aにおいて停止された用紙Pを、エア吸引式ベルト搬送機構22により、一枚単位で第2の搬送方向F2に送り出し、給紙ローラ23により、糊付け本体部82に供給するようになっている。
図12において、糊付け本体部82の開放機構11は、搬送通路の上側に配置された吸引ボックス30と、搬送通路の下側に配置されたエア吸引式ベルト搬送機構32とを有し、第2の接着剤塗布機構12は、下端にノズル部33aを有する接着剤容器本体33bと、下側の折り片をガイドする上下一対のガイド板34,35と、上側の折り片をガイドする左右一対のガイドロッド(拡張用ガイド部材)36,37と、を有し、封止機構13は、上側の折り片を下方にガイドする封止用ガイドロッド(封止用ガイド部材)38と、上側の折り片を下側の折り片に圧接する押圧ローラ39と、を有している。なお、図12の接着剤容器本体33bは、下端部のノズル本体33aと一体的に設けられているが、ノズル本体33aのみを接着剤塗布位置に配置し、接着剤容器本体33bを別の箇所に配置してエアホースで接続し、接着剤をノズル本体33aに供給するように構成することもできる。
図10において、第2のミシン目加工機構110は、前述のように、紙受け部83の後端部(第2の搬送方向F2の上流端部)であって、押圧ローラ39の前方に配置されている。
れている。
図1及び2のように、二つ折りの用紙Pを、用紙糊付け装置で糊付けし、封止する場合の作業の流れを図5により簡単に説明する。
上記二つ折り用紙の糊付け作業を、用紙糊付け装置と関連して説明する。
(1)第1の給紙工程
図8において、用紙積載部61に積載された未折り状態の用紙Pは、第1の給紙機構62により一枚ずつ搬送機構63上に送り出される。
搬送機構63上を搬送される過程において、第1のミシン目加工機構64により、用紙Pの前後両端部に第1のミシン目B1(図5参照)が形成され、続いて、第1の接着剤塗布機構65により、第1のミシン目B1より用紙外方側に、第1の接着剤A1(図5参照)が塗布される。
折り機構67に供給された未折り用紙Pは、図21の(a)(b)(c)に示す作業工程により、二つ折りに折り畳まれ、中間搬送機構68へ搬送される。
図9において、方向変換部61aのエア吸引式ベルト搬送機構22上に供給された二つ折り状態の用紙Pは、エア吸引式ベルト搬送機構22により第2の搬送方向F2(前方)に送り出され、図15のように、上下の給紙ローラ23で挟持され、略水平な閉塞状態(平面状態)で第2の搬送方向F2(前方)に供給される。
図16において、略水平な閉塞状態で開放機構11に供給された用紙Pは、左端部が主搬送機構15の上下のベルト搬送部15a、15bにより挟持され、前方に搬送される。この搬送中において、下側の第2の折り片P2は下側の吸引ボックス31により下方に吸引され、上側の第1の折り片P1は、上側の吸引ボックス30で上方に吸引されることにより、下側の第2の折り片P2から上方に離れる。すなわち、用紙Pは閉塞状態から右端部が開放された状態に変化する。そして、開放された用紙Pは、第1のガイドロッド36の先端分離爪36aにより、上側の第1の折り片P1と、下側の第2の折り片P2とに、機械的に分離される。
図17において、用紙Pが第2の接着剤塗布機構12に移行すると、下側の第2の折り片P2は、下側のガイド板34,35間の隙間に入り込み、略水平状態に維持されて搬送される。上側の第1の折り片P1は、右端部近傍が右側の第1のガイドロッド36により下側から徐々に押し上げられ、一方、第1のガイドロッド36と主搬送機構15との間の部分は、略水平な左側の第2のガイドロッド37により、上方への移動が規制される。これにより、上側の第1の折り片P1の右半部は徐々に垂直姿勢に近づくように立ち上がってゆく。すなわち、開放度合いが拡張してゆく。
図18において、用紙Pが第2の接着剤塗布機構12の接着剤容器本体33bのノズル部33aに対応する位置まで到達すると、上側のガイド板34が途切れることにより、第2の折り片P2の上面が露出する。このとき、第1の折り片P1は接着剤容器本体33bに干渉しない状態まで立ち上がっている。この状態で、ノズル部33aから接着剤を吐出すると共に用紙Pを前方(第2の搬送方向F2)に搬送することにより、第2の折り片P2の上面の右端部に、第2の搬送方向F2と平行に筋状に第2の接着剤A2が塗布される。
図18において、第2の接着剤A2が塗布された後、上側の第1のガイド片P1は、拡張用の第1及び第2のガイドロッド36,37による位置規制が解除されると同時に、図19のように、封止機構13の封止用ガイドロッド38により、第2の折り片P2側へと下方へガイドされる。
封止後、紙受け部83に供給された用紙Pは、図11に示す第2のミシン目加工機構110により、前記第2の接着剤塗布機構12による接着剤塗布位置よりも用紙内方側(左方)に、第2の搬送方向F2と平行な第2のミシン目B2が加工される。
次に、図3及び4のような内側三つ折りの用紙P(第1の例)を、用紙糊付け装置で糊付けする場合の作業の流れの概要を、図6により簡単に説明する。
図7は、内側三つ折りの用紙Pの第2の例の作業工程図であり、図7の右下に示すように、封止後、最も上側に位置する第1の折り片P1の右端部のみに、第2のミシン目B2を加工した例である。その他の構成及び作業工程は、前記図6の作業工程と同様である。
本発明の用紙糊付け装置の第2の実施の形態として、図8において、糊付け本体部82の第2の接着剤塗布機構12の前端部(第2の搬送方向F2の下流端部)に、第2のミシン目加工機構110aを配置しており、かつ、折り機構67として、図26に示す折り機構67を有している。
(1)前記いずれの実施形態及び用紙に関しても、未折り状態の用紙を、自動的に、かつ、連続的に、接着剤により封止し、かつ、接着剤塗布位置の用紙内方側にミシン目を加工することができるのである。
(1)前記の実施の形態では、第1及び第2の接着剤塗布機構65,12は、いずれも、一つの接着箇所に一本のノズル部65a,33aを配置しているが、ノズル部65a,33aをそれぞれ一箇所に二個設け、一箇所の接着箇所に2筋の接着剤を塗布することも可能である。これにより、接着強度の向上が図れる。
X2 折り部
X3 第2の搬送部
11 開封機構
12 第2の接着剤塗布機構
13 封止機構
33a 第2の接着剤塗布機構のノズル部
64 第1のミシン目加工機構
65 第1の接着剤塗布機構
65a 第1の接着剤塗布機構のノズル部
67 折り機構
110、110a 第2のミシン目加工機構
Claims (8)
- 用紙を折り畳んで折り片同士を接着剤により封止する用紙糊付け装置において、
未折り状態の用紙を第1の搬送方向に搬送する第1の搬送部と、
該第1の搬送部の搬送下流端に配置されて第1の搬送方向と直交する折線により前記用紙を折り畳む折り部と、
折り畳んだ前記用紙を前記折り部から前記第1の搬送方向と直交する第2の搬送方向に搬送する第2の搬送部と、を備え、
前記第1の搬送部には、前記第1の搬送方向と直交する方向の用紙両端部に第1の搬送方向と平行に接着剤を塗布する第1の接着剤塗布機構と、該第1の接着剤塗布機構による接着剤塗布位置よりも用紙内方側に前記第1の搬送方向と平行にミシン目加工する第1のミシン目加工機構と、を設け、
前記第2の搬送部には、折り畳んだ状態の用紙を上下方向に開放する開放機構と、前記用紙の開放端部に前記第2の搬送方向と平行に接着剤を塗布する第2の接着剤塗布機構と前記用紙の上側の折り片を下側折り片に重ね合わせ、上下の折り片を接着する封止機構と、を設けている、ことを特徴とする用紙糊付け装置。 - 請求項1に記載の用紙糊付け装置において、
前記第2の搬送部には、第2の接着剤塗布機構よりも用紙内方側に前記第2の搬送方向と平行にミシン目加工する第2のミシン目加工機構を設けている、用紙糊付け装置。 - 請求項1又は2に記載の用紙糊付け装置において、
前記第1及び第2の接着剤塗布機構は、剥離不能な接着剤を塗布する塗布機構である、用紙糊付け装置。 - 請求項2又は3に記載の用紙糊付け装置において、
前記第2のミシン目加工機構は、前記封止機構の第2の搬送方向の下流側に配置されている、用紙糊付け装置。 - 請求項2又は3に記載の用紙糊付け装置において、
前記第2のミシン目加工機構は、前記封止機構の第2の搬送方向の上流側に配置されている、用紙糊付け装置。 - 未折り状態の用紙を折り畳み、糊付けし、封止する用紙糊付け方法において、
未折り状態の用紙を第1の搬送方向に搬送しつつ、前記第1の搬送方向と直交する方向の用紙両端部に、第1の搬送方向と平行に接着剤を塗布する第1の接着剤塗布工程と、
第1の接着剤塗布工程の後、同時又は前工程として、前記第1の接着剤塗布工程による接着剤塗布位置よりも用紙内方側に、第1の搬送方向と平行にミシン目を加工する第1のミシン目加工工程と、
前記第1の接着剤塗布工程及び第1のミシン目加工工程を経た前記用紙を、第1の搬送方向と直交する一つに折り線により二つ折りに折り畳む折り畳み工程と、
折り畳んだ前記用紙を、第1の搬送方向と直交する第2の搬送方向に搬送しつつ、上下方向に開放する開放工程と、
開放された前記用紙の開放端部に前記第2の搬送方向と平行に接着剤を塗布する第2の接着剤塗布工程と、
上側の折り片を下側折り片に重ね合わせ、封止機構により、上下の折り片を接着する封止工程と、
封止された用紙の前記第2の接着剤塗布工程における接着剤塗布位置よりも用紙内方側に第2の搬送方向と平行にミシン目を形成する第2のミシン目加工工程と、
を有する、用紙糊付け方法。 - 未折り状態の用紙を折り畳み、糊付けし、封止する用紙糊付け方法において、
未折り状態の用紙を第1の搬送方向に搬送しつつ、前記第1の搬送方向と直交する方向の用紙両端部に、第1の搬送方向と平行に接着剤を塗布する第1の接着剤塗布工程と、
第1の接着剤塗布工程の後、同時又は前工程として、前記第1の接着剤塗布工程による接着剤塗布位置よりも用紙内方側に、第1の搬送方向と平行にミシン目を加工する第1のミシン目加工工程と、
前記第1の接着剤塗布工程及び第1のミシン目加工工程を経た前記用紙を、第1の搬送方向と直交する二つの折り線により三つ折りに折り畳む折り畳み工程と、
折り畳んだ前記用紙を、第1の搬送方向と直交する第2の搬送方向に搬送しつつ、上下方向に開放する開放工程と、
開放された前記用紙の開放端部に前記第2の搬送方向と平行に接着剤を塗布する第2の接着剤塗布工程と、
上側の折り片を下側折り片に重ね合わせ、封止機構により、上下の折り片を接着する封止工程と、
を有する、用紙糊付け方法。 - 請求項7に記載の用紙糊付け方法において、
さらに、第2の接着剤塗布工程の後又は前工程として、前記第2の接着剤塗布工程による接着剤塗布位置よりも用紙内方側に、第2の搬送方向と平行にミシン目を加工する第1のミシン目加工工程を有する、用紙糊付け方法。
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