JP2011121201A - 装飾体の貼付け方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】図(a)のヒーター昇降シリンダ35を稼働させてヒーター33を、矢印(8)のように下降させる。流体排出弁52を閉じて減圧ポンプ55を停止する。流体導入弁54を開き、矢印(9)のように流体を容器13内に導入する。すると、収納部材24内は減圧されているため、矢印(10)のように圧力を受けて圧縮され、被装飾体25に装飾体27が圧着して貼付けられる。
【効果】装飾体の大きさが被装飾体より小さくて済むので、装飾体を必要最低限の大きさにし、材料ロスを低減することができる。
【選択図】図6
Description
図9(a)に示されるように、装飾体貼付け装置100において、真空容器101の支持治具102に被装飾体103をセットし、把持枠104で装飾用シート(装飾体)105を把持する。ヒーター106で装飾用シート105を加熱して軟化させ、ヒーター106を退避させる。
そこで、装飾用シート等の装飾体の位置ずれを防止するとともに材料ロスを低減することができ、並びに装置全体を簡易にすることができる装飾体の貼付け技術が望まれる。
従来技術においては、装飾用シートをヒーターで加熱して軟化させた後、被装飾体に貼付けているので、個体差が生じないように装飾用シートの位置決め精度を高めるために、真空容器内の温度を厳密に管理し、装飾用シートの軟化による伸び率を制御する必要がある。この点、本発明では、装飾体は収納部材の内側に仮付けした後、被装飾体に貼付けているため、装飾体を軟化させる必要がないので、位置ずれを防止することができる。
さらに、収納部材の内側に仮付けした装飾体を、被装飾体の貼付け位置の近傍に配置してから圧着するので、装飾体の位置ずれを防止することができる。
さらに、装飾体の大きさが被装飾体より小さくてもよく、装飾体を必要最低限の大きさにし、材料ロスを低減することができる。
図1に示されるように、装飾体の貼付け装置10は、基礎部にはベース11上に設けられ、テーブル12に載せられている容器13と、この容器13に被せる蓋体14と、容器13内の流体を排出する流体排出機構15と、容器13内へ空気等の流体を導入する流体導入機構16と、流体排出機構15や流体導入機構16等を制御する制御部17とからなる。
図2に示されるように、容器13の底部23に、袋状の形態を呈している収納部材24が配置され、この収納部材24の中に被装飾体25が収納されている。被装飾体25は、収納部材24の中に収納されている仮支持部材としてのスポンジ26に挟まれている。また、被装飾体25に対面するようにして装飾体27が、収納部材24の内側に仮付けされている。
なお、仮支持部材26は、スポンジに限定されず、発泡体、弾性体等、伸縮する部材であれば、他の部材であっても差し支えない。
閉塞手段32は、収納部材24の口31を熱するヒーター33と、容器13の底部23に設けられヒーター33をロッド34によって昇降させるヒーター昇降シリンダ35とを備える。
なお、符号42は、ヒーター33に電気を導く給電線である。
蓋体14のフランジ部45には、蓋体14が閉じた状態で容器13を密閉するパッキン46が設けられている。
また、流体導入機構16は、容器に設けられ容器13内へ流体を導く流体導入管53と、この流体導入管53に接続され容器13内へ流体を導入する流体導入弁54とからなる。
また、実施例では、流体を空気としたが、これに限らず、窒素や水等の他の流体であっても差し支えない。
図3に示されるように、押さえ手段44は、容器13の内側に設けられているハンドル軸受け62と、このハンドル軸受け62に揺動自在に設けられているハンドル63と、このハンドル63に設けられ収納部材24を押さえるローラー64とからなる。
図4(a)は被装飾体25を袋状の収納部材24の中に配置する工程から、装飾体27を仮付けする工程までを説明する図であり、被装飾体25及びスポンジ26を、矢印(1)のように、袋状の収納部材24の中に配置する。一方、装飾体27を、被装飾体25に対面するようにして収納部材24の内側に仮付けする。
そして、被装飾体25等を収納した収納部材24を、矢印(2)のように、容器13の中に移動させる。
そして、ハンドル63を、矢印(3)のように移動させ、ローラー64で収納部材24の口31近傍を押さえる。
なお、収納部材24の口31は、口31全体が押さえられている形態ではなく、部分的に押さえられているので、収納部材24内との空気の移動は可能である。
また、流体排出機構15等の動作は、制御部(図1、符号17)による動作制御に限らず、手動で行っても差し支えない。
また、閉塞手段32のヒーター33は、ヒーターではなく、収納部材24の口31を受熱板41とで挟んで密封されるように圧接するアーム状部材であっても差し支えない。この場合、閉塞手段32のヒーター33で、収納部材24の口31を溶着せずに、受熱板41とで挟んで圧接することで密封する工程にしてもよい。これにより、収納部材24を再利用することができる。
図7に示されるように、装飾体の貼付け装置70において、成形することで袋状の形態を呈する収納部材24が、容器13の底部23に配置されている。この収納部材24は、被装飾体25の下側に配置されている第1貼付け部材71と、被装飾体の上側に配置されている第2貼付け部材72とからなる。第1貼付け部材71の端部73、74を、第2貼付け部材72の端部75、76に熱で溶着させることで、袋状の収納部材24が成形される。
閉塞手段77は、第1貼付け部材71の端部74及び第2貼付け部材72の端部76を熱するヒーター78と、容器13の底部23に設けられヒーター78をロッド81によって昇降させるヒーター昇降シリンダ82とを備える。
図8に示されるように、閉塞手段32において、ヒーター33はL字形状を呈する。また、閉塞手段77において、ヒーター78はL字形状を呈する。ヒーター33とヒーター78は、それぞれ独立して昇降可能である。ヒーター33及びヒーター78は、ロの字形状の受熱板41(図7参照)に接するように上昇する。ヒーター33と受熱板41とで、第1貼付け部材71の端部73及び第2貼付け部材72の端部75を挟む。ヒーター78と受熱板41とで、第1貼付け部材71の端部74及び第2貼付け部材72の端部76を挟む。
また、台43は、被装飾体25を囲うようにロの字形状を呈している。これにより、四角形状の第1貼付け部材71の端部73、74及び第2貼付け部材72の端部75、76を、全て支持することができる。
図7に戻って、第1貼付け部材71を、端部73、74が台43に乗るようにして容器13の底23に配置する。被装飾体25とスポンジ26を容器13内に配置する。装飾体27を被装飾体25に対面するようにして第2貼付け部材72の下側(内側)に仮付けし、台43及びスポンジ26の上に配置する。
流体排出弁52を開いて減圧ポンプ55(図1参照)を稼働させ、収納部材24内及び容器13内から空気等の流体を排出する。これで、収納部材24内及び容器13内は減圧される。
ヒーター33を下降させる。流体排出弁52を閉じて減圧を停止する。流体導入弁54を開き、流体を容器13内に導入する。すると、収納部材24内は減圧されているため、圧力を受けて圧縮され、被装飾体25に装飾体27が圧着して貼付けられる。
上記の作用では、収納部材24を最初から袋状にしなくても良い。
装飾体の貼付け装置70の構成は、図7、図8に示したものと同様である。
装飾体の貼付け装置70の別形態の作用を次に述べる。
図7に示されるように、第1貼付け部材71を、端部73、74が台43に乗るようにして容器13の底23に配置する。被装飾体25とスポンジ26を容器13内に配置する。装飾体27を被装飾体25に対面するようにして第2貼付け部材72の下側(内側)に仮付けし、台43及びスポンジ26の上に配置する。すなわち、口31を閉じない形態で収納部材24を容器13内に収納するのと同様にする。
流体排出弁52を開いて減圧ポンプ55(図1参照)を稼働させ、収納部材24内及び容器13内から空気等の流体を排出する。これで、収納部材24内及び容器13内は減圧される。
別形態の作用では、短時間で減圧することができる。
従来技術においては、装飾用シート105をヒーター106で加熱して軟化させた後、被装飾体103に貼付けているので、個体差が生じないように装飾用シート105の位置決め精度を高めるために、真空容器101内の温度を厳密に管理し、装飾用シート105の軟化による伸び率を制御する必要がある。この点、本発明では、装飾体27は収納部材24の内側に仮付けした後、被装飾体25に貼付けているため、装飾体27を軟化させる必要がないので、位置ずれを防止することができる。
さらに、収納部材24の内側に仮付けした装飾体27を、被装飾体25の貼付け位置の近傍に配置してから圧着するので、装飾体27の位置ずれを防止することができる。
さらに、装飾体27の大きさが被装飾体25より小さくてもよく、装飾体27を必要最低限の大きさにし、材料ロスを低減することができる。
ここで言う装飾体とは、危険表示や標識等のシール及び貼付材を含む。ここで言う貼付材とは、のりやシール等に限らず、フィルムや紙等、貼付可能なもの全てを言う。
また、装飾体は、シート状のものに限定されず、インク又は塗料を用いることで、加飾することも可能である。
Claims (2)
- 被装飾体に装飾体を貼付ける装飾体の貼付け方法であって、
前記被装飾体を袋状の収納部材の中に配置する工程と、
前記装飾体を、前記被装飾体に対面するようにして前記収納部材の内側に仮付けする工程と、
口を閉じない形態で前記収納部材を容器内に収納するとともに、この容器に蓋体を被せて前記容器内を減圧する工程と、
前記収納部材の口を閉塞する工程と、
前記容器内に流体を導入して前記収納部材を圧縮し、前記装飾体を前記被装飾体に圧着させて貼付ける工程と、からなることを特徴とする装飾体の貼付け方法。 - 被装飾体に装飾体を貼付ける装飾体の貼付け装置において、
この装飾体の貼付け装置は、容器と、この容器に被せる蓋体と、前記容器に内在して袋状の形態を呈し且つ前記被装飾体に対面するようにして前記装飾体が内側に仮付けされる収納部材と、前記収納部材の口を閉塞するための閉塞手段と、前記容器に設けられ前記容器内の流体を排出する流体排出機構と、前記容器に設けられ前記容器内へ流体を導入する流体導入機構と、からなることを特徴とする装飾体の貼付け装置。
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JP2014094508A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Honda Motor Co Ltd | 装飾体の貼り付け方法及び貼り付け装置 |
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2009
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