JP2011120398A - 整流子 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーボン母材と金属母材との位置ずれを抑えつつ、これら両母材相互の接合作業を容易なものとする。
【解決手段】整流子1は、ブラシと摺接する摺接面3を備えた環状円盤型のカーボン母材5と、巻線が接続される複数の端子部7を備えた金属母材9とを接合した構成の整流子母材11を、樹脂絶縁体13によって支持し、かつ放射方向のスリット15を周方向に等間隔に形成して、整流子母材11を複数の整流子片に分割している。この整流子1のカーボン母材5の中心部の貫通孔27の周縁に環状の突部21を形成し、この突部21を金属母材9の中心部の貫通孔29に圧入して固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシと摺接する摺接面を備えた環状円盤型のカーボン母材と、巻線が接続される複数の端子部を備えた金属母材とを接合した構成の整流子母材を、樹脂絶縁体によって支持し、かつ放射方向のスリットを周方向に複数形成して、整流子母材を複数の整流子片に分割した構成の整流子に関する。
従来、自動車エンジン等に燃料を供給するための燃料ポンプとして、モータを一体化させて組み合わせた構成のモータ一体型の燃料ポンプが使用されている。この種のモータとしては、粗悪な自動車用燃料にも対応するために、カーボンブラシと摺接する整流子の部分にカーボン粉を成形、焼成させたカーボン材を用いることや、当該カーボン材に粗悪燃料耐性を有する導電性金属粉を含有させて、カーボン材の強度や電気特性を向上させたり、金属部品である金属片との接合を確実化することが行われている。
そして、ブラシと摺接する摺接面を備えた環状円盤型のカーボン母材と、巻線が接続される複数の端子部を備えた金属母材とを接合した構成の整流子母材を、樹脂絶縁体によって支持し、かつ放射方向のスリットを周方向に複数形成して、整流子母材を複数の整流子片に分割した構成の整流子は公知である(例えば特許文献1,2参照)。
特開平11−346460号公報 特開2002−64958号公報
ところで、このような従来公知の整流子において、カーボン母材と金属母材とを接合した構成の整流子母材を、樹脂絶縁体によって支持させるなどその後の製造作業の際には、カーボン母材と金属母材とを接合した状態での両母材相互間の位置ずれを抑えることが求められる。
ところが、特許文献1に記載の整流子では、カーボン母材の中心の貫通孔周縁に設けた突部を、金属母材の中心の貫通孔に挿入することで、両母材間の互いの位置決めを行っているが、カーボン母材の突部を金属母材の貫通孔に単に挿入しているだけなので、その後の製造作業における振動やハンドリングの際に位置ずれしたり、外れてしまう恐れがある。
一方、特許文献2に記載の整流子では、円盤状の金属母材の周方向に沿って複数の貫通孔を設け、この各貫通孔に対応する位置に形成したカーボン母材の複数の突部を、前記貫通孔に圧入することで、両母材間の互いの位置決めを行っている。
ところが、この場合には、カーボン母材の複数の突部を金属母材の対応する貫通孔に圧入しているので、振動やハンドリングでの位置ずれは回避できるものの、突部及び貫通孔を周方向に複数設けているので、突部を貫通孔に圧入する際に、これら相互間の円周方向の位置あわせを行う必要があり、圧入作業が煩雑となる。また、圧入時に複数箇所の突部の外周面をシェービングしているので、複数の突部のシェービング締結代が均一になるとは限らず、不均一となった場合には、カーボン母材と金属母材との位置ずれが発生することになる。
そこで、本発明は、カーボン母材と金属母材との位置ずれを抑えつつ、これら両母材相互の接合作業を容易なものとすることを目的としている。
本発明は、ブラシと摺接する摺接面を備えた環状円盤型のカーボン母材と、巻線が接続される複数の端子部を備えた金属母材とを接合した構成の整流子母材を、樹脂絶縁体によって支持し、かつ放射方向のスリットを周方向に複数形成して、前記整流子母材を複数の整流子片に分割した構成の整流子であって、前記カーボン母材及び前記金属母材の中心部に貫通孔をそれぞれ形成し、これら各貫通孔の少なくともいずれか一方の周縁部に、いずれか他方の貫通孔に向けて突出して圧入される突部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、カーボン母材及び金属母材の中心部にそれぞれ形成した貫通孔の少なくともいずれか一方の周縁部に、いずれか他方の貫通孔に向けて突出して圧入される突部を設けたので、圧入によってカーボン母材と金属母材との位置ずれを抑えつつ、中心部に位置する貫通孔によって圧入時での両母材間の円周方向の位置決めが不要であり、両母材間の接合作業が容易になる。
本発明の第1の実施形態に係わる整流子を示しており、(a)はカーボン母材側から見た正面図、(b)は(a)の整流子をA−A線に沿って切断した状態の斜視図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係わる整流子のカーボン母材及び金属母材それぞれの単体を示す、図1(b)と同様に切断した状態の斜視図、(b)は(a)のカーボン母材と金属母材とを圧入により接合固定した状態の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係わる整流子のカーボン母材及び金属母材の、図2に対応する斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係わる整流子のカーボン母材及び金属母材の、図2に対応する斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係わる整流子の金属母材の、図2(a)に対応する斜視図を、(a),(b)としてそれぞれ別の例として示している。 (a)は本発明の第5の実施形態に係わる整流子の金属母材を、図5に対して上下を逆にして示した斜視図、(b)は(a)のB部を拡大した斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係わる整流子の金属母材の、図5(a)に対応する斜視図である。 本発明の第7の実施形態に係わる整流子の金属母材の、図7に対応する斜視図を、(a),(b)としてそれぞれ別の例として示している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
図1に示す本発明の第1の実施形態に係る整流子1は、従来のものと同様に、自動車エンジン等に燃料を供給するためのモータ一体型の燃料ポンプにおけるモータ部に使用されるものである。
上記した整流子1は、ブラシ(図示省略)と摺接する平面状の摺接面3を備えた環状で円盤型のカーボン部材であるカーボン母材5と、外周側に巻線(図示省略)が接続される複数の端子部7を備えた金属部材である金属母材9とを接合した構成の整流子母材11を備えている。そして、この整流子母材11を、樹脂絶縁体13によって支持し、かつ放射方向のスリット15を周方向に複数等間隔に形成して、前記整流子母材11を複数の整流子片17に分割している。
カーボン母材5は、高温焼結によって製造したもので、上記した摺接面3を備える環状の円盤部19と、円盤部19の内周縁から摺接面3と反対側に軸方向に沿って突出する突部21を備えている。
一方、金属母材9は、機械加工(プレス加工)によって製造したもので、カーボン母材5の摺接面3と反対側の面に接合される環状の円盤部23と、この円盤部23の外周側の端部からカーボン母材5と反対側に軸方向に沿って立ち上がる側壁部25とを備え、この側壁部25の先端に前記した端子部7が外側に向けて屈曲形成してある。なお、側壁部25は、図2に示すように周方向に沿って前記スリット15と同数の複数備えており、スリット15は複数の側壁部25相互間に位置している。
上記した環状の円盤部19及び23をそれぞれ備えるカーボン母材5及び金属母材9は、図2(a)に示すように、中心部に貫通孔27及び29をそれぞれ備えていることになる。
そして、カーボン母材5の上記した円筒状の突部21は、円盤部19に対して直角に立ち上がるもので、その外径は、金属母材9の貫通孔29の内径よりやや大きく、貫通孔29に圧入してあり、この圧入によりカーボン母材5と金属母材9とを互いに接合固定して一体化することで、前記した整流子母材11が得られる。
また、樹脂絶縁体13は、整流子母材11を一体成形するものであり、金属母材9の側壁部25の内側に位置して中心部に貫通孔31を備える大略円筒形状部材である。この樹脂絶縁体13は、金属母材9の側壁部25の内面25aに接合する外側接合面33を備えるとともに、金属母材9の円盤部23のカーボン母材5と反対側の面23a及び、カーボン母材5の突部21の先端面21aに接合する接合面35を備えている。
さらに、この樹脂絶縁体13は、カーボン母材5の突部21の内面21b及び円盤部19の内側端面19aに接合する内側接合突起37を備えるとともに、内側接合突起37に対して径方向外側に位置する外側接合突起39を備えている。外側接合突起39は、カーボン母材5の円盤部19の外側端面19b及び、金属母材9の円盤部23の外側端面23bにそれぞれ接合している。
次に、上記した整流子1の製造方法について説明する。まず、図2(a)に示すカーボン母材5と金属母材9とを、それらの各円盤部19,23を互いに重ね合わせるようにしつつ、金属母材9の貫通孔29にカーボン母材5の突部21を圧入することで、図2(b)に示す整流子母材11を製造する。
そして、上記製造した整流子母材11は、図示しない金型にセットし、樹脂絶縁体13をモールド成形することで、樹脂絶縁体13により支持されることになる。その後、樹脂絶縁体13の内側接合突起37及び外側接合突起39と、これら各接合突起37,39相互間に位置するカーボン母材5及び金属母材9とに対し、周方向に沿って複数ある側壁部25相互間の位置で、図1に示したようなスリット15を形成する。このスリット15によって、整流子母材11が周方向に沿って複数の前記した整流子片17に分割されて整流子1の製造が完了する。
このように、本実施形態では、カーボン母材5と金属母材9とを接合固定する際の圧入作業は、金属母材9の中心部に設けた貫通孔29に、カーボン母材5の中心部に設けた突部21を圧入するだけなので、この圧入作業によって、その後の製造作業における振動やハンドリング時でのカーボン母材5と金属母材9との位置ずれを抑えつつ、圧入時でのこれら両母材相互間の円周方向の位置決めが不要であり、両母材相互間の接合作業が容易になる。
また、本実施形態では、突部21は、カーボン母材5の貫通孔27の周縁部に沿って全周にわたり環状に形成されているので、圧入代を必要以上に大きくすることなく、強固な圧入状態を確保することができ、圧入時の加圧力を低く抑えて作業性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、図3に示すように、第1の実施形態おけるカーボン母材5に代わるカーボン母材5Aが、中心部に貫通孔27を有する円盤部19を備えるのみで、図2のカーボン母材5におけるような突部21を備えていない。一方、第1の実施形態おける金属母材9に代わる金属母材9Aについては、貫通孔29の周縁部に沿って複数の突部としての爪部41を備えている。
この爪部41は、円周方向に沿って等間隔に前記した側壁部25に対応して設けられ、円盤部23の内周縁から円盤部23に対してほぼ直角にカーボン母材5A側に向けて折り曲げて形成したものである。ここで、各爪部41の外側面41aを周方向に沿ってつなぐ円の直径は、カーボン母材5Aの貫通孔27の内径よりやや大きく形成してある。そして、この爪部41を図3(b)のようにカーボン母材5Aの貫通孔27に圧入することで、カーボン母材5Aと金属母材9Aとを互いに接合固定して一体化し、図2(b)の整流子母材11に代わる整流子母材11Aが得られる。
上記図3に示した第2の実施形態によれば、カーボン母材5Aと金属母材9Aとを接合する際の圧入作業は、カーボン母材5Aの中心部に設けた貫通孔27に、金属母材9Aの爪部41を圧入するだけなので、この圧入作業によって、その後の製造作業における振動やハンドリング時でのカーボン母材5Aと金属母材9Aとの位置ずれを抑えつつ、圧入時でのこれら両母材相互間の円周方向の位置決めが不要であり、両母材相互間の接合作業が容易になるなど、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第2の実施形態では、突部である爪部41が、金属母材9Aの貫通孔29の周縁部に沿って複数設けられているので、圧入代を多少大きめとしても、カーボン母材5Aの貫通孔27への圧入時での加圧力を小さく抑えることができ、圧入作業を容易にしつつ、圧入後の接合状態をより強固にできる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、図4に示すように、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた構成としてある。すなわち、第3の実施形態では、カーボン母材5が、第1の実施形態と同様に環状の突部21を備えるとともに、金属母材9Bが図3に示す第2の実施形態の金属母材9Aの爪部41に代わる爪状突部としての爪部43を備えている。
上記した爪部43は、円盤部23のカーボン母材5と反対側の面から、軸方向(図4中で上方)に突出した状態で径方向内側に向けて延びるアーム部43aと、アーム部43aの先端から軸方向(図4中で下方)に延びる係止部43bとを備え、この係止部43bと貫通孔29の内周面との間に隙間45を備えている。ここで、各係止部43bの外側面43b1を周方向に沿ってつなぐ円の直径は、カーボン母材5の貫通孔27の内径(突部21の内周面の直径と同等)よりやや大きく、また突部21の外径は金属母材9Bの貫通孔29の内径よりやや大きく形成してある。
そして、上記した金属母材9Bの隙間45に、カーボン母材5の突部21を圧入することで、突部21の外周面が金属母材9Bの貫通孔29に圧入固定されるとともに、爪部43の外側面43b1がカーボン母材5の貫通孔27(突部21の内周面に相当)に圧入固定される。これにより、カーボン母材5と金属母材9Bとを互いに接合固定して一体化し、図2の整流子母材11に代わる整流子母材11Bが得られる。
上記図4に示した第3の実施形態によれば、カーボン母材5と金属母材9Bとを接合する際の圧入作業は、カーボン母材5の中心部に設けた突部21を金属母材9Bの隙間45に圧入するだけなので、この圧入作業によって、その後の製造作業における振動やハンドリング時でのカーボン母材5と金属母材9Bとの位置ずれを抑えつつ、圧入時でのこれら両母材相互間の円周方向の位置決めが不要であり、両母材相互間の接合作業が容易になるなど、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第3の実施形態では、カーボン母材5の環状の突部21を、金属母材9Bの爪部43より径方向外側の貫通孔29の内面に圧入するとともに、爪部43の外側面43b1を環状の突部21の内周面に相当する貫通孔27の内面に圧入しているので、前記した第1,第2の各実施形態に比較して、圧入による接合固定状態をより強固なものとすることができる。
さらに、第3の実施形態では、金属母材9Bの複数の爪部43と貫通孔29の内周面との間で、カーボン母材5の突部21を挟み込むようにして保持することになるので、図1に示したスリット15を加工した後であっても、個々の整流子片17においてカーボン母材5と金属母材9Bとの圧入状態を確保することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、その一例を示す図5(a)のように、前記第1の実施形態における金属母材9の貫通孔29の内周面を、周方向に沿って複数の平面部47を備える多角形状として金属母材9Cを構成している。なお、この場合、第1の実施形態と同様の図2に示すカーボン母材5を使用するが、その際、カーボン母材5の突部21の外径を、多角形状の各平面部47に内接する円の直径より大きく形成してある
また、他の例として、図5(b)のように、前記第1の実施形態における金属母材9の貫通孔29の内周面に、周方向等間隔に複数の突起49を形成し、これにより金属母材9Dを構成している。その際、カーボン母材5の突部21の外径を、複数の突起49の先端に内接する円の直径より大きく形成してある。
すなわち、上記図5(a),(b)に示した第4の実施形態では、金属母材9C,9Dの貫通孔29の内周面は、その円周方向に沿って凹凸部が形成されていることになり、これによりカーボン母材5の突部21を貫通孔29により強固に圧入固定することが可能となる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態は、図6(a)に示すように、前記図3に示した第2の実施形態における金属母材9Aの爪部41の外側面41aの周方向ほぼ中央に、軸方向に延びる突起41bを設け、これにより金属母材9Eを構成している。一方、カーボン母材5は図3に示した第2の実施形態のものと同様であり、その貫通孔27の内径よりも、複数の突起41bの先端に外接する円の直径を大きくしてある。
すなわち、第5の実施形態は、金属母材9Eの貫通孔29の周縁部に沿って複数設けた突部である爪部41の径方向外側面は、突起41bを設けることで貫通孔29の周方向に沿って凹凸部が形成されていることになり、これにより金属母材9Eの爪部41を貫通孔29に、より強固に圧入することが可能となる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態は、図7に示すように、前記図2に示した第1の実施形態における金属母材9の円盤部23に、円周方向に沿って複数の注入孔23aを設けて金属母材9Fを構成している。この注入孔23aは、金属母材9Fの円盤部23と図2(a)に示すカーボン母材5の円盤部19とを互いに重ね合わせた状態で、カーボン母材5の突部21を金属母材9Fの貫通孔29に圧入した後に、例えば電気的により強固な接合が望まれる場合、円盤部19,23相互間に隙間があってはならないので、導電性接合剤としての半田もしくは導電性接着剤を、円盤部19,23相互の微少隙間に供給するために使用する。
半田もしくは導電性接着剤を、円盤部19,23相互の微少隙間に注入することにより、カーボン母材5と金属母材9Fとをより強固に接合することができる。また、注入孔23aは、その大きさや位置について特に制約されることはなく、したがって必要充分な大きさ、形状の注入孔23aを最適な位置に設定できる。このため、このようにして設定した注入孔23aを利用して半田もしくは導電性接着剤を注入することで、これら半田などの不必要部分への溶出や接合面への未充填といった欠陥を抑制することができる。
[第7の実施形態]
第7の実施形態は、その一例を示す図8(a)のように、前記図7の第6の実施形態における金属母材9Fの注入孔23aの樹脂絶縁体13と接する側の周縁に、すり鉢状の係合突起51を設けて金属母材9Gを構成している。この係合突起51は、基部側の内径が注入孔23aの内径とほぼ同等であり、注入孔23aから離れる先端側ほど大径となる円錐形状としている。
第7の実施形態では、前記図7の第6の実施形態と同様に、図2(a)に示すカーボン母材5の突部21を金属母材9の貫通孔29に圧入した後に、導電性接合剤としての半田もしくは導電性接着剤を、すり鉢状の係合突起51内を通して注入孔23aに注入し、円盤部19,23相互の微少隙間に供給する。
したがって、この場合には、係合突起51内の開口側が注入孔23aの内径よりも広くなっているので、半田もしくは導電性接着剤の注入作業が容易となる。
その後、前記図1の第1の実施形態で示したように、カーボン母材5と金属母材9Gとからなる図示外の整流子母材を、樹脂絶縁体13によって支持する際に、係合突起51が樹脂絶縁体13に対するアンカ効果を発揮する。これにより、樹脂絶縁体13と整流子母材(金属母材9G)との接合がより強固なものとなり、整流子として品質向上を図ることができる。なお、上記した係合突起51は、例えばバーリング加工後に皿もみ金型を使用することですり鉢状に形成する。
また、他の例として、図8(b)のように、上記図8(a)のすり鉢状の係合突起51に代えて、一対の切り起こし片53を形成して金属母材9Hを構成し、この切り起こし片53によりアンカ効果を発揮させている。
上記した切り起こし片53を円盤部23の樹脂絶縁体13と接する側に形成することで、前記図7の注入孔23aに相当する長方形状の注入孔23bが形成される。したがって、本例にあっても、一対の切り起こし片53が樹脂絶縁体13に対するアンカ効果を発揮するので、樹脂絶縁体13と整流子母材(金属母材9H)との接合がより強固なものとなる。
なお、上記図7に示した第6の実施形態における注入孔23aや、図8(a),(b)に示した第7の実施形態における係合突起51,切り起こし片53は、第1〜第5の各実施形態に適用してもよい。
1 整流子
3 カーボン母材の摺接面
5,5A カーボン母材
7 金属母材の端子部
9,9A,9B,9C,9D,9E、9F,9G,9H 金属母材
11,11A,11B 整流子母材
13 樹脂絶縁体
15 スリット
17 整流子片
21 カーボン母材の突部(環状突部)
23a,23b 金属母材の注入孔
27 カーボン母材の貫通孔
29 金属母材の貫通孔
41 金属母材の爪部(突部)
41b 爪部の突起(凹凸部)
43 金属母材の爪部(爪状突部,突部)
47 金属母材の貫通孔内面の平面部(凹凸部)
49 金属母材の貫通孔内面の突起(凹凸部)
51 金属母材の係合突起
53 切り起こし片(係合突起)

Claims (7)

  1. ブラシと摺接する摺接面を備えた環状円盤型のカーボン母材と、巻線が接続される複数の端子部を備えた金属母材とを接合した構成の整流子母材を、樹脂絶縁体によって支持し、かつ放射方向のスリットを周方向に複数形成して、前記整流子母材を複数の整流子片に分割した構成の整流子であって、前記カーボン母材及び前記金属母材の中心部に貫通孔をそれぞれ形成し、これら各貫通孔の少なくともいずれか一方の周縁部に、いずれか他方の貫通孔に向けて突出して圧入される突部を設けたことを特徴とする整流子。
  2. 前記突部は、前記カーボン母材の貫通孔の周縁部に沿って環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の整流子。
  3. 前記突部は、前記金属母材の貫通孔の周縁部に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の整流子。
  4. 前記突部を、前記カーボン母材の貫通孔及び前記金属母材の貫通孔にそれぞれ設け、前記カーボン母材の突部は、その貫通孔の周縁部に沿って環状に形成した環状突部として形成するとともに、前記金属母材の突部は、その貫通孔の周縁部に沿って複数設けた爪状突部として形成し、前記カーボン母材の環状突部は、前記金属母材の爪状突部より径方向外側の貫通孔の内周面に圧入されるとともに、前記金属母材の爪状突部は、前記カーボン母材の環状突部の内周面に圧入されることを特徴とする請求項2に記載の整流子。
  5. 前記金属母材の貫通孔の内周面は、その円周方向に沿って凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項2または4に記載の整流子。
  6. 前記金属母材の貫通孔の周縁部に沿って複数設けた突部の径方向外側面は、貫通孔の円周方向に沿って凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の整流子。
  7. 前記金属母材と前記カーボン母材とを、前記貫通孔の中心軸線方向に互いに重ね合わせ、この重ね合わせた金属母材とカーボン母材との間に導電性接合剤を注入するための注入孔を、前記金属母材に設け、前記注入孔の周縁に、前記樹脂絶縁体に係合する係合突起を設けたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の整流子。
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