JP2011120358A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の半導体モジュールの温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる電力変換装置を提供すること。
【解決手段】スイッチング素子を内蔵してなる複数の半導体モジュール2と、これらを冷却する冷却器3と、複数の半導体モジュール2に接続されたコンデンサ4とを有する電力変換装置1。複数の半導体モジュール2のうち、冷却器3への放熱が最もされ難い半導体モジュール203は、スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスが最も小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子を内蔵してなる複数の半導体モジュールと、これらを冷却する冷却器と、上記複数の半導体モジュールに接続されたコンデンサとを有する電力変換装置に関する。
例えば直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置として、スイッチング素子を内蔵してなる複数の半導体モジュールと、これらを冷却する冷却器と、上記複数の半導体モジュールに接続されたコンデンサとを有するものがある。
ここで、複数の半導体モジュールとコンデンサとはバスバーによって接続されている。そして、複数の半導体モジュールとコンデンサとの間の閉回路において生じるサージ電圧をできるだけ均等に抑制するために、上記閉回路のインダクタンスをできるだけ均等にすることが行われている。すなわち、これを実現するために、複数の半導体モジュールについて、コンデンサとの間の電流経路の長さをできるだけ均一にすることが行われている(特許文献1等)。
特開2006−295997号公報
しかしながら、複数の半導体モジュールとコンデンサとの間の閉回路のインダクタンスを均等にするだけでは、実際には以下の問題が生じ得る。
すなわち、複数の半導体モジュールは冷却器によって冷却されるが、冷却器の位置によって冷却媒体の流量や温度に分布が生じるため、すべての半導体モジュールを均等に冷却することができない。例えば、図3に示すごとく、冷却器3を構成する複数の冷却管31の間に半導体モジュール2を配置し、積層方向Sの一端(前端)の冷却管311に冷媒導入口321と冷媒排出口322とを設けた場合、どうしても積層方向Sの他端(後端)側の冷却管314ほど冷却媒体6の流量が少なくなってしまう(図5(A))。その結果、積層方向Sの後端に近い位置に配された半導体モジュール2ほど、冷却器3との間の熱抵抗が高いため、冷却され難く、温度が上昇しやすい(図5(B)、(C))。
また、例えば、図10に示すごとく、冷却器3における冷媒流路の上流側から下流側へ複数の半導体モジュール2が配置されている構成においては、最下流の半導体モジュール203の温度が上昇しやすい。すなわち、冷媒導入口321に近い上流側よりも冷媒排出口322に近い下流側の方が、冷却媒体6の温度が高くなるため、下流側に配置された半導体モジュール2ほど冷却されにくく、温度が上昇しやすい。
ここで、図5(A)は、4本の冷却管311、312、313、314における冷却媒体6の流量を示す。また、図5(B)は、3個の半導体モジュール201、202、203の冷却器3との間の熱抵抗を示す。図5(C)は、3個の半導体モジュール201、202、203の温度を示す。図3、図10に示すごとく、4本の冷却管311、312、313、314は、この順に前端に近く、あるいは冷媒流路の最上流に近い。また、図3、図10に示すごとく、3個の半導体モジュール201、202、203は、この順に前端に近く、あるいは冷媒流路の最上流に近い。
上述の問題を解決するために、積層方向後端側あるいは冷媒流路の下流側の半導体モジュール2のスイッチング素子ほど、ゲート抵抗を小さくすることによりスイッチング素子のオンオフの立ち上がり速度及び立ち下がり速度を速くすることによりスイッチング損失を低減して、スイッチング素子の発熱量を抑制することにより、温度上昇を抑制するということが考えられる(図6(A)、(B))。
ところが、ゲート抵抗を小さくしてスイッチング素子の立ち上がり速度及び立ち下がり速度(dI/dt)を速くすると、半導体モジュール2に生じるサージ電圧ΔVが大きくなるという問題がある(図6(C))。つまり、半導体モジュール2とコンデンサ4との間の閉回路のインダクタンスをLとすると、ΔV=L×(dI/dt)の関係があるため、スイッチング素子の立ち上がり速度及び立ち下がり速度(dI/dt)を速くすると、サージ電圧ΔVが大きくなってしまう。
したがって、冷却管3の積層方向Sの後端に近い位置に配される半導体モジュール2(或いは冷媒流路の下流側に配置される半導体モジュール2)ほど、高いサージ電圧を発生しやすくなる。
ここで、上記のように複数の半導体モジュール2とコンデンサ4との間の閉回路のインダクタンスを均等にした設計では、結局、冷却管31の積層方向Sの後端に近い位置に配される半導体モジュール2ほど、高いサージ電圧がかかることとなる。すなわち、積層方向Sの後端(あるいは冷媒流路の最下流)に配された半導体モジュール203に、局所的に大きなサージ電圧がかかることとなり、この半導体モジュール203に作用するサージ電圧が、電力変換装置における配線設計上の律速となってしまうという問題がある(図6(C))。
なお、図6(A)は、3個の半導体モジュール201、202、203のゲート抵抗を示す。図6(B)は、3個の半導体モジュール201、202、203の温度を示す。同図における破線aは、ゲート抵抗が3個の半導体モジュール2のスイッチング素子間で同一の場合の温度を示し、実線bは、ゲート抵抗を図6(A)のように変化させた場合の温度を示す。図6(C)は、3個の半導体モジュール201、202、203にかかるサージ電圧を示す。同図における破線cは、ゲート抵抗が3個の半導体モジュール2のスイッチング素子間で同一の場合のサージ電圧を示し、実線dは、ゲート抵抗を図6(A)のように変化させた場合のサージ電圧を示す。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、複数の半導体モジュールの温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明は、スイッチング素子を内蔵してなる複数の半導体モジュールと、これらを冷却する冷却器と、上記複数の半導体モジュールに接続されたコンデンサとを有する電力変換装置であって、
上記複数の半導体モジュールのうち、上記冷却器への放熱が最もされ難い半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も小さいことを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
上記電力変換装置においては、上記冷却器への放熱が最もされ難い半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きい。これにより、複数の半導体モジュールのうち、最も冷却され難い半導体モジュールにおいて、スイッチング素子の発熱量を最も小さくすることができる。すなわち、この半導体モジュールのスイッチング素子のゲート抵抗又はベース抵抗を最も小さくし、或いはゲート電圧又はベース電圧を最も大きくすることにより、スイッチング損失を最小にしてその発熱を最小にすることができる。その結果、複数の半導体モジュールの間の温度バラツキを抑制することができる。
ただし、この半導体モジュールのスイッチング素子のゲート抵抗又はベース抵抗を小さくし、或いはゲート電圧又はベース電圧を大きくすると、サージ電圧は大きくなりやすい。
そこで、本発明においては、この半導体モジュールと上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスを最も小さくしている。これにより、冷却器への放熱が最もされ難い半導体モジュールにかかるサージ電圧を抑制することができる。すなわち、複数の半導体モジュールにかかるサージ電圧のバラツキを抑制することができる。
以上のごとく、本発明によれば、複数の半導体モジュールの温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の平面説明図。 実施例1における、電力変換装置の斜視図。 複数の冷却管に流れる冷却媒体の流量バラツキの説明図。 電力変換装置の回路図。 (A)各冷却管における冷却媒体の流量を比較する線図、(B)各半導体モジュールの熱抵抗を比較する線図、(C)各半導体モジュールの温度を比較する線図。 (A)各半導体モジュールのゲート抵抗を比較する線図、(B)各半導体モジュールの温度を比較する線図、(C)各半導体モジュールのサージ電圧を比較する線図。 (A)各半導体モジュールとコンデンサとの間の電流経路のインダクタンスを比較する線図、(B)各半導体モジュールのサージ電圧を比較する線図。 実施例2における、電力変換装置の平面説明図。 実施例3における、電力変換装置の斜視図。 実施例3における、冷媒流路の平面説明図。
本発明において、上記複数の半導体モジュールのうち、上記冷却器への放熱が最もされ易い半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も大きいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も小さく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も大きいことが好ましい(請求項2)。
この場合には、複数の半導体モジュールの温度バラツキを一層抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することをより効果的に防ぐことができる。
また、上記冷却器への放熱がよりされ難い半導体モジュールほど、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが小さいことが好ましい(請求項3)。
この場合には、複数の半導体モジュールの温度バラツキをより一層抑制すると共に、複数の半導体モジュールに作用するサージ電圧をもより一層均等化することができる。
また、上記冷却器は、内部の冷媒流路が互いに連結された複数の冷却管を有し、上記複数の半導体モジュールと上記冷却管とは互いに積層されており、積層方向の前端に配置される上記冷却管には、上記冷却器へ冷却媒体を導入する冷媒導入口と、上記冷却器から冷却媒体を排出する冷媒排出口とを設けてあり、上記積層方向の後端に配置された上記半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も小さいことが好ましい(請求項4)。
この場合には、複数の半導体モジュールの温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる。
すなわち、上記積層方向の後端に配置された上記半導体モジュールは、少なくとも、積層方向の後端に配置された冷却管と接触することとなる。この後端の冷却管は、上記冷媒導入口及び上記冷媒排出口から最も遠い位置に配されるため、冷却媒体の流量が最も少なくなりやすい。その結果、後端の半導体モジュールは、冷却器との間の熱抵抗が最も高くなり、最も冷却され難い。そこで、この後端の半導体モジュールのスイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗を最も小さく、或いはゲート電圧又はベース電圧を最も大きくして、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスを最も小さくすることにより、その温度上昇を抑制し、サージ電圧を抑制する。
これにより、複数の半導体モジュールの温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる。
また、上記積層方向の最も前端に配置された上記半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も大きいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も小さく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も大きいことが好ましい(請求項5)。
この場合には、複数の半導体モジュールの温度バラツキを一層抑制すると共に、半導体モジュールに作用するサージ電圧をより均等化することができる。
上記積層方向の前端に配置された半導体モジュールは、少なくとも、積層方向の前端に配置された冷却管と接触することとなる。この前端の冷却管は、上記冷媒導入口及び上記冷媒排出口に最も位置に配されるため、冷却媒体の流量が最も多くなりやすい。その結果、前端の半導体モジュールは、冷却器との間の熱抵抗が最も小さくなり、最も冷却されやすい。そこで、この半導体モジュールのスイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗を最も大きく、或いはゲート電圧又はベース電圧を最も小さくし、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスを最も大きくしても、他の半導体モジュールに比べて、その温度上昇やサージ電圧が極端に高くなることがない。その結果、複数の半導体モジュールの温度バラツキを一層抑制すると共に、半導体モジュールに作用するサージ電圧をより均等化することができる。
また、上記積層方向の後端により近い位置に配置された上記半導体モジュールほど、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが小さいことが好ましい(請求項6)。
この場合には、複数の半導体モジュールの温度バラツキをより一層抑制すると共に、複数の半導体モジュールに作用するサージ電圧をもより一層均等化することができる。
また、上記複数の半導体モジュールと上記コンデンサとを電気的に接続する正極バスバー及び負極バスバーは、上記積層方向の後端に配された上記半導体モジュールとの接続部から更に後方へ延設された延設部に上記コンデンサとの接続部を設けてなることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記積層方向の後端に配置された上記半導体モジュールと上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も小さくなる構成とすることが容易となる。
また、上記複数の半導体モジュールは、交流電力を授受する交流負荷の端子と、複数の入出力バスバーによって接続されており、該入出力バスバーは、上記積層方向と直交する方向を向き、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記冷却器における積層方向の後端側から上記入出力バスバーの延設方向と同一の方向へ屈曲していることが好ましい(請求項8)。
この場合には、上記複数の半導体モジュールに対して、上記コンデンサと上記交流負荷とを、同じ側において接続することができる。そのため、電力変換装置の組み立てを容易に行うことができる。
また、上記冷却器は、冷却媒体が一定の方向に流れるよう構成された冷媒流路を内部に有しており、上記複数の半導体モジュールのうち、上記冷媒流路の最下流に配された半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も小さいことが好ましい(請求項9)。
この場合には、複数の半導体モジュールの温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる。
すなわち、上記冷却器を流れる冷却媒体は、下流側へ行くほど半導体モジュールとの熱交換を行っているため、温度が高くなっている。それゆえ、冷媒流路の最下流に配置された半導体モジュールは、冷却器への放熱が最もされ難い。そこで、この冷媒流路の最下流の半導体モジュールのスイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗を最も小さく、或いはゲート電圧又はベース電圧を最も大きくして、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスを最も小さくすることにより、その温度上昇を抑制し、サージ電圧を抑制する。
これにより、複数の半導体モジュールの温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる。
また、上記複数の半導体モジュールのうち、上記冷媒流路の最上流に配された半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も大きいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も小さく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も大きいことが好ましい(請求項10)。
この場合には、複数の半導体モジュールの温度バラツキを一層抑制すると共に、半導体モジュールに作用するサージ電圧をより均等化することができる。
すなわち、上記冷却器を流れる冷却媒体は、上流側ほど温度が低いため、冷媒流路の最上流に配置された半導体モジュールは、冷却器への放熱が最もされ易い。そこで、この上記半導体モジュールのスイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗を最も大きく、或いはゲート電圧又はベース電圧を最も小さくし、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスを最も大きくしても、他の半導体モジュールに比べて、その温度上昇やサージ電圧が極端に高くなることがない。その結果、複数の半導体モジュールの温度バラツキを一層抑制すると共に、半導体モジュールに作用するサージ電圧をより均等化することができる。
また、上記冷媒流路の下流側の半導体モジュールほど、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが小さいことが好ましい(請求項11)。
この場合には、複数の半導体モジュールの温度バラツキをより一層抑制すると共に、複数の半導体モジュールに作用するサージ電圧をもより一層均等化することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図7を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1、図2に示すごとく、スイッチング素子を内蔵してなる複数の半導体モジュール2と、これらを冷却する冷却器3と、上記複数の半導体モジュール2に接続されたコンデンサ4とを有する。
複数の半導体モジュール2のうち、冷却器3への放熱が最もされ難い半導体モジュール203は、スイッチング素子におけるゲート抵抗R3が最も小さく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL3が最も小さい。
冷却器3は、内部の冷媒流路が互いに連結された複数の冷却管31を有する。複数の半導体モジュール2と冷却管31とは互いに積層されている。そして、各半導体モジュール2は、両主面から冷却管31によって挟持された状態にある。半導体モジュール2の両主面には、冷却管31が直接密着していてもよいし、熱伝導性を有する絶縁体を介して密着していてもよい。
積層方向Sの前端に配置される冷却管311には、冷却器3へ冷却媒体6を導入する冷媒導入口321と、冷却器3から冷却媒体6を排出する冷媒排出口322とを設けてある。
冷媒導入口321から導入された冷却媒体6は、4本の冷却管31に分配されて各冷却管31内を流れる。このとき、各冷却管31に密着配置された半導体モジュール2と熱交換することにより、半導体モジュール2を冷却する。その後、冷却媒体6は冷媒排出口322に集まり、そこから冷却器3の外へ排出される。なお、冷却媒体6としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を用いることができる。
そして、後述するごとく、積層方向Sの後端に配置された半導体モジュール203が、複数の半導体モジュール2のうち、冷却器3への放熱が最もされ難い。それゆえ、この半導体モジュール203を、スイッチング素子におけるゲート抵抗R3が最も小さく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL3が最も小さくなるようにしている。
本例においては、電力変換装置1が3個の半導体モジュール2を有するものとして説明するが、半導体モジュール2の数は限定されるものではない。そして、本例における3個の半導体モジュール2については、積層方向Sの前端(冷媒導入口321及び冷媒排出口322に近い側)から順に、符号を201、202、203として説明する。
また、図4に示すごとく、各半導体モジュール2は、2個のスイッチング素子22と2個のダイオード23とを内蔵してなる。スイッチング素子は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であり、ダイオード23はフライホイールダイオードである。また、2個のスイッチング素子22は一方(ハイサイド側)のスイッチング素子22のエミッタと他方(ローサイド側)のスイッチング素子22のコレクタとを接続してなる。また、それぞれのスイッチング素子22のエミッタ−コレクタ間に、ダイオード23が逆並列接続されている。
そして、図2に示すごとく、各半導体モジュール2は、3本の主電極端子21を、上記積層方向S及び冷却管31の長手方向に直交する方向へ突出形成してなる。そして、3本の主電極端子21には、ハイサイド側のスイッチング素子22のコレクタが接続される主電極端子211と、ローサイド側のスイッチング素子22のエミッタが接続される主電極端子212と、2個のスイッチング素子22の接点部が接続される主電極端子213とがある。
3個の半導体モジュール2における主電極端子211は、1本の正極バスバー51に接続され、3個の半導体モジュール2における主電極端子212は、1本の負極バスバー52に接続されている。
正極バスバー51は、その一端をコンデンサ4の一方の電極411に接続され、負極バスバー52は、その一端をコンデンサ4の他方の電極412に接続されている。また、正極バスバー51と負極バスバー52は、直流電源(図示略)の正極と負極とにそれぞれ電気的に接続されている。
正極バスバー51及び負極バスバー52は、それぞれ側辺から切り込まれたスリット部54を複数有し、該スリット部54に主電極端子51、52を配置している。そして、この部分において、主電極端子211と正極バスバー51、主電極バスバー212と負極バスバー52とをそれぞれ溶接してある。
また、半導体モジュール2における主電極端子213は、電力変換装置1との間で交流電力を授受する交流負荷としての三相交流の回転電機11(図4)の3つの電極に、それぞれ入出力バスバー53U、53V、53Wを介して接続されている。
すなわち、前端の半導体モジュール201は回転電機11のU相電極に入出力バスバー53Uを介して接続され、中間の半導体モジュール202は回転電機のV相電極に入出力バスバー53Vを介して接続され、後端の半導体モジュール203は回転電機のW相電極に入出力バスバー53Wを介して接続されている。入出力バスバー53U、53V、53Wは、積層方向S及び主電極端子21の突出方向に対して直交する方向に延びている。
入出力バスバー53U、53V、53Wと、主電極端子213とは、互いに主面同士を重ね合わせるように配置されると共に、主電極端子213の先端部において互いに溶接されている。
本例の電力変換装置1は、直流電源(図示略)の直流電力を交流に変換して、回転電機11を駆動し、回転電機11において発電した交流電力を直流電力に変換して、直流電源に回収する。
上記のごとく、複数の冷却管31を積層した冷却器3においては、冷媒導入口321及び冷媒排出口322に近い前端の冷却管31ほど冷却媒体6の流量が多くなる。すなわち、図3に示すごとく、積層配置された4本の冷却管31のうち、冷媒導入口321及び冷媒排出口322に近い側から順に、その符号を311、312、313、314とすると、冷却管314を流れる冷却媒体6の流量が最も少なく、冷却管313、312、311の順に、流量が徐々に多くなる。
それゆえ、後端に配された半導体モジュール203、すなわち、冷却管313と冷却管314との間に挟持された半導体モジュール203は、冷却媒体6との熱交換が最もされ難く、放熱され難い。すなわち、冷却器3との間の熱抵抗が最も大きい(図5(A)、(B))。
一方、冷却媒体6の流量が最も多くなるのは、前端の冷却管311であり、その次に冷却媒体6の流量が多くなるのは、前から2本目の冷却管312である。それゆえ、これらの冷却管311及び冷却管312の間に挟持された前端の半導体モジュール201は、冷却媒体6との熱交換が最もされ易く、放熱され易い。すなわち、冷却器3との間の熱抵抗が最も小きい。
また、冷却媒体6の流量が4本の冷却管31のうちの2番目と3番目の冷却管312、323の間に配された中間の半導体モジュール202は、放熱されやすさが前端の半導体モジュール201よりも小さく、後端の半導体モジュール203よりも大きい。
そこで、図6(A)、図7(A)に示すごとく、3個の半導体モジュール2のうち、前端の半導体モジュール201は、スイッチング素子におけるゲート抵抗R1が最も大きく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL1が最も大きくなるようにしている。
そして、中間の半導体モジュール202は、スイッチング素子におけるゲート抵抗R2、及びコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL2を、他の2つの半導体モジュール201、203の中間となるようにしている。
すなわち、半導体モジュール201のスイッチング素子におけるゲート抵抗R1と、半導体モジュール202のスイッチング素子におけるゲート抵抗R2と、半導体モジュール203のスイッチング素子におけるゲート抵抗R3とは、R1>R2>R3の関係を有する。
そして、半導体モジュール201とコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL1と、半導体モジュール202とコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL2と、半導体モジュール203とコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL3とは、L1>L2>L3の関係を有する。
なお、図7(A)は、3個の半導体モジュール201、202、203のそれぞれとコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスを示す。図7(B)は、3個の半導体モジュール201、202、203にかかるサージ電圧を示す。同図において、破線eは、インダクタンスを3個の半導体モジュール2について同等とした場合(L1=L2=L3とした場合)のサージ電圧を示し、実線fは、インダクタンスを図7(A)のように変化させた場合(L1>L2>L3とした場合)のサージ電圧を示す。
また、上記のようなインダクタンスの関係(L1>L2>L3)は、図1に示すような正極バスバー51及び負極バスバー52の配線によって実現することができる。すなわち、正極バスバー51及び負極バスバー52は、後端の半導体モジュール23との接続部からさらに積層方向Sの後方へ延設された延設部511、521においてコンデンサ4との接続部を設けている。
すなわち、複数の半導体モジュール2の主電極端子211、212は、それぞれ、積層方向Sに一直線上に配置されている。そして、一直線上に配置された3本の主電極端子211は、積層方向Sをその長手方向とする正極バスバー51に接続され、一直線上に配置された3本の主電極端子212は、積層方向Sをその長手方向とする負極バスバー52に接続されている。そして、正極バスバー51及び負極バスバー52は、後端の半導体モジュール203の主電極端子211、212との接続部から延設された延設部511、521において、コンデンサ4が接続されている。
これにより、後端の半導体モジュール203とコンデンサ4との間の電流経路は、他の半導体モジュール201、202とコンデンサ4との間の電流経路よりも、その内側に形成される領域が小さくなる。
つまり、半導体モジュール2とコンデンサ4との間の電流経路は、正極バスバー51及び負極バスバー52のうち当該半導体モジュール2とコンデンサ4との間の部分と、半導体モジュール203と、コンデンサ4とによって構成される。そして、正極バスバー51及び負極バスバー52のうち半導体モジュール2とコンデンサ4との間の部分が最も短くなるのが、後端の半導体モジュール203となる。その結果、3つの半導体モジュール2のうち、後端の半導体モジュール203とコンデンサ4との間の電流経路が最も短くなり、そのインダクタンスL3を最も小さくすることができる。
逆に、正極バスバー51及び負極バスバー52のうち半導体モジュール2とコンデンサ4との間の部分が最も長くなるのが、前端の半導体モジュール201であるため、そのインダクタンスL1が最も大きくなる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置1においては、冷却器3への放熱が最もされ難い後端の半導体モジュール203は、スイッチング素子におけるゲート抵抗R3が最も小さい。これにより、複数の半導体モジュール2のうち、最も冷却され難い半導体モジュール203において、スイッチング素子の発熱量を最も小さくすることができる。すなわち、この半導体モジュール2のスイッチング素子のゲート抵抗R3を最も小さくすることにより、スイッチング損失を最小にしてその発熱を最小にすることができる。その結果、複数の半導体モジュール2の間の温度バラツキを抑制することができる。
ただし、図6(A)、(C)に示すごとく、この半導体モジュール203のスイッチング素子のゲート抵抗R3を小さくすると、サージ電圧は大きくなりやすい。
そこで、本例においては、図7(A)に示すごとく、この半導体モジュール203とコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL3を最も小さくしている。これにより、図7(B)に示すごとく、冷却器3への放熱が最もされ難い半導体モジュール203にかかるサージ電圧を抑制することができる。すなわち、複数の半導体モジュール2にかかるサージ電圧のバラツキを抑制することができる。
また、図6(A)、図7(A)に示すごとく、複数の半導体モジュール2のうち、冷却器3への放熱が最もされ易い半導体モジュール2は、スイッチング素子2におけるゲート抵抗R1が最も大きく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL1が最も大きい。そして、冷却器3への放熱がよりされ難い半導体モジュール2ほど、スイッチング素子におけるゲート抵抗が小さく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスが小さい。すなわち、上記ゲート抵抗R1、R2、R3は、R1>R2>R3の関係を有し、上記インダクタンスL1、L2、L3は、L1>L2>L3の関係を有する。
そのため、図6(B)に示すごとく、複数の半導体モジュール2の温度バラツキをより一層抑制すると共に、図7(B)に示すごとく、複数の半導体モジュール2に作用するサージ電圧をもより一層均等化することができる。
また、正極バスバー51及び負極バスバー52は、積層方向Sの後端に配された半導体モジュール203との接続部から更に後方へ延設された延設部511、521にコンデンサ4との接続部を設けてなる。これにより、後端の半導体モジュール203とコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL3が最も小さくなる構成とすることが容易となる。
以上のごとく、本例によれば、複数の半導体モジュールの温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュールに局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる電力変換装置を提供することができる。
なお、上記実施例1において、{(R1=R2>R3)又は(R1>R2=R3)}かつ{(L1=L2>L3)又は(L1>L2=L3)}としても、本発明の作用効果を得ることはできる。
また、冷却器3への放熱が最もされ難い後端の半導体モジュール203のスイッチング素子におけるゲート電圧を最も大きくし、冷却器3への放熱が最もされ易い前端の半導体モジュール201のスイッチング素子におけるゲート電圧を最も小さくすることによって、複数の半導体モジュール2の温度ばらつきを抑制することもできる。ゲート電圧を高くするほどスイッチング素子のスイッチングの立ち上げ速度及び立ち下げ速度が速くなり、スイッチング損失が小さくなる。
それゆえ、この場合にも、後端の半導体モジュール203のスイッチング素子のスイッチング速度が速くなることによって、その損失を抑制し、発熱を抑制することができるためである。
また、スイッチング素子として、ベース電極を有するバイポーラトランジスタを用いる場合には、上述した「ゲート抵抗」、「ゲート電圧」を、「ベース抵抗」、「ベース電圧」に置き換えることによって、同様のことが言える。
また、下記の実施例2、3においても同様である。
(実施例2)
本例は、図8に示すごとく、正極バスバー51及び負極バスバー52が、冷却器3における積層方向Sの後端側から入出力バスバー53U、53V、53Wの延設方向と同一の方向へ屈曲している例である。
そして、コンデンサ4は、半導体モジュール2と冷却管31との積層体に対して、入出力バスバー53U、53V、53Wが延設された側の側方に配置されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、複数の半導体モジュール2に対して、コンデンサ4と交流負荷とを、同じ側(図8における下側)において接続することができる。そのため、電力変換装置1の組み立てを容易に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図9、図10に示すごとく、冷却器30における一つの冷却面33に3個の半導体モジュール2を、冷媒流路に沿って並べて配置した電力変換装置10の例である。
冷却器30は、略直方体形状を有すると共に冷却面33とは異なる一つの端面34の両端に冷媒導入口321と冷媒排出口322とをそれぞれ設けてなる。
ここで、冷却器30における、冷却面33及び端面34に直交する2つの面のうち、冷媒導入口321に近い側を前端面351とし、冷媒排出口322に近い側を後端面352とする。
かかる冷却器30においては、図10に示すごとく、冷媒導入口321から導入された冷却媒体6が、前端面351から後端面352へ向かう方向へ流れる。
そして、この冷却媒体6の流通方向に沿って、前端の半導体モジュール201、中間の半導体モジュール202、後端の半導体モジュール203が、この順で配置されている。
そして、これら3個の半導体モジュール2における一つの主電極端子211が正極バスバー51に接続され、他の主電極端子212が負極バスバー52に接続されている。正極バスバー51及び負極バスバー52は、後端の半導体モジュール203との接続部から更に後方へ延設された延設部511、521において、コンデンサ4と接続されている。
また、3個の半導体モジュール2における、さらに他の主電極端子213は、それぞれ入出力バスバー53U、53V、53Wに接続され、交流負荷のU相電極、V相電極、W相電極に接続されている。
そして、3個の半導体モジュール2のうち、冷媒流路の最下流に配された後端の半導体モジュール203は、スイッチング素子におけるゲート抵抗R3が最も小さく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL3が最も小さい。
また、冷媒流路の最上流に配された前端の半導体モジュール201は、スイッチング素子におけるゲート抵抗R1が最も大きく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL1が最も大きい。
そして、3個の半導体モジュール2のうち中間位置に配された中間の半導体モジュール202は、スイッチング素子におけるゲート抵抗R2、及びコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL2が、他の2個の半導体モジュール201、203の中間である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、複数の半導体モジュール2の温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュール2に局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる。
すなわち、冷却器30を流れる冷却媒体6は、下流側へ行くほど半導体モジュール2との熱交換を行っているため、温度が高くなっている。それゆえ、冷媒流路の最下流に配置された半導体モジュール203は、冷却器30への放熱がされ難い。そこで、この冷媒流路の最下流の半導体モジュール2のスイッチング素子におけるゲート抵抗R3が最も小さく、かつコンデンサ4との間の電流経路におけるインダクタンスL3を最も小さくすることにより、その温度上昇を抑制し、サージ電圧を抑制する。
これにより、複数の半導体モジュール2の温度バラツキを抑制すると共に、特定の半導体モジュール2に局所的に大きなサージ電圧が作用することを防ぐことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
1、10 電力変換装置
2、201、202、203 半導体モジュール
3、30 冷却器
31、311、312、313、314 冷却管
4 コンデンサ
51 正極バスバー
52 負極バスバー
53U、53V、53W 入出力バスバー

Claims (11)

  1. スイッチング素子を内蔵してなる複数の半導体モジュールと、これらを冷却する冷却器と、上記複数の半導体モジュールに接続されたコンデンサとを有する電力変換装置であって、
    上記複数の半導体モジュールのうち、上記冷却器への放熱が最もされ難い半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も小さいことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、上記複数の半導体モジュールのうち、上記冷却器への放熱が最もされ易い半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も大きいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も小さく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も大きいことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電力変換装置において、上記冷却器への放熱がよりされ難い半導体モジュールほど、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが小さいことを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置において、上記冷却器は、内部の冷媒流路が互いに連結された複数の冷却管を有し、上記複数の半導体モジュールと上記冷却管とは互いに積層されており、積層方向の前端に配置される上記冷却管には、上記冷却器へ冷却媒体を導入する冷媒導入口と、上記冷却器から冷却媒体を排出する冷媒排出口とを設けてあり、上記積層方向の後端に配置された上記半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も小さいことを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置において、上記積層方向の最も前端に配置された上記半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も大きいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も小さく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も大きいことを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項4又は5に記載の電力変換装置において、上記積層方向の後端により近い位置に配置された上記半導体モジュールほど、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが小さいことを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置において、上記複数の半導体モジュールと上記コンデンサとを電気的に接続する正極バスバー及び負極バスバーは、上記積層方向の後端に配された上記半導体モジュールとの接続部から更に後方へ延設された延設部に上記コンデンサとの接続部を設けてなることを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項7に記載の電力変換装置において、上記複数の半導体モジュールは、交流電力を授受する交流負荷の端子と、複数の入出力バスバーによって接続されており、該入出力バスバーは、上記積層方向と直交する方向を向き、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記冷却器における積層方向の後端側から上記入出力バスバーの延設方向と同一の方向へ屈曲していることを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置において、上記冷却器は、冷却媒体が一定の方向に流れるよう構成された冷媒流路を内部に有しており、上記複数の半導体モジュールのうち、上記冷媒流路の最下流に配された半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も小さいことを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項9に記載の電力変換装置において、上記複数の半導体モジュールのうち、上記冷媒流路の最上流に配された半導体モジュールは、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が最も大きいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も小さく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが最も大きいことを特徴とする電力変換装置。
  11. 請求項9又は10に記載の電力変換装置において、上記冷媒流路の下流側の半導体モジュールほど、上記スイッチング素子におけるゲート抵抗又はベース抵抗が小さいか、或いはゲート電圧又はベース電圧が最も大きく、かつ上記コンデンサとの間の電流経路におけるインダクタンスが小さいことを特徴とする電力変換装置。
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