JP2011119683A - 有機光電変換素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換効率に優れる有機光電変換素子を提供する。
【解決手段】有機光電変換素子100に、第一の電極6と、光の入射により電荷を生じうる活性層4と、第二の電極2と、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる波長変換層9とを、この順に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は有機光電変換素子に関する。
光電変換素子は光エネルギーを電気エネルギーに変換しうる素子であり、その例として太陽電池が挙げられる。代表的な太陽電池としては、シリコン系太陽電池が知られている。しかし、シリコン系太陽電池は、製造工程において高真空環境及び高圧環境を用意することになるため、製造コストが高い。このため、製造コストがシリコン系太陽電池に比べて安価な有機太陽電池が注目されている。
しかしながら、有機太陽電池はシリコン系太陽電池と比較して光電変換効率が低い傾向がある。また、有機太陽電池は有機材料を使用しているため、紫外線(UV)等により有機材料が劣化しやすく、シリコン系太陽電池と比較して寿命が短い傾向がある。そこで、有機太陽電池において光電変換効率の向上及び長寿命化を実現するため、様々な技術開発がなされている。例えば特許文献1では、紫外線を遮断するために、有機太陽電池にUVカットフィルムを設ける構成が記載されている。
特開2007−67115号公報
入射する紫外線をUVカットフィルムで遮断すれば、紫外線による有機材料の劣化を抑制でき、有機太陽電池の寿命を延ばすことができる。しかし、紫外線を遮断するだけでは有機太陽電池の光電変換効率の向上は実現できないため、光電変換効率の向上を実現できる技術の開発が望まれる。また、前記の事項は、有機太陽電池以外の有機光電変換素子においても共通した課題である。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、光電変換効率に優れる有機光電変換素子を提供することを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために鋭意検討した結果、有機光電変換素子に波長変換層を設け、波長変換層に入射する紫外線が前記紫外線よりも長波長の光に波長変換されてから活性層に向けて出射するようにすることによって、有機光電変換素子に入射する紫外線のエネルギーを光電変換に活用可能なエネルギーとして利用できるため、光電変換効率を向上させることが可能であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕 第一の電極と、光の入射により電荷を生じうる活性層と、第二の電極と、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる波長変換層とを、この順に備える有機光電変換素子。
〔2〕 さらに、前記第二の電極と前記波長変換層との間に、紫外線吸収層を備える〔1〕に記載の有機光電変換素子。
〔3〕 さらに、前記活性層と前記第二の電極との間に、前記活性層で生じた電荷を前記第二の電極に輸送しうる機能層を備え、前記機能層が、紫外線を吸収しうる材料を含む〔1〕又は〔2〕に記載の有機光電変換素子。
〔4〕 前記波長変換層が、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる波長変換剤を含む液状組成物を、前記有機光電変換素子において前記波長変換層に接することになる層上に塗布する工程を経て形成された〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
〔5〕 前記波長変換層が無機蛍光体を含む〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
〔6〕 第一の電極と、光の入射により電荷を生じうる活性層と、第二の電極と、紫外線吸収層と、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる波長変換層とを、この順に備える有機光電変換素子であって、
前記紫外線吸収層が、紫外線を吸収しうる材料を含む液状組成物を、前記有機光電変換素子において前記紫外線吸収層に接することになる層上に塗布する工程を経て形成された有機光電変換素子。
本発明の有機光電変換素子は、光電変換効率に優れる。
図1は本発明の第一実施形態に係る有機光電変換素子の模式的な断面図である。 図2は本発明の第二実施形態に係る有機光電変換素子の模式的な断面図である。 図3は本発明の第三実施形態に係る有機光電変換素子の模式的な断面図である。 図4は本発明の第四実施形態に係る有機光電変換素子の模式的な断面図である。
以下、本発明について実施形態及び例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下に示す実施形態及び例示物等に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。なお、本発明において「紫外線」とは、波長が400nm以下の光のことをいう。
[1.概要]
本発明の有機光電変換素子は、第一の電極と、光の入射により電荷を生じうる活性層と、第二の電極と、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる波長変換層とを、この順に備える。したがって、各層の並び順は、第一の電極、活性層、第二の電極及び波長変換層の順となる。波長変換層を備えることにより、本発明の有機光電変換素子は、波長変換層に入射する紫外線をより長波長の光(例えば、可視光、近赤外光、赤外光等)に波長変換させることができるため、活性層の劣化の一因であった紫外線のエネルギーを、活性層における電荷発生のための光エネルギーとして利用できるようになっている。したがって、本発明の有機光電変換素子は、前記の波長変換される紫外線のエネルギーの分だけ光電変換効率を向上させることが可能となっている。
また、本発明の有機光電変換素子は、第一の電極、活性層、第二の電極、及び波長変換層以外の層を備えていてもよい。例えば、本発明の有機光電変換素子は、第二の電極と波長変換層との間に紫外線吸収層を備えていてもよく、第一の電極と活性層との間に機能層を備えていてもよく、活性層と第二の電極との間に機能層を備えていてもよい。
さらに、本発明の有機光電変換素子は通常は基板を備え、基板上に本発明の有機光電変換素子を構成する各層(例えば、第一の電極、活性層、第二の電極、波長変換層、紫外線吸収層及び機能層等)が積層された構造を有している。
[2.基板]
基板は、本発明の有機光電変換素子の支持体として機能する部材である。基板としては、通常、電極を形成したり有機材料の層を形成したりする際に化学的に変化しない部材を用いる。基板の材料としては、例えば、ガラス、プラスチック、高分子フィルム、シリコン等が挙げられる。なお、基板の材料は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
通常は基板として透明又は半透明な部材を用いるが、不透明な基板を用いることも可能である。ただし、不透明な基板を用いる場合には、当該基板とは反対側の電極(即ち、第一の電極及び第二の電極のうち、不透明な基板から遠い方の電極)が透明又は半透明であることが好ましい。
[3.第一の電極及び第二の電極]
第一の電極及び第二の電極のうち、一方は陽極であり、他方は陰極である。第一の電極及び第二の電極の間に位置する活性層に光が進入しやすくするため、第一の電極及び第二の電極のうち少なくとも一方は透明又は半透明であることが好ましい。本発明の有機光電変換素子においては、通常は第二の電極側から光が照射され、第二の電極を透過して活性層に進入する光に含まれる紫外線を波長変換できるようになっているため、本発明の効果を有効に活用する観点からは、少なくとも第二の電極を透明又は半透明にすることが好ましい。
透明又は半透明の電極の例としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属薄膜等が挙げられる。前記の透明又は半透明の電極の材料の例としては、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、及びそれらの複合体であるインジウム・スズ・オキサイド(ITO)、インジウム・亜鉛・オキサイド(IZO)、NESA等の導電性材料を用いて作製された膜や、金、白金、銀、銅等が挙げられる。中でも、ITO、インジウム・亜鉛・オキサイド、酸化スズが好ましい。
また、透明又は半透明の電極の材料として有機材料を用いることも可能である。電極の材料として使用できる有機材料の例を挙げると、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体などの導電性高分子が挙げられる。
不透明の電極の材料としては、例えば、金属、導電性高分子等が挙げられる。その具体例を挙げると、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、スカンジウム、バナジウム、亜鉛、イットリウム、インジウム、セリウム、サマリウム、ユーロピウム、テルビウム、イッテルビウム等の金属、前記金属のうち2種類以上の合金、1種類以上の前記金属と、金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン及び錫からなる群から選ばれる1種類以上の金属との合金、グラファイト、グラファイト層間化合物、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体などが挙げられる。前記の合金の具体例を挙げると、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、カルシウム−アルミニウム合金等が挙げられる。
なお、電極の材料は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
第一の電極及び第二の電極の厚みは、電極の材料の種類により異なるが、光の透過性を良好にする観点、及び、電気抵抗を小さく抑える観点から、好ましくは500nm以下であり、より好ましくは200nm以下である。なお、下限に制限は無いが、通常は10nm以上である。
第一の電極及び第二の電極の形成方法の例を挙げると、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法等が挙げられる。また、第一の電極及び第二の電極を例えば導電性高分子によって形成する場合には、塗布法により形成してもよい。
[4.活性層]
活性層は、光の入射により電荷を生じうる層であり、通常、電子供与性化合物であるp型半導体と電子受容性化合物であるn型半導体とを含む。本発明の有機光電変換素子は、p型半導体及びn型半導体のうち少なくとも一方、通常は両方として有機化合物を用いていることから、「有機」光電変換素子と称される。なお、p型半導体及びn型半導体は、前記の半導体のエネルギー準位のエネルギーレベルから相対的に決定される。
活性層においては、以下のような要領で電荷が生じるようになっていると考えられる。活性層に入射した光エネルギーがn型半導体及びp型半導体の一方又は両方で吸収されると、電子と正孔(ホール)とが結合した励起子を生成する。生成した励起子が移動して、n型半導体とp型半導体とが隣接しているヘテロ接合界面に達すると、ヘテロ接合界面でのそれぞれのHOMO(最高被占軌道)エネルギー及びLUMO(最低空軌道)エネルギーとの違いにより電子と正孔が分離し、独立に動くことができる電荷(電子及び正孔)が発生する。発生した電荷は、それぞれ電極へ移動することにより、本発明の有機光電変換素子の外部へ電気エネルギー(電流)として取り出すことができるようになっている。
光の入射により電荷を生じうる層であれば、活性層は1層のみからなる単層構造の層であってもよく、2層以上の層を備える積層構造の層であってもよい。活性層の層構成の例を挙げると、以下のような例が挙げられる。ただし、活性層の層構成は、下記の例示に限定されない。
層構成(i) p型半導体を含有する層と、n型半導体を含有する層とを備える積層構造の活性層。
層構成(ii) p型半導体及びn型半導体を含有する単層構造の活性層。
層構成(iii) p型半導体を含有する層と、p型半導体及びn型半導体を含有する層と、n型半導体を含有する層とを備える積層構造の活性層。
p型半導体としては、例えば、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、オリゴチオフェン及びその誘導体、ポリビニルカルバゾール及びその誘導体、ポリシラン及びその誘導体、側鎖又は主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体、ポリピロール及びその誘導体、ポリフェニレンビニレン及びその誘導体、ポリチエニレンビニレン及びその誘導体等が挙げられる。
さらに、好適なp型半導体として、下記構造式(1)で示される構造単位を有する有機高分子化合物を挙げることができる。
Figure 2011119683
上記有機高分子化合物としては、上記構造式(1)で示される構造単位を有する化合物と、下記構造式(2)で示される化合物との共重合体がより好ましい。
Figure 2011119683
〔式(2)中、Ar1及びAr2は、同一又は相異なり、3価の複素環基を表す。X1は、−O−、−S−、−C(=O)−、−S(=O)−、−SO2−、−Si(R3)(R4)−、−N(R5)−、−B(R6)−、−P(R7)−又は−P(=O)(R8)−を表す。R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、同一又は相異なり、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルキルオキシ基、アリールアルキルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、アミド基、酸イミド基、アミノ基、置換アミノ基、置換シリル基、置換シリルオキシ基、置換シリルチオ基、置換シリルアミノ基、1価の複素環基、複素環オキシ基、複素環チオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、カルボキシル基又はシアノ基を表す。R50は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルキルオキシ基、アリールアルキルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、アミド基、酸イミド基、アミノ基、置換アミノ基、置換シリル基、置換シリルオキシ基、置換シリルチオ基、置換シリルアミノ基、1価の複素環基、複素環オキシ基、複素環チオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、カルボキシル基又はシアノ基を表す。R51は、炭素数6以上のアルキル基、炭素数6以上のアルキルオキシ基、炭素数6以上のアルキルチオ基、炭素数6以上のアリール基、炭素数6以上のアリールオキシ基、炭素数6以上のアリールチオ基、炭素数7以上のアリールアルキル基、炭素数7以上のアリールアルキルオキシ基、炭素数7以上のアリールアルキルチオ基、炭素数6以上のアシル基又は炭素数6以上のアシルオキシ基を表す。X1とAr2は、Ar1に含まれる複素環の隣接位に結合し、C(R50)(R51)とAr1は、Ar2に含まれる複素環の隣接位に結合している。〕
なお、p型半導体は、1種類を用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
n型半導体としては、例えば、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン及びその誘導体、ベンゾキノン及びその誘導体、ナフトキノン及びその誘導体、アントラキノン及びその誘導体、テトラシアノアントラキノジメタン及びその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン及びその誘導体、ジフェノキノン誘導体、8−ヒドロキシキノリン及びその誘導体の金属錯体、ポリキノリン及びその誘導体、ポリキノキサリン及びその誘導体、ポリフルオレン及びその誘導体、C60等のフラーレン類及びその誘導体、バソクプロイン等のフェナントレン誘導体、二酸化チタン等の金属酸化物、カーボンナノチューブ等が挙げられる。中でも、二酸化チタン、カーボンナノチューブ、フラーレン及びフラーレン誘導体が好ましく、フラーレン及びフラーレン誘導体が特に好ましい。
フラーレンの例としては、C60フラーレン、C70フラーレン、C76フラーレン、C78フラーレン、C84フラーレンなどが挙げられる。
フラーレン誘導体の例としては、C60、C70、C76、C78及びC84等の誘導体が挙げられる。フラーレン誘導体の具体例を挙げると、以下のような構造を有する化合物が挙げられる。
Figure 2011119683
また、別のフラーレン誘導体の例としては、[6,6]フェニル−C61酪酸メチルエステル(C60PCBM、[6,6]−Phenyl C61 butyric acid methyl ester)、[6,6]フェニル−C71酪酸メチルエステル(C70PCBM、[6,6]−Phenyl C71 butyric acid methyl ester)、[6,6]フェニル−C85酪酸メチルエステル(C84PCBM、[6,6]−Phenyl C85 butyric acid methyl ester)、[6,6]チェニル−C61酪酸メチルエステル([6,6]−Thienyl C61 butyric acid methyl ester)などが挙げられる。
なお、n型半導体は、1種類を用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
活性層におけるp型半導体とn型半導体との量比は本発明の効果を損なわない限り任意である。例えば、前記の層構成(i)及び(iii)におけるp型半導体及びn型半導体の両方を含有する層においては、p型半導体100重量部に対するn型半導体の量は、好ましくは10重量部以上、より好ましくは20重量部以上であり、好ましくは1000重量部以下、より好ましくは500重量部以下である。
活性層の厚みは、通常1nm以上、好ましくは2nm以上、より好ましくは5nm以上、特に好ましくは20nm以上であり、通常100μm以下、好ましくは1000nm以下、より好ましくは500nm以下、特に好ましくは200nm以下である。
活性層の形成方法に制限は無く、例えば、活性層の材料(例えば、p型半導体及びn型半導体の一方又は両方)を含む液状組成物からの成膜方法、真空蒸着法等の物理蒸着法(PVD法)及び化学気相成長法(CVD法)などの気相成膜法による成膜方法などが挙げられる。なかでも、形成が容易でコストを安価にできるため、液状組成物からの成膜方法が好ましい。
液状組成物からの成膜方法では、液状組成物を用意し、前記の液状組成物を所望の位置に成膜することにより、活性層を形成する。
液状組成物は、通常、活性層の材料と溶媒とを含む。溶媒を含む場合、液状組成物は溶媒中に活性層の材料が分散した分散液であってもよいが、溶媒中に活性層の材料が溶解した溶液であることが好ましい。したがって、溶媒としては、活性層の材料を溶解させうる溶媒を使用することが好ましい。溶媒の例を挙げると、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、デカリン、ビシクロヘキシル、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン等の不飽和炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロブタン、ブロモブタン、クロロペンタン、ブロモペンタン、クロロヘキサン、ブロモヘキサン、クロロシクロヘキサン、ブロモシクロヘキサン等のハロゲン化飽和炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等のハロゲン化不飽和炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル類系溶媒などが挙げられる。なお、溶媒は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
p型半導体及びn型半導体それぞれの液状組成物中における濃度は、通常、溶媒に対して0.1重量%以上に調製される。
液状組成物の成膜方法としては、例えば、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法、ディスペンサー印刷法、ノズルコート法、キャピラリーコート法等の塗布法が挙げられる。中でも、スピンコート法、フレキソ印刷法、グラビア印刷法、インクジェット印刷法、ディスペンサー印刷法が好ましい。
液状組成物の成膜後、成膜された膜から必要に応じて乾燥により溶媒を除去する等の工程を行なうことにより、活性層が得られる。
また、活性層が2層以上の積層構造を有する場合には、例えば上述した方法によって、活性層を構成する各層を順次積層するようにすればよい。
[5.波長変換層]
波長変換層は、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる層である。したがって、本発明の有機光電変換素子に照射された光に含まれる紫外線の少なくとも一部は、波長変換層に入射すると波長変換層において紫外線よりも長波長の光へと波長変換されて波長変換層の外部へと出射する。波長変換層から出射する紫外線よりも長波長の光の少なくとも一部は第二の電極を通って活性層に入射し、活性層において電荷発生のための光エネルギーとして利用される。以上のように、波長変換層を設けることにより、一般に、活性層に入射する紫外線のエネルギー量を減らすことができ、且つ、活性層に入射する電荷発生に利用可能な光のエネルギー量を増やすことが可能となる。したがって、本発明の有機光電変換素子においては、活性層が紫外線により劣化することを抑制して有機光電変換素子の長寿命化を実現でき、また、活性層における電荷発生量を増加させて光電変換効率を向上させることが可能となっている。
なお、吸収された紫外線が波長変換されて出射する光は、例えば、可視光、近赤外光、赤外光等が挙げられるが、光電変換効率を高める観点から可視光を出射する波長変換層が好ましい。
前記のような機能を実現するため、波長変換層は波長変換剤を含む。波長変換剤とは、入射した紫外線を前記の紫外線よりも長波長の光に波長変換させて出光させうる材料である。通常、波長変換剤に入射した紫外線は波長変換剤に吸収され、前記の吸収された紫外線よりも長波長の光が波長変換剤から出射するようになっている。なお、波長変換剤は、1種類を用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
波長変換剤の例としては蛍光体が挙げられる。蛍光体は、通常、励起光を吸収して前記の励起光よりも長波長の蛍光を発しうる材料である。したがって、波長変換剤として蛍光体を用いる場合には、励起光として紫外線を吸収可能であり、且つ、活性層における電荷発生に利用可能な波長の蛍光を発光できる蛍光体を用いればよい。
蛍光体としては、有機蛍光体を用いてもよく、無機蛍光体を用いてもよい。有機蛍光体の例を挙げると、希土類錯体が挙げられる。希土類錯体は蛍光特性に優れる蛍光体であり、具体例を挙げると、[Tb(bpy)2]Cl3錯体、[Eu(phen)2]Cl3錯体、[Tb(terpy)2]Cl3錯体などが挙げられる。なお、「bpy」は2,2−ビピリジンを表し、「phen」は1,10−フェナントロリンを表し、「terpy」は2,2’:6’,2”−ターピリジンを表す。また、無機蛍光体の例を挙げると、MgF2:Eu2+(吸収波長300nm〜400nm、蛍光波長400nm〜550nm)、1.29(Ba,Ca)O・6Al23:Eu2+(吸収波長200nm〜400nm、蛍光波長400nm〜600nm)、BaAl24:Eu2+(吸収波長200nm〜400nm、蛍光波長400nm〜600nm)、Y3Al512:Ce3+(吸収波長250nm〜450nm、蛍光波長500nm〜700nm)などが挙げられる。蛍光体の中でも、無機蛍光体を用いることが好ましい。
必要に応じて、波長変換層には、波長変換剤を保持するためにバインダを含有させるようにしてもよい。バインダとしては、本発明の効果を著しく損なうことなく波長変換剤を波長変換層に保持できる材料を用いることが好ましく、通常は樹脂を用いる。バインダとして使用できる樹脂の例を挙げると、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。なお、バインダは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
バインダの使用量は、波長変換剤100重量部に対して、通常3重量部以上、好ましくは5重量部以上、より好ましくは10重量部以上であり、通常80重量部以下、好ましくは50重量部以下、より好ましくは30重量部以下である。バインダの量が少なすぎると波長変換剤を安定して保持できなくなる可能性があり、多すぎると紫外線を十分に波長変換できない可能性がある。
波長変換層には、本発明の効果を著しく損なわない限り、波長変換剤及びバインダ以外にその他の成分を含ませてもよい。その例を挙げると、充填剤、酸化防止剤等の添加剤が挙げられる。
なお、その他の成分は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
波長変換層の厚みは、通常1μm以上、好ましくは10μm以上、より好ましくは100μm以上であり、通常10000μm以下、好ましくは5000μm以下、より好ましくは3000μm以下である。波長変換層が薄すぎると紫外線を十分に波長変換できない可能性があり、厚すぎると有機光電変換素子の厚みが過度に厚くなる可能性がある。
本発明の有機光電変換素子は、波長変換層を1層だけ備えていてもよく、2層以上を備えていてもよい。
波長変換層は、形成が容易でコストを安価にできるため、波長変換剤を含む液状組成物を所定の位置に塗布する工程を経て形成することが好ましい。以下、液状組成物から波長変換層を形成する前記の方法について説明する。
波長変換層形成用の液状組成物は、通常、波長変換層の材料(波長変換剤、及び、必要に応じて含まれるバインダ等)と溶媒とを含む。溶媒を含む場合、液状組成物は溶媒中に波長変換層の材料が分散した分散液であってもよく、溶媒中に波長変換層の材料が溶解した溶液であってもよい。
波長変換層形成用の液状組成物に含まれる溶媒の例としては、活性層形成用の液状組成物に含まれる溶媒と同様の溶媒が挙げられる。なお、溶媒は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
液状組成物における溶媒の量は、波長変換剤100重量部に対して、通常10重量部以上、好ましくは50重量部以上、より好ましくは100重量部以上であり、通常100000重量部以下、好ましくは10000重量部以下、より好ましくは5000重量部以下である。
波長変換層形成用の液状組成物を用意した後、前記の液状組成物を、波長変換層を形成しようとする所定の位置に塗布する。通常は、本発明の有機光電変換素子において波長変換層に接することになる層(通常は、第二の電極又は紫外線吸収層)上に、前記の液状組成物を塗布する。液状組成物の塗布方法の例としては、活性層形成用の液状組成物の塗布方法と同様の塗布方法が挙げられる。
波長変換層形成用の液状組成物の塗布により、波長変換剤を含む膜が成膜される。したがって、液状組成物の塗布後に、必要に応じて、成膜された膜を乾燥させて溶媒を除去する等の工程を行なうことにより、波長変換層が得られる。
[6.紫外線吸収層]
本発明の有機光電変換素子においては、第二の電極と波長変換層との間に、紫外線を遮断しうる紫外線吸収層を設けることが好ましい。すなわち、本発明の有機光電変換素子は、第一の電極と、活性層と、第二の電極と、紫外線吸収層と、波長変換層とを、前記の順に備えることが好ましい。
波長変換層は、通常、本発明の有機光電変換素子に入射する紫外線の全部を波長変換するのではなく、入射する紫外線の一部を波長変換するようになっている。したがって、特段の対策を講じない場合には、波長変換層において波長変換されなかった紫外線は、波長変換層を透過し、第二の電極及び活性層に入射することになる。これに対して第二の電極と波長変換層との間に紫外線吸収層を設ければ、波長変換層で波長変換されなかった紫外線が第二の電極及び活性層に入射することを防止できるため、第二の電極及び活性層の紫外線による劣化を更に安定して防止できるようになる。
紫外線吸収層は、通常、紫外線を吸収しうる材料である紫外線吸収剤を含む。紫外線吸収剤としては、有機材料を用いてもよく、無機材料を用いてもよい。
紫外線吸収剤のうち有機材料の例を挙げると、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、サリチル酸フェニル系の紫外線吸収剤が挙げられる。中でも好ましい具体例を挙げると、2,4−ジヒドロキシ−ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルフォベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジターシャルブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、フェニルサリシレイト、p−オクチルフェニルサリシレイト、p−ターシャルブチルフェニルサリシレート等が挙げられる。
紫外線吸収剤のうち無機材料の例を挙げると、二酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。
なお、紫外線吸収剤は、1種類を用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
必要に応じて、紫外線吸収層には、紫外線吸収剤を保持するためにバインダを含有させるようにしてもよい。バインダとしては、本発明の効果を著しく損なうことなく紫外線吸収剤を紫外線吸収層に保持できる材料を用いることが好ましく、通常は樹脂を使用する。バインダとして使用できる樹脂の例を挙げると、波長変換層においてバインダとして使用する樹脂と同様の樹脂が挙げられる。なお、バインダは、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
バインダの使用量は、紫外線吸収剤100重量部に対して、通常3重量部以上、好ましくは5重量部以上、より好ましくは10重量部以上であり、通常80重量部以下、好ましくは50重量部以下、より好ましくは30重量部以下である。バインダの量が少なすぎると紫外線吸収剤を安定して保持できなくなる可能性があり、多すぎると紫外線を十分に遮断できない可能性がある。
紫外線吸収層には、本発明の効果を著しく損なわない限り、紫外線吸収剤及びバインダ以外にその他の成分を含ませてもよい。その例としては、波長変換層に含ませてもよいその他の成分と同様の成分が挙げられる。
なお、その他の成分は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
紫外線吸収層の厚みは、通常1μm以上、好ましくは10μm以上、より好ましくは100μm以上であり、通常10000μm以下、好ましくは5000μm以下、より好ましくは3000μm以下である。紫外線吸収層が薄すぎると紫外線を十分に遮断できない可能性があり、厚すぎると有機光電変換素子の厚みが過度に厚くなる可能性がある。
本発明の有機光電変換素子は、紫外線吸収層を1層だけ備えていてもよく、2層以上を備えていてもよい。
紫外線吸収層は、形成が容易でコストを安価にできるため、紫外線吸収剤を含む液状組成物を所定の位置に塗布する工程を経て形成することが好ましい。以下、液状組成物から紫外線吸収層を形成する前記の方法について説明する。
紫外線吸収層形成用の液状組成物は、通常、紫外線吸収層の材料(紫外線吸収剤、及び、必要に応じて含まれるバインダ等)と溶媒とを含む。溶媒を含む場合、液状組成物は溶媒中に紫外線吸収層の材料が分散した分散液であってもよく、溶媒中に紫外線吸収層の材料が溶解した溶液であってもよい。
紫外線吸収層形成用の液状組成物に含まれる溶媒の例としては、活性層形成用の液状組成物に含まれる溶媒と同様の溶媒が挙げられる。なお、溶媒は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
液状組成物における溶媒の量は、紫外線吸収剤100重量部に対して、通常10重量部以上、好ましくは50重量部以上、より好ましくは100重量部以上であり、通常100000重量部以下、好ましくは10000重量部以下、より好ましくは5000重量部以下である。
紫外線吸収層形成用の液状組成物を用意した後、前記の液状組成物を、紫外線吸収層を形成しようとする所定の位置に塗布する。通常は、本発明の有機光電変換素子において紫外線吸収層に接することになる層(通常は、第二の電極又は波長変換層)上に、前記の液状組成物を塗布する。液状組成物の塗布方法の例としては、活性層形成用の液状組成物の塗布方法と同様の塗布方法が挙げられる。
紫外線吸収層形成用の液状組成物の塗布により、紫外線吸収剤を含む膜が成膜される。したがって、液状組成物の塗布後に、必要に応じて、成膜された膜を乾燥させて溶媒を除去する等の工程を行なうことにより、紫外線吸収層が得られる。
[7.機能層]
本発明の有機光電変換素子は、第一の電極と活性層との間、及び、第二の電極と活性層との間に、機能層を備えていてもよい。機能層は、活性層で生じた電荷を電極に輸送しうる層であり、第一の電極と活性層との間の機能層は活性層で生じた電荷を第一の電極に輸送でき、第二の電極と活性層との間の機能層は活性層で生じた電荷を第二の電極に輸送できるようになっている。機能層は、第一の電極と活性層との間、及び、第二の電極と活性層との間のうち、一方に設けるようにしてもよく、両方に設けるようにしてもよい。
活性層と陽極との間に設けられた機能層は、活性層で生じた正孔を陽極に輸送しうるようになっており、正孔輸送層又は電子ブロック層等と呼ばれることがある。一方、活性層と陰極との間に設けられた機能層は、活性層で生じた電子を陰極に輸送しうるようになっており、電子輸送層又は正孔ブロック層等と呼ばれることがある。前記の機能層を備えることにより、本発明の有効光電変換素子は、活性層で生じた正孔を陽極で取り出す効率を高めたり、活性層で生じた電子を陰極で取り出す効率を高めたり、活性層で生じた正孔が陰極に移動することを防止したり、活性層で生じた電子が陽極に移動することを防止したりすることが可能となり、光電変換効率を向上させることができる。
機能層の材料は、活性層で生じた電荷を輸送する能力を有する材料であればよい。中でも、活性層と陽極との間の機能層には、正孔を輸送する能力を有し、電子が当該機能層に移動することを防止できる材料を含ませることが好ましい。また、活性層と陰極との間の機能層には、電子を輸送する能力を有し、正孔が当該機能層に移動することを防止できる材料を含ませることが好ましい。
機能層の材料の例を挙げると、フッ化リチウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物及び酸化物、二酸化チタン等の無機半導体、バソクプロイン、バソフェナントロリン及びそれらの誘導体、トリアゾール化合物、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体、ビス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、オキサジアゾール化合物、ジスチリルアリーレン誘導体、シロール化合物、2,2’,2”−(1,3,5−ベンゼントリル)トリス−[1−フェニル−1H−ベンツイミダゾール](TPBI)フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)等の芳香族ジアミン化合物、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロン、スチルベン誘導体、ピラゾリン誘導体、テトラヒドロイミダゾール、ポリアリールアルカン、ブタジエン、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、ポリビニルカルバゾール、ポリシラン、ポリ−3,4−エチレンジオキサイドチオフェン(PEDOT)などが挙げられる。なお、前記の材料は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
本発明の有機光電変換素子においては、第二の電極と活性層との間の機能層は、紫外線吸収剤を含むことが好ましい。第二の電極と活性層との間の機能層が紫外線吸収剤を含むことにより、波長変換層及び紫外線吸収層で波長変換又は遮断しきれなかった紫外線を機能層で吸収し、活性層に入射する紫外線の量をより減少させることができるようになる。
機能層に含ませる紫外線吸収剤は、電荷を輸送する機能を有することが好ましく、また、無機材料が好ましい。前記の条件を満たす好ましい紫外線吸収剤の例を挙げると、二酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。特に、二酸化チタンはそれ自体が機能層の材料として使用できる上に紫外線吸収剤としても使用できる優れた材料である。
第二の電極と活性層との間の機能層に含まれる紫外線吸収剤の割合は、十分な量の紫外線を遮断する観点から、通常25重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは75重量%以上である。なお、上限は、例えば二酸化チタン等のように電荷を輸送する能力を有する紫外線吸収剤を用いる場合があるため、100%である。
機能層には、本発明の効果を著しく損なわない限り、上述した材料以外にその他の成分を含ませてもよい。
なお、その他の成分は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
機能層の厚みは、通常0.01nm以上、好ましくは0.1nm以上、より好ましくは1nm以上であり、通常1000nm以下、好ましくは500nm以下、より好ましくは100nm以下である。機能層が薄すぎると上述した機能層の機能を十分に発揮できない可能性があり、厚すぎると有機光電変換素子の厚みが過度に厚くなる可能性がある。
機能層は、例えば気相成膜法により形成してもよいが、形成が容易でコストを安価にできるため、機能層の材料を含む液状組成物を所定の位置に塗布する工程を経て形成することが好ましい。以下、液状組成物から機能層を形成する前記の方法について説明する。
機能層形成用の液状組成物は、通常、機能層の材料と溶媒とを含む。溶媒を含む場合、液状組成物は溶媒中に機能層の材料が分散した分散液であってもよく、溶媒中に機能層の材料が溶解した溶液であってもよい。
機能層形成用の液状組成物に含まれる溶媒の例としては、活性層形成用の液状組成物に含まれる溶媒と同様の溶媒が挙げられる。なお、溶媒は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
液状組成物における溶媒の量は、機能層の材料100重量部に対して、通常10重量部以上、好ましくは50重量部以上、より好ましくは100重量部以上であり、通常100000重量部以下、好ましくは10000重量部以下、より好ましくは5000重量部以下である。
機能層形成用の液状組成物を用意した後、前記の液状組成物を、機能層を形成しようとする所定の位置に塗布する。通常は、本発明の有機光電変換素子において機能層に接することになる層(通常は、第一の電極、第二の電極又は活性層)上に、前記の液状組成物を塗布する。液状組成物の塗布方法の例としては、活性層形成用の液状組成物の塗布方法と同様の塗布方法が挙げられる。
機能層形成用の液状組成物の塗布により、機能層の材料を含む膜が成膜される。したがって、液状組成物の塗布後に、必要に応じて、成膜された膜を乾燥させて溶媒を除去する等の工程を行なうことにより、機能層が得られる。
[8.その他の層]
本発明の有機光電変換素子は、本発明の効果を著しく損なわない限り、上述した基板、第一の電極、第二の電極、活性層、波長変換層、紫外線吸収層及び機能層以外の層を備えていてもよい。
例えば、本発明の有光電変換素子は、封止材層を備えていてもよい。封止材層は、本発明の有機光電変換素子を外気及び湿気等から保護する層である。通常、封止材層は、上述した第一の電極、第二の電極、活性層、波長変換層、紫外線吸収層及び機能層を覆う封止材の層として形成される。したがって、通常は、封止剤層及び基板によって形成される空間内に、第一の電極、第二の電極、活性層、波長変換層、紫外線吸収層及び機能層が位置するようになっている。
封止材としては、無機封止材を用いてもよく、有機封止材を用いてもよい。無機封止材の例を挙げると、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、炭化ケイ素等のケイ素系化合物、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、珪酸アルミニウム等のアルミニウム系化合物、酸化ジルコニウム、酸化タンタル、酸化チタン等の金属酸化物、窒化チタン等の金属窒化物、ダイヤモンドライクカーボンなどが挙げられる。また、有機封止材の例を挙げると、光硬化性樹脂及び熱硬化性樹脂等が挙げられ、好適な例としてはシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、ワックスなどが挙げられる。
なお、封止材は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
封止材層の厚さは、封止材の種類によるが、封止材層による保護性能と製造コスト等との観点から、通常1μm以上、好ましくは5μm以上であり、通常10μm以下である。
封止材層の形成方法は、例えば無機封止材を用いた封止材層の場合はスパッタリング法及び真空蒸着法等の物理蒸着法(PVD法)及び化学気相成長法(CVD法)などの気相成膜法が挙げられ、例えば有機封止材を用いた封止材層の場合はスピンコート法、ディップ法、スプレー法等の塗布法並びに予め成形したフィルム状成形物を貼り付ける方法などが挙げられる。
ところで、封止材層には、必要に応じて添加剤を含ませてもよい。好ましい添加剤の例を挙げると、波長変換剤及び紫外線吸収剤が挙げられる。封止材層が波長変換剤を含む場合には当該封止材層を波長変換層として機能させることが可能となり、光電変換効率の向上及び長寿命化が期待できる。また、封止材層が紫外線吸収剤を含む場合には当該封止材層を紫外線吸収層として機能させることが可能となり、長寿命化が期待できる。特に、一つの層を封止材層と波長変換層との両方を兼ねる層として形成すれば、層の数を削減したり、有機光電変換素子の製造工程を削減したりすることが可能となるため、低コスト化も期待できる。
[9.実施形態]
以下、本発明の有機光電変換素子の好ましい実施形態について、図面を示して説明する。図1〜図4はいずれも本発明の実施形態に係る有機光電変換素子の模式的な断面図である。なお、以下の実施形態では、有機光電変換素子の基板を水平に置いた様子を示して説明する。
〔9−1.第一実施形態〕
図1に示す有機光電変換素子100は、基板1上に、陽極として機能する第二の電極2、正孔輸送層として機能する機能層3、可視光の入射により電荷を発生しうる活性層4、電子輸送層として機能する機能層5、及び、陰極として機能する第一の電極6を、前記の順に備える。第一の電極6及び第二の電極2には図示しない端子が接続され、電気を外部に取り出せるようになっている。また、第二の電極2、機能層3、活性層4、機能層5及び第一の電極6は、前記の端子以外の部分が封止材層7で被覆されることにより封止され、封止材層7上には基板8が設けられている。さらに、基板1の下には、入射した紫外線をより長波長の可視光に波長変換して出射させうる波長変換層9が設けられている。したがって、有機光電変換素子100は、基板8、封止材層7、第一の電極6、機能層5、活性層4、機能層3、第二の電極2、基板1及び波長変換層9を、前記の順に備えている。
有機光電変換素子100は以上のように構成されているため、図中下方から光が照射されると、照射された光のうち可視光は、波長変換層9、基板1、第二の電極2、機能層3を透過して活性層4に入射し、活性層4において電荷が生じる。さらに、本実施形態に係る有機光電変換素子100では、照射された光のうち紫外線が波長変換層9で波長変換されて可視光となり、当該可視光は基板1、第二の電極2及び機能層3を透過して活性層4に入射して、同様に電荷が生じる。活性層4で生じた電荷は、正孔が機能層3から第二の電極2に輸送され、電子が機能層5から第一の電極6に輸送されて、それぞれ端子を通じて外部に取り出される。
前記のように有機光電変換素子100では、照射された紫外線のエネルギーを活性層4での電荷発生に有効に利用できるため、光電変換に寄与する光を増加させて光電変換効率を向上させることが可能である。
また、有機光電変換素子100では、波長変換された分だけ活性層4に入射する紫外線の量を減少させられるため、紫外線による活性層4の劣化を抑制し、有機光電変換素子100の長寿命化を実現できる。
なお、本実施形態に係る有機光電変換素子100では波長変換層9に近い方を陽極、遠い方を陰極とした例を示したが、逆に波長変換層9に近い方を陰極、遠い方を陽極としても同様の効果を得ることができる。
〔9−2.第二実施形態〕
図2に示す有機光電変換素子200は、前記の有機光電変換素子100の基板1と波長変換層9との間に、紫外線吸収層10を備えた構成となっている。したがって、有機光電変換素子200は、基板8、封止材層7、第一の電極6、機能層5、活性層4、機能層3、第二の電極2、基板1、紫外線吸収層10及び波長変換層9を、前記の順に備えている。
有機光電変換素子200は以上のように構成されているため、図中下方から光が照射されると、第一実施形態と同様に、照射された光に含まれる可視光と、波長変換層9で紫外線が波長変換されて生じる可視光とが活性層4に入射し、活性層4において電荷が生じ、第一の電極6及び第二の電極2から端子を通じて外部に取り出される。
さらに、本実施形態に係る有機光電変換素子200では、波長変換層9で波長変換されず図中上方に進む紫外線を紫外線吸収層10で遮断できるようになっている。
前記のように有機光電変換素子200では、第一実施形態に係る有機光電変換素子100と同様に、光電変換効率を向上させることが可能である。また、有機光電変換素子200では、波長変換層9で波長変換された分に加え、紫外線吸収層10で遮断した分の紫外線についても活性層4に入射しないようにできるため、紫外線による活性層4の劣化を第一実施形態に係る有機光電変換素子100よりも更に抑制して、有機光電変換素子200の更なる長寿命化を実現できる。
なお、本実施形態の有機光電変換素子200では波長変換層9に近い方を陽極、遠い方を陰極とした例を示したが、逆に波長変換層9に近い方を陰極、遠い方を陽極としても同様の効果を得ることができる。
〔9−3.第三実施形態〕
図3に示す有機光電変換素子300は、基板1上に、陰極として機能する第二の電極2、紫外線吸収剤を含み電子輸送層として機能する機能層11、可視光の入射により電荷を発生しうる活性層4、正孔輸送層として機能する機能層5、及び、陽極として機能する第一の電極6を、前記の順に備える。第一の電極6及び第二の電極2には図示しない端子が接続され、電気を外部に取り出せるようになっている。また、第二の電極2、機能層11、活性層4、機能層5及び第一の電極6は、前記の端子以外の部分が封止材層7で被覆されることにより封止され、封止材層7上には基板8が設けられている。さらに、基板1の下には、入射した紫外線をより長波長の可視光に波長変換して出射させうる波長変換層9が設けられている。したがって、有機光電変換素子300は、基板8、封止材層7、第一の電極6、機能層5、活性層4、機能層11、第二の電極2、基板1及び波長変換層9を、前記の順に備えている。
有機光電変換素子300は以上のように構成されているため、図中下方から光が照射されると、第一実施形態と同様に、照射された光に含まれる可視光と、波長変換層9で紫外線が波長変換されて生じる可視光とが活性層4に入射し、活性層4において電荷が生じ、第一の電極6及び第二の電極2から端子を通じて外部に取り出される。
さらに、本実施形態に係る有機光電変換素子300では、波長変換層9で波長変換されず図中上方に進む紫外線を、紫外線吸収剤を含む機能層11で遮断できるようになっている。
前記のように有機光電変換素子300では、第一実施形態に係る有機光電変換素子100と同様に、光電変換効率を向上させることが可能である。また、有機光電変換素子300では、波長変換層9で波長変換された分に加え、機能層11で遮断した分の紫外線についても活性層4に入射しないようにできるため、紫外線による活性層4の劣化を第一実施形態に係る有機光電変換素子100よりも更に抑制して、有機光電変換素子300の更なる長寿命化を実現できる。
なお、本実施形態の有機光電変換素子300では波長変換層9に近い方を陰極、遠い方を陽極とした例を示したが、逆に波長変換層9に近い方を陽極、遠い方を陰極としても同様の効果を得ることができる。
〔9−4.第四実施形態〕
図4に示す有機光電変換素子400は、前記の有機光電変換素子300の基板1と波長変換層9との間に、紫外線吸収層10を備えた構成となっている。したがって、有機光電変換素子400は、基板8、封止材層7、第一の電極6、機能層5、活性層4、機能層11、第二の電極2、基板1、紫外線吸収層10及び波長変換層9を、前記の順に備えている。
有機光電変換素子400は以上のように構成されているため、図中下方から光が照射されると、第一実施形態と同様に、照射された光に含まれる可視光と、波長変換層9で紫外線が波長変換されて生じる可視光とが活性層4に入射し、活性層4において電荷が生じ、第一の電極6及び第二の電極2から端子を通じて外部に取り出される。
さらに、本実施形態に係る有機光電変換素子400では、波長変換層9で波長変換されず図中上方に進む紫外線を紫外線吸収層10及び紫外線吸収剤を含む機能層11で遮断できるようになっている。
前記のように有機光電変換素子400では、第一実施形態に係る有機光電変換素子100と同様に、光電変換効率を向上させることが可能である。また、有機光電変換素子400では、波長変換層9で波長変換された分に加え、紫外線吸収層10及び機能層11で遮断した分の紫外線についても活性層4に入射しないようにできるため、紫外線による活性層4の劣化を第一〜第三実施形態に係る有機光電変換素子100,200,300よりも更に抑制して、有機光電変換素子400の更なる長寿命化を実現できる。
なお、本実施形態の有機光電変換素子400では波長変換層9に近い方を陰極、遠い方を陽極とした例を示したが、逆に波長変換層9に近い方を陽極、遠い方を陰極としても同様の効果を得ることができる。
[10.有機光電変換素子の用途]
本発明の有機光電変換素子の電極間には、上述した要領によって、太陽光等の光の照射により光起電力が発生する。前記の光起電力を利用して、本発明の有機光電変換素子は、例えば太陽電池として使用できる。太陽電池として使用する場合、通常、本発明の有機光電変換素子は有機薄膜太陽電池の太陽電池セルとして使用される。また、太陽電池セルは、複数個集積することによって太陽電池モジュール(有機薄膜太陽電池モジュール)とし、太陽電池モジュールの態様で使用してもよい。本発明の有機光電変換素子は上述したように光電変換効率に優れると共に長寿命であるため、本発明の有機光電変換素子を備える太陽電池は発電効率の向上及び長寿命化が期待できる。
また、本発明の有機光電変換素子は、有機光センサーとして使用することもできる。例えば、電極間に電圧を印加した状態又は無印加の状態で本発明の有機光電変換素子に光を照射すると電荷が生じるため、前記の電荷を光電流として検出するようにすれば、本発明の有機光電変換素子を有機光センサーとして動作させることが可能となる。さらに、有機光センサーを複数個集積することにより、有機イメージセンサーとして用いることもできる。
[11.太陽電池モジュール]
本発明の有機光電変換素子を太陽電池セルとして用いて太陽電池モジュールを構成する場合、当該太陽電池モジュールは、従来の太陽電池モジュールと基本的には同様のモジュール構造をとりうる。太陽電池モジュールは、一般的には金属、セラミック等の支持基板の上に太陽電池セルが設けられ、前記太陽電池セルの上を充填樹脂や保護ガラス等で覆う構成を有し、支持基板とは反対側の面を通じて光を取り込めるようになっている。また、太陽電池モジュールは、支持基板として強化ガラス等の透明材料を用い、前記の支持基板の上に太陽電池セルを設けた構成を有し、前記の透明の支持基板を通じて光を取り込めるようになっていてもよい。
太陽電池モジュールの構成としては、例えば、スーパーストレートタイプ、サブストレートタイプ、ポッティングタイプ等のモジュール構造、アモルファスシリコン太陽電池等で用いられる基板一体型モジュール構造などが知られている。本発明の有機光電変換素子を用いた太陽電池モジュールは、使用目的、使用場所及び環境などに応じて、適宜、適切なモジュール構造を選択すればよい。
例えば、代表的なモジュール構造であるスーパーストレートタイプ及びサブストレートタイプの太陽電池モジュールでは、一対の支持基板の間に一定間隔に太陽電池セルが配置された構造を有している。前記支持基板のうち片方又は両方は透明であり、通常、反射防止処理を施されている。また、隣り合う太陽電池セル同士は金属リード及びフレキシブル配線等の配線により電気的に接続され、太陽電池モジュールの外縁部には集積電極が配置され、太陽電池セルで発生した電力を外部に取り出せるようになっている。
支持基板と太陽電池セルとの間には、太陽電池セルの保護及び集電効率向上のため、必要に応じてエチレンビニルアセテート(EVA)等のプラスチック材料などの充填材料の層を設けてもよい。前記の充填材料は、予めフィルム状に成形してから装着してもよく、樹脂を所望の位置に充填させてから硬化させるようにしてもよい。
また、例えば外部からの衝撃が少ない場所など、表面を硬い素材で覆う必要のない場所において太陽電池モジュールを使用する場合には、片方の支持基板を設けないようにしてもよい。ただし、太陽電池モジュールの支持基板を設けていない方の表面には、例えば透明プラスチックフィルムで覆ったり、充填樹脂で被覆後に樹脂を硬化させたりすることで表面保護層を設け、保護機能を付与することが好ましい。
さらに、通常、支持基板の周囲は、内部の密封及び太陽電池モジュールの剛性を確保するため、金属製のフレームで太陽電池モジュールを挟み込むようにして固定する。また、支持基板とフレームとの間は、通常は封止材料で密封シールを施す。
有機材料を用いた光電変換素子である本発明の有機光電変換素子を備えるため、前記の太陽電池モジュールは、有機光電変換素子の利点を活かした態様で使用することも可能である。例えば、有機光電変換素子は可撓性の素子として構成できるため、支持基板、充填材料及び封止材料等として可撓性の素材を用いれば、曲面の上に太陽電池モジュールを設けることができる。
また、有機光電変換素子は塗布法を利用して低コストで製造できるため、太陽電池モジュールも塗布法を用いて製造可能である。例えば、支持基板としてポリマーフィルム等のフレキシブル支持体を用いて太陽電池モジュールを製造する場合、ロール状のフレキシブル支持体を送り出しながら塗布法等を用いて順次太陽電池セルを形成し、フレキシブル支持体を所望のサイズに切断した後、切り出した切断片の周縁部をフレキシブルで防湿性のある素材でシールすることにより、太陽電池モジュール本体を製造できる。さらに、例えばSolar Energy Materials and Solar Cells, 48,p383−391記載の「SCAF」と呼ばれるモジュール構造を有する太陽電池モジュールを得ることもできる。
また、フレキシブル支持体を用いた太陽電池モジュールは、曲面ガラス等に接着固定して使用することもできる。
以下、実施例を示して本発明について具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。
[評価方法]
以下に説明する実施例及び比較例では、2mm×2mmの正四角形の有機光電変換素子を製造した。製造された有機光電変換素子について、分光計器株式会社製の分光感度測定装置CEP−2000型を用いて、素子に対するDC電圧印加を20mV/秒の定速で掃引することにより、短絡電流、開放端電圧、及び曲線因子(フィルファクター。以下、適宜「FF」と略称する。)を測定し、測定した短絡電流と開放端電圧と曲線因子とを乗ずることにより光電変換効率を算出した。
製造された有機光電変換素子に屋外で6時間日照する大気曝露試験を行った。大気曝露試験において、ITO膜が形成されたガラス基板側から活性層に太陽光を入射させた。大気曝露試験の後に光電変換効率を測定し、有機光電変換素子を作製した直後の光電変換効率で除した値として、光電変換効率保持率を求めた。また、有機光電変換素子を作製した直後及び大気曝露試験後の短絡電流をそれぞれ活性層の面積で除した値として、初期短絡電流密度及び大気曝露試験後の短絡電流密度の値を測定した。
[実施例1]
スパッタ法により陰極(第二の電極)として150nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板を用意した。
ITO膜上に、二酸化チタン粒子と分散剤とが分散した分散液(触媒化成工業株式会社製、商品名チタニアゾルHPW−10R)をスピンコート法により塗布し、室温で乾燥させることにより、厚さ70nmの機能層(電子輸送層)を得た。なお、分散液中の二酸化チタンの粒子径は8nm〜13nmであり、二酸化チタンの電気伝導度は24.6mS/cmであり、分散液中の溶媒は水であり、分散液のPHは1.3であった。また、二酸化チタンは波長411nm以下の光を吸収しうる紫外線吸収剤である。
次に、式(3)で表される単量体と式(4)で表される単量体との交互重合体である高分子化合物Aと、[6,6]−フェニルC61ブチリックアシッドメチルエステル(以下、適宜「[6,6]−PCBM」と略称する。)とを重量比1:3で含む、オルトジクロロベンゼン溶液を作製した。高分子化合物Aはオルトジクロロベンゼンに対して1重量%とした。その後、孔径0.5μmのフィルターでろ過を行った。得られた抽出物を、前記の機能層上にスピンコートした後、N2雰囲気中で乾燥を行った。これにより、厚み100nmの活性層を得た。なお、高分子化合物Aは、ポリスチレン換算の重量平均分子量が17000であり、ポリスチレン換算の数平均分子量が5000であった。さらに、高分子化合物Aの光吸収端波長は、925nmであった。
Figure 2011119683
その後、HIL691溶液(Plextronics社製、商品名Plexcore HIL691)をスピンコート法により活性層上に塗布し、膜厚約50nmの機能層(正孔輸送層)を形成した。
その後、真空蒸着機により陽極(第一の電極)としてAuを、厚さが100nmとなるように蒸着した。
さらに、陽極の上から封止材としてエポキシ樹脂(急速硬化型アラルダイト)にてガラス基板を接着することで、封止処理を施した。
さらに、ITO膜を付けたガラス基板の前記ITO膜とは反対側の表面に、波長380nm以下の紫外線を遮断しうる日本触媒製の紫外線カットコーティング剤(商品名UV−G13)を塗布し、厚み6μmの紫外線吸収層を形成した。
さらに、紫外線吸収層の表面に、波長変換剤として無機蛍光体Y3Al512:Ce3+をエタノールに分散させた分散液を塗布し、厚み100μmの波長変換層を形成した。なお、分散液中の無機蛍光体の濃度は10g/リットルであった。
以上のようにして、ガラス基板、封止材層、第一の電極としての陽極、機能層、活性層、紫外線吸収剤を含む機能層、第二の電極としての陰極、ガラス基板、紫外線吸収層及び波長変換層を、前記の順に備える有機光電変換素子を得た。
[比較例1]
波長変換層及び紫外線吸収層を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして、有機光電変換素子を得た。
Figure 2011119683
Figure 2011119683
[実施例2]
活性層を、以下に説明する要領で形成したこと以外は実施例1と同様にして、有機光電変換素子を得た。
活性層は、次の要領で形成した。まず、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(以下、適宜「P3HT」と略称する。)と[6,6]−PCBMとを重量比1:0.8で含むオルトジクロロベンゼン溶液を作製した。P3HTはオルトジクロロベンゼンに対して1重量%とした。その後、孔径0.5μmのフィルターでろ過を行った。得られた抽出物を、機能層(電子輸送層)の上にスピンコートした後、N2雰囲気で150℃3分間乾燥を行った。これにより、厚み100nmの活性層を得た。
[比較例2]
波長変換層及び紫外線吸収層を形成しなかったこと以外は実施例2と同様にして、有機光電変換素子を得た。
Figure 2011119683
Figure 2011119683
[実施例3]
紫外線吸収層を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして、有機光電変換素子を得た。光電変換効率保持率は58.56%であった。
[実施例4]
紫外線吸収層を形成しなかったこと以外は実施例2と同様にして、有機光電変換素子を得た。光電変換効率保持率は54.99%であった。
[評価結果]
実施例1〜4で製造した有機光電変換素子は、比較例1及び比較例2で製造した有機光電変換素子に比べて、大気曝露試験で時間変化と共に低下する光電変換効率保持率が抑制できた。即ち、実施例1〜4の有機光電変換素子は比較例1及び比較例2の有機光電変換素子よりも長寿命であった。また、実施例1及び実施例2は、実施例3及び実施例4に比べて高い光電変換効率保持率であった。さらに、実施例1及び実施例2は、比較例1及び比較例2に比べて短絡電流密度が高い値を示した。
本発明の有機光電変換素子は、例えば太陽電池、光センサー等に用いることができる。
1,8 基板
2 第二の電極
3,5,11 機能層
4 活性層
6 第一の電極
7 封止材層
9 波長変換層
10 紫外線吸収層
100,200,300,400 有機光電変換素子

Claims (6)

  1. 第一の電極と、光の入射により電荷を生じうる活性層と、第二の電極と、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる波長変換層とを、この順に備える有機光電変換素子。
  2. さらに、前記第二の電極と前記波長変換層との間に、紫外線吸収層を備える請求項1に記載の有機光電変換素子。
  3. さらに、前記活性層と前記第二の電極との間に、前記活性層で生じた電荷を前記第二の電極に輸送しうる機能層を備え、
    前記機能層が、紫外線を吸収しうる材料を含む請求項1又は2に記載の有機光電変換素子。
  4. 前記波長変換層が、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる波長変換剤を含む液状組成物を、前記有機光電変換素子において前記波長変換層に接することになる層上に塗布する工程を経て形成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
  5. 前記波長変換層が無機蛍光体を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
  6. 第一の電極と、光の入射により電荷を生じうる活性層と、第二の電極と、紫外線吸収層と、入射した紫外線を前記紫外線よりも長波長の光に波長変換して出射させうる波長変換層とを、この順に備える有機光電変換素子であって、
    前記紫外線吸収層が、紫外線を吸収しうる材料を含む液状組成物を、前記有機光電変換素子において前記紫外線吸収層に接することになる層上に塗布する工程を経て形成された有機光電変換素子。
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