JP2011119364A - 位置補正装置及びそれを備えたハンドラ - Google Patents

位置補正装置及びそれを備えたハンドラ Download PDF

Info

Publication number
JP2011119364A
JP2011119364A JP2009273969A JP2009273969A JP2011119364A JP 2011119364 A JP2011119364 A JP 2011119364A JP 2009273969 A JP2009273969 A JP 2009273969A JP 2009273969 A JP2009273969 A JP 2009273969A JP 2011119364 A JP2011119364 A JP 2011119364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
holding
position correction
holding mechanism
taping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009273969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5510923B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Hara
佳明 原
Hideo Minami
日出夫 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ueno Seiki Co Ltd
Original Assignee
Ueno Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ueno Seiki Co Ltd filed Critical Ueno Seiki Co Ltd
Priority to JP2009273969A priority Critical patent/JP5510923B2/ja
Publication of JP2011119364A publication Critical patent/JP2011119364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5510923B2 publication Critical patent/JP5510923B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Die Bonding (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】半導体装置又は電子部品等のデバイスの姿勢矯正を、機械的接触なしに行なうことで、デバイスの品種ごとに部品交換を不要とするとともに、デバイスへの接触ダメージや矯正主体の磨耗によるトラブルを防止しつつ、位置決め精度を高めた位置補正装置及びそれを備えたハンドラを提供する。
【解決手段】吸着保持機構Vの先端部分に回転可能に取り付けられ、デバイスを直接的に保持する吸着ノズルNを備えたフランジ31と、吸着保持機構Vの直下に設けられた筒状の補正ブロック8と、この補正ブロック8にモータの動力を伝達し回転制御するベルト81及び第1のプーリー82と、フランジ31の筒状の開口部84を通してデバイスを下方より撮像する撮像機構9とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置や電子部品等のデバイスに工程処理を行うハンドラの一工程処理部を形成し、搬送されるデバイスの位置補正を行う位置補正装置及びそれを備えたハンドラに関する。
ダイシング、マウンティング、ボンディング、シーリングの各組立工程を経た半導体装置や電子部品等のデバイスは、テストハンドラと呼ばれる複合テスト装置、ダイシング後のデバイスのトレイ分類やテーピング分類を行なうダイソータ、テーピング梱包を行なうテーピング装置等のハンドラに供給される。デバイスは、ハンドラに設けられた保持機構によって保持され搬送されながら、デバイスの電気特性測定、分類、マーキング、外観検査、トレイ分類やテーピング分類、梱包(テープ梱包)等の各工程処理の一つ又は複数が適宜施される。
デバイスの組立工程からハンドラへの供給方法には、ウェーハリング上の粘着シート(UVシートなど)に貼り付けられダイシングで個片化されたデバイスを供給する方法や、個片のデバイスをリードフレームに搭載しリードフレーム供給ユニットによって供給する方法又は振動式パーツフィーダによって一定の方向及び姿勢に整列して供給する方法等がある。このうち、特に、ベアチップやWLCSP(ウェハレベルチップスケールパッケージ)など小型、薄型のデバイスでは、ウェーハリングからのダイシングによる供給が主となる。
これらの供給方法において、例えば、ウェーハリングから突き上げピンによりピックアップする場合では、デバイスをハンドラのコレットや吸着ノズルに吸着保持する際に位置ずれが発生する。また、リードフレーム供給でも金型で個片化した後は姿勢が変化するおそれがある。さらに、パーツフィーダの供給においてもパーツフィーダの振動等によってデバイスが必ずしも正確な姿勢で供給されるとは限らない。
しかしながら、ハンドラでは、各処理工程においてデバイスに正確な処理を施すために、コレットや吸着ノズルによるデバイスの正確な保持が要求される。例えば、(1)電気テストにおいてデバイスの電極をコンタクターの位置に正確に接触させること、(2)マーキングの位置を正確に保つこと、(3)テープ梱包時にテープのポケットに正確な姿勢でデバイスを挿入すること、等である。
デバイスがコレットや吸着ノズルにおいて正確な位置に保持されていない場合には、その状態のまま各処理工程を経ることとなり、各処理工程においてデバイスに正確な処理が施されず、結果として半導体製造装置の処理精度の低下や稼動率の低下を招くこととなっていた。
また、ハンドラのコレットや吸着ノズルに保持され各工程処理間を搬送されるデバイスにおいて位置ずれが起きる要因は、上記のハンドラへの供給時に限られない。例えば、搬送中のデバイスの各工程処理機構への受渡し時やデバイスへの接触(電気テスト)時、さらには搬送自体が位置ずれの要因となる。そこで電気テスト、マーキング、テープポケット挿入などの各処理点(加工点)の前に、位置補正機構をつけて各処理の精度を保証する必要があった。
この機構として、本出願人は、保持機構に保持されたデバイスを、回転軸を備えたガイドに挿入して2方向の方向補正を行うとともに、デバイスを位置規制機構により挟持し固定することにより、反転処理と位置決め処理とを一つの処理工程で行うようにした技術を提案した(特許文献1参照)。
しかしながら、従来の2方向固定ガイドと位置矯正機構によるデバイスの反転、位置決め方式では、デバイスが小さい場合には、2方向固定ガイドとデバイス間のクリアランス(隙間)がデバイスに対して相対的に大きくなり、その結果デバイスの回転方向(θ方向)のずれが大きくなるという課題があった。また、2方向固定ガイドでは、矯正可能な位置ずれの大きさに限界があった。
そこで、出願人は、カムプレートに位置により径の異なる略円状のガイド溝を設けて、ここに4方向からデバイスの位置決めを行うガイドを設け、このガイドが溝に沿って回転することによって、4方向ガイドが径の大小の位置でデバイスに対して開閉するようにし、デバイスの位置決めを4方向から同時に行う技術を提案した(特許文献2参照)。これにより、デバイスの位置ずれにおける矯正可能な範囲の拡大を図っていた。
特開2004−186328号公報 特開2007−95725号公報
ところで、上記いずれの従来技術においても、デバイスの姿勢矯正を機械的な位置決めにより実行することとしていた。しかしながら、これらの機械的姿勢矯正には、次のような課題が存在した。
(1)機械的な接触によるため、デバイスの出来栄えのバラツキ(大きさのバラツキやモールドのバリなど)でデバイスの姿勢矯正部へのはまり込みなど搬送ジャムが起こっていた。
(2)デバイスの形状、大きさに応じた機械部品が必要で、デバイスの種類に特化した専用装置になるか、仮に切替えが可能でも部品の交換が必要(コスト、時間)になり、近年の潮流である多品種生産には対応できなかった。
(3)姿勢矯正は機械的な接触によるので、デバイスが小型である場合にはダメージを与えるおそれがあった。また、機械的な挟み込みによるダメージを防止するために姿勢矯正部品とデバイスとの間に隙間を設けると、この隙間の中でデバイスは動くことがあるので位置矯正精度が悪化するというジレンマがあった。
(4)位置矯正精度は、機械部品の加工精度で決まる限界があり、一律に機械的姿勢矯正によって対応するのは困難であった。
(5)機械接触により矯正する主体となる側の部品が磨耗し、この経時的な磨耗により位置矯正精度が劣化する課題があった。また、部品の磨耗は定期的に人手で確認する必要があり、確認作業の合間で品質トラブルが発生する可能性があった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、半導体装置又は電子部品等のデバイスの姿勢矯正を、機械的接触なしに行なうことで、デバイスの品種ごとの矯正用部品の交換を不要にするとともに、デバイスへの接触ダメージや矯正主体の磨耗によるトラブルを防止しつつ、位置決め精度を高めた位置補正装置及びそれを備えたハンドラを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、保持機構に保持されたデバイスの保持位置を補正する位置補正装置において、前記保持機構は、デバイスの保持面に垂直な方向を軸として回転可能に構成され、前記保持機構に保持されたデバイスの保持面に対する位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、前記位置ずれ検出手段によって検出された位置ずれのうち回転ずれ幅分、前記保持機構を回転させる補正機構と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1の位置補正装置を一工程処理として含むハンドラに係るものであって、ターンテーブルの円周等配位置にデバイスを保持して搬送する保持手段を備えるとともに、前記ターンテーブルを間欠的に回転させることによる前記保持手段の停止位置に、デバイスに対して少なくとも一つ以上の工程処理を施す工程処理装置を配置してなるハンドラにおいて、前記保持手段として、本発明の位置補正装置における前記保持機構を備え、前記工程処理装置として、本発明の位置補正装置における前記補正機構及び位置ずれ検出手段を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項7の発明は、請求項6において特定されるハンドラにおいて、前記工程処理装置として、少なくとも、デバイスの電気特性の検査を行う電気テスト装置と、デバイスをテーピング梱包するテーピング装置とを備え、前記ターンテーブルにおける前記電気テスト装置及び前記テーピング装置の停止位置より前の停止位置に、前記位置補正装置を配し、前記電気テスト装置と前記テーピング装置とは、前記電気特性検査処理又は前記テーピング梱包処理を行なう際に、デバイスの保持面に対する位置ずれのうち縦横方向に対する位置ずれを補正するXY方向補正機構を備え、前記位置補正装置により、デバイスの回転位置ずれを補正するとともに、前記電気テスト装置及び前記テーピング装置における前記XY方向補正機構により、前記位置補正装置の位置ずれ検出手段から、デバイスの前記縦横方向の位置ずれ情報を得て、デバイスの縦横方向の位置ずれを補正することを特徴とする。
以上の態様では、保持機構が回転可能に構成され、この保持機構を補正機構により回転ずれ幅分、回転させることで、従来のように、デバイスを直接的、機械的に接触して位置補正を行うのではなく、保持機構を回転させるという間接的な位置補正を行うことができる。これにより、デバイスの形状のバラツキによって搬送ジャムが起こるようなことがない。
また、このような間接的な位置補正により、デバイスに機械的に接触する必要がないので、例えば、デバイスの品種やサイズに応じ、デバイスの位置補正手段となる爪の交換等が不要になり、コストと処理時間の面でメリットが高い。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記保持機構は、デバイスの保持部分の上部に、前記保持部分より大径のフランジを備え、前記補正機構は、前記保持部分より大径で前記フランジより小径の開口部を備えた筒状体からなり、前記フランジの面に前記筒状体の面を押圧して固定し前記保持機構を回転させることを特徴とする。
以上の態様では、保持機構に回転可能に支持され、かつ直接的にデバイスを保持する保持部分の上部に備えたフランジを、補正機構が一定の圧力により押圧し、面と面の接触により固定することで、フランジを補正機構の回転に追従させる。このように、面と面とを押圧固定するという簡単な構成により、デバイスに対して機械的な接触なく間接的に回転させることが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記補正機構は、前記保持機構の外周を挟み込むことで固定し、前記保持機構を回転させることを特徴とする。
以上の態様では、補正機構により、保持機構を機械的に挟み込むことによって確実に押さえた状態で、保持機構を回転させることが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記保持機構は、前記保持部分の外周を覆うようにして回転可能に支持する支持部を備え、前記支持部は、前記保持部分との間にベアリングを備えるとともに、前記保持部分の回転を動摩擦により抑制する弾性部材を備えたことを特徴とする。
以上の態様では、保持部分と支持部との間にベアリングを設け、支持部に対する保持部分の回動を容易にしつつ、一方で、ベアリングによる保持のみでフリーの状態で回転しないように、弾性体からなる例えばOリング等の回転抑制部材を設けることで、保持部分の支持部に対する回転に一定の摩擦力が加えられる。これにより、フランジを、補正機構の面に押圧固定した状態で、適度に回転させることができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記位置ずれ検出手段は、撮像手段による画像認識により前記位置ずれを検出することを特徴とする。 以上の態様では、撮像機構により位置ずれ幅を検出し、それに合わせて保持手段を回転補正することにより、位置ずれ補正を行うので、爪を品種に合わせて変更するなどの品種切替部品が不要となり、コストと処理時間の面でメリットがある。さらに、撮像手段による姿勢ずれ量データを経時的に傾向管理すれば装置や製品の様々な要因によって誘発されうる品質トラブルを未然に防止でき、トラブルの予防保全が可能となる。
以上のような本発明によれば、半導体装置又は電子部品等のデバイスの姿勢矯正を、機械的接触なしに行なうことで、デバイスの品種ごとに部品交換を不要とするとともに、デバイスへの接触ダメージや矯正主体の磨耗によるトラブルを防止しつつ、位置決め精度を高めた位置補正装置及びそれを備えたハンドラを提供することができる。
本発明の実施形態における位置補正装置を備えたハンドラの全体構成を示す模式図。 本発明の実施形態における位置補正装置の構成及び作用を示す模式図。 本発明の実施形態における位置補正装置の詳細な構成を示す模式図。 本発明の実施形態における電気テスト装置における位置補正機構を示す模式図。 本発明の実施形態におけるテーピング装置における位置補正機構を示す模式図。 本発明の実施形態におけるθ方向及びXY方向に対するデバイスの位置補正処理を示すイメージ図。 本発明の実施形態におけるθ方向及びXY方向に対するデバイスの位置補正の効果を示す図。 本発明の他の実施形態における位置補正装置の構成及び作用を示す模式図。
次に、本発明を実施するための形態(以下、実施形態とする)を、図1〜図7を参照して、構成並びに作用効果について以下の項目順に説明する。
[1.構成]
[1−1.位置補正装置のハンドラにおける位置付け]
[1−2.位置補正装置の構成]
[1−2−1.位置補正装置の概略的構成及び作用]
[1−2−2.位置補正装置の具体的構成]
(1)補正ブロックの回転制御機構、撮像機構の具体的構成
(2)吸着保持機構におけるフランジの回転機構
[1−3.縦横方向の補正機構の構成]
[1−3−1.電気テスト装置における補正機構]
[1−3−2.テーピング装置における補正機構]
[1−4.位置補正装置における撮像機構の撮像イメージ]
[2.作用]
[3.効果]
[4.他の実施形態]
[1.構成]
[1−1.位置補正装置のハンドラにおける位置付け]
本実施形態の位置補正装置1が、ハンドラHに組み込まれた際の役割を、一例として図1に示す。なお、本実施形態に示すハンドラは、一例として、いわゆるテストハンドラという複合テスト装置を示すものであって、電気特性測定、マーキング、外観検査、分類、テープ梱包の各処理工程をすべて含むものを取り上げて説明するが、本発明の位置補正装置を備えたハンドラとしては、このような例に限られず、電気特性測定を行なう電気テスト装置のみを工程処理装置とするもの、テーピング梱包を行なうテーピング装置のみを工程処理装置とするもの、あるいは、デバイスのトレイ分類やテーピング分類を行なうダイソータとしても成立するものである。
図1に示すハンドラHは、間欠的に回転しながら停止するポジションPとして、12個のポジションP1〜P12を備えたターンテーブルTと、このターンテーブルTの12分割した各ポジションに取り付けられたデバイスを吸着保持する吸着保持機構Vと、ターンテーブルTを12分割して間欠的に回転させるモータMと、を備える。
ハンドラHは、さらに、この12個の停止ポジションP1〜12の直下に、デバイスに対して各種の処理を施す工程処理装置Dを備える。すなわち、ハンドラHは、パーツフィーダやリードフレーム、ウェーハリング又はチューブなどの外部装置からデバイスが供給される供給装置Aを最上流(P1)とし、ここから、ターンテーブルTの回転方向に向かって各種の工程処理装置D(P2〜P12)を備える。以下、回転下流に向かって順に説明する。
最上流の供給ポジションP1の次のポジションP2には、デバイスの電極の向きやデバイスの吸着保持機構Vの吸着ノズルNに対する回転方向における保持状態(以下、θ方向という。)を判別し補正する第1の位置補正装置1Aが設けられ、続いてポジションP3に、θ方向の補正がされた電極に接触してデバイスの電気特性検査を行う第1の電気テスト装置E1が設けられている。
ポジションP4には、第1の電気テスト装置E1において電気特性検査を行う過程で、デバイスの電極をテスト装置のコンタクトへ接触させることによって生じるθ方向の位置ずれを補正する第2の位置補正装置1Bが設けられ、ポジションP5には、θ方向の補正が行なわれたデバイスに対して、再度電気特性テストを行なう第2の電気テスト装置E2が設けられている。
ここで、ポジションP3及びポジションP5における第1の電気テスト装置E1及び第2の電気テスト装置E2(合わせて電気テスト装置Eともいう。)においては、デバイスの電極をコンタクトCに接触させ、DC測定、AC測定、伝達特性、C測定(静電容量)、LCR測定、インピーダンス測定などのデバイスの電気特性のテストを行なうものであり、第1及び第2の電気テスト装置Eにおいてこれらを分担して行なう。
ポジションP6には、この2回の電気特性テストの結果、不良品と判別されたデバイスを排出する排出ビンB1を備える。
ポジションP7には、デバイスの品番や特性による分類に応じた捺印を行なうレーザマーク装置Lを備える。このレーザマーク装置Lは、従来と同様の装置を用いるものであり、例えば、本出願人が特開2006−306617号公報において出願した衛生テーブルLSを用いたマーキングユニットとして構成し、衛生テーブルLSにおいて、上面外観検査LS1、レーザマークLS2、捺印したマーク外観検査装置LS3において捺印の各処理を実行するものである。なお、このポジションには、いうまでもなく、他の公知のレーザマーク装置を用いることも可能である。
ポジションP8には、レーザマーク後、吸着保持機構Vに再度保持されたデバイスが、吸着ノズルNに対して位置ずれして保持されることがあることから、その保持位置を補正する第3の位置補正装置1Cを備える。そして、ポジションP9には、電極面の凹み、位置ずれや破損が存在しないかを確認する下面外観検査装置Oを備える。
ポジションP10には、下面外観検査によって、テーピング梱包して出荷するに値しないランク品を分類する分類ビンB2が設けられ、続いて、ポジションP11において、各種検査の終了したデバイスをテープに梱包して出荷状態とするテーピング装置TPが設けられている。最後のポジションP12には、テーピングされずに残って搬送されたデバイスを吸着保持機構Vから解放し、強制的に排出する強制排出ビンB3を備える。
[1−2.位置補正装置の構成]
本実施形態の位置補正装置1は、以上のような複数の各工程処理装置Dの一つとして、ポジションP2,4及び8を構成する第1〜第3の位置補正装置1A〜A3として機能するものである。ハンドラHにおいては、上記の通り、ポジションが異なるので、第1〜第3として分けて表現しているが、その具体的な構成及び作用については、共通するので、以下ではこれらをまとめて位置補正装置1として説明する。
[1−2−1.位置補正装置の概略的構成及び作用]
本実施形態の位置補正装置1の構成の概要を図2のイメージ図及び図3の構成図により説明する。位置補正装置1は、図2(a)に示すように、ターンテーブルT(ここでは図示せず)にデバイスの搬送保持手段として設けた吸着保持機構Vと、ターンテーブルTにおけるこの吸着保持機構Vの停止位置の直下であって吸着保持機構Vの下降位置に対応して設けられた装置本体との協働によって、吸着保持機構Vの吸着ノズルNに保持されたデバイスの位置補正を実現するものである。
具体的には、図3に示すように、吸着保持機構Vの先端部分に回転可能に取り付けられ、デバイスを直接的に保持する吸着ノズルNと一体に設けられたフランジ31と、吸着保持機構Vの直下に設けられた筒状の補正ブロック8と、この補正ブロック8にモータMの動力を伝達し回転制御する第2のプーリー83、ベルト81及び第1のプーリー82と、補正ブロック8の筒状の開口部84を通してデバイスを下方より撮像する撮像機構9と、からなる。
図2(a)に示すように、吸着保持機構Vが、ターンテーブルT上の一つの停止ポジションである位置決め位置において停止し、吸着ノズルNに保持されたデバイスが位置補正装置1の直上に位置すると、図2(b)に示すように、吸着保持機構Vが下降動作を行い、これにより、先端に設けられたフランジ31の円盤面が、位置補正装置1の補正ブロック8の筒状端部に当接する。このとき、フランジ31先端の吸着ノズルNは、補正ブロック8の開口部84内に挿入された状態となる。この状態で撮像機構9は、図2(b´)に示すように、吸着ノズルNに保持されたデバイスを撮像し、回転方向である位置ずれ角θを測定する。
続いて、図2(c)に示すように、撮像機構9による位置ずれ角θの測定結果に基づいて、モータMの駆動に伴う第2のプーリー83の回転、ベルト81の移動、及び第1のプーリー82の回転にしたがって(図3参照)、図2(c)及び(c´)に示すように、補正ブロック8が角度θ分回転する。ここで、フランジ31は、吸着保持機構Vに対して回転可能に支持されているため、補正ブロック8とフランジ31とが押圧固定されることで、フランジ31は、吸着保持機構V本体とは別に、補正ブロック8に追従し、角度θ分回転する。
以上のように、本実施形態の位置補正装置1は、吸着保持機構Vに回転可能に支持されたフランジ31を補正ブロック8と、一定の押圧力により固定することで、補正ブロック8の回転に追従させる。これにより、結果としてこのフランジ31と一体に設けられデバイスを先端に備えた吸着ノズルNを回転させることが可能となる。このように、本実施形態の位置補正装置1では、デバイスに機械的な接触なく間接的に回転させることで、図2(b´)から(c´)への遷移に示すように、デバイスのθ方向の位置ずれを補正することができる。
[1−2−2.位置補正装置の具体的構成]
次に、位置補正装置1の具体的構成を説明する。
(1)補正ブロックの回転制御機構、撮像機構の具体的構成
まず、図3(a)に基づいて、補正ブロック8の回転制御機構と、撮像機構9の具体的構成について説明する。
図3(a)に示すように、補正ブロック8は、その下方から補正ブロック8を直接的に回転させる第1のプーリー82、ベルト81、第2のプーリー83、第2のプーリー83を直接的に回転させるモータMにより回転制御されており、これらの構成要素が、補正ブロック8下方からターンテーブルTの外周方向に向かって水平方向に配置されている。
このような構成において、モータMの回転により、第2のプーリー83、ベルト81、第1のプーリー82と回転力が伝達され、補正ブロック8の回転に繋がる。このモータMの回転制御は、後述の撮像機構9によるデバイスのθ方向に対する位置ずれ測定の結果に基づいて、図示しない制御回路によって角度θの位置ずれ分を補正するように行なわれる。
撮像機構9は、図3(a)に示すように、前述の補正ブロック8の下方から補正ブロック8の開口部84を通して、吸着ノズルNに保持されたデバイスの撮像を行い、その位置ずれを判定する手段である。
具体的には、補正ブロック8に近接した位置であって図中の補正ブロック8の下方に、まず撮像を容易にするための照明91が配置され、さらにこの照明91から補正ブロック8と反対方向に離れた位置であって、図中下方に補正ブロック8側からの光軸を直角方向に変換するミラー92が配置される。このミラー92により、補正ブロック8の側から垂直方向に侵入した光軸を、水平方向に変換するように構成している。そして、補正ブロック8から垂直に下ろした位置から水平方向に変換した先であって、ターンテーブルTの外周方向に向かった位置に、レンズ93と撮像手段であるカメラ94が設けられている。
ここで、本実施形態の撮像機構9において、ミラー92により光軸を変換し、カメラ94を水平方向に配置する構成としているのは、ハンドラHへの配置スペースを考慮しての構成である。すなわち、ハンドラHは、図1に示したように、上部にターンテーブルTを備え、その下部に、このターンテーブルTを回転駆動するモータMや、ハンドラH全体を駆動制御する制御装置、吸着保持機構Vのバキューム機構等を備えるため、吸着ノズルNの下方領域におけるスペースが限られているのが一般的である。そこで、本実施形態では、ターンテーブルTの外周方向に撮像機構9の構成を配置することで、このような配置スペースの問題に対応している。
(2)吸着保持機構におけるフランジの回転機構
次に、図3(b)を用いて、吸着保持機構Vにおけるフランジ31を回転させる機構の詳細を説明する。なお、以下に示す吸着保持機構Vのフランジ回転機構以外の構成、特に、吸着ノズルNを上下方向に移動させる機構は、本出願人が既に出願し開示した、例えば、特開2004−182388号公報をはじめ、特開2009−136951号公報又は特開2009−136950、あるいは国際公開公報WO2007/015300号等に開示された吸着保持機構の構成と同様であるので、詳細な説明については適宜省略する。
本実施形態の吸着保持機構Vは、デバイスを吸着保持する主体であり、先端(図面の下端部分)に設けられた吸着ノズルN及びフランジ31を備え、回転可能に支持される本体を構成する本体部分V1と、吸着保持機構VをターンテーブルTに固定する本体支持部分V2と、図示しないバキューム装置と接続するとともに、上部からサーボモータ等を備えた駆動部により押圧されることにより下降動作をなす接続及び当接部分V3とから構成される。
このうち、本体部分V1は、回転主体となる本体部2と、本体部2の先端に取り付けられるノズル部3とからなる。ノズル部3は、断面が略T字状のフランジ31を備え、このT字状を形成するフランジ31からデバイスに直接的に保持する吸着ノズルNが突出する構成となっている。ノズル部3は、また、本体部2に逆T字状に保持されており、フランジ31から突出した吸着ノズルNを下方向に向けて構成される。本体部2及びノズル部3は、内部に空気の通り道として連通する吸着路21を備え、この吸着路21は、その上端部分において、後述する接続及び当接部分V3との連通路を介してバキューム装置に接続される。
本体支持部分V2は、本体部分V1を回転可能に支持する本体支持部4と、この本体支持部4をターンテーブルTに固定するため、ターンテーブルTと本体支持部4との接続部分を構成する支持腕5と、からなる。
本体支持部4は、本体部2を回転可能に支持するため、円筒形状で本体部2の外周を覆いつつ、本体部2との当接面には、複数のベアリング41を備える。また、本体部2が、ベアリング41による保持のみによりフリーの状態で回転しないように、本体部2と本体支持部4との間に、弾性体からなるOリング42が間挿されている。このOリング42の存在により、本体部2の本体支持部4に対する回転に一定の摩擦力が加えられ、上述したフランジ31当接面の補正ブロック8への押圧固定によって、フランジ31を含む本体部2を適度に回転させることを可能としている。
本体部2の上端部は、前述の接続及び当接部分V3によって回転可能に支持されており、この支持構成は、本体支持部4同様、筒状体の内周面に複数のベアリング41を設け、このベアリング41によって本体部2の上端外周部分と当接することによりなるものである。
接続及び当接部分V3は、本体部2をその上端側から覆うように支持しつつ上部からサーボモータ等を備えた駆動部により押圧され吸着保持機構Vを下降させる当接部6と、バキューム装置と接続された接続部7とからなる。接続部7は、図3(a)及び(b)に示すように、接続部7に接続されたチューブにより、その延長上で、バキューム装置に接続する。
本体支持部4と当接部6との間には、本体部2の外周を覆うようにバネSが設けられ、当接部6が、上部から図示しない駆動部により押圧された場合の荷重の制御がなされるようになっている。なお、この点の詳細は前述の既出願公報の記載を援用する。
[1−3.縦横方向の補正機構の構成]
上述のように、位置補正装置1においては、デバイスの吸着ノズルNに対する回転角度方向(θ方向)の位置ずれを補正するものであるが、ハンドラHでは、吸着ノズルNに対する縦横方向(XY方向)の位置ずれも生じる。そこで、このXY方向の位置ずれを、ポジションP3及び5の第1及び第2の電気テスト装置E、並びにポジションP11におけるテーピング装置TPにおいて補正する構成としている。そこで、以下、第1及び第2の電気テスト装置Eにおける位置ずれ補正機構と、テーピング装置TPにおける位置ずれ補正機構とについて分けて説明する。
なお、このXY方向の位置補正は、図1において示したポジションP2、4及び8における撮像機構9における撮像結果に基づいて行なわれるものである。この撮像機構9における具体的な撮像方法については、後述する。
[1−3−1.電気テスト装置における補正機構]
図1及び図4に、第1及び第2の電気テスト装置E(以下、本項においてまとめて「電気テスト装置E」として説明する。)における縦横方向(XY方向)の位置補正機構の構成を示す。図1に示すように、電気テスト装置Eは、ハンドラHにおける吸着保持機構Vの停止位置であるポジションP3及び5において、全体として長方形状の装置をターンテーブルTの半径方向に放射状に配置したものであって、全体が縦長の構成となる。
そこで、図4に示すように、電気テスト装置Eは、縦長方向の一方の端部位置(図中、右端位置)にデバイスに接触させて電気特性を検出するコンタクトCを備え、そこから、縦長方向の他方の端部方向(図中、左端方向)に向かって、図中左右方向であるY方向移動機構E3と、図中奥行方向であるX方向移動機構E4とを備えるものである。
より具体的には、コンタクトCは、Y方向に伸びたアームE5に搭載され、このアームE5がY方向移動機構E3における上台座E6上を、Y方向に移動するようになっている。このY方向移動機構E3は、回転軸をY方向にしてコンタクトCとY方向において反対の端部に設けられたモータMにより、第1のボールネジE7を駆動し移動させるものである。
また、Y方向移動機構における上台座E6は、その下方に設けられたX方向移動機構E4の下台座E8に搭載されており、この下台座E8は、X方向である図中奥行方向に回転軸を向けたモータMの回転力を、プーリーE9とベルトE10により伝達し、下台座E8直下に設けた第2のボールネジE11を駆動することにより、X方向に移動するように構成される。
[1−3−2.テーピング装置における補正機構]
図1及び図5に、テーピング装置TPにおける縦横方向(XY方向)の位置補正機構の構成を示す。図1に示すように、テーピング装置TPは、ハンドラHにおける吸着保持機構Vの停止位置であるポジションP11において、上述した電気テスト装置Eと同様、全体として長方形状の装置をターンテーブルTの半径方向に放射状に配置したものであって、全体が縦長の構成となる。
図5に示すように、テーピング装置TPは、従来同様のテーピングユニットTP1を上部に備え、このテーピングユニットTP1を、下部に設けた台座TP2に対して、XY方向に移動可能なように構成したものである。より具体的には、X方向駆動用のモータMと、Y方向駆動用のモータMとの2つのサーボモータを備え、このモータの動力を、ボールネジTP3,TP4に伝達し、このボールネジTP3,TP4に支持されたテーピングユニットTP1を、XY方向に移動させるものである。なお、テーピングユニットTP1の構成は従来同様であるので、本項及び図面において、適宜構成を省略して表すが、従来技術として存在するテーピングユニットであれば、何れの構成も用いることが可能である。
[1−4.位置補正装置における撮像機構の撮像イメージ]
図1に示すポジションP2,4及び8における第1〜第3の位置補正装置1における撮像機構の撮像イメージを図6に示す。本実施形態の撮像機構9では、図6(a)及び(b)に示すように、θ補正のためのθ角度の位置ずれ検出と、XY補正のためのXY方向位置ずれの検出とを、一つの撮像機構9において2度に分けて行なうようにしている。
1回の画像撮像で、XY方向のずれとθ方向のずれのすべてを撮像し、計算することも理論上は可能であるが、吸着ノズルNの偏芯など機械構造を計算対象とすることを考えると、上記のように2回の撮像を行うほうが、計算量や処理量の面でメリットがある。
そこで、本実施形態では、一つの撮像機構9により、θ方向のずれと、XY方向のずれとを2回に分けて撮像し、それぞれ別々にずれ量を計算する。そして、θ方向のずれ量は、位置補正装置1の補正ブロック8を回転させるモータMに入力し、XY方向のずれ量は、ポジションP3及び4における電気テスト装置Eと、ポジションP11におけるテーピング装置TPのモータMに入力することにより、それぞれ位置補正を実行するようになっている。
[2.作用]
以上のような構成からなる本実施形態の位置補正装置1の作用について、ハンドラH全体における処理の流れを示しながら説明する。
図1に示すように、ハンドラHに対しては、パーツフィーダやリードフレーム、ウェーハリング又はチューブなどの外部装置から、デバイスが一つ一つ供給され、この個片のデバイスを、ポジションP1における供給装置Aにおいて、吸着保持機構Vの吸着ノズルNにてピックアップして保持する。
具体的には、図3(b)に示すように、吸着保持機構Vの接続及び当接部分V3において接続される図示しないバキューム装置からの真空引き圧力が、吸着ノズルN及び本体部2の内部の吸着路21を介して吸着ノズルN先端から真空吸着、真空破壊を制御して行うことによりデバイスを吸着保持する。
吸着保持機構Vは、また、供給装置Aからデバイスをピックアップする際には、吸着ノズルNをデバイスの受け取り位置まで下降させるが、この下降動作は、図3(b)に示すように、吸着保持機構Vの接続及び当接部分V3における当接部6が、図示しないサーボモータ等を備えた駆動部により上下動する、例えばノック棒により押圧されることにより実現される。
上述のようにして、吸着保持機構Vによりデバイスがピックアップされ、吸着ノズルNにデバイスが保持された状態において、モータMの回転駆動により、ターンテーブルTは、円周を12分割した30度の角度で回転し、当該デバイスを、ポジションP2の第1の位置補正装置1Aへ搬送する(図1参照)。
この第1の位置補正装置1Aにおいては、次のような処理が実行される。すなわち、図2(a)のイメージ図に示すように、吸着保持機構Vの吸着ノズルNが、第1の位置補正装置1Aを構成する補正ブロック8の垂直軸上に位置し停止し、吸着ノズルNに保持されたデバイスが第1の位置補正装置1Aの直上に位置すると、図2(b)に示すように、吸着保持機構Vが下降動作を行い、これにより、先端に設けられたフランジ31の円盤面が、第1の位置補正装置1の補正ブロック8の筒状端部に当接する。このとき、フランジ31先端の吸着ノズルNは、補正ブロック8の開口部84内に挿入された状態となる。
この状態において、図3(a)に示す撮像機構9が、吸着ノズルNに保持されるデバイスを撮像する。この際、撮像機構9は、ミラー92により光軸を垂直方向から水平方向に変換して像を捉える。また、補正ブロック8下部から補正ブロック8の開口部84方向へ照射する照明91の明かりにより、撮像機構9による撮像が容易となる。
このような撮像機構9における吸着ノズルNに保持されたデバイスの撮像により、図2(b´)に示すように、回転方向である位置ずれ角θが測定される。具体的には、図6(a)に撮像イメージのように、θ補正のためのθ角度のずれ検出を行うものである。
続いて、θ角度のずれ検出の測定結果が、図3(a)に示すモータMに入力され、これに基づいてモータMが駆動し、この回転が、第2のプーリー83、ベルト81、第1のプーリー82と伝達され、補正ブロック8が角度θ分回転する(図2(c)参照)。
フランジ31は、吸着保持機構Vに対して回転可能に支持されているため、補正ブロック8とフランジ31とが押圧固定され、吸着保持機構Vの本体部2が、本体支持部4及び当接部6とは独立して、補正ブロック8に追従し、角度θ分回転する。
具体的には、図3(b)に示すように、フランジ31及び吸着ノズルNを備えるノズル部3を逆T字状に保持した本体部2は、円筒形状で本体部2の外周を覆う本体支持部4にベアリング41を介して回転可能にベアリング41により支持され、さらにこの当接面に弾性体からなるOリング42が間挿されることで、上述したフランジ31当接面の補正ブロック8への押圧固定により、補正ブロック8の回転に追従して回転する。
上述のようにして、補正ブロック8を、デバイスのθ方向に対する位置ずれ角度にしたがって回転させることで、デバイスを保持する吸着ノズルNと一体に設けられたフランジ31が回転し、デバイスのθ方向の位置ずれが補正される。
このような状態において、撮像機構9は、図6(b)に示すように、再度、吸着ノズルNに保持されたデバイスの状態を撮像する。この撮像においては、次のポジションP3における第1の電気特性検査E1において、コンタクトCをデバイスの電極に接触させるために行うXY補正に際して、吸着ノズルNに対するデバイスのXY方向位置ずれの検出し、次工程においてこの情報を利用する。
ここで、撮像機構9においては、図6(b)に示すような2回目の撮像にあたって、上記のようなデバイスの吸着ノズルNに対するXY方向の位置ずれだけでなく、再度、θ方向の位置ずれをも撮像し、位置ずれ幅を検出することも可能である。このように、撮像機構9によりθ方向の位置ずれを再度確認することにより、第1の位置補正装置1Aにおける位置補正の効果を確認することができるとともに、位置補正の統計情報を取ることにより、例えば、デバイスの品種に応じたずれ量の統計を得ることで、この情報をフィードバックし、位置補正の精度を高める情報として利用することなどが可能となる。なお、本実施形態において、2回目の撮像により、θ方向の位置ずれを測定した確認結果を図7に示すが、その詳細については効果の項において詳述する。
図6(b)に示した撮像機構9による2回目の撮像が終わると、ターンテーブルTは、モータMの駆動により、一停止位置分の30度の角度で回転する。そして、吸着ノズルNに保持されたデバイスは、次のポジションP3に移動する。
このポジションP3には、前述のとおり、第1の電気テスト装置E1を配置するものであり、この電気テスト装置E1の処理の詳細について図4を参照して説明する。この第1の電気テスト装置E1では、デバイスにコンタクトCを接触させて電気特性を検出すると同時に、このデバイスの電極をコンタクトCに当接させる際に、ポジションP2における第1の位置補正装置1Aにおいて撮像機構9によって得たXY方向の位置ずれ情報を得て、XY方向の位置補正を行う。
具体的には、Y方向に伸びたアームE5に搭載されたコンタクトCを、アームE5のY方向移動機構E3における上台座E6上において、モータMと第1のボールネジE7を駆動し、Y方向に移動させる。また、上台座E6の下方に設けられたX方向移動機構E4の下台座E8上で、このX方向移動機構E4におけるモータM、プーリーE9及びベルトE10により下台座E8直下に設けた第2のボールネジE11を駆動することで、コンタクトCを間接的にX方向に移動させる。
このようにしてXY方向の位置ずれを補正し、この状態において前述と同様、吸着保持機構Vを下降させ、コンタクトCにデバイスの電極を接触させて、デバイスの電気特性検査を実行する。
電気特性検査が終了すると、吸着保持機構Vは、再度上昇する。その後、ターンテーブルTは、次のポジションP4に向けて、30度の角度で回転し、吸着ノズルNがポジションP4に到達したところで停止する。
このポジションP4においては、上述の電気特性検査において、デバイスの電極を、第1の電気テスト装置E1のコンタクトCに接触させることで生じるデバイスのθ方向の位置ずれを、第2の位置補正装置1Bを用い、第2の電気テストに備えて補正するものである。なお、位置補正の具体的手法については、ポジションP2における第1の位置補正装置1Aと同様であるので、説明を省略する。
ポジションP4における第2の位置補正装置1Bにおいても、ポジションP2と同様に、図6(a)及び(b)に示すような位置ずれの撮像が2回実施され、1回目の撮像により、θ方向の位置ずれを検出し、これを吸着保持機構Vのフランジ31と補正ブロック8との協働により補正し、2回目の撮像によりθ方向の位置補正の確認と、XY方向の位置ずれの検出を行う。
ポジションP4における第2の位置補正装置1Bによって上記のような位置検出とθ方向の位置補正が終了すると、ターンテーブルTは、30度の角度で回転し、次のポジションP5に吸着保持機構Vを移動させる。
このポジションP5は、第2の電気テスト装置E2における電気特性検査であり、その具体的処理は、ポジションP3における第1の電気特性検査と同様であり、デバイスの電極に、電気テスト装置E1のコンタクトCを当接し、上述した所定の電気特性検査を実行するとともに、それにあたって、デバイスのコンタクトCに対する位置を、X方向移動機構E4及びY方向移動機構E3により補正するものである。
以上のようなポジションP5の第2の電気テスト装置E2における電気特性検査が終了すると、ターンテーブルTは、再び30度の角度で移動し、吸着保持機構Vを次のポジションP6に移動させる。このポジションP6では、上述したポジションP3及びP5において行った電気特性検査の結果、所定の電気特性を満たさなかったデバイスを、吸着保持機構Vが吸着ノズルNにおける真空吸着を破壊することで解放し、排出ビンB1に投入して排出する。
電気特性検査の結果、デバイスに要求される所定の電気特性を満たした製品については、吸着保持機構Vがそのまま保持し、再びターンテーブルTが30度回転することで、吸着保持機構VをポジションP7のレーザマーク装置Lに移動させ、このレーザマーク装置Lにより、デバイスに品番や特性による分類に応じた捺印を行なう。
前述のとおり、このレーザマーク装置Lでは、ターンテーブルTの吸着保持機構Vから、デバイスを一旦衛生テーブルLSに受け渡す。この衛生テーブルLSにおいて、ポジションP7の位置に相当するターンテーブルTとの受渡し及び受け取り位置から、上面外観検査LS1、レーザマークLS2、マーク外観検査LS3の3つのポジションを経たデバイスを、再度ターンテーブルTとの受渡し受け取り位置(ポジションP7)に戻す。そして、このターンテーブルTとの受渡し受け取り位置であるポジションP7において、レーザマーク工程を終えたデバイスを吸着保持機構Vの吸着ノズルNに再度受け渡す。
吸着保持機構Vが、レーザマーク工程を終えたデバイスを受け取った後は、ターンテーブルTが再び30度回転し、この吸着保持機構Vを次のポジションP8の第3の位置補正装置1Cに移送する。
このポジションP8における第3の位置補正装置1Cでは、レーザマーク工程へのデバイスの受渡し及びターンテーブルTでの再度の受け取りによって、吸着ノズルNに対して位置ずれして保持されたデバイスのθ方向の位置補正を行うものである。特に、3つ下流のポジションP11に設けられたテーピング装置TPにおいてテーピング梱包する際に、正確なテーピングを可能とするために、位置補正を行うものである。
ポジションP8の第3の位置補正装置1Cも、ポジションP2及びP4における位置補正装置1と、構成及び作用は同様であり、図3(a)及び(b)に示す構成の位置補正装置1によって、図2のイメージ図に示すような位置補正処理を実行する。また、この第3の位置補正装置1Cにおいても、前述の2つの位置補正装置1と同様、撮像機構9により、θ方向の位置ずれ補正前と、θ方向の位置ずれ補正後の2回に渡って撮像する。この2回目の撮像においては、θ方向の位置ずれ幅とともに、XY方向の位置ずれ幅を検出し、3つ後のポジションP11におけるテーピング装置TPにおけるXY方向の位置補正のための情報として利用する。
ポジションP8の第3の位置補正装置1Cにおける位置補正処理が終了すると、ターンテーブルTは、再度30度回転し、ポジションP9に進み、ポジションP9に設けられた下面外観検査装置Oにおいて、デバイスの電極面の凹み、位置ずれや破損が存在しないかを確認し、テーピング梱包し出荷可能なデバイスであるかの判定を行う。
続いて、ターンテーブルTは、さらに30度回転して、ポジションP10の分類位置に移動し、下面外観検査によってテーピング出荷するに値しないランクの製品であると判定された場合に、吸着保持機構Vが吸着ノズルNにおける真空吸着を破壊することで解放し、ポジションP10に設けた分類ビンB2にデバイスを投入する。
続いて、ポジションP11において、各種検査の終了したデバイスを、テーピング装置TPにおいて、テープに梱包して出荷状態とする。このテーピング装置TPは、図5に示すように、ポジションP8の第3の位置補正装置1Cにおける位置補正処理において検出したXY方向の位置ずれ情報に基づいて、テーピングユニットTP1をXY方向に移動させて、吸着ノズルNに保持されたデバイスの位置に合わせて、テーピングユニットTP1の位置補正を行なう。
具体的には、下部に設けた台座TP2に対してXY方向に移動可能なように構成したテーピングユニットTP1を、X方向駆動用のモータMと、Y方向駆動用のモータMとの2つのモータと、ボールネジTP3,TP4によって、XY方向に移動させる。これにより、デバイスの位置ずれに合わせて、テープのデバイス挿入ポケットに対して、θ方向及びXY方向について正確な位置決めを行なった上で的確な位置に挿入し、梱包することが可能となる。
このように吸着保持機構Vは、ポジションP11のテーピング装置TPにおいて、吸着ノズルNにて吸着保持したデバイスを解放し、テープ梱包して、一連の処理を終える。しかしながら、テープに梱包されなかったデバイスが、そのまま次のポジションP12まで吸着ノズルNに保持されたまま移送されてくることがあるため、ポジションP12の強制排出ビンB3において、このポジションP12まで残っているデバイスを、吸着ノズルNの吸着を真空破壊により解放することで強制的に排出する。
本実施形態のハンドラHは、以上のようなポジションP1〜12における処理を順次繰り返して連続的な工程処理を実行していくものである。なお、以上の説明においては、説明の便宜上、ターンテーブルTにおける吸着保持機構Vの一つにデバイスが保持された状態において、その一つの吸着保持機構Vに着目して、一連の処理工程を通過する流れを追って説明した。この点、実際のハンドラHでは、ターンテーブルTが30度ずつ回転するごとにポジションP1に位置する吸着保持機構Vに対して供給装置Aからデバイスが順次受け渡され、他のポジションP2〜P12においても、ターンテーブルTに設けられた12個の吸着保持機構Vに保持されたデバイスがターンテーブルTの間欠的な回転に伴って順次移動し、これらのデバイスに対して同時並行的に各種の工程処理が順次施されるものである。
[3.効果]
以上のような本実施形態の位置補正装置1は、吸着保持機構Vと、ターンテーブルTにおけるこの吸着保持機構Vの停止位置の直下であって吸着保持機構Vの下降位置に対応して設けられた装置本体との協働によって、吸着保持機構Vの吸着ノズルNに保持されたデバイスの位置決めを実現するものである。
そして、吸着保持機構Vに回転可能に支持され、かつ直接的にデバイスを保持する吸着ノズルNを先端に備えたフランジ31を、補正ブロック8に一定の圧力により押圧し、面と面とを固定させ、フランジ31を補正ブロック8の回転に追従させる。これにより、吸着ノズルNを回転させ、結果としてデバイスに対して機械的な接触なく間接的に回転させ、デバイスのθ方向の位置ずれ補正する。このように、本実施形態の位置補正装置1では、機械的な接触を行なわずに位置補正を行える点、特に、小型のデバイスへの機械的ダメージの防止という点で、効果が高い。
本実施形態の位置補正装置1では、従来のように、デバイスを機械的に接触して位置補正を行うのではなく、吸着ノズルN側に設けた回転可能なフランジ31を回転させることにより、間接的な位置補正を行う。したがって、デバイスの形状のバラツキによって搬送ジャムが起こるようなことがない。
また、直接的にデバイスに接触して位置補正するものではなく、上記の通り、吸着ノズルN側を回転させるという間接的な位置補正を行い、かつ撮像機構9により位置ずれ幅を検出し、それに合わせて回転補正を行うので、爪を品種に合わせて変更するなどの品種切替部品が不要となり、コストと処理時間の面でメリットがある。
このように、吸着ノズルN側の間接的な回転による補正と、カメラ94による撮像での位置補正により、部品加工の精度に依存する姿勢矯正の限界がない。また、同様に、機械部品の磨耗によるトラブルがない。
また、吸着保持機構Vの本体部2と本体支持部4との間にベアリング41を設け、本体支持部4に対する本体部2の回動を容易にしつつ、一方で、ベアリング41による保持のみでフリーの状態で回転しないように、弾性体からなるOリング42等の回転抑制部材を設けることで、本体部2の本体支持部4に対する回転に一定の摩擦力が加えられる。これにより、フランジを補正ブロック8の面に押圧固定した状態で適度に回転させることができる。
さらに、カメラ94で検出した姿勢ずれ量データを経時的に傾向管理すれば装置や製品の様々な要因によって誘発されうる品質トラブルを未然に防止でき、トラブルの予防保全が可能となる。この点を、図7を用いて詳しく説明する。
図7は、本実施形態の位置補正装置1を用いて行なった位置補正の結果のデータをまとめたものである。すなわち、図7(a)は補正前の位置ずれデータであり、図7(b)は補正後の位置ずれデータである。
ここで、図7に示すデータの採取は次のように行なった。すなわち、θ方向のずれについては、ポジションP2,P4及びP8における位置補正装置1において、撮像機構9による2回の撮像のうち、1回目の撮像結果を補正前のデータとし、2回目の撮像結果を位置補正装置1における回転補正後の位置ずれデータとした。
一方、XY方向のずれデータについては、上述の通り、XY方向の位置補正は、デバイスを移動させるのではなく、第1及び第2の電気テスト装置EのコンタクトC又はテーピング装置TPのテーピングユニットTP1を移動させるものであるので、矯正後の位置データを直接計測することができない。そこで、この場合は、コンタクトCを実際に電極に接触させて、電極上に残るコンタクト痕の位置を計測し、位置ずれデータとした。
図7によれば、θ方向の位置補正結果では、補正前に11.82°であったものが、補正後は1.21°に補正され、X方向の位置補正結果では、補正前に118.56μmであったものが補正後は40.4μmに補正され、Y方向の位置補正結果では、補正前に93.7μmであったものが補正後は36.24μmに補正されている。なお、この数値は、ずれ量の最大値と最小値との差を表したものである。
図7(a2),(a3)及び(b2),(b3)として示すグラフ図を見ても明らかな通り、XYθ方向についてのデバイスの位置ずれ幅は、補正前から補正後においてバラツキが確実に押さえられ、本実施形態の位置補正装置1及び電気テスト装置E並びにテーピング装置TPにおける位置補正機構の効果があることは明らかである。
以上のように、本実施形態の位置補正装置1によれば、半導体装置又は電子部品等のデバイスの姿勢矯正を、機械的接触なしに行なうことで、デバイスの品種ごとに部品交換を不要とするとともに、デバイスへの接触ダメージや矯正主体の磨耗によるトラブルを防止しつつ、位置決め精度を高めることが可能である。
[4.他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に示した態様に限定されるものではなく、例えば、次の態様も包含するものである。例えば、上記実施形態では、補正ブロックを、中央に開口部を備えた円筒形のブロック体で構成し、これに吸着保持機構V側のフランジを押付け、その状態で、補正ブロックを回転させることとしているが、本発明は、このような態様に限られない。
すなわち、図8に示すように、補正ブロックの代わりに補正爪84として構成し、吸着保持機構Vのフランジ31部分を、この補正爪84により挟み込み、挟み込んだ後、補正爪84側を回転させることにより、デバイスの吸着ノズルに対するθ方向の位置補正を行うことも可能である。
この場合、補正爪84の開閉は、図8(b)に示すように、モータにより、偏心カムを駆動させ、この偏心カムに接続したシャフトを上下させることで、シャフトが上昇した際に、補正爪84の両方の爪を開かせ、下降した際に補正爪84の両方の爪を閉じさせるように構成する。また、シャフトが下降し、補正爪84が閉じた状態において、補正爪全体を回転させるために、上記実施形態と同様に、第1,第2のプーリーと、ベルト及びこれらを駆動させるモータを備えるようにする。
以上のような態様では、上述の実施形態における構成よりも偏心カムを用いたり、補正爪を用いるため、装置構成は複雑となるが、上記実施形態におけるのと同様の作用効果を奏するとともに、補正爪によるフランジを両側からの保持することで、フランジを適切に押さえることができ、フランジ部分の回転補正を確実に行うことが可能である。なお、このような爪を用いる構成では、フランジは必須の構成ではなく、吸着ノズルを直接的に挟持することにより、回転補正を行う態様も可能である。
また、上記実施形態において、フランジの形状、補正ブロックの形状、又は吸着保持機構における本体部分の回転構成は、一実施形態を示すに過ぎない。すなわち、デバイスを直接的に接触補正するのではなく、工程処理装置側で、吸着保持機構を回転させることで、デバイスの吸着ノズルに対するθ方向の位置補正を行うという作用を充足する限り、上述した実施形態から派生する種々の構成を採用し得るものである。
上記実施形態において、図1を参照して示した本発明の位置補正装置のハンドラにおける配置構成は一例を示すものであり、電気テスト装置やテーピング装置等、電極面へのコンタクトの接触やテーピングポケットへの挿入など、正確な位置決めを要求される工程処理装置の前段階として、本発明の位置補正装置を配置する構成を採用する限り、その順序や数は問わない。例えば、電気特性テストは、上記実施形態のように必ずしも2工程分のポジションで行なわれる場合に限られず、1工程の場合もあれば、3工程分のポジションで行なわれる場合もあり、そのような場合には、本発明の位置補正装置は、その数に合わせて適宜増減される。
さらに、上記実施形態においては、デバイスを保持する保持機構について、真空吸着によるものを前提としているが、本発明は、このような態様に限られず、機械的にデバイスを保持するメカチャックによっても実現可能である。また、保持機構を備えた搬送機構としてターンテーブルを用いているが、本発明の位置補正装置は、このようなロータリー型のターンテーブルに限らず直線的にリニア搬送を行なう搬送機構においても採用することができる。
1,1A〜1C…位置補正装置
2…本体部
21…吸着路
3…ノズル部
31…フランジ
4…本体支持部
41…ベアリング
42…Oリング
5…支持腕
6…当接部
7…接続部
8…補正ブロック
81…ベルト
82,83…プーリー
84…開口部
9…撮像機構
91…照明
92…ミラー
93…レンズ
94…カメラ
A…供給装置
B1…排出ビン
B2…分類ビン
B3…強制排出ビン
C…コンタクト
D…工程処理装置
E,E1,E2…電気テスト装置
E3…Y方向移動機構
E4…X方向移動機構
E5…アーム
E6…上台座
E7…第1のボールネジ
E8…下台座
E9…プーリー
E10…ベルト
E11…第2のボールネジ
H…ハンドラ
L…レーザマーク装置
LS…衛生テーブル
LS1…上面外観検査
LS2…レーザマーク
LS3…マーク外観検査装置
M…モータ
N…吸着ノズル
O…下面外観検査装置
P1〜12…停止ポジション
S…バネ
T…ターンテーブル
TP…テーピング装置
TP1…テーピングユニット
TP2…台座
TP3…ボールネジ
V…吸着保持機構
V1…本体部分
V2…本体支持部分
V3…接続及び当接部分

Claims (7)

  1. 保持機構に保持されたデバイスの保持位置を補正する位置補正装置において、
    前記保持機構は、デバイスの保持面に垂直な方向を軸として回転可能に構成され、
    前記保持機構に保持されたデバイスの保持面に対する位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
    前記位置ずれ検出手段によって検出された位置ずれのうち回転ずれ幅分、前記保持機構を回転させる補正機構と、
    を備えたことを特徴とする位置補正装置。
  2. 前記保持機構は、デバイスの保持部分の上部に、前記保持部分より大径のフランジを備え、
    前記補正機構は、前記保持部分より大径で前記フランジより小径の開口部を備えた筒状体からなり、前記フランジの面に前記筒状体の面を押圧して固定し前記保持機構を回転させることを特徴とする請求項1記載の位置補正装置。
  3. 前記補正機構は、前記保持機構の外周を挟み込むことで固定し、前記保持機構を回転させることを特徴とする請求項1記載の位置補正装置。
  4. 前記保持機構は、前記保持部分の外周を覆うようにして回転可能に支持する支持部を備え、
    前記支持部は、前記保持部分との間にベアリングを備えるとともに、前記保持部分の回転を動摩擦により抑制する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の位置補正装置。
  5. 前記位置ずれ検出手段は、撮像手段による画像認識により前記位置ずれを検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の位置補正装置。
  6. ターンテーブルの円周等配位置にデバイスを保持して搬送する保持手段を備えるとともに、前記ターンテーブルを間欠的に回転させることによる前記保持手段の停止位置に、デバイスに対して少なくとも一つ以上の工程処理を施す工程処理装置を配置してなるハンドラにおいて、
    前記保持手段として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の位置補正装置における前記保持機構を備え、
    前記工程処理装置として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の位置補正装置における前記補正機構及び位置ずれ検出手段を備えたことを特徴とするハンドラ。
  7. 前記工程処理装置として、少なくとも、デバイスの電気特性の検査を行う電気テスト装置と、デバイスをテーピング梱包するテーピング装置とを備え、
    前記ターンテーブルにおける前記電気テスト装置及び前記テーピング装置の停止位置より前の停止位置に、前記位置補正装置を配し、
    前記電気テスト装置と前記テーピング装置とは、前記電気特性検査処理又は前記テーピング梱包処理を行なう際に、デバイスの保持面に対する位置ずれのうち縦横方向に対する位置ずれを補正するXY方向補正機構を備え、
    前記位置補正装置により、デバイスの回転位置ずれを補正するとともに、
    前記電気テスト装置及び前記テーピング装置における前記XY方向補正機構により、前記位置補正装置の位置ずれ検出手段から、デバイスの前記縦横方向の位置ずれ情報を得て、デバイスの縦横方向の位置ずれを補正することを特徴とする請求項6記載のハンドラ。
JP2009273969A 2009-12-01 2009-12-01 位置補正装置及びそれを備えたハンドラ Active JP5510923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009273969A JP5510923B2 (ja) 2009-12-01 2009-12-01 位置補正装置及びそれを備えたハンドラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009273969A JP5510923B2 (ja) 2009-12-01 2009-12-01 位置補正装置及びそれを備えたハンドラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011119364A true JP2011119364A (ja) 2011-06-16
JP5510923B2 JP5510923B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=44284372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009273969A Active JP5510923B2 (ja) 2009-12-01 2009-12-01 位置補正装置及びそれを備えたハンドラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5510923B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013073365A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 富士機械製造株式会社 ウエハ関連データ管理方法及びウエハ関連データ作成装置
KR20150002512A (ko) * 2013-06-27 2015-01-07 에이에스엠 테크놀러지 싱가포르 피티이 엘티디 반도체 구성요소들을 핸들링하기 위한 적어도 하나의 핸들링 디바이스의 조정을 위해 촬상 디바이스를 이용하는 장치 및 방법
CN113751335A (zh) * 2021-08-30 2021-12-07 绵阳伟成科技有限公司 一种单片机pin绕脚检测设备及检测方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017008869B3 (de) 2017-09-21 2018-10-25 Mühlbauer Gmbh & Co. Kg Bauteilzentrierung
DE102019125134A1 (de) 2019-09-18 2021-03-18 Mühlbauer Gmbh & Co. Kg Bauteilhandhabung, Bauteilinspektion
DE102019125127A1 (de) 2019-09-18 2021-03-18 Mühlbauer Gmbh & Co. Kg Bauteilhandhabung, Bauteilinspektion
DE102021111953A1 (de) 2021-05-07 2022-11-10 Mühlbauer Gmbh & Co. Kg Optische Bauteilinspektion

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6161499A (ja) * 1984-08-31 1986-03-29 松下電器産業株式会社 電子部品の角度規正装置
JPH0590797A (ja) * 1991-09-27 1993-04-09 Sanyo Electric Co Ltd ノズル回転位置決め装置
JPH1027997A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Toshiba Corp 部品装着装置
JP2005051064A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 部品搭載装置
JP2009272651A (ja) * 2009-08-18 2009-11-19 Panasonic Corp ロータリー型部品実装装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6161499A (ja) * 1984-08-31 1986-03-29 松下電器産業株式会社 電子部品の角度規正装置
JPH0590797A (ja) * 1991-09-27 1993-04-09 Sanyo Electric Co Ltd ノズル回転位置決め装置
JPH1027997A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Toshiba Corp 部品装着装置
JP2005051064A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 部品搭載装置
JP2009272651A (ja) * 2009-08-18 2009-11-19 Panasonic Corp ロータリー型部品実装装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013073365A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 富士機械製造株式会社 ウエハ関連データ管理方法及びウエハ関連データ作成装置
JP2013110182A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Fuji Mach Mfg Co Ltd ウエハ関連データ管理方法及びウエハ関連データ作成装置
CN103946966A (zh) * 2011-11-18 2014-07-23 富士机械制造株式会社 晶圆关联数据管理方法及晶圆关联数据生成装置
US9378993B2 (en) 2011-11-18 2016-06-28 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Wafer-related data management method and wafer-related data creation device
KR20150002512A (ko) * 2013-06-27 2015-01-07 에이에스엠 테크놀러지 싱가포르 피티이 엘티디 반도체 구성요소들을 핸들링하기 위한 적어도 하나의 핸들링 디바이스의 조정을 위해 촬상 디바이스를 이용하는 장치 및 방법
KR101582809B1 (ko) * 2013-06-27 2016-01-07 에이에스엠 테크놀러지 싱가포르 피티이 엘티디 반도체 구성요소들을 핸들링하기 위한 적어도 하나의 핸들링 디바이스의 조정을 위해 촬상 디바이스를 이용하는 장치 및 방법
CN113751335A (zh) * 2021-08-30 2021-12-07 绵阳伟成科技有限公司 一种单片机pin绕脚检测设备及检测方法
CN113751335B (zh) * 2021-08-30 2023-10-03 绵阳伟成科技有限公司 一种单片机pin绕脚检测设备及检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5510923B2 (ja) 2014-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5510923B2 (ja) 位置補正装置及びそれを備えたハンドラ
JP4057643B2 (ja) 電子部品製造装置、電子部品製造装置の制御方法並びに制御プログラム
JP5252516B2 (ja) 電子部品保持装置、及びこれを備える電子部品検査装置、電子部品分類装置
WO2015083211A1 (ja) 電子部品搬送装置
JP5674060B2 (ja) 電子部品搬送装置及びテーピングユニット
JP2012116529A (ja) 位置補正装置、電気部品収納装置および電気部品検査装置
KR20120092525A (ko) 소자검사장치
KR20170108786A (ko) 다이 본더 및 본딩 방법
WO2007083360A1 (ja) 半導体製造装置及び製造方法
KR101831256B1 (ko) 반도체 스트립 정렬장치 및 반도체 스트립 정렬방법
WO2013084298A1 (ja) 位置決め装置、及びこれを備えた電子部品搬送装置
JP5783652B2 (ja) 姿勢補正装置、および電気部品検査装置
JP2010135574A (ja) 移載装置
JP7465199B2 (ja) 実装装置
KR20110122447A (ko) 반도체 패키지 집합체 정렬방법
KR20170130792A (ko) 웨이퍼 레벨 패키징을 수행하는 자동화 시스템
TWI467197B (zh) An electronic component operating unit for an image capturing device, and a working device for its application
JP5051714B2 (ja) 保持手段駆動装置、その制御方法及び制御プログラム
JP5083733B2 (ja) 保持手段駆動装置、その制御方法、及び制御プログラム
JP7282359B2 (ja) 部品搬送処理装置
JP5761772B1 (ja) 電子部品搬送装置
JP5561731B2 (ja) 電気テストユニット及びそれを備えた電気部品検査装置
JP3927180B2 (ja) 半導体素子製造装置および製造方法
JP3931121B2 (ja) 被検査品の外観検査方法
JP2013197278A (ja) 半導体製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5510923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250