JP2011118248A - 現像剤搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で広範囲の現像剤を崩すこと。
【解決手段】流入口(23)から現像剤が落下する搬送路(26)内に配置された現像剤搬送部材(31)と、搬送路(26)の内面に支持される一対の被支持部(44)と、各被支持部(44)の内端部(44a)どうしを接続して現像剤搬送羽根(33)の回転に伴って螺旋状の前記搬送羽根(33)に接触して振動して現像剤を崩す崩し部(46)であって、各被支持部(44)との接続部分において前記各被支持部(44)の延びる方向である現像剤搬送方向に対して前記崩し部(46)の2つの端部(44a)の接線方向とが成す角度(θ1,θ2)の合計が180度以下に設定された前記崩し部(46)と、を備えたことを特徴とする現像剤搬送装置(TDy,TDm,TDc,TDk)。
【選択図】図9

Description

本発明は、現像剤搬送装置および画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置において、現像剤を搬送する構成に関して、下記の特許文献1,2に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2005−37481号公報には、搬送スクリュ(82A)に向けて現像剤が落下する領域において、回転する搬送スクリュ(82A)の螺旋状のスクリュ羽根(82B)に間欠的に接触して振動するL字状のトナー撹拌部材(91)を使用して、現像剤が落下する領域の壁面に付着する現像剤を崩して、現像剤の詰まりを防止する技術が記載されている。特許文献1記載の技術では、搬送スクリュ(82A)の搬送方向に対して、予め設定された間隔をあけて、2つのトナー撹拌部材(91)が配置され、トナー撹拌部材(91)が壁面(90A)に支持された点を回転中心として、トナー撹拌部材(91)の先端が、水平面内で円弧状に振動する構成が記載されている。
特許文献2としての実開昭60−46572号公報には、ヘリカルコイル(5)に向けて現像剤が落下する領域において、螺旋状のヘリカルコイル(5)に間欠的に接触して振動する薄板状部材(7)を使用して現像剤の詰まりを防止する技術が記載されている。特許文献2記載の技術では、薄板状部材(7)は、現像剤が落下する落下路の隔壁(6)の内面に沿ったU字形またはコの字形が落下方向に延びる形状に形成され、U字形またはコの字形の筒状の薄板状部材(7)の下端がヘリカルコイル(5)に間欠的に接触して振動して、隔壁(6)に付着した現像剤が崩される。
特開2005−37481号公報(「0027」〜「0032」、図3〜図5) 実開昭60−46572号公報(第3ページ第11行〜第5ページ最終行、図1〜図3)
本発明は、簡単な構成で広範囲の現像剤を崩すことを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の現像剤搬送装置は、
流入口から落下して流入した現像剤を搬送する搬送路と、
前記搬送路内に配置されて、回転して現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、
現像剤搬送方向に沿って螺旋状に形成された搬送羽根を有する前記現像剤搬送部材と、
現像剤搬送部材側に張り出した弧状に形成されて前記現像剤搬送羽根の回転に伴って螺旋状の前記搬送羽根に接触して振動することによって現像剤を崩す崩し部とを備え、
前記崩し部は前記現像剤搬送方向に沿って間隔を開けて各被支持部を前記搬送路の内面に支持され、前記各被支持部と前記搬送路との接続部分において前記各被支持部の延びる方向と前記崩し部の2つの端部の接線方向とが成す角度の合計が180度以下に設定されたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像剤搬送装置において、
現像剤搬送方向上流側の端部から現像剤搬送方向下流側の端部に行くに連れて、前記現像剤搬送部材の回転軸方向の幅が広く形成された前記崩し部、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の現像剤搬送装置において、
前記崩し部の前記被支持部から最も離れた端部が、前記各被支持部の中間位置に対して、現像剤搬送方向の上流側に片寄った位置に設定された前記崩し部、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤搬送装置において、
前記崩し部の前記被支持部から最も離れた端部近傍に支持されて、前記崩し部と一体的に振動して現像剤を崩す追加崩し部、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の現像剤搬送装置において、
前記現像剤搬送方向に対応する四角形状に形成された前記流入口と、
前記落下搬送路の上流側に接続され且つ前記流入口に現像剤を流入させる流出口であって、前記流入口に対して辺が傾斜し且つ前記流入口の内側に収容される四角形状に形成された前記流出口と、
前記流入口と流出口とが重複しない領域に配置された前記追加崩し部と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項6に記載の発明の画像形成装置は、
表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記現像装置に現像剤を搬送する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤搬送装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,6に記載の発明によれば、各被支持部との接続部分において現像剤搬送方向に対して前記崩し部の2つの端部の成す角度の合計が180度以下に設定された崩し部を有しない場合に比べて、簡単な構成で広範囲の現像剤を崩すことができる。
請求項2に記載の発明によれば、現像剤搬送方向上流側から下流側に行くに連れて崩し部の重力方向の幅が広く構成されない場合に比べて、下流で崩し部が弾性変形する量を大きくでき、崩す能力および崩す範囲を広くすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、各被支持部の中間位置に対して崩し部の端部が現像剤搬送方向の上流側に片寄った位置に設定されない場合に比べて、弾性変形後に戻す力を大きくすることができ、崩す性能を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、追加崩し部を設けない場合に比べて、広い範囲を崩すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、流入口と流出口とが重複しない部分に形成されるデッドスペースの現像剤を追加崩し部で崩すことができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。 図3は実施例1の現像剤供給装置の説明図である。 図4は実施例1のカートリッジホルダからトナーカートリッジが取り外された状態の現像剤搬送装置の要部斜視説明図である。 図5は実施例1のカートリッジホルダにトナーカートリッジが装着された状態の現像剤搬送装置の要部斜視説明図である。 図6は実施例1の現像剤収容容器の分解説明図である。 図7は実施例1のトナーディスペンサーの流入口部分の説明図であり、図7Aはカートリッジホルダに支持された状態のカートリッジホルダの流入口部分の説明図、図7Bはカートリッジホルダからトナーディスペンサーが取り外された状態におけるトナーディスペンサーの流入口部分の説明図である。 図8は実施例1の崩し部材の全体説明図である。 図9は崩し部材の説明図であり、図9Aは平面図、図9Bは崩し部材の展開図である。 図10は崩し部材を上方から見た振動の説明図であり、図10Aは崩し部が搬送羽根に接触していない状態の説明図、図10Bは図10Aに示す状態から搬送羽根が回転して搬送羽根が上流崩し部に接触した状態の説明図、図10Cは図10Bに示す状態から搬送羽根が回転して上流崩し部が搬送羽根から離れた状態の説明図、図10Dは図10Cに示す状態から搬送羽根が回転して搬送羽根が下流崩し部に接触した状態の説明図である。 図11は崩し部材を水平方向から見た振動の説明図であり、図11Aは図10Aに対応する状態の説明図、図11Bは図10Bに対応する状態の説明図、図11Cは図10Cに対応する状態の説明図、図11Dは図10Dに対応する状態の説明図である。 図12は実施例2の崩し部材の説明図であり、図12Aは崩し部材と補助支持部材とが分解された状態の説明図、図12Bは崩し部材と補助支持部材とが組み付けられた状態の説明図である。 図13は実施例3の崩し部材の説明図であり、図13Aは崩し部材が組み立てられる前の状態の説明図、図13Bは崩し部材が組み付けられた状態の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置の一例としての複写機Uは自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端に透明な原稿読取り面PGを有する画像形成装置本体U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿給紙部TG1と、原稿給紙部TG1から給紙され前記原稿読取り面PG上の原稿読取位置を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙部TG2とを有している。
前記画像形成装置本体U2は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UIと、露光光学系A等を有している。
前記自動原稿搬送装置U1で原稿読取り面PG上を搬送される原稿または手動で原稿読取り面PG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで赤:R、緑:G、青:Bの電気信号に変換される。
画像情報変換部IPSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒K、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:Cの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の画像情報として潜像形成装置駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの画像情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を予め設定された時期に、各色毎に配置された潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。
前記画像形成装置Uの重力方向中央部に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y,M,C、およびKの各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置LHy〜LHkの各潜像書込光源から出射したY,M,C,Kの潜像書込光は、それぞれ、回転する像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。なお、実施例1では、前記潜像形成装置LHy〜LHkは、いわゆる、LEDアレイにより構成されている。
前記Yの可視像形成装置Uyは、回転する感光体PRy、帯電器CRy,潜像形成装置LHy、現像装置Gy、転写器の一例としての転写ローラT1y、像保持体清掃器CLyを有している。なお、実施例1では、前記感光体PRy、帯電器CRy、像保持体清掃器CLyが、画像形成装置本体U2に対して一体的に着脱可能な像保持体ユニットとして構成されている。
前記可視像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yの可視像形成装置Uyと同様に構成されている。
図1,図2において、前記各感光体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより帯電された後、画像書込位置Q1y、Q1m,Q1c,Q1kにおいて、潜像形成装置LHy〜LHkにより表面に静電潜像が形成される。前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤保持体の一例としての現像ロールR0y,R0m,R0c,R0kに保持された粉体の一例としての現像剤により可視像の一例としてのトナー像に現像される。
その現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ローラT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各感光体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写ローラT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留物、付着物は、像保持体清掃器CLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面は、帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。
前記感光体PRy〜PRkの上方には、前方に引き出し可能な中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、中間転写体張架部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび2次転写領域対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写ローラT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは、前記各ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより構成される中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写部材の一例としての2次転写ローラT2bが配置されており、前記各ロールT2a,T2bにより2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ローラT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域には2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで一次転写ローラT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
前記一次転写ローラT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、感光体PRy〜PRkに形成された画像を媒体に転写する実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
前記可視像形成装置Uy〜Ukの下方には、ガイド部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが3段設けられており、前記ガイドレールGRには、給紙容器の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3に収容された媒体の一例としての記録シートSは、媒体取出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsにより1枚ずつ分離される。そして、記録シートSは、媒体搬送路の一例であるシート搬送路SHに沿って媒体搬送部材の一例としての複数の搬送ローラRaにより搬送され、2次転写領域Q4のシート搬送方向上流側に配置された転写領域搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrに送られる。前記シート搬送路SH、シート搬送ローラRa、レジロールRr等によりシート搬送装置SH+Ra+Rrが構成されている。
レジロールRrは、前記中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、前記記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。記録シートSが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aは接地され、2次転写器T2bには前記制御部Cにより制御される電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写器T2により記録シートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱用定着部材の一例としての加熱ローラFhおよび加圧用定着部材の一例としての加圧ローラFpの圧接領域である定着領域Q5に搬送され、前記定着領域を通過する際に加熱定着される。加熱定着された記録シートSは、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに排出される。
なお、前記加熱ローラFh表面には、記録シートSの前記加熱ローラからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
図1において、前記画像形成装置Uは上側枠体UFと下側枠体LFとを有しており、上側枠体UFには、前記可視像形成装置Uy〜Ukおよび可視像形成装置Uy〜Ukよりも上方に配置された部材、すなわち、ベルトモジュールBM等が支持されている。
また、下側枠体LFには、前記給紙トレイTR1〜TR3を支持するガイドレールGRおよび前記各トレイTR1〜TR3から給紙を行う前記給紙部材、すなわち、ピックアップロールRp,さばきロールRs,シート搬送ローラRa等が支持されている。
図3は実施例1の現像剤供給装置の説明図である。
なお、図3において、理解の容易のため、例えば、帯電器CRy〜CRk等の部材の図示は適宜省略している。
図1、図3において、前記ベルトモジュールBMの上方には、イエローY、マゼンタM、シアンC、黒Kの各現像剤を収容する現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkが配置されている。トナーカートリッジKy〜Kkは、現像剤搬送装置の一例として、トナーカートリッジKy〜Kkに収容された現像剤を現像装置Gy〜Gkに供給するトナーディスペンサーTDy,TDm,TDc,TDkに着脱可能に支持されている。
実施例1の画像形成装置Uでは、現像装置Gy〜Gkの現像剤の消費に応じてトナーディスペンサーYDy〜TDkが駆動されて、各トナーカートリッジKy〜Kkに収容された現像剤が前記各現像装置Gy〜Gkに補給される。なお、実施例1では、現像装置Gy〜Gkで使用される現像剤は、磁性のキャリアと、トナーとを含む2成分現像剤により構成されており、トナーカートリッジKy〜Kkからは、現像装置Gy〜Gk内の現像剤に比べてキャリアに対するトナーの割合が多い、いわゆる高濃度トナーが補給される。
(現像剤供給装置の説明)
図4は実施例1のカートリッジホルダからトナーカートリッジが取り外された状態の現像剤搬送装置の要部斜視説明図である。
図4において、実施例1の各トナーディスペンサーTDy〜TDkは、容器保持部の一例として、トナーカートリッジKy〜Kkに対応し着脱可能に支持するカートリッジホルダ1y〜1kを有する。
次に、実施例1のカートリッジホルダ1y〜1kの詳細な説明をするが、各カートリッジホルダ1y〜1kは同様に構成されているため、Y色のカートリッジホルダ1yについて説明を行い、その他の色のカートリッジホルダ1m〜1kについては詳細な説明は省略する。
カートリッジホルダ1yは、容器保持本体の一例として、カートリッジホルダ1yの下側に配置されて前後方向に延びるホルダ本体2を有している。図4において、ホルダ本体2の後端部には、後述する流入口が形成された流入口部3が形成されている。流入口部3には、前後方向に移動可能に支持され、且つ、流入口開閉部の一例として、流入口を開閉する流入口シャッタ4が配置されている。
なお、このような流入口シャッタ4は、従来公知であり、例えば、特開2007−328194号公報、特開2008−298879号公報等に記載されているため詳細な説明は省略する。
前記ホルダ本体2の後部には、図示しない後壁を介して、被駆動部6が回転可能に支持されている。被駆動部6は、搬送歯車の一例として、搬送ギア部7を有する。搬送ギア部7の前端には、駆動伝達部材支持軸の一例として、前方に延びるカップリング支持軸8が支持されている。カップリング支持軸8には、駆動伝達部材の一例としての駆動カップリング9が前後方向に移動可能に支持されている。カップリング支持軸8には、付勢部材の一例として、駆動カップリング9を前方に付勢するカップリングバネ11が装着されている。
前記ホルダ本体2の後部には、駆動源の一例としての図示しないモータや、モータからの駆動を伝達する複数の歯車列の一例としてのギア列GRが支持された駆動ユニットKUが支持されており、駆動ユニットKUのモータが駆動すると、ギア列GRにより、各色毎に、搬送ギア部7やトナーディスペンサーTDy〜TDkに駆動が伝達される。
(カートリッジの説明)
図5は実施例1のカートリッジホルダにトナーカートリッジが装着された状態の現像剤搬送装置の要部斜視説明図である。
図6は実施例1の現像剤収容容器の分解説明図である。
図5、図6おいて、前記トナーカートリッジKyは、現像剤収容部の一例であって容器本体の一例としてのカートリッジ本体12を有する。カートリッジ本体12は、前後方向に延びる略円筒状に形成され、内部に粉体の一例としての現像剤が収容されている。カートリッジ本体12の前端部には、容器前端部材の一例としての前カバー13が支持されており、前カバー13には、トナーカートリッジKyを交換する際に利用者が把持するための把持部13aが形成されている。
カートリッジ本体12の外周面には、カートリッジ本体12内の現像剤が流出する流出部の一例としての図示しない補給口が形成されており、前記補給口には、トナーカートリッジKyが画像形成装置本体U1に着脱時に移動して開閉される収容部開閉部材の一例としてのカートリッジシャッタKy1が装着されている。なお、カートリッジKyの抜差しに伴って、カートリッジシャッタKy1が開閉される構成は従来公知であり、例えば、特開2007−328194号公報、特開2008−298879号公報等に記載されているため詳細な説明は省略する。
また、カートリッジ本体12の後端部には、容器後端部材の一例としての後カバー14が支持されている。後カバー14の後端には、伝達部材支持部の一例としての支持孔14aが形成されている。
支持孔14aには、被駆動伝達部材の一例としての被駆動カップリング16の軸部16aが貫通した状態で回転可能に支持されている。被駆動カップリング16は、画像形成装置U装着時に、前記駆動カップリング9に噛み合って駆動が伝達される。なお、前記駆動カップリングや前記被駆動カップリングに関しては、例えば、特開2004−252184号公報や、特開2005−134452号公報、特開2005−181515号公報等に記載されており、公知であるため、図示および詳細な説明は省略する。
前記軸部16aの前端部には、搬送部材支持部の一例として、孔状の搬送部材支持孔16bが形成されている。
また、カートリッジKyの内部には、現像剤搬送部材の一例としてのアジテータ17が配置されている。実施例1のアジテータ17は、軸方向に延びる本体棒状部17aと、回転軸の放射方向に斜めに延びる連結部17bと、連結部17bの外端から後方に向かって延びる螺旋状の搬送部17cと、本体棒状部17aの後端から第2の放射方向に延びる第2放射方向折曲部17dと、第2放射方向折曲部17dの放射方向外端部から軸方向に延びる軸方向延伸部17eと、軸方向延伸部17eの左端から第2放射方向に沿って回転中心側に延びる第2放射方向延伸部17fと、第2放射方向延伸部17fの回転中心側から第1の放射方向に延びる第1放射方向延伸部17gとを有する。
実施例1のアジテータ17は、第1放射方向延伸部17gが搬送部材支持孔16bに嵌まることで、被駆動カップリング16に装着される。よって、前記駆動カップリング9を介して、被駆動カップリング16に駆動が伝達されると、アジテータ17が回転して、カートリッジ本体12内の現像剤が補給口に向けて搬送される。
(ディスペンサ本体の説明)
図7は実施例1のトナーディスペンサーの流入口部分の説明図であり、図7Aはカートリッジホルダに支持された状態のカートリッジホルダの流入口部分の説明図、図7Bはカートリッジホルダからトナーディスペンサーが取り外された状態におけるトナーディスペンサーの流入口部分の説明図である。
図3、図7において、実施例1のトナーディスペンサーTDy〜TDkでは、現像剤搬送部材の一例として、流入口部3の下端の流出口21に接続されるディスペンサ本体22を有する。ディスペンサ本体22は、流出口21に接続される流入口23と、落下搬送路の一例として、流入口23から下方に延びる上流落下路24とを有する。前記上流落下路24の下端には、水平方向に延びる接続搬送路26の一端が接続されており、接続搬送路26の他端には、下方の現像装置Gy〜Gkに向けて延びる下流落下路27が接続されている。前記下流落下路27の下端は、蛇腹状で可撓性のフレキシブル連結部材28を介して、現像装置Gy〜Gkに接続されている。
なお、実施例1では、トナーカートリッジKy〜Kkが着脱される方向である前後方向、すなわち、トナーカートリッジKy〜Kk内でアジテータ17により現像剤が搬送される方向に対して、傾斜する方向に接続搬送路26が延びており、傾斜する角度や接続搬送路26の長さはY,M,C,Kの色毎に、現像装置Gy〜Gkとの位置関係、いわゆるレイアウトに応じて異なって設定されている。
したがって、図7A、図7Bに示すように、四角形状に形成されたカートリッジホルダ1の流出口21に対して、ディスペンサ本体22の流入口23は、接続搬送路26の傾斜に応じて、四角形の形状が傾斜して形成されている。なお、流入口23は、流出口21からの現像剤が全て流入できるように、流出口21の四角形が外接する四角形以上の大きさの四角形状に形成されている。
図3、図7において、前記接続搬送路26内には、現像剤搬送部材の一例として、接続搬送路26に沿って延びるディスペンスオーガ31が支持されている。ディスペンスオーガ31は、接続搬送路26内に回転可能に支持された回転軸32と、回転軸32の外周に支持された螺旋状の搬送羽根33とを有する。図3の黒色のディスペンスオーガ31に示すように、回転軸32の他端部には、往復支持部の一例として、回転中心から偏心した位置に配置されたクランク部34が形成されている。
前記下流落下路27には、現像剤搬送部材の一例として、上下方向に延びる往復スプリング36が配置されている。前記往復スプリング36は、線材が螺旋状に形成されたコイルスプリング状に形成されており、上端は、前記クランク34に吊り下げられた状態で支持されている。
したがって、駆動ユニットKUのモータが駆動すると、トナーカートリッジKy〜Kkのアジテータ17が回転して、トナーカートリッジKy〜Kk内の現像剤が流入口部3、流入口23を介して、上流落下路24に流入し、接続搬送路26に搬送される。このとき、ディスペンスオーガ31も回転しており、接続搬送路26の現像剤が下流落下路27側に搬送されると共に、ディスペンスオーガ31の回転に伴ってクランク部34に支持されたコイルスプリング36が上下方向に振動して、下流落下路27の現像剤が現像装置Gy〜Gkに搬送される。
前記上流落下路24、接続搬送路26、下流落下路27等により、実施例1の現像剤搬送路の一例としての補給路24〜27が構成されている。
(崩し部材の説明)
図8は実施例1の崩し部材の全体説明図である。
図9は崩し部材の説明図であり、図9Aは平面図、図9Bは崩し部材の展開図である。
図7B、図8、図9において、前記接続搬送路26と上流落下路24との接続部分41における接続搬送路26の右側の壁面42には、崩し部材43が支持されている。すなわち、実施例1の崩し部材43は、アジテータ17の回転方向に対応するトナーカートリッジKy〜Kkからの現像剤が流入する方向の上流側の壁面42に支持されている。なお、実施例1の崩し部材43は、弾性変形可能な薄膜状の部材により構成されており、例えばPET:ポリエチレンテレフタレート等の任意の材料により構成することが可能である。
前記崩し部材43は、被支持部の一例として、ディスペンスオーガ31の現像剤搬送方向に沿って間隔をあけて配置され、壁面42に支持された一対の貼り付け部44を有する。実施例1の崩し部材43は、貼り付け部44が壁面42に両面テープにより貼り付けられることで、支持されているが、両面テープに限定されず、接着剤やネジ等、任意の固定方法で支持することが可能である。
また、崩し部材43は、一対の貼り付け部44の内端44aからディスペンスオーガ31側に張り出した弧状に形成された崩し部46を有する。実施例1の崩し部46は、両端部44aにおいて、貼り付け部44に対する崩し部46の成す角θ1,θ2、すなわち、貼り付け部44と崩し部46の端部44の接線方向との成す角θ1,θ2の合計θ1+θ2が180°以下に設定されている。したがって、成す角θ1、θ2の合計が180°以下に設定された崩し部材43は、図9Aに示すように、上方から見た場合に、Ω形状に弾性変形した状態となるように形成されている。
図9Aにおいて、実施例1では、崩し部46は、貼り付け部44から最も離れた膨出端部46aが、貼り付け部44の内端44aどうしの中間位置44bに対して、現像剤搬送方向の上流側に片寄った位置に配置されるように、全体のΩ形状が歪んだ状態で配置されている。
図9Bにおいて、実施例1の崩し部46は、重力方向の幅が、現像剤搬送方向の上流側から下流側に行くに連れて、幅が広くなるように形成されている。実施例1では、崩し部46の膨出端部46aに対して上流側の上流崩し部46b側から、下流側の下流崩し部46c側に行くに連れて連続的に幅が広くなるように形成されており、いわゆるテーパー状に形成されている。
したがって、実施例1の崩し部46は、ディスペンスオーガ31の回転時に、搬送羽根33に接触して現像剤搬送方向および上下方向に弾性変形可能に構成されている。このとき、上下方向に変形する場合に、上流崩し部46bと下流崩し部46cとでは、搬送羽根33に対する高さが異なることとなり、搬送羽根33を乗り越えて、弾かれて元の状態に弾性復元する際の上昇距離が異なる。
図7B、図8、図9において、崩し部46の膨出端部46aの近傍には、追加崩し部の一例として、下方に延びる帯状の突出崩し部47が形成されている。図9Bにおいて、突出崩し部47は、崩し部46に対して、下方に帯状に一体的に形成された後に、部分切断部の一例としてのスリット46aが部分的に形成されることで形成されている。したがって、図7Bに示すように、実施例1の突出崩し部47は、先端が、流入口23の現像剤搬送方向上流側の角部48に進入可能に構成されている。
したがって、実施例1の崩し部材43は、1枚の薄膜状の部材を曲げることで、各部44〜47が構成される。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、ジョブが実行されて各現像装置Gy〜Gkの各色の現像剤が消費されると、各色の現像剤の消費量に応じて、各トナーディスペンサーTDy〜TDkが作動し、各トナーカートリッジKy〜Kkから各現像装置Gy〜Gkに各色の現像剤が供給される。
このとき、接続搬送路26や下流落下路27では、内部に収容された搬送部材31,36で回転または振動しており、内部で現像剤が詰まることはほとんどないが、上流落下路24では、上流落下路24の長さや駆動の伝達の方法等があって、搬送するための部材を配置することが困難である。したがって、上流落下路24と接続搬送路26との接続部分41において、落下する現像剤の流動性が低下したり、現像剤が舞い上がったりして壁面に付着すると現像剤の詰まりが発生する恐れがある。
図10は崩し部材を上方から見た振動の説明図であり、図10Aは崩し部が搬送羽根に接触していない状態の説明図、図10Bは図10Aに示す状態から搬送羽根が回転して搬送羽根が上流崩し部に接触した状態の説明図、図10Cは図10Bに示す状態から搬送羽根が回転して上流崩し部が搬送羽根から離れた状態の説明図、図10Dは図10Cに示す状態から搬送羽根が回転して搬送羽根が下流崩し部に接触した状態の説明図である。
図11は崩し部材を水平方向から見た振動の説明図であり、図11Aは図10Aに対応する状態の説明図、図11Bは図10Bに対応する状態の説明図、図11Cは図10Cに対応する状態の説明図、図11Dは図10Dに対応する状態の説明図である。
図10、図11において、実施例1のトナーディスペンサーTDy〜TDkでは、接続部分41に略Ω状の崩し部材43が配置されている。図10A、図11Aに示すように、搬送羽根33が崩し部材43に接触していない状態では、Ω状に弾性変形している崩し部材43には、上流側崩し部46bが下流側に、下流側崩し部46cが上流側に向かう方向の力が作用した状態で均衡している。
そして、ディスペンスオーガ31が回転すると、図10A、図11Aに示す状態から、図10B、図11Bに示すように、搬送羽根33が上流側崩し部46bを下流側に押し、崩し部材43が弾性変形する。このとき、下流側崩し部46cには上流側に向かう内力が作用しており、結果として、崩し部材43は、搬送方向に対して交差する方向に、Ω形状が細長く歪むように変形する。したがって、従来の特許文献1、2記載の技術のような従来技術では、回転中心を中心とし、崩し部材の長さを半径とする範囲しか現像剤が崩されないのに対して、実施例1では、膨出端部46aと内端44aとの距離、すなわち、半径に相当する距離が変化し、崩し部46が押される現像剤搬送方向に交差する方向にも移動する。したがって、特許文献1、2の構成に比べて、広い範囲を崩すことが可能になっている。
特に、実施例1では、崩し部46が上流側に片寄っているように歪んだΩ形状となっており、戻す際の弾性復元力が大きくなりやすく、上流側に片寄っていない場合に比べて、崩す能力が高くなっている。
また、図10B、図11Bに示す状態からディスペンスオーガ31がさらに回転すると、図10C、図11Cに示すように、上流崩し部46bが上方および下流側に弾性変形して搬送羽根33を乗り越え、弾性復元し、図10C、図11Cに示す状態に戻る。このとき、崩し部材43が弾かれたように勢いよく戻り、振動し、上流崩し部46bや突出崩し部47が現像剤を崩す。
そして、図10C、図11Cに示す状態からディスペンスオーガ31がさらに回転すると、図10D、図11Dに示すように、下流崩し部46cが搬送羽根33に押されて下流側に変形する。このとき、上流崩し部46bは現像剤搬送方向の下流側に向かう内力が作用しており、下流崩し部46cの変形に伴って、下流側に変形しやすい。したがって、図10Dに示すように、膨出端部46aは搬送方向に交差する方向にはほとんど移動せず、下流側に移動する。したがって、上流崩し部46bが搬送羽根33に押される場合に比べて、現像剤搬送方向に大きく変形し、弾かれて戻るときの力や振動の振幅も大きくなりやすい。
特に、実施例1では、下流崩し部46cの上下方向の幅が、上流崩し部46bよりも広く形成されており、下流崩し部46cと搬送羽根33との接触する領域が広くなっている。したがって、搬送羽根33を乗り越える際に、下流崩し部46cに作用する力が大きくなる。したがって、下流崩し部46cが変形する量が大きくなって、現像剤搬送方向の変形、振動も大きくなりやすくなっている。また、下流崩し部46cが変形する量が大きくなると、崩し部材46のめくれるような変形が生じ、上方にねじれるように崩し部46が変位し、上流落下路24の上方の現像剤を崩しやすくなっている。
図10D、図11Dに示す状態からディスペンスオーガ31がさらに回転すると、図10A、図11Aに示す状態に戻り、崩し部46および突出崩し部47等で現像剤が崩される。そして、ディスペンスオーガ31が回転すると、前述のように図10A、図11A〜図10D、図11Dに示す状態が繰り返されて、崩し部材43が振動して、現像剤が崩される。
特に、実施例1では、流出口21に対して流入口23が傾斜して形成され、流出口21と流入口23とが重複していない角部に、上部が塞がれて現像剤が通過しない空間、いわゆるデッドスペースが形成される。このデッドスペースには、流入口23から流入した現像剤が舞い上がったりした場合に、内面に付着して、固まりが成長して、現像剤の詰まりを引き起こす場合がある。図7Bにおいて、現像剤搬送方向下流側のデッドスペース51,52では、現像剤の固まりが成長しても、崩し部46で直接崩されなくても、崩し部46で上流から押し込まれた現像剤で崩されやすく、固まりはほとんど成長しない。また、上流側の貼り付け部44側の角部53でも、崩し部46で上流側に押し込まれた現像剤で崩されやすい。これに対して、ディスペンスオーガ31の上流側の角部48は、ディスペンスオーガ31の現像剤搬送方向の上流側であり、突出崩し部47が設けられていない場合には、崩し部46で押し込まれる現像剤が少なく、固まりが成長する恐れがある。これに対して、実施例1では、崩し部46と一体的に形成された突出崩し部47が角部48の現像剤を直接崩しており、固まりの成長が低減され、詰まりが抑制される。
図12は実施例2の崩し部材の説明図であり、図12Aは崩し部材と補助支持部材とが分解された状態の説明図、図12Bは崩し部材と補助支持部材とが組み付けられた状態の説明図である。
次に、本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図12において、実施例2の崩し部材43′では、実施例1の崩し部材43の貼り付け部44が直接壁面42に貼り付けられず、補助支持部材の一例としてのフィルム状の貼り付けシート61を介して間接的に支持されている。前記貼り付けシート61には、切れ込み部の一例として、上流側の貼り付け部62を支持するための一対の上流スリット61a,61bと、上流側の貼り付け部63を支持するための一対の上流スリット61c,61dと、が形成されている。そして、図12Bに示すように、内側のスリット61b,61cを貼り付けシート61の表面側から裏面側に、各貼り付け部62,63を通過させた後に、外側のスリット61a,61dを貼り付けシート61の裏面側から表面側に通過させることで、図12Bに示すように貼り付け部62,63が貼り付けシート61に固定支持される。
そして、実施例1と同様に構成された崩し部材43が貼り付けシート61に固定された実施例2の崩し部材43′は、貼り付けシート61の裏面が、両面テープを介して、壁面42に貼り付けられることで、接続搬送路26に組み付けられる。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の崩し部材43′では、貼り付けシート61に実施例1の崩し部材43が支持されており、貼り付けシート61が壁面42に貼り付けられる。実施例1の崩し部材43では、貼り付け部44が直接壁面42に貼り付けられており、貼り付け時に、誤差がでやすいと共に、弾性変形させた状態で貼り付けようとしており、貼り付ける作業が面倒になっている。これに対して、実施例2の崩し部材43′では、予め貼り付けシート61に実施例1の崩し部材43が支持された状態となっており、貼り付けシート61を壁面に貼り付けるだけで、組み付けが可能となっており、作業が容易に行うことができると共に、実施例1に比べて、誤差が少なくなり、現像剤を確実に崩すことが可能になっている。
図13は実施例3の崩し部材の説明図であり、図13Aは崩し部材が組み立てられる前の状態の説明図、図13Bは崩し部材が組み付けられた状態の説明図である。
次に、本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1、2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1、2と同様に構成されている。
図13において、実施例3の崩し部材43″では、貼り付け部44に替えて、崩し部46の現像剤搬送方向の上流端44aから延びる被支持部の一例として、上流側の組み付け部71を有する。上流側の組み付け部71の先端71aは、組み付けやすいように先端に行くほど幅が狭く形成されている。崩し部46の下流端44aには、貼り付け部44に替えて、被支持部の一例として、折り返し接続部72が一体的に形成されている。折り返し接続部72の下流端の折り返し部72aには、被支持部本体の一例として、帯状の貼り付け部本体73が形成されている。前記貼り付け部本体73の現像剤搬送方向の上流側には、切れ込み部の一例としてのスリット73aが形成されている。
したがって、実施例3の崩し部材43″では、崩し部46、突出崩し部47、組み付け部71、折り返し接続部72、貼り付け部本体73とが一体形成されている。
図13において、組み付け部71の先端をスリット73aに差し込み、折り返し部72と貼り付け部本体73とを両面テープで貼り付けることで、崩し部材43″が組み立てられ、貼り付け部本体73が壁面42に両面テープで貼り付けられることで、接続搬送路26に支持される。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の崩し部材43″では、崩し部材43および貼り付けシート61の2つの部材で構成される実施例2に比べて、部品点数が少なくなると共に、部品の公差が少なくなっている。したがって、実施例2の構成に比べて、部品点数が削減されて、費用が削減されると共に、誤差が少なくなり、現像剤を崩す性能がさらに安定しやすい。また、実施例3でも、実施例2と同様に、貼り付け部本体73で壁面42に貼り付けられ、実施例1の構成に比べて、組み立て作業が容易になっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能であり、また、4色現像の画像形成装置に限定されず、2,3色、または、5色以上の画像形成装置に適用可能である。
(H02)前記実施例において、崩し部材43,43′,43″を、トナーカートリッジKy〜Kkから現像装置Gy〜Gkに現像剤を搬送する経路に配置する構成を例示したが、これに限定されず、現像剤を排出する経路等、現像剤が搬送される任意の経路に配置することが可能である。
(H03)前記実施例において、Ω形状が上流側に片寄った形状とする構成とすることが望ましいが、片寄りを無くしたり、下流側に片寄らせる構成も可能である。
(H04)前記実施例において、崩し部46のテーパー形状は設けることが望ましいが、テーパー形状とせずに一定の幅とすることも可能である。また、連続的に変化するテーパー形状に限定されず、階段状に幅が変化する構成とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、突出崩し部47を設けることが望ましいが、省略することも可能である。また、突出崩し部47の数は1つに限定されず、複数設ける形態とすることも可能である。
(H06)前記実施例において、崩し部材43が接触するディスペンスオーガ31として、回転軸32の外周に螺旋状の搬送羽根33が支持された構成を例示したが、これに限定されず、アジテータ17や往復スプリング36のような形状とすることも可能である。
(H07)前記実施例において、接続搬送路26がトナーカートリッジKy〜Kkの現像剤搬送方向に対して傾斜して配置され、流出口21と流入口23とが傾斜した関係の構成を例示したが、これに限定されず、接続搬送路26がトナーカートリッジKy〜Kkの現像剤搬送方向に対して沿って配置され、流出口21と流入口23とが傾斜しない構成とすることも可能である。
(H08)前記実施例において、上流崩し部46bと下流崩し部46cとの両方で搬送羽根33に接触する構成とすることが望ましいが、崩したい領域の位置に応じて、いずれか一方のみで接触する構成とすることも可能である。
21…流出口、
23…流入口、
26…搬送路、
31…現像剤搬送部材、
33…搬送羽根、
41…接続部分、
42…内面、
43,43′,43″…崩し部材、
44,71,72…被支持部、
44a…内端部、
44b…中間位置、
46…崩し部、
46a…端部、
47…追加崩し部、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像装置、
PRy,PRm,PRc,PRk…像保持体、
TDy,TDm,TDc,TDk…現像剤搬送装置、
U…画像形成装置、
θ1,θ2…角度。

Claims (6)

  1. 流入口から落下して流入した現像剤を搬送する搬送路と、
    前記搬送路内に配置されて、回転して現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、
    現像剤搬送方向に沿って螺旋状に形成された搬送羽根を有する前記現像剤搬送部材と、
    現像剤搬送部材側に張り出した弧状に形成されて前記現像剤搬送羽根の回転に伴って螺旋状の前記搬送羽根に接触して振動することによって現像剤を崩す崩し部とを備え、
    前記崩し部は前記現像剤搬送方向に沿って間隔を開けて各被支持部を前記搬送路の内面に支持され、前記各被支持部と前記搬送路との接続部分において前記各被支持部の延びる方向と前記崩し部の2つの端部の接線方向とが成す角度の合計が180度以下に設定されたことを特徴とする現像剤搬送装置。
  2. 現像剤搬送方向上流側の端部から現像剤搬送方向下流側の端部に行くに連れて、前記現像剤搬送部材の回転軸方向の幅が広く形成された前記崩し部、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像剤搬送装置。
  3. 前記崩し部の前記被支持部から最も離れた端部が、前記各被支持部の中間位置に対して、現像剤搬送方向の上流側に片寄った位置に設定された前記崩し部、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤搬送装置。
  4. 前記崩し部の前記被支持部から最も離れた端部近傍に支持されて、前記崩し部と一体的に振動して現像剤を崩す追加崩し部、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤搬送装置。
  5. 前記現像剤搬送方向に対応する四角形状に形成された前記流入口と、
    前記落下搬送路の上流側に接続され且つ前記流入口に現像剤を流入させる流出口であって、前記流入口に対して辺が傾斜し且つ前記流入口の内側に収容される四角形状に形成された前記流出口と、
    前記流入口と流出口とが重複しない領域に配置された前記追加崩し部と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の現像剤搬送装置。
  6. 表面に潜像が形成される像保持体と、
    前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
    前記現像装置に現像剤を搬送する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤搬送装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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