JP2011117379A - バルブタイミング調整システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック機構が短時間のうちに解除されるバルブタイミング調整システムを提供する。
【解決手段】バルブタイミング調整装置10、補機としての燃料加圧装置40、及び電子制御装置30を備える。バルブタイミング調整装置10は、駆動軸及び従動軸の一方とともに回転するハウジング18、駆動軸及び従動軸の他方とともに回転しながらハウジング18に対し相対回動可能なベーンロータ14、及び、ハウジング18に対しベーンロータ14を所定位相でロックするロックピン26を有する。燃料加圧装置40は、従動軸に取り付けられ、従動軸のトルク変動に影響を与える。電子制御装置30は、ロックピン26のロック及び解除と燃料加圧装置40の出力とを制御する。燃料加圧装置40は、補機トルクとバルブトルクとが相乗する位置に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気弁または排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整システムに関する。
内燃機関の吸気弁または排気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置は、カムシャフトとともに回転するベーンロータ、及びこのベーンロータと相対回動するハウジングを備える。ベーンロータは、カムシャフトのトルク変動により回転方向に揺動する。この揺動により発生するベーンロータとハウジングとの間の打音等を抑制するために、例えば、油圧により制御されるロックピンとロックピンを収容する係合孔とを備え、ベーンロータとハウジングとの相対回動を規制するロック機構を有するものが公知である。
上述のようなバルブタイミング調整装置の場合、ベーンロータとハウジングとの位相変換時、ロックピンが係合孔から抜けるよりもベーンロータの作動が早くなると、ロックピンが係合孔から抜けずに引っ掛かる問題があった。
参考とする特許文献1に記載の発明では、上記の問題を解決するために、ロータ(ベーンロータ)が作動する前に、ロータを作動させる油圧より小さい第1の油圧を発生させる第1の電流値を所定時間供給する技術が開示されている。
特開2003−314217号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、油圧制御によりロックが解除されるのに必要とする時間が長くなる。このため、ロック解除後、目標位相に対する実位相の遅れが大きくなる虞がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ロック機構が短時間のうちに解除されるバルブタイミング調整システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1、2、及び3に記載のバルブタイミング調整システムは、いずれも内燃機関の吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整するものであって、バルブタイミング調整装置、補機、及び電子制御装置を備える。バルブタイミング調整装置は、内燃機関の駆動軸から吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられる。また、バルブタイミング調整装置は、駆動軸及び従動軸の一方とともに回転するハウジング、駆動軸及び従動軸の他方とともに回転しながらハウジングに対し相対回動可能なベーンロータ、及び、ハウジングに対しベーンロータを所定位相でロックするロックピンを有する。このロックピンは、例えばハウジング及びベーンロータの一方に設けられ、他方に形成される嵌合リングに嵌合することによって、ハウジングとベーンロータとの相対回動を規制する。補機は、従動軸に取り付けられ、従動軸のトルク変動に影響を与える。電子制御装置は、ロックピンのロック及び解除と補機の出力とを制御する。
ここで、請求項1に記載のバルブタイミング調整システムは、従動軸のトルク変動の合計が、吸気弁または排気弁のバルブのリフトによって従動軸に生じるバルブトルクと、補機のリフトによって従動軸に生じる補機トルクとを含む。また、補機は、補機トルクとバルブトルクとが相乗する位置に配置される。補機トルクとバルブトルクとが相乗する位置というのは、補機がこの位置に配置された場合、補機トルクとバルブトルクとが相乗する効果を得ることが可能な位置を意味する。例えば、補機トルクとバルブトルクとの方向が常に一致する位置を意味する。ここで、補機トルクとバルブトルクとの方向が一致するというのは、従動軸が受けた補機トルクによって回転しようとする従動軸の回転方向と、従動軸が受けたバルブトルクによって回転しようとする従動軸の回転方向とが一致することを意味する。
このため、補機トルクとバルブトルクとが相乗し、従動軸のトルク変動が常に最大となる状態を維持する。よって、ハウジングとベーンロータとの揺動が激しくなり、ロックピンが嵌合リングから抜けやすい状態を有することができる。ここで、ロックピンが受けた油圧が所定値になると、ロックピンは嵌合リングから短時間のうちに抜け出すことができる。
また、本発明の請求項2に記載のバルブタイミング調整システムの電子制御装置は、ロックピンのロック状態を解除する解除指令を出してから所定時間内に、ロックピンが引っ掛かったことを検出した場合、ロックピンが正常に解除するまで補機の出力を増やす。このため、補機の仕事量が増えることにより、補機によって生じる補機トルクが増え、従動軸のトルク変動の合計が大きくなる。よって、ハウジングとベーンロータとの相対回動のトルク変動が大きくなり、引っ掛かったロックピンが短時間のうちに抜けることができる。
さらにまた、本発明の請求項3に記載のバルブタイミング調整システムの電子制御装置は、ロックピンのロック状態を解除する解除指令を出すと同時に、ロックピンが正常に解除するまで補機の出力を増やす。このため、常にロックピンの解除指令と同時に、補機の出力が増える。補機の仕事量が増えることにより、補機によって生じる補機トルクが増え、従動軸のトルク変動の合計が大きくなる。よって、ハウジングとベーンロータとの相対回動のトルク変動が大きくなり、ロックピンが短時間のうちに抜けることができる。また、ロックピンの引っ掛かり状態を検出する必要がないため、ロックピンがより早く抜けることができる。
請求項4に示すように、バルブタイミング調整システムは、補機トルクとバルブトルクとが相乗する位置に補機が配置されるとともに、電子制御装置は、ロックピンのロック状態を解除する解除指令を出してから所定時間内にロックピンが引っ掛かったことを検出した場合、ロックピンが正常に解除するまで補機の出力を増大させる。このようにすれば、請求項1及び2に記載の発明の効果を相乗することができる。
また、バルブタイミング調整システムは、補機トルクとバルブトルクとが相乗する位置に補機が配置されるとともに、電子制御装置は、ロックピンのロック状態を解除する解除指令を出してから所定時間内にロックピンが引っ掛かったことを検出した場合、ロックピンが正常に解除するまで補機の出力を増大させる。このようにすれば、請求項1及び2に記載の発明の効果を相乗することができる。
上述した補機は従動軸に取り付けられ、例えば、請求項5に示すように、少なくとも一つが従動軸に駆動される燃料ポンプであることが考えられる。また、請求項6に示すように、少なくとも一つがバキュームポンプであることが考えられる。
さらに、例えば請求項7に示すように、少なくとも一つが従動軸に生じるトルクを増大させることが可能なトルク増大装置であることが考えられる。このトルク増大装置というのは、電子制御装置によって、意図しないロックピンの引掛りが検出された場合のみ、従動軸に生じるトルクを増大させる専用のトルク増大装置である。バルブタイミング調整システムは、このトルク増大装置を備えることによって、従動軸の変動トルクをさらに増大させる。よって、ロックピンが嵌合リングから短時間のうちに抜けられることが可能である。
本発明の第1実施形態のバルブタイミング調整システムを示す構成図。 図1の組付け前のII−II線矢視図。 第1実施形態の動力伝達系を説明するための模式図。 第1実施形態のバルブトルクとカムシャフトの回転角度との関係を示す特性図。 第1実施形態の補機としての燃料加圧装置を示す構成図。 第1実施形態の補機トルクとカムシャフトの回転角度との関係を示す特性図。 第1実施形態のバルブトルク及び補機トルクとカムシャフトの回転角度との関係を示す特性図。 第2実施形態のバルブトルク及び補機トルクとカムシャフトの回転角度との関係を示す特性図。 第2実施形態のバルブトルク及び補機トルクとカムシャフトの回転角度との関係を示す特性図。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態のバルブタイミング調整システムは、図1に示すように、バルブタイミング調整装置10、電子制御装置30、及び、補機としての燃料加圧装置40を備える。
本発明の第1実施形態のバルブタイミング調整装置10を、図1および図2に基づいて説明する。本実施形態のバルブタイミング調整装置10は、例えば車両の内燃機関の排気弁に適用されるものである。
バルブタイミング調整装置10は、内燃機関の「駆動軸」であるクランクシャフト(不図示)の駆動力を排気弁97(図3参照)に伝達する駆動力伝達系に設置される。また、電子制御装置30は、作動油供給を制御する切換弁31を制御することによってバルブタイミング調整装置10を制御する。
まず、駆動力伝達系について図3及び図4を用いて説明する。
駆動力伝達系は、内燃機関の「従動軸」であるカムシャフト20から排気弁97に駆動力を伝達するロッカーアーム91と、カムシャフト20と一体的に回転するバルブカム201と転がり接触するローラー92とを備えた、所謂ローラーロッカー式である。ローラー92は、バルブカム201と転がり接触する外輪93、ロッカーアーム91に支持される内輪94、および内輪94に対して回転可能に外輪93を支持する転動体95から構成される。ロッカーアーム91の一端は排気弁97の上端に当接し、他端は、図示しないピボットが配置されるピボット孔96を有している。
バルブカム201は、図3の状態からカムシャフト20とともに図3に示すX方向に回転すると、バルブカム山2010が外輪93に乗り上げ、ローラー92とともにロッカーアーム91を下方に押し付ける。するとロッカーアーム91は、ロッカーアーム91の上記他端を中心として、図3に示す時計方向に回転し、バルブスプリング98の弾性力に抗って排気弁97を押し下げる。このとき、バルブカム201は、ロッカーアーム91によって、上方に押し付けられる。また、カムシャフト20は、駆動力の妨げとなる向き(図3に示すY方向)の力を受ける。このとき、カムシャフト20がバルブカム201を介して受けるY方向の力を正の値とする。
その後、カムシャフト20がさらに回転し、バルブカム201の先端部2011がバルブカム201とローラー92の外輪93との接点を乗り越えるとき、バルブスプリング98の弾性力により排気弁97が上昇し、ロッカーアーム91は上方に押される。するとロッカーアーム91は、ローラー92を介してバルブカム201を上方に押し付ける。ここで、カムシャフト20は、ローラー92からバルブカム201へ押し付ける力によって、駆動力と同じ向き(図3に示すX方向)の力を受ける。このとき、カムシャフト20がバルブカム201を介して受けるX方向の力を負の値とする。図4のグラフは、カムシャフト20がバルブカム201を介して受けるY方向又はX方向の力によるトルク(以下「バルブトルク」BTと称する)の変動を示す。図4に示すグラフは、図3に示す角Aが90度になる時、カムシャフト20の回転角度(以下「カム角」と称する)を0度とする。図4に示すように、バルブトルクBTはカム角に追従して変動する。
ここで、本実施形態の補機としての燃料加圧装置40について説明する。
燃料加圧装置40は、図1に示すように駆動力伝達系のカムシャフト20に配置され、加圧された燃料を内燃機関の燃焼室(不図示)へ供給する。
燃料加圧装置40は、図5に示すように、調量弁41と加圧室44とプランジャ部43と噴出弁部45とを備え、燃料を加圧してコモンレール46へ供給する。
燃料は、低圧ポンプ36によって燃料タンク35から吸い込まれ、燃料通路39を経由して調量弁41へ供給される。調量弁41は、ECUとしての電子制御装置30の制御に基づいて、燃料を加圧室44へ供給する。燃料は、プランジャ部43によって加圧室44で加圧され、噴出弁部45からコモンレール46へ供給され、インジェクタ47から噴出される。
ここで、プランジャ部43は、カムシャフト20とともに回転する補機カム202の押し付け力によって往復運動しながら加圧室44内の燃料を加圧する。
補機カム202は、図5の状態からカムシャフト20とともに時計方向に回転すると、プランジャ部43を上方に押し付ける。プランジャ部43はプランジャスプリング42の弾性力に抗って上方に移動し、加圧室44内の燃料を加圧する。このとき、プランジャ部43はプランジャスプリング42の弾性力及び燃料の圧力を受ける。また、プランジャ部43は補機カム202を下方に押し付け、補機カム202は駆動力の妨げとなる向き(図5に示す反時計方向)の力を受ける。ここで、図5に示す反時計方向と図3に示すY方向とは同じ方向である。このとき、カムシャフト20が補機カム202を介して受けるY方向の力を正の値とする。
その後、カムシャフト20がさらに回転すると、補機カム202の第1先端部2021が、補機カム202とプランジャ部43との接点を滑り越える。このとき、高圧燃料は加圧室44から排出され、プランジャ部43はプランジャスプリング42の弾性力により下降する。ここで、プランジャ部43は補機カム202を下方に押し付ける。プランジャ部43から補機カム202への押し付け力によって、カムシャフト20は、駆動力と同じ向き(図5に示す時計方向)の力を受ける。ここで、図5に示す時計方向と図3に示すX方向とは同じ方向である。このとき、カムシャフト20が補機カム202を介して受けるX方向の力を負の値とする。
図6のグラフは、カムシャフト20が補機カム202を介して受けるX方向又はY方向の力によるトルク(以下「補機トルク」HTと称する)の変動を示す。図6に示すグラフは、図5に示す角Bが90度になる時のカム角を0度とする。図6に示すように、補機トルクHTはカム角に追従して変動する。
次に、バルブタイミング調整装置10について図1および図2を用いて説明する。
バルブタイミング調整装置10においてハウジング18は、スプロケット11、円筒状のシューハウジング12および円盤状のフロントプレート13から構成されている。
シューハウジング12は、その内周壁のうち回転方向にほぼ等間隔となる位置から径方向内側に突出する仕切部としてのシュー121、122、123、124を有している。シュー121〜124の突出端面は、図2の紙面垂直方向から見て円弧状であり、ベーンロータ14のボス部141の外周壁面に摺接する。各シュー121〜124の凹部にはシール部材15が嵌合している。また、回転方向において隣り合うシュー121〜124の間にはそれぞれ収容室50が形成される。各収容室50は、対応するシュー側面とシューハウジング12の内周壁面とで囲まれており、図2の紙面垂直方向から見て扇状である。
スプロケット11、シューハウジング12およびフロントプレート13は、フロントプレート13とスプロケット11との間にシューハウジング12を挟むようにして、同軸にボルト固定されている。スプロケット11は、図示しないチェーンによって図示しない駆動軸としてのクランクシャフトと連結している。これによりハウジング18は、クランクシャフトからスプロケット11へ駆動力が伝達されることで、クランクシャフトと連動して回転する。なお、ハウジング18は、図2のX方向へ回転する。
ベーンロータ14はハウジング18に収容されており、ベーンロータ14の軸方向の両端面はスプロケット11の壁面111およびフロントプレート13の壁面131に摺接する。ベーンロータ14は、ボス部141とベーン142、143、144、145とを有している。
ボス部141に嵌合するブッシュ21は、フロントプレート13に対して相対回転可能かつ軸心Oと同軸にフロントプレート13の内周側に挿入されている。ボス部141は、ブッシュ21とともにカムシャフト20にボルト固定されている。したがって、ベーンロータ14およびカムシャフト20は、図2のX方向へ回転する。また、ベーンロータ14はハウジング18に対してカムシャフト20とともに相対回転可能である。なお、図2に示す矢印Xは、ハウジング18に対するベーンロータ14の進角側への相対回転方向(以下、進角方向という)を表している。また、図2に示す矢印Yは、ハウジング18に対するベーンロータ14の遅角側への相対回転方向(以下、遅角方向という)を表している。因みに図2は、ハウジング18に対しベーンロータ14の相対回転が規制される状態を示している。
フロントプレート13とブッシュ21との間には、ねじりコイルばね22が介装されている。ねじりコイルばね22の一端部は、シューハウジング12およびフロントプレート13に係止されており、他端部はベーンロータ14に係止されている。ねじりコイルばね22の復原力は、ハウジング18に対してベーンロータ14を進角方向Xに相対回転させるトルクとして働く。
ベーン142〜145は、ボス部141の外周壁のうち回転方向にほぼ等間隔となる位置から径外方向に突出し、各収容室50内に収容される。ベーン142〜145の突出端面は、図2の紙面垂直方向から見て円弧状に形成され、シューハウジング12の内周壁面に摺接する。各ベーン142〜145の突出端面に設けられた凹部にはシール部材16が嵌合している。ベーン142〜145は、対応する収容室50を仕切ることにより、回転方向の両側に進角油圧室51、52、53、54と遅角油圧室55、56、57、58を形成する。
具体的には、シュー121とベーン142との間に進角油圧室51、シュー122とベーン143との間に進角油圧室52、シュー123とベーン144との間に進角油圧室53、シュー124とベーン145との間に進角油圧室54を形成する。また、シュー124とベーン142の間に遅角油圧室55、シュー121とベーン143の間に遅角油圧室56、シュー122とベーン144の間に遅角油圧室57、シュー123とベーン145の間に遅角油圧室58を形成する。ベーンロータ14がハウジング18に対し図2の最進角位置にあるときには、各進角油圧室51〜54の容積が最大となり、各遅角油圧室55〜58の容積が最小となる。一方、ベーンロータ14がハウジング18に対し最遅角位置にあるときには、各遅角油圧室55〜58の容積が最大となり、各進角油圧室51〜54の容積が最小となる。
ベーン142には、ロックピン26が収容されている。ロックピン26は、圧縮コイルばね28の復原力によりスプロケット11の嵌合リング27に嵌合することで、ベーンロータ14をハウジング18に対して最進角位置に拘束する。一方、ロックピン26は、通路291を通じて遅角油圧室55から供給される油圧による力によって嵌合リング27からの離脱位置に変位する。また、通路292を通じて進角油圧室51から供給される油圧による力より、嵌合リング27と嵌合する位置に変移する。ロックピン26が嵌合リング27に嵌合することによって、上記カムトルクKTの変動によるハウジング18とベーンロータ14との揺動が抑制される。
進角油圧室51〜54はそれぞれ、スプロケット11に形成された進角通路61〜64に連通している。そして、遅角油圧室55〜58はそれぞれ、ベーンロータ14に形成された遅角通路65〜68と連通している。
ここで、本実施形態の特徴的構成について説明する。
上述したように、カムシャフト20のバルブカム201は、図3に示すように、回転するとともにローラー92の外輪93と接する。また、カムシャフト20の補機カム202は、図5に示すように、回転するとともに燃料加圧装置40のプランジャ部43と接する。ここで、本実施形態では、図7に示すように、上述した補機トルクHTとバルブトルクBTとが相乗するように燃料加圧装置40を配置する。例えば、バルブカム201の先端部2011がローラー92の外輪93と接するまで回転するのに必要とする回転角度と、補機カム202の第1先端部2021又は第2先端部2022が燃料加圧装置40のプランジャ部43と接するまで回転するのに必要とする回転角度とが同じである位置に、燃料加圧装置40が配置される。
詳しく説明すると、本実施形態の場合、図3に示すように、カムシャフト20の軸心O及びバルブカム201の先端部2011を連結する線bと、カムシャフト20の軸心O及びローラー92の軸心Qを連結する線aとの間の角を角Aとする。また、図5に示すように、カムシャフト20の軸心O及び第1先端部2021を連結する線cと、カムシャフト20の軸心Oからプランジャ部43の加圧方向に沿って延長する線dとの間の角を角Bとする。ここで、例えば図3と図5とが同じ時刻の状態を示す場合、角Aと角Bとは同じである。また、角Aと角Bとは180度の差を有してもかまわない。
また、排気弁97と燃料加圧装置40との位置を先に決めて、カムシャフト20のバルブカム201と補機カム202との角度を所定角度に合わせて形成しても良い。ここで、バルブカム201と補機カム202との角度は、カムシャフト20の軸心O及びバルブカム201の先端部2011を連結する線bと、カムシャフト20の軸心O及び補機カム202の第1先端部2021又は第2先端部2022を連結する線cとの角度を意味する。また、所定角度というのは、例えばカムシャフト20の軸心O及びローラー92の軸心Qを連結する線aと、カムシャフト20の軸心Oからプランジャ部43の加圧方向に沿って延長する線dとの角度を意味する。
本実施形態の場合、角Aと角Bとの度数が同じになるように、燃料加圧装置40を配置することで、図7に示すように、補機トルクHTとバルブトルクBTとが相乗する。よって、本実施形態の場合、カムトルクKTの合計は常に最大となっている。
次に、電子制御装置30について説明する。
電子制御装置30は、ECUとして具体的にはマイクロコンピュータ等の電気回路で構成されている。電子制御装置30には、切換弁31の他、図1に示すようにカムの位相を検出するセンサ23やエンジン回転数を検出するセンサ24等の各種センサが電気接続されている。電子制御装置30は、それらセンサの出力に基づいて排気弁97(図3参照)の実バルブタイミングおよび目標バルブタイミングを演算し、それらの演算結果に基づいて切換弁31を制御する。
切換弁31は、ECUとしての電子制御装置30によって制御され、バルブタイミング調整装置10へ作動油を供給する。弁手段としての切換弁31は、軸受側進角通路37、軸受側遅角通路38、ポンプ通路33、ドレイン通路32と接続されている。ここでポンプ通路33には、油圧供給源としてのオイルポンプ34が設置されており、オイルポンプ34はポンプ通路33の上流側を通じてオイルタンク35から作動油を汲み上げ、ポンプ通路33の下流側を通じて作動油を切換弁31へ吐出する。なお、本実施形態のオイルポンプ34は、クランクシャフトの駆動力が伝達されて作動する所謂機械式ポンプである。ドレイン通路32は、切換弁31からオイルタンク35側へ作動油を排出可能に設けられている。
上記センサ23の具体例としては、例えば排気弁97を開閉駆動するカムシャフト20の周辺に設置され、カムシャフト20の回転角を検出するカム角センサが挙げられる。また、上記センサ24の具体例としては、例えばクランクシャフトの周囲に設置され、クランクシャフトの回転角を検出するクランク角センサが挙げられる。
一方、電子制御装置30は、内燃機関の運転状態により目標位相角を算出する。また、カム角センサとしてのセンサ23で検出したカム角と、クランク角センサとしてのセンサ24で検出したクランク角とにより、バルブタイミングである検出位相角を算出し、目標位相角と検出位相角との偏差を算出する。算出された目標位相角と検出位相角との偏差に基づいて、電子制御装置30は、上記ロックピン26の状態を検出するとともに、ロックピン26のロック及び解除を制御する。
次に、上記構成のバルブタイミング調整装置10の作動について説明する。
停止状態の内燃機関が始動すると、オイルポンプ34が起動するとともに、電子制御装置30が切換弁31を制御して軸受側遅角通路38を開放する。すると、オイルポンプ34の吐出油が軸受側遅角通路38、遅角通路65〜68を経て遅角油圧室55〜58へ流入する。その結果、ロックピン26は通路291を通じて遅角油圧室55からの油圧を受け、その油圧が所定圧まで上昇すると、ロックピン26が嵌合リング27から抜け出す。これにより、ベーンロータ14とハウジング18とが相対回転可能な状態となる。
この後、電子制御装置30は、切換弁31への通電をオンオフ制御することにより、軸受側進角通路37および軸受側遅角通路38のうちオイルポンプ34と連通する通路を切り換える。その結果、軸受側進角通路37がオイルポンプ34と連通するときには、オイルポンプ34の吐出油が軸受側進角通路37、進角通路61〜64を経て進角油圧室51〜54へ流入する。また、このときには、遅角油圧室55〜58の作動油が遅角通路65〜68、軸受側遅角通路38を経てドレイン通路32へ排出される。これにより、各進角油圧室51〜54に面するベーン142〜145に油圧が印加され、ベーンロータ14がハウジング18に対し進角方向Xへ相対回転する。
一方、軸受側遅角通路38がオイルポンプ34と連通するときには、オイルポンプ34の吐出油が軸受側遅角通路38、遅角通路65〜68を経て遅角油圧室55〜58へ流入する。また、このときには、進角油圧室51〜54の作動油が進角通路61〜64、軸受側進角通路37を経てドレイン通路32へ排出される。これにより、各遅角油圧室55〜58に面するベーン142〜145に油圧が印加され、ベーンロータ14がハウジング18に対し遅角方向Yへ相対回転する。
このように本実施形態では、バルブカム201の先端部2011がローラー92の外輪93と接するまで回転するのに必要とする回転角度と、補機カム202の第1先端部2021又は第2先端部2022が燃料加圧装置40のプランジャ部43と接するまで回転するのに必要とする回転角度とが同じである位置に、燃料加圧装置40を配置する。このため、補機トルクHTとバルブトルクBTとが相乗し、カムトルクKTの変動が大きくなる方向に変化する。よって、ベーンロータ14とハウジング18との揺動が激しくなり、ロックピン26は、嵌合リング27の中で振動しながら抜けやすい状態を有する。
ここで、例えばロックピン26が嵌合リング27を抜け出す前に、ベーンロータ14とハウジング18とが相対回転し、ロックピン26が嵌合リング27から抜けずに引っ掛かった場合であっても、通路291を通じて遅角油圧室55からの油圧が所定圧まで上昇すれば、ロックピン26は嵌合リング27の中から抜けやすい状態を有するため、短時間のうちに嵌合リング27を抜け出すことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のバルブタイミング調整システムについて説明する。なお、上述したように基本的な構成は、上記形態と同様である。また、図1を用いて説明したバルブタイミング調整装置10の構成も上記形態と同様である。したがって、以下では、補機としての燃料加圧装置40の配置、及び電子制御装置30の制御を中心に説明する。さらにまた、煩雑になることを避けるため、流用できる符号は、上記形態のものを流用する。
まず、燃料加圧装置40の配置について説明する。
本実施形態の場合、燃料加圧装置40の構成は、上記形態と同様である。燃料加圧装置40は、例えば補機トルクHTとバルブトルクBTとが相殺するように配置される。詳しく説明すると、バルブカム201の先端部2011がローラー92の外輪93と接するまで回転するのに必要とする回転角度と、補機カム202の第1先端部2021又は第2先端部2022が燃料加圧装置40のプランジャ部43と接するまで回転するのに必要とする回転角度との差が90度の奇数倍となる位置に、燃料加圧装置40が配置される。
本実施形態は図9に示すように、補機トルクHTとバルブトルクBTとが相殺する。よって、本実施形態の場合、カムトルクKTの合計は最小となっている。
ここで、本実施形態の電子制御装置30の制御について説明する。上記形態と同様である部分を省略し、燃料加圧装置40の制御を主に説明する。
本実施形態の場合、上記形態と同様に、電子制御装置30がロック解除指令を出すと、ロックピン26は通路291を通じて遅角油圧室55からの油圧を受ける。その油圧が所定圧まで上昇すると、ロックピン26が嵌合リング27から抜け出す。このとき、ベーンロータ14とハウジング18とが相対回転可能な状態となる。
ここで、ロックピン26が受ける油圧が所定圧まで上昇しないと、ロックピン26は、嵌合リング27から抜けず嵌合リング27に引っ掛かる。また、この状態が所定時間以上継続すると、電子制御装置30は、センサ23及びセンサ24によって、ロックピン26が嵌合リング27に引っ掛かったことを検出するとともに、燃料加圧装置40の出力を増大させる。ここで、燃料加圧装置40の出力を大きくする方法として、例えば加圧室44への燃料供給量を増やすことが考えられる。加圧室44内の燃料が増えることによって、燃料加圧装置40の加圧室44内の燃料の圧力が短時間の内に大きくなり、プランジャ部43が受ける下方の圧力が大きくなる。このため、補機カム202が受ける駆動力の妨げとなる向き(図5の反時計方向)の力が大きくなり、図8に示すように、カムシャフト20が受ける補機トルクHTが大きくなる。このとき、引っ掛かったロックピン26は、嵌合リング27から抜け出すことによって、ベーンロータ14とハウジング18とが相対回転可能な状態となる。
このように本実施形態では、ロックピン26の引っ掛かった状態が所定時間以上継続すると、電子制御装置30は、センサ23及びセンサ24によって、ロックピン26が嵌合リング27に引っ掛かったことを検出するとともに、燃料加圧装置40の出力を増大させる。このため、燃料加圧装置40の仕事量が増えることによって、燃料加圧装置40のプランジャ部43によって生じる補機トルクHTが増え、カムシャフト20のカムトルクKTの変動が大きくなる。よって、ハウジング18とベーンロータ14との相対回動のトルク変動が大きくなり、引っ掛かったロックピン26が嵌合リング27から短時間のうちに抜けることができる。
(第2実施形態の変形例)
ここで、第2実施形態の変形例によるバルブタイミング調整システムについて説明する。なお、上述したように基本的な構成は、上記形態と同様である。また、図1を用いて説明したバルブタイミング調整装置10の構成も上記形態と同様である。したがって、以下では、電子制御装置30の制御を中心に説明する。さらにまた、煩雑になることを避けるため、流用できる符号は、上記形態のものを流用する。
本変形例の場合、上記形態と同様に、電子制御装置30がロック解除指令を出すと、ロックピン26は、通路291を通じて遅角油圧室55からの油圧を受ける。電子制御装置30は、ロック解除指令を出すと同時に、燃料加圧装置40の出力を増大させる。このため、補機カム202が受ける駆動力の妨げとなる向き(図5の反時計方向)の力が大きくなり、図8に示すように、カムシャフト20が受ける補機トルクHTが大きくなる。このとき、ロックピン26が受ける油圧が所定圧まで上昇すると、ロックピン26が嵌合リング27から抜け出す。よって、ベーンロータ14とハウジング18とが相対回転可能な状態となる。
このように第2実施形態の変形例では、電子制御装置30は、ロック解除指令を出すと同時に、燃料加圧装置40の出力を増大させる。このため、燃料加圧装置40の仕事量が増えることによって、燃料加圧装置40のプランジャ部43によって生じる補機トルクHTが増え、カムシャフト20のカムトルクKTの変動が大きくなる。よって、ハウジング18とベーンロータ14との相対回動のトルク変動が大きくなり、引っ掛かったロックピン26が嵌合リング27から短時間のうちに抜けることができる。また、ロックピン26の引っ掛かり状態を検出する必要がないため、ロックピン26がより早く抜けることができる。
(他の実施形態)
また、補機は燃料加圧装置40だけではなく、例えばバキュームポンプ、又は単になるトルク増大装置であってもかまわない。バキュームポンプ、又はトルク増大装置を補機とする場合、上述の燃料加圧装置40と同じように配置することが好ましい。
以上、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施できることは言うまでもない。
10:バルブタイミング調整装置、11:スプロケット、12:シューハウジング、13:フロントプレート、14:ベーンロータ、15:シール部材、18:ハウジング、20:カムシャフト、21:ブッシュ、23:センサ、24:センサ、26:ロックピン、27:嵌合リング、30:電子制御装置、31:切換弁、32:ドレイン通路、33:ポンプ通路、34:オイルポンプ、35:オイルタンク、35:燃料タンク、36:低圧ポンプ、37:軸受側進角通路、38:軸受側遅角通路、40:燃料加圧装置、41:調量弁、42:プランジャスプリング、43:プランジャ部、44:加圧室、45:噴出弁部、46:コモンレール、47:インジェクタ、50:収容室、51、52、53、54:進角油圧室、55、56、57、58:遅角油圧室、61:進角通路、65:遅角通路、91:ロッカーアーム、92:ローラー、93:外輪、94:内輪、95:転動体、96:ピボット孔、97:排気弁、98:バルブスプリング、111:壁面、121、122、123、124:シュー、131:壁面、141:ボス部、142、143、144、145:ベーン、201:バルブカム、202:補機カム、291:通路、292:通路、2011:先端部、2021:第1先端部、2022:第2先端部、BT:バルブトルク、HT:補機トルク、KT:カムトルク、O:軸心。

Claims (7)

  1. 内燃機関の吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整システムであって、
    前記内燃機関の駆動軸から前記吸気弁または前記排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記駆動軸及び前記従動軸の一方とともに回転するハウジング、前記駆動軸及び前記従動軸の他方とともに回転しながら前記ハウジングに対し相対回動可能なベーンロータ、及び、前記ハウジングに対し前記ベーンロータを所定位相でロックするロックピンを有するバルブタイミング調整装置と、
    前記従動軸に取り付けられ、前記従動軸のトルク変動に影響を与える補機と、
    前記ロックピンのロック及び解除と前記補機の出力とを制御する電子制御装置と、
    を備え、
    前記従動軸のトルク変動の合計は、前記吸気弁または排気弁のバルブのリフトによって従動軸に生じるバルブトルクと、前記補機のリフトによって従動軸に生じる補機トルクとを含み、前記補機トルクと前記バルブトルクとが相乗する位置に前記補機が配置されることを特徴とするバルブタイミング調整システム。
  2. 内燃機関の吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整システムであって、
    前記内燃機関の駆動軸から前記吸気弁または前記排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記駆動軸及び前記従動軸の一方とともに回転するハウジング、前記駆動軸及び前記従動軸の他方とともに回転しながら前記ハウジングに対し相対回動可能なベーンロータ、及び、前記ハウジングに対し前記ベーンロータを所定位相でロックするロックピンを有するバルブタイミング調整装置と、
    前記従動軸に取り付けられ、前記従動軸のトルク変動に影響を与える補機と、
    前記ロックピンのロック及び解除と前記補機の出力とを制御する電子制御装置と、
    を備え、
    前記電子制御装置は、前記ロックピンのロック状態を解除する解除指令を出してから所定時間内に、前記ロックピンが引っ掛かったことを検出した場合、前記ロックピンが正常に解除するまで前記補機の出力を増やすことを特徴とするバルブタイミング調整システム。
  3. 内燃機関の吸気弁または排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整システムであって、
    前記内燃機関の駆動軸から前記吸気弁または前記排気弁の少なくともいずれか一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記駆動軸及び前記従動軸の一方とともに回転するハウジング、前記駆動軸及び前記従動軸の他方とともに回転しながら前記ハウジングに対し相対回動可能なベーンロータ、及び、前記ハウジングに対し前記ベーンロータを所定位相でロックするロックピンを有するバルブタイミング調整装置と、
    前記従動軸に取り付けられ、前記従動軸のトルク変動に影響を与える補機と、
    前記ロックピンのロック及び解除と前記補機の出力とを制御する電子制御装置と、
    を備え、
    前記電子制御装置は、前記ロックピンのロック状態を解除する解除指令を出すと同時に、前記ロックピンが正常に解除するまで前記補機の出力を増やすことを特徴とするバルブタイミング調整システム。
  4. 前記従動軸のトルク変動の合計は、前記吸気弁または排気弁のバルブのリフトによって従動軸に生じるバルブトルクと、前記補機のリフトによって従動軸に生じる補機トルクとを含み、前記補機トルクと前記バルブトルクとが相乗する位置に前記補機が配置されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のバルブタイミング調整システム。
  5. 前記補機は、少なくとも一つが前記従動軸に駆動される燃料加圧装置であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整システム。
  6. 前記補機は、少なくとも一つが前記従動軸に駆動されるバキュームポンプであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整システム。
  7. 前記補機は、少なくとも一つが前記従動軸に生じるトルクを増大させることが可能なトルク増大装置であることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整システム。
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