JP2011116302A - 運転者保護装置 - Google Patents

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Ryoichi Matsuoka
亮一 松岡
Junichi Tosaku
純一 櫂作
聡 ▲高▼繁
Satoshi Takashige
Tomoyuki Saji
智之 佐治
Shingo Koyama
晋吾 小山
Katsuya Seki
克哉 関
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Tsubakimoto Chain Co
Fuji Television Network Inc
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Abstract

【課題】簡単でコンパクトな構造で、設置が容易となりコストも少なく、作動からの復帰が容易に行えるとともに、作動時に与える危害を最小としつつ確実に運転者の安全を確保する運転者保護装置を提供すること。
【解決手段】運転席の後部あるいは側方から接近する物体を遮断し運転者を保護する排除手段を備えた運転者保護装置100において、排除手段が運転席の後部側方に立設された揺動バー111と、該揺動バー111を下端中心に前方へ揺動させる駆動機構112とからなること。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転席の後部あるいは側方から接近する物体を遮断し運転者を保護する運転者保護装置に関し、特に、図13に示すように、タクシーT等の運転席550の運転者Uが後部座席570に乗車している乗客Jから刃物K等で危害が加えられる被害を防止する運転者保護装置に関するものである。
従来、タクシーT等において、運転席550の背もたれ上部に運転席550と後部座席570を遮断する防犯用の透明板等を配設固定した運転者保護装置は周知である。
これらの周知の運転者保護装置は、助手席後部側から危害が加えられることを防止できないため、助手席側にも防犯用の透明板等を配設固定して前部座席と後部座席を完全に遮断するものも知られている。
しかしながら、前部座席と後部座席を完全に遮断した場合、夜間のヘッドライトやネオン光が反射し運転の支障となるとともに、運転者と乗客とのコミュニケーションや運賃等の受け渡しに支障が生じたり、乗客にとって前方の視認性が悪く圧迫感があるなど、サービス面で問題があった。
これらの問題を解決するために、運転者が危険を感じた時に、隔離用のエアバックを作動させるものや、後部座席に向けて仕切りバー等を倒したり刺激性のガス等を噴射して乗客の動きを封じたりする運転者保護装置が公知である(例えば、特許文献1、2、3等参照。)。
特開2007−112215号公報(全頁、全図) 特開2006−130951号公報(全頁、全図) 実用新案登録3151955号公報(全頁、全図)
しかしながら、これらの公知の運転者保護装置は、装置が大掛かりとなり設置にコストと手間がかかるという問題があった。
また、誤って作動させた場合に復帰が困難であるとともに、乗客に危害を与えてしまう虞もあって、慎重な取り扱いが必要となるため、運転者が操作をためらい緊急時の対処が遅れてしまうという問題があった。
本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、簡単でコンパクトな構造で、設置が容易となりコストも少なく、作動からの復帰が容易に行えるとともに、作動時に与える危害を最小としつつ確実に運転者の安全を確保する運転者保護装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、運転席の後部あるいは側方から接近する物体を遮断し運転者を保護する排除手段を備えた運転者保護装置において、前記排除手段が、運転席の後部側方に立設された揺動バーと、該揺動バーを下端中心に前方へ揺動させる駆動機構とからなることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された運転者保護装置の構成に加えて、前記排除手段が、一端を前記揺動バーに固定され他端を運転席側方に固定される遮蔽幕を備えており、該遮蔽幕が、前記揺動バーの起立時に運転席の側方に収容され、前記揺動バーの揺動時に運転席との間で拡張されることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された運転者保護装置の構成に加えて、前記揺動バーが、ワイヤーと該ワイヤーに連結された重錘体を有し、前記重錘体が、前記揺動バーの起立時に揺動バーの先端に固定され、前記揺動バーの揺動時に遠心力によりワイヤーの長さ分だけ揺動バーから離れて回動することにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された運転者保護装置の構成に加えて、前記揺動バーが、上端に連結された水平バーと、該水平バーの先端に回動可能に連結された垂直バーを有し、前記垂直バーが、前記揺動バーの起立時に揺動バーと平行に保たれ、前記揺動バーの揺動時に揺動バーの方向に回動することにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された運転者保護装置の構成に加えて、前記駆動機構が、弾性部材とストッパと操作スイッチからなり、前記弾性部材が、前記揺動バーを起立状態から回動方向に付勢するように構成され、前記ストッパが、前記揺動バーを起立状態に固定するように構成され、前記操作スイッチの操作でストッパによる揺動バーの固定を解除することにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項5に記載された運転者保護装置の構成に加えて、前記ストッパが、運転席のヘッドレスト部分に設けられていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された運転者保護装置の構成に加えて、前記弾性部材が、前記床面と揺動バーの揺動中心の上方との間に引張力を与え、通常は前記揺動中心より後方側で揺動バーを引張り起立状態に付勢するように構成され、前記操作機構が、前記揺動バーの揺動中心より下方の延長部を後方に回動させるように構成され、操作時に前記弾性部材が、前記揺動中心より前方側で揺動バーを引張り、前記揺動バーを前方に揺動させるように構成されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項7に記載された運転者保護装置の構成に加えて、前記操作機構が、運転席の下方に沿って配置された操作ワイヤーにより構成されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項9に係る発明は、請求項7に記載された運転者保護装置の構成に加えて、運転席の下方に設けられた作動支点を中心に水平方向に回動可能な操作レバーにより構成されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項10に係る発明は、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載された運転者保護装置の構成に加えて、前記揺動バーを起立状態で固定する安全ストッパが、運転席のヘッドレスト部分に設けられていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
本請求項1に係る発明の運転者保護装置は、運転席の後部あるいは側方から接近する物体を遮断し運転者を保護する排除手段を備えた運転者保護装置において、排除手段が、運転席の後部側方に立設された揺動バーと、該揺動バーを下端中心に前方へ揺動させる駆動機構とからなることによって、簡単でコンパクトな構造で、設置が容易となりコストも少なく、作動からの復帰が容易に行えるとともに、作動時に与える危害を最小としつつ確実に運転者の安全を確保することができる。
また、揺動バーの動作によって側方から接近する腕、刃物等のみが払い除けられるため、運転者が逃げる時間を充分に稼ぐことが可能となり安全を確保することができるとともに、誤動作によって後部乗客に危害を与えることもないため、運転者が操作をためらい緊急時の対処が遅れることが防止される。
本請求項2に係る発明の運転者保護装置は、請求項1に係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、排除手段が、一端を前記揺動バーに固定され他端を運転席側方に固定される遮蔽幕を備えており、該遮蔽幕が、揺動バーの起立時に運転席の側方に収容され、揺動バーの揺動時に運転席との間で拡張されることにより、作動後に運転席が遮蔽幕により隔離され、再び側方から接近する腕、刃物等が接近することを防止できるため、より確実に安全を確保することができる。
本請求項3に係る発明の運転者保護装置は、請求項1または請求項2に係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、揺動バーが、ワイヤーと該ワイヤーに連結された重錘体を有し、重錘体が、揺動バーの起立時に揺動バーの先端に固定され、揺動バーの揺動時に遠心力によりワイヤーの長さ分だけ揺動バーから離れて回動することにより、揺動バーの動作によって側方から接近する腕、刃物等が払い除けられるとともに、ワイヤーが腕、刃物等に絡まって再び腕、刃物等が接近するまでの時間をさらに稼ぐことができるため、運転者が逃げる時間をさらに充分に稼ぐことが可能となり安全を確保することができる。
本請求項4に係る発明の運転者保護装置は、請求項1または請求項2に係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、揺動バーが、上端に連結された水平バーと、該水平バーの先端に回動可能に連結された垂直バーを有し、垂直バーが、揺動バーの起立時に揺動バーと平行に保たれ、揺動バーの揺動時に揺動バーの方向に回動することにより、揺動バーの動作によって側方から接近する腕、刃物等が払い除けられるとともに、垂直バーが腕、刃物等に絡まって再び腕、刃物等が接近するまでの時間をさらに稼ぐことができるため、運転者が逃げる時間をさらに充分に稼ぐことが可能となり安全を確保することができる。
本請求項5に係る発明の運転者保護装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、駆動機構が、弾性部材とストッパと操作スイッチからなり、弾性部材が揺動バーを起立状態から回動方向に付勢するように構成され、ストッパが揺動バーを起立状態に固定するように構成され、操作スイッチの操作でストッパによる揺動バーの固定を解除することにより、簡単でコンパクトな構造で、設置が容易となりコストも少なく、作動からの復帰を容易に行うことができる。
本請求項6に係る発明の運転者保護装置は、請求項5に係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、ストッパが運転席のヘッドレスト部分に設けられていることにより、揺動バーの揺動中心から離れた位置で固定できるため、係止力が小さくて済むとともに、簡単でコンパクトな構造で、設置が容易となりコストも少なく、作動からの復帰を容易に行うことができる。
本請求項7に係る発明の運転者保護装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、弾性部材が床面と揺動バーの揺動中心の上方との間に引張力を与え、通常は揺動中心より後方側で揺動バーを引張り起立状態に付勢するように構成され、操作機構が、揺動バーの揺動中心より下方の延長部を後方に回動させるように構成され、操作時に弾性部材が、揺動中心より前方側で揺動バーを引張り、揺動バーを前方に揺動させるように構成されていることにより、さらに簡単でコンパクトな構造で、設置が容易となりコストも少なく、作動からの復帰を容易に行うことができる。
本請求項8に係る発明の運転者保護装置は、請求項7に係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、操作機構が運転席の下方に沿って配置された操作ワイヤーにより構成されていることにより、操作機構の操作部を運転者が操作しやすい任意の位置に配置することができ、設計の自由度が向上する。
本請求項9に係る発明の運転者保護装置は、請求項7に係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、運転席の下方に設けられた作動支点を中心に水平方向に回動可能な操作レバーにより構成されていることにより、支点の位置によって操作機構を操作する力を任意に設定でき、設計の自由度が向上する。
本請求項10に係る発明の運転者保護装置は、請求項7乃至請求項9のいずれかに係る運転者保護装置が奏する効果に加えて、揺動バーを起立状態で固定する安全ストッパが、運転席のヘッドレスト部分に設けられていることにより、運転席の背もたれ角度の変更時などに誤動作で揺動バーが揺動することを防止できる。
本発明の第1実施例である運転者保護装置の側面説明図。 本発明の第1実施例である運転者保護装置の正面説明図。 本発明の第2実施例である運転者保護装置の側面説明図。 本発明の第2実施例である運転者保護装置の正面説明図。 本発明の第3実施例である運転者保護装置の側面説明図。 本発明の第3実施例である運転者保護装置の正面説明図。 本発明の一実施例である運転者保護装置の駆動機構の説明図。 本発明の他の実施例である運転者保護装置の駆動機構の説明図。 本発明の第4実施例である運転者保護装置の側面説明図。 本発明の第4実施例である運転者保護装置の駆動機構の説明図。 本発明の第4実施例である運転者保護装置の他の実施形態の駆動機構の説明図。 本発明の第4実施例である運転者保護装置のさらに他の実施形態の駆動機構の説明図。 運転者保護装置が適用される車内の説明図。
本発明の運転者保護装置は、運転席の後部あるいは側方から接近する物体を遮断し運転者を保護する排除手段を備えた運転者保護装置において、前記排除手段が、運転席の後部側方に立設された揺動バーと、該揺動バーを下端中心に前方へ揺動させる駆動機構とからなるものであり、簡単でコンパクトな構造で、設置が容易となりコストも少なく、作動からの復帰が容易に行えるとともに、作動時に与える危害を最小としつつ確実に運転者の安全を確保するものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
すなわち、本発明の運転者保護装置は、タクシー、バス等の自動車の運転席に設置されても良く、鉄道車両等の他の交通機関の運転席に設置されても良い。
また、本発明の運転者保護装置の揺動バーは、金属、合成樹脂、木材等いかなる材質のものであっても良く、断面円形、多角形、中空、中実等、いかなる形態のものであっても良い。
また、本発明の運転者保護装置の遮蔽幕は、布、合成樹脂、金属網等、シート状のものであればいかなる材質でも良く、屋内、屋外のいずれに設置されるものであっても良く、収容時の形態は、折りたたみ、巻取り等、いかなる形態で収容されても良い。
以下に、本発明の実施例である運転者保護装置について図面に基づいて説明する。
本発明の第1実施例である運転者保護装置100は、図1、図2に示すように、運転席150の背もたれ151の側方に立設された揺動バー111と、該揺動バー111を下端中心に前方へ揺動させる駆動機構112とを有する排除手段からなり、運転席150の側方から接近する物体、例えば助手席160の後方に座った乗客が後部側方から運転者に刃物を近付けてきた場合等、その腕や刃物を遮断し運転者を保護する。
駆動機構112は、図7に示すように、揺動バー111の下端に設けられ座席等の固定部154に固定されて揺動バー111を起立状態から回動方向に付勢する弾性部材であるコイルバネ116と、揺動バー111を起立状態に固定するストッパ113と、ストッパ113による揺動バー111の固定を解除する操作スイッチ115からなる。
ストッパ113は、運転席150のヘッドレスト152の取付部153に設けられており、通常は揺動バー111に係止して起立状態に固定しており、操作スイッチ115を操作することで揺動バー111への係止が解除される。
係止が解除されると、揺動バー111はコイルバネ116の付勢力で速やかに前方に回動する。
なお、操作スイッチ115によるストッパ113の動作は、ワイヤー等で機械的に動作させるものでも良く、電気信号等でストッパ113を動作させるものであっても良い。
また、揺動バー111は、コイルバネ116以外の弾性手段、例えば、図8に示すように、板バネ117を使用し曲げ弾性によって付勢されても良く、モータや流体圧装置等の動力手段に付勢されても良い。
また、揺動バー111には可撓性の遮蔽幕114の一端が固定されており、該遮蔽幕114の他端は運転席150の背もたれ151の側方に固定され、揺動バー111の起立時に運転席150の側方に収容され、揺動バー111の揺動時に運転席150との間で拡張されるように構成されている。
以上の構成により、助手席160の後方に座った乗客が後部側方から運転者に刃物を近付けてきた場合、運転席150の運転者が操作スイッチ115を操作すると、速やかに揺動バー111が前方に揺動して腕あるいは刃物が払い除けられるとともに、遮蔽幕114によって運転席150が隔離されて、運転者は次なる危害から保護され、車外に脱出する時間を充分に確保することができる。
また、勘違いや誤作動によって運転者保護装置100が動作しても、運転者保護装置100の揺動バー111は、運転席150のすぐ側方のみで動作するため、乗客に危害を与える虞も少なく、揺動バー111を起立状態に復帰することも容易である。
本発明の第2実施例である運転者保護装置200は、図3、図4に示すように、第1実施例と同様、運転席250の背もたれ251の側方に立設された揺動バー211と、該揺動バー211を下端中心に前方へ揺動させる駆動機構212とを有する排除手段からなり、運転席250の側方から接近する物体、例えば助手席260の後方に座った乗客が後部側方から運転者に刃物を近付けてきた場合等、その腕や刃物を遮断し運転者を保護する。
駆動機構212、ストッパ213、遮蔽幕214および操作スイッチ215は、第1実施例と同じ構造なので、説明を省略する。
本第2実施例では、揺動バー211の先端にワイヤー218を介して重錘体217が連結されており、重錘体217は揺動バー211の起立固定時に揺動バー211の先端に固定され、揺動バー211の揺動時に遠心力によりワイヤー218の長さ分だけ揺動バー211から離れて回動するように構成されている。
以上の構成により、第1実施例の動作に加えて、揺動バー211が前方に揺動して払い除けられた乗客の腕にワイヤー218が絡まることで、乗客の次なる動作がさらに困難となり、運転者は次なる危害から保護され、車外に脱出する時間を充分に確保することができる。
なお、揺動バー211の起立固定時のワイヤー218は、重錘体217の内部に収容するようにしても良く、揺動バー211を中空として収容しても良い。
本発明の第3実施例である運転者保護装置300は、図5、図6に示すように、第1実施例と同様、運転席350の背もたれ351の側方に立設された揺動バー311と、該揺動バー311を下端中心に前方へ揺動させる駆動機構312とを有する排除手段からなり、運転席350の側方から接近する物体、例えば助手席360の後方に座った乗客が後部側方から運転者に刃物を近付けてきた場合等、その腕や刃物を遮断し運転者を保護する。
駆動機構312、ストッパ313、遮蔽幕314および操作スイッチ315は、第1実施例と同じ構造なので、説明を省略する。
本第3実施例では、揺動バー311の先端に前方に伸びる水平バー319が設けられ、該水平バー319の先端に関節321で回動可能に連結された垂直バー320が設けられている。
以上の構成により、第1実施例の動作に加えて、揺動バー311が前方に揺動して払い除けられた乗客の腕に垂直バー320が絡まることで、乗客の次なる動作がさらに困難となり、運転者は次なる危害から保護され、車外に脱出する時間を充分に確保することができる。
なお、揺動バー311の起立固定時の垂直バー320は、振動等で揺動しないように固定されるのが好ましく、例えば背もたれ351に当接して固定すれば良い。
また、揺動バー311と水平バー319の接続部も関節構造で回動可能としても良い。
本発明の第4実施例である運転者保護装置400は、図9示すように、第1実施例と同様、運転席450の背もたれ451の側方に立設された揺動バー411と、該揺動バー411を下端中心に前方へ揺動させる駆動機構412とを有する排除手段からなり、運転席450の側方から接近する物体、例えば助手席の後方に座った乗客が後部側方から運転者に刃物を近付けてきた場合等、その腕や刃物を遮断し運転者を保護する。
駆動機構412は、図9、図10に示すように、床面Sと揺動バー411の揺動中心Cの上方との間に引張力を与え、通常は揺動中心Cより後方側で揺動バー411を引張り起立状態に付勢する弾性部材であるコイルバネ416と、揺動バー411の下端の揺動中心Cより下方の延長部422を後方に回動させる操作機構430から構成される。
操作機構430は、図10に示すように一端が揺動バー411の延長部422に固定され他端に運転者が操作する操作部432を有する操作ワイヤー431が、ガイドG等を介して運転席450の下方に沿って配置されてなる。
また、ヘッドレスト452には揺動バー411を起立状態で固定する安全ストッパ434が設けられている。
以上の構成により、通常時は、揺動バー411は揺動中心Cより後方側でコイルバネ416により引張られて起立状態に維持されており、助手席の後方に座った乗客が後部側方から運転者に刃物を近付けてきた場合、運転席450の運転者が操作ワイヤー431の操作部432を引くことで、揺動バー411が僅かに前方に揺動されてコイルバネ416が揺動中心Cより前方側で揺動バー411を引張り速やかに揺動バー411が前方に揺動して腕あるいは刃物が払い除けられ、運転者は次なる危害から保護され、車外に脱出する時間を充分に確保することができる。
また、勘違いや誤作動によって運転者保護装置400が動作しても、運転者保護装置400の揺動バー411は、運転席450のすぐ側方のみで動作するため、乗客に危害を与える虞も少なく、揺動バー411を起立状態に復帰することも容易である。
さらに、運転者が車内を清掃したり、背もたれ451を操作したりする場合は、安全ストッパ434によって揺動バー411を起立状態で固定することで、誤動作を防止することができる。
なお、コイルバネ416の引張力が大きく操作ワイヤー431の操作に大きな力が必要な場合は、図11に示すように、ガイドとして滑車機構435を採用しても良い。
また、ガイドGに代えて、操作ワイヤー431をパイプ等の中を通して運転席450の下方に沿って配置しても良い。
また、操作ワイヤー431に代えて、図12に示すように、運転席の下方に設けられた作動支点437を中心に水平方向に回動可能な操作レバー436によって揺動バー411の延長部422を後方に押すように構成しても良く、その場合、コイルバネ416の引張力に応じて作動支点437の位置を適宜設定することで操作に必要な力を設定することができる。
なお、本実施例の揺動バー411は、第1実施例乃至第3実施例の揺動バー111、211、311と同様に、遮蔽幕、重錘体あるいは垂直バー等を設けたものであっても良い。
以上説明したように、本発明の運転者保護装置によれば、簡単でコンパクトな構造で、設置が容易となりコストも少なく、作動からの復帰が容易に行えるとともに、作動時に与える危害を最小としつつ確実に運転者の安全を確保することができるなど、その効果は甚大である。
なお、本発明の運転者保護装置とともに、従来の運転席と後部座席を遮断する防犯用の透明板等を配設することで、さらに運転者の安全を確保することができる。
100、200、300、400 ・・・運転者保護装置
111、211、311、411 ・・・揺動バー
112、212、312、412 ・・・駆動機構
113、213、313 ・・・ストッパ
114、214、314 ・・・遮蔽幕
115、215、315 ・・・操作スイッチ
116、 416 ・・・コイルバネ
117 ・・・板バネ
217 ・・・重錘体
218 ・・・ワイヤー
319 ・・・水平バー
320 ・・・垂直バー
321 ・・・関節
422 ・・・延長部
430 ・・・操作機構
431 ・・・操作ワイヤー
432 ・・・操作部
434 ・・・安全ストッパ
435 ・・・滑車機構
436 ・・・操作レバー
437 ・・・作動支点
150、250、350、450、550 ・・・運転席
151、251、351、451 ・・・背もたれ
152、252、352、452 ・・・ヘッドレスト
153、253、353 ・・・取付部
154 ・・・固定部
160、260、360 ・・・助手席
570 ・・・後部座席
T ・・・タクシー
U ・・・運転者
J ・・・乗客
K ・・・刃物
C ・・・揺動中心
S ・・・床面
G ・・・ガイド

Claims (10)

  1. 運転席の後部あるいは側方から接近する物体を遮断し運転者を保護する排除手段を備えた運転者保護装置において、
    前記排除手段が、運転席の後部側方に立設された揺動バーと、該揺動バーを下端中心に前方へ揺動させる駆動機構とからなることを特徴とする運転者保護装置。
  2. 前記排除手段が、一端を前記揺動バーに固定され他端を運転席側方に固定される遮蔽幕を備えており、
    該遮蔽幕が、前記揺動バーの起立時に運転席の側方に収容され、前記揺動バーの揺動時に運転席との間で拡張されることを特徴とする請求項1に記載の運転者保護装置。
  3. 前記揺動バーが、ワイヤーと該ワイヤーに連結された重錘体を有し、
    前記重錘体が、前記揺動バーの起立時に揺動バーの先端に固定され、前記揺動バーの揺動時に遠心力によりワイヤーの長さ分だけ揺動バーから離れて回動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の運転者保護装置。
  4. 前記揺動バーが、上端に連結された水平バーと、該水平バーの先端に回動可能に連結された垂直バーを有し、
    前記垂直バーが、前記揺動バーの起立時に揺動バーと平行に保たれ、前記揺動バーの揺動時に揺動バーの方向に回動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の運転者保護装置。
  5. 前記駆動機構が、弾性部材とストッパと操作スイッチからなり、
    前記弾性部材が、前記揺動バーを起立状態から回動方向に付勢するように構成され、
    前記ストッパが、前記揺動バーを起立状態に固定するように構成され、前記操作スイッチの操作でストッパによる揺動バーの固定を解除することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運転者保護装置。
  6. 前記ストッパが、運転席のヘッドレスト部分に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の運転者保護装置。
  7. 前記駆動機構が、弾性部材と操作機構からなり、
    前記弾性部材が、前記床面と揺動バーの揺動中心の上方との間に引張力を与え、通常は前記揺動中心より後方側で揺動バーを引張り起立状態に付勢するように構成され、
    前記操作機構が、前記揺動バーの揺動中心より下方の延長部を後方に回動させるように構成され、
    操作時に前記弾性部材が、前記揺動中心より前方側で揺動バーを引張り、前記揺動バーを前方に揺動させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運転者保護装置。
  8. 前記操作機構が、運転席の下方に沿って配置された操作ワイヤーにより構成されていることを特徴とする請求項7に記載の運転者保護装置。
  9. 前記操作機構が、運転席の下方に設けられた作動支点を中心に水平方向に回動可能な操作レバーにより構成されていることを特徴とする請求項7に記載の運転者保護装置。
  10. 前記揺動バーを起立状態で固定する安全ストッパが、運転席のヘッドレスト部分に設けられていることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の運転者保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105172739A (zh) * 2015-08-20 2015-12-23 王新富 一种车载一秒钟抓盗器
KR102512436B1 (ko) * 2022-12-19 2023-03-21 주식회사 지티 골프카트 안전바

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