JP2011115989A - 製本用糊塗布装置、及び製本用糊塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易且つ安価に用紙束の背部に糊を塗布可能な製本用糊塗布方法等を提供する。
【解決手段】製本用糊塗布方法は、熱によって溶融する性質を有する糊5が塗布されたシート体22を表面が加熱される熱源体21上に配置し、用紙3aを移動して、前記シート体22に前記用紙3aを接触させて、前記用紙3aの背部近傍に前記糊5を塗布することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、製本時における用紙束の背に糊を塗布する製本用糊塗布装置及び製本用糊塗布方法に関する。
近年、デジタル印刷機の普及により、写真紙を冊子状に製本した一般的にフォトブックと称されるアルバムが多く存在する。このようなアルバムは、例えば、銀塩又は昇華転写により印刷された印刷紙を複数重ね合わせて平綴じ等して製本される。
このような印刷紙を製本する製本装置は、印刷紙の背に接着剤を塗着し、当該印刷紙の背に表紙を圧接して表紙と印刷紙とを接着し製本している。
しかしながら、このような製本では、印刷紙の背に接着剤が塗着されるだけであるので、一枚一枚の印刷紙同士の接着力が弱く、使用しているうちに当該印刷紙がパラパラと抜け落ちる事態を生じる。
このような問題を解決する手法として、印刷紙の背部に切欠加工や凹凸加工した後、接着剤を塗着させたり、印刷紙束の背部を、接着剤を表面に塗着させたローラの周面に押し付け、当該ローラを正逆回転させたりする糊塗布方法や装置が知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平10−226455号公報 特許第3713472号公報
しかしながら、特許文献1に開示された糊塗布方法は、印刷紙の背部を加工するための前処理が必要となり、製本作業において作業負荷と製造コストの増加を招く。
また、特許文献2に開示された塗布方法は、ローラの制御機構が複雑化するほか、用紙束の厚さの増減により当該ローラの制御動作を変更する必要があるなど製造コストの増加を招く。
本発明は、このような問題の解消を一つの課題とし、その目的の一例は、容易且つ安価に用紙束の背部に糊を塗布可能な製本用糊塗布装置、及び製本用糊塗布方法を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の製本用糊塗布装置(100)は、用紙(3a)を搬送する用紙搬送手段(10)と、前記用紙の背部近傍に糊(5)を塗布する糊塗布手段(20)と、前記用紙を堆積する用紙堆積手段(30)と、を具備する製本用糊塗布装置(100)において、前記糊は、熱によって溶融する性質を有し、前記糊塗布手段は、表面が加熱される熱源体(21)と、前記熱源体の表面に配置される前記糊が塗布されたシート体(22)と、を備え、前記シート体を前記用紙の背部近傍に接触させて、前記用紙の背部近傍に前記糊を塗布することを特徴とする。また、請求項2に記載の製本用糊塗布装置は、請求項1に記載の製本用糊塗布装置において、前記堆積された前記用紙を押圧して用紙同士を接着させる用紙押圧手段(40)を更に備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の製本用糊塗布装置は、請求項1、又は2に記載の製本用糊塗布装置において、前記熱源体を、前記用紙の搬送途中であって、前記用紙の背部近傍に前記シート体が接触するように介在させることを特徴とする。
また、請求項4に記載の製本用糊塗布装置は、請求項1、又は2に記載の製本用糊塗布装置において、前記糊塗布手段は、前記熱源体を、集積された複数枚の用紙に接触させるために移動する熱源体移動手段と、前記シート体を前記熱源体の表面に沿って移動させるシート体移動手段(24)を更に備えていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の製本用糊塗布方法は、熱によって溶融する性質を有する糊が塗布されたシート体を表面が加熱される熱源体上に配置し、前記シート体に前記用紙を接触させて、前記用紙の背部近傍に前記糊を塗布することを特徴とする。
本発明によれば、用紙の背部近傍に糊が塗布されて重ね合わされて構成される冊子を容易に製本することが可能である。
本発明を適用可能な製本装置を用いて製本された冊子の斜視図である。 実施形態1に係る製本装置の構成を示す外観図である。 実施形態2に係る製本装置の構成を示す外観図である。 実施形態3に係る製本装置の要部の構成を示す外観図である。 実施形態4に係る製本装置の要部の構成を示す外観図である。 実施形態5に係る製本装置の要部の構成を示す外観図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、背表紙として機能する用紙3aの一方の側部を背部2a、他方の側部を前方部2b、写真用紙の表面2c及び裏面2dを端面と称する。また、用紙3aの背部近傍とは、用紙3aの背部2a及びその背部2aと隣接する端面の背部側の縁部2eをいうものとする。
まず、本発明を適用可能な製本装置を用いて製本される冊子について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、この冊子2は、一般的にフォトブックと称される冊子2であって、例えば、両面印刷可能なインクジェット式プリンター又は銀塩/昇華転写式プリンターにより片面又は両面印刷された用紙3aの背部近傍に糊5が塗布され、複数枚重ね合わされて製本される。
従来、この種の冊子は、背表紙となる用紙3aの背部2aにのみ糊5が塗布されるのが一般的であったため、糊付けが不十分で製本時又は使用しているうちに当該用紙3aがパラパラと抜け落ちることがあった。そこで、本実施形態の冊子2では、用紙3aの背部2aのみではなく、冊子2を構成する一枚一枚の用紙3aの端面の背部側の縁部2eにも糊が塗布されるようになっている。
本実施形態の冊子2は、図1に示すように、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布され、端面の背部側の縁部2eにおいて各用紙3a同士が互いに接着されるため、上記に示すように製本後に用紙3aが抜け落ちることを防止可能である。なお、このような冊子2の表面に表紙を別体として取付けても構わない。
次に、本発明を適用可能な製本装置の各実施形態について説明する。
<実施形態1>
まず、上記冊子2を製本するのに用いられる、実施形態1に係る製本装置100について図1及び図2を用いて説明する。
図2に示すように、本実施形態の製本装置100は、用紙3aを所定枚数連続して搬送する用紙搬送部10(本願の用紙搬送手段)と、用紙3aの搬送途中において、当該用紙3aの背部近傍に糊5を塗布する糊塗布部20(本願の糊塗布手段)と、糊5が塗布された用紙3aを複数枚集積するための集積部30(本願の用紙堆積手段)と、を備えている。
図示しないが、用紙搬送部10には、両面印刷可能なインクジェット式プリンター又は銀塩/昇華転写式プリンターなどの印刷装置により片面又は両面印刷された用紙3aが複数のローラによってガイドされつつ供給される。
用紙搬送部10は、前記印刷装置から供給される用紙3aを挟持するとともに、当該挟持した用紙3aを解放する把持体12と、当該把持体12を移動させ、把持体12により挟持した用紙3aを集積部30に移動する移動装置(図示せず)と、を備えている。移動装置は、把持体12を図2の二点鎖線に示すような所定の移動経路Kに沿って移動させるための駆動部(図示せず)を備えている。この移動経路Kは、印刷装置により印刷された用紙3aを挟持して受け取る受け取り位置K1と、当該用紙3aを集積部30にて解放する解放位置K2と、を通過するように形成されている。
把持体12は、上下に配置される蝶番型の一対の板状体12a、12bを備え、開閉動作する。この把持体12は、受け取り位置K1において、用紙3aを挿入可能に互いの板状体12a、12bの間に隙間を有するようにして開き、この板状体12a、12bの間に用紙3aが挿入されると当該用紙3aを互いの板状体12a、12bを接触させるようにして閉じて当該用紙3aを互いの板状体12a、12bとの間で挟持する。また、把持体12は、解放位置K2において、互いの板状体12a、12bを開き、用紙3aを解放して集積部30に排出する。なお、この時の把持体12の開閉動作は、公知の技術を用いて電気的又は機械的に動作するように構成される。
また、この板状体12a、12bは、例えば樹脂により構成されている。板状体12a、12bの材質は、樹脂に限定されるものではなく、当該用紙3aを把持した状態を維持できる程度の強度を有していればよい。
糊塗布部20は、熱源から発生する熱を伝達し少なくとも表面が加熱される熱源ローラ21(本願の熱源体)と、糊5が表面に塗布されたシート体22が巻きつけられたローラ23と、このシート体22を巻き取るためのローラ24と、を備えている。なお、当該糊5は、ホットメルトなどのように熱を与えることによって溶融する性質を有し接着剤として機能するものが好適に用いられる。
シート体22は、例えば、樹脂により形成された担持体であり、熱源ローラ21の表面に当該シート体22の裏面が当接し、且つ掛け渡されるようにして配置される。各ローラ21、23、24は、図2の矢印に示すように、所定の方向に回転可能に設けられており、例えば、ローラ24を回転駆動することで、他のローラ21、23を回転させ、シート体22がローラ24の表面上に巻き取られるようにして構成されている。
この糊塗布部20は、受け取り位置K1と解放位置K2との間の移動経路K途中であって、熱源ローラ21の表面が、搬送途中の用紙3aの背部近傍と接触するように配置され、搬送途中の当該用紙3aの背部近傍にシート体22を接触させて糊5を塗布させる。具体的には、糊塗布部20は、糊5を熱源ローラ21上に介在させておくだけであり、用紙3aの移動によって、用紙3aの裏面、背部、表面の順に当該糊5に接触することで、順次、糊5が塗布されるようになっている。
集積部30は、糊5が塗布された用紙3aを複数枚集積するための用紙受け体31と、当該用紙受け体31の上下端部(図1上では前方及び後方)に設けられ前記用紙3aの上下方向をガイドする第1のガイド体32、33と、当該用紙受け体32の一方の側部(図1上では右側)に設けられ用紙3aの前方部2bをガイドする第2のガイド体34と、を備えている。
用紙受け体31は、用紙3aの解放位置K2の下方に配置される。そして、用紙受け体31の上方で把持体12より解放される用紙3aの前方部2bが第2のガイド体34により揃えられ、上下両端部が当該第1のガイド体32、33により揃えられて当該用紙3aが位置決めされた状態で、複数枚の用紙3aが用紙受け体31上に集積される。
なお、用紙受け体31の上方に、集積された複数枚の用紙3aを押圧する押圧装置(図示せず)(本願の用紙押圧手段)を設け、用紙受け体31に複数枚の用紙3aが集積された後、用紙受け体31との間で当該複数枚の用紙3aをこの押圧装置を用いて押圧し、冊子2が製本されるようになっている。なお、この工程は、別工程で行っても構わない。
以上に説明したように、本実施形態の製本装置100は、冊子2として構成される用紙3aを挟持するとともに集積部30へと搬送し、挟持した当該用紙3aを解放する用紙搬送部10と、用紙3aの搬送途中において、熱源ローラ21上に配置された糊5が塗布されたシート体22に当該用紙3aの背部近傍を接触させて当該用紙3aの背部近傍に糊5を塗布する糊塗布部20と、糊5が塗布された複数枚の用紙3aを重ね合わせて集積する集積部30と、を備えている。
このような製本装置100によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの両端面の背部側の縁部2eにも糊5が塗布されるため、各用紙3a同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。また、製本装置100は、簡易な構成であるため、冊子2を製本するための製造コストの低減が図れる。
次に、図2を用いて本実施形態の製本装置100の作用について冊子の製本方法と共に説明する。
(1)まず、両面印刷可能なプリンターを用いて出力した用紙3aが所定の搬送手段を用いて移動経路Kにおける受け取り位置K1まで搬送され、把持体12により当該搬送された用紙3aが挟持されて受け取られる。
(2)次に、搬送途中において、用紙3aの背部近傍を熱源ローラ21の表面上に配置される糊5が塗布されたシート体22と接触させて、当該用紙3aの背部近傍に糊5を塗布させる。
(3)次に、移動経路Kにおける解放位置K2において、把持体12によって挟持された用紙3aが解放され、用紙受け体31上に用紙3aが積み重ねられる。
(4)最後に、押圧装置等を用いて複数枚の用紙3aを用紙受け体31との間で押圧(圧着)することで、重ね合わされた用紙3a同士が接着し、冊子2が製本される。
このような、本発明を適用可能な冊子の製本方法によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの両端面の背部側の縁部2eにも糊5が塗布されるため、各用紙3a同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。
<実施形態2>
次に、実施形態2に係る製本装置200について図1及び図3を用いて説明する。なお、本実施形態において、実施形態1に係る製本装置100の構成と同じ部分には同一の符号を付しその詳しい説明を省略する。
本実施形態2の製本装置200は、用紙3aを用紙受け体31に落下させて押圧体41により用紙3aを押圧し、その押圧過程において、その用紙3aの背部近傍を熱源ローラ21に接触させている点で、用紙搬送部10を用いて用紙3aを搬送し、その搬送途中において、その用紙3aの背部近傍を熱源ローラ21に接触させている実施形態1の製本装置100とは異なるものである。
図3に示すように、本実施形態の製本装置200は、用紙3aを集積する集積部30と、この集積部30に用紙を供給する用紙供給装置(図示せず)と、用紙3aを用紙受け体31に供給する途中において、当該用紙3aの背部近傍に糊5を塗布する糊塗布部20と、を備えている。
用紙供給装置は、例えば、複数のローラ(図示せず)を備え、両面印刷可能なインクジェット式プリンター又は銀塩/昇華転写式プリンターなどの印刷装置により片面又は両面印刷された用紙3aを当該ローラによってガイドし、その後、当該用紙3aを落下させて集積部30に供給する。
集積部30は、用紙供給装置から供給される用紙3aを複数枚集積するための用紙受け体31を備えている。この用紙受け体31の上下端部(図3上では前方及び後方)には、前記用紙3aの上下方向をガイドする第1のガイド体32、33が設けられ、当該用紙受け体32の一方の側部(図3上では右側)には、用紙3aの前方部2bをガイドする第2のガイド体34が設けられている。当該用紙受け体31は、下方に移動可能となっており、集積する用紙3aの枚数に応じて下方に移動する。
糊塗布部20は、熱源ローラ21と、ホットメルトなどのように熱を与えることによって溶融し接着剤として機能する糊5が表面に塗布されたシート体22が巻きつけられたローラ23と、このシート体22を巻き取るためのローラ24と、を備えている。シート体22は、熱源ローラ21の表面に当該シート体22の裏面が当接し、且つ掛け渡されるようにして配置される。各ローラ21、23、24は、図3の矢印に示すように、所定の方向に回転可能に設けられており、例えば、ローラ24を回転駆動することで、他のローラ21、23を回転させ、シート体がローラ24の表面上に巻き取られるように構成されている。
この糊塗布部20は、用紙供給装置から集積部30へと落下する用紙3aの移動経路途中であって、熱源ローラ21の表面が、落下途中の用紙3aの背部近傍と接触するように配置され、落下途中の当該用紙3aの裏面の縁部に糊5を塗布させる。
また、糊塗布部20は、図3中の矢印に示すように、用紙受け体31へ用紙3aを押し込む押圧装置40を備えている。押圧装置40は、略矩形状の押圧体41と、この押圧体41を下方(用紙受け体31)へと移動させる駆動部(図示せず)と、を備えている。そして、上述したように、裏面の縁部に糊5が塗布された用紙3aを用紙受け体31へと押し込むことによって、用紙3aの裏面縁部、背部、表面縁部の順に熱源ローラ21上に配置されているシート体22と摺接し、当該糊5に接触することで、順次、糊5が塗布されるようになっている。なお、背部近傍に糊5が塗布された用紙3aは、順次重ね合わされて用紙受け体31上に集積される。
以上に説明したように、本実施形態の製本装置200は、冊子2として構成される用紙3aを落下させて集積部30へと供給する用紙供給装置と、用紙3aの落下途中において、熱源ローラ21上に配置された糊5が塗布されたシート体22に押圧体41を用いて当該用紙3aの背部近傍を接触させて糊5を塗布する糊塗布部20と、糊5が塗布された複数枚の用紙3aを重ね合わせて集積する集積部30と、を備えている。
このような製本装置200によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの両端面の背部側の縁部2eにも糊5が塗布されるため、各用紙3a同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。また、製本装置100は、簡易な構成であるため、冊子2を製本するための製造コストの低減が図れる。
次に、図3を用いて本実施形態の製本装置200の作用について冊子の製本方法と共に説明する。
(1)まず、両面印刷可能なプリンターを用いて出力した用紙3aを用紙供給装置によって集積部30の用紙受け体31へと落下させる。
(2)次に、用紙3aの前方部及び上下端部が第1及び第2のガイド部32、33に当接し、用紙3aの背部側が熱源ローラ22上に配置されているシート体22と接触することによって(落下途中において)、用紙3aの裏面縁部に糊5が塗布される。
(3)次に、押圧装置40の押圧体41により用紙3aが用紙受け体31側に押し込まれると、用紙3aの背部及び裏面の縁部がシート体と摺接され、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布され、順次、上記作業が繰り返されることによって、用紙受け体31上に用紙3aが積み重ねられ、重ね合わされた用紙3a同士が接着し、冊子2が製本される。
このような、本発明を適用可能な冊子の製本方法によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの両端面の背部側の縁部2eにも糊5が塗布されるため、各用紙3a同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。
<実施形態3>
次に、実施形態3に係る製本装置300について図1及び図4を用いて説明する。なお、本実施形態において、実施形態2に係る製本装置200の構成と同じ部分には同一の符号を付しその詳しい説明を省略する。
本実施形態3の製本装置300は、実施形態2における製本装置200の熱源ローラ21の代わりに熱板21aを用いた点で異なるものである。
図4に示すように、本実施形態の製本装置300に係る糊塗布部20は、熱源から発生する熱を伝達し少なくとも表面が加熱される略矩形状の熱板21aと、糊5が表面に塗布されたシート体22が巻きつけられたローラ23と、このシート体22を巻き取るためのローラ24(本願のシート体移動手段)と、を備えている。シート体22は、熱板21aの表面に当該シート体22の裏面が当接し、且つ掛け渡されるように配置される。各ローラ23、24は、図4の矢印に示すように、所定の方向に回転可能に設けられており、例えば、ローラ24を回転駆動することで、他のローラ23を回転させ、シート体22がローラ24の表面上に巻き取られるように構成されている。
この糊塗布部20は、用紙供給装置から集積部30へと落下する用紙3aの移動経路途中であって、熱板21aの表面が、落下途中の用紙3aの背部近傍と接触するように配置され、落下途中の当該用紙3aの裏面縁部に糊5を塗布させる。
また、糊塗布部20は、用紙受け体31へ用紙を押し込む押圧装置40を備えている。押圧装置40は、略矩形状の押圧体41と、この押圧体41を下方(用紙受け体31)へと移動させる駆動部(図示せず)と、を備えている。そして、上述したように、裏面の縁部に糊5が塗布された用紙3aを用紙受け体31へと押し込むことによって、用紙3aの裏面縁部、背部の順に熱板21a上を摺接し、当該糊5に接触することで、順次、糊5が塗布されるようになっている。なお、背部近傍に糊5が塗布された用紙3aは、順次重ね合わされて用紙受け体31上に集積される。
以上に説明したように、本実施形態の製本装置300は、冊子2として構成される用紙3aを落下させて集積部30へと供給する用紙供給装置と、用紙3aの落下途中において、熱板21aの表面に配置された糊5が塗布されたシート体22に当該用紙3aの背部近傍を接触させて糊5を塗布する糊塗布部20と、糊5が塗布された複数枚の用紙3aを重ね合わせて集積する集積部30と、を備えている。
このような製本装置300によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの両端面の背部側の縁部2eにも糊5が塗布されるため、各用紙3a同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。また、製本装置300は、簡易な構成であるため、冊子2を製本するための製造コストの低減が図れる。
次に、図4を用いて本実施形態の製本装置300の作用について冊子の製本方法と共に説明する。
(1)まず、両面印刷可能なプリンターを用いて出力した用紙3aを用紙供給装置によって集積部30の用紙受け体31上に落下させる。
(2)次に、用紙3aの前方部及び上下端部が第1及び第2のガイド部32、33に当接し、用紙3aの背部側が熱板21a上に配置されているシート体22と接触することによって(落下途中において)、用紙3aの裏面縁部に糊5が塗布される。
(3)次に、押圧装置40の押圧体41により用紙3aが用紙受け体31側に押し込まれると、用紙3aの背部及び裏面の縁部がシート体22と摺接され、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布され、順次、上記作業が繰り返されることによって、用紙受け体31上に用紙3aが積み重ねられ、重ね合わされた用紙3a同士が接着し、冊子2が製本される。
このような、本発明を適用可能な冊子の製本方法によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの両端面の背部側の縁部2eにも糊5が塗布されるため、各用紙3a同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。
<実施形態4>
次に、実施形態4に係る製本装置400について図1及び図5を用いて説明する。なお、本実施形態において、実施形態3に係る製本装置300の構成と同じ部分には同一の符号を付して示しその詳しい説明を省略する。
本実施形態4の製本装置400は、実施形態3の製本装置300の熱板21aを幅広にした点、シート体22の巻取り方向を逆にした点、熱板21bの表面を用紙3aの背部に押し付けることで複数枚の用紙3aを揃えるとともに、当該用紙3aの背部近傍に糊5を塗布する点で異なるものである。
図5に示すように、本実施形態の製本装置400に係る糊塗布部20は、複数枚の用紙3aに押し当て可能に上下方向に幅広に形成された略矩形状の熱板21bを備えている。この熱板21bは、複数枚の用紙3aの背部に接触可能な大きさを有する。
また、糊塗布部20は、図示しない駆動部(本願の熱源体移動手段)によって水平方向に移動可能となっており、熱板21bを用紙受け体31に集積された用紙3aの背部へ押し当てられる。このように熱板21bを用紙に押し当てることによって、複数枚の用紙を用紙受け体31上で揃えることが可能である。
また、糊塗布部20は、熱板21bを用紙3aが少し撓む程度まで用紙3aに接触させ、用紙受け体31に集積されている用紙3aの背部に熱板21bを押し当てて、シート体22を下方に移動させることで用紙3aの背部2a及び表面の背部側の縁部2eに糊5を塗布させる。
本実施形態の糊塗布部20は、用紙供給装置から用紙が供給され、用紙受け体31上に複数枚の用紙3aを堆積させた後、熱板21bを用紙3aに接触させて堆積される複数枚の用紙3aを揃えるとともに、シート体22を下方に移動させることで、用紙3aの背部近傍に糊5を塗布させ、更に、押圧体41を動作させることで用紙同士を確実に接着させる。
以上に説明したように、本実施形態の製本装置400は、冊子2として構成される用紙3aを落下させて集積部30へと供給する用紙供給装置と、複数枚の用紙3aを集積する集積部30と、熱板21bを集積部30に集積された用紙3aの背部近傍に押し当てシート体22を下方に移動させて、用紙3aの背部近傍に糊5を塗布させる糊塗布部20と、を備えている。
このような製本装置400によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの背部2a及び表面の背部側の縁部2eに糊5が塗布されるため、各用紙3a同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。また、製本装置400は、簡易な構成であるため、冊子2を製本するための製造コストの低減が図れる。
次に、図5を用いて本実施形態の製本装置400の作用について冊子の製本方法と共に説明する。
(1)まず、両面印刷可能なプリンターを用いて出力した複数枚の用紙3aを用紙供給装置によって集積部30の用紙受け体31上に落下させる。
(2)次に、用紙3aの前方及び上下端部が第1及び第2のガイド部32、33に当接し、用紙3aの位置決めがされた状態で、熱板21bを複数枚の用紙3aの背部に押し当てて、更に、シート体22を下方に移動させることで、用紙3aの表面の背部側縁部及び背部に糊5を塗布させる。なお、この用紙3aへの糊5の塗布は、用紙受け体31へ用紙3aが1枚ずつ集積する度になされる。
(3)次に、押圧体41を動作させて、用紙受け体31との間で複数枚の用紙を押圧し、用紙同士を確実に接着させることで、冊子2が製本される。
このような、本発明を適用可能な冊子の製本方法によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの両端面の背部側の縁部2eにも糊5が塗布されるため、各用紙3a同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。
<実施形態5>
次に、実施形態5に係る製本装置500について図1及び図6を用いて説明する。なお、本実施形態において、実施形態4に係る製本装置400の構成と同じ部分には同一の符号を付して示しその詳しい説明を省略する。
本実施形態5の製本装置500は、実施形態1〜4の製本装置が、枚葉紙を用いて冊子2を製本する装置であるのに対して、帯状の用紙3bを用いて冊子2を製本する装置である点で異なるものである。
本実施形態の用紙供給装置は、蛇腹折装置(図示せず)を備えており、図6に示すように、集積部30には、用紙供給装置から蛇腹折装置(図示せず)を介して帯状の用紙3bが供給される。蛇腹折装置は公知の装置を用いるため、ここではその説明を省略するが、帯状の用紙3bを所定の幅で蛇腹状に折畳む装置である。
本実施形態の糊塗布部20は、この蛇腹折りされた帯状の用紙3bが集積部30へ集積された後、実施形態4で説明したように、糊塗布部20を用いて背表紙となるべき用紙3bの背部近傍に糊5を塗布する。
なお、図示していないが、用紙受け体31の上方に、用紙受け体31との間で用紙3bを押圧する押圧装置を設け、実施形態4の製本装置400と同様に、用紙3bの背部近傍に糊5が塗布された後、用紙受け体31との間で当該用紙3bをこの押圧装置の押圧体を用いて押圧することで、冊子2が製本される。なお、この工程は、別工程で行っても構わない。
以上に説明したように、本実施形態の製本装置500は、蛇腹折りされた帯状の用紙3bを落下させて集積部30へと供給する用紙供給装置と、蛇腹折りされた帯状の用紙3bを集積する集積部30と、熱板21bを用紙3bの背部近傍に押し当てシート体22を下方に移動させて、用紙3bの背部近傍に糊5を塗布させる糊塗布部20と、を備えている。
このような製本装置500によれば、用紙3aの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3bの背部2a及び表面の背部側の縁部2eに糊5が塗布されているため、各用紙3b同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。また、製本装置500は、簡易な構成であるため、冊子2を製本するための製造コストの低減が図れる。
次に、図6を用いて本実施形態の製本装置500の作用について冊子の製本方法と共に説明する。
(1)まず、両面印刷可能なプリンターを用いて出力した帯状の用紙3bを所定の蛇腹折り装置を用いて蛇腹状に折畳み、用紙供給装置によって集積部30へと落下させる。
(2)次に、用紙3bの前方及び上下端部が第1及び第2のガイド部32、33に当接し、用紙3aの位置決めがされた状態で、熱板21bを複数枚の用紙3aの背部に押し当てて、更に、シート体22を下方に移動させることで、用紙3bの表面の背部側の縁部2e及び背部2aに糊5を塗布させる。
(3)次に、押圧体を動作させて、用紙受け体31との間で複数枚の用紙を押圧し、用紙同士を確実に接着させることで、冊子2が製本される。
このような、本発明を適用可能な冊子の製本方法によれば、用紙3bの背部近傍に糊5が塗布されて重ね合わされて構成される冊子2を容易に製本することが可能である。また、当該冊子2を構成する用紙3aの両端面の背部側の縁部2eにも糊5が塗布されるため、各用紙3b同士の密着性が高まり、密着度の高い冊子2を製本できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変更可能である。例えば、冊子2を構成する用紙3a、3bは、印刷された用紙でなく、白紙の用紙などであっても構わない。
3a 用紙
5 糊
10 用紙搬送部
20 糊塗布部
21 熱源ローラ
22 シート体
30 集積部

Claims (5)

  1. 用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙の背部近傍に糊を塗布する糊塗布手段と、前記用紙を堆積する用紙堆積手段と、を具備する製本用糊塗布装置において、
    前記糊は、熱によって溶融する性質を有し、
    前記糊塗布手段は、
    表面が加熱される熱源体と、
    前記熱源体の表面に配置される前記糊が塗布されたシート体と、を備え、
    前記シート体を前記用紙の背部近傍に接触させて、前記用紙の背部近傍に前記糊を塗布することを特徴とする製本用糊塗布装置。
  2. 前記堆積された前記用紙を押圧して用紙同士を接着させる用紙押圧手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の製本用糊塗布装置。
  3. 前記熱源体を、前記用紙の搬送途中であって、前記用紙の背部近傍に前記シート体が接触するように介在させることを特徴とする請求項1、又は2に記載の製本用糊塗布装置。
  4. 前記糊塗布手段は、
    前記熱源体を、集積された複数枚の用紙に接触させるために移動する熱源体移動手段と、
    前記シート体を前記熱源体の表面に沿って移動させるシート体移動手段を更に備えていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の製本用糊塗布装置。
  5. 熱によって溶融する性質を有する糊が塗布されたシート体を表面が加熱される熱源体上に配置し、前記シート体に用紙を接触させて、前記用紙の背部近傍に前記糊を塗布することを特徴とする製本用糊塗布方法。
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