JP2011115711A - 金属と樹脂の接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂を接合する部分の金属表面のみ処理して金属と樹脂を一体化することができる金属と樹脂の接合方法を提供する。
【解決手段】 金属板1の表面1aに樹脂4を接合する方法であって、樹脂4を接合する部分の金属板1の表面1aにプラズマ2を照射した後、このプラズマ2を照射した部分に溶融状態の樹脂4を塗布して押圧することにより金属板1と樹脂4を接合する。金属板1の表面温度を検出し、この表面温度に基づいてプラズマ2の照射温度をフィードバック制御することもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属の表面に樹脂を接合する金属と樹脂の接合方法に関する。
アルミニウム合金形状物の表面に、ポリフェニレンスルフィドを成分として含む熱可塑性樹脂組成物を射出成形等の方法で一体に付着させるに際して、前処理としてアルミニウム合金形状物をアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン化合物から選択される1種以上の水溶液に浸漬する方法が特許文献1に開示されている。
特表2004−041532号公報
しかし、特許文献1に記載の発明においては、処理剤としての水溶液にアルミニウム合金形状物を浸漬しなければならないため、この発明を金属の特定部分に樹脂を接合する場合に適用すると、樹脂が接合されない金属の表面も処理剤によって処理されるので、防錆のための油などの有機物も除去され、樹脂が接合されない金属の表面に錆が発生する虞があるという問題がある。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、樹脂を接合する部分の金属表面のみ処理して金属と樹脂を一体化することができる金属と樹脂の接合方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく本発明は、金属の表面に樹脂を接合する方法であって、樹脂を接合する部分の金属の表面にプラズマを照射した後、このプラズマを照射した部分に溶融状態の樹脂を塗布して押圧することにより金属と樹脂を接合するものである。
また、金属の表面温度を検出し、この表面温度に基づいてプラズマの照射温度をフィードバック制御することができる。
本発明によれば、樹脂を接合する部分の金属の表面にのみプラズマを照射して表面処理するため、樹脂を接合しない金属表面から防錆のための油などを除去することがないので、金属表面に錆が発生する虞がなく、金属と樹脂を一体化することができる。また、樹脂が迅速に固化されるため、加工時間の短縮が図れる。
また、金属の表面温度を検出し、この表面温度に基づいてプラズマの照射温度をフィードバック制御すれば、金属表面は樹脂を塗布した時に、常に最適な温度に制御されるので、金属と樹脂はより強固に一体化される。
本発明に係る金属と樹脂の接合方法を実施する装置の説明図 本発明に係る金属と樹脂の接合方法の説明図で、(a)は金属板と樹脂の接合パターン、(b)は金属板に対するプラズマの照射パターン、(c)は金属板と樹脂の接合状態の断面図 本発明に係る金属と樹脂の接合方法の作用説明図
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。本発明に係る金属と樹脂の接合方法を実施する装置は、図1に示すように、矢印A方向に進行する金属板1の表面1aにプラズマ2を照射するプラズマ発生装置3と、プラズマ発生装置3がプラズマ2を照射した金属板1の表面1aに樹脂4を塗布する樹脂塗布装置5などからなる。
プラズマ発生装置3は、プラズマ制御部6と、プラズマ発生部7と、2つの温度検出器8,9などからなる。プラズマ制御部6は、金属板1及び樹脂4の性質から最適な金属表面温度を設定する温度設定部6aと、温度設定部6aに設定された温度と温度検出器8,9からフィードバックされた温度に基づいて所望温度に制御されたエアをプラズマ発生部7に供給する制御部6bなどを備えている。エア温度の制御は、エアを通過させるヒータの制御により行われる。
プラズマ発生部7は、プラズマ制御部6により制御されたエア温度のプラズマ2を発生し、金属板1の表面1aに照射する。温度検出器8は、プラズマ2が照射される前の金属板1の表面1aの温度を接触又は非接触で検出し、プラズマ制御部6にフィードバックする。また、温度検出器9は、プラズマ2が照射された金属板1の表面1aの温度を非接触で検出し、プラズマ制御部6にフィードバックする。
樹脂塗布装置5は、溶融状態の樹脂4を金属板1の表面1aに吐出する樹脂ノズル10と、樹脂ノズル10から吐出された溶融状態の樹脂4を金属板1の表面1aに押圧する成形ローラ11と、成形ローラ11により金属板1の表面1aに押圧された樹脂4を冷却するための冷風を吐出する冷却ノズル12などからなる。
樹脂4は、例えば図2(a)に示すように、薄い金属板1の表面1aに所定幅で格子状に接合され、補強部材として作用する。金属板1の表面1aに樹脂4を接合する際に、プラズマ発生部7は、図2(b)に示すように、金属板1の表面1aのうちで、樹脂4を接合する部分14とその周辺にのみプラズマ2を照射して脱脂洗浄や粗面化を施す。
更に好適には、樹脂4は、図2(c)に示すように、プラズマ2が照射された照射部15の全てを覆うように金属板1の表面1aに接合されるとよい。このようにすることで、プラズマ2が照射されて脱脂洗浄や粗面化が施された金属板1の表面1aが錆びるのを防止することができる。
以上のように構成された装置による本発明に係る金属と樹脂の接合方法について説明する。先ず、樹脂4を塗布する金属板1の性質及び樹脂4の性質からプラズマ2を照射した後の最適な金属板1の表面温度を温度設定部6aに設定する。
次いで、金属板1矢印A方向に進行させながら、プラズマ制御部6により制御されたエア温度のプラズマ2をプラズマ発生部7により発生させ、樹脂4を接合する金属板1の表面1aに照射する。すると、図3に示すように、金属表面温度は常温(外気温)からプラズマ2による金属板1の部分的な加熱のため樹脂の溶融温度範囲内まで急速に上昇する。
金属板1の表面1aをプラズマ2で部分的に照射するので、その照射部のみが脱脂洗浄や粗面化され、その金属板1のプラズマ照射面と樹脂4の接合/接着性が向上する(アンカー効果)。また、樹脂4の接合/接着部のみプラズマ2を照射するので、照射部以外の表面1aに変化がなく、防錆のための油などを除去することがない。
そして、プラズマ2が照射されている間中、プラズマ2が照射される前の金属板1の表面温度とプラズマ2が照射された後の金属板1の表面温度が2つの温度検出器8,9で検出され、プラズマ制御部6にフィードバックされているので、金属板1の表面温度は、接合/接着の最適温度(例えば、200〜250℃)に制御される。
このように、プラズマ発生部7に供給されるエアの温度が制御され、この温度制御されたエアにより発生するプラズマ2も温度制御されるので、プラズマ2が照射された金属板1の表面温度は最適化され、金属板1と樹脂4の接合/接着性が大幅に向上する。また、金属板1の部分的な表面温度の制御であるため、応答性や熱効率に優れている。
次いで、プラズマ2が照射された金属板1の表面1aに、溶融状態の樹脂4が樹脂ノズル10から吐出される。溶融状態の樹脂4が吐出された金属板1の表面温度も、最適温度(例えば、200〜250℃)に維持されている。
次いで、金属板1の表面1aに吐出された溶融状態の樹脂4は、成形ローラ11によって押圧され、所望な厚みと所望な幅に成形される。成形ローラ11によって溶融状態の樹脂4が押圧され、所望な厚みと所望な幅に成形されるまで、金属板1の表面温度は、最適温度(例えば、200〜250℃)に維持される。
樹脂4が所望な厚みと所望な幅に成形されると、プラズマ2による金属板1の部分的な加熱のため、加熱されない部分への熱伝導や冷却ノズル12が吐出する冷風により、金属表面温度は急速に下降し、常温(外気温)になる。そして、金属板1と樹脂4は、強固に一体化される。
本発明によれば、樹脂を接合する部分の金属表面にのみプラズマを照射して表面処理を行うため、樹脂を接合しない金属表面から防錆のための油などを除去することがないので、金属表面に錆が発生する虞がなく、金属と樹脂を一体化することが可能な接合方法を提供することができる。
1…金属板、1a…表面、2…プラズマ、3…プラズマ発生装置、4…樹脂、5…樹脂塗布装置、6…プラズマ制御部、7…プラズマ発生部、8,9…温度検出器、10…樹脂ノズル、11…成形ローラ、12…冷却ノズル。

Claims (2)

  1. 金属の表面に樹脂を接合する方法であって、樹脂を接合する部分の金属の表面にプラズマを照射した後、このプラズマを照射した部分に溶融状態の樹脂を塗布して押圧することにより金属と樹脂を接合することを特徴とする金属と樹脂の接合方法。
  2. 請求項1に記載の金属と樹脂の接合方法において、金属の表面温度を検出し、この表面温度に基づいてプラズマの照射温度をフィードバック制御することを特徴とする金属と樹脂の接合方法。
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KR102241722B1 (ko) * 2020-05-15 2021-04-20 (주)대명티에스 발포 패드 원료 도포 건, 발포 패드 원료 도포 장치, 및 발포 패드 원료 도포 방법

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