JP7159730B2 - 複合体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱圧着用治具と、当該加熱圧着用治具を用いて塗装金属素形材と樹脂材との複合体を製造する、複合体の製造方法に関する。
金属材と樹脂材とを一体化する技術としては、接着剤により接合する方法が一般的に知られている。必要とする接合強度を得るため、接合する金属製品及び樹脂製品の材質に適した接着剤と接着条件が選定される。しかし、接着剤を用いる接合方法は、被接合体に接着剤を塗布する工程と、その後に加熱あるいは乾燥する工程とを必要とするため、多くの作業時間を要する。
そこで、接着剤を用いる接合方法に代えて、金属材と樹脂材とを直接的に接合させる接合方法が検討されている。例えば、特許文献1は、塗装金属素形材における有機樹脂層の表面に樹脂材を射出成形または加熱圧着によって接合して、両方の部材が接合された複合体の製造方法を提案している。
特開2014-159126号公報
自動車分野では軽量化を目的として素材が選定され、樹脂材の使用割合が増加している。そのため、金属材と樹脂材との接合部位が増大する状況にあり、金属材と樹脂材とを接合する工程における作業効率を向上させるとともに、高い接合強度を有する複合体を製造する技術の確立が求められている。
特許文献1に記載された実施例によると、作製された複合体は、幅30mm×長さ30mmの領域で有機樹脂層と樹脂材とが接触している(段落0079)。引張り試験による当該複合体の接合力は、最大で2.5kN(表3)を示している。この接合力を上記の接触する領域の面積(30mm×30mm)で除すると、約2.8MPaに算出される。すなわち、特許文献1の複合体は、単位面積当りのせん断接合強度で見ると、接合強度が十分に高いものではない。
樹脂材は、溶融後の冷却過程で体積が収縮するため、特許文献1には、樹脂材を射出成形法により接合させる場合は、成形収縮率が1.1%以下の材質を必要とすること(段落0038)が記載され、また、成形収縮率の大きい樹脂材を使用した場合は、樹脂材にフィラーを含有させる必要があること(段落0040)が記載されている。このように、特許文献1の接合方法は、それが適用される樹脂組成物に制約がある。
また、特許文献1に示された加熱圧着法を用いる場合、塗装金属板と樹脂成形体とを重ねて加熱圧着すると、加熱によって樹脂成形体の表面が溶融し、加圧によって変形し易くなるため、加熱圧着が進行するにともない、樹脂の変形部分が樹脂成形体の周囲に広がって、そのまま冷却固化する。この樹脂成形体の周囲に固化した樹脂変形部分は、接合後の複合体の外観を損うものである。そのため、接合後に樹脂変形部分を除去する処理工程を必要とする。作業性の観点から、樹脂変形部分の除去処理を省略できることが望ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、金属材と樹脂材とが接合された高い接合強度を有する複合体を、良好な作業効率で製造するための加熱圧着用治具を提供することを目的とする。
発明者らは、上記目的を達成するために検討した結果、有機樹脂層を有する塗装金属素形材を使用し、当該塗装金属素形材と樹脂材とを重ねた被接合体に対し、発熱手段による加熱処理を施すことにより、塗装金属素形材と樹脂材との複合体を簡便に製造できるとともに、高い接合強度を有する複合体が得られることを見出した。そして、加熱
圧着作業に用いられる治具において、樹脂材の支持構造に加圧手段を設けることにより、作業性がさらに高まることを見出して、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明は、金属素形材における少なくとも一方の表面に有機樹脂層を有する塗装金属素形材と樹脂材とを加熱圧着して複合体を製造するための加熱圧着用治具であって、開口が設けられた載置面を有する本体部と、前記開口に隣接して配置された支持部とを、含み、前記本体部は、前記載置面の上に前記塗装金属素形材が載置されるものであり、前記開口は、それを囲む内壁の高さが前記樹脂材の高さ以上であり、前記支持部は、前記開口の内部に装填された前記樹脂材を押圧する加圧手段を備える、加熱圧着用治具である。
(2)本発明は、前記加圧手段は、前記樹脂材と接する支持手段と、前記支持手段を移動させる押圧手段を含む、(1)に記載の加熱圧着用治具である。
(3)本発明は、前記加圧手段は、前記開口の中に進入する部分を有する、(1)又は(2)に記載の加熱圧着用治具である。
(4)本発明は、(1)又は(2)に記載の加熱圧着用治具を用いて、前記塗装金属素形材と前記樹脂材とを加熱圧着して、前記塗装金属素形材と前記樹脂材との複合体を製造する、複合体の製造方法である。
(5)本発明は、前記塗装金属素形材と前記樹脂材とを重ねて、前記塗装金属素形材における有機樹脂層が設けられた第1の表面と樹脂材の表面とが対向した被接合体を作製すること、その後、前記被接合体において、前記第1の表面と反対側に位置する前記塗装金属素形材の第2の表面に、発熱手段を配置すること、次いで、当該発熱手段を前記第2の表面に対し押圧して、前記塗装金属素形材と前記樹脂材とを密着させるとともに、前記発熱手段により前記被接合体に加熱処理を施して、前記塗装金属素形材と前記樹脂材とを接合させること、を含む、前記塗装金属素形材と前記樹脂材との複合体を製造する、(4)に記載の複合体の製造方法である。
本発明によれば、金属材と樹脂材とが接合された高い接合強度を有する複合体を提供できる。また、当該複合体を簡便に製造し、良好な作業効率で製造する方法を提供できる。
塗装金属素形材と樹脂材とが加熱圧着により接合される過程を説明するための模式図であり、加熱前の形態を示し、(b)は、加熱時の形態を示す。 塗装金属素形材と樹脂材とを発熱手段により加熱圧着する態様を示す図である。 加熱処理の履歴例を示す図である。 塗装金属素形材と樹脂材とを加熱圧着するための治具の一例を示す図である。 本実施形態に係る加熱圧着用治具を説明するための図であり、加熱圧着が行われる前の態様を示す。 本実施形態に係る加熱圧着用治具を説明するための図であり、加熱圧圧着が行われている態様を示す。 本実施形態に係る加熱圧着用治具の全体外観を示す図である。 本実施形態に係る加熱圧着用治具を本体部と支持部に分けて示す図である。 実施例において、塗装金属素形材と樹脂材とを組み合わせた位置を示す図である。 せん断接合強度を測定する試験装置を模式的に示す図である。 実施例の試験例2において、接合後の樹脂材の外観を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について説明する。本発明は、以下の説明に限定されるものではない。
本実施形態に係る加熱圧着用治具が適用される、塗装金属素形材と樹脂材との複合体を製造する方法について説明する。図1に模式的に示すように、金属素形材2における少なくとも一方の表面に有機樹脂層3を有する塗装金属素形材1と樹脂材4とが接合された複合体8は、以下の工程に従って製造される。すなわち、本実施形態に係る製造方法は、(1)塗装金属素形材1と樹脂材4とを組み合わせた被接合体5を作製すること、(2)被接合体5の第1の表面6に発熱手段10を配置すること、(3)発熱手段10により、被接合体5の第2の表面7に対し押圧するとともに、被接合体5に加熱処理を施して接合すること、を含むものである。この製造方法によって、塗装金属素形材1と樹脂材4との界面に接合部9が形成されて、高い接合強度(せん断接合強度)を有する複合体8が得られる。
(1)被接合体の作製
本実施形態に係る製造方法は、図1の(a),(b)に示すように、塗装金属素形材1と樹脂材4とを重ねて、塗装金属素形材1における有機樹脂層3が設けられた第1の表面6と樹脂材4の表面とが対向した被接合体5を作製する。後記する加熱処理によって、図1の(b)に示すように、有機樹脂層3を介して塗装金属素形材1と樹脂材4とが接合される。そのため、加熱処理に供される被接合体5は、塗装金属素形材1における第1の表面6と樹脂材4とが対向するように重ねた形態とすることが好ましい。
(2)発熱手段の配置
その後、図2に示すように、被接合体5において、前記第1の表面6と反対側に位置する塗装金属素形材1の第2の表面7に、発熱手段10を配置する。塗装金属素形材と樹脂材とが対向する界面領域において、後記する押圧処理及び加熱処理による加熱圧着処理が施されることから、加圧及び加熱が当該界面領域に効率よく作用させるため、当該界面領域に対応する位置に発熱手段を配置することが好ましい。
発熱手段10は、被接合体の表面を押圧する機能と、被接合体を加熱する機能を備えたものであれば、その形態について特に限定されない。例えば、日本アビオニクス株式会社製の「パルスヒートユニット」(型式NA-154)を使用することができる。この発熱手段は、その先端部分(ヒータチップ)が抵抗加熱により発熱し、先端部分を通して被接合体を加熱する装置である。
(3)発熱手段による加熱圧着処理
次いで、図2に示すように、発熱手段10を塗装金属素形材の第2の表面7に対し押圧する。この押圧によって塗装金属素形材1と樹脂材4とが対向する界面領域は、塗装金属素形材の有機樹脂層3と樹脂材4とが密着し、双方が密接に接触した状態になる。この押圧するとともに、当該発熱手段により被接合体を加熱することによって、当該界面領域で軟化及び溶融が生じて、塗装金属素形材と樹脂材との接合部が形成される。
本実施形態に係る加熱処理は、上記の押圧を伴って行われる。加熱処理を行う際の加熱履歴の一例を図3に示す。当該加熱処理は、発熱手段により、被接合体を常温21から設定温度22まで昇温させた後、当該設定温度22で発熱手段10を保持することを含む。また、当該加熱処理は、発熱手段の加熱を停止した後、押圧を維持した状態で冷却することを含む。このように、当該加熱処理は、昇温する段階、保持する段階、及び冷却する段階を含む。塗装金属素形材や樹脂材の種類に応じて、適切な昇温時間23、保持時間24及び冷却時間25を選定できる。
設定温度までの昇温時間(s)については、0.1s以上であれば、高い接合強度の複合体が得られる。長時間で昇温しても、接合強度の増大が飽和するため、5s以下の昇温時間が好ましい。設定温度に達した後の保持時間(s)については、0.1s以上であれば、高い接合強度の複合体が得られる。長時間で保持しても、接合強度の増大が飽和するため、5s以下の保持時間が好ましい。
(塗装金属素形材)
本実施形態で使用される塗装金属素形材は、金属素形材の表面の片面または両面に有機樹脂層が設けられている。金属素形材を構成する金属の種類は、特に限定されない。たとえば、上記金属の種類は、鉄であってもよいし、鉄以外の金属であってもよいし、合金であってもよい。金属素形材の例には、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、Zn-Al合金めっき鋼板、Zn-Al-Mg合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、ステンレス鋼板(オーステナイト系、マルテンサイト系、フェライト系、フェライト・マルテンサイト二相系を含む)、アルミニウム板、アルミニウム合金板、銅板などの金属板や、そのプレス加工品、あるいは、アルミダイカスト、亜鉛ダイカストなどの鋳造・鍛造物や、切削加工、粉末冶金などにより成形された各種金属部材などが含まれる。金属素形材は、必要に応じて、脱脂、酸洗などの公知の塗装前処理が施されていてもよい。
有機樹脂層は、金属素形材と熱可塑性樹脂組成物の成形体との密着性を向上させる。有機樹脂層の例として、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリウレタン、アクリル系樹脂、アクリル・スチレン系樹脂、酢酸ビニル、EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合)、エステル系樹脂を使用することができる。
有機樹脂層の膜厚は、0.2μm以上であることが好ましい。有機樹脂皮膜の膜厚が0.2μm未満の場合、金属素形材表面を均一に覆うことができないことがある。これにより、膜厚が0.2μm未満の有機樹脂層を有する複合体は、金属素形材と樹脂材との間に微細な隙間が生じるおそれがある。微細な空隙が生じると、前述の複合体における封止性が、低下するおそれがある。一方、有機樹脂膜の膜厚の上限値は特に制限されないが、10μm以下が好ましく、3μm以下がより好ましい。有機樹脂層の膜厚を10μm超としても、著しい性能向上は認められず、また、生産性の観点およびコストの観点からも不利である。
(樹脂材)
本実施形態で使用される樹脂材は、とくに限定されない。ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、等を含むものに適用できる。
(複合体)
本実施形態に係る製造方法によって、上記の塗装金属素形材と上記の樹脂材とを接合した複合体が得られ、単位面積当りのせん断接合強度が20MPa以上である複合体を提供することができる。本明細書では、当該せん断接合強度(単位:Pa)は、引張試験で得られたピーク荷重(単位:N)を、塗装金属素形材と樹脂材とが接触する面積(mm)で除して、その単位面積当たりのせん断接合強度として算出された数値を意味する。また、本明細書では、当該せん断接合強度を、「接合強度」ということもある。本発明に係る複合体は、そのせん断接合強度が20MPa以上であるので、軽量化を求められる多くの用途に適する。
また、本実施形態に係る製造方法においては、使用される樹脂材の種類に特に制約されない。接合する前に、樹脂材を乾燥炉に投入して、樹脂中の水分を蒸発させることにより、樹脂材の水分による影響を回避できる。そのため、PA6(6ナイロン)のような吸水性の高い樹脂材を使用しても、塗装金属素形材と樹脂材金属体とを良好に接合することができる。
(加熱圧着用治具)
塗装金属素形材と樹脂材との加熱圧着は、樹脂材を固定する治具を用いられる。その一例として、図4に示す位置決め用治具を使用することができる。図4に示すように、位置決め用治具11の凹部12に樹脂材4が収容される。当該位置決め用治具11は、塗装金属素形材1と同程度の長さ及び幅を有していて、樹脂材4を収容するために、所定の深さの凹部12を有する。当該凹部12は、位置決め用治具11の一端から長手方向に所定の長さ離れた位置で、かつ、幅方向でほぼ中央の位置に設けられている。凹部12に収容された樹脂材4は、所定の長さが突出した状態にある。その後、塗装金属素形材1を位置決め用治具11の上に被せて、塗装金属素形材1の有機樹脂層3と樹脂材4とが対向した状態の被接合体5が得られる。
次いで、被接合体5における塗装金属素形材1の表面7に発熱手段10を配置し、被接合体5に対して押圧及び加熱が行われる。このような加熱圧着処理により、塗装金属素形材1と樹脂体4とが接合した複合体が得られる。
図4に示す位置決め用治具を用いた場合、加熱圧着によって、位置決め用治具11の凹部12から突出した樹脂材4が変形して、塗装金属素形材1と樹脂材4との接合部9は、溶融した樹脂が樹脂変形部17のように凹部12の周囲に広がって固化することが多い。複合体の接合部に美麗な外観が必要とされる用途であれば、上記の樹脂変形部17を除去することが好ましい。
他方、上記の樹脂変形部17を除去する後処理を省略できると、作業効率の点で好ましい。このような観点から、本実施形態に係る加熱圧着用治具は、加熱圧着時の樹脂変形を抑制するため、樹脂材を突出させない状態で加熱圧着できるようにしたものである。具体的な装置構成を図5及び図6に示す。図5は、加熱圧着を行う前の態様を示したものであり、図6は、加熱圧着中の態様を示したものである。
本実施形態に係る加熱圧着用治具は、開口が設けられた載置面を有する本体部と、前記開口に隣接して配置された支持部とを含むものである。図5に示すように、本体部31の載置面33の上には、塗装金属素形材1が載置される。本体部31の開口32の内部には、接合対象の樹脂材4が装填される。加熱圧着用治具30の支持部34は、加圧手段35を備えており、当該加圧手段35は、本体部31の開口32の内部に装填された樹脂材4を押圧する機能を有する。なお、支持部34は、加圧手段35を固定する部材を有している。
図5に示すように、塗装金属素形材1における有機樹脂層3が設けられた第1の表面6と樹脂材4の表面とが対向するように、塗装金属素形材1及び樹脂材4の双方を重ねた被接合体5が準備される。そして、塗装金属素形材1の前記第1の表面6と反対側に位置する塗装金属素形材1の第2の表面7に発熱手段10が配置される。この加熱圧着前の段階では、開口32内に装填された樹脂材4は、一方の端部が支持部34の加圧手段35によって押圧され、他方の端部が本体部31の載置面33から突出した状態にある。
次いで、加熱圧着時には、図6に示すように、発熱手段10を塗装金属素形材1の前記第2の表面7に対し押圧して、塗装金属素形材1と樹脂材4とを密着させるとともに、発熱手段10により被接合体5に加熱処理を施して、塗装金属素形材1と樹脂材4とを接合させる。発熱手段10による押圧は、加熱圧着用治具30における加圧手段35の加圧力を上回る加圧力で行われる。塗装金属素形材1が押圧されて移動するにともない、塗装金属素形材1に密着した樹脂材4は、開口32内へ押し込まれる。塗装金属素形材1が加熱圧着用治具30の載置面33に当接して、塗装金属素形材1の移動が停止する。その結果、樹脂材4は、その全体が開口32内に装填されて突出しない状態に至る。そして、塗装金属素形材1と樹脂材4とが接触する界面領域に対して一定の加圧力が付加された状態を維持しながら、発熱手段10による加熱処理を施して被接合体5を加熱圧着する。
開口内に装填された樹脂材4は、開口32の内壁によって拘束された状態にある。加熱圧着時には、塗装金属素形材側から押圧されるとともに、支持部からも加圧手段によって押圧される。開口の内壁の高さが樹脂材の高さ以上であると、樹脂材の全体が開口の内壁で拘束されることから、樹脂材の変形を抑制される点で好ましい。
支持部34の加圧手段35は、図5、図6に示すように、樹脂材4と接する支持手段36と、前記支持手段36を移動させる押圧手段37とによって構成することができる。支持手段36は、開口32内の樹脂材4を支えることから、開口32の中に進入する部分を有していて、樹脂材4を支持するのに適した形状と大きさであることが好ましい。押圧手段36としては、所定の加圧力を発生する機構を備えたものであればよい。例えば、バネによる押圧手段は、機構や調整が簡単である。また、シリンダ機構による押圧手段は、制御手段を付加することが可能である。例えば、支持手段における一方の端部は、開口内に進入し、樹脂材の端面と当接する平坦面を有する構造とすることができる。支持手段における他方の端部は、加圧手段の押圧面に合わせて平坦面とすることができる。
本実施形態に係る加熱圧着治具を用いると、加熱圧着時に樹脂材の変形が抑制され、樹脂材の本体の外側へ樹脂が流出することを防止できる。そのため、得られた複合体の接合部は、樹脂材の周囲に流出した樹脂変形部がほぼ残存していないので、複合体の接合部において美麗な外観が得られる。また、樹脂変形部を除去する後処理を省略できる、あるいは、簡単な作業で対応できる点で、作業性の向上の点で効果的である。
また、加熱圧着時に樹脂材の本体から樹脂が樹脂変形部分のように流出すると、それと一緒に、有機樹脂層の一部が流出すると考えられる。この樹脂の流出にともない、有機樹脂層が損耗し、接合強度の低下を招く可能性がある。この点で、本実施形態に係る加熱圧着治具は、樹脂材の形態をほぼ維持して加熱圧着による接合が行われるので、樹脂材の変形にともなう有機樹脂層の損耗が生じない。そのため、有機樹脂層と樹脂材との間に良好な接合界面が形成されて、高い接合強度を有する複合体を製造することができる。
以下、実施例について説明する。本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
塗装金属素形材における有機樹脂層が設けられた表面と樹脂材の表面とが対向した試験体を作製した。具体的には、塗装金属素形材1として、SPCCを基材とした溶融Zn-Al-Mg合金めっき鋼板を用いた。塗装金属素形材1は、板厚0.6mmの金属素形材2の両面に、ウレタン系樹脂からなる膜厚2μmの有機樹脂層3を有しており、長さ75mm及び幅25mmの寸法に切断されて試験に供された。
樹脂材4は、ポリアミド6(PA6)、ポリプロピレン(PP)の2種の樹脂を用いて、長さ10mm、幅5mm及び厚さ3mmの板状品を用意した。
図7は、本実施形態に係る加熱圧着用治具30の全体の外観を示したものであり、図8は、当該治具30における本体部31と支持部34に分けて示した図である。図7、図8に示す加熱圧着用治具30を用いて、加熱圧着による接合試験を行った。樹脂材4は、加熱圧着用治具30の開口32に装填される。当該加熱圧着用治具30の本体部31は、塗装金属素形材1を載置する載置面33を有する。当該載置面33は、塗装金属素形材1と同程度の長さ及び幅を有しており、図9に示すように、樹脂材4を装填するための開口32が、載置面33の一端から長手方向に約15mm離れた位置で、かつ、幅方向でほぼ中央の位置に設けられている。また、載置面の一端に隣接してストッパー38を設けている。このストッパー38に塗装金属素形材1を当接することにより、樹脂材4との接合箇所に塗装金属素形材1を正確に載置することができる。
加熱圧着用治具30は、本体部31の開口32に隣接して、加圧手段35を備える支持部34を有する。加圧手段35は、開口32に収容された樹脂材4を支持する支持手段36と、支持手段36を移動させる押圧手段37としてバネ部材を備えている。支持手段36における一方の端部は、開口32の内部形状に対応した形状を有していて、支持手段36における他方の端部は、押圧手段37のバネ部材で押圧されるように平坦面で構成されている。樹脂材4は、開口32内に装填されると、支持部34の加圧手段35によって押圧されて、載置面33から突出した状態にある。その後、塗装金属素形材1を樹脂材4及び加熱圧着用治具30の上に被せて、塗装金属素形材1の有機樹脂層3と樹脂材4とが対向した状態の被接合体5からなる試験体を得る。
次いで、被接合体5における塗装金属素形材1の第2の表面7に発熱手段10を配置し、被接合体5に対して押圧及び加熱を行い、被接合体5における塗装金属素形材1と樹脂体4とを接合させる。発熱手段として、日本アビオニクス株式会社製のパルスヒートユニット(型式NA-154)を使用した。この発熱手段は、被接合体を押えて所定の荷重で加圧するヘッド(図示を省略)と、当該ヘッドの先端にヒータチップとを備えている。当該ヒータチップは、パルスヒート電源(図示を省略)からの通電によって抵抗発熱する部材である。
発熱手段が試験体を押圧するときの加圧力(Pa)は、ヘッドで加える荷重(N)を、樹脂材の成形体の本体の断面積(10mm×5mm)で除した数値により評価した。
接合試験は、発熱手段により押圧した後、所定の温度及び時間で加熱処理を施した。試験体における温度履歴は、図3に示すように、常温21から設定温度22まで所定の昇温時間23となるように昇温する。設定温度22に達した後、その温度に所定の保持時間24で保持される。保持時間24を経過した後、強制空冷されて、ほぼ常温21に達した後、押圧が解除される。試験体の加熱処理においては、塗装金属素形材1と樹脂材4とが接触する接合部9の近傍に熱電対を設置して温度を測定した。本実施例は、その測定値によって試験体の加熱温度とした。所定の加圧力、加熱温度および加熱時間によって加熱圧着を行い、接合された複合体を作製し、せん断引張試験に供した。樹脂材は、その全体が開口内に装填されていて、加熱圧着用治具の本体部で拘束された状態にあることから、塗装金属素形材と樹脂材との接合部には、図4に示すような樹脂が流出した樹脂変形部分がほとんど生じなかった。よって、接合部の接合面積は、樹脂材の本体の断面積(10mm×5mm)に相当する。
(接合強度)
接合された試験体について、国際規格ISO 19095-2 2015(プラスチック -プラスチック・金属アセンブリの接着界面性能の評価-)の国際規格に準拠して、図10に示す引張試験装置によるせん断引張試験を行った。引張速度を5mm/minで行い、試験体が破断するピーク荷重を求めた。試験体は、塗装金属素形材1側を上側治具15で固定され、樹脂材4側を下側治具16で固定された。塗装金属素形材1は、一端が上側治具9から突出するように固定し、当該突出した一端を上側つかみ部13で把持した。樹脂材4は、その全体を下側治具16で固定し、下側治具16を下側つかみ部14で把持した。これにより、樹脂材4が下側つかみ部8で潰されるのを防止できる。引張試験装置に試験体を取り付ける際は、試験体の接合界面と下側つかみ部16の中心軸とがほぼ一致するように試験体を把持した。試験体の接合部の面積は、塗装金属素形材1と樹脂材4との接触面積に相当するから、試験体のせん断接合強度の指標として、引張試験により求めたピーク荷重(N)を接合面積(50mm)で除した数値を用いて、これを試験体の接合強度(MPa)とした。
(試験例1)
本実施形態に係る加熱圧着用治具により接合された試験体の接合強度について調べた。本発明例1、2は、加圧圧着用治具31を用いて、試験体への加圧力を1MPa、昇温時間を5s、保持時間を5s、加熱温度270℃の条件で接合した。また、参考例1、2として、図4に示す治具11を用いて、同様の条件で接合した試験体を作製した。その後、接合された各試験体のせん断接合強度を測定した。その試験結果を表1に示す。試験体の樹脂材には2種の樹脂を用いた。本発明例1及び参考例1は、樹脂材としてポリアミド樹脂(PA6)を用いた場合であり、本発明例2及び参考例2は、樹脂材としてポリプロピレン(PP)を用いた場合である。
表1に示すように、本実施形態に係る加熱圧着用治具(本発明例1、2)により接合された試験体は、参考例の治具による試験体(参考例1、2)と比べて、そのせん断接合強度が上回っていた。
(試験例2)
本実施形態に係る加熱圧着用治具により得られた接合部の外観について調べた。試験例1のPA6の樹脂材による本発明例1及び参考例1の試験体を用いて、接合部の外観を目視で観察した。図11に撮影した外観の写真を示す。
参考例の治具による試験体は、図11の参考例1に示すように、接合部の樹脂材が変形し、樹脂材の本体から流出した樹脂が周囲に1~3mm程度広がって固化していた。接合後の外観における意匠性を考慮すると、周囲に広がった樹脂変形部分を除去する必要があった。
それに対し、本実施形態に係る加熱圧着用治具による試験体は、図11の本発明例1に示すように、接合部の樹脂材には、ほとんど変形が見られず、樹脂材の形状が保持されていた。本実施形態に係る加熱圧着用治具を用いることにより、接合部の外観において良好な意匠性を確保できるとともに、余分な樹脂変形部を除去する作業を省略できる点で製造効率の向上に寄与することが分かった。
(試験例3)
次に、試験例1で得られた試験体を用いて、接合界面における有機樹脂層の厚みを測定した。接合部付近で試験体を板厚方向に切断した後、その断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察し、断面の画像において任意に3箇所の厚みを計測し、それらの平均値を得た。その結果を表1に示す。
Figure 0007159730000001
表1の本発明例1、2は、本実施形態に係る加熱圧着用治具を用いたものであり、参考例1、2は、図4に示す治具を用いたものである。表1に示すように、PA6、PPのいずれの樹脂材についても、参考例1、2の試験体は、その接合界面における有機樹脂層の平均厚みが接合前の膜厚(2μm)よりも約35%減少し、薄肉化していた。それに対し、本発明例1、2における有機樹脂層の平均厚さは、ほとんど減少しておらず、接合前の膜厚がほぼ維持されていた。
上記の結果は、試験例2の外観に関する結果と合わせて見ると、参考例の治具による接合部では、樹脂材の変形および樹脂の流出にともない、樹脂と接触する塗装金属素形材の有機樹脂層が樹脂と一緒に周囲へ流出し、当該皮膜が薄肉化したものと推測される。それに対し、本発明例の治具を用いた場合は、接合時に樹脂材が拘束されていて、樹脂材の変形と樹脂の流出を生起させないので、有機樹脂層の厚さがほぼ維持されたものと推測される。そして、本発明例は、接合後に当該皮膜の薄肉化が生起しなかったことにより、試験例1に示すように、高い接合強度が得られたと考えられる。
以上のことから、本発明に係る加熱圧着用治具は、金属材と樹脂材とが接合された高い接合強度を有する複合体を提供し、当該複合体を簡便に良好な作業効率で製造する方法を提供できる点で、有用な効果を奏する。
1 塗装金属素形材
2 金属素形材
3 有機樹脂層
4 樹脂材
5 被接合体
6 第1の表面
7 第2の表面
8 複合体
9 接合部
10 発熱手段
11 位置決め用治具
12 凹部
13 上側つかみ部
14 下側つかみ部
15 上側治具
16 下側治具
17 樹脂変形部
21 常温
22 設定温度
23 昇温時間
24 保持時間
25 冷却時間
30 加熱圧着用治具
31 本体部
32 開口
33 載置面
34 支持部
35 加圧手段
36 支持手段
37 押圧手段
38 ストッパー

Claims (2)

  1. 熱圧着用治具を用いて、金属素形材における少なくとも一方の表面に有機樹脂層を有する塗装金属素形材と樹脂材成形体とを加熱圧着して、前記塗装金属素形材と前記樹脂材成形体との複合体を製造する、複合体の製造方法であって、
    前記加熱圧着用治具は、前記塗装金属素形材を載置するための載置面を有する本体部と、前記載置面と反対側に位置して前記本体部に隣接して配置された支持部とを、含み、
    前記本体部は、前記載置面の側に樹脂材成形体を装填して拘束するための開口を有し、前記開口を囲む内壁の高さは、前記樹脂材成形体の高さ以上であり、
    前記支持部は、前記開口の内部に装填された前記樹脂材成形体を前記載置面の側へ押圧する加圧手段を備え、
    前記加圧手段は、前記樹脂材成形体と接して支持する支持手段と、前記支持手段によって支持された前記樹脂材成形体を前記開口内で前記載置面の側へ移動可能な押圧手段を備える、
    複合体の製造方法
  2. 前記塗装金属素形材と前記樹脂材成形体とを重ねて、前記塗装金属素形材における有機樹脂層が設けられた第1の表面と樹脂材成形体の表面とが対向した被接合体であって、前記樹脂材成形体は、前記開口内に装填されて前記開口の内壁に拘束される形状であり、前記塗装金属素形材は、前記載置面に載置される前記第1の表面を有する、被接合体を作製すること、
    前記被接合体の前記樹脂材成形体を前記加圧手段の前記支持手段に接して配置すること、
    その後、前記被接合体において、前記第1の表面と反対側に位置する前記塗装金属素形材の第2の表面に、発熱手段を配置すること、
    次いで、前記発熱手段を前記第2の表面に対し押圧して、前記第1の表面を前記載置面に当接させて、前記塗装金属素形材と前記樹脂材成形体とを密着させるとともに、前記発熱手段により前記被接合体に加熱処理を施して、前記塗装金属素形材と前記樹脂材成形体とを接合させること、
    を含む、請求項に記載の複合体の製造方法。
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