JP2011114207A - 投影装置、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

投影装置、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】露光不良の発生を抑制できる投影装置を提供する。
【解決手段】投影装置は、第1面からの露光光を第2面に照射して第1面の像を第2面に投影する。投影装置は、第1面に沿って並設され、それぞれ第1面の一部の像を第2面に形成可能な第1及び第2の投影光学系と、第1及び第2の投影光学系に対応して配置され、露光光の光路の外側から第1及び第2の投影光学系に検出光を導入する第1光学系と、第1及び第2の投影光学系に対応して配置され、検出光が第2面を経由しないように第1及び第2の投影光学系から検出光を導出する第2光学系と、検出面を有し、第2光学系が導出し、検出面に入射する複数の前記検出光を検出する検出装置とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、投影装置、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法に関する。
フラットパネルディスプレイ等の電子デバイスの製造工程において、マスクを露光光で照明し、投影光学系の投影領域に照射されたマスクからの露光光で感光性の基板を露光する露光装置が使用される。下記特許文献には、複数の投影光学系を有し、それら複数の投影光学系のうち、例えば第1投影光学系の投影領域に第2投影光学系の投影領域の一部を重複させて基板を露光する、所謂、マルチレンズ型露光装置に関する技術の一例が開示されている。
特開2001−296667号公報
マルチレンズ型露光装置において、複数の投影光学系のそれぞれの投影領域の相対位置が変動したり、複数の投影光学系のそれぞれの像面の位置が変動したりすると、例えば基板に形成されるパターンの寸法が不均一になったり、パターンに欠陥が生じたりする等、露光不良が発生する可能性がある。その結果、不良デバイスが発生する可能性がある。
本発明は、露光不良の発生を抑制できる投影装置、露光装置、及び露光方法を提供することを目的とする。また本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、第1面からの露光光を第2面に照射して第1面の像を第2面に投影する投影装置であって、第1面に沿って並設され、それぞれ第1面の一部の像を第2面に形成可能な第1及び第2の投影光学系と、第1及び第2の投影光学系に対応して配置され、露光光の光路の外側から第1及び第2の投影光学系に検出光を導入する第1光学系と、第1及び第2の投影光学系に対応して配置され、検出光が第2面を経由しないように第1及び第2の投影光学系から検出光を導出する第2光学系と、検出面を有し、第2光学系が導出し、検出面に入射する複数の前記検出光を検出する検出装置と、を備える投影装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様の投影装置を備え、第1面に配置されたパターンからの露光光を第2面に配置された基板の表面に照射してパターンの像を基板の表面に投影する露光装置が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、第2の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を露光結果に基づいて処理することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、第1面に沿って並設され、第1面からの露光光を第2面に照射して、それぞれ第1面の一部の像を第2面に形成可能な第1及び第2の投影光学系に、第1及び第2の投影光学系に対応して配置された第1光学系により露光光の光路の外側から検出光を導入することと、第1及び第2の投影光学系に対応して配置された第2光学系により、第2面を経由しないように第1及び第2の投影光学系から検出光を導出することと、第2光学系が導出した複数の検出光を検出することと、検出の結果に基づいて、第1及び第2の投影光学系のそれぞれの結像特性を調整して、第2面に配置される基板に対して露光光を照射して基板を露光することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、第4の態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を露光結果に基づいて処理することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明によれば、露光不良の発生を抑制でき、不良デバイスの発生を抑制できる。
本実施形態に係る露光装置の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係る投影領域と基板との関係を示す平面図である。 本実施形態に係る投影システム及び検出システムの一部を示す概略構成図である。 本実施形態に係る第1光学系の近傍を示す図である。 本実施形態に係る第2光学系の近傍を示す図である。 本実施形態に係る視野絞りの一例を示す模式図である。 本実施形態に係る第1マーク部材の一例を示す図である。 本実施形態に係る第1マーク部材と視野絞りとの関係を説明するための模式図である。 本実施形態に係る第2マーク部材の一例を示す図である。 検出装置が検出する第1マークの像及び第2マークを示す模式図である。 マーク位置検出器の一例を示す模式図である。 本実施形態に係るデバイス製造方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
図1は、本実施形態に係る露光装置EXの概略を示す斜視図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、マスクMを露光光ELで照明する照明システムISと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影システムPSと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置3とを備えている。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。基板Pは、例えばガラスプレート等の基材と、その基材上に形成された感光膜(塗布された感光材)とを含む。本実施形態において、基板Pは、マザーガラスと呼ばれる大型のガラスプレートを含み、その基板Pの一辺のサイズは、例えば500mm以上である。本実施形態においては、基板Pの基材として、一辺が約3000mmの矩形のガラスプレートを用いる。
投影システムPSは、物体面からの露光光ELを像面に照射して、物体面の像を像面に投影する。本実施形態において、投影システムPSの物体面は、XY平面とほぼ平行である。また、投影システムPSの像面も、XY平面とほぼ平行である。本実施形態において、投影システムPSの物体面にマスクMの下面(パターン形成面)MAが配置され、投影システムPSの像面に基板Pの表面(露光面)PAが配置される。マスクMのパターンは、マスクMの下面MAに配置されている。下面MAに配置されているパターンは、基板Pにデバイスを形成するためのパターン(デバイスパターン)である。露光装置EXは、投影システムPSの物体面に配置されたマスクMのパターン(パターン形成面MA)からの露光光ELを、像面に配置された基板Pの表面PAに照射する。これにより、マスクMのパターンの像が基板Pの表面に投影され、基板Pが露光される。
本実施形態において、投影システムPSは、XY平面に沿って並設された投影光学系PLを複数有する。複数の投影光学系PLのそれぞれが、物体面及び像面を有し、物体面からの露光光ELを像面に照射して物体面の像を像面に投影する。複数の投影光学系PLのそれぞれは、マスクMのパターン(パターン形成面MA)の一部の像を基板Pの表面PAに形成可能である。照明システムISは、複数の投影光学系PLに対応する照明モジュールILを複数有する。
本実施形態において、投影システムPSは、投影光学系PLを7つ有する。照明システムISは、照明モジュールILを7つ有する。なお、投影光学系PL及び照明モジュールILの数は7つに限定されず、例えば投影システムPSが、投影光学系PLを11個有し、照明システムISが、照明モジュールILを11個有してもよい。
照明モジュールILは、照明領域IRに露光光ELを照射して、その照明領域IRを露光光ELで照明する。照明領域IRは、照明システムISから射出され、投影システムPSの物体面において露光光ELが照射される照射領域である。照明モジュールILは、照明領域IRに配置されたマスクMのパターン(パターン形成面MA)の一部を均一な照度分布の露光光ELで照明する。上述のように、本実施形態において、照明システムISは、照明モジュールILを7つ有する。照明システムISは、異なる7つの照明領域IRのそれぞれを露光光ELで照明する。本実施形態において、7つの照明領域IRは、XY平面内において異なる位置に配置される。7つの照明領域IRは、離れている。
本実施形態において、照明システムISは、光源4から射出される露光光ELを複数(7つ)の照明モジュールILに分岐するライトガイドユニット5を有する。ライトガイドユニット5は、例えば光ファイバを含む。本実施形態においては、光源4として水銀ランプを用い、照明システムISから射出される露光光ELとして、その水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)を用いる。
投影光学系PLは、投影領域PRに露光光ELを照射して、その投影領域PRにマスクMのパターンの像を投影する。投影領域PRは、投影システムPSから射出され、投影システムPSの像面において露光光ELが照射される照射領域である。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの表面の一部にマスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。複数の投影光学系PLは、それぞれ物体面に配置されたマスクMのパターン(パターン形成面MA)の一部の像を、像面に配置された基板Pの表面PAに形成可能である。上述のように、本実施形態において、投影システムPSは、投影光学系PLを7つ有する。投影システムPSは、異なる7つの投影領域PRのそれぞれにパターンの像を投影する。本実施形態において、7つの投影領域PRは、XY平面内において異なる位置に配置される。7つの投影領域PRは、離れている。
以下の説明において、7つの照明モジュールILのそれぞれを適宜、第1〜第7照明モジュールIL1〜IL7、と称し、7つの照明領域IRのそれぞれを適宜、第1〜第7照明領域IR1〜IR7、と称する。また、7つの投影光学系PLのそれぞれを適宜、第1〜第7投影光学系PL1〜PL7、と称し、7つの投影領域PRのそれぞれを適宜、第1〜第7投影領域PR1〜PR7、と称する。
また、本実施形態において、露光装置EXは、マスクステージ1及び基板ステージ2の位置を計測する干渉計システム6と、第1〜第7投影光学系PL1〜PL7のそれぞれが形成する第1〜第7投影領域PR1〜PR7の相対位置情報、及び第1〜第7投影光学系PL1〜PL7のそれぞれが形成する第1〜第7像面の位置を導出する検出システム7とを備えている。
干渉計システム6は、マスクステージ1の位置を計測する第1干渉計ユニット6Aと、基板ステージ2の位置を計測する第2干渉計ユニット6Bとを有する。第1干渉計ユニット6Aは、マスクステージ1に配置された計測ミラーを用いて、XY平面内におけるマスクステージ1(マスクM)の位置を計測する。第2干渉計ユニット6Bは、基板ステージ2に配置された計測ミラーを用いて、XY平面内における基板ステージ2(基板P)の位置を計測する。
検出システム7は、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に対応して配置された第1検出ユニット71と、第2投影光学系PL2及び第3投影光学系PL3に対応して配置された第2検出ユニット72と、第3投影光学系PL3及び第4投影光学系PL4に対応して配置された第3検出ユニット73と、第4投影光学系PL4及び第5投影光学系PL5に対応して配置された第4検出ユニット74と、第5投影光学系PL5及び第6投影光学系PL6に対応して配置された第5検出ユニット75と、第6投影光学系PL6及び第7投影光学系PL7に対応して配置された第6検出ユニット76とを有する。
第1検出ユニット71は、XY平面内における第1投影領域PR1と第2投影領域PR2との相対位置情報を導出する。第2検出ユニット72は、XY平面内における第2投影領域PRと第3投影領域PR3との相対位置情報を導出する。第3検出ユニット73は、XY平面内における第3投影領域PR3と第4投影領域PR4との相対位置情報を導出する。第4検出ユニット74は、XY平面内における第4投影領域PR4と第5投影領域PR5との相対位置情報を導出する。第5検出ユニット75は、XY平面内における第5投影領域PR5と第6投影領域PR6との相対位置情報を導出する。第6検出ユニット76は、XY平面内における第6投影領域PR6と第7投影領域PR7との相対位置情報を導出する。
また、第1検出ユニット71は、Z軸方向における第1像面と第2像面との相対位置情報を導出する。第2検出ユニット72は、Z軸方向における第2像面と第3像面との相対位置情報を導出する。第3検出ユニット73は、Z軸方向における第3像面と第4像面との相対位置情報を導出する。第4検出ユニット74は、Z軸方向における第4像面と第5像面との相対位置情報を導出する。第5検出ユニット75は、Z軸方向における第5像面と第6像面との相対位置情報を導出する。第6検出ユニット76は、Z軸方向における第6像面と第7像面との相対位置情報を導出する。
マスクステージ1は、マスクMの下面MAの少なくとも一部を保持するマスク保持部8を有し、マスクMを保持した状態で移動可能である。マスクステージ1は、マスクMの下面(パターン形成面)MAとXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。マスクステージ1は、例えばリニアモータ等を含む駆動システムの作動により、照明領域IRに対してマスクMを保持して移動可能である。本実施形態において、マスクステージは、X軸、Y軸、及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。
基板ステージ2は、基板Pの裏面の少なくとも一部を保持する基板保持部9を有し、基板Pを保持した状態で移動可能である。基板ステージ2は、基板Pの表面(露光面)PAとXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。基板ステージ2は、例えばリニアモータ等を含む駆動システムの作動により、投影領域PRに対して基板Pを保持して移動可能である。本実施形態において、基板ステージ2は、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置である。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、複数の投影光学系PLを有し、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ基板Pを露光する、所謂、マルチレンズ型スキャン露光装置である。
基板Pの露光時、制御装置3は、マスクステージ1及び基板ステージ2を制御して、マスクM及び基板Pを、基板Pの表面PAに入射する露光光ELの光路と交差するXY平面内の所定の走査方向に移動する。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をX軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もX軸方向とする。基板Pの露光時、マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、投影システムPSの物体面側でX軸方向に移動し、基板ステージ2は、基板Pを保持した状態で、投影システムPSの像面側でX軸方向に移動する。制御装置3は、投影システムPSの像面側で投影システムPSの投影領域PRに対して基板PをX軸方向に移動するとともに、その基板PのX軸方向への移動と同期して、投影システムPSの物体面側で照明システムISの照明領域IRに対してマスクMをX軸方向に移動しつつ、マスクM及び投影システムPSを介して基板Pに露光光ELを照射する。これにより、マスクMのパターンの像が基板Pに投影され、基板PはマスクM及び投影システムPSからの露光光ELで露光される。
図2は、第1〜第7投影領域PR1〜PR7と、基板Pとの位置関係の一例を示す模式図であり、基板Pの表面PAを含む平面内の位置関係を示す。図2に示すように、本実施形態において、第1〜第7投影領域PR1〜PR7のそれぞれは、XY平面内において台形である。本実施形態において、第1、第3、第5、第7投影光学系PL1、PL3、PL5、PL7が形成する第1、第3、第5、第7投影領域PR1、PR3、PR5、PR7が、Y軸方向にほぼ等間隔で配置されている。また、第2、第4、第6投影光学系PL2、PL4、PL6が形成する第2、第4、第6投影領域PR2、PR4、PR6が、Y軸方向にほぼ等間隔で配置されている。
第1、第3、第5、第7投影領域PR1、PR3、PR5、PR7は、第2、第4、第6投影領域PR2、PR4、PR6に対して、−X側に配置されている。また、Y軸方向に関して、第1、第3、第5、第7投影領域PR1、PR3、PR5、PR7の間に、第2、第4、第6投影領域PR2、PR4、PR6が配置される。
第1〜第7投影領域PR1〜PR7のそれぞれは、基板PにおけるX軸方向(走査方向)の積算露光量が等しくなるように配置されている。Y軸方向に関する第1〜第7投影領域PR1〜PR7の端部のそれぞれが、Y軸方向に関して重複するように配置され、X軸方向に関する投影領域の寸法の和が、同じになるように設けられている。
なお、本実施形態において、投影領域の端部とは、XY平面内において台形の投影領域のうち、X軸に対して傾斜するエッジを含む三角形の部分をいう。また、以下の説明において、端部以外の投影領域の長方形の部分を適宜、中央部、と称する。
本実施形態において、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2は、第1投影領域PR1の+Y側の端部T1bと、第2投影領域PR2の−Y側の端部T2aとをY軸方向に関して重複させる。第2投影光学系PL2及び第3投影光学系PL3は、第2投影領域PR2の+Y側の端部T2bと、第3投影領域PR3の−Y側の端部T3aとをY軸方向に関して重複させる。第3投影光学系PL3及び第4投影光学系PL4は、第3投影領域PR3の+Y側の端部T3bと、第4投影領域PR4の−Y側の端部T4aとをY軸方向に関して重複させる。第4投影光学系PL4及び第5投影光学系PL5は、第4投影領域PR4の+Y側の端部T4bと、第5投影領域PR5の−Y側の端部T5aとをY軸方向に関して重複させる。第5投影光学系PL5及び第6投影光学系PL6は、第5投影領域PR5の+Y側の端部T5bと、第6投影領域PR6の−Y側の端部T6aとをY軸方向に関して重複させる。第6投影光学系PL6及び第7投影光学系PL7は、第6投影領域PR6の+Y側の端部T6bと、第7投影領域PR7の−Y側の端部T7aとをY軸方向に関して重複させる。
X軸方向に関して、端部T1bの寸法と端部T2aの寸法との和と、端部T2bの寸法と端部T3aの寸法との和と、端部T3bの寸法と端部T4aの寸法との和と、端部T4bの寸法と端部T5aの寸法との和と、端部T5bの寸法と端部T6aの寸法との和と、端部T6bの寸法と端部T7aの寸法との和とは、ほぼ同じである。
また、X軸方向に関して、第1投影領域PR1の中央部C1の寸法と、第2投影領域PR2の中央部C2の寸法と、第3投影領域PR3の中央部C3の寸法と、第4投影領域PR4の中央部C4の寸法と、第5投影領域PR5の中央部C5の寸法と、第6投影領域PR6の中央部C6の寸法と、第7投影領域PR7の中央部C7の寸法とは、ほぼ同じである。
また、X軸方向に関して、中央部C1の寸法と、端部T1bの寸法と端部T2aの寸法との和とは、ほぼ同じである。他の中央部の寸法と、端部どうしの寸法の和とも、同様の関係にある。
これにより、第1〜第7投影領域PR1〜PR7に対して基板PをX軸方向に移動しながら露光したときの、基板PにおけるX軸方向に関する積算露光量は、ほぼ同じになる。
以下の説明において、基板Pにおいて投影領域が重複する部分を適宜、重複部、と称する。また、基板Pにおいて投影領域が重複しない部分を適宜、非重複部、と称する。
本実施形態においては、第1投影領域PR1と第2投影領域PR2の一部とによって、基板Pにおいて重複部B1が設けられる。第2投影領域PR2と第3投影領域PR3の一部とによって、基板Pにおいて重複部B2が設けられる。第3投影領域PR3と第4投影領域PR4の一部とによって、基板Pにおいて重複部B3が設けられる。第4投影領域PR4と第5投影領域PR5の一部とによって、基板Pにおいて重複部B4が設けられる。
第5投影領域PR5と第6投影領域PR6の一部とによって、基板Pにおいて重複部B5が設けられる。第6投影領域PR6と第7投影領域PR7の一部とによって、基板Pにおいて重複部B6が設けられる。
重複部B1に配置される基板Pの少なくとも一部は、第1投影領域PR1と第2投影領域PR2の一部とによって重複露光される。重複部B2に配置される基板Pの少なくとも一部は、第2投影領域PR2と第3投影領域PR3の一部とによって重複露光される。重複部B3に配置される基板Pの少なくとも一部は、第3投影領域PR3と第4投影領域PR4の一部とによって重複露光される。重複部B4に配置される基板Pの少なくとも一部は、第4投影領域PR4と第5投影領域PR5の一部とによって重複露光される。重複部B5に配置される基板Pの少なくとも一部は、第5投影領域PR5と第6投影領域PR6の一部とによって重複露光される。重複部B6に配置される基板Pの少なくとも一部は、第6投影領域PR6と第7投影領域PR7の一部とによって重複露光される。基板Pの露光を実行するとき、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の少なくとも一部に基板Pが配置された状態で、その第1〜第7投影領域PR1〜PR7に露光光ELが照射される。
次に、図3、図4、及び図5を参照して、投影システムPS及び検出システム7について説明する。図3は、本実施形態に係る露光装置EXの一部を示す概略構成図であり、マスクMを保持するマスクステージ1、基板Pを保持する基板ステージ2、投影システムPSの一部、及び検出システム7の一部を示す。図3は、第1投影光学系PL1、第2投影光学系PL2、及び第1検出ユニット71を示す。図4は、光学素子10の近傍の第1投影光学系PL1の一部及び第1検出ユニット71の一部を示す図である。図5は、光学素子13近傍の第1投影光学系PL1の一部及び第1検出ユニット71の一部を示す図である。
図3、図4、及び図5を用いる以下の説明においては、主に、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2の少なくとも一方、及びその第1、第2投影光学系PL1、PL2に対応して配置された第1検出ユニット71について主に説明する。なお、第3〜第7投影光学系PL3〜PL7は、第1、第2投影光学系PL1、PL2と同様の構成である。また、第2〜第6検出ユニット72〜76は、第1検出ユニット71と同様の構成である。
第1、第2投影光学系PL1、PL2は、物体面に配置されたマスクMの下面MAと対向し、そのマスクMの下面MAからの露光光ELが入射する入射面10をそれぞれ備えている。また、第1、第2投影光学系PL1、PL2は、像面に配置された基板Pの表面と対向し、その基板Pの表面に向けて露光光ELを射出する射出面11をそれぞれ備えている。
本実施形態において、入射面10は、第1投影光学系PL1の複数の光学素子のうち、第1投影光学系PL1の物体面に最も近い光学素子12に配置される。マスクMの下面MAからの露光光ELは、入射面10の一部の領域10Aに入射する。以下の説明において、マスクMの下面MAからの露光光ELが入射する入射面10の一部の領域10Aを適宜、第1領域10A、と称し、第1領域10Aの周囲の入射面10の一部の領域10Bを適宜、第2領域10B、と称する。第2領域10Bは、マスクMの下面MAからの露光光ELが入射しない領域である。第1投影光学系PL1の入射面10と同様、第2〜第7投影光学系PL1〜PL7の入射面10のそれぞれも、マスクMの下面MAからの露光光ELが入射する第1領域10Aと、マスクMの下面MAからの露光光ELが入射しない第2領域10Bとを有する。
本実施形態において、射出面11は、第1投影光学系PL1の複数の光学素子のうち、第1投影光学系PL1の像面に最も近い光学素子13に配置される。第1投影光学系PL1の入射面10(第1領域10A)から入射し、第1投影光学系PL1の複数の光学素子を通過した露光光ELは、射出面11の一部の領域11Aから射出される。以下の説明において、基板Pの表面に向けて露光光ELを射出する射出面11の一部の領域11Aを適宜、第3領域11A、と称し、第3領域11Aの周囲の射出面11の一部の領域11Bを適宜、第4領域11B、と称する。第4領域11Bは、基板Pの表面PAに向けて露光光ELを射出しない領域である。第1投影光学系PL1の射出面11と同様、第2〜第7投影光学系PL2〜PL7の射出面11のそれぞれも、基板Pの表面に向けて露光光ELを射出する第3領域11Aと、基板Pの表面に向けて露光光ELを射出しない第4領域11Bとを有する。
本実施形態において、投影システムPSは、その投影システムPSの結像特性(光学特性)を調整する結像特性調整装置14を備えている。結像特性調整装置14は、第1〜第7投影光学系PL1〜PL7のそれぞれに対応して設けられている。
以下、第1〜第7投影光学系PL1〜PL7のうち、第1投影光学系PL1及びその第1投影光学系PL1に対応して設けられている結像特性調整装置14について説明する。第1投影光学系PL1及びその第1投影光学系PL1に対応して設けられている結像特性調整装置14の構成と、第2〜第7投影光学系PL2〜PL7及びそれら第2〜第7投影光学系PL2〜PL7に対応して設けられている結像特性調整装置14の構成とは、同様である。
第1投影光学系PL1は、照明モジュールIL1により露光光ELで照明されたマスクMのパターン(パターン形成面MA)の一部の像を基板Pに正立等倍で形成する。結像特性調整装置14は、シフト調整部15と、二組の反射屈折型光学系16、17と、像面調整部500と、露光光ELが通過する第1開口18Aを有する視野絞り18と、ローテーション調整部19と、スケーリング調整部20とを備えている。
照明領域IRに照射され、マスクMを透過した露光光ELは、シフト調整部15に入射する。シフト調整部15は、X軸方向及びY軸方向に関する第1投影光学系PL1の投影像(マスクMのパターンの像)の位置を調整可能である。すなわち、第1投影光学系PL1のシフト調整部15は、X軸方向及びY軸方向に関する第1投影領域PR1の位置を調整可能である。シフト調整部15は、2つの光学素子12、21を有する。2つの光学素子12、21は、それぞれ平行平板である。2つの光学素子12、21の少なくとも一方が移動することによって、第1投影光学系PL1が形成するX軸方向及びY軸方向に関する第1投影領域PR1の位置が調整される。
シフト調整部15を透過した露光光ELは、1組目の反射屈折型光学系16に入射する。反射屈折型光学系16は、光学素子16A、16B、16Cを有する。本実施形態において、光学素子16Aは、直角プリズムである。光学素子16Bは、凸レンズである。光学素子16Cは、凹面鏡である。反射屈折型光学系16は、マスクMのパターンの中間像を形成する。
反射屈折型光学系16から射出された露光光ELは、像面調整部500に供給される。像面調整部500は、第1投影光学系PL1が形成するZ軸方向に関する第1像面の位置を調整可能である。また、像面調整部500は、Z軸方向のみならず、θX、及びθY方向に関する第1像面の位置を調整可能である。像面調整部500は、くさび形状の2つの光学部材を有し、それら光学部材の少なくとも一方を移動させることによって、Z軸、θX、及びθY方向に関する第1投影光学系PL1の第1像面の位置を調整することができる。
像面調整部500から射出された露光光ELは、視野絞り18に供給される。視野絞り18は、反射屈折型光学系16により形成されるパターンの中間像の位置に配置されている。視野絞り18は、露光光ELの光路に設けられ、露光光ELが通過可能な第1開口18Aを有する。第1開口18Aは、露光光ELの光路に設けられて第1投影光学系PL1の像面(基板Pの表面PA)における露光光ELの照射領域(第1投影領域PR1)を規定する。本実施形態において、視野絞り18は、第1投影領域PR1を台形に規定する。視野絞り18の第1開口18Aを通過した露光光ELは、2組目の反射屈折型光学系17に入射する。反射屈折型光学系17は、反射屈折型光学系16と同様に構成されている。反射屈折型光学系17は、光学素子17A、17B、17Cを有する。本実施形態において、光学素子17Aは、直角プリズムである。光学素子17Bは、凸レンズである。光学素子17Cは、凹面鏡である。
ローテーション調整部19は、θZ方向に関する投影光学系PLの投影像(マスクMのパターンの像)の位置を調整可能である。すなわち、第1投影光学系PL1のローテーション調整部19は、θZ方向に関する第1投影領域PR1の位置を調整可能である。ローテーション調整部19は、2つの光学素子(直角プリズム)16A、17Aを含む。2つの光学素子16A、17Aの少なくとも一方が移動することによって、第1投影光学系PL1が形成するθZ方向に関する第1投影領域PR1の位置が調整される。
反射屈折型光学系17から射出された露光光ELは、スケーリング調整部20に入射する。スケーリング調整部20は、第1投影光学系PL1の投影像(マスクMのパターンの像)の倍率(スケーリング)を調整可能である。すなわち、第1投影光学系PL1のスケーリング調整部20は、第1投影領域PR1の大きさを調整可能である。スケーリング調整部20は、光学素子22、23、13を有する。本実施形態において、光学素子22は、凹レンズである。光学素子23は、凸レンズである。光学素子13は、凹レンズである。光学素子(凸レンズ)23は、光学素子(凹レンズ)22と光学素子(凹レンズ)13との間に配置されている。Z軸方向に関して光学素子(凸レンズ)23が移動することによって、第1投影光学系PL1が形成する第1投影領域PR1の倍率(大きさ)が調整される。
このように、結像特性調整装置14は、シフト調整部15及びローテーション調整部19の少なくとも一方を用いて、第1投影領域PR1の位置をXY平面に沿った方向(X軸方向、Y軸方向、及びθZ方向の少なくとも一つ)に調整可能である。また、結像特性調整装置14は、像面調整部500を用いて、第1像面の位置をXY平面と交差する方向(Z軸方向、θX方向、及びθY方向の少なくとも一つ)に調整可能である。また、結像特性調整装置14は、スケーリング調整部20を用いて、第1投影領域PR1の大きさを調整可能である。
また、制御装置3は、第1投影光学系PL1に設けられている結像特性調整装置14、及び第2投影光学系PL2に設けられている結像特性調整装置14の少なくとも一方を用いて、第1投影領域PR1及び第2投影領域PR2の少なくとも一方の位置をXY平面に沿った方向に調整可能である。換言すれば、制御装置3は、第1投影光学系PL1に設けられている結像特性調整装置14、及び第2投影光学系PL2に設けられている結像特性調整装置14の少なくとも一方を用いて、XY平面内における第1投影領域PR1と第2投影領域PR2との相対位置を調整可能である。
また、制御装置3は、第1投影光学系PL1に設けられている結像特性調整装置14、及び第2投影光学系PL2に設けられている結像特性調整装置14の少なくとも一方を用いて、第1像面及び第2像面の少なくとも一方の位置をXY平面と交差する方向に調整可能である。換言すれば、制御装置3は、第1投影光学系PL1に設けられている結像特性調整装置14、及び第2投影光学系PL2に設けられている結像特性調整装置14の少なくとも一方を用いて、Z軸方向における第1像面と第2像面との相対位置を調整可能である。
第1検出ユニット71は、第1投影光学系PL1が形成する第1投影領域PR1と、第2投影光学系PL2が形成する第2投影領域PR2との相対位置情報を導出する。第1検出ユニット71は、XY平面内における第1投影領域PR1と第2投影領域PR2との相対位置情報を導出する。
第1検出ユニット71は、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に対応して配置され、露光光ELの光路の外側から第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に検出光SLを導入する第1光学系31と、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に対応して配置され、検出光SLが基板Pの表面PA(第1、第2投影光学系PL1、PL2の像面)を経由しないように第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2から検出光SLを導出する第2光学系32と、検出面33を有し、第2光学系32が導出した複数の検出光SLが検出面33に入射する入射位置の相対位置情報を検出する検出装置34とを備えている。
また、本実施形態において、第1検出ユニット71は、検出光SLを射出する照射装置35を有する。照射装置35から射出された検出光SLが、第1光学系31を介して、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に導入される。本実施形態において、検出光SLの波長と、露光光ELの波長とは、ほぼ等しい。照射装置35は、露光光ELをほぼ同じ波長の検出光SLを射出する。これにより、検出光SLは、第1、第2投影光学系PL1、PL2を良好に通過することができる。なお、光源4(照明システムIS)から射出される露光光ELの一部を、例えばファイバ等の導光部材を介して、第1光学系31に導いてもよい。
本実施形態において、第1光学系31は、検出光SLがマスクMの下面MA(第1、第2投影光学系PL1、PL2の物体面)を経由しないように、検出光SLを第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に導入する。
本実施形態において、第1光学系31は、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2のそれぞれに対して、第1領域10Aの周囲の少なくとも一部の入射面10の第2領域10Bに検出光SLを導入する。すなわち、第1光学系31は、照射装置35から射出された検出光SLの一部を、第1投影光学系PL1の入射面10の第2領域10Bに導入するとともに、照射装置35から射出された検出光SLの一部を、第2投影光学系PL2の入射面10の第2領域10Bに導入する。第1投影光学系PL1の入射面10に導入された検出光SLは、第1投影光学系PL1の複数の光学素子を通過して、第1投影光学系PL1の射出面11から射出される。第2投影光学系PL2の入射面10に導入された検出光SLは、第2投影光学系PL2の複数の光学素子を通過して、第2投影光学系PL2の射出面11から射出される。
本実施形態において、第2光学系32は、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2のそれぞれに対して、第3領域11Aの周囲の少なくとも一部の射出面11の第4領域11Bから検出光SLを導出する。すなわち、第2光学系32は、第1投影光学系PL1の複数の光学素子を通過した検出光SLを、第1投影光学系PL1の射出面11の第4領域11Bから導出するとともに、第2投影光学系PL2の複数の光学素子を通過した検出光SLを、第2投影光学系PL2の射出面11の第4領域11Bから導出する。
本実施形態において、第1投影光学系PL1の入射面10の第2領域10Bに入射した検出光SLは、第1投影光学系PL1の複数の光学素子を通過して、第1投影光学系PL1の射出面11の第4領域11Bから射出される。同様に、第2投影光学系PL2の入射面10の第2領域10Bに入射した検出光SLは、第2投影光学系PL2の複数の光学素子を通過して、第2投影光学系PL2の射出面11の第4領域11Bから射出される。第2光学系32は、第1投影光学系PL1の射出面11の第4領域11Bから射出された検出光SL、及び第2投影光学系PL2の射出面11の第4領域11Bから射出された検出光SLを受け、検出面33に導く。
また、本実施形態において、第1光学系31は、露光光ELの光路に対して第1開口18Aの外側を通過するように第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に検出光SLを導入する。本実施形態において、視野絞り18は、露光光ELの光路に対して第1開口18Aの外側に配置された第2開口18Bを備える。第1光学系31は、第2開口18Bを通過するように、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に検出光SLを導入する。
図6は、投影システムPSが有する複数の視野絞り18を模式的に示す平面図である。図6は、7つの投影光学系PLのそれぞれが有する視野絞り18のうち、第1〜第3投影光学系PL1〜PL3の視野絞り18を模式的に示す。視野絞り18は、露光光ELの光路に設けられて基板Pの表面における投影領域PRを規定する第1開口18Aと、露光光ELの光路に対して第1開口18Aの外側に配置された第2開口18Bとを備えている。入射面10の第1領域10Aに入射した露光光ELは、第1開口18Aを通過し、第2開口18Bには照射されない(第2開口18Bを通過しない)。入射面10の第2領域10Bに入射した検出光SLは、第2開口18Bを通過し、第1開口18Aには照射されない(第1開口18Aを通過しない)。
第1開口18Aは、台形である。第1開口18Aの形状と、基板Pにおける投影領域PRの形状とは、ほぼ等しい。また、第1〜第7投影光学系PL1〜PL7のそれぞれが有する視野絞り18の第1開口18Aの位置関係は、基板Pの表面における第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置関係とほぼ等しい。すなわち、第1、第3、第5、第7投影光学系PL1、PL3、PL5、PL7が有する視野絞り18の第1開口18Aが、Y軸方向にほぼ等間隔で配置されている。また、第2、第4、第6投影光学系PL2、PL4、PL6が有する視野絞り18の第1開口18Aが、Y軸方向にほぼ等間隔で配置されている。また、第1、第3、第5、第7投影光学系PL1、PL3、PL5、PL7が有する視野絞り18の第1開口18Aは、第2、第4、第6投影光学系PL2、PL4、PL6が有する視野絞り18の第1開口18Aに対して、−X側に配置されている。また、Y軸方向に関して、第1、第3、第5、第7投影光学系PL1、PL3、PL5、PL7が有する視野絞り18の第1開口18Aの間に、第2、第4、第6投影光学系PL2、PL4、PL6が有する視野絞り18の第1開口18Aが配置される。
また、第1〜第7投影光学系PL1〜PL7が有する視野絞り18の第1開口18Aの端部のそれぞれがY軸方向に関して重複するように配置され、X軸方向に関する第1開口18Aの寸法の和が同じになるように設けられている。
なお、本実施形態において、第1開口18Aの端部とは、XY平面内において台形の第1開口18Aのうち、X軸に対して傾斜するエッジを含む三角形の部分をいう。
図6に示すように、本実施形態において、第2開口18Bは、第1投影光学系PL1の第1開口18Aと、第2投影光学系PL2の第1開口18Aとの重複部BB1の内側に配置されるように、視野絞り18の所定位置に形成される。また、第2開口18Bは、第2投影光学系PL2の第1開口18Aと、第3投影光学系PL3の第1開口18Aとの重複部BB2の内側に配置されるように、視野絞り18の所定位置に形成される。同様に、第2開口18Bは、第3投影光学系PL3の第1開口18Aと第4投影光学系PL4の第1開口18Aとの重複部BB3の内側、第4投影光学系PL4の第1開口18Aと第5投影光学系PL5の第1開口18Aとの重複部BB4の内側、第5投影光学系PL5の第1開口18Aと第6投影光学系PL6の第1開口18Aとの重複部BB5の内側、及び第6投影光学系PL6の第1開口18Aと第7投影光学系PL7の第1開口18Aとの重複部BB6の内側のそれぞれに配置されるように、視野絞り18の所定位置に形成される。
すなわち、第2開口18Bは、投影光学系PLの像面と共役な位置(中間像の位置)において、投影領域PRの端部(T1b〜T7a)に対応するように形成されている。投影領域PRの端部に対応するとは、端部の重複部の内側であって、その端部の近傍に配置されることをいう。
本実施形態において、第1投影光学系PL1の視野絞り18は、端部T1bに対応する第2開口18Bを有する。第2投影光学系PL2の視野絞り18は、端部T2a及び端部T2bのそれぞれに対応する第2開口18Bを有する。第3投影光学系PL3の視野絞り18は、端部T3a及び端部T3bのそれぞれに対応する第2開口18Bを有する。第4投影光学系PL4の視野絞り18は、端部T4a及び端部T4bのそれぞれに対応する第2開口18Bを有する。第5投影光学系PL5の視野絞り18は、端部T5a及び端部T5bのそれぞれに対応する第2開口18Bを有する。第6投影光学系PL6の視野絞り18は、端部T6a及び端部T6bのそれぞれに対応する第2開口18Bを有する。第7投影光学系PL5の視野絞り18は、端部T7aに対応する第2開口18Bを有する。
また、本実施形態において、第1光学系31は、第1マークm1が設けられた第1マーク部材41を含む。照射装置35は、第1マーク部材41に検出光SLを照射して、第1マークm1を検出光SLで照明する。第1光学系31は、第1マークm1からの検出光SLを、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に導入する。
図7は、本実施形態に係る第1マーク部材41の一例を示す。図7(A)は、第1マーク部材41の側面図、図7(B)は、平面図である。本実施形態において、第1マーク部材41は、検出光SLを透過可能な材料によって形成される。第1マーク部材41の線膨張係数は、十分に小さい。第1マーク部材41は、変形(熱変形)が十分に抑制された部材である。本実施形態において、第1マーク部材41は、例えば合成石英等の光学部材である。また、本実施形態において、第1マーク部材41は、X軸方向に長いプレート部材である。第1マークm1は、例えばクロム等、遮光材料で形成される。本実施形態において、第1マーク部材41は、第1マークm1を2つ有する。本実施形態において、XY平面内における第1マークm1の形状は、十字である。なお、第1マークの形状は、任意である。
図8は、視野絞り18と第1マーク部材41との関係の一例を示す模式図である。本実施形態において、検出システム7は、隣接する一組の投影光学系PLに対応するように、第1マーク部材41を複数有する。本実施形態において、第1〜第6検出ユニット71〜76のそれぞれが第1マーク部材41を有する。本実施形態において、第1検出ユニット71の第1マーク部材41は、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に対応して配置される。第2検出ユニット72の第1マーク部材41は、第2投影光学系PL2及び第3投影光学系PL3に対応して配置される。第3検出ユニット73の第1マーク部材41は、第3投影光学系PL3及び第4投影光学系PL4に対応して配置される。第4検出ユニット74の第1マーク部材41は、第4投影光学系PL4及び第5投影光学系PL5に対応して配置される。第5検出ユニット75の第1マーク部材41は、第5投影光学系PL5及び第6投影光学系PL6に対応して配置される。第6検出ユニット76の第1マーク部材41は、第6投影光学系PL6及び第7投影光学系PL7に対応して配置される。
第1検出ユニット71の第1マーク部材41に配置された2つの第1マークm1のうち、一方の第1マークm1は、第1投影光学系PL1に対応し、他方の第1マークm1は、第2投影光学系PL2に対応する。第1検出ユニット71の第1マーク部材41に配置された2つの第1マークm1のうち、一方の第1マークm1からの検出光SLは、第1光学系31を介して第1投影光学系PL1に導入され、他方の第1マークm1からの検出光SLは、第1光学系31を介して第2投影光学系PL2に導入される。
図4等に示すように、第1光学系31は、第1投影光学系PL1に検出光SLを導入する第1部分光学系51と、第2投影光学系PL2に検出光SLを導入する第2部分光学系52とを有する。本実施形態において、第1部分光学系51は、第1マーク部材41の一方の第1マークm1からの検出光SLを第1投影光学系PL1に導入する。第2部分光学系52は、第1マーク部材41の他方の第1マークm1からの検出光SLを第2投影光学系PL2に導入する。
本実施形態において、第1部分光学系51は、第1マークm1からの検出光SLが照射される光学素子60と、光学素子60を介した検出光ELが照射される反射ミラー61と、反射ミラー61で反射された検出光SLが照射される反射ミラー62とを含む。反射ミラー62で反射された検出光SLは、第1投影光学系PL1の入射面10の第2領域10Bに導入される。第2部分光学系52は、第1部分光学系51と同様の構成である。
本実施形態において、一方の第1マークm1からの検出光SLは、端部T1bに対応する第1投影光学系PL1の視野絞り18の第2開口18Bを通過し、他方の第1マークm1からの検出光SLは、端部T2aに対応する第2投影光学系PL2の視野絞り18の第2開口18Bを通過する。
第1検出ユニット71と同様、第2〜第6検出ユニット72〜76のそれぞれは、第1部分光学系51及び第2部分光学系52を有する。第2検出ユニット72の第1マーク部材41に配置された2つの第1マークm1のうち、一方の第1マークm1からの検出光SLは、第2投影光学系PL2に導入され、他方の第1マークm1からの検出光SLは、第3投影光学系PL3に導入される。一方の第1マークm1からの検出光SLは、端部T2bに対応する第2投影光学系PL2の視野絞り18の第2開口18Bを通過し、他方の第1マークm1からの検出光SLは、端部T3aに対応する第3投影光学系PL3の視野絞り18の第2開口18Bを通過する。
同様に、第3検出ユニット73の第1マーク部材41に配置された2つの第1マークm1のうち、一方の第1マークm1からの検出光SLは、第3投影光学系PL3に導入され、端部T3bに対応する第2開口18Bを通過し、他方の第1マークm1からの検出光SLは、第4投影光学系PL4に導入され、端部T4aに対応する第2開口18Bを通過する。第4検出ユニット74の第1マーク部材41に配置された2つの第1マークm1のうち、一方の第1マークm1からの検出光SLは、第4投影光学系PL4に導入され、端部T4bに対応する第2開口18Bを通過し、他方の第1マークm1からの検出光SLは、第5投影光学系PL5に導入され、端部T5aに対応する第2開口18Bを通過する。第5検出ユニット75の第1マーク部材41に配置された2つの第1マークm1のうち、一方の第1マークm1からの検出光SLは、第5投影光学系PL5に導入され、端部T5bに対応する第2開口18Bを通過し、他方の第1マークm1からの検出光SLは、第6投影光学系PL6に導入され、端部T6aに対応する第2開口18Bを通過する。第6検出装置76の第1マーク部材41に配置された2つの第1マークm1のうち、一方の第1マークm1からの検出光SLは、第6投影光学系PL6に導入され、端部T6bに対応する第2開口18Bを通過し、他方の第1マークm1からの検出光SLは、第7投影光学系PL7に導入され、端部T7aに対応する第2開口18Bを通過する。
図4等に示すように、本実施形態において、第1光学系31は、投影光学系PLの物体面(マスクMのパターン形成面MA)に対応する第1所定面S1に第1マークm1の像を形成する。
第1所定面S1は、第1マークm1(第1マーク部材41)と入射面10との間の光路上に位置する。第1光学系31は、第1マークm1(第1マーク部材41)と入射面10との間の光路上において、第1マークm1の像を形成する。第1光学系31は、第1所定面S1を介した検出光SLを、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に導入する。
例えば、第1検出ユニット71の第1光学系31の第1部分光学系51は、第1マークm1と第1投影光学系PL1の入射面10との間の光路上であり、且つ、第1投影光学系PL1の物体面に対応する第1所定面S1に第1マークm1の像を形成する。本実施形態において、第1所定面S1は、反射ミラー61と反射ミラー62との間に位置する。また、第1検出ユニット71の第1光学系31の第2部分光学系52は、第1マークm1と第2投影光学系PL2の入射面10との間の光路上であり、且つ、第2投影光学系PL2の物体面に対応する第1所定面S1に第1マークm1の像を形成する。
図5等に示すように、第2光学系32は、第1投影光学系PL1から検出光SLを導出する第3部分光学系53と、第2投影光学系PL2から検出光SLを導出する第4部分光学系54とを有する。
本実施形態において、第3部分光学系53は、第1投影光学系PL1の射出面11から射出された検出光SLが照射される反射ミラー63と、反射ミラー63で反射された検出光SLが照射される反射ミラー64と、反射ミラー64で反射された検出光SLが照射される光学素子65とを含む。光学素子65を介した検出光SLは、検出装置34の検出面33に照射される。
本実施形態において、第2光学系32は、投影光学系PLの像面(基板Pの表面PA)に対応する第2所定面S2に、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2から導出した検出光SLによる第1マークm1の像を形成する。
第2所定面S2は、射出面11と検出面33との間の光路上に位置する。第2光学系32は、射出面11と検出面33との間の光路上において、第1マークm1の像を形成する。第2光学系32は、第2所定面S2を介した検出光SLを、検出面33に導入する。
例えば、第1検出ユニット71の第2光学系32の第3部分光学系53は、第1投影光学系PL1の射出面11と検出面33との間の光路上であり、且つ、第1投影光学系PL1の像面に対応する第2所定面S2に第1マークm1の像を形成する。本実施形態において、第2所定面S2は、反射ミラー63と反射ミラー64との間に位置する。また、第1検出ユニット71の第2光学系32の第4部分光学系54は、第2投影光学系PL2の射出面11と検出面33との間の光路上であり、且つ、第2投影光学系PL2の像面に対応する第2所定面S2に第1マークm1の像を形成する。
本実施形態において、検出装置34の検出面33は、第2光学系32によって形成される第1マークm1の像の像面に配置される。第2光学系32によって形成される第1マークm1の像は、検出面33に形成される。
また、本実施形態において、検出装置34は、第2マークm2が設けられて検出面33に配置された第2マーク部材42を含む。図9は、本実施形態に係る第2マーク部材42の一例を示す。本実施形態において、第2マーク部材42は、検出光SLを透過可能な材料によって形成される。第2マーク部材42の線膨張係数は、十分に小さい。第2マーク部材42は、変形(熱変形)が十分に抑制された部材である。本実施形態において、第2マーク部材42は、例えば合成石英等の光学部材である。また、本実施形態において、第2マーク部材42は、X軸方向に長いプレート部材である。第2マークm2は、例えばクロム等、遮光材料で形成される。本実施形態において、第2マーク部材42は、第2マークm2を2つ有する。第2マークm2は、第1マークm1に対応するように配置される。
本実施形態において、第2マークm2は、第2マーク部材42の表面に配置される。本実施形態において、第2マークm2が配置された第2マーク部材42の表面が、検出面33を構成する。すなわち、第2マークm2は、検出面33に配置される。なお、検出面33を有する部材と第2マーク部材42とが別の部材でもよい。また、検出面33と第2マーク部材42の表面との位置がずれていてもよい。すなわち、第2光学系32によって形成される第1マークm1の像の像面と、第2マークm2との位置がずれていてもよい。その場合、第2マーク部材42の表面は、検出面33の近傍であることが好ましい。
本実施形態において、検出システム7は、隣接する一組の投影光学系PLに対応するように、第2マーク部材42を複数有する。本実施形態において、第1〜第6検出ユニット71〜76のそれぞれが第2マーク部材42を有する。本実施形態において、第1検出ユニット71の第2マーク部材42は、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に対応して配置される。第2検出ユニット72の第2マーク部材42は、第2投影光学系PL2及び第3投影光学系PL3に対応して配置される。第3検出ユニット73の第2マーク部材42は、第3投影光学系PL3及び第4投影光学系PL4に対応して配置される。第4検出ユニット74の第2マーク部材42は、第4投影光学系PL4及び第5投影光学系PL5に対応して配置される。第5検出ユニット75の第2マーク部材42は、第5投影光学系PL5及び第6投影光学系PL6に対応して配置される。第6検出ユニット76の第2マーク部材42は、第6投影光学系PL6及び第7投影光学系PL7に対応して配置される。
第1検出ユニット71の第2マーク部材42に配置された2つの第2マークm2のうち、一方の第2マークm2は、第1投影光学系PL1に対応し、他方の第2マークm2は、第2投影光学系PL2に対応する。第1投影光学系PL1から導出された検出光SLは、第2光学系32を介して、第1検出ユニット71の第2マーク部材42に配置された2つの第2マークm2のうち、一方の第2マークm2に照射され、第2投影光学系PL2から導出された検出光SLは、第2光学系32を介して、他方の第2マークm2に照射される。
本実施形態において、第3部分光学系53が、第1投影光学系PL1から導出された検出光SLを、第2マーク部材42の一方の第2マークm2に照射し、第4部分光学系54が、第2投影光学系PL2から導出された検出光SLを、他方の第2マークm2に照射する。第2〜第6検出ユニット72〜76のそれぞれが有する第3部分光学系53及び第4部分光学系54も、第2〜第6検出ユニット72〜76のそれぞれが有する第2マーク部材42の一方の第2マークm2及び他方の第2マークm2に検出光SLを照射する。
このように、例えば第1検出ユニット71の第1マークm1からの検出光SLは、第1光学系31、第1、第2投影光学系PL1、PL2、及び第2光学系32を介して、検出装置34に入射する。第2光学系32は、第1投影光学系PL1から導出した検出光SLと第2投影光学系PL2から導出した検出光SLとを検出面33に照射する。検出装置34は、第1マークm1の像、及び第2マークm2の画像(光学像)を取得可能な撮像素子を有する。検出装置34は、第1マークm1の像と第2マークm2との相対位置を計測可能である。検出装置34は、第1マークm1の像と第2マークm2との相対位置の計測結果に基づいて、第1投影光学系PL1及び第2光学系32(第3部分光学系53)を介して検出面33に入射する検出光SLの入射位置と、第2投影光学系PL2及び第2光学系32(第4部分光学系54)を介して検出面33に入射する検出光SLの入射位置との相対位置情報を検出する。
図10は、検出装置34が検出する第1マークm1の像及び第2マークm2の一例を示す図である。本実施形態において、検出装置34は、第1マークm1の像と第2マークm2との相対位置を、画像処理して計測可能である。例えば第1検出ユニット71の検出装置34は、第1マークm1の像と第2マークm2との相対位置の計測結果に基づいて、第1投影光学系PL1及び第2光学系32(第3部分光学系53)を介して検出面33に入射した検出光SLの入射位置と、第2投影光学系PL2及び第2光学系32(第4部分光学系54)を介して検出面33に入射した検出光SLの入射位置との相対位置情報を検出することができる。
第1検出ユニット71の検出装置34は、その入射位置の相対位置情報に基づいて、第1投影光学系PL1が形成する第1投影領域PR1と第2投影光学系PL2が形成する第2投影領域PR2との相対位置情報を導出することができる。
第2検出ユニット72の検出装置34は、第2投影光学系PL2及び第2光学系32を介して検出面33に入射した検出光SLの入射位置と、第3投影光学系PL3及び第2光学系32を介して検出面33に入射した検出光SLの入射位置との相対位置情報を検出することができ、その入射位置の相対位置情報に基づいて、第2投影光学系PL2が形成する第2投影領域PR2と第3投影光学系PL3が形成する第3投影領域PR3との相対位置情報を導出することができる。
同様に、第3検出ユニット73の検出装置34は、第3投影領域PR3と第4投影領域PR4との相対位置情報を導出することができる。第4検出ユニット74の検出装置34は、第4投影領域PR4と第5投影領域PR5との相対位置情報を導出することができる。第5検出ユニット75の検出装置34は、第5投影領域PR5と第6投影領域PR6との相対位置情報を導出することができる。第6検出ユニット76の検出装置34は、第6投影領域PR6と第7投影領域PR7との相対位置情報を導出することができる。
また、本実施形態においては、第1検出ユニット71の検出装置34は、第1投影領域PR1の端部T1bに対応する第2開口18Bを通過した検出光SLと、第2投影領域PR2の端部T2aに対応する第2開口18Bを通過した検出光SLとを検出する。これにより、第1検出ユニット71の検出装置34は、端部T1bと端部T2aとの相対位置情報を精度良く導出することができる。
同様に、第2検出ユニット72の検出装置34は、端部T2bと端部T3aとの相対位置情報を精度良く導出することができる。第3検出ユニット73の検出装置34は、端部T3bと端部T4aとの相対位置情報を精度良く導出することができる。第4検出ユニット74の検出装置34は、端部T4bと端部T5aとの相対位置情報を精度良く導出することができる。第5検出ユニット75の検出装置34は、端部T5bと端部T6aとの相対位置情報を精度良く導出することができる。第6検出ユニット76の検出装置34は、端部T6bと端部T7aとの相対位置情報を精度良く導出することができる。
また、検出装置34は、検出光SLによって検出面33に形成される第1マークm1の像のコントラストを検出可能である。検出装置34は、撮像素子を含み、第1マークm1の像のコントラストを、画像処理して計測可能である。例えば第1検出ユニット71の検出装置34は、第1投影光学系PL1及び第2光学系32(第3部分光学系53)を介して検出面33に形成される第1マークm1の像のコントラストに基づいて、第1投影光学系PL1が形成する第1像面の位置を検出することができる。また、第1検出ユニット71の検出装置34は、第1投影光学系PL1及び第2光学系32を介して検出面33に形成される第1マークm1の像のコントラストと、第2投影光学系PL2及び第2光学系32を介して検出面33に形成される第1マークm1の像のコントラストとに基づいて、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2のそれぞれが形成する第1像面及び第2像面の位置(相対位置)を導出することができる。
図3に示すように、本実施形態において、投影システムPSは、第1光学系31及び第2光学系32を一体で支持する支持装置80を備えている。本実施形態において、支持装置80は、Z軸方向に長い柱部81と、柱部81に接続された定盤部82とを有する。定盤部82の少なくとも一部は、反射屈折型光学系16と反射屈折型光学系17との間に配置される。本実施形態において、支柱部81が、第1光学系31と第2光学系32とを一体で支持する。本実施形態において、定盤部82は、支柱部81の周囲の少なくとも一部を囲むように、その支柱部81に接続されている。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法の一例について説明する。
基板Pの露光を開始する前に、制御装置3は、検出システム7を用いて、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の相対位置情報を導出する。以下、説明を簡単にするため、第1投影領域PR1と第2投影領域PR2との相対位置情報を導出する場合を例にして説明するが、他の隣接する投影領域PRどうしの相対位置情報を導出する場合も同様である。
制御装置3は、第1検出ユニット71の照射装置35から検出光SLを射出する。照射装置35から射出された検出光SLは、第1マーク部材41(第1マークm1)を介して、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に対応して配置された第1検出ユニット71の第1光学系31に入射する。その第1光学系31は、露光光ELの光路の外側から、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に検出光SLを導入する。第1光学系31から第1、第2投影光学系PL1、PL2に導入された検出光SLは、それら第1、第2投影光学系PL1、PL2を通過する。
第1、第2投影光学系PL1、PL2を通過した検出光SLは、第1投影光学系PL1及び第2投影光学系PL2に対応して配置された第1検出ユニット71の第2光学系32により、第1、第2投影光学系PL1、PL2の像面を経由しないように、第1、第2投影光学系PL1、PL2から導出される。
第2光学系32により第1、第2投影光学系PL1、PL2から導出された複数の検出光SLは、その第2光学系32を介して、第1検出ユニット71の検出装置34の検出面33に入射する。検出装置34は、第2光学系32が導出した複数の検出光SLが検出面33に入射する入射位置の相対位置情報を検出する。検出装置34は、第1マークm1の像と第2マークm2との相対位置の計測結果に基づいて、第2光学系32が導出した複数の検出光SLが検出面33に入射する入射位置の相対位置情報を検出する。検出装置34の検出結果は、制御装置3に出力される。
制御装置3は、検出装置34が検出した入射位置の相対位置情報の検出結果に基づいて、結像特性調整装置14を制御して、第1投影領域PR1及び第2投影領域PR2の少なくとも一方の位置を、第1、第2投影光学系PL1、PL2の像面に沿った方向(XY方向)に調整する。
本実施形態において、制御装置3は、X軸方向(走査方向)の積算露光量が等しくなるように、第1投影領域PR1及び第2投影領域PR2の少なくとも一方の位置を調整する。例えば、制御装置3は、X軸方向に関して、端部T1bの寸法と端部T2aの寸法との和と、第1投影領域PR1の中央部C1の寸法と、第2投影領域PR2の中央部C2の寸法とが同じになるように、第1投影領域PR1及び第2投影領域PR2の少なくとも一方の位置を調整する。
上述のように、本実施形態において、第1検出ユニット71の検出装置34は、第1、第2投影領域PR1、PR2の端部T1b、T2aに対応する第2開口18Bを通過した検出光SLを検出するため、端部T1bと端部T2aとの相対位置情報を精度良く導出することができる。したがって、制御装置3は、その検出装置34の検出結果に基づいて、重複部B1におけるX軸方向の積算露光量と、非重複部におけるX軸方向の積算露光量とが等しくなるように、端部T1bと端部T2aとの相対位置を精度良く調整することができる。
同様に、制御装置3は、第1〜第6検出ユニット71〜76の検出装置34の検出結果に基づいて、X軸方向の積算露光量が等しくなるように、第1〜第7投影光学系PL1〜PL7それぞれの結像特性調整装置14を制御して、XY平面内における第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置を調整することができる。制御装置3は、重複部B1〜B6におけるX軸方向の積算露光量と、非重複部におけるX軸方向の積算露光量とが等しくなるように、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置を調整することができる。制御装置3は、X軸方向に関して、端部T1bの寸法と端部T2aの寸法との和と、端部T2bの寸法と端部T3aの寸法との和と、端部T3bの寸法と端部T4aの寸法との和と、端部T4bの寸法と端部T5aの寸法との和と、端部T5bの寸法と端部T6aの寸法との和と、端部T6bの寸法と端部T7aの寸法との和と、第1投影領域PR1の中央部C1の寸法と、第2投影領域PR2の中央部C2の寸法と、第3投影領域PR3の中央部C3の寸法と、第4投影領域PR4の中央部C4の寸法と、第5投影領域PR5の中央部C5の寸法と、第6投影領域PR6の中央部C6の寸法と、第7投影領域PR7の中央部C7の寸法とが同じになるように、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置を調整することができる。
ここで、以下の説明において、重複部B1〜B6におけるX軸方向の積算露光量と、非重複部におけるX軸方向の積算露光量とが等しい状態を適宜、理想状態、と称する。本実施形態においては、制御装置3は、基板Pの露光前に、理想状態になるように、検出システム7の検出結果に基づいて、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置を調整する。
なお、基板ステージ2に設けられたマーク位置検出器600を用いて、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置の調整を実行することもできる。図11は、マーク位置検出器600の動作の一例を示す模式図である。なお、図11では、投影領域PRが5つである場合が一例として示されている。図11に示すように、マスクM上には、基準マーク601が配置されている。基準マーク601は、マスクMと基板Pとをアライメントするときのアライメントマークとして使用可能である。基板ステージ2には、マーク位置検出器600が配置されている。マーク位置検出器600の表面には、基準マーク601に対応する基準マーク602が配置されている。
投影光学系PLの結像特性が理想状態に調整された状態でマスクステージ1と基板ステージ2とを所定の位置関係に位置決めした場合、投影光学系PLを介して形成される基準マーク601の像の位置と基準マーク602の位置とは一致する。一方、例えば露光光ELの照射による温度変化等、種々の原因によって投影光学系PLの結像特性が変動する可能性がある。その場合、投影光学系PLを介して形成される基準マーク601の像の位置と基準マーク602の位置とは、ずれる。マーク位置検出器600は、基準マーク601の像の位置と基準マーク602の位置とのずれを検出可能である。制御装置3は、マーク位置検出器600の検出結果に基づいて、投影光学系PLを介して形成される基準マーク601の像の位置と基準マーク602の位置とが一致するように(ずれが修正されるように)、結像特性調整装置14を用いて投影光学系PLの結像特性を調整する。
基板Pの露光前において、制御装置3は、例えば照明システムISからの露光光ELの射出を停止した状態で、照射装置35から検出光SLを射出することができる。例えば第1投影領域PR1と第2投影領域PR2との相対位置情報を検出するために、制御装置3は、照射装置35から射出され、第1光学系31、第1、第2投影光学系PL1、PL2、及び第2光学系32を介した検出光SLが検出面33に入射する入射位置の相対位置情報を、検出装置34を用いて検出する。検出装置34は、その入射位置の相対位置情報に基づいて、第1投影領域PR1と第2投影領域PR2との相対位置情報を導出することができる。
なお、制御装置3は、照明システムISからの露光光ELの射出の少なくとも一部と並行して、照射装置35から検出光SLを射出して、第1投影領域PR1と第2投影領域PR2との相対位置情報を導出してもよい。
第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置が調整された後、制御装置3は、基板Pの露光を開始する。制御装置3は、投影システムPS(第1〜第7投影光学系PL1〜PL7)の像面に配置される基板Pの表面に対して露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。基板Pの露光は、基板Pを第1〜第7投影領域PR1〜PR7に対して基板Pの表面PA(XY平面)に沿って走査方向(X軸方向)に移動させるとともに、マスクMを第1〜第7照明領域IR1〜IR7に対してマスクMの下面MA(XY平面)に沿って走査方向(X軸方向)に移動させながら実行される。
本実施形態において、制御装置3は、投影システムPSの像面に配置される基板Pに対する露光光ELの照射の少なくとも一部と並行して、検出システム7を用いて、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の相対位置情報を導出することができる。また、制御装置3は、投影システムPSの像面に配置される基板Pに対する露光光ELの照射の少なくとも一部と並行して、検出システム7を用いて導出された第1〜第7投影領域PR1〜PR7の相対位置情報に基づいて、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の少なくとも一つの位置を調整することができる。
また、制御装置3は、投影システムPSの像面に配置される基板Pに対する露光光ELの照射の少なくとも一部と並行して、検出システム7を用いて導出された第1〜第7像面の位置情報に基づいて、第1〜第7像面の少なくとも一つの位置を調整することができる。
本実施形態においては、第1光学系31から第1〜第7投影光学系PL1〜PL7に導入され、それら第1〜第7投影光学系PL1〜PL7を介した検出光SLは、第1〜第7投影光学系PL1〜PL7の像面(基板Pの表面)を経由することなく(照射されることなく)、検出装置34に検出される。したがって、制御装置3は、基板Pの露光動作と、検出システム7を用いる第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置検出動作とを並行して実行することができる。また、制御装置3は、基板Pの露光動作と、検出システム7を用いる第1〜第7像面の位置検出動作とを並行して実行することができる。
また、制御装置3は、基板Pの露光動作と、検出システム7の検出結果に基づく第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置調整動作とを並行して実行することができる。また、制御装置3は、基板Pの露光動作と、検出システム7の検出結果に基づく第1〜第7像面の位置調整動作とを並行して実行することができる。
すなわち、制御装置3は、基板Pの露光中に、検出システム7の検出結果に基づいて、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の位置を調整することができる。また、制御装置3は、基板Pの露光中に、検出システム7の検出結果に基づいて、第1〜第7像面の位置を調整することができる。
基板Pの露光において、例えば露光光ELの熱により、投影光学系PLの光学特性が変化したり、投影光学系PLを支持する支持機構が熱変形したりする可能性がある。その場合、例えば基板Pの露光中に、複数の投影領域PRの相対位置が変動してしまう可能性がある。すなわち、複数の投影領域PRの相対位置が、理想状態でなくなってしまう可能性がある。なお、複数の投影領域PRの相対位置の変動の原因は、露光光ELの熱に限られない。非理想状態で基板Pの露光を継続してしまうと、例えば基板Pに形成されるパターンの寸法が不均一になったり、パターンに欠陥が生じたりする等、露光不良が発生する可能性がある。その結果、不良デバイスが発生する可能性がある。
また、例えば熱によって、投影光学系PLの像面の位置が変動してしまう可能性もある。その結果、投影光学系PLの像面と基板Pの表面の位置とがずれた状態で露光が実行されてしまい、露光不良が発生する可能性がある。
本実施形態においては、基板Pの露光前(及び露光後)のみならず、基板Pの露光中にも、理想状態になるように、第1〜第7投影領域PR1〜PR7の相対位置を調整することができる。また、第1〜第7像面の位置を調整することができる。したがって、露光不良の発生を抑制することができる。
本実施形態においては、検出システム7の第1光学系31及び第2光学系32は、支持装置80に一体で支持されており、第1光学系31と第2光学系32との相対位置の変動が抑制されている。したがって、検出システム7の検出不良が抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の投影光学系PLに導入され、それら複数の投影光学系PLを介した検出光SLを、投影光学系PLの像面(基板Pの表面)を経由しないように検出装置34に導くようにしたので、例えば検出光SLが基板Pに影響を及ぼすことなく、複数の投影領域PRの相対位置情報を精度良く導出することができる。また、その導出された相対位置情報に基づいて、理想状態になるように複数の投影領域PRの相対位置を調整することができる。したがって、露光不良の発生を抑制でき、不良デバイスの発生を抑制できる。
また、本実施形態によれば、例えば基板Pの露光中にも、複数の投影領域PRの相対位置情報の導出、及び相対位置の調整を実行することができる。また、複数の像面の位置(相対位置)の導出、及び位置(相対位置)の調整を実行することができる。したがって、スループット(単位時間当たりに処理される基板Pの数)の低下、及びデバイスの生産性の低下を抑制しつつ、基板Pを良好に露光することができる。例えば、投影領域PRを位置の導出、調整を、基板Pの露光を停止することなく実行できるので、スループットの低下、デバイスの生産性の低下を抑制しつつ、基板Pを良好に露光することができる。
なお、上述の実施形態においては、第1光学系31は、投影光学系PLの物体面(マスクMのパターン形成面MA)を経由しないように、投影光学系PLに検出光SLを導入することとしたが、経由してもよい。例えば、パターン形成面MAの反対方向を向くマスクMの上面に検出光SLを照射して、そのマスクMを介した検出光SLを、露光光ELの外側から投影光学系PLに導入してもよい。こうすることによっても、その投影光学系PLを通過した検出光SLを、基板Pの表面PAを経由しないように検出装置34に導くことで、基板Pの露光と、投影領域PRの位置の導出(及び調整)とを並行して実行することができる。
なお、上述の実施形態においては、第1光学系31は、投影光学系PLの入射面10の第2領域10Bに検出光SLを導入することとしたが、入射面10でなくてもよい。例えば、露光光ELの光路の外側から、光学素子(直角プリズム)16Aに検出光SLが導入されてもよい。
なお、上述の実施形態においては、第2光学系32は、投影光学系PLの射出面11の第4領域11Bから検出光SLを導出することとしたが、射出面11でなくてもよい。例えば、光学素子(直角プリズム)17Aから検出光SLを導出してもよい。
なお、上述の実施形態においては、検出装置34は、第1マークm1の像と第2マークm2との相対位置を計測することとしたが、第1マークm1を用いなくてもよいし、第2マークm2を用いなくてもよいし、第1マークm1と第2マークm2との両方を用いなくてもよい。
なお、上述の実施形態においては、視野絞り18に第2開口18Bが形成され、その第2開口18Bを通過するように、投影光学系PLに検出光SLが導入されることとしたが、投影光学系PLに導入された検出光SLが投影光学系PLの像面を経由しないで導出可能であれば、第2開口18Bは無くてもよい。
なお、上述の実施形態の基板Pとしては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、半導体デバイス製造用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
なお、露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを介した露光光ELで基板Pを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板を保持する基板ステージと、基板を保持せずに、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置を採用することができる。
露光装置EXの種類としては、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置に限られず、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の各実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。
上述の実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。
各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了した後、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図12に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクMからの露光光ELで基板Pを露光して基板Pにパターンの像を投影すること、及び露光された基板Pを露光結果に基づいて処理することを含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。なお、ステップ204において、露光された基板Pを露光結果に基づいて処理することは、露光された基板(感光膜)を現像することで、マスクのパターンに対応する露光パターン層(現像された感光膜の層)を形成すること、及びその露光パターン層を介して基板を加工することが含まれる。例えば、基板の加工は、現像された基板をエッチング処理することを含む。
なお、上述の実施形態及び変形例の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
1…マスクステージ、2…基板ステージ、3…制御装置、7…検出システム、10…入射面、10A…第1領域、10B…第2領域、11…射出面、11A…第3領域、11B…第4領域、14…結像特性調整装置、18…視野絞り、18A…第1開口、18B…第2開口、31…第1光学系、32…第2光学系、33…検出面、34…検出装置、41…第1マーク部材、42…第2マーク部材、80…支持装置、EL…露光光、EX…露光装置、IL1〜IL7…第1〜第7照明モジュール、IS…照明システム、P…基板、PA…表面(露光面)、PL1〜PL7…第1〜第7投影光学系、PS…投影システム、m1…第1マーク、m2…第2マーク、M…マスク、MA…下面(パターン形成面)、SL…検出光

Claims (28)

  1. 第1面からの露光光を第2面に照射して前記第1面の像を前記第2面に投影する投影装置であって、
    前記第1面に沿って並設され、それぞれ前記第1面の一部の像を前記第2面に形成可能な第1及び第2の投影光学系と、
    前記第1及び第2の投影光学系に対応して配置され、前記露光光の光路の外側から前記第1及び第2の投影光学系に検出光を導入する第1光学系と、
    前記第1及び第2の投影光学系に対応して配置され、前記検出光が前記第2面を経由しないように前記第1及び第2の投影光学系から前記検出光を導出する第2光学系と、
    検出面を有し、前記第2光学系が導出し、前記検出面に入射する複数の前記検出光を
    検出する検出装置と、を備える投影装置。
  2. 前記第1光学系は、前記検出光が前記第1面を経由しないように前記検出光を前記第1及び第2の投影光学系に導入する請求項1記載の投影装置。
  3. 前記第1及び第2の投影光学系は、前記第1面と対向し、前記第1面からの前記露光光が入射する第1領域を有する入射面をそれぞれ備え、
    前記第1光学系は、前記第1及び第2の投影光学系のそれぞれに対して、前記第1領域の周囲の少なくとも一部の前記入射面の第2領域に前記検出光を導入する請求項1又は2記載の投影装置。
  4. 前記第1及び第2の投影光学系は、前記第2面と対向し、前記第2面に向けて前記露光光を射出する第3領域を有する射出面をそれぞれ備え、
    前記第2光学系は、前記第1及び第2の投影光学系のそれぞれに対して、前記第3領域の周囲の少なくとも一部の前記射出面の第4領域から前記検出光を導出する請求項1〜3のいずれか一項記載の投影装置。
  5. 前記第1光学系は、第1マークが設けられた第1マーク部材を含み、前記第1マークからの前記検出光を前記第1及び第2の投影光学系に導入する請求項1〜4のいずれか一項記載の投影装置。
  6. 前記第1光学系は、前記第1面に対応する第3面に前記第1マークの像を形成し、該第3面を介した前記検出光を前記第1及び第2の投影光学系に導入する請求項5記載の投影装置。
  7. 前記第2光学系は、前記第2面に対応する第4面に、前記第1及び第2の投影光学系から導出した前記検出光による前記第1マークの像を形成する請求項5又は6記載の投影装置。
  8. 前記検出面は、前記第2光学系によって形成される前記第1マークの像の像面に配置される請求項7記載の投影装置。
  9. 前記検出装置は、第2マークが設けられて前記検出面又は前記検出面の近傍に配置された第2マーク部材を含み、前記第1マークの像と前記第2マークとの相対位置を計測し、該相対位置の計測結果に基づいて、前記入射位置の相対位置情報を検出する請求項8記載の投影装置。
  10. 前記投影光学系は、前記露光光の光路に設けられて前記第2面における前記露光光の照射領域を規定する第1開口を有する視野絞りを備え、
    前記第1光学系は、前記露光光の光路に対して前記第1開口の外側を通過するように前記検出光を導入する請求項1〜9のいずれか一項記載の投影装置。
  11. 前記視野絞りは、前記露光光の光路に対して前記第1開口の外側に配置された第2開口を備え、
    前記第1光学系は、前記第2開口を通過するように前記検出光を導入する請求項10記載の投影装置。
  12. 前記検出装置は、複数の前記検出光が前記検出面に入射する入射位置の相対位置情報を検出する請求項1〜11のいずれか一項記載の投影装置。
  13. 前記検出装置は、前記入射位置の相対位置情報に基づいて、前記第1及び第2の投影光学系のそれぞれが形成する前記第1及び第2投影領域の相対位置情報を導出する請求項12記載の投影装置。
  14. 前記第1及び第2の投影光学系は、前記第1投影領域の第1部分と前記第2投影領域の第2部分とを所定方向に関して重複させ、
    前記検出装置は、少なくとも前記第1部分と前記第2部分との相対位置情報を検出する請求項13記載の投影装置。
  15. 前記第1及び第2の投影光学系の少なくとも一方は、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記第1及び第2投影領域の少なくとも一方の位置を前記第2面に沿った方向に調整可能な結像特性調整装置を備える請求項12〜14のいずれか一項記載の投影装置。
  16. 前記検出装置は、複数の前記検出光によって前記検出面に形成されるマークの像のコントラストを検出する請求項13〜15のいずれか一項記載の投影装置。
  17. 前記検出装置は、複数の前記検出光によって前記検出面に形成されるマークの像のコントラストを検出する請求項1〜11のいずれか一項記載の投影装置。
  18. 前記検出装置は、前記コントラストに基づいて、前記第1及び第2の投影光学系のそれぞれが形成する第1及び第2像面の位置を導出する請求項16又は17記載の露光装置。
  19. 前記第1及び第2の投影光学系の少なくとも一方は、前記検出装置の検出結果に基づいて、前記第1及び第2像面の少なくとも一方の位置を前記第2面と交差する方向に調整可能な結像特性調整装置を備える請求項18記載の投影装置。
  20. 前記第1光学系及び前記第2光学系を一体で支持する支持装置を備える請求項1〜19のいずれか一項記載の投影装置。
  21. 前記検出光の波長と、前記露光光の波長とは、ほぼ等しい請求項1〜20のいずれか一項記載の投影装置。
  22. 請求項1〜21のいずれか一項記載の投影装置を備え、
    前記第1面に配置されたパターンからの露光光を第2面に配置された基板の表面に照射して前記パターンの像を前記基板の表面に投影する露光装置。
  23. 請求項22記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を露光結果に基づいて処理することと、を含むデバイス製造方法。
  24. 第1面に沿って並設され、前記第1面からの露光光を第2面に照射して、それぞれ前記第1面の一部の像を前記第2面に形成可能な第1及び第2の投影光学系に、前記第1及び第2の投影光学系に対応して配置された第1光学系により前記露光光の光路の外側から検出光を導入することと、
    前記第1及び第2の投影光学系に対応して配置された第2光学系により、前記第2面を経由しないように前記第1及び第2の投影光学系から前記検出光を導出することと、
    前記第2光学系が導出した複数の前記検出光を検出することと、
    前記検出の結果に基づいて、前記第1及び第2の投影光学系のそれぞれの結像特性を調整して、前記第2面に配置される基板に対して前記露光光を照射して前記基板を露光することと、を含む露光方法。
  25. 前記結像特性の調整は、前記第1及び第2の投影光学系のそれぞれが形成する第1及び第2投影領域の少なくとも一方の位置の調整を含む請求項24記載の露光方法。
  26. 前記結像特性の調整は、前記第1及び第2の投影光学系のそれぞれが形成する第1及び第2像面の少なくとも一方の位置の調整を含む請求項24記載の露光方法。
  27. 前記第2面に配置される前記基板に対する前記露光光の照射の少なくとも一部と並行して、前記第1及び第2投影領域の少なくとも一方の位置を調整することを含む請求項24〜26のいずれか一項記載の露光方法。
  28. 請求項24〜27のいずれか一項記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を露光結果に基づいて処理することと、を含むデバイス製造方法。
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