JP2010197958A - 露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光精度の低下を抑制することができる露光方法及びデバイス製造方法を提供すること。
【解決手段】投影システム(PS)を介して基板(P)に露光光(EL)を照射し、該基板の露光を行う露光方法において、マスク(M)に設けられたパターンを介して基板に露光光を照射する実露光ステップと、基板に露光光を照射させずに投影システムに露光光を照射する待機中照射ステップとを含み、実露光ステップにより投影システムに照射された露光光の所定時間あたりの第1光量と、待機中照射ステップにより投影システムに照射される露光光の所定時間あたりの第2光量とを等しくする。
【選択図】図4

Description

本発明は、投影光学系を介して基板に露光光を照射し、該基板の露光を行う露光方法及びデバイス製造方法に関する。
液晶表示デバイスや半導体デバイス等のマイクロデバイスは、成膜処理、露光処理及びエッチング処理等の所定のプロセス処理を複数回繰り返し、基板上に複数のパターンを積層することで製造される。露光処理においては、マスクに形成されているパターンを感光性の基板上に転写する露光装置が用いられる。
露光装置としては、基板上にマスクのパターン全体を同時に転写する一括型露光装置と、マスクステージと基板ステージとを同期走査しつつマスクのパターンを連続的に基板上に転写する走査型露光装置との2種類が主に知られている。このうち、液晶表示デバイスを製造する際には、表示領域の大型化の要求から走査型露光装置が主に用いられている。
走査型露光装置の1つとして、所謂マルチレンズ方式の走査型露光装置(マルチレンズスキャン型露光装置)が知られている。マルチレンズスキャン型露光装置は、複数の投影光学系を有する走査型露光装置である。この複数の投影光学系は、隣り合う投影領域が走査方向で所定量変位するように、かつ、隣り合う投影領域の端部どうしが走査方向と直交する方向に重複するように配置されている。マルチレンズスキャン型露光装置は、良好な結像特性を維持しつつ、露光領域を得ることができる。
特開2006−195353号公報
ところで、何らかの原因で製造ラインが停滞し基板が露光装置に供給されてこない場合、基板への露光動作が途中の場合であっても、当該基板を基板ステージ上に保持させたまま露光動作を中断して待機させることがある。露光動作の待機の原因が解消されると、基板への露光動作は中断されたところから再開されることになる。露光動作の待機中においては、投影光学系が露光光の照射を受けないため、投影光学系及び露光装置内の温度が露光動作時よりも低下する。この状態から、露光動作を開始する場合、露光光を照射することで投影光学系及び露光装置内の温度を再び上昇させて安定化させる必要がある。
このとき、温度を上昇させる過程で投影光学系の倍率が変化したり、熱変形が起こったりするため、露光動作の待機期間の前後で基板に投影される像に変動が発生する虞がある。このため、露光光の照度に伴って像変動が増大したり、特に投影光学系を並列に配置するマルチレンズ型露光装置においては、投影光学系間で像変動に差が生じたりすることがあるため、露光精度低下につながる虞がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の態様は、露光精度の低下を抑制することができる露光方法及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、投影光学系を介して基板に露光光を照射し、該基板の露光を行う露光方法であって、マスクに設けられたパターンを介して前記基板に前記露光光を照射する実露光ステップと、前記基板に前記露光光を照射させずに前記投影光学系に前記露光光を照射する待機中照射ステップとを含み、前記実露光ステップにより前記投影光学系に照射される前記露光光の所定時間あたりの第1光量と、前記待機中照射ステップにより前記投影光学系に照射される前記露光光の前記所定時間あたりの第2光量とが等しい露光方法が提供される。
この第1の態様によれば、実露光ステップにより投影光学系に照射される露光光の所定時間あたりの第1光量と、待機中照射ステップにより投影光学系に照射される露光光の所定時間あたりの第2光量とを等しくするため、実露光ステップと待機中照射ステップとの間で投影光学系に関する温度状態の変動が抑えられる。
本発明の第2の態様に従えば、上記の露光方法を用いて、感光剤が塗布された基板に前記パターンの露光をすることと、前記パターンが露光された前記感光剤を現像して、前記パターンに対応する露光パターン層を形成することと、前記露光パターン層を介して前記基板を加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
この第2の態様によれば、基板に設けられた感光剤が高精度に露光されるので、露光パターン層が高精度に形成されることとなる。
本発明の態様によれば、露光精度の低下を抑制することができる露光方法及びデバイス製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図。 本実施形態に係る露光装置の一例を示す斜視図。 本実施形態に係る露光装置の一例を示す平面図。 本実施形態に係る露光装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図。 マイクロデバイスの製造工程の一例を説明するためのフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
図1は、本実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図、図2は、斜視図である。図1及び図2において、露光装置EXは、マスクMを露光光ELで照明する照明システムISと、マスクMを保持して移動可能なマスクステージMSTと、マスクステージMSTを移動する駆動システム3と、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影システムPSと、基板Pを保持して移動可能な基板ステージPSTと、基板ステージPSTを移動する駆動システム4と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置5とを備えている。また、露光装置EXは、マスクステージMST及び基板ステージPSTの位置情報を計測する干渉計システム6(6A、6B)と、基板P上のアライメントマークを検出するアライメントシステム9とを備えている。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。基板Pは、例えばガラスプレート等の基材と、その基材上に形成された感光膜(塗布された感光剤)とを含む。本実施形態において、基板Pは、大型のガラスプレートを含み、その基板Pの一辺のサイズは、例えば500mm以上である。本実施形態においては、基板Pの基材として、一辺が約3000mmの矩形のガラスプレートを用いる。
本実施形態の露光装置EXは、所謂、マルチレンズ型スキャン露光装置である。すなわち、投影システムPSが複数の投影光学系PL(PL1〜PL7)を有すると共に、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しながらマスクMのパターンの像を基板Pに投影する構成になっている。
照明システムISは、ランプハウス10と、導光部13と、照明モジュールILとを有している。ランプハウス10は、光源11と、フィルタ部12とを有している。光源11としては、例えば水銀ランプなどが用いられる。当該水銀ランプからは、例えばg線、h線、i線などの輝線が露光光ELとして射出されるようになっている。フィルタ部12には、例えば波長選択フィルタ12aや減光フィルタ12bなど各種フィルタが設けられている。導光部13はランプハウス10からの露光光ELを照明モジュールILに導光するものであり、例えば光ファイバなどが用いられる。
照明モジュールILは、複数の投影光学系PL1〜PL7に対応するように複数、例えば7つ設けられている。各照明モジュールIL1〜IL7は、それぞれ照明ウェッジ14、フライアイレンズ15及びコンデンサレンズ16などの光学系を有している。照明モジュールIL及び投影光学系PLの数は7つに限定されない。例えば照明システムISが照明モジュールを11個有し、投影システムPSが投影光学系を11個有していてもよい。
照明システムISは、マスクM上の所定の照明領域IR1〜IR7に露光光ELを照射可能である。照明領域IR1〜IR7は、各照明モジュールIL1〜IL7から射出される露光光ELの照射領域に含まれている。本実施形態において、照明システムISは、異なる7つの照明領域IR1〜IR7のそれぞれを露光光ELで照明する。照明システムISは、マスクMのうち照明領域IR1〜IR7に配置された部分を、均一な照度分布の露光光ELで照明する。
マスクステージMSTは、マスクMを保持した状態で、照明領域IR1〜IR7に対して移動可能である。マスクステージMSTは、マスクMを保持可能なマスク保持部25を有する。マスク保持部25は、マスクMを真空吸着可能なチャック機構を含み、マスクMをリリース可能に保持する。本実施形態において、マスク保持部25は、マスクMの下面(パターン形成面)とXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。駆動システム3は、例えばリニアモータを含み、XY平面上においてマスクステージMSTを移動可能である。本実施形態において、マスクステージMSTは、駆動システム3の作動により、マスク保持部25でマスクMを保持した状態で、X軸、Y軸、及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。マスクステージMSTには、Xブラインド21が設けられている。Xブラインド21は、X方向に移動可能に設けられており、マスクMに照射される露光光ELの少なくとも一部を遮光するようになっている。Xブラインド21は、マスクステージMSTの+X側及び−X側にそれぞれ1つずつ設けられている。
投影システムPSは、複数の投影光学系PL(PL1〜PL7)を有している。複数の投影光学系PL1〜PL7は、所定の投影領域PR1〜PR7(図3参照)に露光光ELを照射可能である。投影領域PR1〜PR7は、各投影光学系PL1〜PL7から射出される露光光ELの照射領域に相当する。本実施形態において、投影システムPSは、異なる7つの投影領域PR1〜PR7のそれぞれにパターンの像を投影する。投影システムPSは、基板Pのうち投影領域PR1〜PR7に配置された部分に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。各投影光学系PL1〜PL7は、視野絞りシャッタ31及びYブラインド32を有している。
図3は、基板ステージPST上の構成を示す平面図である。図3においては、基板ステージPST上の一部の構成を省略して示している。また、図3において一点鎖線で示した部分は、基板ステージPST上の基板Pの保持位置及び基板P上の露光領域PA1〜PA6の設定位置である。図1〜図3に示すように、基板ステージPSTは、基板Pを保持した状態で、投影領域PR1〜PR7に対して移動可能である。基板ステージPSTは、基板Pを保持可能な基板保持部36を有する。基板保持部36は、基板Pを真空吸着可能なチャック機構を含み、基板Pをリリース可能に保持する。本実施形態において、基板保持部36は、基板Pの表面(露光面)とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。駆動システム4は、例えばリニアモータを含み、ベースプレートBPのガイド面BPG上において基板ステージPSTを移動可能である。本実施形態において、基板ステージPSTは、駆動システム4の作動により、基板保持部36で基板Pを保持した状態で、ガイド面BPG上を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
基板ステージPSTには、センサ50が設けられている。センサ50は、例えば基板ステージPSTの+X側端辺に沿って3つ設けられている。3つのセンサ50は、例えば投影領域PR1〜PR7のうちY方向に隣接する投影領域のピッチと同一のピッチで配置されている。図3においては、3つのセンサ50のY座標と投影領域PR2、PR4、PR6のそれぞれのY座標とがちょうど一致している状態を示している。センサ50は、基板ステージPSTに照射される露光光ELの照度を検出する。3つのセンサ50と、Y方向に隣接する3つの投影領域(例えば投影領域PR2、PR4、PR6)とがそれぞれ等しい間隔で配列されていることにより、同時に複数の投影領域の照度を検出できるようになっている。センサ50による検出結果は、制御装置5に送信され、当該制御装置5において記憶されるようになっている。制御装置5では、センサ50による検出結果に基づいて、例えばマスクMに形成されるパターン密度を求めることができるようになっている。
次に、基板Pの露光時における露光装置EXの動作の一例を説明する。図4は、露光装置EXの基板Pに対する露光処理手順(後述のセットアップ処理以降の処理手順)を示すフローチャートである。露光装置EXの各動作の少なくとも一部は、予め定められている露光に関する制御情報(露光制御情報)に基づいて実行される。露光制御情報は、露光装置EXの動作を規定する制御命令群を含み、露光レシピとも呼ばれる。以下の説明において、露光に関する制御情報を適宜、露光レシピ、と称する。
露光レシピは、制御装置5に予め記憶されている。少なくとも基板Pの露光時(マスクM及び基板Pに対する露光光ELの照射動作時)における露光装置EXの動作条件は、露光レシピによって予め決定されている。制御装置5は、露光レシピに基づいて、露光装置EXの動作を制御する。露光レシピは、基板Pの露光時におけるマスクステージMST及び基板ステージPSTの移動条件を含む。基板Pの露光時、制御装置5は、露光レシピに基づいて、マスクステージMST及び基板ステージPSTを移動する。
制御装置5は、上記露光レシピに基づいて、マスクMをマスクステージMSTに搬入する。マスクMがマスクステージMSTに保持された後、マスクMのアライメント処理、各種計測処理、及びキャリブレーション処理を含むセットアップ処理が実行される。マスクMのセットアップ処理後、制御装置5は、基板Pを基板ステージPSTに搬入する。基板Pが基板ステージPSTに保持された後、基板Pのアライメント処理、各種計測処理、及びキャリブレーション処理を含むセットアップ処理が実行される。
露光装置EXによる露光処理手順について、具体的に説明する。マスクM及び基板Pのセットアップ処理の後、制御装置5は、露光レシピに基づいて、マスクMと基板Pとを走査方向に同期移動しながら、マスクMの下面のパターン領域MAに露光光ELを照射する(実露光ステップ:ステップ101)。露光光ELは、パターン領域MAを介して投影光学系PL1〜PL7に入射する。投影光学系PL1〜PL7に入射した露光光は、当該投影光学系PL1〜PL7を介して基板Pの表面の露光領域PA1〜PA6(図3参照)に照射され、当該露光領域PA1〜PA6が露光される。
基板P上に設けられた複数の露光領域PA1〜PA6に対する露光処理は、露光領域PA1〜PA6を投影領域PR1〜PR7に対して基板Pの表面(XY平面)に沿って走査方向に移動させるとともに、マスクMのパターン領域MAを照明領域IR1〜IR7に対してマスクMの下面(XY平面)に沿って走査方向に移動させながら実行される。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をX軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もX軸方向とする。例えば基板Pの露光領域PA1を露光する場合、制御装置5は、投影領域PR1〜PR7に対して基板Pの露光領域PA1をX軸方向に移動するとともに、その基板PのX軸方向への移動と同期して、照明領域IR1〜IR7に対してマスクMのパターン領域MAをX軸方向に移動しながら、照明領域IR1〜IR7に露光光ELを照射して、マスクMからの露光光ELを投影光学系PLを介して投影領域PR1〜PR7に照射する。これにより、基板Pの露光領域PA1は、投影領域PR1〜PR7に照射された露光光ELで露光され、マスクMのパターン領域MAのパターンの像が基板Pの露光領域PA1に転写される。
例えば露光領域PA1の露光が終了した後、次の露光領域(例えば露光領域PA2)を露光するために、制御装置5は、投影領域PR1〜PR7が次の露光領域PA2の露光開始位置に配置されるように、基板ステージPSTを制御して、投影領域PR1〜PR7に対して基板PをXY平面内の所定方向に移動する。また、制御装置5は、照明領域IR1〜IR7がパターン領域MAの露光開始位置に配置されるように、マスクステージMSTを制御して、照明領域IR1〜IR7に対してマスクMを移動する。そして、投影領域PR1〜PR7が露光領域PA2の露光開始位置に配置され、照明領域IR1〜IR7がパターン領域MAの露光開始位置に配置された後、制御装置5は、その露光領域PA2の露光を開始する。
制御装置5は、マスクステージMSTが保持するマスクMと基板ステージPSTが保持する基板PとをX軸方向に同期移動しながら基板Pに露光光ELを照射する動作と、次の露光領域を露光するために、基板PをXY平面内の所定方向(例えばX軸方向)にステッピング移動する動作を繰り返しながら、基板P上に設けられた複数の露光領域PA1〜PA6を、マスクMに設けられたパターン及び投影光学系PLを介して順次露光する。全ての露光領域PA1〜PA6の露光が終了したら、基板Pに対する露光処理を終了させる(ステップ102のYES)。
露光装置EXでは、投影光学系PLに露光光ELを入射する際、露光光ELの照射を受けた投影光学系PLが発熱するため、露光動作は露光装置EX内の温度がある程度上昇した状態で行われる。
露光動作を行っている際に(ステップ102のNO)、例えば何らかの原因で製造ラインが停滞し基板Pが露光装置EXに供給されてこないような事態が発生すると、制御装置5は、基板Pへの露光動作が途中の場合であっても当該基板Pを基板ステージPST上に保持させたまま露光動作を中断して待機させる(ステップ103のYES)。
露光動作の待機中においては、投影光学系PLが露光光ELの照射を受けないため発熱は起こらず、露光動作時よりも露光装置EX内の温度が低下する。制御装置5は、露光動作の待機の原因が解消されると、基板Pへの露光動作は中断されたところから再開させる(ステップ105のYES)。露光装置EX内の温度が低下した状態から露光動作を再開する場合、露光装置EX内の温度が上昇して安定化するまでにはある程度の時間を要する。
このとき、露光装置EX内の温度が上昇していく期間(温度が安定化していない期間)に行われる露光動作については、動作中に投影光学系PLの倍率が変化したり、投影光学系PLの熱変形が起こったりするため、基板Pに投影される像に変動が発生する虞がある。本実施形態のように投影光学系PLを並列に配置するマルチレンズ型露光装置EXにおいては、露光光ELの照度に伴って像変動が増大したり、投影光学系PL間で像変動に差が生じたりすることがあるため、露光精度低下につながる虞がある。
そこで本実施形態では、露光動作の待機させる間、投影光学系PLの状態を実露光ステップの状態に近づけておくため、制御装置5は投影光学系PLに露光光ELを照射させる(待機中照射ステップ:ステップ104)。露光動作を待機させる際、基板Pが基板ステージPST上に保持されたままになっている場合がある。制御装置5は、待機中照射ステップにおいて基板Pが露光光ELによって露光されてしまうのを回避するため、基板Pを露光光ELの照射領域から外れた位置に移動させた後に露光光ELを照射させる。
制御装置5は、待機中照射ステップにおいてそれぞれの投影光学系PLに照射される露光光ELの基板1枚あたりの露光量(第2光量)が、上記実露光ステップにおいてそれぞれの投影光学系PLに照射される露光光ELの基板1枚あたりの露光量(第1光量)と等しくなるように露光光ELを照射させる。
制御装置5は、第1光量と第2光量とを等しくさせるため、例えば露光光ELの照度や照射時間を調整する。以下、各投影光学系PL1〜PL7に照射する露光光ELの照射時間を調整する場合の考え方を説明する。下記の式(1)に示すように、1枚の基板Pあたりに投影光学系PLに照射される露光量は、マスクMの透過率(以下、マスク透過率と呼ぶ。)、露光光ELの照度及び照射時間(以下、単に照度及び照射時間と呼ぶ。)に比例する。本実施形態の考え方は、第1光量及び第2光量に関する情報としての式(1)を利用して、例えばマスク透過率、照度及び照射時間を適宜検出することにより、当該検出結果に基づいて露光光ELを調整するものである。
基板1枚あたりに投影光学系に照射される露光量∝(1+基板反射率)×マスク透過率×照度×照射時間/基板1枚の処理時間 ・・・(1)
以下、具体的に説明する。式(1)において、第1光量と第2光量が等しい場合、照度を一定とすると、下記の式(2)の関係が成立する。ただし、γは基板Pの反射率(以下、基板反射率と呼ぶ。)、ηiは投影光学系PL1〜PL7のうちのi番目の投影光学系に対するマスク透過率(本実施形態ではi=1〜7)、tは実露光ステップでの照射時間、Tは実露光ステップでの1枚の基板Pの処理時間、tiは待機中照射ステップでのi番目の投影光学系の照射時間、Trunは待機中照射ステップでの1周期分の処理時間とする。したがって、制御装置5は、式(2)の関係を満たすように各値を設定することにより、第1光量と第2光量とが等しくなるような露光光ELの照射を行わせることができる。
(1+γ)×ηi×t/T=ti/Trun ・・・(2)
ここで、処理時間Trunは、待機中照射ステップでの露光光ELの照射時間によって変化する。具体的には、本実施形態のようにマルチレンズ型露光装置においては、投影光学系PL1〜PL7のうち照射時間の最も長い値(tmaxとする)によって決定される。この処理時間Trunは、照射時間tmaxとそれ以外の時間(τとする)との和であるから、i番目の投影光学系を照射する照射時間tiは、下記の式(3)によって表される。
ti=(1+γ)×ηi×t/T×(tmax+τ) ・・・(3)
式(3)によれば、各投影光学系に対する露光光ELの照射時間は、照射時間が最大の投影光学系、つまり投影光学系PL1〜PL7のうち式(3)中の「(1+γ)ηi」が最も大きい投影光学系によって決定されることとなる。ここで、基板反射率γが全ての投影光学系PL1〜PL7に対して一定であるとすると、各投影光学系PL1〜PL7の照射時間は、マスク透過率ηが最大の投影光学系によって決定されることとなる。
また、時間τについては、下記の式(4)によって求めることができる。本実施形態においては、時間τは露光レシピや実験結果等によって求められる定数である。したがって、式(3)において、この時間τの値を代入すると共に、マスク透過率ηiの値として投影光学系PL1〜PL7に対する各マスク透過率うちの最大値(ηimax)を代入することにより照射時間tmaxを算出し、この算出した照射時間tmaxの値を用いて各投影光学系PL1〜PL7における待機中照射ステップの処理時間Trunを求めることができる。
τ=T−基板交換時間+露光光の照射位置への基板の移動時間 ・・・(4)
実露光ステップにおける各投影光学系PL1〜PL7の照射時間t及び照度の値は、例えば露光レシピによって規定された値を用いることができる。この規定値は、例えば本実施形態に係る露光装置EXを用いてテスト露光やシミュレーションを行うことで予め求めておくことができる(検出ステップ)。制御装置5は、照射時間tの規定値を式(3)に代入することで、各投影光学系PL1〜PL7の待機中照射ステップにおける露光光ELの照射時間を求めることができる。
実露光ステップ及び待機中照射ステップにおける照度の値は、検出ステップにおいて例えば基板ステージPSTに設けられたセンサ50を用いて検出する。本実施形態の考え方では照度を一定値とするため、制御装置5は、例えばセンサ50を用いて照度を検出させ、検出された照度が一定となるように照明システムISを調整しながら露光光ELの照射を行わせる。
上記テスト露光又はシミュレーションにおいて照度を検出する際、制御装置5は、基板ステージPSTをX方向及びY方向に移動させ、3つのセンサ50と投影領域PR1〜PR7のうちの3つとの間で位置合わせを行わせる。位置合わせの後、制御装置5は、実露光ステップと同一条件となるように露光光ELを照射させ、マスクMを透過した露光光ELの照度や照射時間をセンサ50に検出させる。
具体的には、制御装置5は、例えば7つの投影領域PR1〜PR7のうちY方向に配列された4つの投影領域PR1、PR3、PR5及びPR7の照度をまず検出させ、その後3つの投影領域PR2、PR4及びPR6の照度を検出させる。このように投影領域PR1〜PR7の照度を1列ずつ検出させることで、投影光学系PL1〜PL7を透過してきた露光光ELの照度を短時間で効率的に検出することができる。このとき制御装置5は、マスクステージMSTを実露光ステップと同様に駆動させる。この動作により、センサ50は、各投影光学系PL1〜PL7が1つの基板Pに照射される露光光ELの照度(及び照度の変化)を検出することができる。なお、制御装置5は、マスクMを透過させない場合の照度についても検出させる。
待機中照射ステップでは、例えば投影光学系PL1〜PL7にほぼ同時に露光光ELの照射が開始されるように露光光ELの照射タイミングを調整する。また、制御装置5は、待機中照射ステップにおいて、投影光学系PL1〜PL7間で露光光の照度及び照射時間の少なくとも一方を個別に調整することができる。例えば制御装置5は、投影光学系PL1〜PL7間で照度が異なるように露光光ELを照射することができるし、照射時間が異なるように露光光ELを照射することもできる。露光光ELの照射開始のタイミングを投影光学系PL1〜PL7間でほぼ同時とする場合、例えば露光光ELの照射終了のタイミングをずらすことによって投影光学系PL1〜PL7間で照射時間に差をつけることができる。
制御装置5は、待機中照射ステップにおいて露光光ELの照射のタイミングを調整する場合、例えば投影光学系PL1〜PL7又は基板Pへの露光光ELの通過及び遮蔽を切り替えさせるようにする。露光光ELの通過及び遮蔽の切り替えは、例えばXブラインド21、Yブラインド32などを用いて行わせることができる。露光光ELがXブラインド21やYブラインド32に照射されることにより、Xブラインド21及びYブラインド32は露光光ELのエネルギーを受けて発熱する。このため、制御装置5は、Xブラインド21及びYブラインド32を不図示の冷却装置などによって冷却させながら露光光ELを遮光させるようにする。
待機中照射ステップの後、露光動作の待機の原因が解消されると、基板Pへの露光動作は中断されたところから再開されることになる(ステップ105のYES)。本実施形態では、露光動作の待機中に上記の待機中露光ステップを行っているため、露光装置EX内の温度が上昇した状態で実露光ステップを開始されることになる。
以上のように、本実施形態では、実露光ステップでそれぞれの投影光学系PL1〜PL7に照射された露光光の所定時間あたりの第1光量と、待機中照射ステップでそれぞれの投影光学系PL1〜PL7に照射される露光光ELの所定時間あたりの第2光量とを等しくするため、実露光ステップと待機中照射ステップとの間で投影光学系PL1〜PL7に関する温度状態の変動が抑えられる。これにより、露後待機の前後で基板Pに投影される像に変動が発生するのを防ぐことができるので、露光精度の低下を抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図5は、本実施形態に係る露光装置EX2の構成を示す図である。本実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、対応する符号を付して説明を省略する。同図に示すように、本実施形態の露光装置EX2は、上記第1実施形態の構成に加えて、露光光ELの反射光を検出するための第2センサ150と、露光光ELが基板Pを透過する透過光を検出するための第3センサ151と、露光光ELの照射領域内に配置された基準ミラー160とを有する構成になっている。
第2センサ150は、基板P及び基準ミラー160に照射される露光光ELの反射光が届く位置、例えば投影光学系PL1〜PL7の1つに取り付けられている。第2センサ150は、基板P及び基準ミラー160によって反射される反射光の光量を検出可能になっている。第2センサ150は、検出結果を制御装置5へ送信するようになっている。
第3センサ151は、基板Pに照射される露光光ELの透過光が届く位置、例えば基板保持部36の内部に設けられている。第3センサ151は、例えば光検出面が基板Pの底部側に露出するように設けられている。第3センサ151は、基板Pを透過した透過光の光量を検出可能になっている。第3センサ151は、検出結果を制御装置5へ送信するようになっている。
制御装置5では、例えば第2センサ150で検出される反射光の光量のうち、基板Pでの反射光の光量と基準ミラー160での反射光の光量とを比較することにより、基板Pでの反射率を求めることができるようになっている。また、制御装置5は、第2センサ150で検出される基板Pでの反射光の光量と、第3センサ151で検出される基板Pの透過光の光量とを比較することにより、基板Pでの反射率を求めることができるようにもなっている。制御装置5は、基板Pでの反射光の反射率を求める際に、反射光の光量のみを用いても良いし、反射光及び透過光の光量を比較した値を用いても良いし、これらを組み合わせた値を用いても良い。
上記第1実施形態では、実露光ステップを行う際、基板Pに照射される露光光ELの一部が基板Pによって反射されて投影光学系PL1〜PL7への戻り光となる。なお、基板Pの種類や基板Pの表面の状態によって露光光ELの反射率が異なるため、実露光ステップにおいて投影光学系PL1〜PL7への戻り光の光量は変動する。投影光学系PL1〜PL7は、この戻り光によって温度環境が変化する場合がある。一方、待機中照射ステップでは、基板Pに露光光ELが照射されないように基板Pを露光光ELの光路上から退避させた状態で露光光ELの照射を行う。このため、待機中照射ステップと実露光ステップとの間で環境が異なってしまう。
これに対して、本実施形態では、第2センサ150によって投影光学系PL1〜PL7への戻り光の光量を検出し、待機中照射ステップにおいて露光光ELの照度や照射時間を調整する際に当該第2センサ150の検出結果を反映させるようにする。第2センサ150での検出結果は、上記第1実施形態の式(2)における反射率γの値として反映されることとなる。
以上のように、本実施形態では、露光光ELの反射光の光量を検出し、検出結果を待機中照射ステップの照度や照射時間の調整に用いることとしたので、実露光ステップと待機中照射ステップとの間で、投影光学系PL1〜PL7の環境をより近づけることができる。また、基板Pの種類や基板Pの表面の状態によって露光光ELの反射率が異なり、実露光ステップにおいて投影光学系PL1〜PL7への戻り光の光量が変動するため、戻り光の光量を検出し、当該検出結果に基づいて露光光ELを調整することで、実露光ステップと待機中照射ステップとの間で投影光学系PL1〜PL7の環境を一層近づけることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記各実施形態においては、投影光学系PL1〜PL7に照射される露光光ELの照度及び照射時間を調整することにより、実露光ステップと待機中照射ステップとの間で投影光学系PL1〜PL7の温度環境を近づける例を挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、実露光ステップにおいて、マスクステージMSTや基板ステージPSTを移動させる際、駆動システム3や駆動システム4を駆動させることで投影光学系PL1〜PL7の温度環境が変化する場合がある。そこで、上記各実施形態の構成に加えて、駆動システム3及び駆動システム4を駆動させたときの投影光学系PL1〜PL7の温度環境の変化を予め実験やシミュレーションによって求めておき、当該求めた結果を制御装置5に記憶させておく構成とすることができる。制御装置5では、待機中照射ステップを行う際に記憶させた結果を露光光ELの照度や照射時間の調整の際に反映させるようにすればよい。
また、上記実施形態においては、上記式(1)において照度を一定にする場合を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば上記式(1)において照射時間を一定の値とし、照度の値が変数とすることもできる。この場合であっても、上記式(2)〜式(4)と同様の考え方を行うことができる。また、この場合には、制御装置5は、待機中照射ステップでの露光光ELの照度を調整することにより、第1光量と第2光量とを等しくすることができる。
また、上記実施形態においては、センサ50の配置として、投影領域PR1〜PR7のうち投影領域PR2、PR4、PR6のそれぞれとY座標が同一になるように3つ配置されている構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、投影領域PR1〜PR7のうち投影領域PR1、PR3、PR5及びPR7のそれぞれとY座標が同一になるように4つ配置された構成であっても良いし、投影領域PR1〜PR7のそれぞれとY座標が同一になるように7つ配置された構成であっても構わない。投影領域の数が変更される場合であっても同様である。
また、上記第2実施形態においては、第2センサ150及び第3センサ151が1つずつ設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、第2センサ150及び第3センサ151のうち少なくとも一方が複数設けられた構成であっても構わない。
なお、上述の実施形態の基板Pとしては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、半導体デバイス製造用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
なお、露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを介した露光光ELで基板Pを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板を保持する基板ステージと、基板を保持せずに、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置を採用することができる。
露光装置EXの種類としては、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置に限られず、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の各実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。
上述の実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図6に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンを用いて露光光で基板を露光すること、及び露光された基板(感光剤)を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。なお、ステップ204では、感光剤を現像することで、マスクのパターンに対応する露光パターン層(現像された感光剤の層)を形成し、この露光パターン層を介して基板を加工することが含まれる。
EX…露光装置 M…マスク P…基板 EL…露光光 MST…マスクステージ PST…基板ステージ PL(PL1〜PL7)…投影光学系 5…制御装置 21…Xブラインド 32…Yブラインド 50…センサ 150…第2センサ 151…第3センサ

Claims (8)

  1. 投影光学系を介して基板に露光光を照射し、該基板の露光を行う露光方法であって、
    マスクに設けられたパターンを介して前記基板に前記露光光を照射する実露光ステップと、
    前記基板に前記露光光を照射させずに前記投影光学系に前記露光光を照射する待機中照射ステップと
    を含み、
    前記実露光ステップにより前記投影光学系に照射される前記露光光の所定時間あたりの第1光量と、前記待機中照射ステップにより前記投影光学系に照射される前記露光光の前記所定時間あたりの第2光量とが等しい
    ことを特徴とする露光方法。
  2. 前記待機中照射ステップは、前記パターンに前記露光光が照射されないように前記マスクを移動させて前記露光光の光路から前記パターンを退避させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記投影光学系は、複数の部分投影光学系を含み、
    前記待機中照射ステップは、前記第1光量と前記第2光量との関係に関する情報に基づいて、それぞれの前記部分投影光学系に照射する前記露光光の照度及び照射時間の少なくとも一方を個別に調整する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光方法。
  4. 前記実露光ステップは、前記部分投影光学系ごとの前記露光光の照度及び照射時間の少なくとも一方を検出する検出ステップを含み、
    前記待機中照射ステップは、前記検出ステップの検出結果に基づいて前記露光光の照度及び照射時間の少なくとも一方を調整する
    ことを特徴とする請求項3に記載の露光方法。
  5. 前記待機中照射ステップは、前記実露光ステップにおける前記露光光の照射時間が最も長い前記部分投影光学系に対応する前記検出結果に基づいて、前記露光光の照度及び照射時間の少なくとも一方を調整する
    ことを特徴とする請求項4に記載の露光方法。
  6. 前記待機中照射ステップは、前記投影光学系への前記露光光の通過及び遮蔽を切り替えることにより前記露光光の照射のタイミングを調整する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の露光方法。
  7. 前記待機中照射ステップは、前記投影光学系と前記基板との間における前記露光光の光路を遮蔽する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の露光方法。
  8. 請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の露光方法を用いて、感光剤が塗布された基板に前記パターンの露光をすることと、
    前記パターンが露光された前記感光剤を現像して、前記パターンに対応する露光パターン層を形成することと、
    前記露光パターン層を介して前記基板を加工することと、を含むデバイス製造方法。
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