JP2011114075A - 発光素子アレイ及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線抵抗を小さくし、他画素への光漏れを防止し、更に、LEDで発光した光の取り出し効率を向上する。
【解決手段】発光素子アレイは、複数のアノード配線35と、複数のカソード配線37と、薄膜半導体からなる複数のLED31とを有している。複数のLED31は、アノード配線35とカソード配線37とによりそれぞれ囲まれて複数配置された素子搭載領域32a内にそれぞれ配置されている。アノード配線35には、アノード側傾斜面35sが形成されている。このアノード側傾斜面35sは、LED31の近傍から遠ざかる方向へ立ち上がり、LED31から放射された光をLED31の上面方向へ反射する。更に、カソード配線37には、カソード側傾斜面37sが形成されている。このカソード側傾斜面37sは、LED31の近傍から遠ざかる方向へ立ち上がり、LED31から放射された光をLED31の上面方向へ反射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子アレイ及びこれを用いた画像表示装置に関するものである。
従来、自己発光素子として、発光ダイオード(以下「LED」という。)、有機エレクトロルミネセンス素子(以下「有機EL素子」という。)、無機EL素子等があり、非自発光型素子として、液晶等がある。
複数の自己発光素子が2次元マトリクス状に配置された自己発光素子アレイによる画像表示装置は、液晶等のライトバルブ式と比較して光損失が少ないため効率が高い。直視型の画像表示装置においては、バックライトを使用しないために軽量化や薄型化が可能である。又、ヘッドアップディスプレイ(以下「HUD」という。)、プロジェクタ、リアプロジェクション等の投射型の画像表示装置において、液晶等の非自発光型素子を映像素子に使用する場合は、光源が必要であるが、自己発光型の場合では映像素子自体が光源となるので、光源及び光学系を必要としない。従って、装置の小型化が可能となる。
LEDで自発光型の映像素子を形成する場合、2次元単純マトリクスで映像素子を構成することが考えられる。例えば、下記の特許文献1等に記載されているように、平面に2次元の発光素子アレイと各配線を形成する形態等がある。
特開2008−218894号公報
しかしながら、従来の発光素子アレイ及びこれを用いた画像表示装置では、次のような課題があった。
例えば、LEDを用いて発光素子アレイを構成する場合、基板上に形成されるLEDは薄膜半導体発光素子であるため、これに接続された薄膜の配線に対して電流を注入することにより、発光させる。そのため、電流値や配線長により、配線幅及び配線厚みを最適化し、駆動上問題ない配線抵抗を得る設計を行う必要がある。
しかし、配線幅を十分に確保しようとした場合、LEDの形成領域が制限され、各LEDに対応する各画素中の発光領域面積の割合(即ち、開口率)が小さくなって光利用効率が低下するという課題があった。この課題は、駆動電流が大きい場合、ドット数が多い場合、あるいは画素を微小化する場合に顕著となる。
又、任意の1画素を点灯させた場合、LED中の発光層からの光は、このLEDが形成された基板平面方向に遮る構造が無いため、周囲の画素へ光漏れが生じる。この光漏れにより、コントラスト及び表示品位の低下、更には所望の画素における発光強度の低下という課題があった。
本発明の発光素子アレイは、基板上に形成され、所定方向に並行に配置された複数のアノード配線と、前記基板上に形成され、前記所定方向に対して交差する方向に並行に配置された複数のカソード配線と、前記基板上に形成され、少なくとも2つの前記アノード配線と2つの前記カソード配線とによりそれぞれ囲まれて複数配置された素子搭載領域内にそれぞれ配置され、前記アノード配線及び前記カソード配線により駆動電流が供給されると発光して光を放射する薄膜半導体からなる複数の発光素子と、前記アノード配線における前記発光素子に対向する位置に形成され、前記発光素子の近傍から遠ざかる方向へ立ち上がり、前記発光素子から放射された前記光を前記発光素子の上面方向へ反射するアノード側傾斜面と、前記カソード配線における前記発光素子に対向する位置に形成され、前記発光素子の近傍から遠ざかる方向へ立ち上がり、前記発光素子から放射された前記光を前記発光素子の上面方向へ反射するカソード側傾斜面と、を有することを特徴とする。
本発明の画像表示装置は、実装基板に搭載された前記発明の発光素子アレイと、前記実装基板に搭載され、前記各発光素子を選択的に駆動する駆動回路と、前記発光素子アレイから出射された光を所定箇所へ投影して表示させる光学系と、を備えたことを特徴とする。
本発明の発光素子アレイによれば、アノード側傾斜面及びカソード側傾斜面を有するので、これらの傾斜面における配線幅が広くなってアノード配線及びカソード配線の配線抵抗が小さくなる。更に、アノード側傾斜面及びカソード側傾斜面により、他画素への光漏れを防止できる。しかも、傾斜面で反射した光は、発光素子の上面方向へ向かうため、発光素子で発光した光の取り出し効率を向上できる。
本発明の画像表示装置によれば、前記発明の発光素子アレイを用いているので、コントラストや表示品位が向上し、更に、所望の画素における発光強度を向上できる。
図1は本発明の実施例1における発光素子アレイの1画素を示す拡大図である。 図2は発明の実施例1における画像表示モジュールの全体を示す外観の斜視図である。 図3は図2中の発光素子アレイチップ20を示す拡大平面図である。 図4は図2の画像表示モジュール1の等価回路を示す回路図である。 図5は図4中のアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2の構成を示す概略の回路図である。 図6は図3の発光素子アレイチップ20における4×4マトリクス画素を示す部分的な平面図である。 図7−1は図1のLED31の形成方法を説明するための概略の断面図である。 図7−2は図7−1のLED31の具体例を示す断面図である。 図8は図3の発光素子アレイチップ20における4×4マトリクス画素を示す部分的な平面図である。 図9は図8中の破線で囲まれた1画素を示す拡大図である。 図10は実施例1又は2の画像表示モジュール1を用いた本発明の実施例3における画像表示装置を示す概略の構成図である。 図11は実施例1又は2の画像表示モジュール1を用いた本発明の実施例4における画像表示装置を示す概略の構成図である。 図12は実施例1又は2の画像表示モジュール1を用いた本発明の実施例5における画像表示装置を示す概略の構成図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の画像表示モジュールの構成)
図2は、本発明の実施例1における画像表示モジュールの全体を示す外観の斜視図である。
画像表示モジュール1は、半導体チップ用の実装基板(例えば、チップオンボード用基板、以下「COB」という。)10を有している。COB10は、ガラスエポキシ基板、アルミナ基板、窒化アルミニュウム(AlN)基板、メタル基板、メタルコア基板等で構成され、表面に図示しない配線パターン等が形成されている。COB10上には、複数の薄膜半導体発光素子(例えば、LED)等により形成された発光素子アレイチップ20と、この発光素子アレイチップ20を駆動する駆動回路であるアノードドライバ集積回路(以下「アノードドライバIC」という。)50及びカソードドライバIC60−1,60−2とが、固定されている。
発光素子アレイチップ20とアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2とは、COB10上の図示しない配線パターンにより相互に接続されている。なお、発光素子アレイチップ20とアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2とを、金属ワイヤで電気的に接続する場合は、発光素子アレイチップ20、アノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2を、銀ベーストや樹脂等を用いてCOB10上に接着される。
COB10上には、枠状のスペーサ70を介して、発光素子アレイチップ20、アノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2を保護するカバー71が取り付けられている。スペーサ70の厚みは、COB10の実装表面から金属ワイヤの最上部までの高さより厚く設計されている。カバー71において、発光素子アレイチップ20内の発光素子アレイが形成されている表示部分は、透過率80%以上の材質(例えば、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等)であることが望ましい。カバー71における前記表示部以外の外周部分は、不透明の材質を使用したり、又は塗装により可視光の透過率を0.1%以下にすることが望ましい。カバー71における外周部分の透過率を0.1%にすることで、発光素子アレイチップ20から出射された光が金属ワイヤやその他のアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2等に反射して像に映り込む現象を軽減することができる。
COB10の裏側には、図示しないヒートシンクや金属筐体が取り付けられている。COB10の裏側とヒートシンクや金属筐体との間には、図示しない絶縁性の放熱ペーストや放熱シートが設けられ、発光素子アレイチップ20からの熱を効率よく放熱するようになっている。
なお、COB10とスペーサ70、及び、スペーサ70とカバー71とは、それぞれ樹脂等で接着しても良いし、あるいは、COB10、スペーサ70及びカバー71に螺子穴を形成し、裏側のヒートシンクや金属筐体と螺子で固定しても良い。カバー71及びスペーサ70は、一体型でも良い。又、COB10とスペーサ70は、一体型でも良い。
画像表示モジュール1内の発光素子アレイチップ20、アノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2は、フラット型フレキシブルケーブル72を介して、図示しない制御装置と電気的に接続される。なお、COB10上には、アノードドライバIC50が1個、カソードドライバIC60−1,60−2が2個設けられているが、回路構成によってはカソードドライバICが1個でも良く、更に、それらを図示以外の配置で設けても良い。
図3は、図2中の発光素子アレイチップ20を示す拡大平面図である。
発光素子アレイチップ20は、基板21を有し、この基板21上に発光素子アレイ30が形成されている。発光素子アレイ30は、列方向(縦方向)に配置された複数のアノード配線35と、このアノード配線35に対して直交する行方向(横方向)に配置された複数のカソード配線37とを有し、これらの交差箇所に接続された複数のLEDが2次元マトリスク状に配置されている。
複数のアノード配線35及び複数のカソード配線37は、基板21の外縁部まで延設され、複数のワイヤボンディングパッド等のパッド部39に接続されている。複数のアノード配線35は、パッド部39を介してアノードドライバIC50と電気的に接続され、更に、複数のカソード配線37も、他のパッド部39を介してカソードドライバIC60−1,60−2と電気的に接続されている。
発光素子アレイチップ20側の発光素子ピッチとドライバIC側のパッドピッチとが異なる場合は、ドライバIC側のピッチと同一なピッチのパッド部39を発光素子アレイチップ20内に形成し、図3のように傾斜する配線により接続を行うことにより、パッドピッチを同一に揃えることができる。発光素子ピッチとドライバIC側のパッドピッチとが同一の場合には、接続配線を傾斜させなくても良い。
図4は、図2の画像表示モジュール1の等価回路を示す回路図である。
画像表示モジュール1における発光素子アレイチップ20は、例えば、パッシブ型m行k列LEDドットマトリクスにより構成されている。
列方向(縦方向)Yには、複数のアノードチャネルAchを構成するk本のアノード配線35が並列に配置され、これらと交差する行方向(横方向)Xには、複数のカソードチャネルCchを構成するm本のカソード配線37が並行に配置され、これらの交差箇所に、m×k個のLED31(1,1)〜31(m,k)が接続されている。なお、LED31に付された添え字(m,k)は、行方向のm番目、列方向のk番目のLEDを表している。
列方向Yにはm個のアノード区間AL1〜ALmが存在し、単位区間中のアノード配線35上にはアノード配線抵抗raが存在する。各アノード配線35は、アノードドライバIC50に接続されている。行方向Xにはk個のカソード区間CL1〜CLkが存在し、単位区間中のカソード配線37上にはカソード配線抵抗rcが存在する。各カソード配線37は、カソードドライバIC60−1,60−2に接続されている。
図5は、図4中のアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2の構成を示す概略の回路図である。
アノードドライバIC50は、図示しない制御装置から供給される表示データ(例えば、発光する又は発光しないを意味する発光データ)DAに応じて、発光素子アレイチップ20の各アノード配線35に接続されているLED31の列に、電流を供給する機能を有している。アノードドライバIC50は、例えば、図示しない制御装置からシリアル伝送により供給されるシリアル発光データSDAを入力して、直並列変換したパラレル発光データPDAを出力するシフトレジスタ51を有し、この出力側に、ラッチ回路52が接続されている。ラッチ回路52は、シフトレジスタ51から出力されたパラレル発光データPDAをラッチする回路であり、この出力側に、駆動回路53が接続されている。駆動回路53は、ラッチ回路52の出力信号を増幅する回路であり、この出力側に、複数のアノード配線35が接続されている。
カソードドライバIC60−1,60−2は、図示しない制御装置から供給されるクロックCLK及びフレーム信号FSに基づき、発光素子アレイチップ20の各カソード配線37に接続されているLED31の行を走査する機能を有し、セレクト回路61等で構成されている。
図6は、図3の発光素子アレイチップ20における4×4マトリクス画素を示す部分的な平面図である。
発光素子アレイチップ20は、基板21を有し、この基板21上に発光素子アレイ30が形成されている。発光素子アレイ30は、列方向(縦方向)Yに配置された複数(4本)のアノード配線35と、このアノード配線35に対して直交する行方向(横方向)Xに配置された複数(4本)のカソード配線37とを有し、これらの交差箇所に接続された複数(4×4=16個)の薄膜半導体発光素子としてのLED31が2次元マトリクス状に配置されている。図6中において、マトリクスの単位画素は、LED31を囲む破線で示されている。
アノード配線35及びカソード配線37の配線材料は、例えば、Au、Ti/Pt/Au、Ti/Au、AuGeNi/Au、AuGe/Ni/Au等のAu系メタル配線、あるいは、Al、Ni/Al、Ni/AlNd、Ni/AlSiCu、Ti/Al等のAl系メタル配線である。アノード配線35とカソード配線37とは、立体的に直交しており、この層間に絶縁膜が形成されている。絶縁膜は、酸化シリコン、窒化シリコン等の無機系絶縁膜や、ポリイミド等の有機系絶縁膜である。
図1(a)〜(c)は、本発明の実施例1における図6の発光素子アレイ30中の破線で囲まれた1画素を示す拡大図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)中のI1−I2線断面図、及び、同図(c)は同図(a)中のI3−I4線断面図である。
発光素子アレイ30の1画素において、薄膜半導体発光素子である平面がほぼ正方形のLED31を囲んでいる平面がほぼ長方形の素子領域32があり、この素子領域32中には、LED31の周囲の素子搭載領域32a内に四角環状の分離溝33が設けられている。更に、素子領域32内において、分離溝33における列方向Yの上下に、行方向Xに延びる山脈状のカソード遮光領域34cが設けられている。素子領域32外には、分離領域33における列方向Yの左右に、山脈の傾斜形状に類似したアノード遮光領域34aが設けられている。アノード遮光領域34a及びカソード遮光領域34cは、絶縁膜により形成されている。なお、この絶縁膜に代えて、半導体、あるいは絶縁膜及び半導体の組み合わせにより、アノード遮光領域34a及びカソード遮光領域34cを形成しても良い。アノード遮光領域34a上には、薄膜帯状のアノード配線35が被着され、更に、カソード遮光領域34c上にも、薄膜帯状のカソード配線37が被着され、LED31から放射された光がそのアノード配線35及びカソード配線37によりLED31上面方向へ反射され、周囲の画素へ漏れないように光漏れを遮断する構成になっている。このような構成の詳細を図1(a)〜(c)を参照しつつ説明する。
図1(a)の平面図において、薄膜帯状のアノード配線35は、LED31を囲む素子領域32の左右両側において、列方向Yである上下方向に延設されている。左側のアノード配線35は、この画素のアノード配線であり、右側のアノード配線35は右側に隣接する画素のアノード配線である。そのため、この画素のアノード配線35は、左側に隣接する画素内に一部形成されていることになる。
アノード配線35の真下には層間絶縁膜28が形成され、この層間絶縁膜28により、配線の段差乗り越えの際に、段差を埋め込むことで配線の段切れを防止する役割がある。左側のアノード配線35からLED31表面のP型半導体へ斜め下方向に突き出た部分には、接続配線36が延設され、アノード配線35とLED31表面のP型半導体とが接続されている。接続配線36は、段差を乗り越える必要があるので、下層との絶縁を確保するために、真下に層間絶縁膜28が形成されている。接続配線36は、LED31表面のP型半導体とオーミック接合されており、材料はメタル系電極の他に、酸化物系の透明電極等が使用されている。アノード配線35と接続配線36との接続部分は、LED31の放射光に対する妨害や不要反射を防止するために、素子搭載領域32aの各辺とLED31の側面との間を遮らないように、素子搭載領域32aの角とLED31の角とを結ぶ経路上に配置することが望ましい。
図1(b)の断面図において、主としてカソード配線37の断面構造を説明する。LED31が成長された図示しない基板とは異なる基板21上に、平滑化層22が形成され、この上に、N型半導体層23を介してLED31が接合された構成になっている。なお、平滑化層22と基板21と間には、発光効率を向上するために、図示しないメタル反射層を形成してもよい。LED31の表面及び側面には、層間絶縁膜26が形成されており、この層間絶縁膜26により、層間の絶縁をとると同時に、LED31を構成する薄膜半導体の自然酸化を防ぐ役割を果たしている。層間絶縁膜26は、酸化シリコン、窒化シリコン等の無機系絶縁膜をスパッタリング法、化学気相成長(以下「CVD」という。)法等で成膜する方法、あるいは、スピンコート法やスプレーコート法でコーティング後に熱処理を行って焼結する形成方法等がある。N型半導体層23において円で囲まれた部分23cは、N型半導体層23とカソード側電極とのコンタクト部分であり、オーミック接合されている。
図1(b)中のN型半導体層23上において、Y方向の上下2箇所のカソード遮光領域34cには、意図的に段差を形成するために、行方向Xへ延びるカソード遮光突起25が形成され、このカソード遮光突起25が、層間絶縁膜26で覆われている。カソード遮光突起25を覆う層間絶縁膜26箇所の上に、有機絶縁層27が形成されている。有機絶縁膜27の製法は、例えば、スピンコート法でポリイミド系感光性樹指をコートするか、あるいは、フォトリソグラフィにより、所望の場所のみパターンニングを行い、250℃〜450℃で熱処理を行う。熱処理を行うことで、カソード遮光突起25の両側の領域27aの断面形状は、図1(b)に示すように、山脈のすそ野のように傾斜したものとなる。
有機絶縁膜27上には薄膜帯状のカソード配線37が形成されており、このカソード配線37における領域27a上のカソード側傾斜面37sは、図1(b)に示すように、傾斜した形状となっている。即ち、カソード側傾斜面37sは、LED31の側面に対向する位置に形成され、そのLED31の近傍から遠ざかる方向へ立ち上がり、LED31から放射された光をLED31の上面方向へ反射する機能を有している。このカソード側傾斜面37sは、ドットマトリクスの行方向Xに至る所まで延設されている。カソード側傾斜面37sの最上面に位置する尾根部分は、LED31より高くなるように形成することが望ましい。図1(b)に示す上下2つのカソード遮光領域34cの内、上のカソード遮光領域34cの上側の分離溝34dと、下のカソード遮光領域34cの下側の分離溝34dとは、列方向YのN型半導体層23を電気的に独立させるために、N型半導体層23がエッチングにより分離されて溝形成をしている。
図1(c)の断面図において、主としてアノード配線35の断面構造を説明する。図1(c)中のN型半導体層23上において、左右2箇所のアノード遮光領域34aには、図1(b)のカソード遮光領域34c側と同様に、意図的に段差を形成するために、列方向Yへ延びるアノード遮光突起24が形成され、このアノード遮光突起24が層間絶縁膜26により覆われている。アノード遮光突起24を覆う層間絶縁膜26箇所の上には、有機絶縁膜27が形成されている。
有機絶縁膜27上には、カソード配線37とアノード配線35とを絶縁するアノード側の層間絶縁膜28が形成されている。層間絶縁膜28の材料や製法は、有機絶縁膜27と同様なもので良い。熱処理後、アノード遮光突起24の端部の領域28aの断面形状は、図1(c)に示すように、傾斜したものとなる。
層間絶縁膜28上には薄膜帯状のアノード配線35が形成されており、特に図1(c)中の領域28a上に対応するアノード側傾斜面35sでは、山脈のすそ野のような傾斜した形状となっている。即ち、アノード側傾斜面35sは、LED31に対向する位置に形成され、そのLED31の近傍から遠ざかる方向へ立ち上がり、LED31から放射された光をLED31の上面方向へ反射する機能を有している。このアノード側傾斜面35sは、ドットマトリクスの列方向Yに至る所まで延設されている。アノード側傾斜面35sの最上面に位置する尾根部分は、LED31より高くなるように形成することが望ましい。このようなアノード側傾斜面35s及びカソード側傾斜面37sは、素子搭載領域32aを囲むように形成されている。素子領域32と図1(c)の左右2つのアノード遮光領域34aとの間では、N型半導体層23が分断され、分離溝33がそれぞれ形成されている。
最表面には、図示しない表面保護のためのパシベーション膜が形成されている。最表面のパシベーション膜は、酸化シリコン、窒化シリコン等の無機系絶縁膜をスパッタリング法やCVD法等で成膜する方法、あるいはスピンコート法やスプレーコート法でコーティングした後に熱処理を行って焼結する方法等がある。又、可視光に対する透過率が80%以上であり、厚みは100nm〜1000nmの範囲であり、屈折率は1.9〜2.1であることが望ましい。
(LEDの形成方法)
図7−1(a)〜(c)は、LED31の形成方法を説明するための概略の断面図である。
図7−1(a)〜(c)の内、図7−1(a)は、図1のLED31を半導体薄膜層で形成する場合の半導体エピタキシャルウェハの概略の構成例を示す断面図である。図7−1(b)は、図7−1(a)に示されたLED31を形成する半導体薄膜層がエピタキシャル成長用基板から剥離されるエッチング工程の途中の概略の構成例を示す断面図である。更に、図7−1(c)は、図7−1(b)のエッチング工程の終了時の概略の構成例を示す断面図である。
図7−1(a)〜(c)に示された構成において、エピタキシャル半導体層を成長させるための基板40上には、バッファ層41と、剥離層42と、図1の素子領域32を構成する半導体薄膜層32Aとが積層されている。剥離層42は、半導体薄膜層32Aを基板40から剥離するための層である。半導体薄膜層32Aは、剥離層42と接している図1のN型半導体層23と、発光層を含む半導体層31aと、最上層の半導体層31bとの積層構造をしている。半導体層31aと半導体層31bとを合わせた半導体薄膜層が、図1のLED31となる。以下、LED31の形成方法である(1)剥離工程、(2)接合工程、及び、(3)間引き工程について説明する。
(1) 剥離工程
図7−1(a)の剥離層42は、エッチング液等によるエッチング作用に対して、半導体薄膜層32Aや基板40に対して、エッチング速度が早い層であり、逆に半導体薄膜層32A内の半導体層23は、剥離層42を剥離させるためのエッチング液等によるエッチング作用に対してエッチング速度が遅く、剥離層42のエッチングプロセスでエッチングされない層である。
図1の半導体薄膜層32Aの製造方法としては、例えば、図7−1(a)の半導体エピタキシャルウェハが、図7−1(b)に示すように、剥離層42がエッチング液等のエッチング作用により選択的にエッチングされ、図7−14(c)に示すように、剥離層42よりも上の半導体薄膜層32Aが基板40から剥離される。
(2) 接合工程
剥離された半導体薄膜層32Aは、図1の基板21上に分子間力によって接合される。この接合工程では、半導体薄膜層32Aの接合面を適宜活性化処理した後に、基板21上の所定の位置に密着させ加圧する。接合工程後は、必要に応じて、接合力を向上させるために加熱処理を実施しても良い。又、基板21上の接合される領域には、その表面を平滑化するための図1の平滑化層22を予め施しても良い。あるいは、半導体薄膜層32Aは、接着性を有する材料を用いた接着層を介して基板21上に接合しても良い。
半導体薄膜層32Aを基板40から剥離して、図1の基板21に接合する際は、転写用基板ないし図7−1(c)の破線で示す保持体43により、半導体薄膜層32Aを保持しても良い。この場合、半導体薄膜層32Aを保持する転写用基板ないし保持体43において上側の面を基板21に接合しても良く、あるいは、半導体薄膜層32Aの下側の面を基板21に接合しても良い。後者の場合、ボンディング後に転写用基板ないし保持体43を除去する。
(3) 間引き工程
基板21上にLED31が複数個形成される場合の剥離及び接合は、個々のLED31毎に行っても良く、あるいは、基板21上の全てのLED31の一部をなす複数個のLED31毎に行っても良い。このようにすることで、基板21上でのLED相互間の間隔を、基板40上でのLED相互間の間隔と異ならせることができる。
(LEDの具体例)
図7−2は、図7−1のLED31の具体例を示す断面図である。
この図7−2に示される例は、黄緑色から赤色の光を発生するLED31を構成するものである。
図7−1のN型半導体層23は、N型GaAs接合層23−1と、N型GaAsコンタクト層23−2とで形成されている。図1のLED31は、N型GaAsコンタクト層23−2と、AlIn1−yPエッチングストップ層31−1と、N型AlIn1−yPクラッド層31−2と、GaIn1−P井戸層、及び(AlGaInP障壁層で形成された非ドープの多重量子井戸活性層31−4と、P型AlIn1−yPクラッド層31−4と、P型GaPコンタクト層31−5とにより形成されている。
N型GaAsコンタクト層23−2は、LED形成工程で上側(表面側)に位置する層31−1〜31−5がエッチング等で除去された場合に露出されて表面上にN側コンタクトが形成される。AlIn1−yPエッチングストップ層31−1は、LED形成工程で上側に位置する層がエッチング等で除去される場合にエッチングを停止又はエッチング速度を減少させる。多重量子井戸活性層31−3は、N型AlIn1−yPクラッド層31−2及びP型AlInPクラッド層31−4に挟まれて発光領域を構成する。
なお、Al組成比及びIn組成比は、格子定数が整合するように0.5、実効的な組成比で0.48〜0.52の範囲内の値であることが望ましい。多重量子井戸活性層31−3は、Al組成比及びIn組成比を変化させることで、波長580nm〜660nmの範囲で所望の発光波長を得ることができる。本実施例1では多重量子井戸構造としたが、単一量子井戸構造でも良い。
(実施例1の動作)
図2及び図4の画像表示モジュール1において、LEDドットマトリクスの駆動は、カソードドライバIC60−1,60−2により、図4中のカソードチャネルCchを下から上方向へ走査するパッシブ型で行う。即ち、ある時刻において発光するLED31は、あるカソードチャネルCchにおけるカソード配線37上のLED31のみである。そのため、アノードドライバIC50における図4中の各アノードチャネルAchから注入された電流は、各アノード配線35を介して各LED31へ供給される。その後、あるカソード配線37、及びカソードドライバIC60−1,60−2におけるあるカソードチャネルCchを経てカソードドライバIC60−1,60−2へ引き込まれる。
更に、図1及び図4〜図6を参照しつつ、画像表示モジュール1の詳細な動作を説明する。
表示すべき情報が図示しない制御装置に入力されると、この制御装置が、その表示すべき情報に応じて、シリアルな発光データSDAを図5のアノードドライバIC50に供給する。
すると、発光素子アレイ30の第1行目に含まれるLED31の各々について、シリアル発光データSDAが、アノードドライバIC50内のシフトレジスタ51に順次格納される。シフトレジスタ51に格納されたシリアル発光データSDAは、このシフトレジスタ51によりパラレル発光データPDAに変換された後、ラッチ回路52に格納される。ラッチ回路52の出力信号は駆動回路53で増幅され、この駆動回路53から定電流が出力され、アノード配線35を経由して各LED31のアノード端子に供給される。
この時、図示しない制御装置から出力されたクロックCLK及びフレーム信号FSが、カソードドライバIC60−1,60−2に入力されると、このカソードドライバIC60−1,60−2内のセレクト回路61により、発光素子アレイ30の第1行目のカソード配線37が選択される。そのため、発光素子アレイ30の第1行目のアノード配線35から第1行目に含まれるLED31に駆動電流が供給され、第1行目に含まれるLED31の各々がシリアル発光データSDAに応じて発光動作し、光が放射される。
このような発光動作がカソード配線37の数(即ち、発光素子アレイ30の行数分)だけ複数回繰り返され、表示すべき情報を含む1画面分の画像の光が出射される。
以下、(A)配線抵抗と、(B)傾斜配線の場合の配線幅sw2とについて説明する。
(A) 配線抵抗
図4のアノード配線抵抗ra及びカソード配線抵抗rcによる最大電圧降下VLMAXに関して説明する。
カソード配線抵抗rcによる電圧降下が最大となるのは、全てのアノードチャネルAchから電流注入を行った時であり、各アノードチャネルAchにおける注入電流をIdotとし、注入電流Idotが全て等しいと仮定してカソード配線37を流れる電流値を考える。
n番目のカソード区間CLnにおけるカソード配線抵抗rcを流れる電流値ICLnは、
CLn=n×Idot ・・・(1)
となる。そのため、あるカソード区間CLnにおける電圧降下Vは、
=n×rc×Idot ・・・(2)
となり、nに対して単調増加する。従って、カソード配線37全体の最大電圧降下VCLMAXは、
Figure 2011114075



となる。
パッシブ型であるため、アノード配線35を流れる電流値は常にIdotである。従って、アノード配線抵抗raにより電圧降下が最大となるのは、アノード区間ALm番目のLED31に電流注入された場合である。この時のアノード配線35全体の最大電圧降下VALMAXは、
ALMAX =ra×Idot×m ・・・(4)
で表される。そのため、配線抵抗ra,rcによる最大電圧降下VALMAXは式(3)及び式(4)から、
Figure 2011114075



となる。
次に、配線抵抗ra,rcにおける最小電圧降下VLminに関して考える。
図4の等価回路において、最小電圧降下VLminを与えるのは、アノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2からの距離がアノード配線35及びカソード配線37共に最も近いLED(1,k)のみに電流を注入した場合であり、
Lmin=(ra+rc)×Idot ・・・(6)
となる。
設計の際、マトリクス内の配線抵抗ra,rcによる電圧降下を考慮して、定電流を与える駆動電圧範囲を設定する。駆動電圧の範囲は、アノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2により限界があるため、最大電圧降下VLMAXが小さくなるように配線パラメータの設計を行うことが望ましい。
又、一般に配線抵抗r[Ω]は、抵抗率ρ、配線長l、配線幅w及び配線厚みtを用いて、
Figure 2011114075



で示される。
(B) 傾斜配線の場合の配線幅w2
本実施例1では、アノード配線35やカソード配線37に傾斜面35s,37sが形成されている。例えば、平面に形成された場合の配線幅をw1とし、水平方向の配線幅w1の領域に水平とのなす角θ分だけ傾斜した場合の配線幅w2を考える。この時、w2はw1とθを用いて、
Figure 2011114075



で表すことができる。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(a)〜(f)のような効果がある。
(a) アノード配線35及びカソード配線37は傾斜面35s,37sを有するので、この傾斜面35s,37sに形成された配線抵抗に関して、次のような効果がある。式(8)において、傾斜角θが0<θ<π/2の範囲である場合、0<cosθ<1となり、配線幅w1,w2の関係はw1<w2が成り立つ。そのため、水平方向の配線幅w1の領域に水平に形成されたアノード配線抵抗rc1と水平とのなす角θ(傾斜角)分だけ、傾斜して形成されたカソード配線抵抗rc2との関係は、rc2<rc1となる。例えば、傾斜角θ=45°の場合、カソード配線抵抗rc2=0.7×rc1となる。本実施例1のカソード配線37におけるカソード側傾斜面37sのように、配線内に複数の傾斜箇所を含めることで、より大きな効果を得ることができる。
(b) 本実施例1では、傾斜面35s,37sに形成されたアノード配線35及びカソード配線37により、LED31を含む素子搭載領域32aの4辺を囲む構造をとっている。そのため、従来問題となっていた他画素への光漏れを防止できる。更に、傾斜面35s,37sに形成されたアノード配線35及びカソード配線37sで反射した光は、上面方向へ向かうため、LED31で発光した光の取り出し効率を向上できる。
傾斜面35s,37sに形成されたアノード配線35及びカソード配線37がある場合と、水平面のみにアノード配線35及びカソード配線35を形成した場合とのデバイスをそれぞれ試作し、垂直方向の光度を比較する実験を行ったところ、傾斜面35s,37sに形成されたアノード配線35及びカソード配線37があるデバイスの垂直方向の光度が2.4倍程度向上するという結果が得られた。試作したデバイスは、65μm角画素内に20μm角の発光領域を形成したものである。
(c) LED31に対向する傾斜面35s,37sの傾斜角は、効率よく反射が得られる角度になるように設計を行い、反射に寄与しない部分の傾斜角は、配線形成が可能な範囲で最大の角度となるように設計を行うと、デバイスとして最も効果が高い設計となる。
(d) 本実施例1では、図1(a)の左側のアノード配線35からLED31への配線、及びLED31上に形成されたP型半導体層とのコンタクト電極である接続配線36を、LED31に対して斜め下方向に形成することで、LED31の側面からの発光を阻害する領域を最小限にすることができる。更に、傾斜面35s,37sを有するアノード配線35及びカソード配線37からの上方への反射光の進路阻害も最小限にすることができる。
(e) 図1(c)の分離溝33は、アノード側傾斜面35sの始点をより深い位置から取るために形成した溝である。この分離溝33は、LED31の側面からの光をより効率的に反射させると共に、アノード側傾斜面35sとN型半導体層23との電気的な接触の危険性を排除する効果がある。
(f) 図示しない最表面のパシベーション膜は、デバイス表面を保護する効果がある。ここで、LED31の屈折率は3程度であり、パシベーション膜の屈折率が1.8〜2.1であり、空気の屈折率が1であるため、パシベーション膜を介して光取り出しを行うことで、界面での反射を低減させて光取り出し効率を向上する効果が期待される。
(実施例2の構成)
実施例1では、画素内の垂直方向と水平方向に傾斜部を形成し、その傾斜部上にアノード側傾斜面35sとカソード側傾斜面37sとをそれぞれ形成することで、平面状に形成する場合よりも配線抵抗を小さくし、LED31の側面からの発光を効率よく上面へ反射する構成にしている。これに対して本実施例2では、カソード側傾斜面をLED4辺側に形成している。
図8は、図3の発光素子アレイチップ20における4×4マトリクス画素を示す部分的な平面図である。更に、図9(a)〜(c)は、図8中の破線で囲まれた1画素を示す拡大図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)中のI1−I2線断面図、及び、同図(c)は同図(a)中のI3−I4線断面図である。これらの図8及び図9において、実施例1を示す図6及び図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
以下、本実施例2において、実施例1とは異なる構成について説明し、実施例1と同様の構成については説明を省略する。
図8では、図4の等価回路で示される本実施例2の一部を形成する16個(4行4列)のLED31と電気的に接続される配線の平面図が示されている。実施例1では、アノード配線35の幅が太く、LED31の近傍まで形成されていたが、本実施例2では、アノード配線35の幅を細くしている。マトリクスの単位画素は、図8中の破線で囲まれた領域であり、この平面の拡大図が図9(a)に示され、各方向の断面図が図9(b)、(c)に示されている。
図9(b)には、図9(a)中のI1−I2線断面の構成が示されているが、この構成は実施例1の図1(b)に示す構成と同様である。
図9(c)には、図9(a)中のI3−I4線断面の構成が示されている。本実施例2では、基板21上に平滑化層22を介して、LED31を含む素子領域32が形成されているが、これらの構成は実施例1の図1(c)と同様である。
本実施例2の図9(c)が実施例1の図1(c)と異なる部分は、図9(c)中の丸線で示された両側の領域34e及びその外側の領域34fである。領域34eでは、有機絶縁膜27上に、カソード配線37における傾斜した垂直方向(列方向Y)のカソード側傾斜面37sbが形成されている。カソード側傾斜面37sbは、有機絶縁膜27で形成された傾斜部を完全に覆うように形成され、領域34fと領域34eの間の有機絶縁膜27の平坦部分に接触するように形成されている。図9(c)では、カソード側傾斜面37sbは有機絶縁膜27の平坦部分に接触した場所、即ち層間絶縁膜28による傾斜部の終端部までしか形成されていないが、領域34eのカソード側傾斜面37sbに接触しない範囲であれば延設しても良い。
領域34eの外側の領域34fでは、有機絶縁膜27上に層間絶縁膜28が形成され、その上にアノード配線35が形成されている。領域34fは、層間絶縁膜28により傾斜した面が形成され、ここにアノード配線35のアノード側傾斜面35sが形成されている。
最表面には、図示しないが、実施例1と同様に、表面保護のためのパシベーション膜が形成されている。
(実施例2の作用効果)
本実施例2によれば、実施例1とほぼ同様の効果があり、更に、次の(1)〜(3)のような効果がある。
(1) 垂直方向の傾斜部にカソード側傾斜面37sbを形成することで、傾斜部における高低差を小さくし、半導体プロセスの安定性を高めることができる。特に、薄膜半導体発光素子であるLED31の膜厚が大きな場合(例えば、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)や、RCLED(Resonant-cavity Light-emitting Diode)等、共振器構造を持つ半導体薄膜を用いた場合)に効果が大きい。
(2) 本実施例2における領域34fに形成されたアノード側傾斜面35sは、LED31からの光が層間絶縁膜28を導波路として他の画素へ漏れるのを防止する役割を果たす。そのため、領域34fにアノード側傾斜面35sを形成することで、本実施例2を用いた表示装置のコントラストや表示品位を向上させる効果が得られる。
(3) 図9(c)の領域34eと素子領域32との間に存在する分離溝33は、カソード側傾斜面37sbの始点をより深い位置から取るために形成した溝である。この分離溝33は、LED31の側面からの光をより効率的に反射させる効果がある。
(実施例1、2の変形例)
実施例1、2は、次の(a)〜(e)のように変形しても良い。
(a) 図1(b)及び図9(b)に示すカソード遮光領域34cにおけるカソード配線37箇所は山脈形状になっているが、図1(c)に示すアノード遮光領域34aにおけるアノード配線35箇所のように、片側斜面を有する形状に変更しても良い。これにより、実施例1、2とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
(b) LED31を含む素子領域32が接合される基板21としては、Si、GaAs、GaP、InP、GaN、ZnO等の半導体基板、AlN、Al等のセラミック基板、ガラスエポキシ基板、Cu、Al等の金属基板、あるいはプラスチック基板等を使用できる。
(c) 薄膜半導体発光素子としてのLED31は、AlInGaP系の4元混晶半導体材料でエピタキシャル成長されたLED構造を用いて説明したが、GaAs、AlAs、InAs、AlN、GaN、InN、InP、GaP、AlP等の
外1
Figure 2011114075
や、その混晶半導体材料でエピタキシャル成長されたLED薄膜素子を用いてもよい。更には、ZnO、ZnSe、CdSの
外2
Figure 2011114075
でエピタキシャル成長されたLED薄膜素子、有機系材料で形成されたLED又はEL、無機系材料で形成されたELを用いても良い。
(d) N型半導体層23の上部において、LED31とカソード側傾斜面37sとの間の分離溝33部分の埋め込みを行う場合は、透過率90%以上の樹脂等で埋め込むことが望ましい。光取り出し効率を高めるためには、層間絶縁膜26の屈折率が1.9〜2.0であるので、埋め込み材料の屈折は、1.3〜1.9の範囲のものが望ましい。
(e) 実施例1、2におけるLED31上に、光収束用のマイクロレンズ又はマイクロレンズアレイを形成することにより、指向性を高める構成にしても良い。
以上説明した実施例1、2における発光素子アレイチップ20やこれを搭載した画像表示モジュール1は、例えば、小型プロジェクタ、携帯電話内蔵型プロジェクタ、パーソナルコンピュータ内蔵型プロジェクタ、HUD、ヘッドマウントディスプレイ、ウェアラブルディスプレイ等の種々の直視型又は投射型の画像表示装置に適用可能である。以下、実施例3〜5において画像表示装置の構成例を説明する。
(実施例3の画像表示装置の構成)
図10は、実施例1又は2の画像表示モジュール1を用いた本発明の実施例3における画像表示装置を示す概略の構成図である。
この画像表示装置80は、例えば、投射型画像表示装置の1つであるHUDであり、車両、航空機等において、速度計、燃料計等の各種計器の表示情報、ナビゲーション装置の地図情報、撮影装置が取得した画像情報等の各種の情報を表示するものであり、筐体81を有している。筐体81は、この上面に窓81aが生成されており、例えば、車両内のインストルメントパネルの裏側に組み込まれている。筐体81内の下部には、実施例1又は2の画像表示モジュール1が配置されている。
画像表示モジュール1の出射光面側の上部には、その画像表示モジュール1から出射された画像の光を投射する光学系(例えば、反射用平面鏡82及び拡大用凹面鏡83)が配置されている。平面鏡82は、画像表示モジュール1から出射された画像の光を所定方向(例えば、ほぼ水平方向)に反射するものであり、この平面鏡82の反射方向に凹面鏡83が配置されている。凹面鏡83は、平面鏡82からの反射光を拡大し、筐体81の窓81aを通して上方のウィンドシールドガラス(W/S)84へ結像するものである。
(実施例3の画像表示装置の動作)
画像表示装置80としてのHUDにおいて、表示すべき情報が図示しない制御装置に入力されると、この制御装置が、その表示すべき情報に応じて、シリアル発光データSDAを、画像表示モジュール1中の図5のアノードドライバIC50に供給すると共に、クロックCLK及びフレーム信号FSを、画像表示モジュール1中の図5のカソードドライバIC60−1,60−2に供給する。すると、画像表示モジュール1中の発光素子アレイ30が発光し、表示すべき情報を含む画像の光が出射される。
画像表示モジュール1の発光によって出射された光は、図10中の平面鏡82で反射されて凹面鏡83によって拡大された後、ウィンドシールドガラス84に照射される。すると、運転者85の視線におけるウィンドシールドガラス84の前方に、画像表示モジュール1が発光した画像の虚像86が表示される。これにより、運転者85は、視線を前方からそらすことなく、画像表示モジュール1が発光した画像に含まれる各種の情報を視認することができる。
(実施例3の効果)
本実施例3の画像表示装置80によれば、実施例1又は2の画像表示モジュール1を使用しているので、コントラストや表示品位を向上できる。そのため、画像表示モジュール1の発光面から画像投射面までの光路長が長くなっても、画像表示モジュール1から出射される画像の光を効率良く投射できる。しかも、構造が簡単で、小型化が可能な画像表示装置80であるHUDを実現できる。
図11は、実施例1又は2の画像表示モジュール1を用いた本発明の実施例4における画像表示装置を示す概略の構成図である。
この画像表示装置90は、例えば、投射型画像表示装置の1つである小型のマイクロプロジェクタであり、実施例1又は実施例2の画像表示モジュール1を備え、この画像表示モジュール1から出射された光が、光学系(例えば、投影レンズ)91により拡大されて前面のスクリーン92上に表示される。そのため、実施例3とほぼ同様の効果が得られる。
図12は、実施例1又は2の画像表示モジュール1を用いた本発明の実施例5における画像表示装置を示す概略の構成図である。
この画像表示装置100は、直視型表示装置の1つであるウェアラブルディスプレイであり、実施例1又は実施例2の画像表示モジュール1がケース101に収容されている。ケース101は、眼鏡等に装着され、接眼光学系が取り付けられている。接眼光学系は、例えば、プリズム102を有し、このプリズム102の下端部に、シート状のホログラム光学素子103が装着されている。
この画像表示装置100では、画像表示モジュール1から出射された光が、プリズム102の内部で全反射されながら下端部に設けられたホログラム光学素子103へと導かれる。ホログラム光学素子103は、光を干渉させ、使用者の目104に虚像を結ばせる。これにより、使用者は、画像表示モジュール1から出射された画像を観察することができ、実施例3とほぼ同様の効果が得られる。
1 画像表示モジュール
10 実装基板
20 発光素子アレイチップ
30 発光素子アレイ
31 LED
32a 素子搭載領域
32A 半導体薄膜層
35 アノード配線
35s 傾斜面
37 カソード配線
37s 傾斜面
50 アノードドライバIC
60−1,60−2 カソードドライバIC
80,90,100 画像表示装置

Claims (11)

  1. 基板上に形成され、所定方向に並行に配置された複数のアノード配線と、
    前記基板上に形成され、前記所定方向に対して交差する方向に並行に配置された複数のカソード配線と、
    前記基板上に形成され、少なくとも2つの前記アノード配線と2つの前記カソード配線とによりそれぞれ囲まれて複数配置された素子搭載領域内にそれぞれ配置され、前記アノード配線及び前記カソード配線により駆動電流が供給されると発光して光を放射する薄膜半導体からなる複数の発光素子と、
    前記アノード配線における前記発光素子に対向する位置に形成され、前記発光素子の近傍から遠ざかる方向へ立ち上がり、前記発光素子から放射された前記光を前記発光素子の上面方向へ反射するアノード側傾斜面と、
    前記カソード配線における前記発光素子に対向する位置に形成され、前記発光素子の近傍から遠ざかる方向へ立ち上がり、前記発光素子から放射された前記光を前記発光素子の上面方向へ反射するカソード側傾斜面と、
    を有することを特徴とする発光素子アレイ。
  2. 前記アノード側傾斜面及び前記カソード側傾斜面の下には、
    前記基板上に形成された半導体及び/又は絶縁膜が介在していることを特徴とする請求項1記載の発光素子アレイ。
  3. 前記アノード側傾斜面及び前記カソード側傾斜面は、前記素子搭載領域を囲むように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の発光素子アレイ。
  4. 前記アノード側傾斜面及び前記カソード側傾斜面の底部は、前記発光素子の発光層より深い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光素子アレイ。
  5. 前記アノード側傾斜面及び前記カソード側傾斜面の底部を更に深い位置から取るために形成された分離溝を有することを特徴とする請求項4記載の発光素子アレイ。
  6. 前記アノード配線と前記発光素子の電極とを接続する接続配線は、前記アノード側傾斜面と前記発光素子の側面との間を遮らないように配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の発光素子アレイ。
  7. 前記アノード側傾斜面は、前記アノード配線の少なくとも一部分に形成され、
    前記カソード側傾斜面は、前記カソード配線の少なくとも一部分に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光素子アレイ。
  8. 前記アノード側傾斜面は、前記アノード配線の少なくとも一部分に形成され、
    前記カソード側傾斜面は、前記カソード配線の少なくとも一部分に形成され、且つ、前記アノード側傾斜面の下段の傾斜する箇所に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光素子アレイ。
  9. 実装基板に搭載された請求項1〜8のいずれか1項に記載の発光素子アレイと、
    前記実装基板に搭載され、前記各発光素子を選択的に駆動する駆動回路と、
    前記発光素子アレイから出射された光を所定箇所へ投影して表示させる光学系と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  10. 前記所定箇所は、スクリーン、あるいは、ハーフミラーであることを特徴とする請求項9記載の画像表示装置。
  11. 前記所定箇所は、ホログラム光学素子であることを特徴とする請求項9記載の画像表示装置。
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