JP5712149B2 - 表示パネル、表示パネルの製造方法、及び表示装置 - Google Patents

表示パネル、表示パネルの製造方法、及び表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、表示パネル、表示パネルの製造方法、及び表示装置に関する。
基板上にマトリクス状に配列された発光素子により画像を表示する表示装置の提案がある(例えば、特許文献1参照)。また、表示装置において、発光素子上にマイクロレンズを備えることで、配光特性の広がり角を狭め、光利用効率を高める提案もある(例えば、特許文献2参照)。さらに、撮像装置におけるマイクロレンズを汚染及び損傷から保護するために、マイクロレンズを覆う透明樹脂などの封止部材(透明の前面カバー)を備える提案もある(例えば、特許文献3参照)。特許文献3では、封止部材の縁部を構成する枠部(スペーサ)を、例えば、接着剤を介して基板に接着することによって、封止部材を基板に固定している。
特開2010−199176号公報(段落0025、図3) 特開2007−80998号公報(段落0066、図1) 特開平7−202152号公報(段落0008、図1、図2、図9)
しかしながら、上記従来技術においては、基板上に、マイクロレンズを覆う封止部材を取り付ける際に、封止部材の枠部(スペーサ)が基板上に押し付けられるので、基板上に備えられた接続配線部(例えば、配線膜)に損傷が生じることがあるという問題があった。
また、接続配線部の損傷を防止するために、基板の外側(例えば、基板を支持する支持体上)に、封止部材の枠部(スペーサ)を接着させる場合には、表示パネルの外周近傍の額縁状の端部領域が増大してしまい、表示パネルの小型化が妨げられるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、前面カバーを備えることによって基板上に備えられた接続配線部の損傷を防止でき、及び、小型化を実現することができる表示パネル、表示パネルの製造方法、及び表示装置を提供することである。
本発明の一態様に係る表示パネルは、基板と、前記基板の主表面上に備えられた複数の発光素子と、前記主表面上に備えられ、前記複数の発光素子に電力を供給する接続配線部と、前記主表面上に備えられ、前記複数の発光素子を覆う複数のマイクロレンズと、ギャップを介して、前記主表面、前記複数の発光素子、前記複数のマイクロレンズ及び前記接続配線部に対向して配置された前面カバーと、前記前面カバーと前記主表面との間を封止し、前記前面カバーを支持する第1の樹脂部とを有し、前記前面カバーは、前記複数のマイクロレンズに対向して配置された中央領域と、前記中央領域の外側に備えられ、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離が増す端面を持つ端部領域とを含み、前記第1の樹脂部は、前記接続配線部を介して前記前面カバーの前記端面と前記主表面との間を封止する部分を含むことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る表示パネルの製造方法は、基板の主表面上に、複数の発光素子と、前記複数の発光素子に電力を供給する接続配線部と、前記複数の発光素子を覆う複数のマイクロレンズとを備える工程と、ギャップを介して、前記主表面、前記複数の発光素子、前記複数のマイクロレンズ及び前記接続配線部に対向して前面カバーを配置する工程と、前記前面カバーと前記主表面との間を第1の樹脂部で封止する工程とを有し、前面カバーを配置する工程において、前記前面カバーは、前記複数のマイクロレンズに対向して配置された中央領域と、前記中央領域の外側に備えられ、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離が増す端面を持つ端部領域とを含み、前記第1の樹脂部で封止する工程において、前記接続配線部を介して前記前面カバーの前記端面と前記主表面との間を封止する部分を含むことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る表示装置は、前記表示パネルを有することを特徴とする。
本発明によれば、前面カバーを備えることによって基板上に備えられた接続配線部の損傷を防止でき、及び、小型化を実現することができる。
本発明の第1及び第2の実施形態に係る表示パネルを概略的に示す外観斜視図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの断面形状(図1をS2−S2線で切る断面形状)を概略的に示す図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの断面形状(図1をS3−S3線で切る断面形状)を概略的に示す図である。 第1の実施形態に係る表示パネル(表示パネルから前面カバー、第1の樹脂部、及び第2の樹脂部を取り除いた状態)を概略的に示す外観斜視図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの回路図である。 図4において破線で囲う領域を概略的に示す平面図である。 図6の表示パネルをS7−S7線で切る断面形状を概略的に示す図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法における発光素子形成プロセスを示す概略的な断面図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法におけるマイクロレンズ形成プロセスを示す概略的な断面図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法におけるダイシングプロセスを示す概略的な断面図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法におけるダイシングプロセス完了後の状態を示す概略的な断面図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法におけるドライバICチップ及びフラットケーブル取り付けプロセスを示す概略的な断面図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法における前面カバーの配置プロセスを示す概略的な断面図である。 第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法におけるUV硬化樹脂による前面カバーの中空仮固定プロセスを示す概略的な断面図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法における第1の樹脂部による封止プロセス完了後の状態を示す概略的な断面図及び外観斜視図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法における第2の樹脂部の形成プロセス完了後の状態を示す概略的な断面図及び外観斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示パネルの断面形状を概略的に示す図である。 第2の実施形態に係る表示パネルの製造方法における棚構造部の形成プロセスを概略的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示装置としてのヘッドアップディスプレイ装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る表示装置としての前面投写型表示装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る表示装置としての背面投写型表示装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る表示装置としてのヘッドアップディスプレイ装置の構成を概略的に示す図である。 第2の実施形態の変形例である第1変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態の変形例である第2変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図及び前面カバーを概略的に示す断面図である。 (a)〜(c)は、図24(b)に示される前面カバーの製造プロセスを概略的に示す断面図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態の変形例である第3変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図及び前面カバーを概略的に示す断面図である。 図26(b)に示される前面カバーの製造プロセスを概略的に示す断面図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態の変形例である第4変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図及び前面カバーを概略的に示す断面図である。 (a)及び(c)は、図28(b)に示される前面カバーの製造プロセスを概略的に示す断面図である。 第1の実施形態の変形例である第5変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図である。 図30に示される前面カバーの製造プロセスを概略的に示す断面図である。 第1の実施形態の変形例である第6変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図である。 図32に示される前面カバーの製造プロセスを概略的に示す断面図である。 第1の実施形態の変形例である第7変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図である。 図34に示される前面カバーの製造プロセスを概略的に示す断面図である。
《1》第1の実施形態
《1−1》第1の実施形態の表示パネル
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示パネル100としてのディスプレイモジュール(DM)を概略的に示す外観斜視図である。図2は、図1の表示パネル100をS2−S2線で切る断面形状を概略的に示す図である。図3は、図1の表示パネル100をS3−S3線で切る断面形状を概略的に示す図である。図4は、図1における表示パネル100から前面カバー105、第1の樹脂部106、及び第2の樹脂部107を除去したモジュール100aを概略的に示す外観斜視図である。
図1〜図4に示されるように、表示パネル100は、主要な構成として、基板101と、複数の発光素子102と、接続配線部103と、複数のマイクロレンズ104と、前面カバー(保護カバー)105と、第1の樹脂部106と、ディスプレイドライバ集積回路チップ(ドライバICチップ)110と、第2の樹脂部107と、フラット型ケーブル111とを有する。
基板101は、例えば、半導体基板、セラミック基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板、金属基板、又はプラスチック基板等である。基板101として利用可能な半導体基板の材料は、例えば、Si、GaAs、GaP、InP、GaN、又はZnO等である。基板101として利用可能なセラミック基板の材料は、例えば、AlN又はAl等である。基板101として利用可能な金属基板の材料は、例えば、Cu又はAl等である。
複数の発光素子102は、基板101の主表面101a上に、例えば、複数行複数列に配列されている。複数の発光素子102は、複数の薄膜半導体発光素子(例えば、LED等)により形成されることが望ましい。
接続配線部(配線形成領域)103は、基板101の主表面101a上に備えられ、これを通して複数の発光素子102に電力が供給される。接続配線部103は、例えば、主表面101a上に沿って延びる導電材料膜である。図2に示されるように、接続配線部103は、基板101表面上であり第1の樹脂部106及び第2の樹脂部107の下に配置されている。接続配線部103は、後述する図5において、アノード配線123及びカソード配線131,132として示されている。
複数のマイクロレンズ104は、基板101の主表面101a上に備えられ、複数の発光素子102を覆う。複数のマイクロレンズ104は、複数の発光素子102をそれぞれ覆っている。また、複数のマイクロレンズ104の外側には、発光素子を覆っておらず、発光に貢献しないダミーマイクロレンズ109を少なくとも1列備えることが望ましい。
前面カバー105は、ギャップ(空間)108を介して、基板101の主表面101a、複数の発光素子102、複数のマイクロレンズ104及び接続配線部103に対向して配置される。前面カバー105は、例えば、ガラス材料又はアクリル樹脂又はポリカーボネートなどの光透過率の高い材料で構成することが望ましい。
前面カバー105は、複数の発光素子102及び複数のマイクロレンズ104に対向して配置された中央領域105a(図2)と、中央領域の外側に備えられ、前面カバー105の辺に近づくほど主表面101aからの距離が増すような端面105bである傾斜面を持つ。図示の例では、前面カバー105の端部は、前面カバー105の辺に近づくほど主表面101aからの距離が連続的に増す傾斜面を含んでいる。傾斜面の角度は、通常は、主表面101aに対して30〜60°の範囲内であり、好ましくは45°程度である。傾斜面の角度及び長さは、主表面101aと前面カバー105と間隔、使用する第1の樹脂部106の材料、等の各種要因に基づいて、決定すればよい。
第1の樹脂部106は、前面カバー105と基板101の主表面101aとの間を封止し、前面カバー105を支持する。第1の実施形態においては、第1の樹脂部106は、接続配線部103を介して前面カバーの傾斜面と主表面101aとの間を封止する部分を含む。第1の樹脂部106は、封止プロセスにおいては流動性を有し、その後、硬化させることができる樹脂であることが望ましい。第1の樹脂部106は、例えば、UV(紫外線)硬化樹脂を用いることができる。
また、表示パネル100は、基板101の主表面101a上に、第1の樹脂部106の外側に接するように形成された第2の樹脂部107を有する。第2の樹脂部107は、例えば、シリコーン(silicone)樹脂などが望ましい。第2の樹脂部107の下には、配線パターンが形成される。なお、第1の樹脂部106が十分な強度を有する場合には、第2の樹脂部107は省略可能である。
図2に示されるように、前面カバー105は端部が面取り加工された端面105bとなっており、面取りにより形成された傾斜する端面105bを含む領域が、第1の樹脂部106に接着されている。第1の樹脂部106をスペーサとして、基板101の主表面101a上に前面カバー105が支持される。このとき、マイクロレンズ104と前面カバー105との間には、ギャップ108が形成される。ギャップ108には、ガス(例えば、空気又は屈折率がほぼ1の不活性ガス)が充填される。
図3に示されるように、基板101上には、配線パターンが形成されており、異方性導電膜112を介して発光素子の駆動回路を含むドライバICチップ110が備えられ、異方性導電膜113を介しフラット型ケーブル111が備えられ、第2の樹脂部107が備えられる。
ドライバICチップ110の表面側にはバンプ形成された端子が設けられ、フェイスダウンで異方性導電膜112を介して圧着することで、基板101上に形成された配線パターンと電気的に接続される。さらに、フラット型ケーブル111とドライバICチップ110とは、基板101上に形成された配線パターンにより相互に接続されている。フラット型ケーブル111と配線パターンとの電気的接続は、異方性導電膜113を用いて圧着することで得られる。
図4に示されるように、モジュール100aは、図1の表示パネル100から、前面カバー105、第1の樹脂部106及び第2の樹脂部107が省略されているパネル製造用構造体である。モジュール100aは、基板101を有し、基板101の主表面101aには、複数の発光素子(例えば、LED素子)等により形成された発光素子アレイ領域と、複数のアノード接続配線が形成されているアノード接続配線領域133と、複数のカソード接続配線が形成されているカソード接続配線領域131,132とを有する。
個々の発光素子上にはマイクロレンズが形成されおり、モジュール100a上でマイクロレンズアレイを構成している。基板101が導電性材料の場合、基板101表面と配線パターン(例えば、アノード接続配線133及びカソード接続配線131,132)との間及び基板101表面と複数の発光素子との間には、絶縁層が形成されている。
表示パネル100内のドライバICチップ110は、フラット型ケーブル111を介して、外部の制御回路と電気的に接続される。なお、基板101上には、ドライバICチップ110が1個設けられているが、ドライバICチップを複数個設けてもよい。基板101の裏側には、ヒートシンクや金属筐体を取り付けてもよく、この場合には、ドライバICチップ110からの熱を効率よく放出することができる。
図5は、図4のモジュール100aの等価的な回路を示す図である。図5において、モジュール100aは、表示部(LEDマイクロディスプレイ(LMD))120と、表示制御部140と、アノードドライバ143と、カソードドライバ141,142とを有する。表示制御部140、アノードドライバ143、及びカソードドライバ141,142は、ドライバICチップ110に一体化されていることが望ましい。
表示部120は、m行k列のパッシブ型単純マトリクスにより構成されており、列方向(縦方向)に延び、列方向と交差する行方向(横方向)に並列に配置された複数本(m本)のアノード配線123と、行方向に延び、列方向に並列に配置された複数本(k本)のカソード配線122と、複数個(k×m個)の発光素子102(1,1)〜102(k,m)とを有する。複数個の発光素子102(1,1)〜102(k,m)は、アノード配線123とカソード配線122との交差箇所に設けられ、それぞれ対応するアノード配線123及びカソード配線122と電気的に接続される。なお、発光素子102に付された添え字(i,j)は、当該発光素子102の行方向及び列方向の位置を表し、発光素子102(i,j)は、第i行目かつ第j列目の発光素子である。
k本のアノード配線123は、k本のアノード接続配線133を介して、アノードドライバ143に接続されている。図4におけるアノード接続配線領域(符号133)には、このk本のアノード接続配線133が形成されている。
m本のカソード配線122は、それぞれ隣接したカソード配線122と異なるようにカソード接続配線131又は132に接続されている。具体的には、奇数番目のカソード配線122は、m/2本のカソード接続配線131を介して、カソードドライバ141と接続されている。また、偶数番目のカソード配線122は、m/2本のカソード接続配線132を介して、カソードドライバ142と接続されている。図4におけるカソード接続配線領域(符号131)には、奇数番目のカソード配線122から延長されたm/2本のカソード接続配線131が形成されており、図4におけるカソード接続配線領域(符号132)には、偶数番目のカソード配線122から延長されたm/2本のカソード接続配線132が形成されている。
アノードドライバ143及びカソードドライバ141,142は表示制御部140と接続され、表示制御部140は、図5における入力信号接続配線領域25内の複数の入力信号接続配線及びフラット型ケーブル111を介して、図示しない外部の制御回路と接続される。
表示制御部140は、図示しない外部の制御回路等から与えられる表示データに基づき、表示部120の各発光素子102を駆動するためのアノード駆動信号及びカソード駆動信号を出力する。表示制御部140は、例えば、所定の演算機能を有するプロセッサや複合論理回路と、当該プロセッサ等が外部の制御回路等とのデータの授受を行うためのバッファと、外部の制御回路等からのデータを記憶するための記憶回路と、制御回路へのタイミング信号や、表示タイミング信号、記憶回路等への読み出し/書き込みのタイミング信号等を与えるタイミング信号発生回路(発振回路)と、記憶回路から読み出された表示データあるいはこれを加工することにより得られた表示データを駆動信号として出力する駆動信号出力回路と、外部から与えられる表示機能に関する情報や制御コマンド等を格納する各種レジスタとを有する。
アノードドライバ143は、表示制御部140から供給されるアノード駆動信号(例えば、発光する又は発光しないを意味する発光データ)に応じて、表示部120の各アノード配線123に接続されている発光素子102の列に所定の電流を供給する機能を有している。アノードドライバ143は、例えば、シフトレジスタ、ラッチ回路、及び定電流回路を有する。シフトレジスタは、表示制御部140から供給されるシリアルなアノード駆動信号を受け、当該信号を直並列変換してパラレルな発光データを出力する。ラッチ回路は、シフトレジスタの出力側に接続されており、シフトレジスタから出力されたパラレルな発光データを保持する回路である。定電流回路は、ラッチ回路の出力側に接続されており、ラッチ回路に保持されているパラレルな発光データに応じた電流を、アノード配線123を介して各発光素子102に供給する。
カソードドライバ141,142は、例えば、セレクト回路等で構成されており、表示制御部140から供給されるカソード駆動信号に基づき、各カソード配線122に接続されている発光素子102の行を走査する機能を有する。
図6は、図4における表示部120内の破線四角形領域A1に含まれる4×4画素マトリクスを示す部分的な平面図である。図6に示されるように、表示部120は、列方向(縦方向)に延び、行方向(横方向)に並列に配置された複数本の帯状のアノード配線123と、行方向に延び、列方向に並列に配置された複数本の帯状のカソード配線122と、これらの交差箇所に2次元マトリクス状に配置された複数個の発光素子102とを有する。アノード配線123とカソード配線122との間には、層間絶縁膜(図9では不図示)が設けられている。図6に示すマイクロレンズ104の形状は、縦断面形状が半円形状であり個々のマイクロレンズが分離されているが、縦断面形状が方形状のものや、隅の丸い方形状のもの、1画素が占める領域を埋めるような断面形状のものであってもよい。
図7は、図6中の破線四角囲み401におけるS7−S7線で切る形状を概略的に示す図である。基板101上には、平滑化層403を介して、ほぼ方形のLED素子102が接合されている。LED素子102は、例えば、平滑化層151上に接合されたN型半導体層152と、発光領域160とを有する。発光領域160は、活性層153を有し、表面にはP型半導体層154を有する。
平滑化層151上において、帯状のカソード配線122は、N型半導体層152のNコンタクト部まで延長されオーミック接触している。発光領域160の周辺は、絶縁膜155により覆われている。絶縁膜155上には、層間絶縁膜156を介して帯状のアノード配線123の層が列方向(縦方向)に形成され、このアノード配線123が、発光領域160におけるP型半導体層154とPコンタクト部でオーミック接触している。
基板101とLED素子102の界面には、絶縁層となる平坦化層403が形成されている。これにより、各画素のLED素子102を電気的に分離することができ、マトリクス構造を形成することが可能となる。LED素子102上には、マイクロレンズ104が形成されている。
《1−2》第1の実施形態の表示パネルの製造方法
表示パネル100の製造方法を、図8〜図14,図15(a)及び(b)、図16(a)及び(b)を参照しつつ、説明する。
図8は、第1の実施形態に係る表示パネル100の製造方法における発光素子形成プロセスを示す概略的な断面図である。図8は、図1のS2−S2線位置の断面図である。図8に示されるように、デバイス形成を行うための基板(形成基板)501を用意し、基板501上に、図6及び図7に示すような複数のマトリクス状に配置されたLED素子102及びアノード配線123及びカソード配線122で構成されるLEDマイクロディスプレイ(LMD)領域171を形成する。非LMD領域には、ドライバICチップのバンプとの接続のためのパッド領域、フラット型フレキシブルケーブルと配線パターンとの接続のためのパッド領域、LMD発光試験用のパッド領域、ドライバICチップとの接続のためのパッドとLMDとを接続するアノード接続配線及びカソード接続配線、ドライバIC入出力端子とフラット型フレキシブルケーブル用パッド領域との接続配線などを形成する。
LED素子102は、基板101とは別の成長基板上において、結晶成長及び半導体プロセスによるパターンニングが施されることにより形成される。形成されたLED素子102を成長基板から剥離し、形成基板501へ固着させる転写プロセスを繰り返すことによって、形成基板501上でマトリックス構造を形成する。このため、形成基板501とLED素子102の界面には、絶縁層となる図示しない平坦化層が形成されている。これにより、各画素のLED素子102を電気的に分離することができ、マトリクス構造を形成することが可能となる。
LED素子102としては、例えば、AlN、GaN、InN、InP、GaP、AlP、AlAs、GaAs、InAs等のIII−V属化合物半導体材料やその混晶半導体材料でエピタキシャル成長されたLEDや、ZnO、ZnSe、CdSのII−VI属化合物半導体材料でエピタキシャル成長されたLEDや、有機系材料で形成されたLEDなどがある。
成長基板としては、Si,SiC、AlN、GaN、InN、InP、GaP、AlP、AlAs、GaAs、InAs、ZnO、Al(サファイア)などがある。LED素子102の電極、アノード配線123、カソード配線122、図示しない各接続配線(例えば、ドライバICチップとの接続のためのパッドとLMDとを接続するアノード接続配線及びカソード接続配線、ドライバIC入出力端子とフラット型フレキシブルケーブル用パッド領域との接続配線など)、図示しない各パッド領域(例えば、ドライバICチップのバンプとの接続のためのパッド、ラット型フレキシブルケーブルと配線パターンとの接続のためのパッド、LMD発光試験用のパッドなど)などの配線材料は、例えば、Au又はTi/Pt/Au又はTi/Au又はAuGeNi/Au又はAuGe/Ni/Au又はAu系メタル配線、又は、Al又はNi/Al又はNi/AlNd又はNi/AlSiCu又はTi/At等のAl系メタル配線を使用できる。さらに、ITO又はZnOなどの酸化物系の透明電極を用いることもできる。
図9は、第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法におけるマイクロレンズ形成プロセスを示す概略的な断面図である。図9は、図1のS2−S2線位置の断面図である。マイクロレンズ104の製造においては、LMDが形成された形成基板501上に、マイクロレンズの材料となるマイクロレンズ材料樹脂をコーティングする。樹脂材料としては、例えば、エポキシ、シリコーン(silicone)系、アクリル系などの感光性材料を使用できる。コーティングされたマイクロレンズ材料樹脂に、フォトリソグラフィを施しパターンニングを行う。パターンニング後、マイクロレンズの元となる材料は、LED素子102ごとに位置決めされ分離される。さらに、LED素子102が形成されている領域の外周部分には、ダミーマイクロレンズ109の元となる材料が同様にして形成される。また、非LMD領域(非表示領域)のマイクロレンズ材料は除去される。個々に分離したマイクロレンズ104の元となる材料及びダミーマイクロレンズ109の元となる材料に対して、マイクロレンズ形状の形成を行なう。マイクロレンズ形状の形成は、公知のリフローによる方法、又は、金型を用いる方法等がある。
図10は、第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法におけるダイシングプロセスを示す概略的な断面図である。図11は、第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法におけるダイシングプロセス完了後の状態を示す概略的な断面図である。図10及び図11は、図1のS2−S2線位置の断面図である。図10に示されるように、形成基板501をテープフレーム502上に置く。その後、ブレード503によりダイシングを行い形成基板501を切断し、個片化を行なう。個片化後、テープフレーム502から剥離を行なうことで、図11に示すようにLMD及びマイクロレンズアレイが形成された基板101を得る。
図12は、第1の実施形態に係る表示パネル100の製造方法におけるドライバICチップ110及びフラットケーブル111取り付けプロセスを示す概略的な断面図である。
図12は、図1におけるS3−S3線で切る位置の断面形状を示す。図12に示されるように、基板101上のドライバICチップを圧着する領域に、所望の幅の異方性導電膜112を転写する。転写後、ドライバICチップ110のパターン面に形成された金バンプが基板101の表面方向を向くようにし、ドライバICチップ110側の配線パターン及び基板101側の配線パターンが一致するようにフェイスダウンでアライメントし、所望の温度と圧力で仮圧着を行なう。その後、所望の温度と圧力(F1)で本圧着を行なう。続いて、基板101上のフラット型ケーブルを圧着する領域に所望の幅の異方性導電膜113を転写する。転写後、フラット型ケーブル111の導電面が基板101表面側に向くようにし、フラット型ケーブル111側の配線パターン及び基板101側の配線パターンが一致するようにアライメントを行い、所望の温度と圧力で仮圧着を行なう。その後、所望の温度と圧力(F2)で本圧着を行なう。
図13は、第1の実施形態に係る表示パネル100の製造方法における前面カバー105の配置プロセスを示す概略的な断面図である。図14は、第1の実施形態に係る表示パネル100の製造方法におけるUV硬化樹脂552による前面カバー105の中空仮固定プロセスを示す概略的な断面図である。図13及び図14は、図1のS14−S14線位置の断面図である。図13に示されるように、前面カバー105を中空保持部551に固定し、前面カバー105が所望の高さ及び基板101の所望の位置にくるようにアライメントを行なう。このときマイクロレンズU104の頂上と前面カバー105の底部との間にギャップ108が形成されるように中空保持を行なう。中空保持後、図1における、領域551a、551b、551c、551dにおいて部分的に、図14に示されるように、流動性のある状態のUV硬化樹脂552をディスペンス(供給)する。ディスペンスは、基板101の配線形成領域103と前面カバー105の端面の傾斜領域との間に行なうことで、ギャップ108の方向への樹脂材料の過度な侵入を防ぐことができる。ディスペンス後、UV照射により、UV硬化樹脂を硬化することで、前面カバーの中空仮固定が完了する。前面カバー105の材料としては、透過率が90%以上のものが望ましく、具体的には、ガラスやサファイアなどの透過率の高い無機材料や、ポリカーボネートやアクリル樹脂などの透過率の高い有機材料などが挙げられる。
図15(a)及び(b)は、第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法における第1の樹脂部による封止プロセス完了後の状態を示す概略的な断面図及び外観斜視図である。図15(a)は、図15(b)の構造をS15A−S15A線で切る断面形状を示す図である。中空仮固定された前面カバー105の側周一周に渡って、図15(b)に示されるようにディスペンサーを用いて第1の樹脂部106をディスペンスする。ディスペンスは、基板101の配線形成領域103と前面カバー105と基板101とのギャップ108の距離が約150μmの場合、粘度50[cP(センチポアズ)]程度の樹脂材料が望ましい。第1の樹脂部106として、熱硬化樹脂を用いた場合は、ベーク炉やホットプレートなどで加熱を行なうことにより硬化を行なう。また、第1の樹脂部106が常温硬化樹脂の場合は、常温で所定時間放置することで硬化を行なう。
図16(a)及び(b)は、第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法における第2の樹脂部の形成プロセス完了後の状態を示す概略的な断面図及び外観斜視図である。図16(a)及び図16(b)を用いて、第2の樹脂部ポッティング工程の説明を行う。図16(a)は、図16(b)の構造をS16A−S16A線で切る断面形状を示す図である。第1の樹脂部シーリング工程後に、残りの基板101上領域に第2の樹脂部107を塗布しポッティングを行なう。第2の樹脂部107は、広範囲に塗布を行なうため、第1の樹脂部よりも低粘度の樹脂を用いることが望ましい。
以上に説明したように、第1の実施形態においては、LMD形成工程、マイクロレンズ形成工程、ダイシング工程、異方性導電膜工程、前面カバーの中空仮固定工程、第1の樹脂部シーリング工程、第2の樹脂部ポッティング工程の順に処理を行う。
《1−3》第1の実施形態の表示パネルの動作
第1の実施形態における動作の説明を行なう。表示パネル100において、表示すべき情報が外部の制御回路等から、図5の表示制御部140に入力されると、表示制御部140は、その表示すべき情報に応じてアノードドライバ143にアノード駆動信号を供給する。すると、表示部120の第1行目に含まれるLED素子102の各々についての発光データがアノードドライバ内のシフトレジスタに順次格納される。シフトレジスタに格納された発光データは、このシフトレジスタによりパラレル発光データに変換された後、ラッチ回路に格納される。ラッチ回路の出力と出力イネーブル信号により、定電流回路から所望の電流を、アノード配線123を経由して各LED素子102に供給する。
このとき、表示制御部140から供給されるカソード駆動信号が、カソードドライバ141,142に入力されると、このカソードドライバ141,142内のセレクト回路により、表示部120の第1行目のカソード配線122が選択される。そのため、表示部120の第1行目のアノード配線123から第1行目に含まれるLED素子102に駆動電流が供給され、第1行目に含まれるLED素子102の各々が発光データに応じて発光動作し、光が放射される。このような発光動作がカソード配線122の数(すなわち、LED素子102の行数分)だけ複数回繰り返され、表示すべき情報を含む1画面分の画像の光が放射される。
これらの各LED素子102から放射された光は、マイクロレンズ104で収束されてギャップ108へ出射され、前面カバー105を通過して、外部へ出射される。このとき、マイクロレンズ104の周囲は、屈折率がほぼ1のギャップ108で満たされているため、出射光が適正に収束できる。
以下では、第1の実施形態における作用の説明を行なう。マイクロレンズ104の上面方向からのダメージや汚染は、前面カバー105により保護される。また、マイクロレンズ104の側面方向からの湿度や汚染やダメージは、前面カバー105と基板101との間にシーリングされた第1の樹脂部106により保護される。基板101上に形成された、複数の配線及び、異方性導電膜112及び113と、ドライバICチップ110と、フラット型ケーブル111とは、第2の樹脂部107により湿度や汚染やダメージから保護される。
《1−4》第1の実施形態の効果
第1の実施形態の構成によれば、ギャップ108が存在することにより、マイクロレンズ104から出射される光は適切に収束される。
第1の実施形態の構成によれば、基板101の裏面側に直接的にヒートシンクや筐体(放熱体)を設けることができるため、LED及びドライバIC(熱源)から放熱体までの熱抵抗が低い。従って、熱源から発生した熱は、効率よく放熱対に伝熱され放熱することができる。
第1の実施形態の構成によれば、マイクロレンズ104の上面方向からのダメージや汚染は、前面カバー105により保護される。
第1の実施形態の構成によれば、マイクロレンズ104の側面方向からの湿度や汚染やダメージは、前面カバー105と基板101との間にシーリングされた第1の樹脂部106により保護される。
第1の実施形態の構成によれば、基板101上に形成された、複数の配線及び、異方性導電膜112及び113と、ドライバICチップ110と、フラット型ケーブル111とは、第2の樹脂部107により湿度や汚染やダメージから保護される。
第1の実施形態の構成によれば、接続配線部103が存在する配線領域を第1の樹脂部106を形成するスペーサ領域として利用するため、額緑の増大を抑えることができ、表示装置の小型化が実現できる。
第1の実施形態の構成によれば、配線領域をスペーサ領域として利用するが、製造工程で硬いスペーサを配線領域103に接触させないため、接続配線部103にダメージを与える要因がない。
第1の実施形態の構成によれば、前面カバー105の端面に傾斜領域を有する前面カバー105を用いるため、接着領域が側面部分に確保される。このため、製造工程において第1の樹脂部106をギャップ領域に注入しなくて良い。従って、第1の樹脂部106がギャップ108領域に引き込まれる現象が起こらず、ギャップ108が空間のまま確保される。
第1の実施形態の構成によれば、第1の樹脂部106に粘度の高い樹脂を用いることにより、ギャップ108領域への樹脂の流れ込みをさらに防ぐ効果がある。
第1の実施形態の構成によれば、第1の樹脂部106により、前面カバー105周囲をシーリングするため、続く第2の樹脂部107をコート(ポッティング)する工程において、ギャップ108領域に第2の樹脂部107が侵入することを防ぐことができる。
第1の実施形態の構成によれば、第1の樹脂部106及び第2の樹脂部107により、配線と異方性導電膜112及び113とを湿気やダメージから保護することができる。
《2》第2の実施形態
《2−1》第2の実施形態の表示パネルの構成
図17は、本発明の第2の実施形態に係る表示パネル200の断面形状を概略的に示す図である。図17は、図1のS2−S2線位置で切る断面形状を示す図である。図17において、図2の構成に対応する構成には、同じ符号を付す。第2の実施形態に係る表示パネル200は、棚構造部210を有する点のみが、第1の実施形態の表示パネル100と相違する。したがって、第2の実施形態の説明においては、図1をも参照する。
基板101上に、複数の薄膜半導体発光素子である発光素子(例えば、LED素子)102と、複数のマイクロレンズ104と、ダミーマイクロレンズ109と、配線形成領域103を有し、配線形成領域103上に棚構造部210を有し、棚構造部210上に、第1の樹脂部106を有し、第1の樹脂部上には、前面カバー105を有する。また、第1の樹脂部106及び棚構造部210及び基板101上には、第2の樹脂部107を有する。前面カバー105は端部が面取り加工されており、面取りにより形成された傾斜面を含む領域が、第1の樹脂部106に接着されている。棚構造部210及び第1の樹脂部106をスペーサとして、この上に前面カバー105が形成されることにより、マイクロレンズ104と前面カバー105の間には、ギャップ108が形成される。ギャップは空気又は屈折率がほぼ1の不活性ガスにより充填されている。
《2−2》第2の実施形態の表示パネルの製造方法
本実施形態における、工程についての説明を行う。第1の実施形態と同様の工程の説明は省略する。また、工程が第1の実施形態と同様な部分の説明は省略する。
第2の実施形態の製造工程は、棚構造部210が形成される工程が第1の実施形態とは異なる。棚構造部210は、第1の実施形態におけるマイクロレンズ工程にて形成することができる。この工程を、マイクロレンズ及び棚構造部形成工程とする。
図18は、第2の実施形態に係る表示パネルの製造方法における棚構造部の形成プロセスを概略的に示す断面図である。図18は、図1のS2−S2線位置で切る断面形状を示す図である。第1の実施形態と同様に、LMD形成工程において、LMDが形成された形成基板501上に、マイクロレンズの材料となるマイクロレンズ材料樹脂をコーティングする。樹脂材料としては、エポキシ、シリコーン(silicone)系、アクリル系などの感光性材料がある。コーティングされたマイクロレンズ材料樹脂に、フォトリソグラフィを施しパターンニングを行う。バターンニングによって、マイクロレンズの元となる材料は、個々のLED素子102ごとに位置決めされ分離される。さらに、LED素子102が形成されている領域の外周部分には、ダミーマイクロレンズ109を、マイクロレンズ104の元となる材料で同様に形成され、同時に、配線形成領域103上に、棚構造部の元となる材料が形成される。また、その他の領域のマイクロレンズ材料は除去される。個々に分離したマイクロレンズの元となる材料及びダミーマイクロレンズの元となる材料に対して、マイクロレンズ形状の形成を行なう。マイクロレンズ形状の形成は、公知のリフローによる方法、又は、金型を用いた方法等がある。棚構造部の元となる材料については、配線形成領域103を覆い、かつ、形成高が確保できるものであればよい。マイクロレンズ104、ダミーマイクロレンズ109及び棚構造部210を、同一工程で形成してもよい。
第2の実施形態における第1の樹脂部シーリング工程では、第1の実施形態に示す第1の樹脂部シーリング工程とは異なり、マイクロレンズ及び棚構造部形成工程で形成された棚構造部210の上に、第1の樹脂部106をディスペンスする。
他の点について、第2の実施形態は、第1の実施形態と同じである。
以上に説明したように、第2の実施形態においては、LMD形成工程、マイクロレンズ及び棚構造部形成工程、ダイシング工程、異方性導電膜工程、前面カバーの中空仮固定工程、第1の樹脂部シーリング工程、第2の樹脂部ポッティング工程の順に処理を行う。
《2−3》第2の実施形態の表示パネルの動作
第2の実施形態の表示パネル200の動作は、第1の実施形態の表示パネル100の動作と同様である。
《2−4》第2の実施形態の効果
第2の実施形態の構成によれば、マイクロレンズ104の側面方向からの湿度や汚染やダメージは、前面カバー105と基板101との間にシーリングされた棚構造部210及び第1の樹脂部106により保護される。
第2の実施形態の構成によれば、基板101上に形成された、複数の配線及び、異方性導電膜112及び113と、ドライバICチップ110と、フラット型ケーブル111とは、棚構造部210や第2の樹脂部107により湿度や汚染やダメージから保護される。
第2の実施形態の構成によれば、配線領域103上に、棚構造部210が形成されるため、配線領域103がダメージから保護される。
第2の実施形態の構成によれば、棚構造部210を形成するため、シーリング工程において、第1の樹脂部の高さを軽減できる。
《3》第3の実施形態
《3−1》第3の実施形態の表示装置の構成
図19は、本発明の第3の実施形態に係る表示装置としての投射型表示装置60の構成を概略的に示す図である。投射型表示装置60は、例えば、ヘッドアップディスプレイ(HUD)であり、車両、航空機等において、速度計、燃料計等の各種計器の表示情報、ナビゲーション装置の地図情報、撮影装置が取得した画像情報等の各種の情報を表示するものである。投射型表示装置60は、筐体61を有し、この筐体61は、この上面に窓61aを備えている。車両用の場合には、投射型表示装置60は、例えば、車両内のインストルメントパネルの裏側に組み込まれる。筐体61内の下部には、第1又は第2の実施形態の表示パネル100又は200が配置されている。
表示パネル100又は200の光出射面の上部には、その表示パネル100又は200から出射された画像の光を投射する光学系として、反射用平面鏡62及び拡大用凹面鏡63が配置されている。平面鏡62は、表示パネル100から出射された画像の光を所定方向(例えば、図19において、ほぼ水平方向)に反射するものであり、この平面鏡62からの反射光の進行方向に凹面鏡63が配置されている。凹面鏡63は、平面鏡62からの反射光を拡大し、筐体61の窓61aを通して上方のウィンドシールドガラス64へ結像する。
《3−2》第3の実施形態の表示装置の動作
投射型表示装置60であるHUDにおいて、表示すべき情報が表示パネル100又は200中の表示制御部(図5における符号制御部140)に入力されると、この表示制御部140が、その表示すべき情報に応じて、アノード駆動信号を表示パネル100中のアノードドライバ(図5における符号制御部143)に供給すると共に、カソード駆動信号を、表示パネル100又は200中のカソードドライバ(図5における符号制御部141,142)に供給する。すると、表示パネル100又は200中のLED素子102が発光し、マイクロレンズ104を通して、表示すべき情報を含む画像の光が出射される。表示パネル100又は200の発光によって出射された光は、図19中の平面鏡62で反射され、凹面鏡63によって拡大され、その後、ウィンドシールドガラス64に照射される。すると、運転者65の視線におけるウィンドシールドガラス64の前方に、表示パネル100が発光した画像の虚像66が表示される。図19においては、虚像66として、車両の走行速度の例として「80km/h」が示されている。これにより、運転者65は、視線を前方からそらすことなく、表示パネル100又は200が発光した画像に含まれる各種の情報を視認することができる。
《3−3》第3の実施形態の効果
第3の実施形態の投射型表示装置60によれば、第1又は第2の実施形態の表示パネル100又は200を使用しているので、LED素子102で発光した光の配光特性の広がり角度がマイクロレンズ104で狭められ、指向性が改善されて光利用効率が向上する。そのため、表示パネル100又は200の発光面から画像投射面までの光路長が長くなっても、表示パネル100又は200から出射される画像の光を効率良く投射できる。しかも、第3の実施形態の投射型表示装置60によれば、構造が簡単で、小型化が可能なHUDを実現できる。
《4》第4の実施形態
図20は、本発明の第4の実施形態に係る表示装置としての前面投射型表示装置70の構成を概略的に示す図である。前面投射型表示装置70は、例えば、前面投射型プロジェクタである。前面投射型表示装置70は、第1又は第2の実施形態の表示パネル100又は200を備え、この表示パネル100又は200から出射された光が、光学系(例えば、投影マイクロレンズ)71により拡大されて前面のスクリーン72上に表示される。使用者73は、スクリーン72上に表示された画像を、前面投射型表示装置70から見る。そのため、第4の実施形態に係る前面投射型表示装置70によれば、第3の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
《5》第5の実施形態
図21は、本発明の第5の実施形態に係る表示装置としての背面投射型表示装置80の構成を概略的に示す図である。背面投射型表示装置80は、例えば、背面投射型プロジェクタである。背面投射型表示装置80は、第1又は第2の実施形態の表示パネル100又は200を備え、この表示パネル100又は200から出射された光が、投影マイクロレンズ81及び反射鏡82により、拡大及び反射され、背面からスクリーン83上に表示される。使用者84は、スクリーン83上に表示された画像を、背面投射型表示装置80から見る。そのため、第5の実施形態に係る背面投射型表示装置80によれば、第3の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
《6》第6の実施形態
図22は、本発明の第6の実施形態に係る表示装置90の構成を概略的に示す図である。表示装置90は、例えば、眼鏡に装着されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)である。表示装置90においては、第1又は第2の実施形態の表示パネル100又は200がケース91に収容されている。ケース91には、接眼光学系が取り付けられている。接眼光学系は、例えば、プリズム92を有し、このプリズム92の下端部に、シート状のホログラム光学素子93が装着されている。この表示装置90では、表示パネル100又は200から出射された光が、プリズム92の内部で全反射されながら下端部に設けられたホログラム光学素子93へと導かれる。ホログラム光学素子93は、光を干渉させ、使用者の目94に虚像を結ばせる。これにより、使用者は、表示パネル100又は200から出射された画像を観察することができる。そのため、第6の実施形態に係る表示装置90によれば、第3の実施形態の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
《7》変形例
《7−1》第1変形例
図23は、第2の実施形態の変形例である第1変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図である。図23において、図17に示す構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。図23の第1変形例は、棚構造部を配線領域103上に部分的に形成した部分棚構造部220を有する点が、図17の場合と異なる。図23は、図1をS2−S2線で切る断面形状を概略的に示す図であり、第2の実施形態における棚構造部210を部分的に形成した場合の変形例である。表示パネルは、基板101上に、複数の薄膜半導体発光素子である発光素子(例えば、LED素子)102と、複数のマイクロレンズ104と、ダミーマイクロレンズ109と、配線形成領域103とを有する。さらに、表示パネルは、配線形成領域103上の一部分に部分棚構造部220と、部分棚構造部220上に備えられた第1の樹脂部106と、第1の樹脂部106上に備えられた前面カバー105とを有する。また、表示パネルは、第1の樹脂部106及び棚構造部210及び基板101上に備えられた第2の樹脂部107を有する。
前面カバー105の端部は、面取り加工された傾斜面である端面105bを有する。この傾斜面を含む領域が、第1の樹脂部106に接着されている。部分棚構造部220は、前面カバー105の端部の傾斜領域の下及びその内側(すなわち、LMD領域側)に形成されている。部分棚構造部220が一部分に形成されるため、第1の樹脂部106は、部分棚構造部220の一部分及び配線領域103の一部分にまたがる様にして形成される。部分棚構造部220及び第1の樹脂部106をスペーサとして、この上に前面カバー105が形成されることにより、マイクロレンズ104と前面カバー105の間には、ギャップ108が形成される。ギャップ108は、空気又は屈折率がほぼ1の不活性ガスにより充填される。
第1変形例の場合には、第2の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
《7−2》第2変形例
上記説明では、前面カバー105として、エッジが面取りされた前面カバーを用いたが、前面カバー105の外周の側面に第1の樹脂部106が接着する面積を確保できる構造であれば、他の形状の前面カバーを採用することができる。図24(a)及び(b)は、第1の実施形態の変形例である第2変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図及び前面カバー181を概略的に示す断面図である。図25(a)〜(c)は、図24(b)に示される前面カバー181の製造プロセスを概略的に示す断面図である。図24(a)及び(b)は、前面カバー181を搭載した場合の第1の実施形態における表示パネル100の変形例である。前面カバー181の側面部分の底部側に断面形状が半円凹状の端面181bを有する。
図25(a)〜(c)を用いて、前面カバー181の製造方法の例を説明する。図25(a)において、前面カバー181の材料となる、前面カバー材料を用意する。前面カバー材料の表面上に、エッチングマスク182を形成し、所望の位置に所定のサイズの開口を行なう。次に、開口部から等方性エッチングを行なうことで、図25(b)に示すような、半円状の断面をもつ凹構造183が形成される。さらに、エッチングマスク182を除去し、凹構造183が形成された前面カバー181を、図25(c)に示すようにテープフレーム184上に置き、ダイシングブレード185によるダイシングを用いて公知のブレードダイシングにより切断を行なうことにより個片化する。その後、テープフレーム184を剥離することで、半円上の断面を持つ構造を有する前面カバー181を製作することができる。
前面カバー181は、例えば、ガラスを用いた場合のエッチングは、ウェットエッチングが望ましく、エッチャントとしては、フッ酸系エッチャントが望ましい。エッチングによる凹構造の形成方法を示したが、機械加工により凹構造を得ても良い。この場合、前面カバー181の材料は、アクリルやポリカーボネートなどの樹脂部を用いることができる。
《7−3》第3変形例
図26(a)及び(b)は、第1の実施形態の変形例である第3変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図及び前面カバー191を概略的に示す断面図である。第3変形例においては、前面パネル191の端面191bが、1つの傾斜面191bで形成されている点が、第1の実施形態の場合と相違する。
図27は、図26(b)に示される前面カバー191の製造プロセスを概略的に示す断面図である。製造に際しては、前面カバー材料を用意し、テープフレーム192上に置き、前面カバー材料の鉛直方向に対して傾斜させたダイシングブレード193により、又は、ダイシングブレード193を傾斜させずに鉛直方向を向け、テープフレーム192が固定されるステージを傾斜させ、切断を行なうことにより個片化する。その後、テープフレーム192を剥離する。このような手順により、側面に傾斜面191bを有する前面カバー191を製造することができる。
る。
第3変形例の場合には、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
《7−4》第4変形例
図28(a)及び(b)は、第1の実施形態の変形例である第4変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図及び前面カバー251を概略的に示す断面図である。第4変形例では、前面カバー251の端部は、前面カバー251の辺に近づくほど基板101の主表面101aからの距離がステップ状に増す段差251bを含む。
図29(a)及び(b)は、図28(b)に示される前面カバー251の製造プロセスを概略的に示す断面図である。前面カバー材料を用意し、テープフレーム252上に置き、幅の広いダイシングブレード253を用いて、前面カバー材料の厚さ方向の中間までハーフカットを行なう。その後、ダイシングブレード253よりも幅の狭いダイシングブレード254を用いて切断を行なうことにより個片化する。その後、テープフレーム252を剥離することで、側面部にステップ構造(段差)を有する前面カバー253を製作することができる。段差の高さは、第1の樹脂層106を構成する材料が、主表面101aと前面カバー105との間へ進入することを、防止できる高さに決定すればよく、通常は、0.5〜5mmの範囲内である。ただし、段差の高さは、主表面101aと前面カバー105との間隔、第1の樹脂部106の材料、等の各種要因に基づいて、決定すればよい。
第4変形例の場合には、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
《7−5》第5変形例
図30は、第1の実施形態の変形例である第5変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図である。第5変形例では、前面カバー261の端部は、前面カバー261の辺に近づくほど基板101の主表面101aからの距離が連続的に増す傾斜面261bを含む。
図31は、図30に示される前面カバー261の製造プロセスを概略的に示す断面図である。図31では、第4変形例と同様に、前面カバー材料を用意し、テープフレーム262上に置き、幅の広く且つ先端が角部有するダイシングブレード263を用いて、前面カバー材料の厚さ方向の中間までハーフカットを行なう。その後、図29(b)に示されるように、ダイシングブレード263よりも幅の狭いダイシングブレード254を用いて切断を行なうことにより個片化する。その後、テープフレーム262を剥離することで、側面部に傾斜面261bを有する前面カバー263を製作することができる。
第5変形例の場合には、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
《7−6》第6変形例
図32は、第1の実施形態の変形例である第6変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図である。第6変形例では、前面カバー271の端部は、前面カバー271の辺に近づくほど基板101の主表面101aからの距離がステップ状に増す段差271bと、前面カバー271の辺に近づくほど基板101の主表面101aからの距離が連続的に増す傾斜面271cとを含む。
図33は、図32に示される前面カバーの製造プロセスを概略的に示す断面図である。
また、図33に示すようにV字型のダイシングブレード373による構形成を深く行なうことで、図32に示されるような、底部から垂直な段差271b、傾斜面271c、垂直部の側面構造を有する前面カバー271が形成される。
第6変形例の場合には、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
《7−7》第7変形例
図34は、第1の実施形態の変形例である第7変形例に係る表示パネルとしてのディスプレイモジュールの断面形状を概略的に示す図である。第7変形例では、前面カバー281の端部は、前面カバー281の辺に近づくほど基板101の主表面101aからの距離がステップ状に増す段差281bと、前面カバー281の辺に近づくほど基板101の主表面101aからの距離が連続的に増す傾斜面281cと、水平面281dとを含む。
図35は、図34に示される前面カバー281の製造プロセスを概略的に示す断面図である。図34は、底部から垂直な段差281b、傾斜面281c、水平面281d、垂直の側面構造を有する前面カバー281が搭載された表示パネル100の変形例である。製造方法は、同様にして、図35に示すように、底部に平面形状を持つV字型のダイシングブレード283により、前面カバー材料の厚さ方向の中間までハーフカットを行なう。その後、図29(b)に示されるように、ダイシングブレード283よりも幅の狭いダイシングブレード254を用いて切断を行なうことにより個片化する。その後、テープフレーム282を剥離することで、段差281b、傾斜面281c、水平面281dを有する前面カバー283を製作することができる。
第7変形例の場合には、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
《7−8》第8変形例
上記説明では、発光素子の駆動回路を有するドライバICチップ110を基板101上に配置した場合を例示したが、ドライバICチップ110を基板の外側、例えば、他の基板上に備えてもよい。この場合、基板101上にはドライバICチップ110は無くなり、フラット型ケーブルで、アノード配線及びカソード配線を基板の外側に設けられたドライバICチップに接続する。
また、駆動回路を、フラット型ケーブルの途中に設けることで公知のチップ・オン・フィルム(COF)構造を採用してもよい。
《7−9》第9変形例
上記説明における表示パネルの製造方法におけるプロセスの順番は、
LED素子を基板101上に設置する工程、
マイクロレンズ104を取り付ける工程(図9)、
ダイシング工程(図10)、
異方性導電膜形成工程(図11)、
前面カバー105の中空仮固定工程(図13)、
第1の樹脂部によるシーリング工程(図14)、
第2の樹脂部によるポッティング工程(図15)
の順番である場合を説明したが、プロセスの順番は、この例に限定されない。
例えば、表示パネルの製造方法におけるプロセスの順番を、
LED素子を基板101上に設置する工程、
マイクロレンズ104を取り付ける工程(図9)、
ダイシング工程(図10)、
前面カバーの中空仮固定工程(図13)、
第1の樹脂部によるシーリング工程(図14及び図15)、
異方性導電膜形成工程、
第2の樹脂部ポッティング工程(図16)
としてもよい。この場合には、異方性導電膜形成工程における、マイクロレンズへのダメージや汚染を回避することができる。
また、表示パネルの製造方法におけるプロセスの順番を、
LED素子を基板101上に設置する工程、
マイクロレンズ104を取り付ける工程(図9)、
ダイシング工程(図10)、
前面カバーの中空仮固定工程(図13)、
異方性導電膜形成工程、
第1の樹脂部によるシーリング工程(図14及び図15)、
第2の樹脂部によるポッティング工程(図16)
としてもよい。この場合には、異方性導電膜形成工程における、マイクロレンズへのダメージや汚染を回避することができる。
また、表示パネルの製造方法におけるプロセスの順番を、
LED素子を基板101上に設置する工程、
マイクロレンズ104を取り付ける工程(図9)、
前面カバーの中空仮固定工程(図13)
第1の樹脂部によるシーリング工程(図14及び図15)、
ダイシング工程(図10)、
異方性導電膜形成工程
第2の樹脂部によるポッティング工程(図16)
とすることで、ダイシング工程及びそれ以降のすべての工程において、マイクロレンズがダメージや汚染から保護される。
また、第9変形例において、マイクロレンズ形成工程を、マイクロレンズ及び棚構造部形成工程と置き換えることで、第2の実施形態にもこれらの工程順変形を適応することができる。
《7−10》第10変形例
第1の樹脂部としてUV接着剤を用いる場合は、第1及び第2の実施形態における第1の樹脂部シーリング工程において、前面カバーを中空で保持した状態で、UV硬化樹脂によるシーリングを行なうことで、前面カバー仮固定工程をシーリング工程と統合することができる。この場合には、工程数を削減する効果が得られる。
《7−11》第11変形例
上記説明では、第1及び第2の実施形態の表示パネルにおいて、半円球状としたマイクロレンズを採用した場合を例示したが、マイクロレンズの形状はこのような形状に限定されない。マイクロレンズの形状は、概ね円柱に近い円柱状、又は、概ね立方体に近い立方体状、又は、概ね円錐台に近い形状(この場合には、断面形状が台形状になる)などのような他の形状とすることもできる。
《7−12》第12変形例
上記説明では、発光素子がLED素子である場合を例示したが、発光素子は、LED素子に限定されない。発光素子は、有機系材料で形成されたEL(エレクトロルミネッセンス)素子、又は、無機系材料で形成されたEL素子等のような他の素子であってもよい。発光素子として他の素子を使用した場合にも、発光素子をLED素子とした場合と同様の効果を得ることができる。
《7−13》第13変形例
上記説明では、1画素が1個のLED素子を含む構成を例示したが、1画素が複数個のLED素子を含むように構成してもよい。1画素が複数のLED素子を含む場合には、輝度を向上させることができる。
また、1画素が複数個のLED素子を含む場合には、複数のLED素子を直列に接続することが望ましい。複数のLED素子を直列に接続した場合には、1画素が1個のLED素子を含む場合における1画素の輝度と同程度の輝度を得るために、複数のLED素子に流すことが必要な電流値を小さくすることができるので、接続配線部のカソード配線に流れる電流値を小さくすることが可能になる。
《7−14》第14変形例
上記説明では、第3〜第6の実施形態において表示装置を例示したが、表示装置の構成は、これらの例には限定されない。表示装置は、例えば、第1及び第2の実施形態における表示パネルを、視聴者が直視するように構成した直視型表示装置であってもよい。直視型表示装置とした場合には、指向性が高く、特定方向に向けて解像度の高い画像を表示することができる。
直視型表示装置の場合には、マイクロレンズの縦断面形状を円形状又は楕円形状とするのではなく、マイクロレンズの縦断面形状を台形状又は矩形状としてもよい。このように構成することにより、1画素が占める面積に対する1画素の発光領域の面積の割合を高くすることができるので、視聴者は、表示された画像の個々の画素をドットとして認識する感覚(表示画像に「ツブツブ」が存在するように認識する感覚)を生じさせにくい画像を提供することができる。
100,200 表示パネル(ディスプレイモジュール)、 100a モジュール、 101 基板、 101a 主表面、 102 発光素子、 103 接続配線部、 104 マイクロレンズ、 105,181,191,251,261 前面カバー、 105a 中央領域、 105b,181b,191b,261b,271c 傾斜面、 251b,271b,281b,281c 段差、 106 第1の樹脂部、 107 第2の樹脂部、 108 ギャップ、 109 ダミーマイクロレンズ、 110 ディスプレイドライバ集積回路チップ(ドライバICチップ)、 111 フラット型ケーブル、 112,113 異方性導電膜、 131,132 カソード接続配線領域、 133 アノード接続配線領域、 120 表示部、 140 表示制御部、 141,142 カソードドライバ、 143 アノードドライバ、 210 棚構造部、 220 部分棚構造部、 60,70,80,90 表示装置、 552 UV硬化樹脂。

Claims (23)

  1. 基板と、
    前記基板の主表面上に備えられた複数の発光素子と、
    前記主表面上に備えられ、前記複数の発光素子に電力を供給する接続配線部と、
    前記主表面上に備えられ、前記複数の発光素子を覆う複数のマイクロレンズと、
    ギャップを介して、前記主表面、前記複数の発光素子、前記複数のマイクロレンズ及び前記接続配線部に対向して配置された前面カバーと、
    前記前面カバーと前記主表面との間を封止し、前記前面カバーを支持する第1の樹脂部と
    を有し、
    前記前面カバーは、前記複数のマイクロレンズに対向して配置された中央領域と、前記中央領域の外側に備えられ、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離が増す端面を持つ端部領域とを含み、
    前記第1の樹脂部は、前記接続配線部を介して前記前面カバーの前記端面と前記主表面との間を封止する部分を含む
    ことを特徴とする表示パネル。
  2. 前記主表面上に備えられ、前記接続配線部を覆う棚構造部をさらに有し、
    前記第1の樹脂部は、前記棚構造部を介して前記前面カバーの前記端面と前記主表面との間を封止する部分を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  3. 前記前面カバーと前記主表面との間に部分的に備えられ、前記第1の樹脂部の形成前に前記前面カバーを仮固定するUV硬化樹脂をさらに有することを特徴とする請求項1又は2項に記載の表示パネル。
  4. 前記主表面上に、前記第1の樹脂部の外側に接するように形成された第2の樹脂部を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  5. 前記主表面上に備えられ、前記複数のマイクロレンズのさらに外周に、少なくとも1個以上の表示には寄与しないダミーマイクロレンズをさらに有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  6. 前記主表面上に備えられ、前記複数の発光素子を選択的に駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を外部の回路に接続するケーブルと
    をさらに有することを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  7. 前記主表面上に備えられ、前記複数の発光素子を外部の回路に接続するケーブルをさらに有することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  8. 前記前面カバーの前記端部は、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離が連続的に増す傾斜面を含むことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  9. 前記傾斜面は、平面状の構造を有すことを特徴とする請求項8に記載の表示パネル。
  10. 前記傾斜面は、凹面状の構造を有すことを特徴とする請求項8に記載の表示パネル。
  11. 前記前面カバーの前記端部は、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離がステップ状に増す段差を含むことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  12. 前記前面カバーの前記端部は、
    前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離がステップ状に増す段差と、
    前記段差の外側に備えられ、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離が連続的に増す傾斜面と
    を含むことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  13. 前記前面カバーの前記端部は、
    前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離がステップ状に増す段差と、
    前記段差の外側に備えられ、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離が連続的に増す傾斜面と、
    前記傾斜面の外側に備えられ、前記主表面に平行な水平面と
    を含むことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  14. 基板の主表面上に、複数の発光素子と、前記複数の発光素子に電力を供給する接続配線部と、前記複数の発光素子を覆う複数のマイクロレンズとを備える工程と、
    ギャップを介して、前記主表面、前記複数の発光素子、前記複数のマイクロレンズ及び前記接続配線部に対向して前面カバーを配置する工程と、
    前記前面カバーと前記主表面との間を第1の樹脂部で封止する工程と
    を有し、
    記前面カバーは、前記複数のマイクロレンズに対向して配置された中央領域と、前記中央領域の外側に備えられ、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離が増す端面を持つ端部領域とを含み、
    前記第1の樹脂部は、前記接続配線部を介して前記前面カバーの前記端面と前記主表面との間を封止する部分を含む
    ことを特徴とする表示パネルの製造方法。
  15. 前記主表面上に、前記接続配線部を覆う棚構造部を形成する工程をさらに有し、
    前記第1の樹脂部で封止する工程は、前記棚構造部を介して前記前面カバーの前記端面と前記主表面との間を封止する工程を含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の表示パネルの製造方法。
  16. 前記前面カバーを配置する工程の後、前記第1の樹脂部で封止する工程の前に、
    前記前面カバーと前記主表面との間に部分的にUV硬化樹脂を付与し、前記UV硬化樹脂にUVを照射して、前記前面カバーを仮固定する工程と
    をさらに有することを特徴とする請求項14又は15項に記載の表示パネルの製造方法。
  17. 前記主表面上に、前記第1の樹脂部の外側に接するように第2の樹脂部を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項14から16までのいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
  18. 前記前面カバーの前記端部は、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離が連続的に増す傾斜面を含むことを特徴とする請求項14から17までのいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法
  19. 前記前面カバーの前記端部は、前記前面カバーの辺に近づくほど前記主表面からの距離がステップ状に増す段差を含むことを特徴とする請求項14から18までのいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法
  20. 請求項1から13までのいずれか1項に記載の表示パネルを有することを特徴とする表示装置。
  21. 前記表示パネルからの出射光を所定箇所に投影して画像を表示する光学系をさらに有することを特徴とする請求項20に記載の表示装置。
  22. 前記所定箇所は、スクリーン、ハーフミラー、及びホログラム光学素子のいずれかであることを特徴とする請求項21に記載の表示装置。
  23. 前記表示パネルを、使用者が直視する画像表示面とした構造を有することを特徴とする請求項20に記載の表示装置。
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