JP5320270B2 - 表示パネルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示パネルの製造方法に関するものである。
従来、自己発光素子として、発光ダイオード(以下「LED」という。)、有機エレクトロルミネセンス素子(以下「有機EL素子」という。)、無機EL素子等があり、非自発光型素子として、液晶等がある。
複数の自己発光素子が2次元マトリクス状に配置された自己発光素子アレイによる表示装置は、ライトバルブ式(例えば、液晶等)と比較して光損失が少ないために効率が高い。直視型の表示装置においては、バックライトを使用しないために軽量化や薄型化が可能である。又、ヘッドアップディスプレイ(以下「HUD」という。)、プロジェクタ、リアプロジェクション等の投射型表示装置において、液晶等の非自発光型素子を映像素子に使用する場合は、光源が必要であるが、自己発光型の場合では映像素子自体が光源となるので、光源及び光学系を必要としない。従って、装置の小型化が可能となる。
例えば、表示倍率5倍のHUDで発光素子アレイを用いる場合、発光素子の配光特性のうち光軸方向からの角度10〜20°が利用可能角度であるのに対して、平面に配列された発光素子アレイの配光特性は、基本的にはランベルト分布である。この場合の光利用効率は、3〜5%程度と極めて低いという問題がある。
光利用効率を高めるためには、発光素子アレイ上にマイクロレンズアレイを形成することで、配光特性の広がり角を狭め、HUDの利用可能角度に入射する光を増やそうとすることが考えられる。更に、発光素子アレイ上にオンチップマイクロレンズアレイを形成するため、ボンディングパッド上はレンズ材料を除去する必要がある。
発光素子アレイ上のオンチップマイクロレンズアレイの作成方法としては、例えば、下記の特許文献1に記載されているガラス成形型を利用して成形を行い、露光及び現像によりパターンニングを行う方法が知られている。
特開2006−327182号公報
しかしながら、従来の特許文献1に記載されたガラス成形型を用いてマイクロレンズアレイを形成し、このマイクロレンズアレイを自己発光素子アレイ上に転写して表示パネルを製造する場合、転写時における自己発光素子アレイとマイクロレンズアレイとの位置合わせ精度を高くすることが難しく、その他、ガラス成形型の剥離性や、マイクロレンズアレイにおける光軸方向のギャップを確保するためにスペーサを形成しなければならないので、製造工程数が多くなるといった課題があった。
本発明の表示パネルの製造方法は、駆動信号により駆動されて発光して光を放射する複数の発光素子が配列された発光素子アレイを、基板上に形成する第1の工程と、フォトレジストからなる第1のレンズ支柱材料を前記複数の発光素子上に形成する第2の工程と、前記第1のレンズ支柱材料にフォトリソグラフィを施すことにより、前記各発光素子上に柱状の第1のレンズ支柱をそれぞれ形成する第3の工程と、複数の前記第1のレンズ支柱上に、ドライフィルムレジストからなるレンズ材料を中空状態で転写し、前記各第1のレンズ支柱間に空隙を生成する第4の工程と、前記レンズ材料を熱処理で軟化させ前記空隙を埋めることにより複数のレンズを形成し、前記各発光素子から放射された光を収束するレンズアレイを形成する第5の工程と、前記各発光素子を選択的に駆動する駆動回路を、前記基板上に固定する第6の工程と、を有することを特徴とする。
本発明の表示パネルの製造方法によれば、発光素子上に第1のレンズ支柱を形成し、この第1のレンズ支柱をレンズ部で覆ってレンズアレイを形成しているので、発光素子とレンズアレイにおけるレンズとの位置合わせ精度を高くすることができる。更に、特別な装置を必要としない簡単な方法を用いてレンズアレイを形成することができ、しかも、レンズの曲率と光軸方向のギャップを任意に調整可能である。
図1は本発明の実施例1における図2中の発光素子アレイチップ20の構成及び製造方法を示す模式的な断面図である。 図2は本発明の実施例1における表示パネルの全体を示す外観の斜視図である。 図3は図2の表示パネルの一部を省略した概略を示す平面図である。 図4は図2の表示パネルの等価回路を示す回路図である。 図5は図4中のアノードドライバIC及びカソードドライバICの構成を示す概略の回路図である。 図6は図2中の発光素子アレイチップにおける4×4マトリックス画素を示す部分的な平面図である。 図7は図6中の1画素を示す拡大図である。 図8は本発明の実施例2における発光素子アレイチップの構成及び製造方法を示す模式的な断面図である。 図9は実施例1又は2の表示パネルを用いた本発明の実施例3における投射型表示装置を示す概略の構成図である。 図10は実施例1又は2の表示パネルを用いた本発明の実施例4における前面投射型表示装置を示す概略の構成図である。 図11は実施例1又は2の表示パネルを用いた本発明の実施例5における背面投射型表示装置を示す概略の構成図である。 図12は実施例1又は2の表示パネルを用いた本発明の実施例6における表示装置を示す概略の構成図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の表示パネルの構成)
図2は、本発明の実施例1における表示パネルの全体を示す外観の斜視図である。
表示パネル1は、半導体チップ実装用の基板(例えば、チップオンボード用基板、以下「COB」という。)10を有している。COB10は、ガラスエポキシ基板、アルミナ基板、窒化アルミニュウム(AlN)基板、メタル基板、メタルコア基板等で構成され、表面に図示しない配線パターン等が形成されている。COB10上には、複数の薄膜半導体発光素子(例えば、LED)等により形成された発光素子アレイチップ20と、この発光素子アレイチップ20を駆動する駆動回路であるアノードドライバ集積回路(以下「アノードドライバIC)という。)50及びカソードドライバIC60−1,60−2とが、固定されている。
発光素子アレイチップ20とアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2とは、COB10上の図示しない配線パターンにより相互に接続されている。なお、発光素子アレイチップ20とアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2とを、金属ワイヤで電気的に接続する場合は、発光素子アレイチップ20、アノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2を、銀ベーストや樹脂等を用いてCOB10上に接着される。
COB10上には、枠状のスペーサ70を介して、発光素子アレイチップ20、アノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2を保護するカバー71が取り付けられている。スペーサ70の厚みは、COB10の実装表面から金属ワイヤの最上部までの高さより厚く設計されている。カバー71において、発光素子アレイチップ20内の発光素子アレイが形成されている表示部分は、透過率80%以上の材質(例えば、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等)であることが望ましい。カバー71における前記表示部以外の外周部分は、不透明の材質を使用したり、又は塗装により可視光の透過を0.1%以下にすることが望ましい。カバー71における外周部分の透過率を0.1%にすることで、発光素子アレイチップ20から出射された光が金属ワイヤやその他のアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2等に反射して像に映り込む現象を軽減することができる。
COB10の裏側には、図示しないヒートシンクや金属筐体が取り付けられている。COB10の裏側とヒートシンクや金属筐体との間には、図示しない絶縁性の放熱ペーストや放熱シートが設けられ、発光素子アレイチップ20からの熱を効率よく放熱するようになっている。
なお、COB10とスペーサ70、及び、スペーサ70とカバー71とは、それぞれ樹脂等で接着しても良いし、あるいは、COB10、スペーサ70及びカバー71に螺子穴を形成し、裏側のヒートシンクや金属筐体と螺子で固定しても良い。カバー71及びスペーサ70は、一体型でも良い。又、COB10とスペーサ70は、一体型でも良い。
表示パネル1内の発光素子アレイチップ20、アノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2は、フラット型フレキシブルケーブル72を介して、図示しない制御装置と電気的に接続される。なお、COB10上には、アノードドライバIC50が1個、カソードドライバIC60−1,60−2が2個設けられているが、回路構成によってはカソードドライバICが1個でも良く、更に、それらを図示以外の配置で設けても良い。
図3は、図2の表示パネル1の一部を省略した概略を示す平面図である。
発光素子アレイチップ20の外縁部には、複数のアノード配線35及び複数のカソード配線37が延設され、複数のワイヤボンディングパッド等のパッド部39に接続されている。複数のアノード配線35は、パッド部39を介してアノードドライバIC50と電気的に接続され、更に、複数のカソード配線37も、他のパッド部39を介してカソードドライバIC60−1,60−2と電気的に接続されている。
発光素子アレイチップ20側の発光素子ピッチとドライバIC側のパッドピッチとが異なる場合は、ドライバIC側のピッチと同一なピッチのパッド部39を発光素子アレイチップ20内に形成し、図3のように傾斜する配線により接続を行うことにより、パッドピッチを同一に揃えることができる。発光素子ピッチとドライバIC側のパッドピッチとが同一の場合には、接続配線を傾斜させなくても良い。
図4は、図2の表示パネル1の等価回路を示す回路図である。
表示パネル1における発光素子アレイチップ20は、例えば、パッシブ型m行k列LEDドットマトリックスにより構成されている。
列方向には、k本のアノード配線35が並列に配置され、これらと交差する行方向には、m本のカソード配線37が並行に配置され、これらの交差箇所に、m×k個のLED31(1,1)〜21(m,k)が接続されている。なお、LED31に付された添え字(m,k)は、行方向のm番目、列方向のk番目のLEDを表している。各アノード配線35にはアノード配線抵抗raがあり、これらの各アノード配線35がアノードドライバIC50に接続されている。同様に、各カソード配線37にはカソード配線抵抗rcがあり、これらの各カソード配線37がカソードドライバIC60−1,60−2に接続されている。
図5は、図4中のアノードドライバIC50及びカソードドライバIC60−1,60−2の構成を示す概略の回路図である。
アノードドライバIC50は、図示しない制御装置から供給される表示データ(例えば、発光する又は発光しないを意味する発光データ)DAに応じて、発光素子アレイチップ20の各アノード配線35に接続されているLED31の列に電流を供給する機能を有している。アノードドライバIC50は、例えば、図示しない制御装置からシリアル伝送により供給されるシリアル発光データSDAを入力して、直並列変換したパラレル発光データPDAを出力するシフトレジスタ51を有し、この出力側に、ラッチ回路52が接続されている。ラッチ回路52は、シフトレジスタ51から出力されたパラレル発光データPDAをラッチする回路であり、この出力側に、駆動回路53が接続されている。駆動回路53は、ラッチ回路52の出力信号を増幅する回路であり、この出力側に、複数のアノード配線35が接続されている。
カソードドライバIC60−1,60−2は、図示しない制御装置から供給されるクロックCLK及びフレーム信号FSに基づき、発光素子アレイチップ20の各カソード配線37に接続されているLED31の行を走査する機能を有し、セレクト回路61等で構成されている。
図6は、図2中の発光素子アレイチップ20における4×4マトリックス画素を示す部分的な平面図である。更に、図7(a)〜(c)は、図6中の1画素を示す拡大図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)中のI1−I2線断面図、及び、同図(c)は同図(a)中のI3−I4線断面図である。
発光素子アレイチップ20は、基板21を有し、この基板21上に発光素子アレイ30が配設されている。発光素子アレイ30は、マトリクス状に配置された複数の薄膜半導体発光素子であるLED31を有し、この複数のLED31上に位置決めされて光収束用のレンズアレイ(例えば、マイクロレンズアレイ)40が形成されている。
発光素子アレイ30において、基板21上には、平滑化層22を介して、ほぼ方形のLED31が接合されている。LED31は、例えば、平滑化層22上に接合されたN型半導体層32を有し、この上に、P型半導体層33a等を有するほぼ方形の光出射用の発光領域33が形成されている。平滑化層22上において、各発光領域33の近傍には、帯状のカソード配線37の層が行方向(横方向)に形成され、このカソード配線37がN型半導体層32の端部32aにオーミック接触している。各発光領域33の周辺は、絶縁膜34により覆われている。絶縁膜34上には、厚膜の絶縁膜36を介して帯状のアノード配線35の層が列方向(縦方向)に形成され、このアノード配線35が、発光領域33におけるP型半導体層33aとオーミック接触している。
この発光素子アレイ30の構造では、例えば、図示しない基板上に薄膜半導体のLED31を形成し、このLED31を剥離して基板21へ接合してこの基板21側でLEDドットマトリックス構造を形成するため、基板21とLED31の界面には、絶縁層となる平坦化層22が形成されている。これにより、各画素のLED31を電気的に分離することができ、マトリクス構造を形成することが可能となる。
マトリクス状に配置されたLED31上には、マイクロレンズアレイ40が形成されている。図6に示すマイクロレンズ形状は、隅の丸い方形になっているが、円形や、画素内が埋まるような形状でも良い。
(実施例1の発光素子アレイチップの構成、製造方法)
図1(a)〜(e)は、本発明の実施例1における図2中の発光素子アレイチップ20の構成及び製造方法を示す模式的な断面図である。
図1(e)に示すように、発光素子アレイチップ20は、基板21上に複数のLED31がマトリクス状に配置された発光素子アレイ30を有し、この発光素子アレイ30における所定領域(例えば、アノード配線35及びカソード配線37に接続されたパッド部39等のレンズの非有効領域49)を除き、この発光素子アレイ30上にマイクロレンズアレイ40が形成されている。
マイクロレンズアレイ40は、各LED31上に位置決めされて形成された複数の柱状の第1のレンズ支柱(例えば、縦断面がほぼ台形のレンズ支柱)41と、この各レンズ支柱41を覆って頂部が球面状に形成された複数のレンズ部42とを有し、各LED31から出射された光を収束する構成になっている。
ここで、レンズ支柱41の外形は、基板21と平行な方向の断面(横断面)がほぼ円形の円錐台、あるいは横断面がほぼ多角形の角錐台とすることができる。
このような構成の発光素子アレイチップ20における製造方法の工程例(1)〜(5)を、図1(a)〜(e)の工程図を参照しつつ、以下説明する。
(1) 図1(a)の発光素子アレイ形成工程
図1(a)の工程において、デバイス搭載用の基板21を用意する。基板21としては、例えば、Si、GaAs、GaP、InP、GaN、ZnO等の半導体基板、AlN、Al等のセラミック基板、ガラスエポキシ基板、Cu、Al等の金属基板、プラスチック基板を使用できる。
基板21上に、図6及び図7に示すような複数のLED31がマトリクス状に配置された発光素子アレイ30を形成すると共に、図3に示すようなアノード配線35、カソード配線37及びパッド部39を形成する。
LED31としては、例えば、AlN、GaN、InN、InP、GaP、AlP、AlAs、GaAs、InAs等のIII−V属化合物半導体材料やその混晶半導体材料でエピタキシャル成長されたLED、ZnO、ZnSe、CdSのII−VI属化合物半導体材料でエピタキシャル成長されたLED、あるいは、有機系材料で形成されたLEDを形成する。
LED31の電極、アノード配線35、カソード配線37及びパッド部39の材料は、例えば、Au、Ti/Pt/Au、Ti/Au、AuGeNi/Au、AuGe/Ni/Au、Au系メタル配線、あるいは、Al、Ni/Al、Ni/AlNd、Ni/AlSiCu、Ti/Al等のAl系メタル配線を使用できる。更に、酸化物系の透明電極を用いることもできる。
(2) 図1(b)のレンズ支柱形成工程
図1(b)の工程において、基板21上に、レンズ支柱41の第1のレンズ支柱材料である図示しないレジストを所定の厚みで形成し、必要に応じて露光前熱処理を行う。基板面内の均一性を確保するために、ドライフィルムレジスト(以下「DFR」という。)を用いてラミネータ(貼合装置)による転写、又は、スプレーコート法による塗布により形成することが望ましい。
レンズ支柱材料は、エポキシ系又はアクリル系樹脂のネガタイプ化学増幅型の厚膜レジスト又はDRFが好ましい。
DFRは、フィルム状のエッチングレジストであり、例えば、ベースフィルム上に塗布したフォトレジスト層を乾燥後、保護フィルムをフォトレジスト層にラミネートして形成されている。このDFRは、フィルム状に加工した感光性樹脂を、厚さ20〜25μmのベースフィルムと保護フィルムの間に挟み込んだ3層構造になっている。ベースフィルムは、紫外線(UV)透過性に優れ、高透明で平坦な二軸延伸PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムが適している。又、保護フィルムは、アクリル系樹脂により形成されるフォトレジスト層に対して、適度の離型性を有し、低フィッシュアイで平面性の良好なLDPEフィルムを使用することが好ましい。
次に、フォトリソ工程により、図示しないレジストをパターンニングし、図1(b)に示す各LED31に対応した位置に、所定間隔隔てて縦断面がほぼ台形のレンズ支柱41を形成する。ほぼ台形のレンズ支柱41の形成にステッパー(投影レンズを用いた縮小投影型露光装置)を用いて露光を行う場合は、レンズ支柱41を形成する位置の上方に、投影レンズのフォーカス(焦点)をシフトさせた状態で露光を行うことにより形成できる。ほぼ台形の側面における垂直方向からテーパ度角が大きいほうが、半球に近い(曲率の高い)レンズ形状を形成することに適している。
(3) 図1(c)のDFRの中空転写工程
図1(c)の工程において、レンズ部材料であるDFRをレンズ支柱41上及び基板21上に、中空構造となるように転写(以下これを「中空転写」という。)する。
レンズ部材料としては、エポキシ系又はアクリル系樹脂のネガタイプ化学増幅型の厚膜DFRが好ましい。なお、レンズ支柱材料及びレンズ部材料には、同じ材料を用いても良く、異なる材料を用いても良い。
詳しくは、図1(c)に示すように、転写後、各レンズ支柱41間に、中空構造前駆体レンズ部(露光前のレンズ部)42aが入り込み、その下の部分に空隙43が形成されるように行う。例えば、ラミネータにより、ラミネート室を減圧し、所定の温度及び圧力で行う。ここで、空隙43が形成されるためには、DFRの厚みT1とレンズ支柱41の厚みT2との関係がT2<T1となることが望ましい。
(4) 図1(d)のレンズ形状形成のための熱処理工程
本実施例1におけるレンズ支柱材料及びレンズ部材料は、ネガ型レジストであり、塗布又は転写、露光前熱処理、露光、露光後熱処理、及び現像からなるフォトリソ工程により、パターンニングされる。フォトリソ工程において露光、露光後熱処理、及び現像の工程を経た前記ネガ型レジスト(これを「重合体材料」という。)は、重合体となる。そのため、露光、露光後熱処理、及び現像の工程を経ていない前記ネガ型レジスト(これを「前駆体材料」という。)と比較すると、重合体材料の方が分子同土の結合が強くなる。従って、前駆体材料と重合体材料とでは軟化温度点が異なり、前駆体材料の方が低温で軟化する。
DFRの中空転写工程後、中空構造前駆体レンズ部42aは前駆体材料であり、フォトリソ工程を経たレンズ支柱41は重合体材料である。マイクロレンズ形状をなす前駆体レンズ部42bの形成は、重合体であるレンズ支柱41の形状を維持させ、中空構造前駆体レンズ部42aのみを軟化させて空隙43部分に落ち込むことを利用する。そのため、熱処理の温度としては、前駆体レンズ部材料が軟化し、レンズ支柱41の形状が保持される温度を選択する。
以上より、中空構造前駆体レンズ部42aに熱処理を施すことで、図1(d)に示すように、空隙43を埋めるようにマイクロレンズ形状をなす前駆体レンズ部42bが形成される。DFRの厚みとレンズ支柱41の厚みの関係がレンズ形状やレンズの厚みを決定する。従って、所望の曲率半径と光軸方向のギャップが得られる最適な厚みの組み合わせを選択する必要がある。
(5) 図1(e)の最終工程
図1(e)の工程において、マイクロレンズ形状となった前駆体レンズ部42bに露光及び現像を施すことで、パッド部39等におけるレンズの非有効領域49が除去された重合体レンズ部42が形成される。露光及び現像工程においてレンズの非有効領域49を除去したが、フォトリソ工程であるため、レンズとレンズの間をパターンニングし、スリットを入れる構造を形成することも可能である。
次に、重合体レンズ部42にベーク処理を施すことによって、レンズ支柱41とレンズ部42からなる所望のマイクロレンズアレイ40が得られる。なお、レンズの非有効領域49におけるパッド部39等の上に残渣が生じた場合は、酸素やアルゴン等によるプラズマ処理を施すことで除去できる。
(実施例1の表示パネルの動作)
図3〜図6の表示パネル1において、表示すべき情報が図示しない制御装置に入力されると、この制御装置が、その表示すべき情報に応じて、シリアル発光データSDAを図5のアノードドライバIC50に供給する。
すると、発光素子アレイ30の第1行目に含まれるLED31の各々について、シリアル発光データSDAが、アノードドライバIC50内のシフトレジスタ51に順次格納される。シフトレジスタ51に格納されたシリアル発光データSDAは、このシフトレジスタ51によりパラレル発光データPDAに変換された後、ラッチ回路52に格納される。ラッチ回路52の出力信号は駆動回路53で増幅され、この駆動回路53から定電流が出力され、アノード配線35を経由して各LED31のアノード端子に供給される。
この時、図示しない制御装置から出力されたクロックCLK及びフレーム信号FSが、カソードドライバIC60−1,60−2に入力されると、このカソードドライバIC60−1,60−2内のセレクト回路61により、発光素子アレイ30の第1行目のカソード配線37が選択される。そのため、発光素子アレイ30の第1行目のアノード配線35から第1行目に含まれるLED31に駆動電流が供給され、第1行目に含まれるLED31の各々がシリアル発光データSDAに応じて発光動作し、光が放射される。これらの各LED31から放射された光は、図1(e)のマイクロレンズアレイ40における各レンズで収束されて外部へ出射される。
このような発光動作がカソード配線37の数(即ち、発光素子アレイ30の行数分)だけ複数回繰り返され、表示すべき情報を含む1画面分の画像の光が出射される。
(実施例1の効果)
本実施例1の表示パネル1及びこの製造方法によれば、次の(1)〜(5)のような効果がある。
(1) 通常のフォトリソ工程と同様に、マイクロレンズアレイ40のパターンニングが可能である。特に、LED31上にレンズ支柱41を形成し、このレンズ支柱41をレンズ部42で覆ってマイクロレンズアレイ40を形成しているので、LED31とマイクロレンズとの位置合わせ精度を高くすることができる。
(2) 特別な装置を必要としない簡単な方法を用いてマイクロレンズアレイ40を形成することができる。
(3) 従来のような成形型を用いることなく、レンズ厚みが例えば10μm以上のレンズを形成できる。
(4) レンズ部であるレンズ形状の曲率と光軸方向のギャップを任意に調整可能である。
(5) 図1(c)の中空転写工程では、各レンズ支柱41間に中空構造前駆体レンズ部42aが入り込む構造になっているので、レンズ支柱41との密着力が向上し、レンズ支柱41と前駆体レンズ部42bとの間に強固な密着力が生じる。この密着力により、図1(d)の熱処理によるレンズ形状形成工程において、加熱された空隙43により生じる破裂や、レンズ支柱41と前駆体レンズ部42との剥がれを防止できると共に、空隙43内の空気を円滑に外側に逃がすことが可能になる。
本発明の実施例2における表示パネル1では、実施例1の発光素子アレイチップ20に対して構成及び製造方法が異なり、その他の構成等は実施例1と同様であるので、以下、本実施例2の発光素子アレイチップについて説明する。
(実施例2の発光素子アレイチップの構成、製造方法)
図8(a)〜(e)は、本発明の実施例2における発光素子アレイチップ20Aの構成、及び製造方法を示す模式的な断面図であり、実施例1を示す図1(a)〜(e)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図8(e)に示すように、本実施例2の発光素子アレイチップ20Aは、実施例1と同様に、基板21上に複数のLED31がマトリクス状に配置された発光素子アレイ30を有し、この発光素子アレイ30における所定領域(例えば、レンズの非有効領域49)を除き、この発光素子アレイ30上に、実施例1とは異なる構成のマイクロレンズアレイ40Aが形成されている。
マイクロレンズアレイ40Aは、各LED31上に位置決めされて形成された実施例1とは異なる複数のレンズ支柱(複数段、例えばサイズの異なる上下2段のレンズ支柱)41Aと、この各レンズ支柱41Aを覆って頂部が球面状に形成された実施例1と同様の複数のレンズ部42とを有し、各LED31から放射された光を収束する構成になっている。上下2段のレンズ支柱41Aは、LED31上に形成された縦断面がほぼ方形の柱状の第1のレンズ支柱としての下段レンズ支柱41aと、この下段レンズ支柱41a上に形成され、縦断面がほぼ方形で、且つ下段レンズ支柱41aよりも底面積の小さな柱状の第2のレンズ支柱としての上段レンズ支柱41bとにより構成されている。
このような構成の発光素子アレイチップ20Aにおける製造方法の工程例(1)〜(5)を、図8(a)〜(e)の工程図を参照しつつ、以下説明する。
(1) 図8(a)の発光素子アレイ形成工程と下段レンズ支柱の形成工程
図8(a)の工程において、実施例1と同様に、デバイス搭載用の基板21を用意し、この基板21上に、図6及び図7に示すような複数のLED31がマトリクス状に配置された発光素子アレイ30を形成すると共に、図3に示すようなアノード配線35、カソード配線37及びパッド部39を形成する。
発光素子アレイ30等が形成された基板21上に、下段レンズ支柱41aの第1のレンズ支柱材料である図示しないレジストを所定の厚みで形成し、必要に応じて露光前熱処理を行う。基板面内の均一性を確保するために、図示しないDFRを用いてラミネータによる転写、又はスプレーコート法による塗布により、前記レジストを形成することが望ましい。
次に、フォトリソ工程により、図示しないレジストをパターンニングし、図8(a)に示す各LED31に対応した位置に、所定間隔隔てて縦断面がほぼ方形で柱状の下段レンズ支柱41aを形成する。
(2) 図8(b)の上段レンズ支柱材料の転写工程
図8(b)の工程において、第2のレンズ支柱材料としての上段レンズ支柱材料41Bの転写を行う。下段レンズ支柱41aの上に対象物を形成するため、DFRをラミネータにより、中空転写することが望ましい。
(3) 図8(c)の上段レンズ支柱形成工程
図8(c)の工程において、フォトリソ工程により、図示しないDFRをパターンニングし、下段レンズ支柱41aに対応した位置に、所定間隔隔てて断面がほぼ方形で、且つ下段レンズ支柱41aよりも底面積の小さな柱状の上段レンズ支柱41bを形成する。
(4) 図8(d)のDFRの中空転写工程
図8(d)の工程において、実施例1の図1(c)の工程と同様に、DFRの中空転写により、中空構造前駆体レンズ部42aを形成し、下段レンズ支柱41a及び上段レンズ支柱41bからなる各レンズ支柱41A間に、空隙43を形成する。中空構造前駆体レンズ部42aに対し、実施例1と同様に熱処理を施すと、マイクロレンズ形状である図示しない前駆体レンズ部となる。
(5) 図8(e)の最終工程
図8(e)の工程において、実施例1の図1(e)の工程と同様に、マイクロレンズ形状となった図示しない前駆体レンズ部に露光及び現像を施すことで、パッド部39等におけるレンズの非有効領域49が除去された重合体レンズ部42が形成される。露光及び現像工程においてレンズの非有効領域49を除去したが、フォトリソ工程であるため、レンズとレンズの間をパターンニングし、スリットを入れる構造を形成することも可能である。
次に、重合体レンズ部42にベーク処理を施すことによって、下段レンズ支柱41a及び上段レンズ支柱41bからなる上下2段のレンズ支柱41Aと、レンズ部42とで構成される所望のマイクロレンズアレイ40Aが得られる。なお、実施例1と同様に、レンズの非有効領域49におけるパッド部39等の上に残渣が生じた場合は、酸素やアルゴン等によるプラズマ処理を施すことで除去できる。
(実施例2の表示パネルの動作)
本実施例2の表示パネル1は、実施例1の表示パネル1と同様に動作する。
(実施例2の効果)
本実施例2の表示パネル1及びこの製造方法によれば、実施例1とほぼ同様の効果があり、更に、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) レンズ支柱41Aを複数段構造にしているので、縦横比(アスペクト比)の高いレンズを形成することができる。
(b) レンズ支柱41Aを複数段構造にしているので、頂点付近が各LED31間幅に比べて細くなり、中空構造前駆体レンズ部42aが熱により空隙43の部分に落ちこむ量が大きくなる。そのため、より半球に近いマイクロレンズが形成可能である。更に、レンズ支柱41Aの縦断面を台形形状としなくても、台形と同様の効果が得られるので、製造が容易である。
(実施例2の変形例)
実施例2は、例えば、次の(i)、(ii)のように変形しても良い。
(i) 下段レンズ支柱41a及び上段レンズ支柱41bの各縦断面形状は、ほぼ方形であるが、ほぼ台形にしても良い。この際、図8(a)、(c)の工程において、例えば、縦断面がほぼ台形の下段レンズ支柱41aと上段レンズ支柱41bとの形成にステッパーを用いて露光を行う場合は、下段レンズ支柱41aあるいは上段レンズ支柱41bを形成する位置の上方に、投影レンズのフォーカスをシフトさせた状態で露光を行うことにより形成できる。
(ii) レンズ支柱41Aは、上下2段構造にしたが、同様な工程を複数回繰り返すことにより、3段以上の多段構造にしても良い。多段構造では、上下2段構造とほぼ同様に、レンズ曲率と光軸方向のギャップの調整が可能であるという効果がある。
(実施例3の投射型表示装置の構成)
図9は、実施例1又は2の表示パネル1を用いた本発明の実施例3における投射型表示装置を示す概略の構成図である。
この投射型表示装置80は、例えば、HUDであり、車両、航空機等において、速度計、燃料計等の各種計器の表示情報、ナビゲーション装置の地図情報、撮影装置が取得した画像情報等の各種の情報を表示するものであり、筐体81を有している。筐体81は、この上面に窓81aが生成されており、例えば、車両内のインストルメントパネルの裏側に組み込まれている。筐体81内の下部には、実施例1又は2の表示パネル1が配置されている。
表示パネル1の出射光面側の上部には、その表示パネル1から出射された画像の光を投射する光学系(例えば、反射用平面鏡82及び拡大用凹面鏡83)が配置されている。平面鏡82は、表示パネル1から出射された画像の光を所定方向(例えば、ほぼ水平方向)に反射するものであり、この平面鏡82の反射方向に凹面鏡83が配置されている。凹面鏡83は、平面鏡82からの反射光を拡大し、筐体81の窓81aを通して上方のウィンドシールドガラス(W/S)84へ結像するものである。
(実施例3の投射型表示装置の動作)
投射型表示装置80であるHUDにおいて、表示すべき情報が図示しない制御装置に入力されると、この制御装置が、その表示すべき情報に応じて、シリアルな発光データSDAを、表示パネル1中の図5のアノードドライバIC50に供給すると共に、クロックCLK及びフレーム信号FSを、表示パネル1中の図5のカソードドライバIC60−1,60−2に供給する。すると、表示パネル1中の発光素子アレイ30が発光し、マイクロレンズアレイ40を通して、表示すべき情報を含む画像の光が出射される。
表示パネル1の発光によって出射された光は、図9中の平面鏡82で反射されて凹面鏡83によって拡大された後、ウィンドシールドガラス84に照射される。すると、運転者85の視線におけるウィンドシールドガラス84の前方に、表示パネル1が発光した画像の虚像86が表示される。これにより、運転者85は、視線を前方からそらすことなく、表示パネル1が発光した画像に含まれる各種の情報を視認することができる。
(実施例3の効果)
本実施例3の投射型表示装置80によれば、実施例1又は2の表示パネル1を使用しているので、発光素子アレイ30で発光した光の配光特性の広がり角度がマイクロレンズアレイ40で狭められ、指向性が改善されて光利用効率が向上する。そのため、表示パネル1の発光面から画像投射面までの光路長が長くなっても、表示パネル1から出射される画像の光を効率良く投射できる。しかも、構造が簡単で、小型化が可能な投射型表示装置80としてのHUDを実現できる。
図10は、実施例1又は2の表示パネル1を用いた本発明の実施例4における前面投射型表示装置を示す概略の構成図である。
この前面投射型表示装置90は、例えば、前面投射型プロジェクタであり、実施例1又は実施例2の表示パネル1を備え、この表示パネル1から出射された光が、光学系(例えば、投影レンズ)91により拡大されて前面のスクリーン92上に表示される。そのため、実施例3とほぼ同様の効果がある。
図11は、実施例1又は2の表示パネル1を用いた本発明の実施例5における背面投射型表示装置を示す概略の構成図である。
この前面投射型表示装置100は、例えば、背面投射型プロジェクタであり、実施例1又は2の表示パネル1を備え、この表示パネル1から出射された光が、光学系(例えば、投影レンズ101及び反射鏡102)により、拡大されて反射され、背面からスクリーン103上に表示される。そのため、実施例3とほぼ同様の効果がある。
図12は、実施例1又は2の表示パネル1を用いた本発明の実施例6における表示装置を示す概略の構成図である。
この表示装置110は、例えば、眼鏡に装着されるヘッドマウントディスプレイであり、実施例1又は実施例2の表示パネル1がケース111に収容されている。ケース111には、接眼光学系が取り付けられている。接眼光学系は、例えば、プリズム112を有し、このプリズム112の下端部に、シート状のホログラム光学素子113が装着されている。
この表示装置110では、表示パネル1から出射された光が、プリズム112の内部で全反射されながら下端部に設けられたホログラム光学素子113へと導かれる。ホログラム光学素子113は、光を干渉させ、使用者の目114に虚像を結ばせる。これにより、使用者は、表示パネル1から出射された画像を観察することができ、実施例3とほぼ同様の効果がある。
(実施例の他の変形例)
本発明は、上記実施例及びその変形例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(i)、(ii)のようなものがある。
(i) 実施例1、2の表示パネル1は、図示以外の構成や製造方法に変更してもよい。例えば、発光素子アレイ30をLED31を用いて構成したが、このLED31に代えて、有機系材料で形成されたEL素子や、無機系材料で形成されたEL素子等を用いても良い。これにより、実施例1、2とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
(ii) 実施例1、2の表示パネル1は、実施例3〜6で説明した形態に限定されず、例えば、マイクロレンズアレイ以外に投影光学系を用いない、所謂、直視型表示装置にも適用が可能である。この場合、指向性が高く、特定方向に向けて解像度の高い表示装置とすることができる。
1 表示パネル
20 発光素子アレイチップ
30 発光素子アレイ
31 LED
35 アノード配線
37 カソード配線
40,40A マイクロレンズアレイ
41,41A レンズ支柱
41a 下段レンズ支柱
41b 上段レンズ支柱
42 レンズ部
50 アノードドライバIC
60−1,60−2 カソードドライバIC
80 投射型表示装置
90 前面投射型表示装置
100 背面投射型表示装置
110 表示装置

Claims (7)

  1. 駆動信号により駆動されて発光して光を放射する複数の発光素子が配列された発光素子アレイを、基板上に形成する第1の工程と、
    フォトレジストからなる第1のレンズ支柱材料を前記複数の発光素子上に形成する第2の工程と、
    前記第1のレンズ支柱材料にフォトリソグラフィを施すことにより、前記各発光素子上に柱状の第1のレンズ支柱をそれぞれ形成する第3の工程と、
    複数の前記第1のレンズ支柱上に、ドライフィルムレジストからなるレンズ材料を中空状態で転写し、前記各第1のレンズ支柱間に空隙を生成する第4の工程と、
    前記レンズ材料を熱処理で軟化させ前記空隙を埋めることにより複数のレンズを形成し、前記各発光素子から放射された光を収束するレンズアレイを形成する第5の工程と、
    前記各発光素子を選択的に駆動する駆動回路を、前記基板上に固定する第6の工程と、
    を有することを特徴とする表示パネルの製造方法。
  2. 前記第5の工程のにおいて、前記レンズ材料にフォトリソグラフィを施してパターンニングを行い、前記複数の発光素子に前記駆動信号を供給するパッド部箇所における前記レンズアレイ部分を開口する第7の工程を更に有することを特徴とする請求項1記載の表示パネルの製造方法。
  3. 前記第7の工程において、前記複数のレンズ部を個別に分離することを特徴とする請求項2記載の表示パネルの製造方法。
  4. 前記第3の工程の後において、
    フォトレジストからなる第2のレンズ支柱材料を前記第1のレンズ支柱上に形成する第8の工程と、
    前記第2のレンズ支柱材料にフォトリソグラフィを施すことにより、前記第1のレンズ支柱上に前記第1のレンズ支柱よりも底面積の小さい柱状の第2のレンズ支柱をそれぞれ形成する第9の工程と、
    を更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
  5. 前記第1のレンズ支柱の縦断面は、ほぼ台形であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
  6. 前記第1のレンズ支柱と前記レンズ部は、光透過性がほぼ等しい材料により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法。
  7. 前記第1のレンズ支柱と前記レンズ部は、光透過性が異なる材料により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1頃に記載の表示パネルの製造方法。
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