JP2002296536A - 映像表示装置の照明光学系及び映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置の照明光学系及び映像表示装置

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JP2002296536A
JP2002296536A JP2001096718A JP2001096718A JP2002296536A JP 2002296536 A JP2002296536 A JP 2002296536A JP 2001096718 A JP2001096718 A JP 2001096718A JP 2001096718 A JP2001096718 A JP 2001096718A JP 2002296536 A JP2002296536 A JP 2002296536A
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optical system
image
light
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JP2001096718A
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English (en)
Inventor
Kunio Konno
邦男 今野
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示素子とそれが表示する画像の光学像を形
成する投影光学系とを備えた映像表示装置の表示画像の
解像度を高く保ちつつ、投影光学系の構成の自由度を高
める。 【解決手段】 前記投影光学系の瞳と略共役な位置に配
置され前記表示素子を照明して前記表示光束を生起させ
る光源を備え、かつ、前記光源の発光径は、前記表示素
子から射出する前記表示光束のうち次数1以内の回折光
からなる有効表示光束の径が、前記瞳に入射する際にそ
の瞳の径よりも小さくなるよう調整されている。このよ
うに、有効表示光束の径が小さく制限されると、それが
制限されていないときよりも、前記画像は、結像し易く
なる。すなわち、この映像表示装置の照明光学系は、表
示される画像の解像度を保ちつつ、結像光学系の構成の
自由度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドマウントデ
ィスプレイなどの映像表示装置に適用される映像表示装
置の照明光学系、及びその映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の映像表示装置の構成図で
ある。なお、図7に示す映像表示装置は、US6,09
7,350に開示されたものである。映像表示装置にお
いて、液晶表示素子(LCD)72の各画素から射出し
た各表示光束は、ミラーや結像レンズなどからなる結像
光学系73(請求項における投影光学系に対応する)に
より平行光束に変換された後、観察者の瞳E.P.に入
射する。
【0003】結像光学系73には、ハーフミラー又はホ
ログラム素子(符号73a)が備えられており、これに
よって観察者は、LCD72の表示する画像を前方の景
色に重ねて見ることができる(すなわち、結像光学系7
3は、コンバイナーの機能を有している)。ここで、映
像表示装置において、LCD72を照明する照明光学系
71は、R色、G色、B色に相当する3色の光源ランプ
71a、71b、71cからの照明光のそれぞれを、曲
面の反射鏡71dを利用してLCD72の直前に配置さ
れた拡散板71eに導いている。
【0004】ゆえに、LCD72の各画素から射出する
各表示光束は、広い角度に亘る「発散光」となってい
る。このように、「発散光」を利用するのは、瞳の位置
に多少ずれがあっても観察者が画像を見ることができる
ようにするためである。なお、実際には、観察者の瞳
E.P.が絞りの役割を果たすので、各表示光束のう
ち、有効なのは、その瞳に入射可能な射出角度を有した
もののみである(図7中に表示した光束を参照。)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年は、映
像表示装置の全体をコンパクト化する目的で、投影光学
系の構成には各種の工夫が施されている。事実、投影光
学系にプリズムが採用されたものなどが既に開発されて
いる(特開2000−352689号公報に記載された
映像表示装置におけるものなど。)。
【0006】しかしながら、一般に、投影光学系は、そ
の構成に対する要求が多くなるほど収差補正が困難にな
り、その性能が悪くなる傾向にある。このため、今後、
映像表示装置のコンパクト化が進むと、解像度の低い画
像しか表示できなくなる虞がある。そこで、本発明は、
投影光学系の収差が低く抑えられるような構成を採用す
ることにより、表示画像の解像度を高く保ちつつ投影光
学系の構成の自由度を高めることのできる映像表示装置
の照明光学系、及び、仮に投影光学系の構成に変更を加
えなかったとしても表示画像を高解像度化することを可
能とする映像表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の映像表
示装置の照明光学系は、2次元の画像を表示する表示素
子と、前記表示素子から射出する表示光束に基づいて前
記画像の光学像を形成する投影光学系とを備えた映像表
示装置に適用される映像表示装置の照明光学系であっ
て、前記投影光学系の瞳と略共役な位置に配置され、前
記表示素子を照明して前記表示光束を生起させる光源を
備え、前記光源の発光径は、前記表示素子から射出する
前記表示光束のうち次数1以内の回折光からなる有効表
示光束の径が、前記瞳に入射する際にその瞳の径よりも
小さくなるよう調整されていることを特徴とする。
【0008】このように、有効表示光束の径が小さく制
限されると、それが制限されていないときよりも、前記
画像は、結像し易くなる。すなわち、この映像表示装置
の照明光学系は、表示される画像の解像度を保ちつつ、
投影光学系の構成の自由度を高めることができる。請求
項2に記載の映像表示装置の照明光学系は、請求項1に
記載の映像表示装置の照明光学系において、前記照明光
束の径は、前記有効表示光束の径が前記瞳に入射する際
に3mm以下となるよう予め調整されていることを特徴
とする。
【0009】ここで、仮に、映像表示装置がヘッドマウ
ントディスプレイとして使用される場合などには、前記
投影光学系の瞳は、観察者の瞳となる。この場合、この
3mm以下の調整により、前記画像は、より確実に結像
し易くなる。請求項3に記載の映像表示装置の照明光学
系は、請求項1又は請求項2に記載の映像表示装置の照
明光学系において、前記光源は、LEDであることを特
徴とする。
【0010】請求項4に記載の映像表示装置の照明光学
系は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の映像表
示装置の照明光学系において、前記光源と前記表示素子
との間に、ホログラム素子が挿入され、前記ホログラム
素子の特性は、前記有効表示光束に関する収差が圧縮さ
れるよう調整されていることを特徴とする。具体的に
は、前記有効表示光束に関する収差が最小になるよう
に、表示素子の各点での前記有効表示光束の射出方向が
定まるよう、前記ホログラム素子の各点での回折角が定
められる。
【0011】請求項5に記載の映像表示装置の照明光学
系は、2次元の画像を表示する表示素子と、前記表示素
子から射出する表示光束に基づいて前記画像の光学像を
形成する投影光学系とを備えた映像表示装置に適用され
る映像表示装置の照明光学系であって、前記表示素子を
照明して前記表示光束を生起させる複数種の光源を備
え、前記複数種の光源と前記表示素子との間には、前記
表示素子から見た前記複数種の光源の見かけ上位置を略
一致させる光学素子が挿入されることを特徴とする。
【0012】このように、複数種の光源の見かけ上の位
置を略一致させる光学素子を挿入すれば、各光源の配置
自由度が増し、また、投影光学系の収差を低く抑えるこ
とが可能となる。
【0013】請求項6に記載の映像表示装置の照明光学
系は、請求項5に記載の映像表示装置の照明光学系にお
いて、前記光学素子は、ホログラム素子であることを特
徴とする。請求項7に記載の映像表示装置の照明光学系
は、請求項6に記載の映像表示装置の照明光学系におい
て、前記ホログラム素子の特性は、前記表示光束に関す
る収差が圧縮されるよう調整されていることを特徴とす
る。具体的には、前記有効表示光束に関する収差が最小
になるように、表示素子の各点での前記有効表示光束の
射出方向が定まるよう、前記ホログラム素子の各点での
回折角が定められる。
【0014】請求項8に記載の映像表示装置は、2次元
の画像を表示する表示素子と、前記表示素子から射出す
る表示光束に基づいて前記画像の光学像を形成する投影
光学系と、前記投影光学系の瞳と略共役な位置に配置さ
れ、前記表示素子を照明して前記表示光束を生起させる
光源とを備え、前記光源の発光径は、前記表示素子から
射出する前記表示光束のうち次数1以内の回折光からな
る有効表示光束の径が、前記瞳に入射する際にその瞳の
径よりも小さくなるよう調整されていることを特徴とす
る。
【0015】このように、有効表示光束の径が小さく制
限されると、それが制限されていないときよりも、画像
が結像し易くなる。したがって、高い解像度で画像を表
示することが可能となる。請求項9に記載の映像表示装
置は、請求項8に記載の映像表示装置において、前記光
源の発光径は、前記有効表示光束の径が前記瞳に入射す
る際に3mm以下となるよう予め調整されていることを
特徴とする。
【0016】ここで、仮に、映像表示装置がヘッドマウ
ントディスプレイとして使用される場合などには、前記
投影光学系の瞳は、観察者の瞳となる。この場合、この
3mm以下の調整により、有効表示光束の径を瞳の径よ
りも確実に小さくすることができるので、画像は、より
確実に結像し易くなる。
【0017】請求項10に記載の映像表示装置は、請求
項8又は請求項9に記載の映像表示装置において、前記
光源は、LEDであることを特徴とする。請求項11に
記載の映像表示装置は、請求項8〜請求項10の何れか
1項に記載の映像表示装置において、前記光源と前記表
示素子との間に、ホログラム素子が挿入され、前記ホロ
グラム素子の特性は、前記有効表示光束に関する収差が
圧縮されるよう調整されていることを特徴とする。具体
的には、前記有効表示光束に関する収差が最小になるよ
うに、表示素子の各点での前記有効表示光束の射出方向
が定まるよう、前記ホログラム素子の各点での回折角が
定められる。
【0018】請求項12に記載の映像表示装置は、2次
元の画像を表示する表示素子と、前記表示素子から射出
する表示光束に基づいて前記画像の光学像を形成する投
影光学系と、前記表示素子を照明して前記表示光束を生
起させる複数種の光源とを備え、前記複数種の光源と前
記表示素子との間には、前記表示素子から見た前記複数
種の光源の見かけ上位置を略一致させる光学素子が挿入
されることを特徴とする。
【0019】このように、複数種の光源の見かけ上の位
置を略一致させる光学素子を挿入すれば、各光源の配置
自由度が増し、また、投影光学系の収差を低く抑えるこ
とが可能となるので、その結果、映像表示装置のコンパ
クト化が可能となる。請求項13に記載の映像表示装置
は、請求項12に記載の映像表示装置において、前記光
学素子は、ホログラム素子であることを特徴とする。
【0020】請求項14に記載の映像表示装置は、請求
項13に記載の映像表示装置において、前記ホログラム
素子の特性は、前記表示光束に関する収差が圧縮される
よう調整されていることを特徴とする。具体的には、前
記有効表示光束に関する収差が最小になるように、表示
素子の各点での前記有効表示光束の射出方向が定まるよ
う、前記ホログラム素子の各点での回折角が定められ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態について、図
1、図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の映
像表示装置の構成図である。なお、図1に示す要素のう
ち、図7に示した従来の映像表示装置における要素と同
じものについては、同一の符号を付して示す。
【0022】本実施形態の映像表示装置(請求項の映像
表示装置に対応)は、従来の映像表示装置において、照
明光学系71に代えて照明光学系10(請求項の照明光
学系に対応)を備えたものである(また、結像光学系7
3が請求項の投影光学系に対応する。)。結像光学系7
3には、ハーフミラー又はホログラム素子(符号73
a)が備えられており、これによって観察者は、LCD
72の表示する画像を前方の景色に重ねて見ることがで
きる(すなわち、結像光学系73は、コンバイナーの機
能を有している)。
【0023】照明光学系10は、観察者の瞳E.P.
(結像光学系73の絞りの役割を果たしている。請求項
の投影光学系の瞳に対応する。)と略共役な位置に発光
部を配置した光源10aと、その発光部から出射された
光を略平行光に変換してLCD72の各画素に照明光束
を入射させるためのコンデンサレンズ10bとからな
る。このコンデンサレンズ10bにより、LCD72
(請求項の表示素子に対応)の各画素は、略均一な角度
で入射する略均一の光量の照明光束によって照明され
る。
【0024】照明光束が入射した各画素ではそれぞれ回
折が生じ、各種の回折光からなる表示光束がそれぞれ生
起する。ここで、本実施形態では、結像光学系73の結
像に寄与するのは、前記表示光束のうち、次数1以内の
回折光(±1次光、及び0次光)からなる表示光束のみ
とみなす。この次数1以内の回折光からなる表示光束
を、本明細書では、「有効表示光束」と称している。
【0025】先ず、光源10aの発光部は、観察者の瞳
E.P.と略共役の位置に配置されているので、各画素
から射出した各有効表示光束の主光線(光源10aの中
心を射出した光)は、結像光学系73を通過した後に、
観察者の瞳E.P.の略中心を通過する。そして、本実
施形態では、観察者の瞳E.P.への入射時における各
有効表示光束の径Φ’を、その瞳の径よりも小さくする
ために、光源10aの発光径Φが、所定値に制限され
る。
【0026】このような光源10aとしては、発光径が
前記所定値となっているLED(Light emitting diod
e,発光ダイオード)を使用することが好ましい。さら
に、本実施形態では、一般の観察者の瞳の径が外部の光
に応じて2mm〜10mmの間で拡縮されることに鑑み
て、観察者の瞳E.P.への入射時における各有効表示
光束の径Φ’を、3mm以下に抑えることがより好まし
い。さらには、収差補正(後述)をより容易にするため
に、径Φ’を0.9mm程度に抑えることが好ましい。
【0027】例えば、光源10aの波長λが0.53μ
m、コンデンサレンズ10bの焦点距離fが10mm、
LCD72の画素サイズ(縦横に共通の辺の長さ)Pが
15μm、結像光学系73の焦点距離f’が15mmで
あるときには、発光径Φを0.25μmに設定すると、
瞳E.P.への入射時における各有効表示光束の径Φ’
を、0.9mmとすることができる。
【0028】なぜなら、先ず、LCD72の或る画素に
入射する照明光束の最大入射角度をθ(LCD72の面
法線を基準とする。)とすると、光源10aの発光径Φ
の大きさを示す指標σは、σ=sinθで定義される。よ
って、上記したように、発光径Φが0.25μm、コン
デンサレンズ10bの焦点距離fが10mmならば、σ
=0.0125となる。
【0029】ここで、LCD72に略垂直に入射する光
がLCD72を通過した後に発生させる回折光の分布
は、射出角度α(LCD72の面法線を基準とする。)
によって、−λ/2P<sinα<+λ/2Pと表され
る。よって、σの照明光束で照明するときには、有効表
示光束の分布は、射出角度αによって、−θ−λ/2P
<sinα<+θ+λ/2Pと表される(但し、λは光源
波長。)。上記したように、画素サイズPが15μm、
光源波長λが0.53μmならば、有効表示光束の分布
は、−0.0302<sinα<+0.0302となる。
【0030】したがって、瞳E.P.への入射時におけ
る有効表示光束の径Φ’は、この分布の式と、上記した
結像光学系73の焦点距離f’の値とによって、0.0
3×2×15=0.9mmとなることが分かる。なお、
実際には、LCD72上の画素位置によっては、そこへ
入射する照明光束の主光線(光源10aの中心を射出し
た光)とLCD72の面法線との成す角度β(垂直から
のずれ角度)は、0となるとは限らない。このずれ角度
βまで考慮すれば、各画素から射出する有効表示光束の
分布は、それぞれのずれ角度βによって、β−θ−λ/
2P<sinα<β+θ+λ/2Pと表される。しかし、
この分布の式から明かなように、有効表示光束の径は、
ずれ角度βの値に依らず同じとなるから、瞳E.P.へ
の入射時における各有効表示光束の径Φ’も、ずれ角度
βの値に依らず同じである。
【0031】なお、図1に表した3つの光束は、本実施
形態において、LCD72の各画素に入射する照明光束
及び各画素から射出する有効表示光束のうち、LCD7
2上の互いに異なる位置に配置された3つの画素に関す
るものである。上記説明した本実施形態の照明光学系1
0によると、各画素から射出する各有効表示光束の径は
小さく制限される。
【0032】このように、各有効表示光束の径が小さく
制限されると、それが制限されていないときよりも、L
CD72上の画像は結像し易くなる。この結果、本実施
形態の映像表示装置は、従来と同じ構成の結像光学系7
3を使用しているにも拘わらず、高い解像度で画像を表
示することができる。因みに、結像し易くなる主な理由
は、本実施形態の映像表示装置では、結像光学系73の
設計時(この設計は、照明光学系10、LCD72、結
像光学系73の全体からなる光学系の収差補正をするよ
う行われる。)に、収差補正の対象となる光束が、径の
小さく制限された前記有効表示光束となることにある。
そのような収差補正が、制限されていない光束に関する
収差補正よりも容易かつ確実に行われる(照明光学系1
0が収差補正を容易化している)ことは、明らかであ
る。
【0033】また、このような照明光学系10は、映像
表示装置において仮に結像光学系73に代えて収差が多
くなるような他の構成の投影光学系が適用されたとして
も、収差補正を容易化する分だけ、表示画像の解像度を
保つことができる。すなわち、照明光学系10は、表示
画像の解像度を保ちつつ、投影光学系の構成の自由度を
高めることができる。
【0034】さらに、以上説明した映像表示装置におい
ては、LCD72に入射する照明光束の光量を各画素間
でさらに平坦化するために、新たな光学素子を挿入して
もよい。この光学素子は、例えば、光源10aの直後に
配置された、拡散板、マイクロプリズム、マイクロレン
ズアレイなどである。また、本実施形態では、光源10
aの代わりに、発光径が前記所定値よりも大きいLED
と、そのLEDの発光部の直後に配置され、かつ前記所
定値に調整された開口径を有した絞りとを用意し、その
絞りの位置に生起する二次光源を使用することもでき
る。
【0035】また、このような光源10aの代わりに、
発光径が前記所定値よりも小さいLEDと、そのLED
の発光部の直後に配置された拡散板と、その拡散板の直
後に配置されかつ前記所定値に調整された開口径を有し
た絞りとを用意し、その絞りの位置に生起する二次光源
を使用することもできる。
【0036】また、図2に示すように、レーザダイオー
ド11aとレンズ11bと拡散板11cと絞り11dと
からなる光学系を使用して、同様の二次光源を生起させ
ることもできる。何れの光源(2次光源)を使用した場
合にも、有効表示光束の径を制限するには、その光源の
発光径を制限するか、又は、光源と共役な瞳上での光束
径を制限すればよい。
【0037】<第2実施形態>本発明の第2実施形態に
ついて、図3を参照して説明する。なお、以下では、第
1実施形態との相違についてのみ説明する。図3は、第
2実施形態の映像表示装置の構成図である。本実施形態
の映像表示装置は、第1実施形態と同様の構成の照明光
学系20を、結像光学系23としてプリズムが使用され
ている映像表示装置に適用したものである。この結像光
学系23により、映像表示装置の全体が、コンパクト化
されている。
【0038】なお、図3に示す結像光学系23は、20
00年10月16日に開催された"2nd International C
onference on Optical Design and fabrication"("ODF2
000")において、Ichiro Kasai,Yasushi Tanijiri,Takes
hi Endo,Hiroaki Uedaにより発表された論文"TA08 Actu
ally wearable see-through display using HOE"に適用
されたもの("Prism"と表されている。)などである。
【0039】結像光学系23は、面23a、23b、2
3c、及びホログラム面23dを有したプリズムからな
る。照明光学系20から射出した照明光束は、LCD2
2の各画素において有効表示光束を生起させる。この有
効表示光束は、面23aから結像光学系23に入射し、
その後、面23b、23c、23bをこの順で反射した
後、ホログラム面23dに入射して、その後、略平行光
束となって観察者の瞳E.P.に入射する。
【0040】因みに、ホログラム面23dは、そこへ入
射した有効表示光束にパワーを付与し、観察者の瞳E.
P,の前方にLCD22上の画像の虚像を形成する、反
射型かつ体積型のホログラムからなる。このホログラム
面23dは高い波長選択性を有しており、観察者の前方
から入射する外界光については十分に透過させることが
できる。
【0041】すなわち、結像光学系23は、観察者に対
し、LCD22の画像の虚像を前方の景色に重ねて表示
するコンバイナーの機能を有している。また、図3に表
した光束は、LCD22の各画素に入射する照明光束及
び各画素から射出する有効表示光束のうち、LCD22
上のほぼ中央に配置された画素に関する光束を示したも
のである。
【0042】一方、本実施形態の照明光学系20は、第
1実施形態と同様に、観察者の瞳E.P.と略共役な位
置に発光部を配置した光源20aと、その発光部から出
射された光を略平行光に変換してLCD22の各画素に
照明光束を入射させるためのコンデンサレンズ20bと
を有している。そして、観察者の瞳E.P.への入射時
における有効表示光束の径Φ’をその瞳の径よりも小さ
くするよう、光源20aの発光径Φは所定値に制限され
ている。
【0043】このような光源20aとしては、発光径が
前記所定値となっているLEDを使用することが好まし
い。さらに、本実施形態においても、一般の観察者の瞳
の径が外部の光に応じて2mm〜10mmの間で拡縮さ
れることに鑑みて、観察者の瞳E.P.への入射時にお
ける有効表示光束の径Φ’を、3mm以下に抑えること
が好ましい。さらには、収差補正をより容易にするため
に、径Φ’を0.9mm程度に抑えることが好ましい。
【0044】この際、発光径Φの値は、第1実施形態と
同様にして、有効表示光束の径Φ’に設定すべき値と、
光源20aの波長λと、コンデンサレンズ20bの焦点
距離fと、LCD22の画素サイズ(縦横に共通の辺の
長さ)Pと、結像光学系23の焦点距離f’とに応じて
決定される。例えば、光源20aの波長λが0.53μ
m、コンデンサレンズ20bの焦点距離fが10mm、
LCD22の画素サイズ(縦横に共通の辺の長さ)Pが
15μm、結像光学系23の焦点距離f’が15mmで
あるときには、発光径Φを0.25μmに設定すると、
瞳E.P.への入射時における各有効表示光束の径Φ’
を、0.9mmとすることができる。
【0045】ここで、結像光学系23により発生する収
差は、結像光学系23にプリズムが使用されていること
から、他の構成の投影光学系において発生する収差より
も大きくなる傾向にある。しかし、有効表示光束の径を
小さく制限する照明光学系20は、第1実施形態の照明
光学系10と同様に収差補正を容易化するので、映像表
示装置は、高い解像度で画像を表示することが可能とな
る。
【0046】すなわち、本実施形態によれば、プリズム
の使用によるコンパクト化と、高い解像度での画像表示
との双方が同時に達成される。なお、本実施形態の映像
表示装置において、投影光学系としては、結像光学系2
3に代えて、例えば、特開2000−352689号公
報に記載された結像光学系(公報の図では符号HCで表
されている。)など、他のコンパクト化された結像光学
系を使用してもよい。また、結像光学系23の変形型
(例えば、観察者の位置が図3に示すものとは反対の図
中左側に配置されることを想定したもの)を使用しても
よい。
【0047】何れにしても、照明光学系20は有効表示
光束の径を小さく制限するので、収差補正が容易化さ
れ、その結果、映像表示装置のコンパクト化と、表示画
像の高解像度化との双方が同時に達成される。 <第3実施形態>本発明の第3実施形態について、図
4、図5を参照して説明する。なお、以下では、第2実
施形態との相違についてのみ説明する。
【0048】図4は、第3実施形態の映像表示装置の構
成図である。本実施形態の映像表示装置は、第2実施形
態の映像表示装置において、照明光学系20に代えて照
明光学系30を適用したものである。照明光学系30
は、照明光学系20において、コンデンサレンズ20b
の代わりにホログラム素子HOE1を備えたものに相当
する。
【0049】すなわち、照明光学系30は、観察者の瞳
E.P.と略共役な位置に発光部30aaを配置した光
源30aと、その発光部30aaから出射された光の波
面を変換してLCD22に照射するホログラム面HOE
1aを有したホログラム素子HOE1とを備えている。
ここで、ホログラム素子HOE1は、反射型かつ体積型
のホログラム素子であり、光源30aの虚像を、LCD
22の各画素から見て遠方に形成するようなパワーを有
している。
【0050】このホログラム素子HOE1により、LC
D22の各画素は、略均一な角度で入射する略均一の光
量の照明光束によって照明されることとなる。本実施形
態では、このホログラム素子HOE1の使用によって光
源30aの配置自由度が高まり、また、収差を低く抑え
ることができるので、映像表示装置のコンパクト化が可
能となっている。
【0051】ここで、本実施形態においても、この照明
光束の径は、観察者の瞳E.P.への入射時における有
効表示光束の径Φ’をその瞳の径よりも小さくするよ
う、制限されている。さらに、本実施形態においても、
一般の観察者の瞳の径が外部の光に応じて2mm〜10
mmの間で拡縮されることに鑑みて、観察者の瞳E.
P.への入射時における有効表示光束の径Φ’を、3m
m以下に抑えることが好ましい。さらには、収差補正を
より容易にするために、径Φ’を0.9mm程度に抑え
ることが好ましい。
【0052】以上の構成の照明光学系30によると、有
効表示光束の径が小さく制限されるので、結像光学系2
3の収差を小さく抑えることが可能であり、第2実施形
態と同様に、映像表示装置のコンパクト化と表示画像の
高解像度化との双方が同時に達成される。ここで、一般
に、ホログラム素子については、ホログラム面の各点に
それぞれ異なる特性(体積型の場合、ブラッグ条件で決
まる回折角)を付与することができる。
【0053】そこで、本実施形態では、ホログラム素子
HOE1のホログラム面HOE1a上の各点の特性は、
収差を圧縮するために(すなわち最適収差が得られるよ
うに)、微調整される。図5は、本実施形態のホログラ
ム面HOE1aを説明する図(図4の部分拡大図)であ
る。
【0054】図4及び図5には、ホログラム面HOE1
a上の各点H0,Hj,Hi,・・・から射出し、LCD
22上の互いに異なる位置に配置された3つの画素Q
0,Qj,Qi,・・・にそれぞれ入射する各照明光束、
及びそれらの画素Q0,Qj,Qi,・・・から射出する
各有効表示光束(図5中では主光線のみ)を示した。各
光束の主光線(発光部30aaの中心を射出した光)に
ついては、それぞれに対応する画素位置を示す添え字
「0」,「j」,「i」,・・・を付して、それぞれL0,
Lj,Li,・・・で示した。なお、図5において、符号
22aは、LCD22において有効表示光束が射出する
面(回折面)である。
【0055】先ず、最適収差が得られる状態は、図4に
示したように、各画素Q0,Qj,Qi,・・・から射出
した各有効表示光束の主光線L0,Lj,Li,・・・の
全てが、観察者の瞳E.P.の略中心を通過する状態で
ある。
【0056】この最適収差を得るために必要な有効表示
光束の主光線L0,Lj,Li,・・・は、LCD22か
らの射出時にLCD22の面法線(図中1点鎖線)と完
全に同方向であるとは限らず(図5参照)、その面法線
からずれ角度αを有しており、このずれ角度αの値は、
画素位置(0,j,i,・・・)によってそれぞれ異な
る。
【0057】すなわち、最適収差を得るために画素Q
0,Qj,Qi,・・・から射出させるべき各有効表示光
束の主光線のずれ角度αは、それぞれα0,αj,αi,
・・・である。よって、画素Q0,Qj,Qi,・・・に
入射させるべき各照明光束の前記面法線からのずれ角度
は、それぞれα0,αj,αi,・・・となる。
【0058】よって、ホログラム面HOE1a上の各点
H0,Hj,Hi,・・・の各特性に対する微調整量Δθ
は、それぞれα0,αj,αi,・・・に応じた値Δθ0,
Δθj,Δθi,・・・となる。以上のようにして、ホロ
グラム面HOE1aの各点H0,Hj,Hi,・・・の特
性を微調整することにより、ホログラム素子HOE1に
収差圧縮機能を付与すれば、映像表示装置の表示画像は
さらに高解像度化される。
【0059】なお、本実施形態におけるホログラム素子
HOE1に採用されるべき基板(ホログラム基板)は、
上記説明したホログラム面HOE1aと同じ機能が付加
されるのであれば、図示したような平面状の基板に限ら
ず、球面状の基板や非球面状の基板など、如何なる形状
をした基板が採用されてもよい。基板の種類は、映像表
示装置における配置スペースなどを考慮して最適なもの
を採用するとよい。
【0060】<第4実施形態>本発明の第4実施形態に
ついて、図6を参照して説明する。なお、以下では、第
3実施形態との相違についてのみ説明する。
【0061】図6は、第4実施形態の映像表示装置の構
成図である。本実施形態の映像表示装置(請求項の映像
表示装置に対応)は、第3実施形態の映像表示装置を、
カラー画像を表示可能に構成したものである。すなわ
ち、LCD42(請求項の表示素子に対応)は、カラー
画像を表示するための液晶表示素子であり、また、照明
光学系40(請求項の照明光学系に対応)は、そのLC
D42を互いに異なる波長の照明光で照明するために、
互いに異なる波長の照明光をそれぞれ発光する複数の光
源40ar、40ag、40ab(これらは、例えば、
R色、G色、B色に相当する光源である。)(請求項の
複数種の光源の対応)を備えている。
【0062】本実施形態では、各光源40ar、40a
g、40abの配置位置は、互いの発光部を遮ることの
ないようにずらされている。また、照明光学系40内の
ホログラム素子HOE2(請求項の光学素子に対応)
は、第3実施形態におけるホログラム素子HOE1と同
様に、各光源40ar、40ag、40abの発光部か
ら出射された照明光の波面を変換してLCD42に照射
するホログラム面HOE2aを有している。
【0063】このホログラム素子HOE2についても、
ホログラム素子HOE1と同様に、反射型かつ体積型の
ホログラム素子であり、光源40ar、40ag、40
abの虚像を、LCD42の各画素から見て遠方に形成
するようなパワーを有している。また、ホログラム素子
HOE2とLCD42との間にコンデンサレンズを挿入
することで、ホログラム素子HOE2のパワーを減じる
か、又はゼロにすることもできる。
【0064】ここで、一般に、体積型かつ反射型のホロ
グラム素子は、ホログラム面の各点にそれぞれ異なる特
性を付与できるだけでなく、複数種の光に対する各特性
を互いに異ならせることもできる(すなわち、波長選択
性が高い)。したがって、このホログラム素子は、複数
種の光に対して独立した複数のホログラム面としての機
能を持つことができる。
【0065】そこで、本実施形態ではこの波長選択性を
利用して、ホログラム素子HOE2のホログラム面HO
E2aの特性は、各光源40ar、40ag、40ab
の各虚像が、LCD42を基準として略同一の位置に生
起するように、調整される。なお、図6に表した光束
は、LCD42上のほぼ中央に配置された画素Q0に入
射する3種の照明光束を示したものである。この画素Q
0から見た光源40ar、40ag、40abの見かけ
上位置は、略一致している(図6中点線部が光源40a
r、40ag、40abの画素Q0を基準とした虚像を
示す。)。
【0066】このように、光源40ar、40ag、4
0abの見かけ上の位置を略一致させる機能の付与され
たホログラム素子HOE2を使用することにより、光源
40ar、40ag、40abの配置自由度は高まり、
また、各光源40ar、40ag、40abからの有効
表示光束は互いに結像光学系23の略同一部分を通過す
るため、結像光学系23の収差を低く抑えることができ
る。
【0067】つまり、従来のように、ホログラム素子な
どを用いて見かけの光源の位置を略一致させない場合に
は、光源が有限の大きさを持つ限り、複数の光源は空間
的に異なる位置に配置せざるを得ないため、各光源から
の有効表示光束は投影光学系の互いに異なる部分を通過
することになり、結果として各光源からの有効表示光束
による結像収差を同時に良好に設計することが困難であ
ったが、光源の見かけ上の位置が略一致する本実施形態
では、各光源からの有効表示光束による結像収差を同時
に良好に設計することが容易となる。
【0068】さらに、本実施形態では、好ましくは、ホ
ログラム面HOE2a上の各点の特性は、収差を圧縮す
るために微調整される。しかも、本実施形態では、上記
した波長選択性を利用して、この微調整は、各光源40
ar、40ag、40abからの各照明光束それぞれに
対して個別に行われる。
【0069】このようにして、収差が色毎に圧縮されれ
ば、カラー画像が色ズレなく良好に表示されることとな
る。以上、本実施形態によれば、カラー画像を表示する
映像表示装置において、コンパクト化と良好な画像表示
との双方が達成される。なお、本実施形態では、各光源
40ar、40ag、40ab(各光源40ar、40
ag、40abの虚像)の配置位置及び発光径の大きさ
については何ら言及していないが、第3実施形態におけ
る光源30aの配置位置及びその発光径Φと同様に、
E.P.に共役に配置され、かつ制限される(例えばL
EDが使用される)。
【0070】また、本実施形態では、LCD42の表示
方式として、各色の画像を空間的に分割して同時表示す
る方式が採用されており、かつ各種の照明光によりLC
D42が同時照明されることを前提としているが、LC
D42の表示方式としては、時分割式を採用することも
できる。また、時分割式を採用する場合には、各光源の
見かけ上の位置を略一致させるために、ホログラム素子
に代えて、超音波回折素子を使用することもできる。こ
の場合、異なる位置に配置された複数種の光源から出射
される各照明光を、超音波回折素子により順次略同じ位
置に導くこととすればよい。なお、この超音波回折素子
によるスイッチングのタイミングは、LCD42のスイ
ッチングのタイミングと同期する。
【0071】なお、本実施形態におけるホログラム素子
HOE2に採用されるべき基板(ホログラム基板)は、
上記説明したホログラム面HOE2aと同じ機能が付加
されるのであれば、図示したような平面状の基板に限ら
ず、球面状の基板や非球面状の基板など、如何なる形状
をした基板が採用されてもよい。基板の種類は、映像表
示素子における配置スペースなどを考慮して最適なもの
を採用するとよい。
【0072】また、本実施形態における光源の種類及び
光源の数は、図示したような「3」に限らず、LCD4
2の表示方式に適合するのであれば、如何なるものに代
えてもよい。また、本実施形態の映像表示装置では、投
影光学系として、観察者の瞳の前方に画像の虚像を形成
するもの(結像光学系23)が適用されており、このた
め、画像の実像は観察者の眼球の網膜上に形成され、投
影光学系の絞りの役割は観察者の瞳によって果たされて
いるが、その他の映像表示装置にも、上記した照明光学
系40と同様の照明光学系を適用することが可能であ
る。
【0073】例えば、その他の映像表示装置としては、
投影光学系として、画像の実像を形成する結像光学系、
及びその実像の形成面に配置された受光素子や感光剤や
スクリーンなどの画像取得面が適用されたものが考えら
れる。この場合、投影光学系の絞りの役割は、その投影
光学系の何れかの箇所に配置された開口絞りや、その投
影光学系を構成するレンズの縁などが果たすこととな
る。
【0074】また、本実施形態の映像表示装置は、何れ
も、表示素子がLCDであるような映像表示装置となっ
ているが、これ以外の他の表示素子(所定のパターンが
形成されたマスクなど)を使用した映像表示装置に、上
記した照明光学系40と同様の構成の照明光学系を適用
することが可能である。
【0075】
【発明の効果】以上、本発明によれば、表示画像の解像
度を高く保ちつつ投影光学系の構成の自由度を高めるこ
とのできる映像表示装置の照明光学系、及び、仮に投影
光学系の構成に変更を加えなかったとしても表示画像を
高解像度化することを可能とする映像表示装置が実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の映像表示装置の構成図である。
【図2】他の二次光源を説明する図である。
【図3】第2実施形態の映像表示装置の構成図である。
【図4】第3実施形態の映像表示装置の構成図である。
【図5】ホログラム面HOE1aを説明する図(図4の
部分拡大図)である。
【図6】第4実施形態の映像表示装置の構成図である。
【図7】従来の映像表示装置の構成図である。
【符号の説明】
10,71,20,30,40 照明光学系(請求項に
おける照明光学系に対応) 10a,20a,30a,40ar,40ag,40a
b 光源(請求項における光源に対応) 10b,20b コンデンサレンズ 11a レーザダイオード 11b レンズ 11c,71e 拡散板 11d 絞り 22,42,72 LCD HOE1,HOE2 ホログラム素子 HOE1a,HOE2a ホログラム面 30aa 発光部 22a 回折面 71a,71b,71c 光源ランプ 71d 反射鏡 23,73 結像光学系 E.P. 瞳
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/14 G03B 21/14 A H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元の画像を表示する表示素子と、 前記表示素子から射出する表示光束に基づいて前記画像
    の光学像を形成する投影光学系と を備えた映像表示装置に適用される映像表示装置の照明
    光学系であって、 前記投影光学系の瞳と略共役な位置に配置され、前記表
    示素子を照明して前記表示光束を生起させる光源を備
    え、 前記光源の発光径は、 前記表示素子から射出する前記表示光束のうち次数1以
    内の回折光からなる有効表示光束の径が、前記瞳に入射
    する際にその瞳の径よりも小さくなるよう調整されてい
    ることを特徴とする映像表示装置の照明光学系。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像表示装置の照明光
    学系において、 前記照明光束の径は、 前記有効表示光束の径が前記瞳に入射する際に3mm以
    下となるよう予め調整されていることを特徴とする映像
    表示装置の照明光学系。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の映像表示
    装置の照明光学系において、 前記光源は、LEDであることを特徴とする映像表示装
    置の照明光学系。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載
    の映像表示装置の照明光学系において、 前記光源と前記表示素子との間に、ホログラム素子が挿
    入され、 前記ホログラム素子の特性は、 前記有効表示光束に関する収差が圧縮されるよう調整さ
    れていることを特徴とする映像表示装置の照明光学系。
  5. 【請求項5】 2次元の画像を表示する表示素子と、 前記表示素子から射出する表示光束に基づいて前記画像
    の光学像を形成する投影光学系とを備えた映像表示装置
    に適用される映像表示装置の照明光学系であって、 前記表示素子を照明して前記表示光束を生起させる複数
    種の光源を備え、 前記複数種の光源と前記表示素子との間には、 前記表示素子から見た前記複数種の光源の見かけ上位置
    を略一致させる光学素子が挿入されることを特徴とする
    映像表示装置の照明光学系。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の映像表示装置の照明光
    学系において、 前記光学素子は、ホログラム素子であることを特徴とす
    る映像表示装置の照明光学系。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の映像表示装置の照明光
    学系において、 前記ホログラム素子の特性は、 前記表示光束に関する収差が圧縮されるよう調整されて
    いることを特徴とする映像表示装置の照明光学系。
  8. 【請求項8】 2次元の画像を表示する表示素子と、 前記表示素子から射出する表示光束に基づいて前記画像
    の光学像を形成する投影光学系と、 前記投影光学系の瞳と略共役な位置に配置され、前記表
    示素子を照明して前記表示光束を生起させる光源とを備
    え、 前記光源の発光径は、 前記表示素子から射出する前記表示光束のうち次数1以
    内の回折光からなる有効表示光束の径が、前記瞳に入射
    する際にその瞳の径よりも小さくなるよう調整されてい
    ることを特徴とする映像表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の映像表示装置におい
    て、 前記光源の発光径は、 前記有効表示光束の径が前記瞳に入射する際に3mm以
    下となるよう予め調整されていることを特徴とする映像
    表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9に記載の映像表
    示装置において、 前記光源は、LEDであることを特徴とする映像表示装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項8〜請求項10の何れか1項に
    記載の映像表示装置において、 前記光源と前記表示素子との間に、ホログラム素子が挿
    入され、 前記ホログラム素子の特性は、 前記有効表示光束に関する収差が圧縮されるよう調整さ
    れていることを特徴とする映像表示装置。
  12. 【請求項12】 2次元の画像を表示する表示素子と、 前記表示素子から射出する表示光束に基づいて前記画像
    の光学像を形成する投影光学系と、 前記表示素子を照明して前記表示光束を生起させる複数
    種の光源とを備え、 前記複数種の光源と前記表示素子との間には、 前記表示素子から見た前記複数種の光源の見かけ上位置
    を略一致させる光学素子が挿入されることを特徴とする
    映像表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の映像表示装置にお
    いて、 前記光学素子は、ホログラム素子であることを特徴とす
    る映像表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の映像表示装置にお
    いて、 前記ホログラム素子の特性は、 前記表示光束に関する収差が圧縮されるよう調整されて
    いることを特徴とする映像表示装置。
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